JP7210244B2 - マイクロ波発泡積層体、マイクロ波発泡包装体およびマイクロ波発泡包装体の製造方法 - Google Patents
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(1)基材の少なくとも一方に形成した断熱層となる塗布層と、該塗布層の反対面にシール層を備えてなるマイクロ波発泡積層体であって、
前記基材が、ポリエステルフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフィルム、アルコール系フィルム、ポリアミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、ポリイミドフィルム、セロハン、防湿セロハン、透明蒸着ポリエステルフィルム、透明蒸着ポリアミドフィルム、アルミ蒸着フィルム、コーティングフィルムのなかから選ばれる少なくとも1つであり、
前記塗布層が、グラビア印刷方式およびフレキソ印刷方式のなかから選ばれる少なくとも1つの印刷方式により断熱層形成用塗工液から形成され、最表面または中間層に有し、
かつ、前記シール層と同箇所に設けない塗布層であり、
前記断熱層形成用塗工液が、前記断熱層形成用塗工液中に熱膨張性マイクロカプセルを1~50質量%と、熱可塑性樹脂を1~25質量%と、有機溶剤を45~95質量%とを、含むことを特徴とするマイクロ波発泡積層体、
(2)紙基材の少なくとも一方に形成した断熱層となる塗布層と、該塗布層の反対面にシール層を備えてなるマイクロ波発泡積層体であって、
前記塗布層が、グラビア印刷方式およびフレキソ印刷方式のなかから選ばれる少なくとも1つの印刷方式により断熱層形成用塗工液から形成され、最表面に有し、
かつ、前記シール層と同箇所に設けない塗布層であり、
前記断熱層形成用塗工液が、前記断熱層形成用塗工液中に熱膨張性マイクロカプセルを1~50質量%と、熱可塑性樹脂を1~25質量%と、有機溶剤を45~95質量%とを、含むことを特徴とするマイクロ波発泡積層体、
(3)前記熱可塑性樹脂が、硝化綿、セルロースアセチルプロピオネート、セルロースアセチルブチレート、ポリアミド樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、(メタ)アクリル樹脂、ウレタン樹脂であることを特徴とする(1)に記載のマイクロ波発泡積層体、
(4)前記熱可塑性樹脂が、硝化綿、セルロースアセチルプロピオネート、セルロースアセチルブチレート、ポリアミド樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、(メタ)アクリル樹脂、ウレタン樹脂であることを特徴とする(2)に記載のマイクロ波発泡積層体、
(5)(1)または(3)に記載のマイクロ波発泡積層体を用いて作製したマイクロ波発泡包装袋であって、
前記マイクロ波発泡積層体を構成する断熱層となる塗布層が、マイクロ波による内容物の発熱による加熱処理によって形成される断熱層を形成する層であり、最表面または中間層に有し、
前記マイクロ波発泡積層体を構成するシール層が、最内面に有し、当該シール層同士が、熱処理が施され重ね合った周辺端部であり、
かつ、前記断熱層と前記重ね合ったシール層とを同箇所に設けないことを特徴とするマイクロ波発泡包装袋、
(6)(2)または(4)に記載のマイクロ波発泡積層体を用いて作製したマイクロ波発泡包装容器であって、
前記マイクロ波発泡積層体を構成する断熱層となる塗布層が、マイクロ波による内容物の発熱による加熱処理によって形成される断熱層を形成する層であり、最表面に有し、
前記マイクロ波発泡積層体を構成するシール層が、最内面に有し、当該シール層同士が、熱処理が施され重ね合った周辺端部であり、
かつ、前記断熱層と前記重ね合ったシール層とを同箇所に設けないことを特徴とするマイクロ波発泡包装容器、
に関するものである。
市販品としては、LG-FK Rメジウム、TPHメジウム、VESTAメジウム、LRC-NTメジウム、KCNTメジウム、SYNA-Sメジウム、LAMREKメジウム(以上、東京インキ(株)製)などを用いることができ、なかでも、LG-FK Rメジウムがより好ましい。
顔料としては、例えば、酸化チタン、弁柄、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、硫化亜鉛、マイカ、タルク、パール、アルミニウム、カーボンブラックなどの無機顔料、フタロシアニン系、不溶性アゾ系、縮合アゾ系、ジオキサジン系、アントラキノン系、キナクリドン系、ペリレン系、ペリノン系、チオインジゴ系などの有機顔料、その他各種蛍光顔料、金属粉顔料、体質顔料などが挙げられる。これらの顔料は、単独または2種類以上組み合わせて使用してもよい。染料としては、溶剤に溶解または分散するものが好ましく、単独または2種類以上組み合わせて使用してもよい。なかでも、耐久性の観点から、顔料を用いることが好ましい。
(製造例1)
ウレタン系メジウム(LG-FK Rメジウム、固形分30%、東京インキ(株)製)50部、熱膨張性マイクロカプセル(マイクロスフィア、松本油脂製薬(株)製)40部、酢酸n-プロピル5部、メチルエチルケトン5部を仕込み、ディスパーにて撹拌して、均一に分散し、断熱層形成用塗工液1(略称:塗工液1)を作製した。
ウレタン系メジウム(LG-FK Rメジウム、固形分30%、東京インキ(株)製)58部、熱膨張性マイクロカプセル(マイクロスフィア、松本油脂製薬(株)製)2部、酢酸n-プロピル15部、メチルエチルケトン15部、イソプロピルアルコール10部を仕込み、ディスパーにて撹拌して、均一に分散し、断熱層形成用塗工液2(略称:塗工液2)を作製した。
ウレタン系メジウム(LG-FK Rメジウム、固形分30%、東京インキ(株)製)5部、熱膨張性マイクロカプセル(マイクロスフィア、松本油脂製薬(株)製)25部、酢酸n-プロピル25部、メチルエチルケトン25部、イソプロピルアルコール20部を仕込み、ディスパーにて撹拌して、均一に分散し、断熱層形成用塗工液3(略称:塗工液3)を作製した。
ウレタン系メジウム(LG-FK Rメジウム、固形分30%、東京インキ(株)製)20部、熱膨張性マイクロカプセル(マイクロスフィア、松本油脂製薬(株)製)30部、酢酸n-プロピル20部、メチルエチルケトン15部、イソプロピルアルコール15部を仕込み、ディスパーにて撹拌して、均一に分散し、断熱層形成用塗工液4(略称:塗工液4)を作製した。
ウレタン系メジウム(LG-FK Rメジウム、固形分30%、東京インキ(株)製)60部、熱膨張性マイクロカプセル(マイクロスフィア、松本油脂製薬(株)製)25部、酢酸n-プロピル5部、メチルエチルケトン5部、イソプロピルアルコール5部を仕込み、ディスパーにて撹拌して、均一に分散し、断熱層形成用塗工液5(略称:塗工液5)を作製した。
ウレタン系メジウム(LG-FK Rメジウム、固形分30%、東京インキ(株)製)15部、熱膨張性マイクロカプセル(マイクロスフィア、松本油脂製薬(株)製)5部、酢酸n-プロピル30部、メチルエチルケトン25部、イソプロピルアルコール25部を仕込み、ディスパーにて撹拌して、均一に分散し、断熱層形成用塗工液6(略称:塗工液6)を作製した。
ウレタン系メジウム(LG-FK Rメジウム、固形分30%、東京インキ(株)製)10部、熱膨張性マイクロカプセル(マイクロスフィア、松本油脂製薬(株)製)60部、酢酸n-プロピル10部、メチルエチルケトン10部、イソプロピルアルコール10部を仕込み、ディスパーにて撹拌して、均一に分散し、断熱層形成用塗工液7(略称:塗工液7)を作製した。
ウレタン系メジウム(LG-FK Rメジウム、固形分30%、東京インキ(株)製)70部、熱膨張性マイクロカプセル(マイクロスフィア、松本油脂製薬(株)製)0.5部、酢酸n-プロピル15部、メチルエチルケトン10部、イソプロピルアルコール4.5部を仕込み、ディスパーにて撹拌して、均一に分散し、断熱層形成用塗工液8(略称:塗工液8)を作製した。
ウレタン系メジウム(LG-FK Rメジウム、固形分30%、東京インキ(株)製)1.5部、熱膨張性マイクロカプセル(マイクロスフィア、松本油脂製薬(株)製)50部、酢酸n-プロピル20部、メチルエチルケトン18.5部、イソプロピルアルコール10部を仕込み、ディスパーにて撹拌して、均一に分散し、断熱層形成用塗工液9(略称:塗工液9)を作製した。
ウレタン系メジウム(LG-FK Rメジウム、固形分30%、東京インキ(株)製)99部、熱膨張性マイクロカプセル(マイクロスフィア、松本油脂製薬(株)製)1部を仕込み、ディスパーにて撹拌したが、粘度が非常に高く、均一に分散することが困難であったため、作製を中止した。
ウレタン系メジウム(LG-FK Rメジウム、固形分30%、東京インキ(株)製)50部、熱膨張性マイクロカプセル(マイクロスフィア、松本油脂製薬(株)製)50部を仕込み、ディスパーにて撹拌したが、粘度が非常に高く、均一に分散することが困難であったため、作製を中止した。
ウレタン系メジウム(LG-FK Rメジウム、固形分30%、東京インキ(株)製)8.5部、熱膨張性マイクロカプセル(マイクロスフィア、松本油脂製薬(株)製)2部、酢酸n-プロピル35部、メチルエチルケトン30部、イソプロピルアルコール24.5部を仕込み、ディスパーにて撹拌して、均一に分散し、断熱層形成用塗工液10(略称:塗工液10)を作製した。
ウレタン系メジウム(LG-FK Rメジウム、固形分30%、東京インキ(株)製)45部、シリカ1(ACEMATT HK440、二次粒子径14.5μm、エボニック社製)30部、酢酸n-プロピル10部、メチルエチルケトン10部、イソプロピルアルコール5部を仕込み、ディスパーにて撹拌して、均一に分散し、断熱層形成用塗工液11(略称:塗工液11)を作製した。
塩酢ビ系メジウム(LAMREKメジウム、固形分20%、東京インキ(株)製)40部、シリカ2(WACKER HDK18、二次粒子径0.2μm、旭化成ワッカーシリコーン(株)製)5部、イソシアネート化合物(LG硬化剤A、東京インキ(株)製)5部、ワックス(添加剤EH、東京インキ(株)製)5部、酢酸プロピル30部、酢酸エチル20部を仕込み、ディスパーにて撹拌して、均一に分散し、断熱層形成用塗工液12(略称:塗工液12)を作製した。
(実施例1)
5色機グラビア印刷機を用いて、12μmの両面コロナ処理PETフィルム(FE2002、フタムラ化学(株)製、略称PET)に、第一ユニットで、LG-FK630R白C(略称:白インキ、東京インキ(株)製)、反転し、第二および第三ユニットで、PU515溶剤(東京インキ(株)製)にて粘度を16秒(25℃、ザーンカップ#3)に調整した塗工液1を2度刷り印刷した。次いで二液硬化型ウレタン系接着剤にて、7μmのアルミニウム箔(1N30、東洋アルミニウム(株)製、略称:AL)のマット処理面をドライラミネート法(略称:DL)により塗工液1を印刷した面の反対面に積層し、さらにアルミニウム箔の鏡面にナイロンフィルム(エンブレムONMB-RT、ユニチカ(株)製、略称NY)をドライラミネート法により積層した。ナイロンフィルムの面に100μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム(ZK99S、東レフィルム加工(株)製、略称:CPP)をドライラミネート法により積層して、45℃にて、5日間エージングして、積層体1を得た。塗工液1および白インキの塗工量は、それぞれ3.1g/m2、1.3g/m2であった。この積層体1の構成は、「塗工液1/塗工液1/PET/白インキ/DL/AL/DL/NY/DL/CPP」となった。
実施例1の塗工液1を表1および表2のように塗工液2~12に変更し、実施例1と同様の積層体2~12を得た。塗工液2~12の塗工量、および白インキの塗工量は、表1および表2に示した。
5色機グラビア印刷機を用いて、12μmのPETフィルム(ES5200、東洋紡(株)製、略称PET)に、第一ユニットおよび第二ユニットで、PU515溶剤(東京インキ(株)製)にて粘度を16秒(25℃、ザーンカップ#3)に調整した塗工液1を2度刷り印刷した。次いで二液硬化型ウレタン系接着剤にて、厚さ60μmのリニア低密度ポリエチレンフィルム(TUX HC、三井化学東セロ(株)製、略称LLDPE)をドライラミネート法により積層して、45℃にて、5日間エージングして、積層体13を得た。塗工液1の塗工量は、2.9g/m2であった。この積層体13の構成は、「PET/塗工液1/塗工液1/DL/LLDPE」となった。
5色機グラビア印刷機を用いて、15μmの両面コロナ処理ナイロンフィルム(エンブレムONBC-15、ユニチカ(株)製、略称:NY15)に、第一ユニットで、LG-FK630R白C(略称:白インキ、東京インキ(株)製)、反転し、第二および第三ユニットで、PU515溶剤(東京インキ(株)製)にて粘度を16秒(25℃、ザーンカップ#3)に調整した塗工液1を2度刷り印刷した。次いで二液硬化型ウレタン系接着剤にて、100μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム(ZK99S、東レフィルム加工(株)製、略称:CPP)をドライラミネート法(略称:DL)により積層して、45℃にて、5日間エージングして、積層体14を得た。塗工液1および白インキの塗工量は、それぞれ3.1g/m2、1.3g/m2であった。この積層体14の構成は、「塗工液1/塗工液1/NY15/白インキ/DL/CPP」となった。
5色機グラビア印刷機を用いて、20μmの両面コロナ処理二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OP U-2、三井化学東セロ(株)製、略称:OPP)に、第一ユニットで、LG-FK630R白C(略称:白インキ、東京インキ(株)製)、反転し、第二および第三ユニットで、PU515溶剤(東京インキ(株)製)にて粘度を16秒(25℃、ザーンカップ#3)に調整した塗工液1を2度刷り印刷した。次いで二液硬化型ウレタン系接着剤にて、25μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム(CP GLC、三井化学東セロ(株)製、略称:CPP25)をドライラミネート法(略称:DL)により積層して、45℃にて、35日間エージングして、積層体15を得た。塗工液1および白インキの塗工量は、それぞれ3g/m2、1.3g/m2であった。この積層体15の構成は、「塗工液1/塗工液1/OPP/白インキ/DL/CPP25」となった。
5色機グラビア印刷機を用いて、坪量230g/m2のポリエチレンコートカップ原紙(日本製紙(株)製、略称:カップ原紙)に、第一ユニットでアンカーコート剤(UL-3、東京インキ(株)製、略称:アンカー剤)、第二および第三ユニットでPU515溶剤(東京インキ(株)製)にて粘度を16秒(25℃、ザーンカップ#3)に調整した塗工液1を2度刷り印刷して、巻き取り、積層体16を得た。塗工液1の塗工量は、3.4g/m2であった。この積層体16の構成は、「塗工液1/塗工液1/アンカー剤/カップ原紙」となった。
実施例1で行なった2度刷り印刷を1度刷り印刷に変更し、積層体17を得た。塗工液1および白インキの塗工量は、それぞれ0.5g/m2、1.1g/m2であった。この積層体17の構成は、「塗工液1/PET/白インキ/DL/AL/DL/NY/DL/CPP」となった。
実施例1の第一ユニットで、白インキのみ印刷し、積層体18を得た。白インキの塗工量は、1.3g/m2であった。この積層体18の構成は、「PET/白インキ/DL/AL/DL/NY/DL/CPP」となった。
作製したマイクロ波発泡積層体の断熱層形成用塗工液の印刷面の状態を目視にて観察し、評価した。印刷面に不定形の濃淡が生じないものが、印刷適性が良好(泳ぎ現象が発生しない)と判断した。印刷面の濃淡が、◎:まったくない、○:わずかにみられる、△:ややみられる(実用上問題ない)、×:はっきりみられる、の4段階で評価した。
作製したマイクロ波発泡積層体の印刷面に粘着テープ(セロハンテープ、28mm、ニチバン(株)製)を貼り付けて、親指で5回強く擦った後、粘着テープをゆっくり引き剥がして、途中から急速に引き剥がしたときの、印刷面の粘着テープへの取られ具合を目視にて観察し、評価した。粘着テープへの取られ具合の少ないものが、基材密着性が良好と判断した。粘着テープへの取られ具合が、◎:まったくない、○:わずかに取られる(剥離面積として面積あたり0以上10%未満)、△:少し取られる(剥離面積として面積あたり10%以上20%未満、実用上問題ない)、×:ほとんどが取られる(剥離面積として面積あたり20%以上)、の4段階で評価した。
積層体1のシール層が最内面になるように重ね合わせ、190℃、1秒の条件にて、ヒートシールにより接着し、開口部を備える袋状のパウチを得、このパウチに、内容物として、水を充填し、開口部を190℃、1秒の条件にて、ヒートシールにより封止した。該パウチ1を電子レンジ(品番:NE-TY156、Panasonic(株)製、高周波出力:500W、丸皿直径:270mm)に入れて、2分間加熱した。このとき、マイクロ波により内容物(水)が発熱することにより、断熱層を構成する熱膨張性マイクロカプセルが発泡し、包装袋1を作製した。なお、シール部には、塗工液は塗布しておらず、発泡しなかった。
内容物(水)の発熱により熱くなった包装袋1について、断熱層を手指で持ち、1分間保持できるものを断熱性が良好と判断した。5人の実験者について、断熱層が、○:5人全員1分間保持できる、△:3人が1分間保持できる(実用上問題ない)、×:5人全員熱くて1分間保持できない、の3段階で評価した。
内容物(水)の発熱により熱くなった包装容器1について、断熱層を手指で持ち、1分間保持できるものを断熱性が良好と判断した。5人の実験者について、断熱層が、○:5人全員1分間保持できる、△:3人が1分間保持できる(実用上問題ない)、×:5人全員熱くて1分間保持できない、の3段階で評価した。
積層体16で用いたポリエチレンコートカップ原紙のポリエチレンコート面が最内面になるように重ね合わせ、200℃、2秒の条件にて、ヒートシールにより接着し、カップ状包装容器とした。このカップ状包装容器に、内容物として水を注ぎ入れ、電子レンジ(品番:NE-TY156、Panasonic(株)製、高周波出力:500W、丸皿直径:270mm)に入れて、2分間加熱し、包装容器2を作製し、積層体16と同様に断熱性の評価を行なった。
Claims (6)
- 基材の少なくとも一方に形成した断熱層となる塗布層と、該塗布層の反対面にシール層を備えてなるマイクロ波発泡積層体であって、
前記基材が、ポリエステルフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフィルム、アルコール系フィルム、ポリアミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、ポリイミドフィルム、セロハン、防湿セロハン、透明蒸着ポリエステルフィルム、透明蒸着ポリアミドフィルム、アルミ蒸着フィルム、コーティングフィルムのなかから選ばれる少なくとも1つであり、
前記塗布層が、グラビア印刷方式およびフレキソ印刷方式のなかから選ばれる少なくとも1つの印刷方式により断熱層形成用塗工液から形成され、最表面または中間層に有し、
かつ、前記シール層と同箇所に設けない塗布層であり、
前記断熱層形成用塗工液が、前記断熱層形成用塗工液中に熱膨張性マイクロカプセルを1~50質量%と、熱可塑性樹脂を1~25質量%と、有機溶剤を45~95質量%とを、含むことを特徴とするマイクロ波発泡積層体。 - 紙基材の少なくとも一方に形成した断熱層となる塗布層と、該塗布層の反対面にシール層を備えてなるマイクロ波発泡積層体であって、
前記塗布層が、グラビア印刷方式およびフレキソ印刷方式のなかから選ばれる少なくとも1つの印刷方式により断熱層形成用塗工液から形成され、最表面に有し、
かつ、前記シール層と同箇所に設けない塗布層であり、
前記断熱層形成用塗工液が、前記断熱層形成用塗工液中に熱膨張性マイクロカプセルを1~50質量%と、熱可塑性樹脂を1~25質量%と、有機溶剤を45~95質量%とを、含むことを特徴とするマイクロ波発泡積層体。 - 前記熱可塑性樹脂が、硝化綿、セルロースアセチルプロピオネート、セルロースアセチルブチレート、ポリアミド樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、(メタ)アクリル樹脂、ウレタン樹脂であることを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波発泡積層体。
- 前記熱可塑性樹脂が、硝化綿、セルロースアセチルプロピオネート、セルロースアセチルブチレート、ポリアミド樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、(メタ)アクリル樹脂、ウレタン樹脂であることを特徴とする請求項2に記載のマイクロ波発泡積層体。
- 請求項1または3に記載のマイクロ波発泡積層体を用いて作製したマイクロ波発泡包装袋であって、
前記マイクロ波発泡積層体を構成する断熱層となる塗布層が、マイクロ波による内容物の発熱による加熱処理によって形成される断熱層を形成する層であり、最表面または中間層に有し、
前記マイクロ波発泡積層体を構成するシール層が、最内面に有し、当該シール層同士が、熱処理が施され重ね合った周辺端部であり、
かつ、前記断熱層と前記重ね合ったシール層とを同箇所に設けないことを特徴とするマイクロ波発泡包装袋。 - 請求項2または4に記載のマイクロ波発泡積層体を用いて作製したマイクロ波発泡包装容器であって、
前記マイクロ波発泡積層体を構成する断熱層となる塗布層が、マイクロ波による内容物の発熱による加熱処理によって形成される断熱層を形成する層であり、最表面に有し、
前記マイクロ波発泡積層体を構成するシール層が、最内面に有し、当該シール層同士が、熱処理が施され重ね合った周辺端部であり、
かつ、前記断熱層と前記重ね合ったシール層とを同箇所に設けないことを特徴とするマイクロ波発泡包装容器。
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