JP2003321620A - 表面被覆アゾ顔料及びその製造方法 - Google Patents

表面被覆アゾ顔料及びその製造方法

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JP2003321620A
JP2003321620A JP2002129763A JP2002129763A JP2003321620A JP 2003321620 A JP2003321620 A JP 2003321620A JP 2002129763 A JP2002129763 A JP 2002129763A JP 2002129763 A JP2002129763 A JP 2002129763A JP 2003321620 A JP2003321620 A JP 2003321620A
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surfactant
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Naoki Furukawa
直樹 古川
Koji Ono
晃司 大野
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】油性グラビア印刷インキの着色樹脂チップ製造
を経由する事無く、一般的なメディアミルでの分散方法
で、同等の高光沢印刷物が得られる、アゾ顔料の表面に
被覆がなされた高分散性アゾ顔料を提供する 【解決手段】アゾ顔料の表面が表面処理剤で被覆された
表面被覆アゾ顔料において、前記表面被覆アゾ顔料が、
アゾ顔料表面に界面活性剤層を有し、界面活性剤層上に
水不溶性ポリアミド樹脂層を有する表面被覆アゾ顔料で
あり、かつその平均粒子径が0.1〜400μmである
ことを特徴とする表面被覆アゾ顔料。界面活性剤で被覆
されたアゾ顔料を含む水懸濁液と、水不溶性ポリアミド
樹脂の水溶液または水懸濁液とを混合し酸析して製造す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油性グラビア印刷
インキを調製するのに好適な、表面処理剤で表面が被覆
された表面被覆アゾ顔料に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷方法としては、平版印刷、凸版印
刷、グラビア印刷等の各種が知られている。グラビア印
刷は、エンドレスの版が使用できる事、高速で多数枚の
連続的な印刷が可能な事、紙むけが無い事、薄い被記録
媒体への印刷が可能な事等、優れた長所を持っている。
優れた印刷品質の印刷物を得るため、或いは、印刷方法
上の長所を活かすため、グラビア印刷インキには、種々
の特性が要求されている。
【0003】グラビア印刷インキには、最近では、この
要求特性として、印刷物上でのより高い光沢が求められ
ている。この様な高光沢が得られる油性グラビア印刷イ
ンキは、例えば、予め製造した着色樹脂チップを、グラ
ビア印刷インキ用溶剤に溶解することにより調製され
る。ここでの着色樹脂チップとは、粉末顔料と、グラビ
ア印刷インキのビヒクルとして用いられるポリアミド樹
脂とを、加圧ニーダーに圧力をかけ、混練りし、塊状に
仕上げ、手作業でロール練肉し、得られた圧延シートを
裁断機で裁断し、次に粉砕機で、細かく砕いたチップ状
の顔料分散体を言う。より高い光沢を得ようとすれば、
前記樹脂と顔料との高分散体を得る必要があり、前記し
た混練りを充分に行ってやる必要がある。即ち、このイ
ンキ製造方法においては、着色樹脂チップ自体の品質
が、光沢等の最終的なグラビア印刷の印刷物の品質の良
否を決定づける大きな要因となっている。
【0004】しかしながら、上記したグラビア印刷イン
キの製造方法では、その着色樹脂チップの製造工程が、
多大な動力(エネルギー)と熟練を要する人為的作業に
依っている。従って上記した方法では、顔料がビヒクル
の一部として用いる樹脂に、均一に分散した着色樹脂チ
ップを、常に一定品質となる(ロット振れがない)様に
するのが困難で、手間がかかっていた。その手間を考慮
すると、結果的に、この高光沢のグラビア印刷インキの
生産性は低いという欠点を有していた。また、着色樹脂
チップを製造する際の従来のアゾ顔料を、一般的な、メ
ディアミルでの分散方法で、油性グラビア印刷インキを
製造すると、光沢が極めて悪く、商品価値が全く無い程
の現状がある。これは不溶性アゾ顔料では顕著であっ
た。この光沢が極めて悪い理由は、不溶性アゾ顔料の特
性として、水系での顔料合成過程で、弱い凝集での顔料
粒子の形成を伴い、また、この弱い凝集粒子は、濾過
(単離)、洗浄、乾燥、粉砕工程で、強力な凝集力を示
す様になり、分散性が、極めて悪くなる欠点がある為で
ある。
【0005】特開昭51−54620号公報には、アゾ
顔料を、各種合成樹脂とで被覆した表面被覆アゾ顔料が
記載されている。しかしながら、ここで得られている表
面被覆アゾ顔料は、極めて大きな顔料粒子をしているた
め、着色すべき媒体への分散性に劣るという欠点があっ
た。同公報に記載されている技術では、平均粒子径が小
さい分散性に優れた表面被覆アゾ顔料を得ることは困難
であった。
【0006】また特開昭55−164252号公報に
は、アゾ顔料を、遊離アミンと、ロジン類と、スチレン
−マレイン酸共重合体の様な樹脂とで被覆した表面被覆
アゾ顔料が記載されている。また、特開平7−2922
74号公報には、アゾ顔料を、スチレン−アクリル酸共
重合体の様な水溶性アクリル樹脂で被覆した表面被覆ア
ゾ顔料が記載されている。
【0007】しかしながら、この様な樹脂を用いて得た
表面被覆アゾ顔料から、着色樹脂チップを経由せずに、
メディアミルでの分散により油性グラビア印刷インキを
調製した場合、依然として、分散性や光沢が不充分であ
るという欠点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、より省エネ
ルギーかつ、より生産性良く、安定した高光沢の印刷物
が得られるよう、着色樹脂チップ製造を経由する事無
く、一般的なメディアミルでの分散方法で、同等の高光
沢印刷物が得られる、アゾ顔料の表面に被覆がなされた
高分散性アゾ顔料を提供する事を課題とする。
【0009】
【問題を解決する為の手段】そこで本発明者らは鋭意検
討したところ、上記した欠点のない、着色樹脂チップを
経由しない得られる高光沢の印刷物が、アゾ顔料の表面
を界面活性剤とポリアミド樹脂とで被覆し、それを特定
の平均粒子径範囲となる様に制御した表面被覆アゾ顔料
を用いることで得られる事を見出し、本発明を完成する
に至った。
【0010】即ち本発明は、アゾ顔料の表面が表面処理
剤で被覆された表面被覆アゾ顔料において、前記表面処
理アゾ顔料が、アゾ顔料表面に界面活性剤層を有し、界
面活性剤層上に水不溶性ポリアミド樹脂層を有し、かつ
その平均粒子径が0.1〜400μmであることを特徴
とする表面被覆アゾ顔料を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の表面被覆アゾ顔料は、上
記した層構成を有する。この表面被覆アゾ顔料では、ア
ゾ顔料表面が界面活性剤で被覆されているので、凝集し
ていても(凝集しても)弱い力でそれが壊れやすくなっ
ている。従って、界面活性剤で被覆したアゾ顔料の界面
活性剤層上を、更に、水不溶性ポリアミド樹脂で被覆す
ると、同樹脂はグラビア印刷ビヒクルに用いるのと同じ
樹脂であるが故に、親和力が強く、さらに弱い力で壊す
ことが出来る。界面活性剤で被覆したアゾ顔料が仮に凝
集体を構成していたとして、その凝集体をこの水不溶性
ポリアミド樹脂で被覆しても、内部の凝集体自体が壊れ
やすいので、やはり凝集を弱い力で壊すことが可能であ
る。
【0012】その粉体の平均粒子径は、粉体粒度測定装
置MICROTRAC FRA(日機装(株)社製)による測定に基
づき0.1〜400μm、好ましくは1〜320μm、
特に好ましくは10〜80μmである。
【0013】本発明におけるアゾ顔料としては、例え
ば、溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、不溶性アゾ顔料が挙
げられる。しかしながら、本発明においては、アゾ顔料
が不溶性アゾ顔料の場合に、最も好ましい結果が得られ
る。
【0014】この不溶性アゾ顔料とは、構造中にスルホ
ン基やカルボキシル基等の水可溶性基を持たないアゾ顔
料である。この様な不溶性アゾ顔料としては、例えば、
β−ナフトール系モノアゾ顔料、ナフトールAS系モノ
アゾ顔料、アセト酢酸アリリド系モノアゾ顔料、アセト
酢酸アリリド計ジスアゾ顔料、ピラゾロン系モノアゾ顔
料等が挙げられる。具体的には、C.I.Pigmen
t Orange 16、同13、C.I.Pigme
nt Yellow 13、同17、同83等が挙げら
れる。
【0015】本発明における界面活性剤としては、例え
ば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキ
シアルキレンアルキルフェノールエーテル等の非イオン
界面活性剤、アルキルベンゼンスルフォン酸塩、ジアル
キルスルホコハク酸塩等のアニオン界面活性剤、アミン
塩、第四級アンモニウム塩等のカチオン界面活性剤が使
用できるが、アゾ顔料との親和性等の観点から、非イオ
ン界面活性剤を使用することが好ましい。
【0016】本発明の表面被覆アゾ顔料中の界面活性剤
の含有量は、特に制限されるものではないが、不揮発分
の質量換算で0.5〜8.0%とすることが好ましい。
【0017】水不溶性ポリアミド樹脂としては、例え
ば、数平均分子量1000〜2000のポリアミド樹脂
が挙げられる。なかでも、植物油脂肪酸のダイマー酸と
ジアミンとを重縮合させたポリアミド樹脂が好ましい。
これは、グラビア印刷ビヒクル用ポリアミド樹脂として
よく使用されている。この様な水不溶性ポリアミド樹脂
の市販品としては、例えば、ポリマイドS−1962、
S−52(三洋化成工業株式会社)、レオマイドS65
00(花王株式会社製)等が挙げられる。
【0018】本発明の表面被覆アゾ顔料中の水不溶性ポ
リアミド樹脂の含有量は、特に制限されるものではない
が、不揮発分の質量換算で0.5〜5.0%とすること
が好ましい。
【0019】本発明の表面被覆アゾ顔料に含まれる界面
活性剤と水不溶性ポリアミド樹脂との割合は、特に制限
されるものではないが、界面活性剤/水不溶性ポリアミ
ド樹脂(不揮発分質量比)=20/80〜80/20と
することが好ましい。
【0020】表面被覆アゾ顔料が、本発明のそれと同様
の層構成を有しているかどうかは、例えば、マススペク
トルによる質量分析、界面活性剤やポリアミド樹脂に固
有の官能基に着眼した赤外線吸収スペクトルによる分析
により確認することが出来る。この際に、必要であれ
ば、表面被覆アゾ顔料から有機溶剤によるソックスレー
抽出を行っても良い。
【0021】本発明の表面被覆アゾ顔料は、上記した層
構成となる様に、アゾ顔料から製造することが出来る。
好適なアゾ顔料である不溶性アゾ顔料から本発明の表面
被覆アゾ顔料を製造する方法を以下に説明する。
【0022】不溶性アゾ顔料は、水可溶性基を持たない
芳香族第一級アミンのジアゾニウム塩を含むジアゾ液
と、水可溶性基と第一級アミノ基を持たない芳香族化合
物を含むカップラー液とを混合しジアゾカップリング反
応させ、熟成、濾過、洗浄、乾燥、粉砕を行なうことに
より得ることが出来る。
【0023】芳香族第一級アミンのジアゾニウム塩とし
ては、例えば、アニリン、トルイジン等の芳香族モノ第
一級アミン、3,3’―ジメトキシベンジジン、3,
3’―ジメチルベンジジン、3,3’―ジクロロベンジ
ジン等の芳香族ジ第一級アミンのジアゾニウム塩が挙げ
られ、一方、水可溶性基とアミノ基を持たない芳香族化
合物としては、ナフトール、アセト酢酸アニリド、フェ
ニルピラゾロン等が挙げられる。
【0024】溶性アゾ顔料やアゾレーキ顔料等の場合に
は、芳香族第一級アミンや水可溶性基と第一級アミノ基
を持たない芳香族化合物として、上記した以外の原料を
用いたり、レーキ化のための塩化カルシウムや塩化スト
ロンチウム等の多価金属塩化物が併用される。
【0025】界面活性剤によるアゾ顔料の被覆は、公知
慣用の方法で行なう事ができるが、例えば、アゾ顔料の
製造の任意の工程において、系内に界面活性剤を加える
ことで行なう事が出来る。アゾ顔料の有機溶剤懸濁液に
界面活性剤を加えて攪拌濾過し、乾燥する方法もある
が、中でも、ジアゾニウム塩成分と反応させる相手方の
原料である芳香族化合物(カップラー成分)に界面活性
剤を含ませておき、上記した様なジアゾカップリング反
応を行なうという方法は、顔料粒子が生成し成長する過
程が界面活性剤の存在下で行なわれるので、粒子の凝集
力を低下させる最も優れた方法である。しかもこの方法
によれば、界面活性剤で被覆されたアゾ顔料の水懸濁液
がそのまま得られるので、後の作業が簡便となる点でも
好ましい。
【0026】上記、界面活性剤の添加と同時に、水懸濁
液中に芳香族多価カルボン酸を加え、後述する析出工程
での芳香族多価カルボン酸塩による処理を行なうと、顔
料分散性の向上と共に、耐ソワリング性を向上させる事
が出来る。ソワリング性とは、不溶性アゾ顔料を用いた
グラビア印刷インキで頻発する現象であり、印刷中にイ
ンキが環境中の水分を吸収し、経時的に増粘し、良好な
印刷が出来なくなる現象である。
【0027】アゾ顔料に表面処理するための界面活性剤
及び芳香族多価カルボン酸の使用量は、質量換算でアゾ
顔料100部当たり、いずれも0.5〜10部となる様
に用いるのが好ましい。
【0028】界面活性剤で被覆されたアゾ顔料は、凝集
しても界面活性剤分子の特徴に基づき弱い力で解れる特
徴を有している。従って、この様な特徴を持った表面被
覆顔料を用いて上記した水不溶性ポリアミド樹脂による
被覆をさらに行なった場合は、界面活性剤で被覆された
一次粒子表面をさらに被覆することになるか、或いは、
凝集した二次粒子以上の多次粒子の表面を一括して被覆
することになるが、仮に後者の形態で処理されても、後
工程で加わる力により容易に一次粒子に解れるわけであ
る。
【0029】こうしてカップリング反応で得られたアゾ
顔料を含む水懸濁液は、必要に応じて、酸又は塩基を加
えて、温度60〜95℃で熟成を行なう。
【0030】カップリング反応及び必要に応じて行なわ
れる熟成の後、そのまま界面活性剤で被覆されたアゾ顔
料を含む水懸濁液を用いて後述する水不溶性ポリアミド
樹脂での被覆を行なうのが生産性向上の点及びより凝集
の少ない表面被覆アゾ顔料を得る点から好ましい。勿
論、この際の界面活性剤で被覆されたアゾ顔料を濾過、
洗浄、乾燥させてから、再度水に分散して水懸濁液を得
てから後述する水不溶性ポリアミド樹脂での被覆を行な
う事も出来る。
【0031】次いで、上記で得られた界面活性剤で被覆
されたアゾ顔料の表面を、更に水不溶性ポリアミド樹脂
で被覆する。本発明者らは、従来の粉塵回収や溶剤回収
等の手間のかからず作業環境上も、より安全な水系にお
いて、表面処理する方法の検討を行なった。
【0032】しかしながら、水不溶性ポリアミド樹脂
は、そのまま水系でアゾ顔料の表面を被覆するには適し
ていない。水不溶性ポリアミド樹脂から、水に安定的に
溶解させた水溶液または水に安定的に分散させた水懸濁
液の調製が可能になれば、それと、上記の様にして得ら
れた界面活性剤で被覆されたアゾ顔料を含む水懸濁液と
を混合し酸析することで、水不溶性ポリアミド樹脂で更
に被覆されたアゾ顔料を得る事が出来ると考えた。
【0033】そこで、この水不溶性ポリアミド樹脂を水
に安定的に溶解又は分散させるために、各種の界面活性
剤及び分散剤の検討を行なった。その結果、意外にも樹
脂酸塩と混合する事で、極めて分散安定性に優れた水不
溶性ポリアミド樹脂と樹脂酸塩とを含む水溶液または水
懸濁液を得ることが出来ることを見出した。
【0034】樹脂酸としては、公知慣用のものが挙げら
れるが、例えば、アロチン酸、シェロール酸、ブトール
酸、アビエチン酸、1−ピマール酸等が挙げられる。こ
れらはシェラック、ロジンとして入手可能である。本発
明ではこの樹脂酸を、樹脂酸塩という形態で使用する。
水不溶性ポリアミド樹脂として最適な、数平均分子量1
000〜2000の、植物油脂肪酸のダイマー酸とジア
ミンとを重縮合させたポリアミド樹脂を用いる場合に
は、それに組み合わせる樹脂酸塩としては、アビエチン
酸又は1−ピマール酸の金属塩を用いるのが好ましい。
これら樹脂酸またはその塩は、グラビアインキビヒクル
としても用いられているものであって、適量用いれば印
刷物の印刷品質を向上させることも出来るので、好都合
である。
【0035】水不溶性ポリアミド樹脂の水溶液又は水懸
濁液は、例えば、前記樹脂酸塩または樹脂酸とそれを中
和する塩基とを含めた水に、水不溶性ポリアミド樹脂を
加えて、温度80〜100℃で30分間以上攪拌するこ
とにより調製することが出来る。
【0036】樹脂酸塩は、水不溶性ポリアミド樹脂の不
揮発分の質量換算で100部当たり50〜200部を用
いる様にするのが好ましい。そして、質量換算で水10
0部当たり、樹脂酸とこの水不溶性ポリアミド樹脂不揮
発分の合計が2〜10部となる様に調製するのが好まし
い。
【0037】こうして得られた、水不溶性ポリアミド樹
脂の水溶液または水懸濁液は、上記で得られた界面活性
剤で被覆されたアゾ顔料の水懸濁液と混合し酸析するこ
とで、界面活性剤で被覆されたアゾ顔料の表面をこの水
不溶性ポリアミド樹脂で被覆することが出来る。
【0038】尚、界面活性剤に芳香族多価カルボン酸塩
を併用したり、水不溶性ポリアミド樹脂に樹脂酸塩を併
用した場合には、これら芳香族多価カルボン酸塩や樹脂
酸塩も同様にアゾ顔料に被覆される。
【0039】この際の界面活性剤で被覆されたアゾ顔料
の水懸濁液と、水不溶性ポリアミド樹脂の水溶液または
水懸濁液との混合割合は、特に限定されるものではない
が、質量換算で、界面活性剤で被覆されたアゾ顔料の不
揮発分100部当たり、水不溶性ポリアミド樹脂不揮発
分0.5〜5部となる様にするのが、最終的に得られる
表面処理顔料を含むグラビア印刷インキの印刷光沢が良
好で、インキ製造時間もより短縮できるので好ましい。
【0040】混合する際における、界面活性剤で被覆さ
れたアゾ顔料の水懸濁液と、水不溶性ポリアミド樹脂の
水溶液または水懸濁液の温度は、いずれも80〜100
℃としておき、それらの混合物も80〜100℃となる
様にし、0.5〜3時間攪拌を行なうのが好ましい。
【0041】上記混合物に、酸を加えてこの混合物を中
和又は酸性とすること(酸析)により、そこに溶解また
は分散していた、水不溶性ポリアミド樹脂を析出させ
る。この析出により、界面活性剤で被覆されたアゾ顔料
が、さらに水不溶性ポリアミド樹脂で被覆される。
【0042】この際に用いる酸としては、例えば無機
酸、有機酸、硫酸金属塩等が挙げられる。この酸の使用
量は、上記混合物のpHを低下させ、溶解または分散し
ていた水不溶性ポリアミド樹脂が析出する量であれば良
く、通常は、上記混合物としてpH7を越えるものを用
いた場合には、それがpH4〜7となる量を用いるのが
好ましい。
【0043】こうして得られた表面被覆アゾ顔料は、界
面活性剤と水不溶性ポリアミド樹脂を必須として、必要
に応じて芳香族多価カルボン酸と樹脂酸で表面被覆され
たアゾ顔料である。これは、濾過、洗浄、乾燥、粉砕す
ることで、粉体の表面被覆アゾ顔料とすることが出来
る。
【0044】上記した表面被覆アゾ顔料の製造方法にお
ける被覆工程は、有機溶剤等の危険物を一切使用せず、
しかも表面被覆のために従来採用されていた強せん断力
も必要とせず、安全性の面でも省エネルギーの面でも極
めて優れている。
【0045】本発明の表面被覆アゾ顔料は、インキ化工
程にて、ビヒクルと混合してグラビア印刷インキとされ
る。
【0046】グラビア印刷インキは、必須成分として顔
料とビヒクルと添加剤とから構成される。ビヒクルと
は、顔料を含まず、樹脂、溶媒を含む液状成分を言う。
油性グラビア印刷インキは、本発明の表面被覆アゾ顔料
と、公知慣用の油性グラビア印刷ビヒクル用樹脂を含む
ビヒクルと、添加剤とから調製出来る。
【0047】前記ビヒクル用樹脂は、ポリアミド樹脂の
他、例えば酢酸セルロース、硝化綿(ニトロセルロー
ス)、環化ゴム、塩素化ポリプロピレン、ポリウレタン
樹脂等を挙げることが出来る。これらは単独使用でも二
種以上を併用しても良い。本発明の表面被覆アゾ顔料
は、ポリアミド樹脂を必須成分として含むグラビアイン
キ用樹脂との組み合わせて用いるのが効果的であり、ポ
リアミド樹脂と硝化綿(ニトロセルロース)の両方と組
み合わせて用いるのが最適である。
【0048】有機溶剤としては、例えば、メタノール、
エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール
系、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン系、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素系が挙げられる。
【0049】添加剤としては、例えば、ワックス、可塑
剤、体質顔料等がある。ワックスとしては、ポリエチレ
ンワックス、ポリプロピレンワックス、パラフィンワッ
クス等が用いられる。
【0050】油性グラビア印刷インキを調製するには、
本発明の表面被覆アゾ顔料に、上記樹脂、有機溶剤を含
むビヒクルと必要に応じて用いられる添加剤とを混合す
る。油性グラビア印刷インキは、例えば、質量換算で本
発明の表面被覆アゾ顔料100部当たり、樹脂200〜
300部、有機溶剤600〜700部となる様に、各々
の成分の使用量が調整される。
【0051】上記表面被覆アゾ顔料とビヒクルとの混合
は、例えば、メディアミルにて行なう。メディアミルと
は、攪拌羽根等を必要に応じて併用し、ビーズ、ロッ
ド、ボールと呼ばれる金属やガラス製の粉砕媒体(メデ
ィア)の摩擦や衝突等の運動により被分散物の混合分散
を行い、均一な分散物を調製する装置である。この様な
ものとしては、例えばサンドミル、ビーズミル、ボール
ミル、アトライター等がある。
【0052】このメディアミルは、有機溶剤等が大気中
に放出されない様な閉鎖系にて混合分散が行なえるの
で、着色樹脂チップ使用でのインキ調製用撹拌槽の様な
開放系で問題となる、インキ不揮発分濃度や粘度の変動
を容易に抑制する事が出来る。
【0053】本発明の最適な表面被覆アゾ顔料は、界面
活性剤、芳香族多価カルボン酸、樹脂酸、水不溶性ポリ
アミド樹脂の四者で、表面被覆されたアゾ顔料である。
これを用いると、メディアミルでの油性グラビア印刷イ
ンキの製造方法でも、従来の着色樹脂チップを経由する
同製造方法と同等の高光沢の印刷物が得られる油性グラ
ビア印刷インキが製造出来る。着色樹脂チップの製造工
程を経由しない事で、熟練や高エネルギーを必要とする
加圧ニーダー、高せん断力のロール練肉作業が不要であ
り、安全に、一定品質が得やすい長所がある。
【0054】
【実施例】次に本発明を実施例等により詳細に説明す
る。以下、特に断りが無い限り、部及び%は、いずれも
質量換算である。
【0055】〔実施例1〕撹拌装置付き1リットル容器
に、3,3'―ジクロルベンジジン50部、35%塩酸
70部、水500部を各々加え撹拌し、液温が5℃以下
となる様に氷冷した。これに30%亜硝酸ナトリウム水
溶液97.7部を投入し、一時間撹拌し、3,3'―ジ
クロルベンジジンテトラゾニウム塩(芳香族ジ第一級ア
ミンのジアゾニウム塩)のジアゾ化液を得た。
【0056】撹拌装置付き3リットル容器に、水1.5
リットルを入れ、トリメリット酸5部とポリオキシエチ
レンオレイルエーテル(非イオン界面活性剤)5部と9
0%酢酸75.7部とを投入し、続けて25%水酸化ナ
トリウム水溶液180部を加え、酢酸ナトリウムの緩衝
溶液とする。さらにAAOT(アセト酢酸o−トルイダ
イド)82部を加える。30分間撹拌後、カップリング
反応の為のpHと温度と液量を調整する。攪拌下、上記
ジアゾ液を、定量ポンプを通し、3時間かけて滴下し、
カップリング反応させ、顔料を合成し、水性懸濁液とす
る。
【0057】撹拌装置付き0.5リットル容器に、10
%ロジンナトリウムを52部と25%水酸化ナトリウム
1.5部を秤量し、水250ミリリットルを投入後、昇
温し、90℃とする。90℃になったら、ポリマイドS
−1962(三洋化成工業株式会社製。植物油脂肪酸の
ダイマー酸とジアミンとを重縮合させた粒状ポリアミド
樹脂。以下、PA樹脂と略記する。)5.2部を少しず
つ投入する。90℃攪拌下、30分間で、ポリアミド樹
脂とロジンの溶解・分散懸濁液となる。
【0058】上記顔料の水性懸濁液の昇温を開始し、8
0℃になったら、25%水酸化ナトリウムを滴下し、p
H10に調整する。次に、上記ポリアミド樹脂とロジン
の溶解・分散懸濁液を投入する。80℃で30分間保温
後、硫酸アルミニウムの21.8部を添加し、続けて8
0℃で30分間保温後、濾過、洗浄によりウェット顔料
の分離操作を行なった。単離したウェット顔料を、11
0℃で15時間乾燥し、乾燥したランプ顔料を、ジュー
サーで粉末に粉砕した。
【0059】この黄色顔料粉末は、FDマススペクトル
分析、IR分析により、非イオン界面活性剤と、芳香族
多価カルボン酸と、ロジンと、水不溶性ポリアミド樹脂
とC.I.Pigment Yellow 14とを含
む黄色顔料粉末である事を確認した。
【0060】また上記黄色顔料粉末について、平均粒子
径を粉体粒度測定装置MICROTRAC FRA(日機装(株)
製)にて測定したところ、20μmであった。
【0061】 <グラビア印刷インキの作成> 上記黄色粉末顔料 8.2部 ポリアミド樹脂ニス (上記PA樹脂/トルエン/イソプロパノール質量比=240/382/178 の混合物) 6部 シンナー(トルエン/イソプロパノール質量比=70/30) 8.2部 1/8インチスチールビーズ 5.2部 を100mlポリビン中に秤量し、ペイントコンディショナーで30分間分散後 、 上記ポリアミド樹脂ニス 29.3部 ニトロセルロース樹脂ニス (大日本インキ化学工業(株)製NC111−407ニス) 4部 シンナー 7.3部 をペイントコンディショナーで5分間分散し、ポリアミ
ド樹脂/ニトロセルロース樹脂グラビア印刷インキを得
た(以下、原色インキと称す。)。
【0062】次に、別の100mlポリビン中に、 白インキ (大日本インキ化学工業(株)製ブライトップGS781白) 20部 上記原インキ 4部 を秤量し、ペイントコンディショナーで30分間混合し
た(以下、淡色インキと称す。)。
【0063】評価方法(光沢、透明性、着色力) アセテートフィルムに、No.6バーコーターで、原色
インキを展色し、自然乾燥後、グレタグ濃度計(D18
6型、グレタグ社製)と分光光度計(Spectraf
lash500型、データカラー社製)と光沢計(BY
K−chemie Japan製)で展色表面を測定す
る。同様に、淡色インキも展色し、分光光度計で測色す
る。
【0064】〔比較例1〕界面活性剤、ロジン及びポリ
アミド樹脂を用いない以外は、同様にして無処理のアゾ
顔料を得た。実施例1と同様にして、原色インキと淡色
インキを作製し、分光光度計等で側色し評価を行った。
【0065】〔比較例2〕ポリマイドS−1962に代
えてデモールEP(特殊ポリカルボン酸型高分子界面活
性剤)の同量を用いた以外は、同様にして無処理のアゾ
顔料を得た。実施例1と同様にして、原色インキと淡色
インキを作製し、分光光度計等で側色し評価を行った。
【0066】
【表1】表1
【0067】◎:優 ○:良 ×:不可
【0068】比較例1で作成された比較顔料は、従来の
無処理の不溶性アゾ顔料であるが、メディアミルで分散
したグラビア印刷インキでは、光沢、透明性、着色力の
いずれも使用に耐えない品質のインキとなった。また被
覆する樹脂が異なる比較例2の比較顔料は、やはり光
沢、透明性、着色力が劣ったものであった。
【0069】
【発明の効果】本発明の表面被覆アゾ顔料は、アゾ顔料
表面に界面活性剤層を有し、界面活性剤層上に水不溶性
ポリアミド樹脂層を有する表面被覆アゾ顔料であり、か
つその平均粒子径が0.1〜400μmであるので、界
面活性剤層上にアクリル樹脂層を有する表面被覆アゾ顔
料に比べて、光沢、透明性、着色力に優れるという格別
顕著な効果を奏する。
【0070】この様な表面被覆顔料は、界面活性剤で被
覆されたアゾ顔料を含む水懸濁液と、水不溶性ポリアミ
ド樹脂の水溶液または水懸濁液とを混合し酸析する方法
で製造すれば、従来の有機溶剤系にて同様に処理するの
に比べて、より省エネルギーで、より安全性高く、表面
処理顔料を製造することができる。
【0071】本発明の表面被覆顔料をグラビア印刷イン
キの調製に用いれば、インキ構成成分の揮発等が極めて
少ないメディアミルでインキを製造できるので、より省
エネルギーで、より安全性高く、より生産性良く、安定
した不揮発分濃度、品質管理の容易な、高光沢の印刷物
が得られるグラビア印刷インキを提供する事が出来る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アゾ顔料の表面が表面処理剤で被覆された
    表面被覆アゾ顔料において、前記表面被覆アゾ顔料が、
    アゾ顔料表面に界面活性剤層を有し、界面活性剤層上に
    水不溶性ポリアミド樹脂層を有する表面被覆アゾ顔料で
    あり、かつその平均粒子径が0.1〜400μmである
    ことを特徴とする表面被覆アゾ顔料。
  2. 【請求項2】水不溶性ポリアミド樹脂が、数平均分子量
    1000〜2000のポリアミド樹脂である請求項1記
    載の表面被覆アゾ顔料。
  3. 【請求項3】界面活性剤が、非イオン界面活性剤である
    請求項1記載の表面被覆アゾ顔料。
  4. 【請求項4】前記被覆不溶性アゾ顔料中の水不溶性ポリ
    アミド樹脂の含有量が、不揮発分換算で0.5〜5.0
    質量%である請求項1記載の表面被覆アゾ顔料。
  5. 【請求項5】界面活性剤で被覆されたアゾ顔料を含む水
    懸濁液と、水不溶性ポリアミド樹脂の水溶液または水懸
    濁液とを混合し酸析する、請求項1記載の表面被覆アゾ
    顔料の製造方法。
  6. 【請求項6】水不溶性ポリアミド樹脂の水溶液又は水懸
    濁液が、樹脂酸塩と水不溶性ポリアミド樹脂とを含む水
    溶液または水懸濁液である請求項6記載の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018012744A (ja) * 2016-07-19 2018-01-25 東京インキ株式会社 表刷り紙用溶剤型グラビア印刷インキ組成物、印刷塗膜、積層体、積層体の製造方法ならびに紙容器、ラベル、蓋材、紙袋、紙製品
JP2018199802A (ja) * 2017-05-25 2018-12-20 サカタインクス株式会社 インキ組成物、当該インキ組成物を用いて印刷してなる印刷物

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