JPH10251533A - 易分散キナクリドン顔料およびその製造方法 - Google Patents

易分散キナクリドン顔料およびその製造方法

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JPH10251533A
JPH10251533A JP6256797A JP6256797A JPH10251533A JP H10251533 A JPH10251533 A JP H10251533A JP 6256797 A JP6256797 A JP 6256797A JP 6256797 A JP6256797 A JP 6256797A JP H10251533 A JPH10251533 A JP H10251533A
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JP
Japan
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quinacridone
wax
pigment
particles
minor axis
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JP6256797A
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Hitoshi Maki
均 牧
Shigeki Kato
茂樹 加藤
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/0001Post-treatment of organic pigments or dyes
    • C09B67/0004Coated particulate pigments or dyes
    • C09B67/0008Coated particulate pigments or dyes with organic coatings
    • C09B67/0013Coated particulate pigments or dyes with organic coatings with polymeric coatings

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Abstract

(57)【要約】 【課題】キナクリドン顔料を製造するに於いて、印刷イ
ンキや塗料、プラスチック等の複数のアプリケーション
に対して一次粒子同志の凝集を弱めるための表面処理方
法を見出し、分散性の改良を施したキナクリドン顔料を
提供することを課題とする。 【解決手段】一次粒子の短径が0.02〜0.5μmで
短径と長径の比が1:1〜1:5であるキナクリドン粒
子と、該キナクリドンに対して0.5〜200重量%の
ワックスの被覆層とからなる易分散キナクリドン顔料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低結晶化度の粗製
キナクリドンをポリオレフィン系あるいはオレフィンと
極性基を持つモノマーとの共重合ワックスとキナクリド
ンの結晶化溶剤中で処理し易分散キナクリドン顔料を製
造する方法およびその組成物、更にこの組成物をプラス
チック、塗料、印刷インキ等に分散させることで鮮明で
耐性のある着色剤を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】有機顔料を用いたプラスチック、塗料、
インキなどの着色剤を製造するのに最も重要となること
は分散性である。しかし無機顔料に比べ有機顔料は分散
性が悪く、特にキナクリドン類はプラスチックにおいて
この傾向が強い。そこで工業的に易分散で有りかつ高鮮
明、高着色力なものが望まれている。
【0003】キナクリドン顔料を合成するためには2つ
の方法が工業的に知られている(例えば米国特許第3,
157,659号、第3,256,285号、第3,2
57,405号及び第3,317,539号など。)。
その方法によって結晶性の良い粗大な状態かまたは低結
晶化度の高度に凝集した微細な状態で得られるが、その
ままでは着色剤としての色彩・耐性を有していない。そ
こで粒子の大きさを0.02〜0.3μm程度にコント
ロールする顔料化と呼ばれる工程が必要となる。粗大結
晶形で得られるキナクリドンはソルトミリング、ソルベ
ントソルトミリング、ドライミリングなどと呼ばれる微
細化顔料化法や、硫酸、ポリリン酸に溶解し再沈殿する
方法で顔料化される。また微細な低結晶化度な状態で得
られたキナクリドンは溶剤または希酸およびアルカリで
の処理により顔料形態まで粒子を成長させる。さらにし
ばしばこれらは組み合わされて使用される。
【0004】最も一般的なのがソルベントソルトミリン
グ法と呼ばれる方法である。この方法は粗製キナクリド
ンに食塩などの磨砕剤と結晶化度を高めるのに効果のあ
る有機溶剤を加え磨砕する方法である。この方法による
とキナクリドン顔料はアスペクト比(一次粒子の短径と
長径の比)が1:1〜1:3となり、鮮明で高着色力な
ど印刷インキや塗料、プラスチック等にに適しており、
広く使用されている。しかし顔料の数倍量の磨砕剤が必
要であり、この磨砕剤や有機溶剤を回収する工程に多く
の時間と労力を必要とし、また、印刷インキや塗料、プ
ラスチック等に完全に分散させるには過大なエネルギー
を必要とし、逆に過大なエネルギーで分散することで一
次粒子までも破壊してしまい顔料本来の色相や耐性を発
揮出来ないこともしばしば起こっている。
【0005】これに対して粗製キナクリドンを乾式で粉
砕した後に有機溶剤等で処理するする方法も知られてお
り、この方法は先に述べたソルベントソルトミリング法
に比べて工程が簡略化された方法であるが、アスペクト
比(一次粒子の短径と長径の比)が1:1〜1:3より
大きくなりやすく、色相などもソルベントソルトミリン
グ法と同様なものは作り難く、また分散のし難さは何ら
解決していない。
【0006】さらに粗大結晶形で得たキナクリドンを硫
酸、ポリリン酸に溶解し再沈殿する方法で一旦微細な低
結晶化度な状態のキナクリドンを得た後、溶剤または希
酸およびアルカリでの処理により顔料形態まで粒子を成
長させる組み合わせで行なう顔料化方法(米国特許第
3,257,405号)もしばしば行なわれるが、基本
的な印刷インキや塗料、プラスチック等への適性は有し
ているものの、分散のし難さは何ら解決していない。
【0007】この様な問題は専ら顔料を乾燥する際に起
こる乾燥凝集によって引き起こることから、顔料化の終
わった顔料の水ペーストを乾燥せずに直接オフセットイ
ンキワニスやグラビアインキワニスやプラスチック樹脂
中に混練して水と置換するフラッシング法があらゆるア
プリケーションに於いて開発され、一部に於いては実用
化されているが、分散のし難いもう一つの原因である一
次粒子同志の凝集に対しての対策を施してはいないの
で、見掛け上乾燥した顔料を分散した場合より分散性は
向上しているが完全に分散できているわけではない。ま
た顔料の水ペーストの品質の安定性が悪く、また置換す
る溶剤が溶解した排水の処理をしなければならず、必ず
しも有利な方法ではない。さらに分散後のインキ等の分
散安定剤を特に印刷インキや塗料では加える傾向が多い
が(例えば米国特許第4,455,173号、第4,7
58,665号、第4,844,742号、第4,89
5,948号及び第4,895,949号など)、これ
を加えることで水とオフセットインキワニスやグラビア
インキワニスとの置換が起こり難くなる傾向も知られて
いる。
【0008】さらに、顔料を乾燥する時に起こる乾燥凝
集を弱めるために数々の界面活性剤や分散剤などで表面
処理を施す検討が行なわれているが、特定の用途には効
果がある表面処理方法は開発されているものの複数のア
プリケーションで有効なフラッシング法より効果の高い
表面処理方法は開発されていない。また、マイクロカプ
セルの形で顔料の一次ないしは二次粒子を完全にカプセ
ル中に閉じ込める方法も開発されているが、マイクロカ
プセルの材料から由来する使用制限があり、あらゆるア
プリケーションに対応できる物ではない。さらに本発明
で使用するワックス類を顔料化の終わった顔料の水性ス
ラリー中に添加して見掛けの凝集を弱める操作を行う検
討も行われているが、顔料の一次粒子を表面処理してい
るのでは無いので十分な効果が得られていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、キナクリド
ン顔料を製造するに於いて、印刷インキや塗料、プラス
チック等の複数のアプリケーションに対して一次粒子同
志の凝集を弱めるための表面処理方法を見出し、分散性
の改良を施したキナクリドン顔料を提供することを課題
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、一次粒子の短
径が0.02〜0.5μmで短径と長径の比が1:1〜
1:5であるキナクリドン粒子と、該キナクリドンに対
して0.5〜200重量%のワックスの被覆層とからな
る易分散キナクリドン顔料に関する。
【0011】更に本発明は、ワックスが合成ポリオレフ
ィン系ワックス、ポリオレフィン系ワックスを極性基を
有するモノマーで変性した変性ワックス、オレフィンと
極性基を有するモノマーとの共重合ワックスから選ばれ
た少なくとも一種である上記易分散キナクリドン顔料に
関する。
【0012】更に本発明は、粗製キナクリドンが非置換
キナクリドンまたは一般式1で表される置換キナクリド
ンおよびこれらの混合結晶である上記易分散キナクリド
ン顔料に関する。 一般式1
【0013】
【化3】
【0014】(式中、Xは水素と置換されたF、Cl、
Br、I、−OH、−NO2 、C1 〜C4 アルキル基、
1 〜C4 アルコキシ基、フェニル基、−COOH、−
COO−C1 〜C4 アルキル、−SO3 H、−SO2
2 、−N(CH3 2 、−NH2 、−NH−CH3
−N(CH3 2 、−N(C2 5 2 、−NH−C2
5 、−N−(CH3 ,C2 5 )、−CONH2 、−
CON(CH3 2 、−CONH−(CH3 )を表し、
nは1または2を表す。
【0015】更に本発明は、低結晶化度の高度に凝集し
た粗製キナクリドンを、キナクリドンの結晶化溶剤の存
在下で、該粗製キナクリドンに対して0.5〜200重
量%のワックスを、該ワックスの溶融温度以上で処理す
るかもしくは該ワックスの該結晶化溶剤との溶液状態と
して処理し、ついで該結晶化溶剤を除去することを特徴
とする上記易分散キナクリドン顔料の製造方法に関す
る。
【0016】更に本発明は、キナクリドンの結晶化溶剤
がC1 〜C8 脂肪族アルコール、C 1 〜C8 脂肪族ケト
ン、C6 〜C9 芳香族炭化水素、C1 〜C3 アルコキシ
1〜C5 脂肪族アルコールまたはこれら溶剤の混合物
である上記製造方法。更に本発明は、処理温度が60〜
160℃である上記製造方法に関する。更に本発明は、
ワックスによる被覆処理の前または処理中に、一般式2
で示される顔料分散剤をキナクリドンを基準として0.
1〜20重量%添加する上記製造方法に関する。
【0017】一般式2 (X1 )i−Q−(X2 )j 〔式中、Qは−OH、−NO2 、C1 〜C4 アルキル
基、C1 〜C4 アルコキシ基、フェニル基、−COO−
1 〜C4 アルキル、−SO2 NH2 、−N(CH 3
2 、−NH2 、−NH−CH3 、−N(CH3 2 、−
N(C2 5 2 、−NH−C2 5 、−N−(C
3 ,C2 5 )、−CONH2 、−CON(CH3
2 、−CONH−(CH3 )で置換されていてもよいキ
ナクリドン残基を表し、X1 、X2 はハロゲン原子また
は一般式3に示す置換基を表す。一般式3
【0018】
【化4】
【0019】(式中、Yは水素原子、ハロゲン原子、−
NO2 、−NH2 、または−SO3 Hを表し、Mは水素
原子、カルシウム原子、バリウム原子、ストロンチウム
原子またはアルミニウム原子を表し、R1 、R2
3 、R4 は水素原子または炭素数1〜30のアルキル
基(ただし、R1 、R2 、R3 、R4 が同時に水素原子
となることはない。)、kは1〜4の整数、mはMの価
数を表す。) i、jはそれぞれ独立に1〜4の整数を表す(ただし、
1 、X2 がハロゲン原子、−COOH、−SO3 Hの
場合、i,jは3または4を表す。)。〕
【0020】更に本発明は、上記易分散キナクリドン顔
料とビヒクルとからなる顔料分散体に関する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明で使用する粗製キナクリドンとは、化学構
造が、非置換キナクリドンまたは一般式1で表される置
換キナクリドンおよびこれらの任意の割合での混合物で
あり、例えば米国特許第3,157,659号、第3,
256,285号及び第3,317,539号などに記
載の方法で合成して、米国特許第5,318,626号
記載の方法、あるいはボールミルよりも強い剪断力でド
ライミリングすることで低結晶化度の高度に凝集した状
態にして用いる(この時点までの加工を行なうことでキ
ナクリドンの固溶体を低結晶化度の粗製キナクリドンと
して扱うことができる。)。また、好ましくは乾燥して
いない状態で用いるのが良い。 一般式1
【化5】 (式中、Xは水素と置換されたF、Cl、Br、I、−
OH、−NO2 、C1 〜C4 アルキル基、C1 〜C4
ルコキシ基、フェニル基、−COOH、−COO−C1
〜C4 アルキル、−SO3 H、−SO2 NH2 、−N
(CH3 2 、−NH2 、−NH−CH3 、−N(CH
3 2 、−N(C2 5 2 、−NH−C25 、−N
−(CH3 ,C2 5 )、−CONH2 、−CON(C
3 2 、−CONH−(CH3 )を表し、nは1また
は2を表す。)
【0022】本発明で使用するワックスとは、重量平均
分子量が300〜50000の人工的に合成された高密
度重合型、低密度重合型、酸価変性型、酸変性型、モノ
マー変性型、および熱分解型に帰属するポリオレフィン
系あるいはオレフィンと極性基を持つモノマーとの共重
合物である。さらに詳しくは、ポリエチレンやポリプロ
ピレンなどのポリマー熱分解型ワックスあるいはエチレ
ン、プロピレンなどのモノマーを単独で重合した高密度
重合型ワックス、エチレン、プロピレンなどとα−オレ
フィンとを共重合した低密度重合型ワックス、エチレ
ン、プロピレンなどと極性基を持つモノマーとを共重合
したワックス、あるいは酸価変性、酸変性およびモノマ
ー変性によって極性基を導入した変性型ワックスであ
り、融点または軟化点が60〜160℃にあって、溶融
時の粘度が1〜5000cpである物をいう。
【0023】本発明で使用するキナクリドンの結晶化度
を高めるのに効果のある溶剤とは、C1 〜C8 脂肪族ア
ルコール、C1 〜C8 脂肪族ケトン、C6 〜C9 芳香族
炭化水素、C1 〜C3 アルコキシC1 〜C5 脂肪族アル
コールまたはこれら溶剤の混合物である。さらに詳しく
はメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プ
ロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、iso
ブタノール、tert−ブタノール、1−ペンタノー
ル、1−ヘキサノール、アセトン、メチルエチルケト
ン、ジエチルケトン、ピナコロン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、エチルベンゼン、プロピルベンゼン、2
−メトキシエタノール、2−エトキシエタノール、1−
メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロ
パノールまたはこれら溶剤の混合物である。好ましく
は、C1 〜C5 アルコールで、さらに好ましくはiso
ブタノールである。
【0024】作成した低結晶化度の凝集した状態の粗製
キナクリドンと、キナクリドンに対して0.5〜200
重量%のワックスと、キナクリドンに対して0.1〜2
0重量%のキナクリドンの結晶化溶剤とを混合し、60
〜160℃に加熱して所定の時間保持して処理する。加
熱保持する温度は、使用するワックスの軟化点あるいは
融点以上であるのが好ましい。従って、溶剤の沸点温度
以上になる場合も有る。また、使用するワックスは使用
する溶剤に対して溶解するか否かは効果の上で関係ない
が、処理後溶剤を除去する際にワックスが溶剤に溶解す
る場合は溶剤を蒸留によって除去しなければ効果が低い
が、ワックスが溶剤に溶解しない場合は濾過等の他の手
段も取りうる。溶剤を除去した後は、通常の方法によっ
て乾燥・粉砕して使用できる。また、濾過しただけのペ
ースト状態でも使用することが出来る。
【0025】本発明の実施の際に、ワックスによる被覆
処理の前または処理中に一般式2で示される顔料分散剤
を、キナクリドンに対して0.1〜20重量%、好まし
くは1〜10重量%添加することができる。これは溶剤
処理中の系内の状態をより好ましい分散状態にするのみ
ならずキナクリドンの結晶化度を高めるのに効果のある
溶剤を用いているので粒子の一部が溶解状態となるため
粒子が結晶成長し最終的な顔料のアスペクト比に影響す
ると考えられるが、分散剤の添加によって結晶成長を抑
制し、結果的に得られた粒子のアスペクト比が小さくな
る効果も期待できる。顔料分散剤の添加時期は、低結晶
化度の凝集した状態の粗製キナクリドンを作成する時、
あるいは作成した低結晶化度の凝集した状態の粗製キナ
クリドンと規定量のワックスと規定量の結晶化溶剤とを
混合する時、あるいはワックス処理を行う混合物の温度
が規定温度に達した時の何れかあるいは全ての時に添加
する事によって期待される効果が得られる。 一般式2 (X1 )i−Q−(X2 )j 〔式中、Qは−OH、−NO2 、C1 〜C4 アルキル
基、C1 〜C4 アルコキシ基、フェニル基、−COO−
1 〜C4 アルキル、−SO2 NH2 、−N(CH 3
2 、−NH2 、−NH−CH3 、−N(CH3 2 、−
N(C2 5 2 、−NH−C2 5 、−N−(C
3 ,C2 5 )、−CONH2 、−CON(CH3
2 、−CONH−(CH3 )で置換されていてもよいキ
ナクリドン残基を表し、X1 、X2 はハロゲン原子また
は一般式3に示す置換基を表す。一般式3
【0026】
【化6】
【0027】(式中、Yは水素原子、ハロゲン原子、−
NO2 、−NH2 、または−SO3 Hを表し、Mは水素
原子、カルシウム原子、バリウム原子、ストロンチウム
原子またはアルミニウム原子を表し、R1 、R2
3 、R4 は水素原子または炭素数1〜30のアルキル
基(ただし、R1 、R2 、R3 、R4 が同時に水素原子
となることはない。)、kは1〜4の整数、mはMの価
数を表す。) i、jはそれぞれ独立に1〜4の整数を表す(ただし、
1 、X2 がハロゲン原子、−COOH、−SO3 Hの
場合、i,jは3または4を表す。)。〕
【0028】低結晶化度の高度に凝集した状態の粗製キ
ナクリドンが加熱された結晶化溶剤と接触してキナクリ
ドンが一部結晶化溶剤に溶解して凝集がほぐれて微細な
キナクリドン粒子となると同時に新しい活性面が露出す
るため結晶成長が始まる。その際に一般式2で示される
顔料分散剤が存在すれば、新しい活性面に吸着して結晶
成長を阻害するので極端にアスペクト比の大きい粒子に
までは成長しない。さらに、本発明のようにワックスが
存在した場合、顔料分散剤ほど新しい活性面に吸着する
力が強くないので結晶成長を阻害するまでに至らない
が、結晶成長が止まった面に選択的に付着して一次粒子
を被覆すると考えられる。ワックスが結晶化溶剤に溶解
する場合は、一次粒子を被覆するワックスの層の厚みが
ワックスが結晶化溶剤に溶解しない場合に比べ薄くなる
と考えられるが、結晶化溶剤を蒸留によって除去するに
従ってワックスの層の厚みが増していき、最終的にはワ
ックスの被覆状態に差が無くなる。
【0029】本発明の方法は、結晶成長が完了した一次
粒子を一次粒子として存在できる状態でワックスによっ
て被覆して保護するので、結晶化溶剤中で処理する工程
に引き続く濾過・乾燥等の工程で通常の顔料を製造する
場合と同様に二次凝集をするもののその凝集力は通常の
顔料や、界面活性剤や顔料分散剤で表面処理した場合に
比べてもはるかに弱く、また乾燥による熱履歴にも影響
が少ない。従って、本発明によって製造したキナクリド
ン顔料をプラスチック、塗料、印刷インキなどの分散媒
体に分散した場合、通常の顔料や、界面活性剤や顔料分
散剤で表面処理した場合に比べてもはるかに弱い力で短
時間に分散することができる。また、通常の顔料と同様
に分散した場合は、分散度が非常に高まり分散体の鮮明
性や透明性が良くなる。これは一次粒子をワックスによ
って被覆することで一次粒子同志の距離が長くなるため
二次粒子の凝集力が弱くなっており、プラスチックに分
散する場合はプラスチックに混入する際の温度(熱)に
よって/また塗料や印刷インキに分散する場合はビヒク
ル中の有機溶剤によってワックスが溶解して二次凝集を
ほぐしてしまうことから易分散が達成される。
【0030】本発明の方法によって製造したキナクリド
ンを用いて非常に鮮明で耐性のある分散体を製造するこ
とができる。分散する媒体としてオフセットインキワニ
ス、グラビアインキワニス、塗料ワニス、水系カラーワ
ニス、プラスチック等が挙げられる。
【0031】より具体的には、オフセットインキワニス
としては、ロジン変性フェノール樹脂、ロジン変性マレ
イン酸樹脂、石油樹脂、アルキド樹脂など印刷インキに
適用される樹脂およびこれらの乾性油変性樹脂が20〜
50重量%とアマニ油、桐油、大豆油等の乾性油0〜3
0重量%とn−パラフィン、イソパラフィン、アロマテ
ィック、ナフテン、α−オレフィン等の溶剤10〜60
重量%からなるオフセットインキワニスが挙げられる。
【0032】グラビアインキワニスとしては、ガムロジ
ン、ウッドロジン、トール油ロジン、ライムロジン、ロ
ジンエステル、マレイン酸樹脂、ポリアミド樹脂、ビニ
ル樹脂、ニトロセルロース、酢酸セルロース、エチルセ
ルロース、塩化ゴム、環化ゴム、エチレン−酢酸ビニル
共重合樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ア
ルキド樹脂、アクリル樹脂、ギルソナイト、ダンマル、
セラック等またはこれらの混合物、あるいはこれらの樹
脂または混合物を水溶性化した水溶性樹脂、またはこれ
らの樹脂または混合物のエマルションを10〜50重量
%と炭化水素、アルコール、ケトン、エーテルアルコー
ル、エーテル、エステル、水等の溶剤30〜80重量%
からなる物が挙げられる。
【0033】塗料ワニスとしては、アクリル樹脂、アル
キド樹脂、エポキシ樹脂、塩化ゴム、塩化ビニル、合成
樹脂エマルション、シリコン樹脂、フッ素樹脂ポリウレ
タン樹脂、ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹
脂等またはこれらの混合物、あるいはこれら樹脂または
混合物を水溶性化した水溶性樹脂、またはエマルション
樹脂20〜80重量%と炭化水素、アルコール、ケト
ン、エーテルアルコール、エーテル、エステル、水等の
溶剤10〜60重量%からなる物が挙げられる。
【0034】プラスチックとしては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリブタジエン、エチレン系アイオノマ
ー、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ABS樹
脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリビニルアルコ
ール、セルロース系プラスチック、エポキシ樹脂、ポリ
エステル樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン
樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコン樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリスチレン、ポリアセタール、ポリカーボネー
ト、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンサルファ
イト、ポリスルホン、ポリエーテルイミド、ポリエーテ
ルケトン、アニリン重合体等がある。また、天然樹脂で
あってもよい。
【0035】これらの分散する媒体に対して本発明の易
分散キナクリドン顔料を0.01〜50重量%の割合で
添加して分散させることによって、高鮮明で透明な分散
体を作ることができる。これはあらゆる分散の方法を採
っても容易に達成できる。
【実施例】
【0036】以下、実施例、比較例により本発明を具体
的に説明する。
【0037】[製造例1] (低結晶化度の凝集した状態の粗製キナクリドンの製
造)よく乾燥した2,9─ジメチルキナクリドン30部
(0.088モル)を1リットルのガラスビーカーに計
り入れた98%硫酸300部中に温度が30℃を越えな
いように溶解した後、1時間攪拌して溶解させる。この
硫酸溶解液全量をゲージ圧で3.5kg/cm2 で設定した
水流に接続したアスピレーターを通して1分間で滴下し
た。析出物を濾取し、pH6.8まで水洗して固形分含
有量11.0%の水ペーストを得た。
【0038】[製造例2]よく乾燥した2,9─ジクロ
ロキナクリドン30部(0.079モル)と98%硫酸
300部を1リットルのガラスビーカーに計り入れ、1
時間攪拌して溶解させる。この硫酸溶解液全量をゲージ
圧で3.5kg/cm2 で設定した水流に接続したアスピレ
ーターを通して1分間で滴下した。析出物を濾取し、p
H6.8まで水洗して固形分含有量10.5%の水ペー
ストを得た。
【0039】[製造例3]よく乾燥した無置換キナクリ
ドン5部(0.016モル)と2,9─ジメチルキナク
リドン25部(0.074モル)と98%硫酸300部
を1リットルのガラスビーカーに計り入れ、1時間攪拌
して溶解させる。この硫酸溶解液全量をゲージ圧で3.
5kg/cm2 で設定した水流に接続したアスピレーターを
通して1分間で滴下した。析出物を濾取し、pH6.8
まで水洗して固形分含有量11.0%の水ペーストを得
た。
【0040】[製造例4]よく乾燥した無置換キナクリ
ドン28部(0.09モル)と2,9─ジ(ジメチルア
ミノ)キナクリドン2部(0.005モル)と98%硫
酸300部を1リットルのガラスビーカーに計り入れ、
1時間攪拌して溶解させる。この硫酸溶解液全量をゲー
ジ圧で3.5kg/cm2 で設定した水流に接続したアスピ
レーターを通して1分間で滴下した。析出物を濾取し、
pH6.8まで水洗して固形分含有量11.0%の水ペ
ーストを得た。
【0041】[製造例5]よく乾燥した2,9−ジメチ
ルキナクリドン28部(0.082モル)と2,9─ジ
(カルボン酸)キナクリドン2部(0.005モル)と
98%硫酸300部を1リットルのガラスビーカーに計
り入れ、1時間攪拌して溶解させる。この硫酸溶解液全
量をゲージ圧で3.5kg/cm2 で設定した水流に接続し
たアスピレーターを通して1分間で滴下した。析出物を
濾取し、pH6.8まで水洗して固形分含有量10.5
%の水ペーストを得た。
【0042】[製造例6]よく乾燥した2,9−ジメチ
ルキナクリドン100部(0.294モル)を内容量1
リットルの乾式アトライターに直径8mmのスチールボ
ール300gと共に入れ、80℃で1時間攪拌した後、
スチールボールと分離して粉砕された2,9−ジメチル
キナクリドンの磨砕物を得た。
【0043】[製造例7]製造例1で使用した98%硫
酸をポリリン酸500部に変更して同様の実験を行なっ
た。その結果、固形分含有量10.5%の水ペーストを
得た。
【0044】[実施例1](低結晶化度の凝集した状態
の粗製キナクリドンの結晶化溶剤中の処理) 製造例1で製造した2,9─ジメチルキナクリドンの水
ペースト181.8部(乾燥固形分量20部)にiso
ブタノール140部と分子量4300、融点105℃の
低密度ポリエチレン分解型ワックス(三井石油化学工業
製ハイワックスNL500)1部を混合し、130℃で
2時間加熱攪拌した後、isoブタノールを蒸留によっ
て除去し、内容物を濾過して乾燥した。乾燥した顔料は
透過型電子顕微鏡で観察したところ、一次粒子の短径が
0.05〜0.3μmで短径と長径の比が1:3〜1:
5の粒子が得られ、比表面積が47.2m2 /gであっ
た。
【0045】[比較例1]実施例1で使用した低密度ポ
リエチレン分解型ワックス1部を使用しないで同様の処
理を行った。乾燥した顔料は透過型電子顕微鏡で観察し
たところ、一次粒子の短径が0.05〜0.3μmで短
径と長径の比が1:3〜1:5の粒子が得られ、比表面
積が36.1m2 /gであった。
【0046】[比較例2]実施例1で加熱攪拌する温度
を使用した低密度ポリエチレン分解型ワックスが熱溶融
しない60℃で2時間行った。加熱攪拌処理後、iso
ブタノールを蒸留によって除去し、内容物を濾過して乾
燥した。乾燥した顔料は透過型電子顕微鏡で観察したと
ころ、一次粒子の短径が0.02〜0.1μmで短径と
長径の比が1:1〜1:3の粒子が得られ、比表面積が
97.0m2 /gであった。
【0047】[比較例3]比較例1で、isoブタノー
ルを蒸留によって除去した後の加熱されたスラリーに、
実施例1で使用した低密度ポリエチレン分解型ワックス
1部を混合・攪拌してから内容物を濾過して乾燥した。
乾燥した顔料は透過型電子顕微鏡で観察したところ、比
較例1と同様に一次粒子の短径が0.05〜0.3μm
で短径と長径の比が1:3〜1:5の粒子が得られ、比
表面積が36.1m2 /gであった。
【0048】[実施例2]製造例2で製造した2,9─
ジクロロキナクリドンの水ペースト190.5部(乾燥
固形分量20部)にisoブタノール140部と実施例
1と同じ低密度ポリエチレン分解型ワックス1部を混合
し、130℃で2時間加熱攪拌した後、isoブタノー
ルを蒸留によって除去し、内容物を濾過して乾燥した。
乾燥した顔料は透過型電子顕微鏡で観察したところ、一
次粒子の短径が0.05〜0.3μmで短径と長径の比
が1:3〜1:5の粒子が得られ、比表面積が51.1
2/gであった。
【0049】[実施例3]製造例3で製造したキナクリ
ドンの水ペースト181.8部(乾燥固形分量20部)
にisoブタノール140部と実施例1と同じ低密度ポ
リエチレン分解型ワックス1部を混合し、130℃で2
時間加熱攪拌した後、isoブタノールを蒸留によって
除去し、内容物を濾過して乾燥した。乾燥した顔料は透
過型電子顕微鏡で観察したところ、一次粒子の短径が
0.05〜0.3μmで短径と長径の比が1:3〜1:
5の粒子が得られ、比表面積が48.4m2 /gであっ
た。
【0050】[実施例4]製造例4で製造したキナクリ
ドンの水ペースト181.8部(乾燥固形分量20部)
にisoブタノール140部と実施例1と同じ低密度ポ
リエチレン分解型ワックス1部を混合し、130℃で2
時間加熱攪拌した後、isoブタノールを蒸留によって
除去し、内容物を濾過して乾燥した。乾燥した顔料は透
過型電子顕微鏡で観察したところ、一次粒子の短径が
0.1〜0.4μmで短径と長径の比が1:2〜1:4
の粒子が得られ、比表面積が27.6m2 /gであっ
た。
【0051】[比較例4]実施例4で使用した低密度ポ
リエチレン分解型ワックス1部を使用しないで同様の処
理を行った。乾燥した顔料は透過型電子顕微鏡で観察し
たところ、一次粒子の短径が0.1〜0.4μmで短径
と長径の比が1:2〜1:4の粒子が得られ、比表面積
が25.2m2 /gであった。
【0052】[比較例5]実施例4で加熱攪拌する温度
を使用した低密度ポリエチレン分解型ワックスが熱溶融
しない60℃で2時間行った。加熱攪拌処理後、iso
ブタノールを蒸留によって除去し、内容物を濾過して乾
燥した。乾燥した顔料は透過型電子顕微鏡で観察したと
ころ、一次粒子の短径が0.05〜0.2μmで短径と
長径の比が1:1〜1:4の粒子が得られ、比表面積が
72.6m2 /gであった。
【0053】[比較例6]比較例4で、isoブタノー
ルを蒸留によって除去した後の加熱されたスラリーに、
実施例4で使用した低密度ポリエチレン分解型ワックス
1部を混合・攪拌してから内容物を濾過して乾燥した。
乾燥した顔料は透過型電子顕微鏡で観察したところ、比
較例4と同様に一次粒子の短径が0.1〜0.4μmで
短径と長径の比が1:2〜1:4の粒子が得られ、比表
面積が25.2m2 /gであった。
【0054】[実施例5]製造例5で製造したキナクリ
ドンの水ペースト190.5部(乾燥固形分量20部)
にisoブタノール140部と実施例1と同じ低密度ポ
リエチレン分解型ワックス1部を混合し、130℃で2
時間加熱攪拌した後、isoブタノールを蒸留によって
除去し、内容物を濾過して乾燥した。乾燥した顔料は透
過型電子顕微鏡で観察したところ、一次粒子の短径が
0.05〜0.3μmで短径と長径の比が1:3〜1:
5の粒子が得られ、比表面積が54.2m2 /gであっ
た。
【0055】[実施例6]製造例6で製造したキナクリ
ドンの磨砕物20部にisoブタノール140部と実施
例1と同じ低密度ポリエチレン分解型ワックス1部を混
合し、130℃で2時間加熱攪拌した後、isoブタノ
ールを蒸留によって除去し、内容物を濾過して乾燥し
た。乾燥した顔料は透過型電子顕微鏡で観察したとこ
ろ、一次粒子の短径が0.10〜0.25μmで短径と
長径の比が1:3〜1:5の粒子が得られ、比表面積が
46.9m2 /gであった。
【0056】[実施例7]製造例7で製造したキナクリ
ドンの水ペースト190.5部(乾燥固形分量20部)
にisoブタノール140部と実施例1と同じ低密度ポ
リエチレン分解型ワックス1部を混合し、130℃で2
時間加熱攪拌した後、isoブタノールを蒸留によって
除去し、内容物を濾過して乾燥した。乾燥した顔料は透
過型電子顕微鏡で観察したところ、一次粒子の短径が
0.05〜0.3μmで短径と長径の比が1:3〜1:
5の粒子が得られ、比表面積が48.9m2 /gであっ
た。
【0057】[実施例8]実施例1で使用した低密度ポ
リエチレン分解型ワックスを1部から10部に変更して
同様のの処理を行なった。乾燥した顔料は透過型電子顕
微鏡で観察したところ、一次粒子の短径が0.05〜
0.3μmで短径と長径の比が1:2〜1:5の粒子が
得られ、比表面積が46.6m2 /gであった。
【0058】[実施例9]実施例1で使用した低密度ポ
リエチレン分解型ワックスを1部から20部に変更して
同様の処理を行なった。乾燥した顔料は透過型電子顕微
鏡で観察したところ、一次粒子の短径が0.05〜0.
3μmで短径と長径の比が1:2〜1:5の粒子が得ら
れ、比表面積が44.2m2 /gであった。
【0059】[実施例10]実施例1で使用したiso
ブタノール140部をキシレン60部に変更し、90℃
で1時間加熱攪拌した後、キシレンを蒸留によって除去
し、内容物を濾過して乾燥した。乾燥した顔料は透過型
電子顕微鏡で観察したとこころ、一次粒子の短径が0.
1〜0.3μmで短径と長径の比が1:1〜1:4の粒
子が得られ、比表面積が47.1m2 /gであった。
【0060】[比較例7]実施例10で使用した低密度
ポリエチレン分解型ワックス1部を使用しないで同様の
処理を行った。乾燥した顔料は透過型電子顕微鏡で観察
したところ、一次粒子の短径が0.2〜0.4μmで短
径と長径の比が1:2〜1:4の粒子が得られ、比表面
積が42.9m2 /gであった。
【0061】[比較例8]比較例7で、キシレンを蒸留
によって除去した後の加熱されたスラリーに、実施例1
0で使用した低密度ポリエチレン分解型ワックス1部を
混合・攪拌してから内容物を濾過して乾燥した。乾燥し
た顔料は透過型電子顕微鏡で観察したところ、比較例7
と同様に一次粒子の短径が0.2〜0.4μmで短径と
長径の比が1:2〜1:4の粒子が得られ、比表面積が
42.9m2 /gであった。
【0062】[実施例11]実施例4で使用したiso
ブタノール140部をキシレン60部に変更して実施例
10と同様の処理を行なった。乾燥した顔料は透過型電
子顕微鏡で観察したところ、一次粒子の短径が0.1〜
0.3μmで短径と長径の比が1:1〜1:4の粒子が
得られ、比表面積が24.7m2 /gであった。
【0063】[実施例12]実施例1で使用したiso
ブタノール140部を2−エトキシエタノール140部
に変更して同様の処理を行なった。乾燥した顔料は透過
型電子顕微鏡で観察したところ、一次粒子の短径が0.
05〜0.2μmで短径と長径の比が1:1〜1:3の
粒子が得られ、比表面積が72.2m2 /gであった。
【0064】[実施例13]実施例1で使用したiso
ブタノール140部をメチルエチルケトン140部に変
えて同様の処理を行なった。乾燥した顔料は透過型電子
顕微鏡で観察したところ、一次粒子の短径が0.05〜
0.2μmで短径と長径の比が1:1〜1:3の粒子が
得られ、比表面積が78.4m2 /gであった。
【0065】[実施例14]実施例1で使用したiso
ブタノール140部をメチルアルコール140部に変え
て同様の処理を行なった。乾燥した顔料は透過型電子顕
微鏡で観察したところ、一次粒子の短径が0.05〜
0.3μmで短径と長径の比が1:2〜1:5の粒子が
得られ、比表面積が46.2m2 /gであった。
【0066】[実施例15]実施例1で使用した低密度
ポリエチレン分解型ワックスをモノマー変性によって極
性基を導入した変性型ワックス(分子量4000、融点
115℃、Morton Performance C
hemicals製 Advawax 240)1部に
変更し、さらに加熱温度を90℃に変更して同様の処理
を行なった。乾燥した顔料は透過型電子顕微鏡で観察し
たところ、一次粒子の短径が0.05〜0.3μmで短
径と長径の比が1:3〜1:5の粒子が得られ、比表面
積が47.7m2 /gであった。
【0067】[実施例16]実施例1で使用した低密度
ポリエチレン分解型ワックスを酸変性型ワックス(分子
量620、融点107℃,PETROLITE製PET
ROLITE C−400)1部に変更して同様の処理
を行なった。乾燥した顔料は透過型電子顕微鏡で観察し
たところ、一次粒子の短径が0.05〜0.3μmで短
径と長径の比が1:3〜1:5の粒子が得られ、比表面
積が51.2m2 /gであった。
【0068】[実施例17]実施例1で使用した低密度
ポリエチレン分解型ワックスを酸価変性型ワックス(分
子量3000、融点107℃、三井石油化学工業製ハイ
ワックス320MP)1部に変更して同様の処理を行な
った。乾燥した顔料は透過型電子顕微鏡で観察したとこ
ろ、一次粒子の短径が0.05〜0.3μmで短径と長
径の比が1:3〜1:5の粒子が得られ、比表面積が4
8.4m2 /gであった。
【0069】[実施例18]実施例1で使用した低密度
ポリエチレン分解型ワックスをポリプロピレン分解型ワ
ックス(分子量19000、融点145℃,三井石油化
学工業製ハイワックスNP055)1部に変更し、処理
温度を150℃に変えて同様の処理を行なった。乾燥し
た顔料は透過型電子顕微鏡で観察したところ、一次粒子
の短径が0.05〜0.3μmで短径と長径の比が1:
3〜1:5の粒子が得られ、比表面積が47.9m2
gであった。
【0070】[実施例19]実施例1の加熱処理前に構
造式QA−〔−SO2 NH(CH2 3 N(C4 9
2 2 (QAは無置換キナクリドン残基を示す。)で示
される顔料分散剤を1部添加して同様の処理を行なっ
た。乾燥した顔料は透過型電子顕微鏡で観察したとこ
ろ、一次粒子の短径が0.05〜0.25μmで短径と
長径の比が1:1〜1:3の粒子が得られ、比表面積が
74.2m2 /gであった。
【0071】[実施例20]実施例1の加熱処理前に構
造式QA−〔−CH2 NHCO(CH2 3 N(C
3 2 2 (QAは無置換キナクリドン残基を示
す。)で示される顔料分散剤を1部添加して同様の処理
を行なった。乾燥した顔料は透過型電子顕微鏡で観察し
たところ、一次粒子の短径が0.05〜0.2μmで短
径と長径の比が1:1〜1:3の粒子が得られ、比表面
積が81.3m2 /gであった。
【0072】[実施例21]実施例1の加熱処理前に構
造式QA−〔−SO2 NH(CH2 3 N(C4 9
2 2 (QAは無置換キナクリドン残基を示す。)で示
される顔料分散剤を3部添加して同様の処理を行なっ
た。乾燥した顔料は透過型電子顕微鏡で観察したとこ
ろ、一次粒子の短径が0.05〜0.2μmで短径と長
径の比が1:1〜1:3の粒子が得られ、比表面積が8
3.6m2 /gであった。
【0073】[実施例22]実施例4の加熱処理前に構
造式QA−〔−SO2 NH(CH2 3 N(C4 9
2 2 (QAはキナクリドン残基を示す。)で示される
顔料分散剤を1部添加して同様の処理を行なった。乾燥
した顔料は透過型電子顕微鏡で観察したところ、一次粒
子の短径が0.05〜0.2μmで短径と長径の比が
1:1〜1:3の粒子が得られ、比表面積が64.1m
2 /gであった。
【0074】(本発明の顔料を使用した顔料分散体の製
造)実施例1から実施例22および比較例1から比較例
8で作成した顔料は、つぎに示す方法で塗料、印刷イン
キ(グラビアインキ、オフセットインキ)、プラスチッ
クの各分散体に加工して以下の評価方法で評価した。
【0075】[塗料の作成]10部の上記顔料に対し下
記配合の塗料用ビヒクル90部およびスチールボール3
00部と混合し、ペイントコンディショナーで規定時間
分散して塗料組成物を作成した。 (塗料用ビヒクルの配合) アルキド樹脂ワニス(不揮発分60%)52部 メラミン樹脂ワニス(不揮発分50%)23部 キシレン 15部
【0076】[オフセットインキの作成]16部の顔料
に対しオフセットインキ用ビヒクル54部と混合し、3
ロールで規定回数通過させることで分散し、ベースイン
キを作成した。このベースインキにロジン変性フェノー
ル樹脂ワニス20部、オフセットインキ用溶剤10部を
混合してオフセットインキを作成した。
【0077】[グラビアインキの作成]10部の顔料に
対し下記配合のグラビアインキ用ビヒクル90部および
スチールボール300部と混合し、ペイントコンディシ
ョナーで規定時間分散して塗料組成物を作成した。 (グラビアインキ用ビヒクルの配合) ニトロセルロース 6部 酢酸エチル 4部 イソプロピルアルコール 2部 エタノール 20部 可塑剤 2部
【0078】[プラスチック分散体の作成−1]0.1
部の顔料に対しナチュラル樹脂100部、ステアリン酸
亜鉛0.1部をタンブラーで混合後、エクストルーダー
で溶融押し出しして冷却後カッティングしてプラスチッ
クの顔料分散体(着色ペレット)を作成した。
【0079】[プラスチック分散体の作成−2]低密度
ポリエチレン樹脂100部を規定温度に加熱した2ロー
ル上に溶融密着させた上に0.1部の顔料を投入して規
定時間混練し、取り出した樹脂塊を一定の厚みに成形し
てプラスチックの顔料分散体を作成した。
【0080】(本発明の顔料を使用した顔料分散体の評
価) [実施例23〜実施例30及び比較例9〜比較例20]
(塗料の評価) 次の表1に示すように、実施例及び比較例で作成した顔
料を用いた塗料は、作成直後の流動性をBM型粘度計で
測定し、グラインドゲージで分散粒度を測定した。ま
た、この塗料組成物を展色し、光沢計で塗膜の光沢を測
定した。
【0081】
【表1】
【0082】[実施例31〜実施例38及び比較例21
〜比較例35](グラビアインキの評価) 次の表2に示すように、実施例及び比較例で作成した顔
料を用いたグラビアインキは、作成直後の流動性をBM
型粘度計で測定し、グラインドゲージで分散粒度を測定
した。また、このインキ組成物を展色用フィルムに展色
し、光沢計で塗膜の光沢を測定した。
【0083】
【表2】
【0084】[実施例39〜実施例45及び比較例36
〜比較例52](オフセットインキの評価) 次の表3に示すように、実施例及び比較例で作成した顔
料を用いたオフセットインキは、作成直後の流動性をス
プレッドメーターで測定し、グラインドゲージで分散粒
度を測定した。また、このインキ組成物を展色用コート
紙に展色し、光沢計で塗膜の光沢を測定し、濃度計で着
色力を測定した。
【0085】
【表3】
【0086】[実施例45〜実施例62及び比較例53
〜比較例60](着色ペレットの評価) 次の表4に示すように、実施例及び比較例で作成した顔
料を用いたプラスチック分散体−1(着色ペレット)
は、厚さ0.1mmに加熱圧延して光学顕微鏡で顔料の
最大分散粒子径を観察・測定した。また、顔料:白顔料
(TiO2 )=1:20になるよう調色して射出成形し
式差計で測色して着色力および鮮明性を測定した。
【0087】
【表4】
【0088】[実施例63〜実施例67及び比較例61
〜比較例63](プラスチック分散体−2の評価) 次の表5に示すように、実施例及び比較例で作成した顔
料を用いたプラスチック分散体−2は、厚さ15mmに
加熱圧延して式差計で測色して着色力および鮮明性を測
定した。
【0089】
【表5】
【0090】
【発明の効果】本発明は、低結晶化度の粗製キナクリド
ンをポリオレフィン系あるいはオレフィンと極性基を持
つモノマーとの共重合ワックスとキナクリドンの結晶化
溶剤中で処理することによって、低結晶化度の粗製キナ
クリドンが凝集がほぐれて結晶成長し、一次粒子が単独
で存在できる状態にある時にポリオレフィン系あるいは
オレフィンと極性基を持つモノマーとの共重合ワックス
の溶融物によってキナクリドンの一次粒子を包み込み、
その後の濾過や乾燥等の工程によって引き起こる二次凝
集の力を弱める効果を持たせられる。その結果、本発明
の方法によって製造した顔料を引き続きプラスチック、
塗料、印刷インキ等の媒体に分散した場合に、従来より
非常に弱い分散力でも従来以上に鮮明でかつ耐性が高く
着色力の優る分散体を製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09B 67/52 C09B 67/52 Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一次粒子の短径が0.02〜0.5μmで
    短径と長径の比が1:1〜1:5であるキナクリドン粒
    子と、該キナクリドンに対して0.5〜200重量%の
    ワックスの被覆層とからなる易分散キナクリドン顔料。
  2. 【請求項2】ワックスが合成ポリオレフィン系ワック
    ス、ポリオレフィン系ワックスを極性基を有するモノマ
    ーあるいは酸化により変性した変性ワックス、オレフィ
    ンと極性基を有するモノマーとの共重合ワックスから選
    ばれた少なくとも一種である請求項1記載の易分散キナ
    クリドン顔料。
  3. 【請求項3】粗製キナクリドンが非置換キナクリドンま
    たは一般式1で表される置換キナクリドンまたはこれら
    の混合結晶である請求項1または2記載の易分散キナク
    リドン顔料。 一般式1 【化1】 (式中、Xは水素と置換されたF、Cl、Br、I、−
    OH、−NO2 、C1 〜C4 アルキル基、C1 〜C4
    ルコキシ基、フェニル基、−COOH、−COO−C1
    〜C4 アルキル、−SO3 H、−SO2 NH2 、−N
    (CH3 2 、−NH2 、−NH−CH3 、−N(CH
    3 2 、−N(C2 5 2 、−NH−C25 、−N
    −(CH3 ,C2 5 )、−CONH2 、−CON(C
    3 2 、−CONH−(CH3 )を表し、nは1また
    は2を表す。)
  4. 【請求項4】低結晶化度の高度に凝集した粗製キナクリ
    ドンを、キナクリドンの結晶化溶剤の存在下で、該粗製
    キナクリドンに対して0.5〜200重量%のワックス
    を、該ワックスの溶融温度以上で処理するかもしくは該
    ワックスの該結晶化溶剤との溶液状態として処理し、つ
    いで該結晶化溶剤を除去することを特徴とする請求項1
    記載の易分散キナクリドン顔料の製造方法。
  5. 【請求項5】キナクリドンの結晶化溶剤がC1 〜C8
    肪族アルコール、C1〜C8 脂肪族ケトン、C6 〜C9
    芳香族炭化水素、C1 〜C3 アルコキシC1 〜C5 脂肪
    族アルコールまたはこれら溶剤の混合物である請求項4
    記載の製造方法。
  6. 【請求項6】処理温度が60〜160℃である請求項4
    または5記載の製造方法。
  7. 【請求項7】ワックスによる被覆処理の前または処理中
    に、一般式2で示される顔料分散剤をキナクリドンを基
    準として0.1〜20重量%添加する請求項4ないし6
    いずれか記載の製造方法。 一般式2 Q−(X1 )i 〔式中、Qは−OH、−NO2 、C1 〜C4 アルキル
    基、C1 〜C4 アルコキシ基、フェニル基、−COO−
    1 〜C4 アルキル、−SO2 NH2 、−N(CH3
    2 、−NH2 、−NH−CH3 、−N(CH3 2 、−
    N(C2 5 2、−NH−C2 5 、−N−(C
    3 ,C2 5 )、−CONH2 、−CON(CH3
    2 、−CONH−(CH3 )で置換されていてもよいキ
    ナクリドン残基を表し、X1 はハロゲン原子または一般
    式3に示す置換基を表す。一般式3 【化2】 (式中、Yは水素原子、ハロゲン原子、−NO2 、−N
    2 、または−SO3 Hを表し、Mは水素原子、カルシ
    ウム原子、バリウム原子、ストロンチウム原子またはア
    ルミニウム原子を表し、R1 、R2 、R3 、R4 は水素
    原子または炭素数1〜30のアルキル基(ただし、
    1 、R2 、R3 、R4 が同時に水素原子となることは
    ない。)、kは1〜4の整数、mはMの価数を表す。) iは1〜8の整数を表す(ただし、X1 がハロゲン原
    子、−COOH、−SO 3 Hの場合、iは5ないし8の
    整数を表す。)。〕
  8. 【請求項8】請求項1記載の易分散キナクリドン顔料と
    ビヒクルとからなる顔料分散体。
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