JP2015183156A - 顔料組成物およびその製造方法 - Google Patents

顔料組成物およびその製造方法 Download PDF

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和秀 野田
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孝仁 古澤
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Abstract

【課題】着色組成物として使用した際に、高鮮明で色再現領域が広く、透明性が高く、耐熱性が良好であり、インクジェットインキなどの分散体としたときの保存安定性が良好な顔料組成物およびその製造方法の提供。
【解決手段】3−アミノ−4−メトキシベンズアニリドから調整したジアゾ成分と例えば、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミドと3−ヒドロキシー2−ナフタレンカルボアミドとの混合物をカップラー成分とを反応させて得た2種のアゾ化合物を含有する顔料組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、顔料組成物およびその製造方法に関する。更に詳しくは、インクジェットインキやトナー等の着色組成物の着色剤として好適に使用できる顔料組成物およびその製造方法に関する。
ナフトールAS系顔料等のアゾ系顔料は、ベース成分である芳香族アミンのジアゾ化物とカップラー成分とを反応させることで得られ、高い着色力を有すること等から、印刷インキ、プラスチック、捺染、電子写真印刷、カラートナー、カラーフィルター等、様々な分野の着色剤として用いられている。カラートナー用途や、印刷インキの中でも特にインクジェットインキ用途の着色剤には、高い着色力、耐水性、耐光性等が必要とされるが、近年では、より広い領域の色域を印刷物が得られる高い鮮明性が得られる着色剤が求められている。
特許文献1には、着色剤としてC.I.Pigment Red 146やC.I.Pigment Red 5に分類されるナフトールAS系顔料を用い、熱定着時に色相の変化の少ないマゼンタトナーが記載されている。また、特許文献2には、着色剤としてC.I.Pigment Red 146、147、184、269を使用したインクジェットインキ用アゾ顔料組成物が記載されている。また、カラートナー用途としては、特許文献3に記載されている化合物を使用する方法が知られている。しかしながら、これら公知の方法で製造した顔料組成物では所望とする鮮明性が得られず、またカラートナー用途として要求される透明性や耐熱性も低く、さらにインクジェットインキ用途として要求される保存安定性も悪いため、さらなる改善が求められている。
特開2002−99116号公報 特開2004−269607号公報 特開2012−113240号公報
本発明が解決しようとする課題は、着色組成物として使用した際に、高鮮明で色再現領域が広く、透明性が高く、耐熱性が良好であり、インクジェットインキなどの分散体としたときの保存安定性が良好な顔料組成物およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、本発明に至った。
すなわち本発明は、式(1)で表される化合物と、式(2)で表される化合物とを含んでなることを特徴とする顔料組成物に関する。
Figure 2015183156
(式中、R1乃至R5は、それぞれ独立に、水素または炭素数1乃至4のアルコキシル基を表し、R1乃至R5の少なくとも1つは炭素数1乃至4のアルコキシル基である。R6は、水素または式(2−1)もしくは式(2−2)で表される基である。)
Figure 2015183156
(R7乃至R11は、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、炭素数1乃至4のアルキル基、炭素数1乃至4のアルコキシル基を表す。但し、R7乃至R11の少なくとも1つがアルコキシル基である場合、R7乃至R11の少なくとも1つはハロゲンまたは炭素数1乃至4のアルキル基である。)
また本発明は、式(3)で表される化合物と、式(4)で表される化合物および式(5)で表される化合物の混合物とをカップリング反応させることを特徴とする前記顔料組成物の製造方法に関する。
Figure 2015183156
(式中、R1乃至R5は、それぞれ独立に、水素または炭素数1乃至4のアルコキシル基を表し、R1乃至R5の少なくとも1つは炭素数1乃至4のアルコキシル基である。R6は、水素または式(2−1)もしくは式(2−2)で表される基である。)
Figure 2015183156
(R7乃至R11は、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、炭素数1乃至4のアルキル基、炭素数1乃至4のアルコキシル基を表す。但し、R7乃至R11の少なくとも1つがアルコキシル基である場合、R7乃至R11の少なくとも1つはハロゲンまたは炭素数1乃至4のアルキル基である。)
また本発明は、式(1)で表される化合物と、式(2)で表される化合物との質量比が、99:1〜1:99であることを特徴とする前記顔料組成物に関する。
また本発明は、前記顔料組成物と、分散媒とを含んでなる着色組成物に関する。
また本発明は、上記顔料組成物または上記製造方法により得られる顔料組成物と、分散媒とを含んでなる着色組成物に関する。
また本発明は、前記着色組成物のインクジェットインキとしての使用に関する。
また本発明は、前記着色組成物のトナーとしての使用に関する。
本発明の効果として、着色組成物として使用した際に、高鮮明で色再現領域が広く、透明性が高く、耐熱性が良好であり、インクジェットインキなどの分散体としたときの保存安定性が良好な顔料組成物およびその製造方法を提供することが可能となった。それにより、インクジェットインキやトナー等の高い鮮明性や透明性等が求められる着色組成物を提供することが可能となった。
以下、本発明を詳細に説明する。なお、本明細書における「C.I.」とは、「カラーインデックス(C.I.)」を意味する。
[顔料組成物]
本発明の顔料組成物は、式(1)で表される化合物と、式(2)で表される化合物とを含んでなる。式(1)中、R1乃至R5において、炭素数1乃至4のアルコキシル基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基が挙げられる。この内、メトキシ基、エトキシ基が好ましい。
また、式(2−2)中、R7乃至R11において、炭素数1乃至4のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基が挙げられる。この内、メチル基、エチル基が好ましい。
また、R7乃至R11において、炭素数1乃至4のアルコキシル基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基が挙げられる。この内、メトキシ基、エトキシ基が好ましい。
[顔料組成物の製造]
本発明の顔料組成物は、式(3)で表される化合物と、式(4)で表される化合物および式(5)で表される化合物の混合物とをカップリング反応させて製造することができる。ここで、式(3)で表される化合物は、いわゆるベース成分であり、式(4)で表される化合物および式(5)で表される化合物は、いわゆるカップラー成分である。
具体的には、カップラー成分である式(4)および式(5)で表される化合物を含む塩基性溶液またはカップラー成分を含む塩基性溶液を酸で中和した酸析スラリーと、ベース成分である式(3)をジアゾ化することで得られるジアゾ成分を含む溶液をカップリングさせる。ここで酸析とは、アルカリ溶液に可溶で酸溶液に不溶もしくは難溶な化合物をアルカリ溶液に溶解させた後、アルカリ溶液中に酸溶液を加える、もしくは酸溶液中にアルカリ溶液を加えることで溶液を酸性とし化合物を析出させる操作を意味する。また酸析スラリーとは、上記操作によって得られる化合物が懸濁している液を意味する。
本発明者らの研究によれば、カップラー成分である式(4)および式(5)で表される化合物を混合した状態でカップリング反応させることで高い鮮明性、透明性および耐熱性を有し、インクジェットインキなどの分散体としたときに保存安定性の高い顔料組成物を得ることができる。この理由については明らかではないが、以下のように考えられる。カップリング反応時にカップラー成分を2種類以上用いて反応させることで、2種類以上の成分が生成する。これら成分は生成した後、同じ成分同士が寄り集まって結晶を形成し、それが連続的に起こることで大きな結晶へと成長しようとする。しかしこのとき、同じ成分同士が集まった結晶表面を違う成分が覆うことで結晶成長が阻害される。粒子が細かいときは粒子全体として見たときの粒子の比表面積が大きいため、粒子表面を違う成分が覆いきれず、ある程度の大きさまで結晶は成長する。しかしある程度の大きさまで結晶が成長すると、結晶表面を違う成分が覆い尽くしてしまい、それ以上には結晶が大きく成長せず、粗大な粒子が低減される。その結果、粒子の大きさがある程度均一に揃うことで高い鮮明性、透明性、耐熱性を有し、インクジェットインキなどの分散体としたときの保存安定性が良好な顔料組成物を得ることができる。
式(4)で表される化合物の具体例としては、以下の式で表される化合物等が挙げられる。
Figure 2015183156

Figure 2015183156
Figure 2015183156
式(4)で表される化合物は、鮮明性、透明性、耐熱性、分散体としての保存安定性など各種特性のバランスから、式(6)、式(7)、式(8)、式(9)等で表される化合物のような、R1乃至R5のうち1箇所がメトキシ基もしくはエトキシ基であり、残りの4箇所が水素である化合物が好ましい。
式(5)で表される化合物の具体例としては、以下の式で表される化合物等が挙げられる。
Figure 2015183156

Figure 2015183156
Figure 2015183156
式(5)で表される化合物は、鮮明性、透明性、耐熱性、分散体としての保存安定性など各種特性のバランスから式(15)、式(19)、式(20)で表される化合物が特に好ましい。
式(4)および式(5)で表される化合物の好ましい組み合わせとしては、式(6)と式(15)、式(6)と式(19)、式(6)と式(20)、式(7)と式(15)、式(7)と式(19)、式(7)と式(20)、式(8)と式(15)、式(8)と式(19)、式(8)と式(20)、式(9)と式(15)、式(9)と式(19)、式(9)と式(20)で表される化合物の組み合わせが好ましい。より好ましい組み合わせとしては、式(6)と式(15)、式(6)と式(19)、式(6)と式(20)、式(7)と式(15)、式(7)と式(19)、式(7)と式(20)がより好ましい。
式(4)および式(5)で表される化合物の好ましい比率としては、式(4)および式(5)で表される化合物が、式(3)で表される化合物のジアゾ化物とカップリング反応し、式(1)および式(2)で表される化合物となったとき、質量比が式(1)で表される化合物:式(2)で表される化合物=99:1〜1:99となる混合比率が好ましく、95:5〜5:95となる混合比率がより好ましい。
カップラー成分を含む溶液は、加熱した塩基性水溶液中に、カップラー成分である式(4)および式(5)を加えることで調製することができる。また、室温(10℃〜30℃程度)で、水、水溶性有機溶剤、カップラー成分、塩基を混合することで溶解しても良い。溶解温度は、添加する水溶性有機溶剤の量、種類、水の量、塩基の種類、量により異なるが、水溶性有機溶剤を含む場合は15〜50℃程度となる。水溶性有機溶剤を含まない場合は80〜95℃となる。塩基としては、水に溶解し、式(4)および式(5)を溶解させることができ、後述の酸水溶液またはジアゾ成分を含む溶液中の酸と中和した際に不溶の塩を作らなければどのような塩基でも構わないが、水酸化ナトリウムないし水酸化カリウムを用いるのが、コスト、カップラー成分の溶解力、廃液処理等の面から好ましい。使用可能な水溶性有機溶剤としては、水と自由に混合できる範囲であればどのような水溶性有機溶剤を用いても構わない。
また、この溶液を酸水溶液と反応させてカップラー成分を酸析したものをカップリングに用いても良い。酸水溶液に用いられる酸は、水に溶解する酸であればどのような酸でも構わないが、塩酸、酢酸のいずれか、または塩酸と酢酸を混合して用いることが好ましい。また、酸水溶液中に水溶性有機溶剤を加えて酸析を行っても構わない。水溶性有機溶剤としては、水と自由に混合できる範囲であればどのような有機溶剤を用いても良く、上記カップラー成分を含む溶液に使用可能な有機溶剤が好適に用いられる。
ジアゾ成分を含む溶液は、ベース成分である式(3)をジアゾ化することで得られる。ジアゾ化の方法は公知の方法を用いることができる。例えば、ベース成分を氷水にリスラリーしたものに塩酸を加えて溶かし、亜硝酸ナトリウムを加えることでジアゾ化を行うことができる。また、ジアゾ成分を含む溶液に水溶性有機溶剤を添加しても構わない。水溶性有機溶剤としては、水と自由に混合できる範囲であればどのような有機溶剤を用いても良く、上記カップラー成分を含む溶液に使用可能な有機溶剤が好適に用いられる。
カップリングの方法としては、逆カップリング、正カップリング、酸析正カップリング等が挙げられ、いずれの方法も用いることができる。
逆カップリングとは、ベース成分をジアゾ化した溶液中に、カップラー成分をアルカリ溶液に溶解させた溶液を加えてカップリング反応させる手法を表す。逆カップリングの方法としては公知の方法を用いることができ、カップリング時の温度は0〜50℃が望ましく、ジアゾ成分の変質、分解の抑制と反応速度の観点から、特に10〜30℃が望ましい。ジアゾ成分を含む溶液にはあらかじめ緩衝液を加えても良い。緩衝液の種類としては緩衝能を持つものであれば何を用いても構わないが、酢酸−酢酸ナトリウム水溶液を用いるのが好ましい。緩衝液を加える場合はジアゾ成分を含む溶液のpHは3.0〜6.5以下が望ましい。反応速度向上の観点から、必要に応じてカップリング後のスラリーを加熱しても良い。
正カップリングとは、カップラー成分をアルカリ溶液に溶解させた溶液中に、ベース成分をジアゾ化した溶液を加えてカップリング反応させる手法を表す。正カップリングの方法としては公知の方法を用いることができる。カップリング時の温度は0〜50℃が望ましく、ジアゾ成分の変質、分解の抑制と反応速度の観点から、特に10〜30℃が望ましい。ジアゾ成分を含む溶液にはあらかじめ緩衝液を加えても良い。緩衝液の種類としては緩衝能を持つものであれば何を用いても構わないが、酢酸−酢酸ナトリウム水溶液を用いるのが好ましい。緩衝液を加える場合はジアゾ成分を含む溶液のpHは3.0〜6.5以下が望ましい。反応速度向上の観点から、必要に応じてカップリング後のスラリーを加熱しても良い。
酸析正カップリングとは、まずカップラー成分をアルカリ溶液に溶解させた後、アルカリ溶液中に酸溶液を加える、もしくは酸溶液中にアルカリ溶液を加えることで酸析させ、酸析スラリーを得る。この溶液に、ベース成分をジアゾ化した溶液を加えてカップリング反応させる手法を表す。酸析正カップリングの方法としては、公知の方法を用いることができる。酸析中の酸水溶液の温度は任意の温度を選ぶことができるが反応速度の観点から、0〜10℃で行うことが好ましい。反応速度を向上させるため、酸析カップラースラリーは、ジアゾ成分を含む溶液を加える前に、必要に応じて加熱してもよい。ただし、温度が高くなるとジアゾ成分が、変質、分解し易くなるため、カップリング反応時の酸析カップラースラリーの温度は、50℃以下であることが好ましい。ジアゾ成分を含む溶液を加える前の酸析カップラースラリーのpHは、2〜6であることが好ましい。pHが2未満の場合は、ジアゾ成分を含む溶液を添加した後の反応速度が極端に遅くなり、pHが6を越える場合には、ジアゾ成分が変質し易くなるため好ましくない。pHの調整のために用いる酸は、水に溶解する酸であれば、どのような酸でも用いることができるが、塩酸または酢酸のいずれか、または塩酸と酢酸を混合して用いることが好ましい。酸の添加方法は、あらかじめ酸析に用いる酸をカップラー成分を含む溶液の塩基の当量よりも過剰にしてもよいし、ベースの溶解時にあらかじめ添加しても良いし、ジアゾ溶液に添加しても良いし、酸析後のカップラースラリーに、後から必要な量を添加しても構わない。また、反応速度向上の観点から、必要に応じてカップリング後のスラリーを加熱しても良い。
[添加剤]
顔料組成物を製造する際、必要に応じて種々の添加剤を加えることができる。使用できる添加剤の種類は特に限定されないが、界面活性剤、顔料誘導体のいずれかを加えることが好ましく、特に界面活性剤を加えることが特に好ましい。
顔料組成物を製造する際に添加剤を使用する場合、添加剤はあらかじめカップラー成分を含む溶液、ジアゾ成分を含む溶液または酸析用の酸液に加えて使用してもよく、カップリング反応後のスラリー中に加えて使用してもよい。カップラー成分を含む溶液に加える場合はカップラーを溶解する前に加えても良く、また酸析を行った後に加えても構わない。
《界面活性剤》
界面活性剤としては、アニオン性、ノニオン性または両性の界面活性剤が好適に使用することができる。界面活性剤をカップラー成分を含む溶液に加える場合は、アニオン性または両性界面活性剤が好ましい。界面活性剤を酸析用の酸液または酸析カップラースラリーに添加する場合は、ノニオン性界面活性剤も好適に使用することができる。
アニオン性界面活性剤としては、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、ジアルキルスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルジアリールエーテルジスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル塩、グリセロールボレイト脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセロール脂肪酸エステル等を挙げることができる。
両性界面活性剤としては、ベタイン、スルホベタイン、アルキルベタイン、アルキルアミンオキサイド等を挙げることができる。
ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンオキシプロピレンブロックコポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルポリオキシエチレンアルキルアミン等を挙げることができる。
これらは単独で使用してもよく、複数を組み合わせて使用してもよい。界面活性剤を組み合わせる場合は上記から選ばれる界面活性剤を自由に選択することができるが、両性界面活性剤とアニオン性界面活性剤の組み合わせが好適に用いられる。またこれらは、顔料組成物の全質量に対して0.1〜10質量%、好ましくは0.5〜5質量%の範囲で使用することができる。
[着色組成物]
次に、本発明の着色組成物について説明する。本発明の着色組成物は、本発明の顔料組成物と、分散媒とを含んでなる。
[分散媒]
分散媒とは、顔料組成物をその媒体中に分散させるものを意味し、具体的には、具体的な態様に適した樹脂、溶媒、およびそれらの混合物からなるビヒクルが挙げられる。
本発明の着色組成物は、具体的には印刷インキ、塗料組成物、プラスチック着色組成物、トナー等の各種分散体のことであるが、本発明の着色組成物はそれらに限定されるものではない。ここで、印刷インキとは、オフセットインキ、グラビアインキ、フレキソインキ、インクジェットインキ等の印刷インキ全般を表わす。
オフセットインキには用途や乾燥方式に応じて枚葉インキ、オフセット輪転用インキ、新聞インキ、UVインキ等が主なものとして挙げられるが、本発明はこれらに限定されない。
オフセットインキは、本発明の顔料組成物と、分散媒としてオフセットインキ用ビヒクルとを混合・分散することで製造できる。オフセットインキ用ビヒクルとは、例えば、ロジン変性フェノール樹脂、石油樹脂、アルキッド樹脂またはこれら乾性油変成樹脂等の樹脂と、必要に応じて、アマニ油、桐油、大豆油等の植物油と、n−パラフィン、イソパラフィン、アロマテック、ナフテン、α−オレフィン等の溶剤から成るものであって、それらの混合割合は、ビヒクル成分の合計質量を基準(100質量%)として、樹脂:植物油:溶剤=10〜50質量%:0〜30質量%:20〜60質量%の範囲が好ましい。オフセットインキには、必要に応じて、インキ溶剤、ドライヤー、レベリング改良剤、増粘剤、顔料分散剤等の公知の添加剤を適宜配合することができる。
グラビアインキまたはフレキソインキは、本発明の顔料組成物と、分散媒としてグラビアインキ用ビヒクルまたはフレキソインキ用ビヒクルとを混合・分散することで製造できる。グラビアインキ用ビヒクルまたはフレキソインキ用ビヒクルとは、樹脂と溶剤から成るものであって、樹脂としては、例えば、ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジン、石灰化ロジン、ライムロジン、ロジンエステル、マレイン酸樹脂、ギルソナイト、ダンマル、セラック、ポリアミド樹脂、ビニル樹脂、ニトロセルロース、環化ゴム、塩化ゴム、エチルセルロース、酢酸セルロース、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩素化ポリプロピレン系樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン系樹脂、スチレンアクリル樹脂、アルキッド樹脂等が挙げられる。溶剤としては、例えば、n−ヘキサン、トルエン、クロルベンゾール等の炭化水素系溶剤、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、グリセリン等のアルコール系溶剤、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶剤、酢酸エチル、乳酸エチル、アセト酢酸エチル等のエステル系溶剤、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチルエーテル等のエーテル系溶剤、あるいは水等が挙げられる。それらの混合割合は、ビヒクル成分の合計質量を基準(100質量%)として、樹脂:溶剤=5〜50質量%:50〜95質量%の範囲が好ましい。
グラビアインキまたはフレキソインキには、必要に応じて、例えば硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、石膏、アルミナホワイト、クレー、シリカ、シリカホワイト、タルク、珪酸カルシウム、沈降性炭酸マグネシウム等の体質顔料の他、補助剤として、可塑剤、紫外線防止剤、酸化防止剤、帯電防止剤、顔料分散剤等の公知の添加剤を適宜配合することができる。
本発明のインクジェットインキは、本発明の顔料組成物と、分散媒としてインクジェットインキ用ビヒクルとを混合・分散することで製造できる。インクジェットインキ用ビヒクルとは、樹脂や活性剤と溶剤から成るものであって、それらの混合割合は、ビヒクル成分の合計質量を基準(100質量%)として、樹脂:溶剤=1〜10質量%:90〜99質量%の範囲が好ましい。樹脂としては、アクリル、スチレン−アクリル、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、フッ素樹脂等の水に溶解する樹脂および水に分散性のエマルションないしコロイダルディスパージョン樹脂が挙げられる。これらの樹脂には、必要に応じアンモニア、アミン、無機アルカリ等の中和剤が加えられる。また、溶剤としては、例えば、水、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、置換ピロリドン等が挙げられる。また、インクジェットインキの乾燥性を速める目的で、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類も使用できる。またヘッドでの乾燥を抑制するためにグリセリン等のアルコール類も使用できる。さらに、インクジェットインキには、防腐剤、浸透剤、キレート剤や、顔料の分散安定性を向上させるためにアニオン、非イオン、カチオン、両性イオン活性剤、顔料分散剤を配合することができる。
本発明の塗料は、本発明の顔料組成物と、分散媒として塗料用ビヒクルとを混合・分散することで製造できる。塗料用ビヒクルとは、樹脂と溶剤から成るものであって、それらの混合割合は、ビヒクル成分の合計質量を基準(100質量%)として、樹脂:溶剤=5〜45質量%:55〜95質量%の範囲が好ましい。
樹脂としては、例えば、ニトロセルロース、アルキド樹脂、アミノアルキド樹脂、アクリル樹脂、アミノアクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、フッ化ビニル樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、シリコーン樹脂等が挙げられる。溶剤としては、脂肪族炭化水素系、芳香族炭化水素系、ハロゲン化炭化水素系、アルコール系、ケトン系、エステル系、エーテル系、エーテル・アルコール系、エーテル・エステル系の有機溶剤、水等が挙げられる。
塗料には本発明の効果を阻害しない範囲内で他の有機顔料、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、石膏、アルミナホワイト、クレー、シリカ、シリカホワイト、タルク、珪酸カルシウム、沈降性炭酸マグネシウム等の体質顔料の他、補助剤として硬化剤、硬化促進剤、難燃剤、沈降防止剤、たれ防止剤、造膜助剤、防腐剤、塗膜の付着性向上のためのシランカップリング剤、防黴剤、消泡剤、粘性調整剤、レベリング剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、凍結防止剤、可塑剤、pH調整剤、抗菌剤、光安定剤、つや消し剤、酸化防止剤、顔料分散剤、顔料誘導体等の公知の添加剤を適宜配合することができる。
本発明のプラスチック組成物は、本発明の顔料組成物と、分散媒としてプラスチック用樹脂とを混合・分散することで製造できる。プラスチック用樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン・プロピレン共重合体、αオレフィンとアクリル酸またはマレイン酸との共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレンとアクリル酸または無水マレイン酸との共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル等のビニル樹脂、ホルマル樹脂やブチラール樹脂等のアセタール樹脂、ポリアクリロニトリルやメタクリル樹脂等のアクリル樹脂、ポリスチレンやアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体等のスチロール樹脂、ポリエチレンテレフタレートやポリカーボネート等のポリエステル樹脂、6−ナイロン等のナイロン、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、セルロース樹脂等が挙げられる。
プラスチックには本発明の効果を阻害しない範囲内で他の有機顔料、無機顔料、ワックス、又その誘導体、重金属不活性剤、アルカリ金属、アルカリ土類金属、または亜鉛の金属石けん、ハイドロタルサイト、ノニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、両性界面活性剤等からなる帯電防止剤、ハロゲン系、リン系または金属酸化物などの難燃剤、エチレンビスアルキルアマイド等の滑剤、酸化防止剤や紫外線吸収剤、加工助剤、充填剤、顔料分散剤、顔料誘導体等、公知のポリマー用の各種添加剤を包含することができる。要求される品質、着色作業性を満足するために、あらかじめ顔料をこれらの成分と分散処理し、粉体状のドライカラー、顆粒状のビーズカラー、液状のペーストカラー等とした後に樹脂と混合してもよい。また顔料とプラスチック、その他の上記の添加剤から構成され、顔料を高濃度に含有する、いわゆるマスターバッチを製造し、マスターバッチを使用して樹脂を着色してもよい。また本発明のプラスチック分散体をトナーとして用いてもよい。
本発明のトナーは、本発明の顔料組成物と、分散媒として結着樹脂とを混合・分散することで製造できる。結着樹脂としては、例えば、スチレン−アクリル樹脂等のビニル系樹脂やポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、あるいはそれらを結合させたハイブリッド樹脂等が使用可能である。またトナーには他にワックス成分、帯電制御材、流動化剤等の成分を含んでいてもよい。
ワックス成分としては、具体的には、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス及びペトロラタム等の石油系ワックス及びその誘導体、モンタンワックス及びその誘導体、フィッシャー・トロプシュ法による炭化水素ワックス及びその誘導体、及び、ポリエチレンに代表されるポリオレフィンワックス及びその誘導体、カルナバワックス及びキャンデリラワックス等の天然ワックス及びそれらの誘導体等が挙げられ、該誘導体には酸化物や、ビニルモノマーとのブロック共重合物及びグラフト変性物も含まれる。又、高級脂肪族アルコール等のアルコール、ステアリン酸、パルミチン酸等の脂肪酸、脂肪酸アミド、脂肪酸エステル、硬化ヒマシ油及びその誘導体、植物ワックス、及び、動物ワックスが挙げられる。これらは単独、もしくは併せて用いることができる。
荷電制御剤としては、例えば、モノアゾ金属化合物、ホウ素化合物、4級アンモニウム塩、カリックスアレーン、ケイ素化合物、芳香族ヒドロキシカルボン酸、その金属塩、無水物、及び、エステル体等が挙げられる。流動化剤としては、例えば、シリカ、チタニア、アルミナ等が挙げられる。
トナーの製法としては溶融した結着樹脂と顔料を混練して分散し、その後所望の粒径まで粉砕する粉砕法と呼ばれる方法や、懸濁重合法、乳化重合凝集法、溶解懸濁法、エステル伸長重合法等に代表される、湿式下で化学的手法によってトナー粒子を製造するケミカルトナー方式が挙げられる。
本発明のアゾ顔料は、これら用途の中でも鮮明性、透明性、耐熱性、分散体としての保存安定性などを要求されるインクジェットインキ用途として用いることが特に好ましい。
以下、本発明の製造方法を実施例により説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。実施例、比較例において、特に断りの無い限り、「部」は「質量部」を表す。
<顔料/顔料組成物の製造>
(実施例1)顔料組成物Aの製造方法
ベース成分として3−アミノ−4−メトキシベンズアニリド12.3部を水216部に添加、攪拌して懸濁液を調製し、さらに氷150部を加えて温度を5℃以下に調整した。その中に35%塩酸を20.0部添加し、30分攪拌した。その後、亜硝酸ナトリウム3.6部を水7部に加えて調整した水溶液を添加して1時間攪拌することによりジアゾ化を行った。反応混合物にスルファミン酸0.5部を加え、過剰の亜硝酸を消失させ、ジアゾ成分を含む溶液とした。
また、カップリング槽に80%酢酸水溶液29.0部、水550部を入れて撹拌し酢酸水溶液とした。
一方、水74.8部にカップラー成分としてN−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド17.4部と3−ヒドロキシー2−ナフタレンカルボアミド0.2部を加えて15分間撹拌し、懸濁させた。そこに25%−水酸化ナトリウム水溶液18.5部を加え90℃に加熱してさらに30分撹拌し、カップラー溶液とした。この溶液を、酢酸水溶液を撹拌するカップリング槽に30分掛けて加えて酸析し、酸析カップラースラリーとした。酸析カップラースラリーを撹拌しながらジアゾ成分を含む溶液を20分掛けて添加した。
1時間撹拌後スラリーを90℃まで加熱し、さらに30分撹拌した後、濾過、水洗することにより、顔料のプレスケーキを得た。このプレスケーキを、90℃、18時間の条件下で乾燥した後、ハンマーミルを用いて粉砕し顔料組成物A 26.9部を得た。
(実施例2)顔料組成物Bの製造方法
カップラー成分として、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミドを16.4部、3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミドを0.7部に変更すること以外は実施例1と同様にして、顔料組成物B 26.7部を得た。
(実施例3)顔料組成物Cの製造方法
カップラー成分として、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミドを15.4部、3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミドを1.3部に変更すること以外は実施例1と同様にして、顔料組成物C 26.3部を得た。
(実施例4)顔料組成物Dの製造方法
カップラー成分として、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミドを13.3部、3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミドを2.6部に変更すること以外は実施例1と同様にして、顔料組成物D 25.6部を得た。
(実施例5)顔料組成物Eの製造方法
カップラー成分として、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミドを7.7部、3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミドを6.0部に変更すること以外は実施例1と同様にして、顔料組成物E 23.8部を得た。
(実施例6)顔料組成物Fの製造方法
カップラー成分として、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミドを2.9部、3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミドを8.9部に変更すること以外は実施例1と同様にして、顔料組成物F 22.2部を得た。
(実施例7)顔料組成物Gの製造方法
カップラー成分として、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミドを1.4部、3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミドを9.8部に変更すること以外は実施例1と同様にして、顔料組成物G 21.7部を得た。
(実施例8)顔料組成物Hの製造方法
カップラー成分として、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミドを0.7部、3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミドを10.3部に変更すること以外は実施例1と同様にして、顔料組成物H 21.5部を得た。
(実施例9)顔料組成物Iの製造方法
カップラー成分として、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミドを0.2部、3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミドを10.6部に変更すること以外は実施例1と同様にして、顔料組成物I 21.3部を得た。
(実施例10)顔料組成物Jの製造方法
カップラー成分として、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミドと3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミドを用いる代わりに、N−(2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド16.5部と3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド0.2部を用いること以外は実施例1と同様にして、顔料組成物J 26.3部を得た。
(実施例11)顔料組成物Kの製造方法
カップラー成分として、N−(2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド15.7部と3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド0.7部に変更すること以外は実施例10と同様にして、顔料組成物K 26.1部を得た。
(実施例12)顔料組成物Lの製造方法
カップラー成分として、N−(2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド14.7部と3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド1.3部に変更すること以外は実施例10と同様にして、顔料組成物L 25.7部を得た。
(実施例13)顔料組成物Mの製造方法
カップラー成分として、N−(2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド12.8部と3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド2.5部に変更すること以外は実施例10と同様にして、顔料組成物M 25.2部を得た。
(実施例14)顔料組成物Nの製造方法
カップラー成分として、N−(2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド7.5部と3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド5.9部に変更すること以外は実施例10と同様にして、顔料組成物N 23.5部を得た。
(実施例15)顔料組成物Oの製造方法
カップラー成分として、N−(2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド2.8部と3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド8.9部に変更すること以外は実施例10と同様にして、顔料組成物O 22.1部を得た。
(実施例16)顔料組成物Pの製造方法
カップラー成分として、N−(2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド1.4部と3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド9.8部に変更すること以外は実施例10と同様にして、顔料組成物P 21.7部を得た。
(実施例17)顔料組成物Qの製造方法
カップラー成分として、N−(2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド0.7部と3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド10.3部に変更すること以外は実施例10と同様にして、顔料組成物Q 21.5部を得た。
(実施例18)顔料組成物Rの製造方法
カップラー成分として、N−(2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド0.2部と3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド10.6部に変更すること以外は実施例10と同様にして、顔料組成物R 21.3部を得た。
(実施例19)顔料組成物Sの製造方法
カップラー成分として、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミドと3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミドを用いる代わりに、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド16.7部とN−(5−クロロー2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド0.9部を用いること以外は実施例1と同様にして、顔料組成物S 27.1部を得た。
(実施例20)顔料組成物Tの製造方法
カップラー成分として、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド15.0部とN−(5−クロロー2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド2.7部に変更すること以外は実施例19と同様にして、顔料組成物T 27.2部を得た。
(実施例21)顔料組成物Uの製造方法
カップラー成分として、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド8.9部とN−(5−クロロー2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド9.2部に変更すること以外は実施例19と同様にして、顔料組成物U 27.5部を得た。
(実施例22)顔料組成物Vの製造方法
カップラー成分として、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド2.7部とN−(5−クロロー2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド15.8部に変更すること以外は実施例19と同様にして、顔料組成物V 27.9部を得た。
(実施例23)顔料組成物Wの製造方法
カップラー成分として、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド0.9部とN−(5−クロロー2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド17.7部に変更すること以外は実施例19と同様にして、顔料組成物W 28.0部を得た。
(実施例24)顔料組成物Xの製造方法
カップラー成分として、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミドと3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミドを用いる代わりに、N−(2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド15.9部とN−(5−クロロー2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド0.9部を用いること以外は実施例1と同様にして、顔料組成物X 26.4部を得た。
(実施例25)顔料組成物Yの製造方法
カップラー成分として、N−(2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド14.3部とN−(5−クロロー2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド2.7部に変更すること以外は実施例24と同様にして、顔料組成物Y 26.6部を得た。
(実施例26)顔料組成物Zの製造方法
カップラー成分として、N−(2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド8.6部とN−(5−クロロー2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド9.1部に変更すること以外は実施例24と同様にして、顔料組成物Z 27.2部を得た。
(実施例27)顔料組成物AAの製造方法
カップラー成分として、N−(2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド2.6部とN−(5−クロロー2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド15.8部に変更すること以外は実施例24と同様にして、顔料組成物AA 27.8部を得た。
(実施例28)顔料組成物ABの製造方法
カップラー成分として、N−(2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド0.9部とN−(5−クロロー2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド17.7部に変更すること以外は実施例24と同様にして、顔料組成物AB 27.9部を得た。
(実施例29)顔料組成物ACの製造方法
カップラー成分として、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミドと3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミドを用いる代わりに、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド16.7部とN−[(2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1H−ベンゾイミダゾール)−5−イル]−3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド0.9部を用いること以外は実施例1と同様にして、顔料組成物AC 27.1部を得た。
(実施例30)顔料組成物ADの製造方法
カップラー成分として、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド15.0部とN−[(2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1H−ベンゾイミダゾール)−5−イル]−3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド2.7部に変更すること以外は実施例29と同様にして、顔料組成物AD 27.1部を得た。
(実施例31)顔料組成物AEの製造方法
カップラー成分として、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド8.9部とN−[(2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1H−ベンゾイミダゾール)−5−イル]−3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド9.0部に変更すること以外は実施例29と同様にして、顔料組成物AE 27.3部を得た。
(実施例32)顔料組成物AFの製造方法
カップラー成分として、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド2.7部とN−[(2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1H−ベンゾイミダゾール)−5−イル]−3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド15.4部に変更すること以外は実施例29と同様にして、顔料組成物AF 27.5部を得た。
(実施例33)顔料組成物AGの製造方法
カップラー成分として、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド0.9部とN−[(2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1H−ベンゾイミダゾール)−5−イル]−3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド17.3部に変更すること以外は実施例29と同様にして、顔料組成物AG 27.6部を得た。
(実施例34)顔料組成物AHの製造方法
カップラー成分として、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミドと3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミドを用いる代わりに、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド9.2部とN−(4−クロロ−2,5−ジメトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド9.8部を用いること以外は実施例1と同様にして、顔料組成物AH 28.2部を得た。
(実施例35)顔料組成物AIの製造方法
カップラー成分として、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミドと3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミドを用いる代わりに、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド8.8部とN−(2−メチル−5−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド8.9部を用いること以外は実施例1と同様にして、顔料組成物AI 27.2部を得た。
(実施例36)顔料組成物AJの製造方法
カップラー成分として、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミドと3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミドを用いる代わりに、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド8.4部とN−フェニル−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド7.8部を用いること以外は実施例1と同様にして、顔料組成物AJ 25.9部を得た。
(実施例37)顔料組成物AKの製造方法
カップラー成分として、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミドと3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミドを用いる代わりに、N−(3−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド16.1部と3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド1.4部を用いること以外は実施例1と同様にして、顔料組成物AK 26.3部を得た。
(実施例38)顔料組成物ALの製造方法
カップラー成分として、N−(3−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミドを7.9部、3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミドを6.1部に変更すること以外は実施例37と同様にして、顔料組成物AL 23.8部を得た。
(実施例39)顔料組成物AMの製造方法
カップラー成分として、N−(3−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミドを1.4部、3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミドを9.9部に変更すること以外は実施例37と同様にして、顔料組成物AM 21.7部を得た。
(実施例40)顔料組成物ANの製造方法
カップラー成分として、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミドと3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミドを用いる代わりに、N−(4−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド15.4部と3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド1.3部を用いること以外は実施例1と同様にして、顔料組成物AN 26.3部を得た。
(実施例41)顔料組成物AOの製造方法
カップラー成分として、N−(4−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミドを7.7部、3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミドを6.0部に変更すること以外は実施例40と同様にして、顔料組成物AO 23.8部を得た。
(実施例42)顔料組成物APの製造方法
カップラー成分として、N−(4−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミドを1.4部、3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミドを9.8部に変更すること以外は実施例40と同様にして、顔料組成物AP 21.7部を得た。
(実施例43)顔料組成物AQの製造方法
カップラー成分として、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミドと3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミドを用いる代わりに、N−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド16.1部と3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド1.4部を用いること以外は実施例1と同様にして、顔料組成物AQ 27.0部を得た。
(実施例44)顔料組成物ARの製造方法
カップラー成分として、N−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド8.0部と3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド6.1部に変更すること以外は実施例43と同様にして、顔料組成物AR 24.1部を得た。
(実施例45)顔料組成物ASの製造方法
カップラー成分として、N−(2,4−ジメトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド1.4部と3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド9.8部に変更すること以外は実施例43と同様にして、顔料組成物AS 21.8部を得た。
(実施例46)顔料組成物ATの製造方法
カップラー成分として、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミドと3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミドを用いる代わりに、N−(2,4,6−トリメトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド17.5部と3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド1.4部を用いること以外は実施例1と同様にして、顔料組成物AT 28.2部を得た。
(実施例47)顔料組成物AUの製造方法
カップラー成分として、N−(2,4,6−トリメトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド8.5部と3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド6.2部に変更すること以外は実施例46と同様にして、顔料組成物AU 24.6部を得た。
(実施例48)顔料組成物AVの製造方法
カップラー成分として、N−(2,4,6−トリメトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド1.5部と3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド9.9部に変更すること以外は実施例46と同様にして、顔料組成物AV 21.8部を得た。
(実施例49)顔料組成物AWの製造方法
ベース成分として3−アミノ−4−メトキシベンズアニリド12.3部を水216部に添加、攪拌して懸濁液を調製し、さらに氷150部を加えて温度を5℃以下に調整した。その中に35%−塩酸を20.0部添加し、30分攪拌した。その後、亜硝酸ナトリウム3.6部を水7部に加えて調整した水溶液を添加して1時間攪拌することによりジアゾ化を行った。反応混合物にスルファミン酸0.5部を加え、亜硝酸を消失させ、ジアゾ成分を含む溶液とした。
また、カップリング槽に80%−酢酸水溶液29.0部、水550部を入れて撹拌し酢酸水溶液とした。
一方、水74.8部にカップラー成分として3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド10.7部を加えて15分間撹拌し、懸濁させた。そこに25%−水酸化ナトリウム水溶液18.5部を加え90℃に加熱してさらに30分撹拌し、カップラー溶液とした。この溶液を、酢酸水溶液を撹拌するカップリング槽に30分掛けて加えて酸析し、酸析カップラースラリーとした。
酸析カップラースラリーを撹拌しながらジアゾ成分を含む溶液を20分掛けて添加した。
1時間撹拌後スラリーを90℃まで加熱し、さらに30分撹拌した後、濾過、水洗することにより、顔料のプレスケーキを得た。このプレスケーキを、90℃、18時間の条件下で乾燥した後、粉砕して顔料組成物Wを得た。
ベース成分として3−アミノ−4−メトキシベンズアニリド12.3部を水216部に添加、攪拌して懸濁液を調製し、さらに氷150部を加えて温度を5℃以下に調整した。その中に35%−塩酸を20.0部添加し、30分攪拌した。その後、亜硝酸ナトリウム3.6部を水7部に加えて調整した水溶液を添加して1時間攪拌することによりジアゾ化を行った。反応混合物にスルファミン酸0.5部を加え、亜硝酸を消失させ、ジアゾ成分を含む溶液とした。
また、カップリング槽に80%−酢酸水溶液29.0部、水550部を入れて撹拌し酢酸水溶液とした。
一方、水74.8部にN−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド17.5部を加えて15分間撹拌し、懸濁させた。そこに25%−水酸化ナトリウム水溶液18.5部を加え90℃に加熱してさらに30分撹拌し、カップラー溶液とした。この溶液を、酢酸水溶液を撹拌するカップリング槽に30分掛けて加えて酸析し、酸析カップラースラリーとした。
酸析カップラースラリーを撹拌しながらジアゾ成分を含む溶液を20分掛けて添加した。
1時間撹拌後スラリーを90℃まで加熱し、さらに30分撹拌した後、濾過、水洗することにより、顔料のプレスケーキを得た。このプレスケーキを、90℃、18時間の条件下で乾燥した後、粉砕して顔料組成物Xを得た。
得られた顔料組成物W 10.0部と顔料組成物X 10.0部を混合し、顔料組成物AW 20.0部を得た。
(比較例1)顔料組成物aの製造方法
ベース成分として3−アミノ−4−メトキシベンズアニリド12.3部を水216部に添加、攪拌して懸濁液を調製し、さらに氷150部を加えて温度を5℃以下に調整した。その中に35%−塩酸を20.0部添加し、30分攪拌した。その後、亜硝酸ナトリウム3.6部を水7部に加えて調整した水溶液を添加して1時間攪拌することによりジアゾ化を行った。反応混合物にスルファミン酸0.5部を加え、亜硝酸を消失させ、ジアゾ成分を含む溶液とした。
また、カップリング槽に80%−酢酸水溶液29.0部、水550部を入れて撹拌し酢酸水溶液とした。
一方、水74.8部にカップラー成分として3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド10.7部を加えて15分間撹拌し、懸濁させた。そこに25%−水酸化ナトリウム水溶液18.5部を加え90℃に加熱してさらに30分撹拌し、カップラー溶液とした。この溶液を、酢酸水溶液を撹拌するカップリング槽に30分掛けて加えて酸析し、酸析カップラースラリーとした。
酸析カップラースラリーを撹拌しながらジアゾ成分を含む溶液を20分掛けて添加した。
1時間撹拌後スラリーを90℃まで加熱し、さらに30分撹拌した後、濾過、水洗することにより、顔料のプレスケーキを得た。このプレスケーキを、90℃、18時間の条件下で乾燥した後、粉砕して顔料組成物a 21.2部を得た。
(比較例2)顔料組成物bの製造方法
カップラー成分として、3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミドを用いる代わりに、N−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド17.5部を用いること以外は比較例1と同様にして、顔料組成物b 27.0部を得た。
(比較例3)顔料組成物cの製造方法
カップラー成分として、3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミドを用いる代わりに、N−(5−クロロー2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド18.7部を用いること以外は比較例1と同様にして、顔料組成物d 28.0部を得た。
(比較例4)顔料組成物dの製造方法
カップラー成分として、3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミドを用いる代わりに、N−(2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド16.7部を用いること以外は比較例1と同様にして、顔料組成物e 26.4部を得た。
(比較例5)顔料組成物eの製造方法
カップラー成分として、3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミドを用いる代わりに、N−[(2,3−ジヒドロ−2−オキソ−1H−ベンゾイミダゾール)−5−イル]−3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド18.2部を用いること以外は比較例1と同様にして、顔料組成物f 27.6部を得た。
(比較例6)顔料組成物fの製造方法
ベース成分として3−アミノ−4−メトキシベンズアニリド12.3部を水216部に添加、攪拌して懸濁液を調製し、さらに氷150部を加えて温度を5℃以下に調整した。その中に35%塩酸を20.0部添加し、30分攪拌した。その後、亜硝酸ナトリウム3.6部を水7部に加えて調整した水溶液を添加して1時間攪拌することによりジアゾ化を行った。反応混合物にスルファミン酸0.5部を加え、過剰の亜硝酸を消失させ、ジアゾ成分を含む溶液とした。
また、カップリング槽に80%酢酸水溶液29.0部、水550部を入れて撹拌し酢酸水溶液とした。
一方、水74.8部にカップラー成分としてN−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド17.5部と3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボアミド0.07部を加えて15分間撹拌し、懸濁させた。そこに25%−水酸化ナトリウム水溶液18.5部を加え90℃に加熱してさらに30分撹拌し、カップラー溶液とした。この溶液を、酢酸水溶液を撹拌するカップリング槽に30分掛けて加えて酸析し、酸析カップラースラリーとした。酸析カップラースラリーを撹拌しながらジアゾ成分を含む溶液を20分掛けて添加した。
1時間撹拌後スラリーを90℃まで加熱し、さらに30分撹拌した後、濾過、水洗することにより、顔料のプレスケーキを得た。このプレスケーキを、90℃、18時間の条件下で乾燥した後、ハンマーミルを用いて粉砕し顔料組成物A 26.9部を得た。
(比較例7)顔料組成物gの製造方法
ベース成分として3−アミノ−4−メトキシベンズアニリド12.3部を水216部に添加、攪拌して懸濁液を調製し、さらに氷150部を加えて温度を5℃以下に調整した。その中に35%−塩酸を20.0部添加し、30分攪拌した。その後、亜硝酸ナトリウム3.6部を水7部に加えて調整した水溶液を添加して1時間攪拌することによりジアゾ化を行った。反応混合物にスルファミン酸0.5部を加え、亜硝酸を消失させ、ジアゾ成分を含む溶液とした。
また、カップリング槽に80%−酢酸水溶液29.0部、水550部を入れて撹拌し酢酸水溶液とした。
一方、水74.8部にカップラー成分としてN−(3−ニトロフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド17.6部を加えて15分間撹拌し、懸濁させた。そこに25%−水酸化ナトリウム水溶液18.5部を加え90℃に加熱してさらに30分撹拌し、カップラー溶液とした。この溶液を、酢酸水溶液を撹拌するカップリング槽に30分掛けて加えて酸析し、酸析カップラースラリーとした。
酸析カップラースラリーを撹拌しながらジアゾ成分を含む溶液を20分掛けて添加した。
1時間撹拌後スラリーを90℃まで加熱し、さらに30分撹拌した後、濾過、水洗することにより、顔料のプレスケーキを得た。このプレスケーキを、90℃、18時間の条件下で乾燥した後、粉砕して顔料組成物Yを得た。
ベース成分として3−アミノ−4−メトキシベンズアニリド12.3部を水216部に添加、攪拌して懸濁液を調製し、さらに氷150部を加えて温度を5℃以下に調整した。その中に35%−塩酸を20.0部添加し、30分攪拌した。その後、亜硝酸ナトリウム3.6部を水7部に加えて調整した水溶液を添加して1時間攪拌することによりジアゾ化を行った。反応混合物にスルファミン酸0.5部を加え、亜硝酸を消失させ、ジアゾ成分を含む溶液とした。
また、カップリング槽に80%−酢酸水溶液29.0部、水550部を入れて撹拌し酢酸水溶液とした。
一方、水74.8部にN−(2−エトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフトアミド17.5部を加えて15分間撹拌し、懸濁させた。そこに25%−水酸化ナトリウム水溶液18.5部を加え90℃に加熱してさらに30分撹拌し、カップラー溶液とした。この溶液を、酢酸水溶液を撹拌するカップリング槽に30分掛けて加えて酸析し、酸析カップラースラリーとした。
酸析カップラースラリーを撹拌しながらジアゾ成分を含む溶液を20分掛けて添加した。
1時間撹拌後スラリーを90℃まで加熱し、さらに30分撹拌した後、濾過、水洗することにより、顔料のプレスケーキを得た。このプレスケーキを、90℃、18時間の条件下で乾燥した後、粉砕して顔料組成物Zを得た。
得られた顔料組成物Y 10.0部と顔料組成物Z 10.0部を混合し、顔料組成物g 20.0部を得た。
顔料および顔料組成物について表1、表2にまとめて示す。
Figure 2015183156

Figure 2015183156
<トナー製造例1>
下記の材料を、三井三池化工機社製ヘンシェルミキサーFM−10C型で混合した後
、ロール温度を145℃に設定した株式会社井上製作所社製加熱式3本ロールミルSH−15×35にて溶融混練し、混練物を得た。なおポリエステル樹脂としては三菱レイヨン株式会社製ダイヤクロンER−561を、パラフィンワックスとしては中京油脂株式会社製MP−WAX L−996を用いた。この時の分散媒は、ポリエステル樹脂を指す。
ポリエステル樹脂 600部
顔料組成物A 400部
パラフィンワックス 30部
3,5−ジーtert−ブチルサリチル酸カルシウム塩化合物 10部
得られた混練物を冷却し、ハンマーミルにて1mm以下に粗粉砕し、トナー粗砕物を得た。得られたトナー粗砕物を日本ニューマチック工業株式会社製衝突板式超音速ジェット粉砕機CPY−2+DSF−2で微粉砕・分級しトナー分級品を得た。得られたトナー分級品100部に対して、疎水性酸化チタン(チタン工業社製 STT−30A)1.0部を添加し、三井三池化工機社製ヘンシェルミキサー FM−10C型で混合してトナーA
を得た。
<トナー製造例2〜56>
トナー製造例1において、用いる顔料組成物をB〜AW,a〜gに変更すること以外はトナー製造例1と同様にして、トナーB〜AW,a〜gを得た。
<トナーの色相評価>
上記で得られたトナーA〜AW,a〜gと、キャリアとして平均粒径が60μmのシリコーンレジンでコーティングされたフェライトキャリア(DFC−350C同和鉄粉社製)を用いて、トナー濃度6%に設定してカラー現像剤を作製した。
キヤノン株式会社製フルカラー複写機 CLC−730を使用し、コピー用紙として富士ゼロックス株式会社製カラーアプリケーション用紙 Ncolor127(A4サイズ、297mm×210mm)に、各トナーを使用し下記測色条件にて印刷濃度L*=46.3前後となるよう印刷濃度を変えて印字を行い、印刷濃度違いの単色印刷物を複数枚得た。得られた印刷物を日本電色工業株式会社製Spectro Color Meter SE2000(測色条件:サブストレートバッキング、0/45、絶対白基準、フィルタなし)(算出条件:D50光源、2度視野)を用いてL**hの測定を行った。測定したL**hについてL*とC*、L*とhの回帰式を作成し、近似式からL*=46.3のときのC*、hを求め、比較例2のC*を基準としてC*の差を比較することで評価した。比較例2のC*をD(基準)として、0<ΔC*≦2の場合をC(やや良好)、2<ΔC*≦4の場合をB(良好)、4<ΔC*の場合をA(極めて良好)、ΔC*<0の場合をE(不良)とした。A、B、Cであれば実用レベルであり、D、Eであれば実用上問題が生じるレベルである。C*の値が大きくなるほど鮮明性が高く、色再現領域が広がることを意味する。
<トナーの透明性評価>
上記で得られたカラー現像剤A〜AW,a〜gを用いてOHPフィルム上にベタ画像を形成した後、このベタ画像が形成されたOHPフィルムを、再度、複写機の定着部に通して、画像の表面をフラットにした試料を作製し、透明性を目視判断で確認した。比較例2をC(基準)として、Cのものより高透明な場合をB(良好)、顕著に高透明性な場合をA(極めて良好)とした。A、Bであれば実用レベルであり、Cであれば実用上問題が生じるレベルである。
<マスターバッチ製造例1>
下記の材料を事前に混合し、ロール温度を145℃に設定した株式会社井上製作所社製加熱式3本ロールミルSH−15×35にて10分間混練した後ドクターを用いてロール表面からかき取った。さらにこの混練物を前記3本ロールに乗せて直ちにドクターでかき取る操作を2回行った。得られた混練物をステンレス製#40メッシュを通すことでマスターバッチAを得た。なおポリエステル樹脂は三菱レイヨン株式会社製ダイヤクロンER−561を使用した。この時の分散媒は、ポリエステル樹脂を指す。
顔料組成物A 400部
ポリエステル樹脂 600部
<マスターバッチ製造例2〜56>
マスターバッチ製造例1において、用いる顔料組成物をB〜AW,a〜gに変更すること以外はマスターバッチ製造例1と同様にして、マスターバッチB〜AW,a〜gを得た。
<マスターバッチインキ製造例1>
下記の材料を、株式会社東洋精機製作所社製HooverType AutomaticMuller H2を用い、150ポンドの荷重を掛けて25×1回転、100×4回転してインキ化することでマスターバッチインキAを得た。なお希釈ワニスとは、ポリエステル樹脂(商品名:ダイヤクロンER−561、三菱レイヨン株式会社製)と高沸点エステル系溶剤(商品名:リックサイザーS4、伊藤製油株式会社製)を同質量ずつ混合し、145℃で加熱溶解後、室温まで冷却したものである。この時の分散媒は、ポリエステル樹脂および高沸点エステル系溶剤を指す。
マスターバッチA 0.5部
希釈ワニス 2.0部
<マスターバッチインキ製造例2〜56>
マスターバッチインキ製造例1において、用いるマスターバッチをB〜AW,a〜gに変更すること以外はマスターバッチインキ製造例1と同様にして、マスターバッチインキB〜AW,a〜gを得た。
<オフセットインキ製造例1>
下記の材料を、株式会社東洋精機製作所社製HooverType AutomaticMuller H2を用い、50ポンドの荷重を掛けて25×4回転した後、150ポンドの荷重を掛けて100×3回転してインキ化することでオフセットインキAを得た。なおオフセットインキ用ワニスとは、タマノール361(荒川化学工業株式会社製:ロジン変性フェノール樹脂)50質量部に対し、アマニ油20部、5号ソルベント(日本石油株式会社製:オフセットインキ用溶剤)30部を加え、200℃にて加熱溶解したものである。この時の分散媒は、オフセットインキ用ワニスを指す。
顔料組成物A 0.5部
オフセットインキ用ワニス 2.0部
<オフセットインキ製造例2〜56>
オフセットインキ製造例1において、用いる顔料・顔料組成物をB〜AW,a〜gに変更すること以外はオフセットインキ製造例1と同様にして、オフセットインキB〜AW,a〜gを得た。
<顔料組成物の耐熱性評価>
前記マスターバッチインキA〜AW,a〜gおよびオフセットインキA〜AW,a〜gをアート紙(三菱製紙株式会社製:特菱アート両面N)に展色し、透明性を目視にて比較することで145℃加工時の耐熱性を評価した。マスターバッチインキとオフセットインキを比較して透明性が同等なものをA(極めて良好)、マスターバッチインキがやや不透明なものをB(良好)、マスターバッチインキがかなり不透明なものをC(不良)とした。A、Bであれば実用レベルであり、Cであれば実用上問題が生じるレベルである。
評価結果を表3、4にまとめて示す。
Figure 2015183156
Figure 2015183156
<インクジェットインキ製造例1>
下記の材料を混合し、直径0.5mmジルコニアビーズ50部を加え、ペイントシェーカーで12時間分散して濃縮液を作成した。この時の分散媒は、ジョンクリル61J、非イオン性界面活性剤、イオン交換水の混合溶液を指す。
顔料組成物A 19.0部
ジョンクリル61J(ジョンソンポリマー製、固形分31.0%) 16.4部
非イオン性界面活性剤 5.0部
イオン交換水 59.6部
この濃縮液と以下の材料を撹拌混合し、さらにジエチレングリコールモノブチルエーテルを適宜加えて粘度が2.5cps(25℃)、表面張力40dyne/cmとなるよう調整した後、1.0μmメンブランフィルターを用いてろ過し、更に0.45μmメンブランフィルターを用いてろ過することでインクイジェットインキAを作成した。この時の分散媒は、ジョンクリル61J、エマポリーTYN−40、非イオン性界面活性剤、イオン交換水の混合溶液を指す。
濃縮液 12.5部
エマポリーTYN−40(岐阜セラック製、固形分44.8%) 2.5部
非イオン性界面活性剤 2.0部
イオン交換水 64.9部
<インクジェットインキ製造例2〜56>
インクジェットインキ製造例1において、用いる顔料・顔料組成物をB〜AW,a〜gに変更すること以外はインクジェットインキ製造例1と同様にして、インクジェットインキB〜AW,a〜gを得た。
<インクジェットインキの色相評価>
前記インクジェットインキA〜AW,a〜gをエプソン社製HG5130のカートリッジに充填し、下記測色条件にて印刷濃度L*=46.3前後となるよう印刷濃度を変えて印字を行い、濃度違いの単色印刷物を複数枚得た。得られた印刷物を日本電色工業株式会社製Spectro Color Meter SE2000(測色条件:サブストレートバッキング、0/45、絶対白基準、フィルタなし)(算出条件:D50光源、2度視野)を用いてL**hの測定を行った。測定したL**hについてL*とC*、L*とhの回帰式を作成し、近似式からL*=46.3のときのC*、hを求め、比較例2のC*を基準としてC*の差を比較することで評価した。比較例2のC*をD(基準)として、0<ΔC*≦2の場合をC(やや良好)、2<ΔC*≦4の場合をB(良好)、4<ΔC*の場合をA(極めて良好)、ΔC*<0の場合をE(不良)とした。A、B、Cであれば実用レベルであり、D、Eであれば実用上問題が生じるレベルである。C*の値が大きくなるほど鮮明性が高く、色再現領域が広がることを意味する。
<インクジェットインキの保存安定性評価>
前記インクジェットインキA〜AW,a〜gの粘度を東機産業株式会社製VISCOMETER TVE−20L(25℃、50rpm)で測定し、初期粘度とした。このインクジェットインキを3mL分取して5mLスクリューバイアルに取り、庫内温度を50℃に設定したアドバンテック東洋株式会社製Forced convection oven DRS620DAに入れ、7日間保管した。保管したサンプルを同様に粘度測定し、経時保管粘度とした。得られた経時保管粘度の値を初期粘度の値で除した増粘率を求め、保存安定性を評価した。増粘率が2未満の場合をA(極めて良好)、2以上5未満の場合をB(良好)、5以上10未満の場合をC(不良)とした。A、Bであれば実用レベルであり、Cであれば実用上問題が生じるレベルである。
評価結果を表5、表6にまとめて示す。
Figure 2015183156
Figure 2015183156
まず、比較例1の顔料について検討する。比較例1の顔料はC.I.Pigment Red 150であるが、鮮明性が低く、不透明であり、インクジェットインキとしたときの保存安定性も悪いことが分かる。
次に、比較例2の顔料について検討する。比較例2の顔料は鮮明性が低く、不透明であり、耐熱性が悪く、インクジェットインキとしたときの保存安定性も悪いことが分かる。
次に、比較例3の顔料について検討する。比較例3の顔料はC.I.Pigment Red 269であるが、鮮明性が低く、不透明であり、耐熱性が悪く、インクジェットインキとしたときの保存安定性も悪いことが分かる。
次に、比較例4の顔料について検討する。比較例4の顔料はC.I.Pigment Red 261であるが、鮮明性が低く、不透明であり、耐熱性が悪く、インクジェットインキとしたときの保存安定性も悪いことが分かる。
次に、比較例5の顔料について検討する。比較例5の顔料はC.I.Pigment Red 176であるが、鮮明性が低く、不透明であり、インクジェットインキとしたときの保存安定性も悪いことが分かる。
次に、比較例6の顔料組成物について検討する。比較例6の顔料はC.I.PigmentRed150と式(1)(R1乃至R4=H、R5=エトキシ基)の化合物の質量比が99.5:0.5となるよう式(4)および式(5)の化合物を混合してカップリング反応させたものであるが、不透明であり、耐熱性が悪いことが分かる。
次に、比較例7の顔料組成物について検討する。比較例7の顔料はC.I.PigmentRed31と式(1)(R1乃至R4=H、R5=エトキシ基)の化合物を質量比50:50で粉混合したものであるが、鮮明性が低く、不透明であり、耐熱性が悪く、インクジェットインキとしたときの保存安定性も悪いことが分かる。
上記比較例1乃至7の結果から、顔料を単独で使用したり、2種類以上の成分を用いたとしてもいずれか1種類の成分が1%未満であったり、式(2)で表される化合物でない化合物を用いた場合では、全ての課題を同時に解決することはできない。
上記比較例1乃至7の顔料・顔料組成物に対し、実施例1乃至49の顔料・顔料組成物はいずれもトナーとして高鮮明であり、高透明であり、耐熱性が良好であり、インクジェットインキとして高鮮明であり、また保存安定性も高く、全ての課題を同時に解決可能であることが分かる。

Claims (6)

  1. 式(1)で表される化合物と、式(2)で表される化合物とを含んでなることを特徴とする顔料組成物。
    Figure 2015183156
    (式中、R1乃至R5は、それぞれ独立に、水素または炭素数1乃至4のアルコキシル基を表し、R1乃至R5の少なくとも1つは炭素数1乃至4のアルコキシル基である。R6は、水素または式(2−1)もしくは式(2−2)で表される基である。)
    Figure 2015183156
    (R7乃至R11は、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、炭素数1乃至4のアルキル基、炭素数1乃至4のアルコキシル基を表す。但し、R7乃至R11の少なくとも1つがアルコキシル基である場合、R7乃至R11の少なくとも1つはハロゲンまたは炭素数1乃至4のアルキル基である。)
  2. 式(3)で表される化合物と、式(4)で表される化合物および式(5)で表される化合物の混合物とをカップリング反応させることを特徴とする請求項1記載の顔料組成物の製造方法。
    Figure 2015183156
    (式中、R1乃至R5は、それぞれ独立に、水素または炭素数1乃至4のアルコキシル基を表し、R1乃至R5の少なくとも1つは炭素数1乃至4のアルコキシル基である。R6は、水素または式(2−1)もしくは式(2−2)で表される基である。)
    Figure 2015183156
    (R7乃至R11は、それぞれ独立に、水素、ハロゲン、炭素数1乃至4のアルキル基、炭素数1乃至4のアルコキシル基を表す。但し、R7乃至R11の少なくとも1つがアルコキシル基である場合、R7乃至R11の少なくとも1つはハロゲンまたは炭素数1乃至4のアルキル基である。)
  3. 式(1)で表される化合物と、式(2)で表される化合物との質量比が、99:1〜1:99であることを特徴とする請求項1記載の顔料組成物。
  4. 請求項1または3記載の顔料組成物と、分散媒とを含んでなる着色組成物。
  5. 請求項4記載の着色組成物のインクジェットインキとしての使用。
  6. 請求項4記載の着色組成物のトナーとしての使用。
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