JP2018011131A - 画像処理装置、画像形成装置、画像形成システム、及び画像処理プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
上記の周期むらを補正するため、原因となっている回転部品の位相を検知し、その位相に合わせて濃度補正を行う技術が知られている。位相検知手段には、例えば1周する中のどこかに基準の位置を知らせるセンサ(ホームポジションセンサ(Home Position Sensor)、以下、HPセンサと呼ぶ)を設置し、1周回ったタイミングを検知し続けるという手段がある。
一方、以上の特許文献1では、形成する画像中のグラフィック画像に含まれる一定濃度の領域を用いて、以上のテストチャートと同様な濃度むら検出と補正とを実行することが提案されている。
(1)第1方向の線状の画像形成を前記第1方向と直交する第2方向に繰り返し実行して記録媒体上に2次元の画像形成を実行する画像形成装置における画像処理に用いられる画像処理装置であって、前記第2方向に回転若しくは循環することにより画像形成に寄与する部材の位相を取得し、前記画像形成装置で画像形成に用いられる出力前画像データと、前記画像形成装置で前記記録媒体上に形成された画像をスキャンして得られた出力後画像データとについて同一ピクセルの濃度の対応関係を示す入出力階調特性を、複数の異なる前記位相毎に算出する入出力階調特性算出部と、前記位相毎の前記入出力階調特性について基準となる入出力階調特性との差を解消する補正データを前記位相毎に算出する補正データ算出部と、前記位相毎の前記補正データにより前記出力前画像データを補正する画像処理部と、を有する。
(3)以上の(2)において、前記入出力階調特性算出部は、前記出力前画像データと前記出力後画像データとを前記位相毎に累積して保存してから前記入出力階調特性を算出する際に、累積して保存した時期に応じて重み係数を変更し、算出する時点に近いほど重み係数を大きく設定する。
(5)以上の(1)〜(3)において、前記入出力階調特性算出部は、前記入出力階調特性を算出するのに必要な前記出力前画像データと前記出力後画像データが必要量得られた場合には、複数の異なる前記位相毎の前記入出力階調特性の平均により前記基準となる入出力階調特性を算出し、前記出力前画像データと前記出力後画像データが必要量得られていない場合には、予め与えられた入出力階調特性を前記基準となる入出力階調特性として使用する。
(8)以上の(1)〜(7)において、補正データ算出部は、前記位相毎の算出結果を参照して近似した正弦波を求め、当該正弦波を用いて前記補正データを算出する。
(10)以上の(9)において、前記入出力階調特性算出部は、前記複数周期それぞれの位相において入出力階調特性を取得する際に、短い周期の位相における入出力階調特性を先に取得し、長い周期の位相における入出力階調特性を後に取得する。
(1)第1方向の線状の画像形成を第1方向と直交する第2方向に繰り返し実行して記録媒体上に2次元の画像形成を実行する際に、第2方向に回転若しくは循環することにより画像形成に寄与する部材の位相を取得し、画像形成装置で画像形成に用いられる出力前画像データと、画像形成装置で記録媒体上に形成された画像をスキャンして得られた出力後画像データとについて同一ピクセルの濃度の対応関係を示す入出力階調特性を、出力階調特性算出部が複数の異なる位相毎に算出し、位相毎の入出力階調特性について基準となる入出力階調特性との差を解消する補正データを位相毎に算出し、画像処理部は、位相毎の補正データにより出力前画像データを補正して位相毎に入出力階調特性の差を解消するよう画像処理する。このため、専用のテストチャートのプリントも画像中の一定濃度領域の存在も必要とせずに、画像形成に生じる濃度むらを検出して補正することが可能になる。従って、テストチャートのプリントにより通常の画像形成が制限されて生産性が低下する、といった事態を避けることが可能になる。また、用紙やトナーなどを消費する問題も解消される。更に、通常の画像形成のスケジュールが詰まっている場合であっても、テストチャートが必要ないため、任意のタイミングで濃度むらの補正を実行することができる。
(3)以上の(2)において、出力前画像データと出力後画像データとを位相毎に累積して保存してから入出力階調特性を算出する際に、累積して保存した時期に応じて重み係数を変更し、算出する時点に近いほど重み係数を大きく設定することで、現時点での状況を反映した状態で、濃度むらを正確に検出して補正することが可能になる。
(9)以上の(1)〜(8)において、部材における回転若しくは循環について異なる部材における異なる複数周期に着目し、複数周期それぞれの位相において入出力階調特性を取得することで、複数周期それぞれの位相において各々の入出力階調特性を取得して各々の濃度むらを適切に求めて補正することが可能になる。
〔全体構成〕
まず、図1〜図2を参照して、本実施の形態に係る画像形成システム又は画像形成装置100の構成について説明する。
ここで、制御部101は、画像形成装置100内の各部を制御すると共に、画像形成システム全体を制御する。通信部102は、接続されている他の装置と通信する。操作表示部103は、操作者による操作入力に応じた操作入力信号を制御部101に通知すると共に、画像形成装置100の状態表示や報知や警告を行う。記憶部104は、制御プログラム及び各種設定データを記憶すると共に、制御プログラムのワークエリアとして使用される。給紙部105は、収容されている用紙を画像形成部150に向けて給紙する。搬送部107は、給紙され画像形成される用紙を所定速度で搬送する。原稿読取部110は、原稿をスキャンして画像データを生成する。濃度むら検出部120は、用紙上に形成された画像の副走査方向に生じる濃度むらを検出して、その補正データを算出する。画像データ記憶部130は、画像形成する際の画像データや各種データを記憶する。画像処理部140は、画像形成に必要な各種画像処理を実行する。画像形成部150(図2参照)は、画像形成命令と画像処理後の画像データとに基づいて、電子写真方式の作像・転写・定着により印刷(以下、「画像形成」と言う)を実行する。定着部160は、用紙上に転写された画像を熱と圧力とにより安定させる。出力物読取部190は、画像形成された用紙の画像を読み取る。
ここで、画像処理装置1000の内部構成を図3に示す。ここで、画像処理装置1000は、濃度むら検出部120と、画像処理部140とを備えて構成される。
なお、この実施形態において、画像形成に使用される画像データを「出力前画像データ」と呼ぶ。また、画像形成された用紙の画像(出力後画像)が原稿読取部110または出力物読取部190で読み取られて、読み取りの結果として生成される画像データを「出力後画像データ」と呼ぶことにする。
なお、回転する部材の1周期内には、最低でも2つの位相位置を定めれば良いが、位相位置の個数はこれより多くても構わない。
なお、以上のように位相位置を定める設定や設定変更は、製造時の工場での設定や、画像形成装置100の操作表示部103を介したユーザによる設定など、各種の手法が可能である。また、後述するように入出力階調特性を算出した結果から、自動的に領域数を設定することも可能である。
すなわち、入出力階調特性算出部121は、図4の位相Aと図5の位相Aとで、同一ピクセルの、出力前画像データの濃度と出力後画像データの濃度とにより入出力階調特性を生成する。同様に、入出力階調特性算出部121は、図4の位相Bと図5の位相Bとで、同一ピクセルの、出力前画像データの濃度と出力後画像データの濃度とにより入出力階調特性を生成する。
以下、図6のフローチャート、図7以降の入出力階調特性の具体例を示す特性図を用いて、本実施形態の動作説明を行う。ここでは、画像形成装置100が画像処理装置1000を含むものとして動作説明を行う。
画像形成指示と原稿画像データとが与えられる(図6中のステップS102)と、制御部101は、必要に応じて原稿画像データを画像データ記憶部130に記憶し、必要に応じて画像処理部140で画像処理を実行する(図6中のステップS103)。なお、この画像処理の際に、後述する補正データ(図6中のステップS103の破線入力)が既に生成されている場合には、当該補正データによる画像処理も併せて実行する。
制御部101は、画像処理部140による画像処理が行われた画像データ(出力前画像データ)を用いて画像形成部150に画像形成を実行させる(図6中のステップS104)。
すなわち、入出力階調特性算出部121は、図4の位相Aと図5の位相Aとで、同一ピクセルについて、出力前画像データの濃度と出力後画像データの濃度とにより、位相Aでの入出力階調特性Fio_Aを生成する。同様に、入出力階調特性算出部121は、図4の位相Bと図5の位相Bとで、同一ピクセルについて、出力前画像データの濃度と出力後画像データの濃度とにより、位相Bでの入出力階調特性Fio_Bを生成する。なお、存在しない階調部分は、線形補間などによって補うことが望ましい。
なお、入出力階調特性算出部121による基準階調特性Fio_refの生成は、入出力階調特性を算出するのに必要な出力前画像データと出力後画像データとが十分に得られている場合には、複数の領域の入出力階調特性Fio_A〜Fio_Bの平均により算出される。
ここで、位相Aで得られた入出力階調特性Fio_Aについて、基準階調特性Fio_refとの差を解消するための補正データの算出について、図9を参照しつつ、以下に手順を説明する。
(2)位相Aで得られた入出力階調特性Fio_Aの代わりに基準階調特性Fio_refを適用した場合では、出力前画像濃度D_in_aに対応して出力後画像濃度D_out_a_refが得られる。すなわち、出力前画像濃度D_in_aに対応して、出力後画像濃度D_out_a_ref相当の濃度が得られると、複数の各領域で入出力階調特性が一致した状態に相当し、濃度むらが解消することになる。
(4)位相Aにおいても、出力前画像濃度D_in_aを出力前画像濃度D_in_a'に補正してから、入出力階調特性Fio_Aを適用すれば、理想的な出力後画像濃度D_out_a_refが得られる。
(6)同様にして、位相Aの出力前画像濃度D_in_0〜D_in_maxにおいて、入出力階調特性Fio_Aを適用した場合に、出力後画像濃度D_out_0_ref〜D_out_max_refが得られるように、出力前画像濃度D_in_0〜D_in_maxを出力前画像濃度D_in_0'〜D_in_max'に変換する補正データを算出する。
そして、画像形成済みの用紙を所定の排紙部に排紙するように制御部101が画像形成装置100内の各部を制御する(図6中のステップS107)。そして、画像処理部140は補正データを用いて画像形成前の画像処理を実行する(図6中のステップS103)。
また、以上の濃度むら補正処理(図6中のステップS201〜S210)は画像形成(図1中のステップS101〜S108)と並行して自動的に実行されている。従って、専用のテストチャートのプリントを実行する必要がない。従って、テストチャートのプリントにより通常の画像形成が制限されて生産性が低下する、といった事態を避けることが可能になる。また、画像中の一定濃度領域の存在を必要としないため、通常の状態で実行することが可能になっている。更に、通常の画像形成のスケジュールが詰まっている場合であっても、テストチャートが必要ないため、任意のタイミングでも定期的であっても、濃度むらの補正を実行することができる。
出力後画像データが十分に蓄積されていない段階では、位相Aと位相Bの一方のデータが十分に揃っていないことがある。そのため、図8のようにして入出力階調特性Fio_A〜Fio_B(破線)を平均して基準階調特性Fio_ref(実線)を算出することができない。このような場合、予め基準階調特性保持部122に保持させておいた基準階調特性Fio_refを使用することが望ましい。
図10は、ある位相での入出力階調特性Fio_xが一部の濃度域でしか得られなかった状態を示している。この場合、複数の領域の入出力階調特性の平均により基準階調特性Fio_refを算出することも困難である。このような場合、予め基準階調特性保持部122に保持させておいた基準階調特性Fio_refを使用することが望ましい。
副走査方向の周期的な濃度むらは、経時変化することが予想される。そのため、蓄積された出力後画像データを周期的な濃度むら検出用のデータとして用いる際、あまりに古いデータはすでに現在発生している周期的な濃度むらの傾向と異なっている場合がある。そのようなデータを使用すると、現在発生している周期的な濃度むらを正確に検出、補正することが出来ない。そのような経時変化を考慮し、出力後画像データには時間情報を紐付けておき、その時間情報に応じて重み付けを用い、重み付けに応じてむら検出データに反映する。
複数種類の色材を用いるカラー画像を印刷するシステムの場合でも、基本的には同じ方法を用いることが出来る。しかし、上記技術で補正ターゲットとしている周期的な濃度むらは、感光体・現像スリーブ等、その色材に固有の原因で生じていることが予想される。たとえば、シアン用の感光体の偏心が原因で周期的な濃度むらが発生していても、他の色にはそのむらは発生しない。従って、周期的な濃度むらを検出する時は、その色材毎に周期的な濃度むらを検出する必要がある。そのために、原稿画像データとその位置の印刷結果画像データにより入出力階調特性を作成する際は、各々の色材の純色成分のみを抽出する。例えば、シアンのむらを検出する時、(C,M,Y,K)=(50,0,0,0)と(50,0,50,0)という2つのデータが有った場合には、シアン純色成分のみを持つ前者(C,M,Y,K)=(50,0,0,0)のデータを選択し、(C,M,Y,K)=(50,0,50,0)のデータを選択しないようにする。これにより、その色材に固有の原因で生じている周期的な濃度むらを適切に補正することが可能になる。
補正する対象となる周期的な濃度むらは、原因が回転部品の偏心であることを考えると、副走査方向に正弦波の形状で周期的に濃度むらの濃淡が変化しつつ発生すると考えられる。一方、蓄積したデータには例えば筋状のむら等、補正すべき周期以外のノイズも乗る可能性がある。このため、周期的な濃度むらの形状が滑らかな正弦波だとしてもその形状のデータが採取できるとは限らない。その場合、ノイズの乗ったデータを副走査方向に正弦波に近似し、近似したデータから補正値作成した方が補正精度は高まる。図12(a)は、ある階調で蓄積したデータ群の1周期分である。図12(b)は、図12(a)のデータをコピーして複数周期のデータとしている。
周期的な濃度むら発生の原因となる回転部品は複数あり、原因が独立している。このため、複数の異る周期の濃度むらが同時に発生することがあり得る。異なる回転部材における異なる複数周期に着目し、複数周期それぞれの位相において入出力階調特性を取得することで、複数周期それぞれの位相において各々の入出力階調特性を取得して各々の濃度むらを適切に求めて補正することが必要である。
2つの異る周期の濃度むらを補正するとき、短い周期の濃度むらのほうが、同じ印刷量であれば長い周期の濃度むらよりも多くの周期のデータが取れる。このため、より早くデータを蓄積でき、より早く精度の良い補正値を作成することが出来る。そのため、先に短い周期の濃度むらの補正値を作成してから、その補正値を適用して長い周期の濃度むらを検出することで、より早くノイズの影響の少ない補正値を作成することができる。従って、複数周期それぞれにおいて各々の入出力階調特性をノイズの影響なく適切に取得でき、各々の濃度むらを正確に補正することが可能になる。
別の周期の濃度むらの影響を減らす方法として、ある周期の濃度むらの補正値作成の際に、データに別の周期の位相情報をひも付けておき、位相に偏りが生じないように重み付けして反映する方法がある。
〔第9実施形態〕
主走査位置によって、副走査方向に発生する周期的な濃度むらの振幅が異る場合がある。その場合、主走査位置毎に分割してデータ採取し、主走査位置毎の補正データを作成しても良い。その様子を図14に示す。例えば、図14中の画像左側の周期的な濃度むらの振幅の方が、図14中の画像右側の周期的な濃度むらの振幅よりも大きい傾向にあるとする。その場合、図14に示す主走査方向の画像左側と右側で別々にデータを収集し、異る補正値を作成し、主走査位置に応じて補正値を変えて適用することで、より精度の良い補正効果が得られる。
〔第10実施形態〕
補正値を画像に適用した後にデータを蓄積する場合、補正によって実際には原稿画像データを変更して出力している。このため、その分を加味してデータ蓄積する必要がある。
この場合、原稿画像データとして128が入力されても、出力前画像データとして100が画像形成部150に供給されて、その時点で残存する濃度むらの影響を受けて出力後画像データが得られている。
〔その他の実施形態〕
濃度むら検出部120の計算能力に余裕がある場合には、上述した1周期内の2つの位相領域だけでなく、より多くの細かな領域のデータを測定するようにしても良い。これにより、細かく適切な濃度むらの算出と補正とが可能になる。
101 制御部
102 通信部
104 記憶部
103 操作表示部
105 給紙部
107 搬送部
110 原稿読取部
120 濃度むら検出部
130 画像データ記憶部
140 画像処理部
150 画像形成部
190 出力物読取部
Claims (16)
- 第1方向の線状の画像形成を前記第1方向と直交する第2方向に繰り返し実行して記録媒体上に2次元の画像形成を実行する画像形成装置における画像処理に用いられる画像処理装置であって、
前記第2方向に回転若しくは循環することにより画像形成に寄与する部材の位相を取得し、前記画像形成装置で画像形成に用いられる出力前画像データと、前記画像形成装置で前記記録媒体上に形成された画像をスキャンして得られた出力後画像データとについて同一ピクセルの濃度の対応関係を示す入出力階調特性を、複数の異なる前記位相毎に算出する入出力階調特性算出部と、
前記位相毎の前記入出力階調特性について基準となる入出力階調特性との差を解消する補正データを前記位相毎に算出する補正データ算出部と、
前記位相毎の前記補正データにより前記出力前画像データを補正する画像処理部と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記入出力階調特性算出部は、前記出力前画像データと前記出力後画像データとを前記位相毎に累積して保存してから前記入出力階調特性を算出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記入出力階調特性算出部は、前記出力前画像データと前記出力後画像データとを前記位相毎に累積して保存してから前記入出力階調特性を算出する際に、累積して保存した時期に応じて重み係数を変更し、算出する時点に近いほど重み係数を大きく設定する、
ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記入出力階調特性算出部は、前記基準となる入出力階調特性として、複数の異なる前記位相毎の前記入出力階調特性の平均により求めた入出力階調特性、又は、予め与えられた入出力階調特性のいずれか一方を用いる、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像処理装置。 - 前記入出力階調特性算出部は、
前記入出力階調特性を算出するのに必要な前記出力前画像データと前記出力後画像データが必要量得られた場合には、複数の異なる前記位相毎の前記入出力階調特性の平均により前記基準となる入出力階調特性を算出し、
前記出力前画像データと前記出力後画像データが必要量得られていない場合には、予め与えられた入出力階調特性を前記基準となる入出力階調特性として使用する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像処理装置。 - 前記入出力階調特性算出部は、前記出力前画像データと前記出力後画像データが一部の領域又は一部の階調のみで得られている場合には、当該一部の領域又は当該一部の階調のみで前記入出力階調特性を算出し、
補正データ算出部は、前記入出力階調特性が存在する一部の領域又は一部の階調において前記補正データを算出する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の画像処理装置。 - 前記画像形成装置が複数色の色材を使用して前記記録媒体上にカラー画像を形成する場合において、
前記入出力階調特性算出部は、いずれか1色の色材のみを使用するピクセルにおいて前記入出力階調特性を算出する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の画像処理装置。 - 補正データ算出部は、前記位相毎の算出結果を参照して近似した正弦波を求め、当該正弦波を用いて前記補正データを算出する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の画像処理装置。 - 前記入出力階調特性算出部は、前記部材における回転若しくは循環について異なる部材における異なる複数周期に着目し、前記複数周期それぞれの位相において入出力階調特性を取得する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の画像処理装置。 - 前記入出力階調特性算出部は、
前記複数周期それぞれの位相において入出力階調特性を取得する際に、
短い周期の位相における入出力階調特性を先に取得し、
長い周期の位相における入出力階調特性を後に取得する、
ことを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。 - 前記入出力階調特性算出部は、
前記複数周期それぞれの位相において入出力階調特性を取得する際に、
入出力階調特性を取得しようとしている位相を着目位相、当該着目位相以外の位相を非着目位相とした場合に、
前記着目位相において、前記非着目位相の成分の頻度が均一化するように重み付けを行い、当該着目位相に対する前記非着目位相の影響を減らし、当該着目位相における入出力階調特性を取得する、
ことを特徴とする請求項9乃至請求項10のいずれか一項に記載の画像処理装置。 - 前記入出力階調特性算出部による前記第2方向の入出力階調特性の算出と、補正データ算出部による前記第2方向の補正データの算出と、画像処理部による補正データによる前記画像データの補正を、前記第1方向の複数の位置毎に実行する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の画像処理装置。 - 前記入出力階調特性算出部は、前記画像処理部において前記補正データにより補正された前記出力前画像データによって入出力階調特性を算出する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の画像処理装置。 - 第1方向の線状の画像形成を前記第1方向と直交する第2方向に繰り返し実行して記録媒体上に2次元の画像形成を実行する画像形成装置であって、
請求項1乃至請求項13のいずれか一項に記載の画像処理装置と、
前記画像処理装置により画像処理された出力前画像データに基づいて画像形成する画像形成部と、
前記画像形成部により画像形成された画像を読み取って前記出力後画像データを生成する画像読み取り部と、
前記画像形成部において前記第2方向に回転若しくは循環することにより画像形成に寄与する部材の位相を取得する位相取得部と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 第1方向の線状の画像形成を前記第1方向と直交する第2方向に繰り返し実行して記録媒体上に2次元の画像形成を実行する画像形成システムであって、
請求項1乃至請求項13のいずれか一項に記載の画像処理装置と、
前記画像処理装置により画像処理された出力前画像データに基づいて画像形成する画像形成装置と、
前記画像形成部により画像形成された画像を読み取って前記出力後画像データを生成する画像読み取り装置と、
前記画像形成装置において前記第2方向に回転若しくは循環することにより画像形成に寄与する部材の位相を取得する位相取得部と、
を有することを特徴とする画像形成システム。 - 第1方向の線状の画像形成を前記第1方向と直交する第2方向に繰り返し実行して記録媒体上に2次元の画像形成を実行する画像形成装置における画像処理に用いられる画像処理装置を制御する画像処理プログラムであって、
前記第2方向に回転若しくは循環することにより画像形成に寄与する部材の位相を取得し、前記画像形成装置で画像形成に用いられる出力前画像データと、前記画像形成装置で前記記録媒体上に形成された画像をスキャンして得られた出力後画像データとについて同一ピクセルの濃度の対応関係を示す入出力階調特性を、複数の異なる前記位相毎に算出する入出力階調特性算出部、
前記位相毎の前記入出力階調特性について基準となる入出力階調特性との差を解消する補正データを前記位相毎に算出する補正データ算出部、
前記位相毎の前記補正データにより前記出力前画像データを補正する画像処理部、
として画像処理装置のコンピュータを機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
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