JP2018011131A - 画像処理装置、画像形成装置、画像形成システム、及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、画像形成システム、及び画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】専用のテストチャートのプリントによって画像形成装置の通常動作を妨げずに、画像形成に生じる濃度むらを検出して補正する。【解決手段】第1方向の線状の画像形成を前記第1方向と直交する第2方向に繰り返し実行して記録媒体上に2次元の画像形成を実行する画像形成装置における画像処理に用いられる画像処理装置であって、前記第2方向に回転することにより画像形成に寄与する部材の位相を取得し、前記画像形成装置で画像形成に用いられる出力前画像データと、前記画像形成装置で前記記録媒体上に形成された画像をスキャンして得られた出力後画像データとについて同一ピクセルの濃度の対応関係を示す入出力階調特性を、複数の異なる前記位相毎に算出する入出力階調特性算出部と、前記位相毎の前記入出力階調特性について基準となる入出力階調特性との差を解消する補正データを前記位相毎に算出する補正データ算出部と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置において発生しうる特定方向の濃度むらについて、専用のチャートや特定濃度の画像領域を使用することなく、解消することが可能な画像処理装置、画像形成装置、画像形成システム、及び画像処理プログラムに関する。
画像形成装置として、画像データに応じた第1方向(例えば、主走査方向)の1ライン又は複数ライン毎の露光を、第1方向に直交する第2方向(例えば、副走査方向)に駆動された状態の体感光体ドラム等の像担持体に対して繰り返し行うことで、2次元(1頁分毎)の画像形成を行うものが知られている。
その一例として、電子写真方式の画像形成装置では、画像データに応じて変調した光ビームを、帯電させた感光体ドラム表面上で主走査方向に走査し、これと並行して、感光体ドラムを副走査方向に回転させるよう駆動している。そして、感光体ドラムに形成された静電潜像を現像器で現像してトナー像に変換し、このトナー像を用紙に転写している。
このような画像形成装置において、感光体ドラム、中間転写ベルト、現像スリーブなど、副走査方向に回転若しくは循環することにより画像形成に寄与する部材が存在している。そして、これらの部材の影響により、回転若しくは循環の周期に応じた周期的な濃度むらが発生することが知られている。この濃度むらは、回転若しくは循環の1周期に応じて濃度の増減が発生することが多い。
なお、以上のような画像形成装置の主走査方向の濃度むらを解消する手法については、以下の特許文献に記載された手法など、各種の手法が存在している。
特開2005−153165号公報
以上のような画像形成の際の主走査方向の濃度むらを解消すべく、テストチャートを用いる手法としては、以下のように実行する。
上記の周期むらを補正するため、原因となっている回転部品の位相を検知し、その位相に合わせて濃度補正を行う技術が知られている。位相検知手段には、例えば1周する中のどこかに基準の位置を知らせるセンサ(ホームポジションセンサ(Home Position Sensor)、以下、HPセンサと呼ぶ)を設置し、1周回ったタイミングを検知し続けるという手段がある。
この技術では、まず副走査方向に階調一様なパターン(濃度むら測定用のテストチャート)を形成した後にスキャナで測定し、現在発生している周期むらを検知し、その結果から補正値を作成しその後の印刷物に適用する。なお、副走査方向に階調一様なパターンは、中間転写ベルト上の濃度センサで測定する方法や、紙上に出力して測定する方法がある。
しかし、この場合の補正データを作るためには、画像形成されたテストチャートを、測定モードにて測定する必要がある。すなわち、トナー(またはトナーと用紙)を消費することになる。また、測定する時間(テストチャートの画像形成時間、画像形成されたテストチャートのスキャン時間)は、装置において通常の動作を停止させねばならず、ダウンタイムとなる問題がある。
また、通常の画像形成のスケジュールが詰まっている場合には、テストチャートを出力する時間がとれないため、濃度むらの補正ができないという新たな問題も発生する。
一方、以上の特許文献1では、形成する画像中のグラフィック画像に含まれる一定濃度の領域を用いて、以上のテストチャートと同様な濃度むら検出と補正とを実行することが提案されている。
しかし、この技術では画像原稿画像データ内に均一色の領域が存在することを前提としており、グラフなどのグラフィック画像を想定している。実際に出力する原稿画像データの中には、例えば写真画の様な画像の場合は、均一色の領域が存在しないことがある。その場合、原稿画像データに依っては濃度むらを検出することができない。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、専用のテストチャートのプリントによって画像形成装置の通常動作を妨げることなく、画像中の一定濃度領域の存在も必要とせずに、画像形成に生じる濃度むらを検出して補正することが可能な画像処理装置、画像形成装置、画像形成システム、及び画像処理プログラムを実現することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明の一側面が反映された画像処理装置、画像形成装置、画像形成システム、及び画像処理プログラムは、以下のように構成されている。
(1)第1方向の線状の画像形成を前記第1方向と直交する第2方向に繰り返し実行して記録媒体上に2次元の画像形成を実行する画像形成装置における画像処理に用いられる画像処理装置であって、前記第2方向に回転若しくは循環することにより画像形成に寄与する部材の位相を取得し、前記画像形成装置で画像形成に用いられる出力前画像データと、前記画像形成装置で前記記録媒体上に形成された画像をスキャンして得られた出力後画像データとについて同一ピクセルの濃度の対応関係を示す入出力階調特性を、複数の異なる前記位相毎に算出する入出力階調特性算出部と、前記位相毎の前記入出力階調特性について基準となる入出力階調特性との差を解消する補正データを前記位相毎に算出する補正データ算出部と、前記位相毎の前記補正データにより前記出力前画像データを補正する画像処理部と、を有する。
また、第1方向の線状の画像形成を前記第1方向と直交する第2方向に繰り返し実行して記録媒体上に2次元の画像形成を実行する画像形成装置は、以上の画像処理装置と、前記画像処理装置により画像処理された出力前画像データに基づいて画像形成する画像形成部と、前記画像形成部により画像形成された画像を読み取って前記出力後画像データを生成する画像読み取り部と、前記画像形成部において前記第2方向に回転若しくは循環することにより画像形成に寄与する部材の位相を取得する位相取得部と、を有する。
また、第1方向の線状の画像形成を前記第1方向と直交する第2方向に繰り返し実行して記録媒体上に2次元の画像形成を実行する画像形成システムは、以上の画像処理装置と、前記画像処理装置により画像処理された出力前画像データに基づいて画像形成する画像形成装置と、前記画像形成部により画像形成された画像を読み取って前記出力後画像データを生成する画像読み取り装置と、前記画像形成装置において前記第2方向に回転若しくは循環することにより画像形成に寄与する部材の位相を取得する位相取得部と、を有する。
また、第1方向の線状の画像形成を前記第1方向と直交する第2方向に繰り返し実行して記録媒体上に2次元の画像形成を実行する画像形成装置における画像処理に用いられる画像処理装置を制御する画像処理プログラムは、前記第2方向に回転若しくは循環することにより画像形成に寄与する部材の位相を取得し、前記画像形成装置で画像形成に用いられる出力前画像データと、前記画像形成装置で前記記録媒体上に形成された画像をスキャンして得られた出力後画像データとについて同一ピクセルの濃度の対応関係を示す入出力階調特性を、複数の異なる前記位相毎に算出する入出力階調特性算出部、前記位相毎の前記入出力階調特性について基準となる入出力階調特性との差を解消する補正データを前記位相毎に算出する補正データ算出部、前記位相毎の前記補正データにより前記出力前画像データを補正する画像処理部、として画像処理装置のコンピュータを機能させる。
(2)以上の(1)において、前記入出力階調特性算出部は、前記出力前画像データと前記出力後画像データとを前記位相毎に累積して保存してから前記入出力階調特性を算出する。
(3)以上の(2)において、前記入出力階調特性算出部は、前記出力前画像データと前記出力後画像データとを前記位相毎に累積して保存してから前記入出力階調特性を算出する際に、累積して保存した時期に応じて重み係数を変更し、算出する時点に近いほど重み係数を大きく設定する。
(4)以上の(1)〜(3)において、前記入出力階調特性算出部は、前記基準となる入出力階調特性として、複数の異なる前記位相毎の前記入出力階調特性の平均により求めた入出力階調特性、又は、予め与えられた入出力階調特性のいずれか一方を用いる。
(5)以上の(1)〜(3)において、前記入出力階調特性算出部は、前記入出力階調特性を算出するのに必要な前記出力前画像データと前記出力後画像データが必要量得られた場合には、複数の異なる前記位相毎の前記入出力階調特性の平均により前記基準となる入出力階調特性を算出し、前記出力前画像データと前記出力後画像データが必要量得られていない場合には、予め与えられた入出力階調特性を前記基準となる入出力階調特性として使用する。
(6)以上の(1)〜(5)において、前記入出力階調特性算出部は、前記出力前画像データと前記出力後画像データが一部の領域又は一部の階調のみで得られている場合には、当該一部の領域又は当該一部の階調のみで前記入出力階調特性を算出し、補正データ算出部は、前記入出力階調特性が存在する一部の領域又は一部の階調において前記補正データを算出する。
(7)以上の(1)〜(6)において、前記画像形成装置が複数色の色材を使用して前記記録媒体上にカラー画像を形成する場合において、前記入出力階調特性算出部は、いずれか1色の色材のみを使用するピクセルにおいて前記入出力階調特性を算出する。
(8)以上の(1)〜(7)において、補正データ算出部は、前記位相毎の算出結果を参照して近似した正弦波を求め、当該正弦波を用いて前記補正データを算出する。
(9)以上の(1)〜(8)において、前記入出力階調特性算出部は、前記部材における回転若しくは循環について異なる部材における異なる複数周期に着目し、前記複数周期それぞれの位相において入出力階調特性を取得する。
(10)以上の(9)において、前記入出力階調特性算出部は、前記複数周期それぞれの位相において入出力階調特性を取得する際に、短い周期の位相における入出力階調特性を先に取得し、長い周期の位相における入出力階調特性を後に取得する。
(11)以上の(9)〜(10)において、前記入出力階調特性算出部は、前記複数周期それぞれの位相において入出力階調特性を取得する際に、入出力階調特性を取得しようとしている位相を着目位相、当該着目位相以外の位相を非着目位相とした場合に、前記着目位相において、前記非着目位相の成分の頻度が均一化するように重み付けを行い、当該着目位相に対する前記非着目位相の影響を減らし、当該着目位相における入出力階調特性を取得する。
(12)以上の(1)〜(11)において、前記入出力階調特性算出部による前記第2方向の入出力階調特性の算出と、補正データ算出部による前記第2方向の補正データの算出と、画像処理部による補正データによる前記画像データの補正を、前記第1方向の複数の位置毎に実行する。
(13)以上の(1)〜(12)において、前記入出力階調特性算出部は、前記画像処理部において前記補正データにより補正された前記出力前画像データによって入出力階調特性を算出する。
本発明の一側面が反映された画像処理装置、画像形成装置、画像形成システム、及び画像処理プログラムによると、以下のような効果が得られる。
(1)第1方向の線状の画像形成を第1方向と直交する第2方向に繰り返し実行して記録媒体上に2次元の画像形成を実行する際に、第2方向に回転若しくは循環することにより画像形成に寄与する部材の位相を取得し、画像形成装置で画像形成に用いられる出力前画像データと、画像形成装置で記録媒体上に形成された画像をスキャンして得られた出力後画像データとについて同一ピクセルの濃度の対応関係を示す入出力階調特性を、出力階調特性算出部が複数の異なる位相毎に算出し、位相毎の入出力階調特性について基準となる入出力階調特性との差を解消する補正データを位相毎に算出し、画像処理部は、位相毎の補正データにより出力前画像データを補正して位相毎に入出力階調特性の差を解消するよう画像処理する。このため、専用のテストチャートのプリントも画像中の一定濃度領域の存在も必要とせずに、画像形成に生じる濃度むらを検出して補正することが可能になる。従って、テストチャートのプリントにより通常の画像形成が制限されて生産性が低下する、といった事態を避けることが可能になる。また、用紙やトナーなどを消費する問題も解消される。更に、通常の画像形成のスケジュールが詰まっている場合であっても、テストチャートが必要ないため、任意のタイミングで濃度むらの補正を実行することができる。
(2)以上の(1)において、出力前画像データと出力後画像データとを位相毎に累積して保存してから入出力階調特性を算出することで、誤差の影響を受けにくい状態で、濃度むらを正確に検出して補正することが可能になる。
(3)以上の(2)において、出力前画像データと出力後画像データとを位相毎に累積して保存してから入出力階調特性を算出する際に、累積して保存した時期に応じて重み係数を変更し、算出する時点に近いほど重み係数を大きく設定することで、現時点での状況を反映した状態で、濃度むらを正確に検出して補正することが可能になる。
(4)以上の(1)〜(3)において、基準となる入出力階調特性として、複数の異なる位相毎の入出力階調特性の平均により求めた入出力階調特性、又は、予め与えられた入出力階調特性のいずれか一方を用いることで、、安定した状態で濃度むらを正確に検出して補正することが可能になる。
(5)以上の(1)〜(3)において、入出力階調特性を算出するのに必要な出力前画像データと出力後画像データが必要量得られた場合には、複数の異なる位相毎の入出力階調特性の平均により基準となる入出力階調特性を算出し、出力前画像データと出力後画像データが必要量得られていない場合には、予め与えられた入出力階調特性を基準となる入出力階調特性として使用することで、安定した状態で濃度むらを正確に検出して補正することが可能になる。また、データが少ない時点では予め用意された基準特性を使用でき、またデータが多くなった時点では実際の状況に即した基準特性を使用でき、安定した状態で濃度むらを正確に検出して補正することが可能になる。
(6)以上の(1)〜(5)において、出力前画像データと出力後画像データが一部の領域又は一部の階調のみで得られている場合には、当該一部の領域又は当該一部の階調のみで入出力階調特性を算出し、入出力階調特性が存在する一部の領域又は一部の階調において補正データを算出する。このようにすることで、出力前画像データと出力後画像データの入力が少なくて完全な入出力階調特性を生成できない場合であっても、複数のそれぞれの領域において濃度むらを補正することが可能になる。なお、出力前画像データと出力後画像データが一部の領域又は一部の階調のみで得られている場合とは、その一部の領域又は一部の階調のみが補正に必要な領域または階調であるため、問題は生じない。
(7)以上の(1)〜(6)において、画像形成装置が複数色の色材を使用して記録媒体上にカラー画像を形成する場合において、いずれか1色の色材のみを使用するピクセルにおいて入出力階調特性を算出することで、他色の色材の影響を受けることなく、目的とする色の濃度むらに起因する入出力階調特性を正確に求めて補正することが可能になる。
(8)以上の(1)〜(7)において、位相毎の算出結果を参照して近似した正弦波を求め、当該正弦波を用いて補正データを算出することで、1周期において幾つかの位相の算出結果から、周期全体にわたる適切な補正が可能になる。
(9)以上の(1)〜(8)において、部材における回転若しくは循環について異なる部材における異なる複数周期に着目し、複数周期それぞれの位相において入出力階調特性を取得することで、複数周期それぞれの位相において各々の入出力階調特性を取得して各々の濃度むらを適切に求めて補正することが可能になる。
(10)以上の(9)において、複数周期それぞれの位相において入出力階調特性を取得する際に、短い周期の位相における入出力階調特性を先に取得し、長い周期の位相における入出力階調特性を後に取得することで、複数周期それぞれにおいて各々の入出力階調特性をノイズの影響なく適切に取得でき、各々の濃度むらを正確に補正することが可能になる。
(11)以上の(9)〜(10)において、複数周期それぞれの位相において入出力階調特性を取得する際に、入出力階調特性を取得しようとしている位相を着目位相、当該着目位相以外の位相を非着目位相とした場合に、着目位相において、非着目位相の成分の頻度が均一化するように重み付けを行い、当該着目位相に対する非着目位相の影響を減らし、当該着目位相における入出力階調特性を取得することで、複数周期それぞれの位相において他の周期の位相の影響による偏りを受けることなく適切に入出力階調特性を取得でき、各々の濃度むらを正確に補正することが可能になる。
(12)以上の(1)〜(11)において、入出力階調特性算出部による第2方向の入出力階調特性の算出と、補正データ算出部による第2方向の補正データの算出と、画像処理部による補正データによる画像データの補正を、第1方向の複数の位置毎に実行することで、第1方向における濃度むらの存在や不存在の違いに応じて、また、要求される濃度むらの精度に応じて、また、許容される計算量に応じて、適切な濃度むらの算出と補正とが可能になる。
(13)以上の(1)〜(12)において、画像処理部において補正データにより補正された出力前画像データによって入出力階調特性を算出することで、既に実行されている補正の影響を受けることなく、適切な濃度むらの算出と補正とが可能になる。
本発明の実施形態の画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の画像形成装置の構成を示す構成図である。 本発明の実施形態の画像処理装置の構成を示す構成図である。 本発明の実施形態で処理される画像の様子を写真画像で示す説明図である。 本発明の実施形態で処理される画像の様子を写真画像で示す説明図である。 本発明の実施形態の画像形成の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態における画像処理の特性を示す特性図である。 本発明の実施形態における画像処理の特性を示す特性図である。 本発明の実施形態における画像処理の特性を示す特性図である。 本発明の実施形態における画像処理の特性を示す特性図である。 本発明の実施形態における画像処理の特性を示す特性図である。 本発明の実施形態における画像処理の特性を示す特性図である。 本発明の実施形態における画像処理の特性を示す特性図である。 本発明の実施形態における画像処理の特性を示す特性図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態(以下、実施形態)を詳細に説明する。 ここでは、画像処理装置を含む画像形成装置100を中心にして実施形態を詳細に説明する。
〔全体構成〕
まず、図1〜図2を参照して、本実施の形態に係る画像形成システム又は画像形成装置100の構成について説明する。
画像形成装置100は、制御部101と、通信部102と、操作表示部103と、記憶部104と、給紙部105と、搬送部107と、原稿読取部110と、濃度むら検出部120と、画像データ記憶部130と、画像処理部140と、画像形成部150と、定着部160と、出力物読取部190と、を備えて構成されている。
なお、この画像形成装置100は、第1方向(主走査方向)の線状の画像形成を第1方向と直交する第2方向(副走査方向)に繰り返し実行して、記録媒体上に2次元の画像形成を実行するものである。
ここで、制御部101は、画像形成装置100内の各部を制御すると共に、画像形成システム全体を制御する。通信部102は、接続されている他の装置と通信する。操作表示部103は、操作者による操作入力に応じた操作入力信号を制御部101に通知すると共に、画像形成装置100の状態表示や報知や警告を行う。記憶部104は、制御プログラム及び各種設定データを記憶すると共に、制御プログラムのワークエリアとして使用される。給紙部105は、収容されている用紙を画像形成部150に向けて給紙する。搬送部107は、給紙され画像形成される用紙を所定速度で搬送する。原稿読取部110は、原稿をスキャンして画像データを生成する。濃度むら検出部120は、用紙上に形成された画像の副走査方向に生じる濃度むらを検出して、その補正データを算出する。画像データ記憶部130は、画像形成する際の画像データや各種データを記憶する。画像処理部140は、画像形成に必要な各種画像処理を実行する。画像形成部150(図2参照)は、画像形成命令と画像処理後の画像データとに基づいて、電子写真方式の作像・転写・定着により印刷(以下、「画像形成」と言う)を実行する。定着部160は、用紙上に転写された画像を熱と圧力とにより安定させる。出力物読取部190は、画像形成された用紙の画像を読み取る。
なお、このような画像形成装置100において、画像形成部150における、感光体ドラム、中間転写ベルト、現像スリーブなど、副走査方向に回転若しくは循環することにより画像形成に寄与する部材が存在している。そして、これらの部材の影響により、回転若しくは循環の周期に応じた周期的な濃度むらが発生することが知られている。このため、副走査方向に回転する回転部位、または、副走査方向に循環する循環部位について、ことにより画像形成に寄与する部材の回転若しくは循環の位相について、基準の位置を知らせるHPセンサが設置され、1周回ったタイミングを検知し続ける構成になっている。
また、図3のように、濃度むら検出部120と画像処理部150とにより、画像処理装置1000を構成することが可能である。この画像処理装置1000は、画像形成装置100内に存在しても良いし、単体の画像処理装置1000として存在しても良い。
ここで、画像処理装置1000の内部構成を図3に示す。ここで、画像処理装置1000は、濃度むら検出部120と、画像処理部140とを備えて構成される。
また、濃度むら検出部120は、入出力階調特性算出部121と、基準階調特性保持部122と、補正データ算出部123と、位相取得部124と、を備えて構成される。
なお、この実施形態において、画像形成に使用される画像データを「出力前画像データ」と呼ぶ。また、画像形成された用紙の画像(出力後画像)が原稿読取部110または出力物読取部190で読み取られて、読み取りの結果として生成される画像データを「出力後画像データ」と呼ぶことにする。
図4は、出力前画像データにより形成されるべき、副走査方向の濃度むらが存在しない画像(出力前画像)を示している。ここで、感光体ドラム等の画像形成に寄与する回転する部材の副走査方向の位相に関し、基準位置を示すHP信号を画像に対比させて示している。また、このHP信号の1周期内に、破線で示す位相Aと位相Bを定めた状態を模式的に示している。
図5は、出力前画像データにより画像形成された副走査方向の濃度むらが存在する画像(出力後画像)を示している。この図5で、図4と同様に、副走査方向に位相を定めて破線で示している。
なお、回転する部材の1周期内には、最低でも2つの位相位置を定めれば良いが、位相位置の個数はこれより多くても構わない。
また、位相A、位相Bともに、副走査方向の位相位置は異なっているが、主走査方向には連続したものを示している。但し、後述するように、この位相位置を主走査方向に分割して、濃度むらの補正を行うことも可能である。
なお、以上のように位相位置を定める設定や設定変更は、製造時の工場での設定や、画像形成装置100の操作表示部103を介したユーザによる設定など、各種の手法が可能である。また、後述するように入出力階調特性を算出した結果から、自動的に領域数を設定することも可能である。
ここで、入出力階調特性算出部121は、画像形成に用いられる出力前画像データと、画像形成された画像をスキャンして得られた出力後画像データとについて、対応する同一ピクセルの濃度の対応関係を示す入出力階調特性を、第2方向に異なる複数の前記位相毎に算出する。
なお、このために、位相取得部124は、画像形成部150からのV−VALIDとHP信号とを受信して、副走査方向に回転若しくは循環することにより画像形成に寄与する部材(以下、「回転部材」)と画像との位相の関係を把握しておく。
すなわち、入出力階調特性算出部121は、図4の位相Aと図5の位相Aとで、同一ピクセルの、出力前画像データの濃度と出力後画像データの濃度とにより入出力階調特性を生成する。同様に、入出力階調特性算出部121は、図4の位相Bと図5の位相Bとで、同一ピクセルの、出力前画像データの濃度と出力後画像データの濃度とにより入出力階調特性を生成する。
なお、画像形成部150が複数色の色材を使用して記録媒体上にカラー画像を形成する場合において、入出力階調特性算出部121は、いずれか1色の色材のみを使用するピクセルにおいて以上の入出力階調特性を算出する。これにより、他色の色材の影響を受けることなく、目的とする色の濃度むらを正確に求めることが可能になる。
入出力階調特性算出部121は、入出力階調特性を算出するのに必要な出力前画像データと出力後画像データとが十分に得られた場合には、複数の異なる前記位相毎の入出力階調特性の平均により、基準となる入出力階調特性を算出する。この基準となる入出力階調特性は、基準階調特性保持部122に保持される。
また、入出力階調特性算出部121は、入出力階調特性を算出するのに必要な出力前画像データと出力後画像データとが十分に得られていない場合には、予め与えられた入出力階調特性を、基準となる入出力階調特性として、基準階調特性保持部122に保持させる。なお、ここで、入出力階調特性を算出するのに必要な出力前画像データと出力後画像データとが十分に得られていない場合とは、グラフ上のデータを結ぶ(線形補間する)ことで、最低濃度から最高濃度までの特性曲線を生成できない状態を意味する。
補正データ算出部123は、複数の異なる前記位相毎の入出力階調特性について、基準となる入出力階調特性との差を解消する補正データを、複数の異なる前記位相毎に算出し、画像処理部140に通知する。なお、この補正データについては、後に詳しく説明する。
画像処理部140は、複数の異なる前記位相毎の補正データにより、出力前画像データを補正して、第2方向に異なる複数の位相毎の入出力階調特性の差を解消するよう画像処理する。すなわち、複数の位相領域で、入出力階調特性が一致する状態になるように、上記補正データに基づいて画像処理部140が画像処理する。そして、このような画像処理により、結果として濃度むらが解消される。
また、以上の図1と図2では、画像形成装置100を示したが、これに限定されるものではない。例えば、出力物読取部190が後処理装置内や別装置内に設けられた状態の、画像形成システムとすることも可能である。また、画像処理装置1000と画像形成装置100とを別に構成した画像形成システムとすることも可能である。
〔第1実施形態〕
以下、図6のフローチャート、図7以降の入出力階調特性の具体例を示す特性図を用いて、本実施形態の動作説明を行う。ここでは、画像形成装置100が画像処理装置1000を含むものとして動作説明を行う。
画像形成装置100においてプリント処理の動作開始時に制御部101は各部の初期設定を行う(図6中のステップS101)。
画像形成指示と原稿画像データとが与えられる(図6中のステップS102)と、制御部101は、必要に応じて原稿画像データを画像データ記憶部130に記憶し、必要に応じて画像処理部140で画像処理を実行する(図6中のステップS103)。なお、この画像処理の際に、後述する補正データ(図6中のステップS103の破線入力)が既に生成されている場合には、当該補正データによる画像処理も併せて実行する。
このように、原稿画像データに画像形成のための画像処理が施されたものが、本実施形態における出力前画像データである。この出力前画像データは、画像データ記憶部130に記憶されて、濃度むら補正処理にも使用される(図6中のステップS201)。
制御部101は、画像処理部140による画像処理が行われた画像データ(出力前画像データ)を用いて画像形成部150に画像形成を実行させる(図6中のステップS104)。
ここで、画像形成装置100内部に出力物読取部190が存在していて、自動読み取りを実行する設定であれば(図6中のステップS105でYES)、画像形成部150で画像形成された用紙の画像(出力後画像)を出力物読取部190で読み取るように、制御部101が制御する(図6中のステップS106)。なお、出力物読取部190で得られた画像データ(出力後画像データ)については、画像データ記憶部130に、前述した出力前画像データの記憶(図6中のステップS201)と関連付けて記憶するよう、制御部101が制御する(図6中のステップS204)。
また、出力物読取部190相当の読取装置が後処理装置として配置された画像形成システムであっても、同様にして読取装置によって用紙の画像を読み取って得られた画像データ(出力後画像データ)を、画像データ記憶部130に、前述した出力前画像データと関連付けて記憶するよう、制御部101が制御する(図6中のステップS201,S204)。
一方、画像形成装置100内部に出力物読取部190が存在していない場合や、自動読み取りを実行しない設定であれば(図6中のステップS105でNO、図6中のステップS202でNO)、ユーザが原稿読取部110または図示されない他の読取装置を用いて画像形成された用紙の画像を読み取って(図6中のステップS203)、読み取りにより得られた画像データ(出力後画像データ)を、画像データ記憶部130に、前述した出力前画像データと関連付けて記憶するよう、制御部101が制御する(図6中のステップS201,S204)。ここで、補正対象とする副走査方向の周期的な濃度むらは、濃度むらの原因となる回転部品の偏心等、電子写真のプロセス起因で発生する。このため、異なるジョブでも共通の原因で発生する。従って、濃度むらを検出するために蓄積する画像データとしては、複数種類、複数枚のジョブから集めてもかまわない。よりデータのサンプル数を増やすためには、複数種類、複数枚のジョブからデータを集めた方が望ましい。
そして、画像形成済みの用紙を所定の排紙部に排紙するように制御部101が画像形成装置100内の各部を制御する(図6中のステップS107)。画像形成装置100のプリント処理としては、以上と同様な一連を処理を、指示された原稿画像データの全てについて終了するまで繰り返し実行するよう、制御部101が各部を制御する(図6中のステップS108でNO→ステップS102、または、図6中のステップS108でYES→エンド)。
一方、濃度むら補正処理として、制御部101からの指示を受けた位相取得部124は、画像形成部150からのV−VALIDとHP信号とを受けて、出力前画像データと出力前画像データとにおける回転部位の周期と位相とを取得する(図6中のステップS205)。ここでは、補正対象とする濃度むらに対する回転部品の周期の各位相と画像データとを蓄積する。画像形成された画像の画像処理のタイミングや作像プロセスによって、形成された画像が用紙に転写されるタイミングと、補正対象とする濃度むらの位相は同期していないため、画像のどの副走査位置がどの位相に当たるかは、出力前画像データと出力後画像データからでは分からない。そのために、HP信号とV−VALIDとを検知し続け、画像処理時点での画像副走査位置と回転部品の位相とを対応付ける。例えば、HP信号間のある位置を位相Aとし、HP信号の位相Aの位置に当たる画像データは、位相Aのデータとして収集する。
ここで、サンプリングする位相の位置が多いほど濃度むらの検出精度が高まり、逆に、サンプリングする位相の位置が少ないほど検出精度は低くなる。ただし、ある周期的な濃度むらを検出するためには、サンプリング定理により最低でも対象の周波数の2倍のサンプリングレートでデータ採取することが必要となる。つまり、回転部位の少なくとも1周期の中で2分の1周期の間隔でデータ採取できれば、発生している周期的な濃度むらの形状を再現することができる。そのため、濃度むら検出する際に、回転部位の周期の2分の1周期の間隔を空けた2つの位相のデータを少なくとも蓄積してから濃度むらを検出する。
すなわち、出力前画像データの1周期内を副走査方向に複数位相に分け(図4参照)、出力後画像データの1周期内を副走査方向に複数位相に分け(図5参照)、出力前画像データと出力後画像データとにおいて対応する複数の位相位置のデータを抽出するよう、制御部101は入出力階調特性算出部121を制御する(図6中のステップS206)。
更に、副走査方向に複数領域に分けた各領域毎に、出力前画像データと出力後画像データについて同一ピクセルの濃度の対応関係を示す入出力階調特性を算出するよう、制御部101が入出力階調特性算出部121を制御する(図6中のステップS207)。
すなわち、入出力階調特性算出部121は、図4の位相Aと図5の位相Aとで、同一ピクセルについて、出力前画像データの濃度と出力後画像データの濃度とにより、位相Aでの入出力階調特性Fio_Aを生成する。同様に、入出力階調特性算出部121は、図4の位相Bと図5の位相Bとで、同一ピクセルについて、出力前画像データの濃度と出力後画像データの濃度とにより、位相Bでの入出力階調特性Fio_Bを生成する。なお、存在しない階調部分は、線形補間などによって補うことが望ましい。
これら入出力階調特性Fio_A〜Fio_Bの一例を示すと図7のようになる。ここでは、横軸は出力前画像データの濃度D_in、縦軸は出力後画像データの濃度D_out、である。このとき、周期的な濃度むらが発生している場合は、上記入出力階調特性が、位相ごとに異なることになる。例として、ある位相Aの領域では、ある位相Bの領域よりも全体に濃く出力される濃度むらが発生している場合を考える。その場合、図7のように、位相Aの入出力階調特性の曲線が、位相Bの入出力階調特性の曲線よりも、同じ入力でも大きい出力になっている。なお、ここに示す特性は一例であって、装置の構成により異なることが予想される。
なお、以上の入出力階調特性Fio_A〜Fio_Bの算出は、1つの出力前画像データと出力後画像データとから得るのではなく、複数の出力前画像データと出力後画像データとから得ることが、誤差を排除する観点から望ましい。但し、時間が経過すると画像形成部150の画像形成特性も変化して入出力階調特性も変化することから、最新の出力前画像データと出力後画像データとに大きな重み付け、古い出力前画像データと出力後画像データほど小さな重み付け、として、複数の出力前画像データと出力後画像データとから入出力階調特性を得ることが望ましい。
また、制御部101の制御により、入出力階調特性算出部121は、補正の際の基準となる入出力階調特性として基準階調特性Fio_refを算出し、この基準階調特性Fio_refが基準階調特性保持部122に保持される(図6中のステップS208)。
なお、入出力階調特性算出部121による基準階調特性Fio_refの生成は、入出力階調特性を算出するのに必要な出力前画像データと出力後画像データとが十分に得られている場合には、複数の領域の入出力階調特性Fio_A〜Fio_Bの平均により算出される。
例えば、図8のように、入出力階調特性Fio_A〜Fio_B(破線)を平均して、基準階調特性Fio_ref(実線)が算出される。このように、入出力階調特性Fio_A〜Fio_Bを平均して基準階調特性Fio_refを算出することで、それぞれの装置に応じて、複数のそれぞれの領域の濃度むらを少ない補正量で補正することが可能になる。
なお、この基準階調特性Fio_refの生成は、1つの出力前画像データと出力後画像データとから得るのではなく、複数の出力前画像データと出力後画像データとから得ることが、誤差を排除する観点から望ましい。但し、時間が経過すると画像形成部150の画像形成特性も変化することから、最新のものに大きな重み付け、古いものほど小さな重み付け、として複数の出力前画像データと出力後画像データとから得ることが望ましい。
さらに、入出力階調特性算出部121による基準階調特性Fio_refの生成は、入出力階調特性を算出するのに必要な出力前画像データと出力後画像データとが十分に得られていない場合や、固定の基準階調特性を望む場合には、予め与えられた入出力階調特性を用いても良い。この場合、ユーザが与える入出力階調特性でも良いし、画像形成装置100を製造する際に予め特定の入出力階調特性を基準階調特性として基準階調特性保持部122に保持させておいても良い。なお、ユーザの指定により、固定の基準階調特性を、上述した複数領域の入出力階調特性の平均に置き換えるようにしても良い。
そして制御部101の制御により、補正データ算出部123は、複数の領域の入出力階調特性Fio_A〜Fio_Bについて、基準階調特性Fio_refとの差を解消する補正データを算出する(図6中のステップS209)。
ここで、位相Aで得られた入出力階調特性Fio_Aについて、基準階調特性Fio_refとの差を解消するための補正データの算出について、図9を参照しつつ、以下に手順を説明する。
(1)位相Aで得られた入出力階調特性Fio_Aにおいて、出力前画像濃度D_in_aに対応して出力後画像濃度D_out_aが得られる。
(2)位相Aで得られた入出力階調特性Fio_Aの代わりに基準階調特性Fio_refを適用した場合では、出力前画像濃度D_in_aに対応して出力後画像濃度D_out_a_refが得られる。すなわち、出力前画像濃度D_in_aに対応して、出力後画像濃度D_out_a_ref相当の濃度が得られると、複数の各領域で入出力階調特性が一致した状態に相当し、濃度むらが解消することになる。
(3)そこで、入出力階調特性Fio_Aにおいて出力後画像濃度D_out_a_refが得られる出力前画像濃度D_in_a'を逆算する。
(4)位相Aにおいても、出力前画像濃度D_in_aを出力前画像濃度D_in_a'に補正してから、入出力階調特性Fio_Aを適用すれば、理想的な出力後画像濃度D_out_a_refが得られる。
(5)位相Aの出力前画像濃度D_in_aにおいて、出力前画像濃度D_in_aを出力前画像濃度D_in_a'に補正する補正データを算出する。
(6)同様にして、位相Aの出力前画像濃度D_in_0〜D_in_maxにおいて、入出力階調特性Fio_Aを適用した場合に、出力後画像濃度D_out_0_ref〜D_out_max_refが得られるように、出力前画像濃度D_in_0〜D_in_maxを出力前画像濃度D_in_0'〜D_in_max'に変換する補正データを算出する。
そして、補正データ算出部123は、位相Aと同様に位相Bについても補正データを求める。更に、濃度むらは、位相Aと位相B以外の副走査方向において、図5に示すように、正弦波の形状で変化すると考えられる。そこで、制御部101の制御により、補正データ算出部123は、回転部位の1周期内の全ての位相にわたる補正データを、位相Aと位相Bの補正データを参照して補間により算出する(図6中のステップS209)。
なお、補正データ算出部123は、以上のように算出した副走査方向の周期的な濃度むらの補正データを、ルックアップテーブルなどの形式にして、画像処理部140に供給する。
そして、画像形成済みの用紙を所定の排紙部に排紙するように制御部101が画像形成装置100内の各部を制御する(図6中のステップS107)。そして、画像処理部140は補正データを用いて画像形成前の画像処理を実行する(図6中のステップS103)。
なお、画像形成装置100の濃度むら補正処理としては、以上と同様な一連を処理を、指示された原稿画像データの全てについて終了するまで繰り返し実行するよう、制御部101が各部を制御する(図6中のステップS210でNO→ステップS202、または、図6中のステップS210でYES→エンド)。
このような画像処理により、画像形成部150で画像形成されて得られる画像は、副走査方向の複数の領域すべてで基準階調特性と同等な入出力階調特性に合致した状態になる。すなわち、副走査方向の周期的な濃度むらが解消された状態で画像形成が実行される。
また、以上の濃度むら補正処理(図6中のステップS201〜S210)は画像形成(図1中のステップS101〜S108)と並行して自動的に実行されている。従って、専用のテストチャートのプリントを実行する必要がない。従って、テストチャートのプリントにより通常の画像形成が制限されて生産性が低下する、といった事態を避けることが可能になる。また、画像中の一定濃度領域の存在を必要としないため、通常の状態で実行することが可能になっている。更に、通常の画像形成のスケジュールが詰まっている場合であっても、テストチャートが必要ないため、任意のタイミングでも定期的であっても、濃度むらの補正を実行することができる。
〔第2実施形態〕
出力後画像データが十分に蓄積されていない段階では、位相Aと位相Bの一方のデータが十分に揃っていないことがある。そのため、図8のようにして入出力階調特性Fio_A〜Fio_B(破線)を平均して基準階調特性Fio_ref(実線)を算出することができない。このような場合、予め基準階調特性保持部122に保持させておいた基準階調特性Fio_refを使用することが望ましい。
〔第3実施形態〕
図10は、ある位相での入出力階調特性Fio_xが一部の濃度域でしか得られなかった状態を示している。この場合、複数の領域の入出力階調特性の平均により基準階調特性Fio_refを算出することも困難である。このような場合、予め基準階調特性保持部122に保持させておいた基準階調特性Fio_refを使用することが望ましい。
すなわち、図11のように、入出力階調特性Fio_xにおいて、出力前画像濃度D_in_bに対応して基準階調特性Fio_refを適用して出力後画像濃度D_out_b_refが得られる出力前画像濃度D_in_b'を逆算し、出力前画像濃度D_in_bを出力前画像濃度D_in_b'に補正する補正データを算出する。同様にして、入出力階調特性Fio_xが存在する範囲内で補正データを算出する。
なお、出力前画像データと出力後画像データが一部の階調のみで得られている場合とは、その一部の階調の範囲のみが補正に必要な階調であるため、問題は生じない。また、出力前画像データと出力後画像データが十分に蓄積された場合には、上述した処理により基準階調特性を算出して補正データを算出すれば良い。
〔第4実施形態〕
副走査方向の周期的な濃度むらは、経時変化することが予想される。そのため、蓄積された出力後画像データを周期的な濃度むら検出用のデータとして用いる際、あまりに古いデータはすでに現在発生している周期的な濃度むらの傾向と異なっている場合がある。そのようなデータを使用すると、現在発生している周期的な濃度むらを正確に検出、補正することが出来ない。そのような経時変化を考慮し、出力後画像データには時間情報を紐付けておき、その時間情報に応じて重み付けを用い、重み付けに応じてむら検出データに反映する。
例えば、ここに直近30日前までのデータA、直近15日前までのデータB、0日前(現在)のデータC、が有るとする。それぞれ、Aは0、Bは0.5、Cは1と重み付けすることが考えられる。この場合、Aのデータは古いので全く使わず、Bのデータは2分の1の重みで反映し、Cのデータは新しいのでそのまま反映する、というようになる。これにより、装置の現状に合致した補正が可能になる。
〔第5実施形態〕
複数種類の色材を用いるカラー画像を印刷するシステムの場合でも、基本的には同じ方法を用いることが出来る。しかし、上記技術で補正ターゲットとしている周期的な濃度むらは、感光体・現像スリーブ等、その色材に固有の原因で生じていることが予想される。たとえば、シアン用の感光体の偏心が原因で周期的な濃度むらが発生していても、他の色にはそのむらは発生しない。従って、周期的な濃度むらを検出する時は、その色材毎に周期的な濃度むらを検出する必要がある。そのために、原稿画像データとその位置の印刷結果画像データにより入出力階調特性を作成する際は、各々の色材の純色成分のみを抽出する。例えば、シアンのむらを検出する時、(C,M,Y,K)=(50,0,0,0)と(50,0,50,0)という2つのデータが有った場合には、シアン純色成分のみを持つ前者(C,M,Y,K)=(50,0,0,0)のデータを選択し、(C,M,Y,K)=(50,0,50,0)のデータを選択しないようにする。これにより、その色材に固有の原因で生じている周期的な濃度むらを適切に補正することが可能になる。
〔第6実施形態〕
補正する対象となる周期的な濃度むらは、原因が回転部品の偏心であることを考えると、副走査方向に正弦波の形状で周期的に濃度むらの濃淡が変化しつつ発生すると考えられる。一方、蓄積したデータには例えば筋状のむら等、補正すべき周期以外のノイズも乗る可能性がある。このため、周期的な濃度むらの形状が滑らかな正弦波だとしてもその形状のデータが採取できるとは限らない。その場合、ノイズの乗ったデータを副走査方向に正弦波に近似し、近似したデータから補正値作成した方が補正精度は高まる。図12(a)は、ある階調で蓄積したデータ群の1周期分である。図12(b)は、図12(a)のデータをコピーして複数周期のデータとしている。
そして、図12(c)のように、周期的に繰り返すデータとして周波数解析をかけることで、正弦波成分を抽出することができる。図12(d)は周波数解析により抽出された正弦波の1周期分を取り出した様子である。このようにして得た正弦波の形状を利用し、補正データ算出部123は、回転部位の1周期内の全ての位相にわたる補正データを、位相Aと位相Bの補正データを参照して補間により算出する。
〔第7実施形態〕
周期的な濃度むら発生の原因となる回転部品は複数あり、原因が独立している。このため、複数の異る周期の濃度むらが同時に発生することがあり得る。異なる回転部材における異なる複数周期に着目し、複数周期それぞれの位相において入出力階調特性を取得することで、複数周期それぞれの位相において各々の入出力階調特性を取得して各々の濃度むらを適切に求めて補正することが必要である。
その場合、ある周期の濃度むらのデータを蓄積する際に、別の周期の濃度むらの影響はノイズとして乗ることになる。そのため、特定の周期の濃度むらを検出する際には、別の周期の濃度むらは既に補正されており、発生していないことが望ましい。
2つの異る周期の濃度むらを補正するとき、短い周期の濃度むらのほうが、同じ印刷量であれば長い周期の濃度むらよりも多くの周期のデータが取れる。このため、より早くデータを蓄積でき、より早く精度の良い補正値を作成することが出来る。そのため、先に短い周期の濃度むらの補正値を作成してから、その補正値を適用して長い周期の濃度むらを検出することで、より早くノイズの影響の少ない補正値を作成することができる。従って、複数周期それぞれにおいて各々の入出力階調特性をノイズの影響なく適切に取得でき、各々の濃度むらを正確に補正することが可能になる。
〔第8実施形態〕
別の周期の濃度むらの影響を減らす方法として、ある周期の濃度むらの補正値作成の際に、データに別の周期の位相情報をひも付けておき、位相に偏りが生じないように重み付けして反映する方法がある。
図13にその手法を示す。例えば、第一の周期的な濃度むら(図13(a))と、第二の周期的な濃度むら(図13(b))とが発生しているとする。ここで、第二の周期的な濃度むらの補正データを作成する場合を想定する。第二の周期的な濃度むらの特定の位相Aのデータに着目したとき、例えばその位相Aのデータの中に、第一の周期的な濃度むらの濃い部分(位相b、位相c)が多く含まれていた場合には、その位相Aのデータは、位相b,cの影響を受けて濃くなる傾向になる。
しかし、これは第二の周期的な濃度むらの本来の傾向では無いため、第二の周期的な濃度むら検出の際にはノイズとして作用する。そのノイズの影響を軽減するため、その位相Aのデータの中で、第一の周期の特定の位相のデータが多かった場合、そのデータには係数をかけ重みを変える。
例えば、図13(c)のように、位相b,cに相当する重み係数を、出現頻度の逆数により定めるようにする。こうして、第一の周期の全ての位相のデータの影響を平均化するように、重み付けして第二の周期的な濃度むらの補正値を算出することが望ましい。
〔第9実施形態〕
主走査位置によって、副走査方向に発生する周期的な濃度むらの振幅が異る場合がある。その場合、主走査位置毎に分割してデータ採取し、主走査位置毎の補正データを作成しても良い。その様子を図14に示す。例えば、図14中の画像左側の周期的な濃度むらの振幅の方が、図14中の画像右側の周期的な濃度むらの振幅よりも大きい傾向にあるとする。その場合、図14に示す主走査方向の画像左側と右側で別々にデータを収集し、異る補正値を作成し、主走査位置に応じて補正値を変えて適用することで、より精度の良い補正効果が得られる。
なお、図14では、主走査方向を2つに分割しているが、これに限定されず、3以上に分割して濃度むらの測定と補正データの算出を行うようにしても良い。
〔第10実施形態〕
補正値を画像に適用した後にデータを蓄積する場合、補正によって実際には原稿画像データを変更して出力している。このため、その分を加味してデータ蓄積する必要がある。
入力される原稿画像データが128であった場合に、濃度むらを補正するために、128を100に補正してから画像形成を実行している場合を想定する。この場合には、この128ではなく、100を出力前画像データとして蓄積する。
この場合、原稿画像データとして128が入力されても、出力前画像データとして100が画像形成部150に供給されて、その時点で残存する濃度むらの影響を受けて出力後画像データが得られている。
すなわち、画像処理部140において補正データにより補正された出力前画像データによって入出力階調特性を算出することで、既に実行されている補正の影響を受けることなく、適切な濃度むらの算出と補正とが可能になる。
〔その他の実施形態〕
濃度むら検出部120の計算能力に余裕がある場合には、上述した1周期内の2つの位相領域だけでなく、より多くの細かな領域のデータを測定するようにしても良い。これにより、細かく適切な濃度むらの算出と補正とが可能になる。
また、以上のようにして求めた各領域の補正データについて、予め想定された範囲を超える場合には、制御部101は画像形成部150に何らかの異常が発生したと判断することができる。この場合には、画像形成の停止や、コールセンターへの通知など各種の対応を取ることも望ましい。
100 画像形成装置
101 制御部
102 通信部
104 記憶部
103 操作表示部
105 給紙部
107 搬送部
110 原稿読取部
120 濃度むら検出部
130 画像データ記憶部
140 画像処理部
150 画像形成部
190 出力物読取部

Claims (16)

  1. 第1方向の線状の画像形成を前記第1方向と直交する第2方向に繰り返し実行して記録媒体上に2次元の画像形成を実行する画像形成装置における画像処理に用いられる画像処理装置であって、
    前記第2方向に回転若しくは循環することにより画像形成に寄与する部材の位相を取得し、前記画像形成装置で画像形成に用いられる出力前画像データと、前記画像形成装置で前記記録媒体上に形成された画像をスキャンして得られた出力後画像データとについて同一ピクセルの濃度の対応関係を示す入出力階調特性を、複数の異なる前記位相毎に算出する入出力階調特性算出部と、
    前記位相毎の前記入出力階調特性について基準となる入出力階調特性との差を解消する補正データを前記位相毎に算出する補正データ算出部と、
    前記位相毎の前記補正データにより前記出力前画像データを補正する画像処理部と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記入出力階調特性算出部は、前記出力前画像データと前記出力後画像データとを前記位相毎に累積して保存してから前記入出力階調特性を算出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記入出力階調特性算出部は、前記出力前画像データと前記出力後画像データとを前記位相毎に累積して保存してから前記入出力階調特性を算出する際に、累積して保存した時期に応じて重み係数を変更し、算出する時点に近いほど重み係数を大きく設定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記入出力階調特性算出部は、前記基準となる入出力階調特性として、複数の異なる前記位相毎の前記入出力階調特性の平均により求めた入出力階調特性、又は、予め与えられた入出力階調特性のいずれか一方を用いる、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記入出力階調特性算出部は、
    前記入出力階調特性を算出するのに必要な前記出力前画像データと前記出力後画像データが必要量得られた場合には、複数の異なる前記位相毎の前記入出力階調特性の平均により前記基準となる入出力階調特性を算出し、
    前記出力前画像データと前記出力後画像データが必要量得られていない場合には、予め与えられた入出力階調特性を前記基準となる入出力階調特性として使用する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記入出力階調特性算出部は、前記出力前画像データと前記出力後画像データが一部の領域又は一部の階調のみで得られている場合には、当該一部の領域又は当該一部の階調のみで前記入出力階調特性を算出し、
    補正データ算出部は、前記入出力階調特性が存在する一部の領域又は一部の階調において前記補正データを算出する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記画像形成装置が複数色の色材を使用して前記記録媒体上にカラー画像を形成する場合において、
    前記入出力階調特性算出部は、いずれか1色の色材のみを使用するピクセルにおいて前記入出力階調特性を算出する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 補正データ算出部は、前記位相毎の算出結果を参照して近似した正弦波を求め、当該正弦波を用いて前記補正データを算出する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  9. 前記入出力階調特性算出部は、前記部材における回転若しくは循環について異なる部材における異なる複数周期に着目し、前記複数周期それぞれの位相において入出力階調特性を取得する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  10. 前記入出力階調特性算出部は、
    前記複数周期それぞれの位相において入出力階調特性を取得する際に、
    短い周期の位相における入出力階調特性を先に取得し、
    長い周期の位相における入出力階調特性を後に取得する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記入出力階調特性算出部は、
    前記複数周期それぞれの位相において入出力階調特性を取得する際に、
    入出力階調特性を取得しようとしている位相を着目位相、当該着目位相以外の位相を非着目位相とした場合に、
    前記着目位相において、前記非着目位相の成分の頻度が均一化するように重み付けを行い、当該着目位相に対する前記非着目位相の影響を減らし、当該着目位相における入出力階調特性を取得する、
    ことを特徴とする請求項9乃至請求項10のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  12. 前記入出力階調特性算出部による前記第2方向の入出力階調特性の算出と、補正データ算出部による前記第2方向の補正データの算出と、画像処理部による補正データによる前記画像データの補正を、前記第1方向の複数の位置毎に実行する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  13. 前記入出力階調特性算出部は、前記画像処理部において前記補正データにより補正された前記出力前画像データによって入出力階調特性を算出する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  14. 第1方向の線状の画像形成を前記第1方向と直交する第2方向に繰り返し実行して記録媒体上に2次元の画像形成を実行する画像形成装置であって、
    請求項1乃至請求項13のいずれか一項に記載の画像処理装置と、
    前記画像処理装置により画像処理された出力前画像データに基づいて画像形成する画像形成部と、
    前記画像形成部により画像形成された画像を読み取って前記出力後画像データを生成する画像読み取り部と、
    前記画像形成部において前記第2方向に回転若しくは循環することにより画像形成に寄与する部材の位相を取得する位相取得部と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  15. 第1方向の線状の画像形成を前記第1方向と直交する第2方向に繰り返し実行して記録媒体上に2次元の画像形成を実行する画像形成システムであって、
    請求項1乃至請求項13のいずれか一項に記載の画像処理装置と、
    前記画像処理装置により画像処理された出力前画像データに基づいて画像形成する画像形成装置と、
    前記画像形成部により画像形成された画像を読み取って前記出力後画像データを生成する画像読み取り装置と、
    前記画像形成装置において前記第2方向に回転若しくは循環することにより画像形成に寄与する部材の位相を取得する位相取得部と、
    を有することを特徴とする画像形成システム。
  16. 第1方向の線状の画像形成を前記第1方向と直交する第2方向に繰り返し実行して記録媒体上に2次元の画像形成を実行する画像形成装置における画像処理に用いられる画像処理装置を制御する画像処理プログラムであって、
    前記第2方向に回転若しくは循環することにより画像形成に寄与する部材の位相を取得し、前記画像形成装置で画像形成に用いられる出力前画像データと、前記画像形成装置で前記記録媒体上に形成された画像をスキャンして得られた出力後画像データとについて同一ピクセルの濃度の対応関係を示す入出力階調特性を、複数の異なる前記位相毎に算出する入出力階調特性算出部、
    前記位相毎の前記入出力階調特性について基準となる入出力階調特性との差を解消する補正データを前記位相毎に算出する補正データ算出部、
    前記位相毎の前記補正データにより前記出力前画像データを補正する画像処理部、
    として画像処理装置のコンピュータを機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
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