JP4916059B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4916059B2
JP4916059B2 JP2001232920A JP2001232920A JP4916059B2 JP 4916059 B2 JP4916059 B2 JP 4916059B2 JP 2001232920 A JP2001232920 A JP 2001232920A JP 2001232920 A JP2001232920 A JP 2001232920A JP 4916059 B2 JP4916059 B2 JP 4916059B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
recording
data
image
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001232920A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003039711A5 (ja
JP2003039711A (ja
Inventor
隆行 小笠原
哲宏 前田
裕司 今野
徳宏 川床
哲也 枝村
充彦 増山
博司 田鹿
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001232920A priority Critical patent/JP4916059B2/ja
Priority to US10/198,108 priority patent/US7385730B2/en
Publication of JP2003039711A publication Critical patent/JP2003039711A/ja
Publication of JP2003039711A5 publication Critical patent/JP2003039711A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4916059B2 publication Critical patent/JP4916059B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/205Ink jet for printing a discrete number of tones
    • B41J2/2056Ink jet for printing a discrete number of tones by ink density change
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
    • G06K15/02Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
    • G06K15/10Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers by matrix printers
    • G06K15/102Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers by matrix printers using ink jet print heads
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置に関し、特に色調の異なる複数種類のプリント剤を用いてカラー画像のプリントを行うプリント装置および該装置用画像処理方法に適用して好適なものである。なお、本発明は、一般的なプリント装置のほか、複写機、通信システムを有するファクシミリ,プリント部を有するワードプロセッサ等の装置、さらには、各種処理装置と複合的に組み合わされた産業用記録装置に適用することができる。
【0002】
【従来の技術】
この種のプリント装置、例えばワードプロセッサ,パーソナルコンピュータ,ファクシミリ等における情報出力装置として、所望される文字や画像等の情報を用紙やフィルム等シート状のプリント媒体に記録するプリント装置としてよく知られているものにプリンタがある。
【0003】
プリンタのプリント方式としては様々な方式が知られているが、用紙等のプリント媒体に非接触プリントが可能であること、カラー化が容易であること、静粛性に富むこと等の様々な利点を有することから、近年ではインクジェット方式が特に有力なものとなっている。またその方式を適用したプリント装置のプリント走査系の構成としては、所望されるプリント情報に応じてインクを吐出するプリントヘッドを装着するとともに、これを用紙等のプリント媒体の搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に走査しながらその過程でプリントを行う所謂シリアル方式によるものが、廉価で小型化が容易であるなどの理由により、一般的に広く利用されている。
【0004】
従来、インクジェットプリント装置では、2値化処理または多値化処理を通してドットの記録を行っている。
【0005】
また、最近では、300万画素を越えるディジタルカメラの普及や、高解像度スキャナ等の画像入力機器における高画質化に伴い、出力機器において処理すべきデータ量が増加したり、高解像度化に対応して要求されるプリント精度が上がってきている。
【0006】
図26は階調に対する人間の視覚特性(VTF曲線)を示す図である。ここで、階調に対する人間の視覚特性とは、ある観察距離(25cm)で人間が判別できる階調数のことである。従って、プリント装置の階調再現能力が人間の視覚特性を上回れば、そのプリント装置は優れた階調再現能力を持つと言い得る。
【0007】
図26から明らかなように、各値処理を行うプリンタの階調再現能力と人間の視覚特性とを比べた場合、多値化が進むほど人間の視覚特性を上回る範囲が容易に広がること、すなわち例えば、解像度600ppi(画素数/インチ。参考値)の入力データに対して多値化(7値)と同等の階調再現能力を持つ為には、解像度1500ppiの入力データに対して2値化が必要である。従って、2値化処理を行うよりも、解像度600ppiの入力データに対して多値化(7値)処理を行った方が、容易に階調再現能力を広げることが可能となる。
【0008】
図27を用い、多値化処理について簡単に説明する。
ここでは、主走査方向および副走査方向について1200×1200dpi(ドット数/インチ。参考値)の出力解像度をもつプリント装置とすると、同図(a)に示す2値処理では1200ppiの入力解像度を要し、約21.17μm(1/1200インチ)平方相当の入力画素に対する1ドットの形成の有無で2階調が表現される。一方、同図(b)に示す5値処理では600ppiの入力解像度に対して、すなわち約42.33μm(1/600)インチ平方相当の入力画素に対して2×2=4ドットそれぞれの形成の有無で5階調が表現される。従って、5値処理を行う場合は、2値処理を行う場合と比較して、入力データを1/4に削減することが可能となる。すなわち、プリントの高画質化の要求に対して、2値処理では高い入力解像度を要し、かつデータ量も多くなるのに対し、多値化が進むほど入力解像度が比較的低くて済み、かつデータ量も削減できることになる。
【0009】
また、プリンタ本体の走査系の製造誤差等(以下、本体ノイズという)に起因して、主走査方向にプリントヘッドを移動させる際などにむら生じる場合がある。さらに、インクを吐出する吐出口列を2列、互いに副走査方向(紙送り方向)に吐出口配列ピッチの1/2だけずらして主走査方向に設け、偶数番目のラスタと奇数番目のラスタとの記録に各列の吐出口を関与させる場合、ヘッドの個体差等(以下、ヘッドノイズと言う)に起因して、インク着弾位置(ドット形成位置)が偶数番目のラスタと奇数番目のラスタとの間でずれ(偶奇レジストレーションのずれ)が生じる場合がある。
【0010】
2値処理を行うプリント装置ではそのような本体ノイズやヘッドノイズの影響を受け易いのに対し、多値処理を行うプリンタでは、例えば特開2001−63016号公報に開示されたもののように、1入力画素に対してM×Nの領域内での出力時のドット配置を定める複数のパターンをインデックス化し、適切なパターンを選定するようにすることで、本体ノイズやヘッドノイズの影響を低減できる。
【0011】
以上の理由から、最近のインクジェットプリント装置においては、2値処理に代わり、ドットパターンインデックスを用いる多値処理(以下、インデックス処理と言う)を行うものが使用される傾向にある。
【0012】
【従来の技術】
シリアル方式に従ってプリントを行う場合にあって、プリントヘッドの解像度を維持しつつさらなる高画質化を実現するための手段の一つとして、同一画像領域に対しプリントヘッドを複数回主走査するとともに、各主走査で相補的な関係にあるドット形成を行うために間引きを行いつつプリント(所謂マルチスキャンプリント)を行うものがある。また、この際にインデックス処理を併用するものが、例えば本出願人による特願2000−2166949号に記載されている。さらに、同じく2001−217040号には、特に、基本となる4色のインク(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色インク)の他に、これらのうちの所定色(例えばシアンおよびマゼンタ)について濃度を低くした淡インク(フォトインク)も同時に用いた複数色(6色)のインクにて画像を形成する場合が例示され、フォトインクの打ち込み量が200%までは濃度もリニアに向上する効果があり、高品質の画像を形成する上で有効であることが記載されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、多値処理は2値処理に比べて入力解像度が比較的低くて済み、かつデータ量も削減できることに加え、本体ノイズやヘッドノイズの影響を低減できる利点がある。
【0014】
しかしながら、所定領域において記録階調数に応じドット配列を定めるためのドットパターンを記録階調数と同じだけ備える必要があり、さらに本体ノイズやヘッドノイズの影響を低減するために同じ階調でも所定領域において複数のドット配列パターンを用意しなければならない。そして、画像品位を向上させるために記録階調数を増やすとパターンをテーブル化して格納するためのメモリ容量もそれに伴って増大する。
【0015】
特に最近では、ブラックなどのモノクロームプリントを行うもののみならず、カラー記録、さらには上記フォトインクを用いた高画質プリントを行うプリンタが一般化しつつあり、そのようなインクの種類の増加に伴って各色調毎にドットパターンテーブルを用意しなければならず、その分大容量のメモリ(ROM等)が必要となるので、プリント装置のコストが上昇する。一方、ドットパターンのテーブルのサイズを単純に小さくすると、プリントヘッドの主走査間でのバンディングむらが目立ちやすくなり、その結果として画像品位の低下が懸念される。
【0016】
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、ドット配列パターンを格納するために要するメモリ容量を低減しつつも、高品位な画像を形成可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明は、第1のインクと、該第1のインクと同系色で且つ第1のインクよりも高い濃度を示す第2のインクと、を用いてドット形成を行うプリントヘッドを用いて、該プリントヘッドをプリント媒体に対して相対的に走査させながら前記プリント媒体上に画像形成を行うプリント装置に適用される画像処理装置において、
プリントすべく入力される画像のデータを前記プリント装置から出力するために、前記第1のインクにより形成されるドットの配置パターンと、前記第2のインクにより形成されるドットの配置パターンとを階調に応じて決定する処理を行う決定手段を備え、
該決定手段は、表現すべき階調が高いほど、前記第1のインクにより形成されるドットの配置パターンの前記走査の方向におけるドット配置密度が、前記第2のインクにより形成されるドットの配置パターンの前記走査の方向におけるドット配置密度よりも高くなるようにすることを特徴とする。
【0034】
発明は、例えば複数の色調の記録剤を用いてカラー記録を行う場合、人間の視覚特性に筋むらが目立ち易い色と目立ちにくい色があることを利用し、前者に関しては高解像度記録(サイズの大きいドットパターン)を適用し、後者に関してはそれより低い解像度の記録(サイズの小さいドットパターン)を適用する。これにより、全ての色調に対して大きなサイズのドットパターンを使用した場合と同様な画像品位を保ちつつ、パターンテーブルの容量を削減することが可能となり、データ処理速度の向上および装置の低廉化を図ることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係る記録装置を説明する。
【0036】
なお、以下に説明する実施形態では、インクジェット記録方式を用いた記録装置としてプリンタを例に挙げ説明する。
【0037】
そして、本明細書において、「プリント」(「記録」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広くプリント媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も言うものとする。
【0038】
ここで、「プリント媒体」または「記録シート」とは、一般的なプリント装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板等、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能な物も言うものとするが、以下では「記録媒体」または単に「紙」という場合もある。
【0039】
さらに、「インク」(「液体」という場合もある)とは、上記「プリント」の定義と同様広く解釈されるべきもので、プリント媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成またはプリント媒体の加工、或いはインクの処理(例えばプリント媒体に付与されるインク中の色材の凝固または不溶化)に供され得る液体を言うものとする。
【0040】
1. 装置本体
図1及び図2にインクジェット記録方式を用いたプリンタの概略構成を示す。図1において、この実施形態におけるプリンタの装置本体M1000の外殻は、下ケースM1001、上ケースM1002、アクセスカバーM1003及び排出トレイM1004を含む外装部材と、その外装部材内に収納されたシャーシM3019(図2参照)とから構成される。
【0041】
シャーシM3019は、所定の剛性を有する複数の板状金属部材によって構成され、記録装置の骨格をなし、後述の各記録動作機構を保持するものとなっている。
また、前記下ケースM1001は装置本体M1000の外装の略下半部を、上ケースM1002は装置本体M1000の外装の略上半部をそれぞれ形成しており、両ケースの組合せによって内部に後述の各機構を収納する収納空間を有する中空体構造をなしている。装置本体M1000の上面部及び前面部には、それぞれ、開口部が形成されている。
【0042】
さらに、排出トレイM1004は、その一端部が下ケースM1001に回転自在に保持され、その回転によって下ケースM1001の前面部に形成される前記開口部を開閉させ得るようになっている。このため、記録動作を実行させる際には、排出トレイM1004を前面側へと回転させて開口部を開成させることにより、ここから記録シートが排出可能となると共に排出された記録シートPを順次積載し得るようになっている。また、排紙トレイM1004には、2枚の補助トレイM1004a,M1004bが収納されており、必要に応じて各トレイを手前に引き出すことにより、用紙の支持面積を3段階に拡大、縮小させ得るようになっている。
【0043】
アクセスカバーM1003は、その一端部が上ケースM1002に回転自在に保持され、上面に形成される開口部を開閉し得るようになっており、このアクセスカバーM1003を開くことによって本体内部に収納されている記録ヘッドカートリッジH1000あるいはインクタンクH1900等の交換が可能となる。なお、ここでは特に図示しないが、アクセスカバーM1003を開閉させると、その裏面に形成された突起がカバー開閉レバーを回転させるようになっており、そのレバーの回転位置をマイクロスイッチなどで検出することにより、アクセスカバーの開閉状態を検出し得るようになっている。
【0044】
また、上ケースM1002の後部上面には、電源キーE0018及びレジュームキーE0019が押下可能に設けられると共に、LED E0020が設けられており、電源キーE0018を押下すると、LED E0020が点灯し記録可能であることをオペレータに知らせるものとなっている。また、LED E0020は点滅の仕方や色の変化をさせたり、プリンタのトラブル等をオペレータに知らせる等種々の表示機能を有する。さらに、ブザーE0021(図7)をならすこともできる。なお、トラブル等が解決した場合には、レジュームキーE0019を押下することによって記録が再開されるようになっている。
【0045】
2. 記録動作機構
次に、プリンタの装置本体M1000に収納、保持される本実施形態における記録動作機構について説明する。
【0046】
本実施形態における記録動作機構としては、記録シートPを装置本体内へと自動的に給送する自動給送部M3022と、自動給送部から1枚ずつ送出される記録シートPを所定の記録位置へと導くと共に、記録位置から排出部M3030へと記録シートPを導く搬送部M3029と、記録位置に搬送された記録シートPに所望の記録を行なう記録部と、前記記録部等に対する回復処理を行う回復部(M5000)とから構成されている。
【0047】
ここで、記録部について説明するに、その記録部は、キャリッジ軸M4021によって移動可能に支持されたキャリッジM4001と、このキャリッジM4001に着脱可能に搭載される記録ヘッドカートリッジH1000とからなる。
【0048】
2.1 記録ヘッドカートリッジ
まず、記録部に用いられる記録ヘッドカートリッジについて図3〜5に基づき説明する。
【0049】
この実施形態における記録ヘッドカートリッジH1000は、図3に示すようにインクを貯留するインクタンクH1900と、このインクタンクH1900から供給されるインクを記録情報に応じてノズルから吐出させる記録ヘッドH1001とを有する。記録ヘッドH1001は、後述するキャリッジM4001に対して着脱可能に搭載される、いわゆるカートリッジ方式を採るものとなっている。
【0050】
ここに示す記録ヘッドカートリッジH1000では、写真調の高画質なカラー記録を可能とするため、インクタンクとして、例えば、ブラック、ライトシアン、ライトマゼンタ、シアン、マゼンタ及びイエローの各色独立のインクタンクH1900が用意されており、図4に示すように、それぞれが記録ヘッドH1001に対して着脱自在となっている。
【0051】
そして,記録ヘッドH1001は、図5の分解斜視図に示すように、記録素子基板H1100、第1のプレートH1200、電気配線基板H1300、第2のプレートH1400、タンクホルダーH1500、流路形成部材H1600、フィルターH1700、シールゴムH1800から構成されている。
【0052】
記録素子基板H1100には、Si基板の片面にインクを吐出するための複数の記録素子と、各記録素子に電力を供給するAl等の電気配線とが成膜技術により形成され、この記録素子に対応した複数のインク流路と複数の吐出口H1100Tとがフォトリソグラフィ技術により形成されると共に、複数のインク流路にインクを供給するためのインク供給口が裏面に開口するように形成されている。また、記録素子基板H1100は第1のプレートH1200に接着固定されており、ここには、前記記録素子基板H1100にインクを供給するためのインク供給口H1201が形成されている。さらに、第1のプレートH1200には、開口部を有する第2のプレートH1400が接着固定されており、この第2のプレートH1400を介して、電気配線基板H1300が記録素子基板H1100に対して電気的に接続されるよう保持されている。この電気配線基板H1300は、記録素子基板H1100にインクを吐出するための電気信号を印加するものであり、記録素子基板H1100に対応する電気配線と、この電気配線端部に位置し本体からの電気信号を受け取るための外部信号入力端子H1301とを有しており、外部信号入力端子H1301は、後述のタンクホルダーH1500の背面側に位置決め固定されている。
【0053】
一方、インクタンクH1900を着脱可能に保持するタンクホルダーH1500には、流路形成部材H1600が例えば、超音波溶着により固定され、インクタンクH1900から第1のプレートH1200に亘るインク流路H1501を形成している。また、インクタンクH1900と係合するインク流路H1501のインクタンク側端部には、フィルターH1700が設けられており、外部からの塵埃の侵入を防止し得るようになっている。また、インクタンクH1900との係合部にはシールゴムH1800が装着され、係合部からのインクの蒸発を防止し得るようになっている。
【0054】
さらに、前述のようにタンクホルダーH1500、流路形成部材H1600、フィルターH1700及びシールゴムH1800から構成されるタンクホルダー部と、前記記録素子基板H1100、第1のプレートH1200、電気配線基板H1300及び第2のプレートH1400から構成される記録素子部とを、接着等で結合することにより、記録ヘッドH1001を構成している。
【0055】
2.2 キャリッジ
次に、図2を参照して記録ヘッドカートリッジH1000を搭載するキャリッジM4001を説明する。
【0056】
図2に示すように、キャリッジM4001には、キャリッジM4001と係合し記録ヘッドH1001をキャリッジM4001上の所定の装着位置に案内するためのキャリッジカバーM4002と、記録ヘッドH1001のタンクホルダーH1500と係合し記録ヘッドH1001を所定の装着位置にセットさせるよう押圧するヘッドセットレバーM4007とが設けられている。
すなわち、ヘッドセットレバーM4007はキャリッジM4001の上部にヘッドセットレバー軸に対して回動可能に設けられると共に、記録ヘッドH1001との係合部には、ばね付勢されるヘッドセットプレート(不図示)が備えられ、このばね力によって記録ヘッドH1001を押圧しながらキャリッジM4001に装着する構成となっている。
【0057】
また、キャリッジM4001の記録ヘッドH1001との別の係合部にはコンタクトフレキシブルプリントケーブル(図7参照、以下、コンタクトFPCと称す)E0011が設けられ、コンタクトFPC E0011上のコンタクト部と記録ヘッドH1001に設けられたコンタクト部(外部信号入力端子)H1301とが電気的に接触し、記録のための各種情報の授受や記録ヘッドH1001への電力の供給などを行い得るようになっている。
【0058】
ここでコンタクトFPC E0011のコンタクト部とキャリッジM4001との間には不図示のゴムなどの弾性部材が設けられ、この弾性部材の弾性力とヘッドセットレバーばねによる押圧力とによってコンタクト部とキャリッジM4001との確実な接触を可能とするようになっている。さらに前記コンタクトFPC E0011はキャリッジM4001の背面に搭載されたキャリッジ基板E0013に接続されている(図7参照)。
【0059】
3. スキャナ
この実施形態におけるプリンタは、上述した記録ヘッドカートリッジH1000の代わりにキャリッジM4001にスキャナを装着することで読取装置としても使用することができる。
【0060】
このスキャナは、プリンタ側のキャリッジM4001と共に主走査方向に移動し、記録媒体に代えて給送された原稿画像をその主走査方向への移動の過程で読み取るようになっており、その主走査方向の読み取り動作と原稿の副走査方向の給送動作とを交互に行うことにより、1枚の原稿画像情報を読み取ることができる。
【0061】
図6(a)および(b)は、このスキャナM6000の概略構成を説明するために、スキャナM6000を上下逆にして示す図である。
【0062】
図示のように、スキャナホルダM6001は、略箱型の形状であり、その内部には読み取りに必要な光学系・処理回路などが収納されている。また、このスキャナM6000をキャリッジM4001へと装着した時に、原稿面と対面する部分には読取部レンズM6006が設けられており、このレンズM6006により原稿面からの反射光を内部の読取部に収束することで原稿画像を読み取るようになっている。一方、照明部レンズM6005は内部に不図示の光源を有し、その光源から発せられた光がレンズM6005を介して原稿へと照射される。
【0063】
スキャナホルダM6001の底部に固定されたスキャナカバーM6003は、スキャナホルダM6001内部を遮光するように嵌合し、側面に設けられたルーバー状の把持部によってキャリッジM4001への着脱操作性の向上を図っている。スキャナホルダM6001の外形形状は記録ヘッドH1001と略同形状であり、キャリッジM4001へは記録ヘッドカートリッジH1000と同様の操作で着脱することができる。
【0064】
また、スキャナホルダM6001には、読取り処理回路を有する基板が収納される一方、この基板に接続されたスキャナコンタクトPCBが外部に露出するよう設けられており、キャリッジM4001へとスキャナM6000を装着した際、スキャナコンタクトPCB M6004がキャリッジM4001側のコンタクトFPC E0011に接触し、基板を、キャリッジM4001を介して本体側の制御系に電気的に接続させるようになっている。
【0065】
4. プリンタの電気回路の構成
次に、本発明の実施形態における電気的回路構成を説明する。
図7は、この実施形態における電気的回路の全体構成例を概略的に示す図である。
【0066】
この実施形態における電気的回路は、主にキャリッジ基板(CRPCB)E0013、メインPCB(Printed Circuit Board)E0014、電源ユニットE0015等によって構成されている。
ここで、電源ユニットE0015は、メインPCB E0014と接続され、各種駆動電源を供給するものとなっている。
また、キャリッジ基板E0013は、キャリッジM4001(図2)に搭載されたプリント基板ユニットであり、コンタクトFPC E0011を通じて記録ヘッドとの信号の授受を行うインターフェースとして機能する他、キャリッジM4001の移動に伴ってエンコーダセンサE0004から出力されるパルス信号に基づき、エンコーダスケールE0005とエンコーダセンサE0004との位置関係の変化を検出し、その出力信号をフレキシブルフラットケーブル(CRFFC)E0012を通じてメインPCB E0014へと出力する。
【0067】
さらに、メインPCB E0014はこの実施形態におけるインクジェット記録装置の各部の駆動制御を司るプリント基板ユニットであり、紙端検出センサ(PEセンサ)E0007、ASF(自動給紙装置)センサE0009、カバーセンサE0022、パラレルインターフェース(パラレルI/F)E0016、シリアルインターフェース(シリアルI/F)E0017、レジュームキーE0019、LED E0020、電源キーE0018、ブザーE0021等に対するI/Oポートを基板上に有する。またさらに、キャリッジM1400を主走査させるための駆動源をなすモータ(CRモータ)E0001、記録媒体を搬送するための駆動源をなすモータ(LFモータ)E0002、記録ヘッドの回動動作と記録媒体の給紙動作に兼用されるモータ(PGモータ)E0003と接続されてこれらの駆動を制御する他、インクエンプティセンサE0006、GAPセンサE0008、PGセンサE0010、CRFFC E0012、電源ユニットE0015との接続インターフェイスを有する。
【0068】
図8は、メインPCB E0014の内部構成を示すブロック図である。図において、E1001はCPUであり、このCPU E1001は内部に発振回路E1005に接続されたクロックジェネレータ(CG) E1002を有し、その出力信号E1019によりシステムクロックを発生する。また、制御バスE1014を通じてROM E1004およびASIC(Application Specific Integrated Circuit) E1006に接続され、ROMに格納されたプログラムに従って、ASIC E1006の制御、電源キーからの入力信号E1017、及びレジュームキーからの入力信号E1016、カバー検出信号E1042、ヘッド検出信号(HSENS)E1013の状態の検知を行ない、さらにブザー信号(BUZ)E1018によりブザーE0021を駆動し、内蔵されるA/DコンバータE1003に接続されるインクエンプティ検出信号(INKS)E1011及びサーミスタによる温度検出信号(TH)E1012の状態の検知を行う一方、その他各種論理演算・条件判断等を行ない、インクジェット記録装置の駆動制御を司る。
【0069】
ここで、ヘッド検出信号E1013は、記録ヘッドカートリッジH1000からフレキシブルフラットケーブルE0012、キャリッジ基板E0013及びコンタクトフレキシブルプリントケーブルE0011を介して入力されるヘッド搭載検出信号であり、インクエンプティ検出信号E1011はインクエンプティセンサE0006から出力されるアナログ信号、温度検出信号E1012はキャリッジ基板E0013上に設けられたサーミスタ(図示せず)からのアナログ信号である。
【0070】
E1008はCRモータドライバであって、モータ電源(VM)E1040を駆動源とし、ASIC E1006からのCRモータ制御信号E1036に従って、CRモータ駆動信号E1037を生成し、CRモータE0001を駆動する。E1009はLF/PGモータドライバであって、モータ電源E1040を駆動源とし、ASIC E1006からのパルスモータ制御信号(PM制御信号)E1033に従ってLFモータ駆動信号E1035を生成し、これによってLFモータを駆動すると共に、PGモータ駆動信号E1034を生成してPGモータを駆動する。
【0071】
E1010は電源制御回路であり、ASIC E1006からの電源制御信号E1024に従って発光素子を有する各センサ等への電源供給を制御する。パラレルI/F E0016は、ASIC E1006からのパラレルI/F信号E1030を、外部に接続されるパラレルI/FケーブルE1031に伝達し、またパラレルI/FケーブルE1031の信号をASIC E1006に伝達する。シリアルI/F E0017は、ASIC E1006からのシリアルI/F信号E1028を、外部に接続されるシリアルI/FケーブルE1029に伝達し、また同ケーブルE1029からの信号をASIC E1006に伝達する。
【0072】
一方、電源ユニットE0015からは、ヘッド電源(VH)E1039及びモータ電源(VM)E1040、ロジック電源(VDD)E1041が供給される。また、ASIC E1006からのヘッド電源ON信号(VHON)E1022及びモータ電源ON信号(VMOM)E1023が電源ユニットE0015に入力され、それぞれヘッド電源E1039及びモータ電源E1040のON/OFFを制御する。電源ユニットE0015から供給されたロジック電源(VDD)E1041は、必要に応じて電圧変換された上で、メインPCB E0014内外の各部へ供給される。
【0073】
またヘッド電源信号E1039は、メインPCB E0014上で平滑化された後にフレキシブルフラットケーブルE0011へと送出され、記録ヘッドカートリッジH1000の駆動に用いられる。
E1007はリセット回路で、ロジック電源電圧E1041の低下を検出して、CPU E1001及びASIC E1006にリセット信号(RESET)E1015を供給し、初期化を行なう。
【0074】
このASIC E1006は1チップの半導体集積回路であり、制御バスE1014を通じてCPU E1001によって制御され、前述したCRモータ制御信号E1036、PM制御信号E1033、電源制御信号E1024、ヘッド電源ON信号E1022、及びモータ電源ON信号E1023等を出力し、パラレルI/F E0016およびシリアルI/F E0017との信号の授受を行なう他、PEセンサE0007からのPE検出信号(PES)E1025、ASFセンサE0009からのASF検出信号(ASFS)E1026、記録ヘッドと記録媒体とのギャップを検出するためのセンサ(GAP)センサE0008からのGAP検出信号(GAPS)E1027、PGセンサE0010からのPG検出信号(PGS)E1032の状態を検知して、その状態を表すデータを制御バスE1014を通じてCPU E1001に伝達し、入力されたデータに基づきCPU E1001はLED駆動信号E1038の駆動を制御してLEDE0020の点滅を行なう。
【0075】
さらに、エンコーダ信号(ENC)E1020の状態を検知してタイミング信号を生成し、ヘッド制御信号E1021で記録ヘッドカートリッジH1000とのインターフェイスをとり記録動作を制御する。ここにおいて、エンコーダ信号(ENC)E1020はフレキシブルフラットケーブルE0012を通じて入力されるCRエンコーダセンサE0004の出力信号である。また、ヘッド制御信号E1021は、フレキシブルフラットケーブルE0012、キャリッジ基板E0013、及びコンタクトFPC E0011を経て記録ヘッドH1000に供給される。
【0076】
図9は、ASIC E1006の内部構成例を示すブロック図である。
【0077】
なお、同図において、各ブロック間の接続については、記録データやモータ制御データ等、ヘッドや各部機構部品の制御にかかわるデータの流れのみを示しており、各ブロックに内蔵されるレジスタの読み書きに係わる制御信号やクロック、DMA制御にかかわる制御信号などは図面上の記載の煩雑化を避けるため省略している。
【0078】
図中、E2002はPLLコントローラであり、図9に示すようにCPU E1001から出力されるクロック信号(CLK)E2031及びPLL制御信号(PLLON)E2033により、ASIC E1006内の大部分へと供給するクロック(図示しない)を発生する。
【0079】
また、E2001はCPUインターフェース(CPUI/F)であり、リセット信号E1015、CPU E1001から出力されるソフトリセット信号(PDWN)E2032、クロック信号(CLK)E2031及び制御バスE1014からの制御信号により、以下に説明するような各ブロックに対するレジスタ読み書き等の制御や、一部ブロックへのクロックの供給、割り込み信号の受け付け等(いずれも図示しない)を行ない、CPU E1001に対して割り込み信号(INT)E2034を出力し、ASIC E1006内部での割り込みの発生を知らせる。
【0080】
また、E2005はDRAMであり、記録用のデータバッファとして、受信バッファE2010、ワークバッファE2011、プリントバッファE2014、展開用データバッファE2016などの各領域を有すると共に、モータ制御用としてモータ制御バッファE2023を有し、さらにスキャナ動作モード時に使用するバッファとして、上記の各記録用データバッファに代えて使用されるスキャナ取込みバッファE2024、スキャナデータバッファE2026、送出バッファE2028などの領域を有する。
【0081】
また、このDRAM E2005は、CPU E1001の動作に必要なワーク領域としても使用されている。すなわち、E2004はDRAM制御部であり、制御バスによるCPU E1001からDRAM E2005へのアクセスと、後述するDMA制御部E2003からDRAM E2005へのアクセスとを切り替えて、DRAM E2005への読み書き動作を行なう。
【0082】
DMA制御部E2003では、各ブロックからのリクエスト(図示せず)を受け付けて、アドレス信号や制御信号(図示せず)、書込み動作の場合には書込みデータE2038、E2041、E2044、E2053、E2055、E2057などをDRAM制御部E2004に出力してDRAMアクセスを行なう。また読み出しの場合には、DRAM制御部E2004からの読み出しデータE2040、E2043、E2045、E2051、E2054、E2056、E2058、E2059を、リクエスト元のブロックに受け渡す。
【0083】
また、E2006は、IEEE1284I/Fであり、CPUI/F E2001を介したCPU E1001の制御により、パラレルI/F E0016を通じて、図示しない外部ホスト機器との双方向通信インターフェイスを行なう他、記録時にはパラレルI/F E0016からの受信データ(PIF受信データE2036)をDMA処理によって受信制御部E2008へと受け渡し、スキャナ読み取り時にはDRAM E2005内の送出バッファE2028に格納されたデータ(IEEE1284送信データ(RDPIF)E2059)をDMA処理によりパラレルI/Fに送信する。
【0084】
E2007は、ユニバーサルシリアルバス(USB)I/Fであり、CPUI/F E2001を介したCPU E1001の制御により、シリアルI/F E0017を通じて、図示しない外部ホスト機器との双方向通信インターフェイスを行なう他、印刷時にはシリアルI/F E0017からの受信データ(USB受信データE2037)をDMA処理により受信制御部E2008に受け渡し、スキャナ読み取り時にはDRAM E2005内の送出バッファE2028に格納されたデータ(USB送信データ(RDUSB)E2058)をDMA処理によりシリアルI/F E0017に送信する。受信制御部E2008は、1284I/F E2006もしくはUSBI/F E2007のうちの選択されたI/Fからの受信データ(WDIF)E2038)を、受信バッファ制御部E2039の管理する受信バッファ書込みアドレスに、書込む。
E2009は圧縮・伸長DMAコントローラであり、CPUI/F E2001を介したCPUE1001の制御により、受信バッファE2010上に格納された受信データ(ラスタデータ)を、受信バッファ制御部E2039の管理する受信バッファ読み出しアドレスから読み出し、そのデータ(RDWK)E2040を指定されたモードに従って圧縮・伸長し、記録コード列(WDWK)E2041としてワークバッファ領域に書込む。
【0085】
E2013は記録バッファ転送DMAコントローラで、CPUI/F E2001を介したCPU E1007の制御によってワークバッファE2011上の記録コード(RDWP)E2043を読み出し、各記録コードを、記録ヘッドカートリッジH1000へのデータ転送順序に適するようなプリントバッファE2014上のアドレスに並べ替えて転送(WDWP E2044)する。また、E2012はワーククリアDMAコントローラであり、CPUI/F E2001を介したCPU E1001の制御によって記録バッファ転送DMAコントローラ E2013による転送が完了したワークバッファ上の領域に対し、指定したワークフィルデータ(WDWF)E2042を繰返し書込む。
【0086】
E2015は記録データ展開DMAコントローラであり、CPUI/F E2001を介したCPU E1001の制御により、ヘッド制御部E2018からのデータ展開タイミング信号E2050をトリガとして、プリントバッファ上に並べ替えて書込まれた記録コードと展開用データバッファE2016上に書込まれた展開用データとを読み出し、展開記録データ(RDHDG)E2045をカラムバッファ書込みデータ(WDHDG)E2047としてカラムバッファE2017に書込む。ここで、カラムバッファE2017は、記録ヘッドカートリッジH1000への転送データ(展開記録データ)を一時的に格納するSRAMであり、記録データ展開DMAコントローラE2015とヘッド制御部E2018とのハンドシェーク信号(図示せず)によって両ブロックにより共有管理されている。
【0087】
E2018はヘッド制御部で、CPUI/F E2001を介したCPU E1001の制御により、ヘッド制御信号を介して記録ヘッドカートリッジH1000またはスキャナとのインターフェイスを行なう他、エンコーダ信号処理部E2019からのヘッド駆動タイミング信号E2049に基づき、記録データ展開DMAコントローラに対してデータ展開タイミング信号E2050の出力を行なう。
【0088】
また、印刷時には、前記ヘッド駆動タイミング信号E2049に従って、カラムバッファから展開記録データ(RDHD)E2048を読み出し、そのデータをヘッド制御信号E1021として記録ヘッドカートリッジH1000に出力する。
また、スキャナ読み取りモードにおいては、ヘッド制御信号E1021として入力された取込みデータ(WDHD)E2053をDRAM E2005上のスキャナ取込みバッファE2024へとDMA転送する。E2025はスキャナデータ処理DMAコントローラであり、CPUI/F E2001を介したCPUE1001の制御により、スキャナ取込みバッファE2024に蓄えられた取込みバッファ読み出しデータ(RDAV)E2054を読み出し、平均化等の処理を行なった処理済データ(WDAV)E2055をDRAM E2005上のスキャナデータバッファE2026に書込む。
E2027はスキャナデータ圧縮DMAコントローラで、CPUI/F E2001を介したCPU E1001の制御により、スキャナデータバッファE2026上の処理済データ(RDYC)E2056を読み出してデータ圧縮を行ない、圧縮データ(WDYC)E2057を送出バッファE2028に書込み転送する。
【0089】
E2019はエンコーダ信号処理部であり、エンコーダ信号(ENC)を受けて、CPU E1001の制御で定められたモードに従ってヘッド駆動タイミング信号E2049を出力する他、エンコーダ信号E1020から得られるキャリッジM4001の位置や速度にかかわる情報をレジスタに格納して、CPU E1001に提供する。CPU E1001はこの情報に基づき、CRモータE0001の制御における各種パラメータを決定する。また、E2020はCRモータ制御部であり、CPUI/F E2001を介したCPU E1001の制御により、CRモータ制御信号E1036を出力する。
【0090】
E2022はセンサ信号処理部で、PGセンサE0010、PEセンサE0007、ASFセンサE0009、及びGAPセンサE0008等から出力される各検出信号E1033,E1025,E1026,E1027を受けて、CPUE1001の制御で定められたモードに従ってこれらのセンサ情報をCPU E1001に伝達する他、LF/PGモータ制御用DMAコントローラ E2021に対してセンサ検出信号E2052を出力する。
【0091】
LF/PGモータ制御用DMAコントローラE2021は、CPUI/F E2001を介したCPU E1001の制御により、DRAM E2005上のモータ制御バッファE2023からパルスモータ駆動テーブル(RDPM)E2051を読み出してパルスモータ制御信号E1033を出力する他、動作モードによっては前記センサ検出信号を制御のトリガとしてパルスモータ制御信号E1033を出力する。
また、E2030はLED制御部であり、CPUI/F E2001を介したCPU E1001の制御により、LED駆動信号E1038を出力する。さらに、E2029はポート制御部であり、CPUI/F E2001を介したCPU E1001の制御により、ヘッド電源ON信号E1022、モータ電源ON信号E1023、及び電源制御信号E1024を出力する。
【0092】
5. プリンタの動作
次に、上記のように構成された本発明の実施形態におけるインクジェット記録装置の動作を図10のフローチャートに基づき説明する。
【0093】
AC電源に装置本体1000が接続されると、まず、ステップS1では装置の第1の初期化処理を行なう。この初期化処理では、本装置のROMおよびRAMのチェックなどの電気回路系のチェックを行ない、電気的に本装置が正常に動作可能であるかを確認する。
【0094】
次にステップS2では、装置本体M1000の上ケースM1002に設けられた電源キーE0018がONされたかどうかの判断を行い、電源キーE0018が押された場合には、次のステップS3へと移行し、ここで第2の初期化処理を行う。
【0095】
この第2の初期化処理では、本装置の各種駆動機構及び記録ヘッドのチェックを行なう。すなわち、各種モータの初期化やヘッド情報の読み込みを行うに際し、装置が正常に動作可能であるかを確認する。
【0096】
次にステップS4ではイベント待ちを行なう。すなわち、本装置に対して、外部I/Fからの指令イベント、ユーザ操作によるパネルキーイベントおよび内部的な制御イベントなどを監視し、これらのイベントが発生すると当該イベントに対応した処理を実行する。
【0097】
例えば、ステップS4で外部I/Fからの印刷指令イベントを受信した場合には、ステップS5へと移行し、同ステップでユーザ操作による電源キーイベントが発生した場合にはステップS10へと移行し、同ステップでその他のイベントが発生した場合にはステップS11へと移行する。
ここで、ステップS5では、外部I/Fからの印刷指令を解析し、指定された紙種別、用紙サイズ、印刷品位、給紙方法などを判断し、その判断結果を表すデータを本装置内のRAM E2005に記憶し、ステップS6へと進む。
次いでステップS6ではステップS5で指定された給紙方法により給紙を開始し、用紙を記録開始位置まで送り、ステップS7に進む。
ステップS7では記録動作を行なう。この記録動作では、外部I/Fから送出されてきた記録データを、一旦記録バッファに格納し、次いでCRモータE0001を駆動してキャリッジM4001の主走査方向への移動を開始すると共に、プリントバッファE2014に格納されている記録データを記録ヘッドH1001へと供給して1行の記録を行ない、1行分の記録データの記録動作が終了するとLFモータE0002を駆動し、LFローラM3001を回転させて用紙を副走査方向へと送る。この後、上記動作を繰り返し実行し、外部I/Fからの1ページ分の記録データの記録が終了すると、ステップ8へと進む。
【0098】
ステップS8では、LFモータE0002を駆動し、排紙ローラM2003を駆動し、用紙が完全に本装置から送り出されたと判断されるまで紙送りを繰返し、終了した時点で用紙は排紙トレイM1004a上に完全に排紙された状態となる。
【0099】
次にステップS9では、記録すべき全ページの記録動作が終了したか否かを判定し、記録すべきページが残存する場合には、ステップS5へと復帰し、以下、前述のステップS5〜S9までの動作を繰り返し、記録すべき全てのページの記録動作が終了した時点で記録動作は終了し、その後ステップS4へと移行し、次のイベントを待つ。
【0100】
一方、ステップS10ではプリンタ終了処理を行ない、本装置の動作を停止させる。つまり、各種モータやヘッドなどの電源を切断するために、電源を切断可能な状態に移行した後、電源を切断しステップS4に進み、次のイベントを待つ。
【0101】
また、ステップS11では、上記以外の他のイベント処理を行なう。例えば、本装置の各種パネルキーや外部I/Fからの回復指令や内部的に発生する回復イベントなどに対応した処理を行なう。なお、処理終了後にはステップS4に進み、次のイベントを待つ。
【0102】
6. ヘッドの構成
ここで、本実施形態で用いるヘッドH1001の吐出口群の構成配置について説明する。
【0103】
図11は本実施形態で用いた高密度記録を実現するためのヘッドの模式的正面図である。この例では1列当たり600dpi(ドット/インチ)のピッチ(約42μmピッチ)で128個の吐出口を配列した吐出口列を1色当たり2列、互いに副走査方向(紙送り方向)に約21μmずらして、主走査方向(キャリッジスキャン方向)に設けてあり、1色当たり合計256個の吐出口にて1200dpiの出力解像度(約21μmピッチ)を実現している。さらに、図示の例ではそのような吐出口列を6色に対応して主走査方向に並置し、6色について合計12列の吐出口列で副走査方向に関し1200dpiの記録を行う一体構造のヘッド構成としている。但し、製造上は並列する2色分が1チップとして同時に作成され、その後3チップを並列して接着させる構成をとっているので、各チップの隣り合う2色のノズル列(ブラック(Bk)およびライトシアン(LC)の組、ライトマゼンタ(LM)およびシアン(C)の組、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の組)は他に比べ駆動条件が似通ったものとなっている。
【0104】
なお、図11に示した副走査方向1200dpiの解像度のヘッドを主走査方向2400dpiの解像度で走査する場合、紙面上での1記録画素は主走査方向約10.6μm×約21.2μm四方の領域となるが、本実施形態で用いる1ドロップは約4plであり、紙面上では直径約45μmの円形ドットを形成する。このとき、1ドットの面積は1570μm2となり、1記録画素領域の約10.6μm×約21.2μm=225μm2よりはるかに大きくなる。
【0105】
7. インデックス処理の第1例
インデックス処理を行う場合、用いる全色調について均一な階調数とした場合には、前述のように必要とするメモリ量が増大する。一方で、高画質化に対応するため多数のノズルの高密度実装化が進み、またプリント速度向上のため大型のプリントヘッドが用いられる傾向にある昨今では、プリント装置において扱うデータ量が非常に多くなってきている。このような状況下、2値処理に比べて扱う入力データ量を削減できるとは言え、インデックス処理を行う場合にも扱うデータ量は適切に抑制されるのが強く望ましく、かつデータ処理速度が極力低下しないようにするのが望ましい。
【0106】
本実施形態においては、上述のように、通常色(ブラック、シアン、マゼンタおよびイエロー)に加え、フォトインク(ライトシアンおよびライトマゼンタ)を用いて高画質のプリントを行い得る構成にあって、それらインクの各色調(すなわち色や濃度)に対応して適切な階調数のインデックスパターンを備えることで、データ量の削減、データ処理の高速化、並びに色処理および階調再現数の最適化を図り、かつ粒状感のない高画質のプリントを可能とする。
【0107】
具体的には、600ppiの入力解像度に対して、光学濃度(OD値)の高い色を含む通常色のインク(以下、濃インクとも言う)については5値のインデックスパターンを備え、光学濃度の低いフォトインク(以下、淡インクとも言う)については9値のインデックスパターンを備えるものとする。なお、ハーフトーンは誤差拡散法により発生させるものとする。
【0108】
ここで、全濃度領域について粒状性を考えると、画像のハイライト領域では本実施形態の場合濃度の低いフォトインク(例えば濃インクの1/6の濃度のもの)を使用することができるので、粒状感が小さい。しかし中濃度以上の領域では濃インクも併用され、高濃度領域では濃インクが専ら用いられることになるが、特に中濃度領域において濃インクが併用され始めるポイント、すなわち淡インクにより形成されたドットに濃インクにより形成されたドットが混在し始めるポイントでは、濃インクのドットが目立ち、粒状感を大きくする。中濃度領域は、特に人間の視覚に敏感に感じられる肌色や青空などの再現に用いられるので、粒状性を極力低減することが強く望ましい。
【0109】
ここで、ドットを形成するためにプリント媒体に打ち込まれるインクの打ち込み量と記録濃度との関係を説明する。ここで、打ち込み量とは、例えば1200dpi×1200dpiの記録解像度に対応する単位領域を1記録画素と定義した場合に、当該1記録画素を埋め尽くす程度の大きさのドットが、当該1記録画素に対してどれくらいの量(個数)打ち込まれるかを示す指標であり、1記録画素当たりに1ドットが打ち込まれる場合の打ち込み量が100%である。従って、1記録画素当たりに2ドットが打ち込まれる場合の打ち込み量が200%、1記録画素当たりに3ドットが打ち込まれる場合の打ち込み量が300%となる。
【0110】
図12に示されるように、濃インクの場合インクの打ち込み量が0%〜100%までは、ほぼリニアに濃度が上昇する。しかし125%を越えると濃度は殆ど上昇しない。さらに、打ち込み量が200%以上ともなると、却って濃度は低下したり、インク溢れによる画質の低下が生じてしまう。従って濃インクに関しては、インクの打ち込み量を0%から100%程度を上限とする場合に、濃度のリニアな上昇による諧調性が得られる。一方、淡インクの場合は、インクの打ち込み量が0%〜200%までは、ほぼリニアに濃度が上昇する。さらに、打ち込み量を300%まで増やすと、濃度は殆ど上昇しなくなり、しかもインクがプリント媒体から溢れて画質の低下が生じてしまうこともある。従って、淡インクに関しては、インクの打ち込み量を0%から300%未満の範囲とする限り、100%を上限とする場合よりも濃度のリニアな上昇による優れた諧調性が得られることになる。
【0111】
そこで、本実施形態では、淡インクの最大打ち込み量を例えば175%程度以上とすることで淡インクと濃インクとの濃度差をなくし、濃インクのドットが目立たないようにすることで、中濃度領域での粒状性を低減する。
【0112】
図13(a)に示すように、かかる処理を8つの記録画素(主走査方向4画素×副走査方向2画素。1記録画素のサイズは主走査方向約10.58μm(1/2400インチ)、副走査方向約21.17μm(1/1200インチ)とする)内でのドット配列で諧調表現を行うものとして考える。本実施形態のプリントヘッドでは、上述のように紙面上で直径約45μmの円形ドットが形成されるので、図13(b)に示すように8つの記録画素のうち4つのドットを配列するとインクの打ち込み量がほぼ100%となり、同図(c)に示すように8つの記録画素のすべてにドットを配列するとインクの打ち込み量がほぼ200%となる。
【0113】
上述のように、濃インクの場合はインク打ち込み量を100%以上としても殆ど濃度が上昇せず、また必要以上打ち込むことはインクの滲み等が発生して画像品質が低下することになる。そこで本実施形態では、8つの記録画素に対してドットを0〜4個配列して最大インク打ち込み量を100%とする5値のインデックス処理(図14(a)のLevel0〜Level4)を行う。これに対し、淡インクの場合はインク打ち込み量が200%程度までは濃度がリニアに上昇することから、8つの記録画素に対してドットを0〜8個配列して最大インク打ち込み量を200%とする9値のインデックス処理(図14(b)のLevel0〜Level9)を行う。
【0114】
このように淡インクのインデックスパターンの階調数を9値とすることで、粒状性の低減を図り、ハイライト領域における諧調再現数を向上させる。また、濃インクのインデックスパターンを5値とすることで、最大濃度を保証しつつ、インクの滲みや溢れ等を防止し画像品質の低下を抑制する。そしてこれらにより、データ処理量の削減によるデータ処理速度の向上と、メモリ容量の削減による装置の低廉化を図ることができる。
【0115】
なお、9値のインデックス処理を施す場合の主走査方向の出力解像度は実質的に2400dpiであり、5値のインデックス処理を施す場合の主走査方向の出力解像度は実質的に1200dpiである。これは、階調数が相対的に大きい多値処理を施すためのドットパターンによる画像形成の解像度をX、相対的に小さい多値処理を施すためのドットパターンによる画像形成の解像度をYとするとき、次式
1/Y=N/X (Nは2以上の整数)
が成立する、と一般化できるものである。
【0116】
8. インデックス処理の第2例
上記第1例においては、図11に示した副走査方向1200dpiの解像度のヘッドを主走査方向2400dpiの解像度で走査し、紙面上での1記録画素を主走査方向約10.58μm×約21.17μm四方の領域とし、各色ノズルは一律に1ドロップあたり約4plのインクを吐出し、紙面上で直径約45μmの円形ドットが形成されるものとした。しかし本発明は図11のようなプリントヘッドのみならず、他の構成および仕様を有するプリントヘッドを用いてプリントを行う場合に対しても適用できるのは勿論である。
【0117】
インデックス処理の第2例として、例えばブラック(B)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ライトシアン(LC)、およびライトマゼンタ(LM)の各色調に対応したプリントヘッドであって、ブラック、イエロー、ライトシアン、およびライトマゼンタについては紙面上で直径約45μm(1ドロップ当たりの吐出量が約4pl)のドットを形成するノズルを、シアンおよびマゼンタについては紙面上で直径約30μm(1ドロップ当たりの吐出量が約2pl、滲み率が約2.0)のドットを形成するノズルを有するものに適用した例を説明する。なお、各色調のプリントヘッドのノズル数および記録解像度については上例と同様とする。
【0118】
そして、本例では、600ppiの入力解像度に対して、ドット径30μm(吐出量が約2pl)となるものに対しては9値のインデックスパターンを備え、ドット径45μm(吐出量が約4pl)となるものに対しては5値のインデックスパターンを備えるものとする。また、ハーフトーンは誤差拡散法により発生させるものとする。
【0119】
上述のように、ここで、全濃度領域について粒状性を考えると、画像のハイライト領域では本実施形態の場合濃度の低いフォトインク(例えば濃インクの1/6の濃度のもの)を使用することができるので、粒状感が小さい。しかし中濃度以上の領域では濃インクも併用され、高濃度領域では濃インクが専ら用いられることになるが、特に中濃度領域において濃インクが併用され始めるポイント、すなわち淡インクにより形成されたドットに濃インクにより形成されたドットが混在し始めるポイントでは、濃インクのドットが目立ち、粒状感を大きくする。中濃度領域は、特に人間の視覚に敏感に感じられる肌色や青空などの再現に用いられるので、粒状性を極力低減することが強く望ましい。
【0120】
ここで、副走査方向1200dpiの解像度のヘッドを用いて、主走査方向1200dpiの解像度でプリントを行うことを考える。この場合、図15(a)に示すように、1記録画素の寸法は縦横約21.17μmであり、その対角距離は約30μmである。従って、600ppiの入力データに5値のインデックス処理を施した場合、紙面上でのドット径が45μm(吐出量は4pl)であれば、同図(b)に示すように十分なエリアファクタ(記録画素に対するドットの充填率)を確保できる。
【0121】
しかし、ドット径が30μmである場合、記録画素の対角距離30μmであることから、同図(c)に示すように、ドット径が45μmの場合と比較して十分なエリアファクタが確保できないために所望の最大濃度が確保できなかったり、あるいは本体ノイズやヘッドノイズに起因して濃度むらやインク着弾位置のずれによる筋等が発生し、画像品質を低下させてしまうおそれがある。
【0122】
そこで、本実施形態では、副走査方向1200dpiの解像度のヘッドを用いて、主走査方向2400dpiの解像度、すなわち図15(d)に示すように1記録画素の寸法が縦横約21.17μm×約10.58μmとなるドットプリントを行う一方、紙面上でのドット径が30μm(吐出量は2pl)のものに対しては600ppiの入力データに9値のインデックス処理(図14(b))を施し、十分なエリアファクタが確保されるようにする(図15(e))。これにより、粒状性の低減を図り、ハイライト領域における諧調再現数を向上させることができる。また、紙面上でのドット径が45μm(吐出量は4pl)のものに対しては600ppiの入力データに5値のインデックス処理(図14(a))を施すことで、最大濃度を保証しつつ、インクの滲みや溢れ等を防止し画像品質の低下を抑制する。そしてこれらにより、データ処理量の削減によるデータ処理速度の向上と、メモリ容量の削減による装置の低廉化を図ることができる。
【0123】
9. インデックス処理の制御系
図16は本実施形態のインクジェットプリンタの画像処理系を概念的に示すブロック図である。図示のように、画像処理系は概して、画像入力部20、画像処理部21および画像出力部22から構成される。画像入力部20は、デジタルカメラやスキャナ等の画像入力装置や各種記録媒体あるいは通信回線を介して入力された画像データを量子化して、多値のデータとして画像処理部21に対して供給する。画像出力部21は実際に画像処理を施す部分であり、画像入力部20から入力された多値のデータを、インクジェットプリント部である画像出力部22が表現可能な階調値のデータへと変換する。画像出力部22は、画像処理部21にて画像処理を施されたデータに基づいてプリントを行う。
【0124】
なお、図16に示されたこれらの各部は機能的に表現されたものであり、具体的には図7ないし図9に示した電気的な回路構成の一部として設けておくことができる。
【0125】
図17は図16の画像処理部21のより詳細な構成例を示すブロック図である。図示されたように、画像処理部21は、量子化部30、ドットパターンアドレス生成部31、ドットパターン変換部32およびドットパターン格納部33から構成される。量子化部30は、画像入力部20より入力された多値の入力画像データを補正した後、N値の階調データに量子化する。ここでは、2×2ドットのサブマトリクスを用い5値に量子化するものとする。
【0126】
ドットパターンアドレス生成部31は、M×Nドットのサイズのドットパターンテーブルに対して、現画素のドットパターンがどの位置に相当するかを示すアドレス情報を生成し、そのアドレス情報をドットパターンテーブル変換部32に出力する。このアドレス情報は、入力画素の画素位置情報、ドットパターンテーブル全体のサイズ、および出力するドットパターンのサイズにより決定される。
【0127】
ドットパターン変換部32は、量子化部30にて量子化された値に基づいて、インデックス処理用の複数個のドットパターンテーブルを格納しているドットパターンテーブル格納部33からドットパターンを選択して取得し、ドットパターンテーブルに対応するドットアドレスを指定する。
【0128】
ドットパターン格納部33は、量子化部30で量子化される値に対応した分のドットパターンテーブルを保持し、複数のドットパターンテーブルよりドットパターンを選択し、ドットパターンテーブル変換部31に出力する。
【0129】
図18を参照してドットパターンアドレス生成部31について詳細に説明する。
【0130】
ドットパターンアドレス生成部31は、ドットパターンテーブル格納部33から、指定されたテーブルのアドレスを、ブラック(B)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ライトシアン(LC)、およびライトマゼンタ(lM)の各色調毎に、スイッチ等により順次切り替えて指定できるよう設定し、ドットパターンテーブル変換部32へとアドレスデータを転送する。
【0131】
図19は各色調のドットパターンテーブル格納部33の構成例を示す図であり、ブラック(B)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ライトシアン(LC)、およびライトマゼンタ(LM)の各色調毎に、インデックス処理用のパターンテーブルがそれぞれ格納されている。
【0132】
10. プリント制御
例えば、インデックス処理の第1例では、全色調についてドット径45μm(吐出量4pl)のノズルを有したプリントヘッドを用い、記録解像度を1200×2400dpiとし、Y,M,C,Bについては最大打ち込み量が100%となる5値のインデックスを、LMおよびLCについては最大打ち込み量が200%となる9値のインデックス処理用のパターンを定めた。そして図14のようなインデックスを使用する場合、同一画像領域に対するプリントは1スキャンで行われるプリント制御を採用するものでも、複数回のスキャンで行われるプリント制御を採用するものでもよく、その同一画像領域に対するプリント走査が終了した時点で所期の打ち込み量が確保されていればよい。なお、後者の場合には各主走査で相補的な関係にあるドット形成を行うための間引き処理が行われる。
【0133】
しかし本発明は、上例にのみ限られるものではなく、用いる色調(色や濃度)、ドット径(吐出量)、最大打ち込み量など、複数の異なる条件でインク吐出を行うプリントヘッドを用いて画像形成を行うに際し、それら複数の条件に応じてインデックス処理のためのドットパターン、記録解像度、打ち込み量などを適切に設定し、適切なプリント制御を行うことができるのであり、それによってデータ処理量の削減によるデータ処理速度の向上と、メモリ容量の削減による装置の低廉化を図ることができる。
【0134】
以下の実施形態では、上例と同様にY,M,C,Bについては最大打ち込み量が100%、LMおよびLCについては最大打ち込み量が200%となるようにする一方、前者についての記録解像度を1200×1200dpi、後者についての記録解像度を1200×2400dpiとし、さらにマルチスキャンを採用するとともに適切な間引きパターン(マスク)を適用して、マルチスキャン終了時に前者については100%、後者については200%を最大打ち込み量としたプリントが行われるようにした例について説明する。
【0135】
図20は本例で用いるドットパターンテーブルの一例を示す。この例においても、ブラック(B)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)については5値、ライトマゼンタ(LM)およびライトシアン(LC)については9値のインデックス処理用のパターンを定めている。そして、B、C、MおよびYについては入力1画素に対し2×2ドット分の基本パターン、LMおよびLCについては入力1画素に対し4×2ドット分の基本パターンとしている。また、基本パターン内にすべてドットが配列されたときに最大打ち込み量が100%となる。
【0136】
まず、シアンおよびブラックでは、入力1画素に対し2×2ドット分の基本パターンを展開し、入力レベルに対し出力レベルを5段階(0〜4)で表現する。次に隣接する入力画素に対しても同様に2×2ドット分の基本パターンを展開し、入力レベルに対し出力レベルを5段階(0〜4)で表現する。さらに隣接する入力画素に対しても、同様に順次展開され入力5画素目以降は入力1画素目の展開パターンを繰り返す構成を採用する。マゼンタおよびイエローに関しても、ドットパターンの配置上の差はあるものの、シアンおよびブラックと同様の手法により2×2ドットパターンが決定される。
【0137】
これに対し、ライトシアンでは、入力1画素に対し、2×4ドット分の基本パターンを展開し、入力レベルに対し出力レベルを9段階(0〜8)で表現する。次に隣接する入力画素に対しても同様に2×4ドット分の基本パターンを展開し、入力レベルに対し出力レベルを9段階(0〜8)で表現することが可能となる。さらに隣接する入力画素に対しても同様に順次展開され、入力5画素目以降は1画素目の展開パターンを繰り返す構成とする。ライトマゼンタの場合も同様にして2×4ドットパターンとして展開される。このようにフォト系インク(ライトシアンおよびマゼンタ)に関しては、通常のインク(ブラック、シアン、マゼンタおよびイエロー)より大きいサイズとしてデータ展開を行っている。
【0138】
図21は本実施形態におけるドット形成の模式図である。通常インク(ブラック、シアン、マゼンタおよびイエロー)の場合は、同図(a)に示すように1200dpiの格子上に1ドットづつ配置させるのに対し、フォト系インク(ライトシアンおよびマゼンタ)では、同図(b)に示すようにラスタ方向(副走査方向)に2400dpiの解像度で1ドットづつ配置させる。この理由は、フォト系インク(LCおよびLM)では打ち込み量に対する濃度特性の関係が線形的な関係があり、図12について説明したように、200%の打ち込み量までは濃度向上効果が確認されているためである。これに対し通常インク(B、C、MおよびY)に関しては、打ち込み量に対する濃度特性が100%の打ち込み量までで飽和する傾向にあるので、ラスタ方向の解像度をフォト系インクの場合の1/2としている。
【0139】
ここで、本実施形態のようなテーブルを格納するのに要するメモリの記憶容量を、全色調について同値のインデックス処理用ドットパターンを用いる場合と比較する。後者の場合、すなわち例えば、6色について9値のドットパターンテーブルを持つ場合、必要な記憶容量は、
(2ドット×32ドット×8パターン×6色)/8ビット=384バイト
となる。これに対し、本実施形態の場合は、
{(2ドット×32ドット×8パターン×2色)+(2ドット×16ドット×4パターン×4色)}/8ビット=192バイト
となるので、約50%の記憶容量に抑えることが可能となり、本体のコストダウンを実現し、かつ品位を落とさない画像を形成することが可能となるのである。
【0140】
次に、具体的なプリント制御について説明する。ここでは、入力解像度が全色調について等しく600ppiであり、これに対して図20に示すドットパターンにて各色調のデータ展開を行うものとする。
【0141】
そして、通常インク(ブラック、シアン、マゼンタおよびイエロー)については、図21(a)に示したようにラスタ方向(主走査方向)およびカラム方向(副走査方向)ともに1200dpiの記録解像度、フォト系インク(ライトシアンおよびマゼンタ)では、同図(b)に示すようにラスタ方向2400dpi、カラム方向1200dpiとし、1主走査内で記録される出力解像度が色調によって異なっている。このようにフォト系インクについて主走査方向の出力解像度を高くするための手段としては、例えば本出願人による特願2000−2166949号に記載されたカラム間引きの技術を利用することができる。
【0142】
同号に記載されたカラム間引き記録方式について簡単に説明すると、キャリッジの移動速度を通常に規定される移動速度の2倍として主走査方向に移動させつつ、間引かれた画像をプリントヘッドによって記録し、その後、プリント媒体を副走査方向に所定量搬送してから、キャリッジを主走査方向に移動させつつ、先の記録によっては記録されなかった画像部分を記録ヘッドによって記録する。つまり、記録すべき画像が互いに補完し合う複数の部分に分けられて、それらの画像部分が記録ヘッドの複数回の走査に分けて記録されるものである。また、同号には、キャリッジの移動速度を変えずに、プリントヘッドの主走査毎(パス毎)に、主走査方向における画素部分の記録位置の間隔を基本格子点間の距離(例えば1200dpi)よりも短くすることにより、主走査方向における記録解像度を高めること、また、これらを併用することも記載されている。
【0143】
本実施形態では、かかるカラム間引きを適用し、通常色調については主走査方向1200dpi、フォトインクについては2400dpiの解像度を実現するものとする。また、8パスプリントのドットパターンと、マスクパターンとについて説明する。この8パスプリントとは、ある画像領域を8回の主走査(スキャン)にて完成させるものであり、往方向主走査と復方向主走査とのそれぞれでプリントを行う所謂双方向プリントを伴うもの、すなわち4回の双方向プリントを行うことで8パスプリントを行うものでもよい。
【0144】
図21に示すドット配置を行うとき、通常色(B、C、MおよびY)のインクのドットパターンは、図20に示すように最小単位2×2ドットのパターンで配置される。間引き処理を行うマスクパターンとしては、8スキャンにて補完されるパターンとすることができるが、カラム間引きを行っても1200dpiの解像度が実現されるよう適切に間引かれたものとする。
【0145】
一方、フォト系インクのドットパターンは、最小単位2×4ドット(4×2:主走査方向X×副走査方向Y)のパターンで配置され、間引き処理を行うマスクパターンとしては、1200dpiの解像度で4スキャンにて補間されるパターンで作成されている。この理由は、フォト系インクのマスクパターンはカラム単位での間引き処理が行われ、そのパターンが2回適用される8回のスキャンを行えば200%の補間がなされることになるためである。
【0146】
マスクパターンの適用手段としては、図18に示したドットパターンアドレス生成部31等を含むブロックと同様のブロックを図18の構成の次段に設ければよい。すなわち、ドットパターンアドレス生成部31と同様のマスクパターンアドレス生成部により、インデクッス処理されたブラック(B)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ライトシアン(LC)、およびライトマゼンタ(LM)の各色調毎のデータに、スイッチ等により適宜切り替えを行ってマスクパターンテーブル格納部のマスクを適用すればよい。
【0147】
図22はマスクパターンテーブル格納部の構成例を示す図であり、各パス毎(2,4,8パス)にマスクパターンを格納している。上述の説明では4パス用および8パス用のマスクを利用するものであるが、望まれる画像品質等に対応して種々のマルチパスプリントを可能とした構成が採用されることがあり、図示のものはそれにも対応できるものであって、必要な記憶容量の増加はない。
【0148】
図23(a)および(b)は、それぞれ本実施形態に適用可能な8パス用および4パス用マスクパターンの例である。なお、これらのパターンではプリントヘッド端部付近のノズルに対応する部分の間引き率が高くなっている。これは、本実施形態のように微小な液滴を吐出するノズルを高密度実装したプリントヘッドでは、ヘッド両端部のノズルが吐出するインクの着弾位置がずれてしまう現象(端部よれ)が発生することがあるが、これに対処して良好な画像形成を行うことが可能となるからである。この技術は、例えば本出願人による特願2000−216687号に記載されている。
【0149】
以上の通り、本実施形態では、フォト系インクと通常色インクとでインデックス処理用のドットパターンおよびマスクパターンを使い分けることにより、全色最小単位2×4ドットパターンを適用した場合に対し、より少ないデータ量で高画質を維持することができる。
【0150】
なお、以上の実施形態は、フォト系インクの濃度向上効果を図るべく光沢紙系のプリント媒体を用いる場合に好適なインデックス処理用のドットパターンとした例(図20)について説明した。そして、フォトインク系のドットパターンマトリクスの基本パターンを2×4ドットとし、通常色インクではドットパターンマトリクスの基本パターンを2×2ドットとすることで、メモリ容量を削減するようにした。
【0151】
しかしながら、普通紙系のプリント媒体では、染料インクの滲み率が大きいため、通常色インク(B、C、MおよびY)のうち、B(ブラック)のみ2×4ドットのドットパターンマトリクスを利用した場合が有利なことがある。
【0152】
図24はそのためのインデックス処理用のドットパターンの一例であり、上例と同様に適用することができる。
【0153】
このようなテーブルを格納するのに要するメモリの記憶容量を、全色調について同値のインデックス処理用ドットパターンを用いる場合と比較する。後者の場合、すなわち例えば、6色について9値のドットパターンテーブルを持つ場合、必要な記憶容量は、
(2ドット×32ドット×8パターン×6色)/8ビット=384バイト
となる。これに対し、図24の場合は、
{(2ドット×32ドット×8パターン×1色)+(2ドット×16ドット×4パターン×5色)}/8ビット=144バイト
となるので、約37.5%の記憶容量に抑えることが可能となり、本体のコストダウンを実現し、かつ品位を落とさない画像を形成することが可能となる。
【0154】
以上のように、本発明は、用いる色調(色や濃度)、ドット径、最大打ち込み量、プリント媒体の種類等の条件に応じて、インデックス処理のためのドットパターン、記録解像度、打ち込み量を適切に設定し、適切なプリント制御を行うことができるものである。
【0155】
12. その他
なお、本発明が有効に用いられるヘッドの一形態は、電気熱変換体が発生する熱エネルギーを利用して液体に膜沸騰を生じさせ気泡を形成する形態である。
【0156】
また、上述の本実施形態の処理を行うプログラムについても、必ずしもプリント装置に予め組み込まれるものでなくてもよく、画像データをプリント装置に供給するホストコンピュータ側のプリンタドライバより適宜供給されるものでもよい。
【0157】
さらに、上述実施形態の機能を実現するソフトウェアまたはプリンタドライバのプログラムコードを、プリント装置を含む様々なデバイスが接続された機械またはシステム内のコンピュータに供給し、機械またはシステムのコンピュータに格納されたプログラムコードによって様々なデバイスを作動させることにより上述実施形態の機能を実現するようにしたプリントシステムも、本発明の範囲に含まれる。
【0158】
この場合、プログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、および通信や記憶媒体などによりプログラムコードをコンピュータに供給する手段も、本発明の範囲に含まれる。
【0159】
図44は本発明方法を実行するプログラムおよび関連データが記憶媒体から装置に供給される概念例を示す。本発明方法を実行するプログラムおよび関連データは、フロッピー(登録商標)ディスクやCD−ROM等の記憶媒体3101をプリンタPRNTに対するホストをなす装置3102に装備された記憶媒体ドライブ挿入口3103に挿入することで供給される。その後、プログラムおよび関連データを記憶媒3101体から一旦ハードディスクにインストールし、ハードディスクからRAMにロードするか、あるいはハードディスクにインストールせずに直接RAMにロードすることで、プログラムおよび関連データを実行することが可能となる。
【0160】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスクやCD−ROMのほか、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0161】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって本実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0162】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって本実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0163】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、用いる色調(色や濃度)、ドット径(吐出量)、最大打ち込み量、プリント媒体の種類など、複数の異なる条件下でドット形成を行うプリントヘッドを用いて画像形成を行うに際し、それら複数の条件に応じてインデックス処理のためのドットパターン、記録解像度、打ち込み量などを適切に設定するようにしたので、データ処理量の削減によるデータ処理速度の向上と、メモリ容量の削減による装置の低廉化を図ることができる。また、色処理や階調再現数の最適化や全濃度領域における粒状性の低減を達成でき、高精細の画像出力を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるインクジェットプリンタの外観構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示すものの外装部材を取り外した状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に用いる記録ヘッドカートリッジを組立てた状態を示す斜視図である。
【図4】図3に示す記録ヘッドカートリッジを示す分解斜視図である。
【図5】図4に示した記録ヘッドを斜め下方から観た分解斜視図である。
【図6】本発明の実施形態におけるスキャナカートリッジを示す斜視図である。
【図7】本発明の実施形態における電気的回路の全体構成を概略的に示すブロック図である。
【図8】図7に示したメインPCBの内部構成を示すブロック図である。
【図9】図8に示したASICの内部構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第1実施形態において採用した記録ヘッドのノズル配列を示す図である。
【図12】濃インクと淡インクとについて、打ち込み量に対する濃度(OD値)の変化を説明するための説明図である。
【図13】(a)〜(c)は、本発明の実施形態の一例に係り、濃インクと淡インクとについてのインデックス処理用基本パターンへのドット配置を説明するための説明図である。
【図14】本発明の実施形態の一例に係るインデックス処理を説明するために、(a)は濃インクに対する5値のインデックス処理用パターン、(b)は淡インクに対する9値のインデックス処理用パターンを示す説明図である。
【図15】(a)〜(e)は、本発明の実施形態の第2例に係り、異なるドット径のヘッドが用いられる場合の処理を説明するための説明図である。
【図16】本発明を適用可能なインクジェットプリンタの画像処理系を概念的に示すブロック図である。
【図17】図16の画像処理部のより詳細な構成例を示すブロック図である。
【図18】図17のドットパターンアドレス生成部のより詳細な構成例を示すブロック図である。
【図19】図17のドットパターンテーブル格納部のより詳細な構成例を示すブロック図である。
【図20】本発明の他の実施形態に係るインデックス処理用パターンを示す説明図である。
【図21】(a)および(b)は、本発明の他の実施形態に係り、濃インクと淡インクとについての記録解像度を説明するための説明図である。
【図22】本発明の他の実施形態に係る画像処理系で用いられるマスクパターンテーブル格納部の構成例を示すブロック図である。
【図23】(a)および(b)は、本発明の他の実施形態で用いられるマスクパターンの詳細を説明するための説明図である。
【図24】本発明のさらに他の実施形態に係るインデックス処理用パターンを示す説明図である。
【図25】本発明方法を実行するプログラムおよび関連データが記憶媒体から装置に供給される概念例を示す説明図である。
【図26】階調に対する人間の視覚特性(VTF曲線)を説明するための説明図である。
【図27】(a)および(b)は、それぞれ、入力画像データに対する2値処理および多値処理を説明するための説明図である。
【符号の説明】
M1000 装置本体
M1001 下ケース
M1002 上ケース
M1003 アクセスカバー
M1004 排出トレイ
M2015 紙間調整レバー
M2003 排紙ローラ
M3001 LFローラ
M3019 シャーシ
M3022 自動給送部
M3029 搬送部
M3030 排出部
M4001 キャリッジ
M4002 キャリッジカバー
M4007 ヘッドセットレバー
M4021 キャリッジ軸
M5000 回復系ユニット
M6000 スキャナ
M6001 スキャナホルダ
M6003 スキャナカバー
M6004 スキャナコンタクトPCB
M6005 スキャナ照明レンズ
M6006 スキャナ読取レンズ1
M6100 保管箱
M6101 保管箱ベース
M6102 保管箱カバー
M6103 保管箱キャップ
M6104 保管箱バネ
E0001 キャリッジモータ
E0002 LFモータ
E0003 PGモータ
E0004 エンコーダセンサ
E0005 エンコーダスケール
E0006 インクエンプティセンサ
E0007 PEセンサ
E0008 GAPセンサ(紙間センサ)
E0009 ASFセンサ
E0010 PGセンサ
E0011 コンタクトFPC(フレキシブルプリントケーブル)
E0012 CRFFC(フレキシブルフラットケーブル)
E0013 キャリッジ基板
E0014 メイン基板
E0015 電源ユニット
E0016 パラレルI/F
E0017 シリアルI/F
E0018 電源キー
E0019 レジュームキー
E0020 LED
E0021 ブザー
E0022 カバーセンサ
E1001 CPU
E1002 OSC(CPU内蔵オシレータ)
E1003 A/D(CPU内蔵A/Dコンバータ)
E1004 ROM
E1005 発振回路
E1006 ASIC
E1007 リセット回路
E1008 CRモータドライバ
E1009 LF/PGモータドライバ
E1010 電源制御回路
E1011 INKS(インクエンド検出信号)
E1012 TH(サーミスタ温度検出信号)
E1013 HSENS(ヘッド検出信号)
E1014 制御バス
E1015 RESET(リセット信号)
E1016 RESUME(レジュームキー入力)
E1017 POWER(電源キー入力)
E1018 BUZ(ブザー信号)
E1019 発振回路出力信号
E1020 ENC(エンコーダ信号)
E1021 ヘッド制御信号
E1022 VHON(ヘッド電源ON信号)
E1023 VMON(モータ電源ON信号)
E1024 電源制御信号
E1025 PES(PE検出信号)
E1026 ASFS(ASF検出信号)
E1027 GAPS(GAP検出信号)
E0028 シリアルI/F信号
E1029 シリアルI/Fケーブル
E1030 パラレルI/F信号
E1031 パラレルI/Fケーブル
E1032 PGS(PG検出信号)
E1033 PM制御信号(パルスモータ制御信号)
E1034 PGモータ駆動信号
E1035 LFモータ駆動信号
E1036 CRモータ制御信号
E1037 CRモータ駆動信号
E0038 LED駆動信号
E1039 VH(ヘッド電源)
E1040 VM(モータ電源)
E1041 VDD(ロジック電源)
E1042 COVS(カバー検出信号)
E2001 CPU I/F
E2002 PLL
E2003 DMA制御部
E2004 DRAM制御部
E2005 DRAM
E2006 1284 I/F
E2007 USB I/F
E2008 受信制御部
E2009 圧縮・伸長DMA
E2010 受信バッファ
E2011 ワークバッファ
E2012 ワークエリアDMA
E2013 記録バッファ転送DMA
E2014 プリントバッファ
E2015 記録データ展開DMA
E2016 展開用データバッファ
E2017 カラムバッファ
E2018 ヘッド制御部
E2019 エンコーダ信号処理部
E2020 CRモータ制御部
E2021 LF/PGモータ制御部
E2022 センサ信号処理部
E2023 モータ制御バッファ
E2024 スキャナ取込みバッファ
E2025 スキャナデータ処理DMA
E2026 スキャナデータバッファ
E2027 スキャナデータ圧縮DMA
E2028 送出バッファ
E2029 ポート制御部
E2030 LED制御部
E2031 CLK(クロック信号)
E2032 PDWM(ソフト制御信号)
E2033 PLLON(PLL制御信号)
E2034 INT(割り込み信号)
E2036 PIF受信データ
E2037 USB受信データ
E2038 WDIF(受信データ/ラスタデータ)
E2039 受信バッファ制御部
E2040 RDWK(受信バッファ読み出しデータ/ラスタデータ)
E2041 WDWK(ワークバッファ書込みデータ/記録コード)
E2042 WDWF(ワークフィルデータ)
E2043 RDWP(ワークバッファ読み出しデータ/記録コード)
E2044 WDWP(並べ替え記録コード)
E2045 RDHDG(記録展開用データ)
E2047 WDHDG(カラムバッファ書込みデータ/展開記録データ)
E2048 RDHD(カラムバッファ読み出しデータ/展開記録データ)
E2049 ヘッド駆動タイミング信号
E2050 データ展開タイミング信号
E2051 RDPM(パルスモータ駆動テーブル読み出しデータ)
E2052 センサ検出信号
E2053 WDHD(取込みデータ)
E2054 RDAV(取込みバッファ読み出しデータ)
E2055 WDAV(データバッファ書込みデータ/処理済データ)
E2056 RDYC(データバッファ読み出しデータ/処理済データ)
E2057 WDYC(送出バッファ書込みデータ/圧縮データ)
E2058 RDUSB(USB送信データ/圧縮データ)
E2059 RDPIF(1284送信データ)
H1000 記録ヘッドカートリッジ
H1001 記録ヘッド
H1100 記録素子基板
H1100T 吐出口
H1200 第1のプレート
H1201 インク供給口
H1300 電気配線基板
H1301 外部信号入力端子
H1400 第2のプレート
H1500 タンクホルダー
H1501 インク流路
H1600 流路形成部材
H1700 フィルター
H1800 シールゴム
H1900 インクタンク
20 画像入力部
21 画像処理部
22 画像出力部
30 量子化部
31 ドットパターンアドレス格納部
32 ドットパターン変換部
33 ドットパターン格納部
300 画像データ入力端子
301 画像バッファ
302 アドレスカウンタ
303 マスク生成部
304 マスクバッファ
305 マスク処理部
306 母マスクメモリ
307 プリンタ本体
309 主走査装置
311 記録媒体
310 搬送装置
3101 記憶媒体
3102 ホスト装置
3103 記憶媒体ドライブ挿入口

Claims (5)

  1. 第1のインクと、該第1のインクと同系色で且つ第1のインクよりも高い濃度を示す第2のインクと、を用いてドット形成を行うプリントヘッドを用いて、該プリントヘッドをプリント媒体に対して相対的に走査させながら前記プリント媒体上に画像形成を行うプリント装置に適用される画像処理装置において、
    プリントすべく入力される画像のデータを前記プリント装置から出力するために、前記第1のインクにより形成されるドットの配置パターンと、前記第2のインクにより形成されるドットの配置パターンとを階調に応じて決定する処理を行う決定手段を備え、
    該決定手段は、表現すべき階調が高いほど、前記第1のインクにより形成されるドットの配置パターンの前記走査の方向におけるドット配置密度が、前記第2のインクにより形成されるドットの配置パターンの前記走査の方向におけるドット配置密度よりも高くなるようにすることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1のインクはライトシアンインクであり、第2のインクはシアンインクであることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1のインクと前記第2のインクの組として、ライトシアンインクとシアンインクの組と、ライトマゼンタインクとマゼンタインクの組と、が前記プリント装置において使用されることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 記階調に応じて定められる前記第1のインクにより形成される前記ドットの配置パターンの数は、前記階調に応じて定められる前記第2のインクにより形成される前記ドットの配置パターンの数よりも多いことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記第1のインクによる画像形成の解像度をX、前記第2のインクによる画像形成の解像度をYとするとき、次式
    1/Y=N/X (Nは2以上の整数)
    が成立することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の画像処理装置。
JP2001232920A 2001-07-31 2001-07-31 画像処理装置 Expired - Fee Related JP4916059B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001232920A JP4916059B2 (ja) 2001-07-31 2001-07-31 画像処理装置
US10/198,108 US7385730B2 (en) 2001-07-31 2002-07-19 Image processing apparatus, image processing method, and printing apparatus and printing system using the image processing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001232920A JP4916059B2 (ja) 2001-07-31 2001-07-31 画像処理装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003039711A JP2003039711A (ja) 2003-02-13
JP2003039711A5 JP2003039711A5 (ja) 2010-11-18
JP4916059B2 true JP4916059B2 (ja) 2012-04-11

Family

ID=19064763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001232920A Expired - Fee Related JP4916059B2 (ja) 2001-07-31 2001-07-31 画像処理装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7385730B2 (ja)
JP (1) JP4916059B2 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003186824A (ja) * 2001-12-18 2003-07-04 Canon Inc バス使用権優先度調整装置およびシステム
US7573603B2 (en) * 2002-10-11 2009-08-11 Avago Technologies Fiber Ip (Singapore) Pte. Ltd. Image data processing
JP3841213B2 (ja) * 2002-11-13 2006-11-01 ソニー株式会社 印画装置及び印画方法
US7258412B2 (en) * 2003-08-11 2007-08-21 Canon Kabushiki Kaisha Ink-jet printing method, apparatus and system
DE102005001417B4 (de) * 2004-01-29 2009-06-25 Heidelberger Druckmaschinen Ag Projektionsflächenabhängige Anzeige-/Bedienvorrichtung
JP2005212360A (ja) 2004-01-30 2005-08-11 Canon Inc 画像形成方法、画像処理方法およびインクジェット記録装置
EP1780027A1 (en) * 2004-08-12 2007-05-02 Sony Corporation Print control device, printing device, print control method, program, and data structure
US20060061610A1 (en) * 2004-09-17 2006-03-23 Fuji Photo Film Co., Ltd. Image forming apparatus
JP4452675B2 (ja) * 2005-11-07 2010-04-21 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント シリアル通信におけるターゲットデバイス、及びそれに接続される外部デバイス
JP2007288575A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Ricoh Co Ltd 画像生成装置及び画像生成プログラム
US8262185B2 (en) * 2009-08-05 2012-09-11 Canon Kabushiki Kaisha Recording apparatus and processing method executed by the recording apparatus
JP5676890B2 (ja) * 2010-02-26 2015-02-25 キヤノン株式会社 記録装置
US8611671B2 (en) * 2010-07-22 2013-12-17 Xerox Corporation Thin line detection and enhancement for electronic images having different resolutions
US8459773B2 (en) 2010-09-15 2013-06-11 Electronics For Imaging, Inc. Inkjet printer with dot alignment vision system
JP6756171B2 (ja) * 2016-07-11 2020-09-16 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置、画像形成装置、画像形成システム、及び画像処理プログラム
EP3750300B1 (en) * 2018-03-20 2023-06-28 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Encoding dot patterns into printed images based on source pixel color
US10939019B1 (en) 2019-10-31 2021-03-02 Kyocera Document Solutions Inc. Image processing apparatus, image forming apparatus and image processing method for increasing speed of pixel processing of index colors
JP7452290B2 (ja) * 2020-06-30 2024-03-19 セイコーエプソン株式会社 印刷装置および印刷方法

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4884080A (en) * 1985-01-31 1989-11-28 Kabushiki Kaisha Toshiba Color image printing apparatus
DE69018739T2 (de) * 1989-09-06 1995-09-14 Canon Kk Bildaufzeichnungsgerät.
JPH03207164A (ja) * 1990-01-09 1991-09-10 Canon Inc 画像記録装置
JP3039662B2 (ja) * 1989-09-06 2000-05-08 キヤノン株式会社 記録装置
JPH03221475A (ja) * 1990-01-29 1991-09-30 Canon Inc 記録装置
JPH09164705A (ja) * 1995-12-14 1997-06-24 Mitsubishi Electric Corp インクジェット記録装置
JP3774505B2 (ja) * 1996-04-23 2006-05-17 キヤノン株式会社 中間調記録装置、中間調記録方法、インクタンク、ヘッドカートリッジ、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JPH1067127A (ja) * 1996-04-23 1998-03-10 Canon Inc インクジェット記録装置及び画像処理方法
JPH09286124A (ja) * 1996-04-23 1997-11-04 Canon Inc インクジェット記録システムとそれに用いられるインクジェットヘッド・タンクとインクジェット記録方法と情報処理装置
JP3757303B2 (ja) * 1997-07-14 2006-03-22 ブラザー工業株式会社 通信装置および記憶媒体
JP4018286B2 (ja) * 1998-03-11 2007-12-05 キヤノン株式会社 インクジェット記録方法及び装置及び記録システム
JP2000152005A (ja) * 1998-11-17 2000-05-30 Toshiba Corp 画像処理装置
US6215424B1 (en) * 1998-12-16 2001-04-10 Thomson Licensing S.A. System for variable length codeword processing suitable for video and other applications
US6336706B1 (en) * 1998-12-24 2002-01-08 Seiko Epson Corporation Color printing using a vertical nozzle array head
JP4048632B2 (ja) 1999-01-22 2008-02-20 ソニー株式会社 デジタル音声放送の受信機
JP2001063016A (ja) 1999-08-24 2001-03-13 Canon Inc プリント方法およびプリント装置
JP3880267B2 (ja) * 2000-01-25 2007-02-14 キヤノン株式会社 プリント装置及びプリント方法
JP3507415B2 (ja) 2000-07-17 2004-03-15 キヤノン株式会社 記録装置および記録方法
US7057756B2 (en) * 2000-07-17 2006-06-06 Canon Kabushiki Kaisha Image processor, method for processing image, printing apparatus, printing method, program, and storage medium that stores computer-readable program code
JP2002142113A (ja) * 2000-10-30 2002-05-17 Canon Inc 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及び記憶媒体

Also Published As

Publication number Publication date
US7385730B2 (en) 2008-06-10
US20030030824A1 (en) 2003-02-13
JP2003039711A (ja) 2003-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4931164B2 (ja) マスクパターンの製造方法
JP4817520B2 (ja) インクジェット記録装置、及びインクジェット記録方法
EP1078771B1 (en) An adjustment method of printing positions, a printing apparatus and a printing system
JP4164224B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP4916059B2 (ja) 画像処理装置
JP4343506B2 (ja) プリント装置およびプログラム
JP4240946B2 (ja) インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
US7101007B2 (en) Printhead, printhead driving method, and data output apparatus
EP1079327A2 (en) A printing method and a printing apparatus
JP3862450B2 (ja) 記録装置及びその制御方法
EP1174272A1 (en) Image processor, method for processing image, printing apparatus, printing method, program, storage medium that stores a computer-readable program code
JP4095210B2 (ja) 記録方法および記録装置
JPH11240208A (ja) 記録装置及び記録方法
JP3833014B2 (ja) 記録装置及び記録方法
JP2001063014A (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP5164303B2 (ja) 記録装置、画像処理装置、データ生成方法、コンピュータプログラム、および記録システム
JP4669571B2 (ja) プリント位置調整方法および該方法を用いるプリント装置
JP2003300312A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP3619237B2 (ja) 記録装置および記録方法
JP4669531B2 (ja) インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JPH09187924A (ja) 記録方法及び記録装置並びに記録システム
JP2005074972A (ja) 記録装置および記録方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080731

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080731

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101005

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20101106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110331

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110513

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110712

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120120

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120124

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150203

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150203

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees