JP2017503748A - 無煙炭によるグラフェン及び酸化グラフェンの製造方法 - Google Patents

無煙炭によるグラフェン及び酸化グラフェンの製造方法 Download PDF

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Abstract

超クリーン無煙炭粉末を製造するステップaと、超クリーン無煙炭粉末を前処理するステップbと、酸化無煙炭分散液を製造するステップcと、酸化グラフェンコロイダル溶液を製造するステップdと、酸化グラフェンを製造するステップeとを含む、無煙炭による酸化グラフェンの製造方法を提供するものである。さらに、上記方法で得られる酸化グラフェンから、酸化グラフェン−分散剤溶液を製造するステップfと、酸化グラフェンを還元するステップgと、吸引濾過、乾燥させ、グラフェンを得るステップhとを含む、グラフェンの製造方法を提供するものである。【選択図】なし

Description

本発明は、酸化グラフェン及びグラフェンの製造方法、具体的には、無煙炭による酸化グラフェン及びグラフェンの製造方法に関するものである。
2004年に英国マンチェスター大学のAndre GeimとKonstantin Novoselofが初めて熱分解黒鉛を剥離してグラフェンを観察することに成功してから(Novoselov,K.S. ;Geim,A.K. ;Morozov,S.V. ;Jiang,D. ;Zhang,Y. ;Dubonos,S.V. ;Grigorieva,I.V. ;Firsov,A.A.Science 2004,306,666〜669)、学界で新型のカーボン材料に対する研究熱は衰えることがない。グラフェンの分離成功は2次元結晶が熱力学的に安定しないという理論に基づく予言が外れたことを意味しており、多くの新たな分野に研究可能性をもたらしている。
完璧なグラフェンは、理想的な2次元構造を有し、六方格子からなるもので、各炭素原子はσ結合によって格子平面方向に他の3つの炭素原子と結合するが、σ結合とならない電子はπ電子として、格子平面に垂直なπ軌道系を構成する。π電子は平面で自由に移動可能であるので、グラフェンに極めてよい導電性を与え、銅より6オーダー高い電流密度耐性を有することができる。同様に、グラフェンも記録的な熱伝導性を有する。クリーングラフェンは、熱伝導率が高く、2000〜4000Wm−1.K−1に達し、また、極めて優れた強度と極めて高い表面積を有する。それだけでなく、グラフェンは、その特殊な構造によって、独特のバンド構造が与えられ、完璧なトンネル効果と半整数量子ホール効果を備え、さらにその導電率が消失することもない。グラフェンは、これらの独特な特性により材料や電子回路などの分野で極めて広い応用可能性を有している。
従来のグラフェンの合成方法は、それぞれ物理的方法と化学的方法の2通りに分けられ、得られるグラフェンの性状も合成方法によって異なる。物理的方法には、機械剥離法、アーク放電法、超音波分散法などの様々な方法があって、得られるグラフェンシートも比較的完全なものであるが、いずれも生産率が低すぎ、製品の品質が安定せず、特殊な設備が必要で、コストが高すぎるという問題がある。一方、化学的方法は、ピンからキリまで有機合成法、酸化還元法、溶剤熱法や化学的気相成長法などのいくつかの方法に分けられる。そのうち、有機合成法は設備や原料の条件が厳しいので、量産が困難であり、溶剤熱法は製品の品質を安定させることができないので、平均品質が劣り、化学的気相成長法はコストが高すぎて大規模に生産することができない。これらのうち、酸化還元法は特殊な設備を必要とせず、得られるグラフェンの品質も安定するので、グラフェンの工業化生産の手段となる可能性が最も高い。
酸化還元法でグラフェンを製造する過程では、酸化グラフェン中間体を形成する。このような中間体は、強酸でインターカレートし、強酸化剤を使用してインターカレートされた黒鉛を高度に酸化して、黒鉛にシート外部から多くのカルボキシル基とカルボニル基を形成した後、さらにシート内部に多くのヒドロキシル基とエポキシ基を形成し、超音波剥離を経てはじめて、一定の分散程度がある酸化グラフェンを形成することができる。このステップでは、強酸と強酸化剤が大量に使用される上、大量に放熱するという問題もあるので、グラフェン製造における設備の条件は常に高止まりとなり、効果的に大量生産することができない。それだけでなく、酸化還元法でグラフェンを製造する過程では、黒鉛自体の品質も高く要求される。一般的に、高価格で高純度な鱗片状黒鉛が主な反応原料とされるが、これによってグラフェンの生産コストはさらに上昇し、特に高品質の単層グラフェンの生産コストはさらに高止まりとなる。そのため、低コストのグラフェン又は酸化グラフェンの生産原料を開発して、この原料によってより合理的な生産プロセスを設計し、グラフェン又は酸化グラフェンの生産困難性と生産コストが有効に低減されることで、グラフェンの量産を可能にすることができる。
石炭は、化学工業、エネルギーの分野で幅広く応用される伝統的な材料であり、その化学組成は、異なる基を有する縮合度の異なる縮合環が大量に重合してなる高分子とみなすことができるが、縮合環以外には脂肪環と複素環があり、さらに、一部にアルキル基等の炭素含有基がある。炭素含有基以外、石炭には、異なるアルコキシ基、ヒドロキシ基、カルボキシル基やメルカプト基、アミノ基などの酸素、硫黄、窒素を含む複雑基(主に酸素含有基)が大量に存在する。そのため、石炭は、その炭素含有基に対応する炭素含有量と酸素含有基の酸素含有量との比によって分類することができる。そのうち、石炭化程度が最も高い無煙炭は炭素含有量が最も高い石炭で、その炭素含有量は通常90%以上に達する。無煙炭の基本構造では、単位コアの芳香族環の数量が急激に増大し、徐々に黒鉛構造へ転換する傾向がある。これは、Larsenのモデルで明らかに表されている(Cooper, B. R.. Petrakis, L. Eds., American Institute of Physics: New York, 66〜81 (1981))。理論的に、このような黒鉛に類似する構造は、グラフェン及び酸化グラフェンの合成前駆体として有効に使用される。中国では、石炭資源が豊富で価格も安い。そのため、無煙炭をグラフェンの原料とできれば、グラフェンの生産コストを有効に低減できる。また、無煙炭には一部のヒドロキシ基、カルボニル基及びカルボキシル基が常に残るので、酸化グラフェンを形成する上で黒鉛より優れている。
本発明は、酸化グラフェン及びグラフェンの生産コストが高すぎるという従来技術における課題を解決するために、生産コストを有効に低減することができる無煙炭による酸化グラフェン及びグラフェンの製造方法を提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明で採用する技術的思想は次の通りである。
次のステップを含む、無煙炭による酸化グラフェンの製造方法である。
ステップa:超クリーン無煙炭粉末を製造する
無煙炭原料を水洗い、乾燥、粉砕してから、200メッシュの篩に通すことで、無煙炭粉末を得、次に、無煙炭粉末中の余分な硫黄及びケイ素含有不純物又は基を除去し、無煙炭粉末がより純粋となるように、得られた無煙炭粉末を溶融アルカリ金属水酸化物で処理した後、pH値が7〜8、すなわち中性に近づくように水洗いをして、乾燥後、超クリーン無煙炭粉末を得る。好ましくは、前記アルカリ金属は、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、又は水酸化セシウムのうち1種又は2種以上の組合せである。
ステップb:超クリーン無煙炭粉末を前処理する
ステップaで得られた超クリーン無煙炭粉末を分散剤に加え、超音波処理をして0.1〜0.5g/mlの分散液を得る。前記分散剤は、脱イオン水、無機酸、界面活性剤溶液、高沸点溶剤のうち1種又は2種以上の混合物で、好ましくは、前記分散剤は、脱イオン水、濃リン酸、濃硫酸、濃硝酸、質量濃度5%の臭化セチルトリメチルアンモニウム水溶液、質量濃度5%のテトラブチルアンモニウムブロミド水溶液、グリセロール、エチレングリコール、又はN−メチルピロリドンのうち1種又は2種以上の混合物である。
次に、無煙炭における分子の多価芳香族構造の重合構造が開かれ、多価芳香族構造間の距離が増加し、後工程での酸化処理がしやすくなるように、分散液に予備酸化剤を加え超音波処理を行う。前記超クリーン無煙炭粉末と予備酸化剤との質量比は1:0〜5である。前記予備酸化剤は、硝酸塩、重クロム酸塩、過硫酸塩、過マンガン酸塩、過酸化物、リン酸化物とヨウ素酸化物のうち1種又は2種以上の組合せで、好ましくは、予備酸化剤は、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、硝酸カリウム、五酸化二リン、又は五酸化二ヨウ素のうち1種又は2種以上の組合せである。
次に、余分な分散剤を除去するために、超音波処理をした予備酸化剤含有分散液に水を加えて吸引濾過処理を行った後、400〜900Wのマイクロ波の条件で5〜30min加熱処理し、自然冷却した後、粉砕・篩分の処理をして、前処理した超クリーン無煙炭粉末を得る。
ステップc:酸化無煙炭分散液を製造する
ステップbで得られた前処理された超クリーン無煙炭粉末をインターカレート剤に加えて0.1〜5g/mlのインターカレート剤分散液を調製する。前記インターカレート剤は、無機酸、又は無機塩のうち1種又は2種以上の組合せで、好ましくは、前記インターカレート剤は、濃硫酸、濃リン酸、ホウ酸、塩化第二鉄、三塩化アルミニウム、又はホウ酸ナトリウムのうち1種又は2種以上の混合物である。
次に、20℃の温度でインターカレート剤分散液を0.5〜2h超音波処理した後、酸化剤と得られた前処理された超クリーン無煙炭粉末との質量比が1:2〜10となるように酸化剤を加える。前記酸化剤は、過塩素酸、硝酸、硫酸、過硫酸塩、過マンガン酸塩、塩素酸塩、又は過塩素酸塩のうち1種又は2種以上の組合せで、好ましくは、前記酸化剤は、過マンガン酸塩、塩素酸塩、発煙硝酸、又は過塩素酸塩のうち1種又は2種以上の組合せである。
次に、インターカレート剤分散液に芳香族化触媒を加えるが、芳香族化触媒を用いることで、無煙炭における非アリール基が芳香族化され、よりよく酸化させられ、従来の方法における酸化剤、強酸などの用量及び非アリール基の酸化に必要な厳しい条件を低減させて、生産コストが節約される。また、酸化グラフェンを製造する反応レートがより速く、反応がより完全となる。前記の得られた前処理された超クリーン無煙炭粉末と芳香族化触媒の質量比は100:0〜10である。前記芳香族化触媒は、塩化第一銅、塩化第二鉄、塩化第一鉄、塩化亜鉛、塩化ニッケル、塩化マンガン、三酸化モリブデン、モリブデン酸アンモニウム、リン化モリブデンとリン化亜鉛のうち1種又は2種以上の組合せで、好ましくは、芳香族化触媒は、塩化第二鉄、塩化ニッケルと三酸化モリブデンのうち1種又は2種以上の組合せである。
次に、酸化剤と芳香族化触媒が添加されたインターカレート剤分散液を30〜50℃の条件で0.5〜2h超音波分散処理して、酸化及び芳香族化を完了した後、インターカレート剤分散液と同一体積の脱イオン水を添加し、70〜100℃の温度で1〜5min加水分解し、すなわち、1〜5min加水分解して70〜100℃の温度を保持することで、酸化無煙炭における酸素含有官能基が破壊されないように保護することができる。
次に、余分な酸化剤を除去するために、インターカレート剤分散液に過酸化水素を加えて、前記過酸化水素と得られた前処理された超クリーン無煙炭粉末の質量比を1:5〜20とする。その後、吸引濾過、洗浄をして酸化無煙炭分散液が得られる。
ステップd:酸化グラフェンコロイダル溶液を製造する
超音波の出力が100〜600W、時間が1〜5hの条件で、ステップcで得られた酸化無煙炭分散液に超音波剥離処理を行って、酸化グラフェンコロイダル溶液が得られる。好ましい乾燥プロセスとして、真空オーブンで2h乾燥する。
ステップe:酸化グラフェンを製造する
回転速度が4000r/min、遠心時間が5minの条件で、ステップdで製造された酸化グラフェンコロイダル溶液に遠心処理を行って、剥離しない酸化無煙炭及び他の炭素不純物を沈殿させ、上澄み液、すなわち酸化グラフェン溶液を取る。
次に、上澄み液に質量濃度2〜5%の硫酸アンモニウム溶液を加えて塩析した後に吸引濾過し、濾過ケーキを脱イオン水で洗浄し、その後にアルコールで洗浄、乾燥をして、酸化グラフェンが得られる。
上記の製造方法により得られる酸化グラフェンからグラフェンを製造する方法であって、次のステップを含むことを特徴とするグラフェンの製造方法である。
ステップf
前記酸化グラフェンを分散剤に加えて0.1〜1g/mlの酸化グラフェン−分散剤溶液が調製される。前記分散剤は、脱イオン水、無機酸、界面活性剤溶液、高沸点溶剤のうち1種又は2種以上の混合物で、好ましくは、前記分散剤は、脱イオン水、濃リン酸、濃硫酸、濃硝酸、質量濃度5%の臭化セチルトリメチルアンモニウム水溶液、質量濃度5%のテトラブチルアンモニウムブロミド水溶液、グリセロール、エチレングリコールとN−メチルピロリドンのうち1種又は2種以上の混合物である。
ステップg
マイクロウェーブの出力が900Wである条件で、ステップfで得られた酸化グラフェン−分散剤溶液をマイクロウェーブで5〜20min加熱処理するか、又は
還元剤と酸化グラフェンの質量比が1:1〜5となるように、ステップfで得られた酸化グラフェン−分散剤溶液に還元剤を加え、1hリフラックスさせる。前記還元剤は、質量濃度1%のアンモニア錯イオン溶液、質量濃度80%のヒドラジン水和物、チオ硫酸ナトリウム、ハイドロサルファイトナトリウムと亜リン酸エステルのうち1種又は2種以上の組合せで、好ましくは、前記ステップgにおける還元剤は、質量濃度80%のヒドラジン水和物、質量濃度1%のアンモニア錯イオン溶液とハイドロサルファイトナトリウムのうち1種又は2種以上の組合せである。
ステップh
超音波処理の出力が100〜300Wである条件で、ステップgで処理した酸化グラフェン−分散剤溶液を0.5〜3h超音波処理する。
次に、超音波処理された酸化グラフェン−分散剤溶液に吸引濾過、乾燥処理を行って、グラフェンが得られる。なお、吸引濾過の作用は、余分な分散剤と還元剤を除去することである。
本発明による酸化グラフェンとグラフェンの製造方法には、従来技術と比較して次の利点がある。本発明は、無煙炭を用いて酸化グラフェン及びグラフェンとするものであるが、まず、原料から比較すると、無煙炭のコストは黒鉛より遥かに低く、また、無煙炭分子の一部に酸素含有基を有するので、黒鉛による製造過程より簡単となり、生産コストが低減される。次に、本発明では、予備酸化剤で無煙炭を予備酸化することで、無煙炭における多価芳香族構造間の重合結合が開かれ、多価芳香族構造間の距離が増加し、後工程での酸化がより迅速かつ完全となる。また、本発明は、芳香族化触媒を用いることで、無煙炭における非アリール基が芳香族化され、よりよく酸化されて、従来の方法における酸化剤、強酸などの用量及び非アリール基の酸化に必要な厳しい条件を低減させ、生産コストを節約している。また、酸化グラフェンを製造する反応レートがより速く、反応をより完全にすることができるので、大規模な工業生産を実現しやすいものである。
次に、具体的な実施形態と関連付けて本発明をより詳細に説明する。
無煙炭原料を水洗い、乾燥、粉砕してから、200メッシュの篩に通すことで、純粋な無煙炭粉末を得る。さらに、溶融水酸化ナトリウムで処理をして無煙炭粉末中の余分な硫黄及びケイ素含有不純物又は基を除去し、pH値が7となるように水洗いをしてから乾燥し、超クリーン無煙炭粉末を得る。無煙炭粉末1gを取って、超音波で10mlの濃硫酸に分散させ、さらに重クロム酸カリウム4gを加え、超音波を0.5hかけて、水を加えて希釈してから、吸引濾過をして溶剤を濾過除去する。900Wのマイクロ波の条件で5min加熱処理し、風で乾かした後で粉砕篩分し、前処理された超クリーン無煙炭粉末を得る(表現を簡潔にするため、当該実施例の以下の部分では単に「無煙炭粉末」という)。
当該無煙炭粉末を10mlの濃硫酸に分散させ、20℃で0.5h超音波処理し、次に、無煙炭粉末との質量比が1:4である過マンガン酸カリウムをゆっくり添加し、1g/minで系に加え、0.1gの塩化第二鉄を加え、その後、超音波処理を続けて、温度を40℃に制御して1h超音波処理をする。酸化及び芳香族化が完了した後、反応系と同一体積の脱イオン水を添加し、高温加水分解を5min行う。このとき、酸化無煙炭における酸素含有官能基が破壊されないように、温度を100℃以下に制御する。最後に、加水分解が完了した後、無煙炭と過酸化水素の質量比が1:5となるように過酸化水素を加えて、余分な酸化剤を除去し、再び吸引濾過、洗浄をすると、酸化無煙炭分散液が得られる。
120Wの出力の超音波で0.5h剥離処理を行うと、酸化グラフェンコロイダル溶液が得られる。再び4000r/minの遠心を5min行って、剥離しない酸化無煙炭及び他の炭素不純物を沈殿させ、上澄み液、すなわち酸化グラフェン溶液を取って、等体積の2%硫酸アンモニウム溶液を加えて塩析した後、吸引濾過し、さらに脱イオン水5mlで濾過ケーキを洗浄し、最後に、5mlのエタノールで濾過ケーキを洗浄して、真空オーブンで55℃で2h乾燥することで、目的生成物の一つである酸化グラフェンが計1.2g得られる。無煙炭で計算すると、生産率は120%である。
上記で得られた酸化グラフェンを再び0.1g/mlの質量濃度となるようにグリセロールに分散し、900Wのマイクロウェーブで10min加熱処理し、処理が完了した後、120Wの超音波洗浄機に入れて0.5h超音波処理し、再び吸引濾過して120℃で1h真空乾燥すると、もう一つの目的生成物であるグラフェンが計0.83g得られる。無煙炭で計算すると、生産率は83%である。
生成物としての酸化グラフェン及びグラフェンは、ラマン分光分析から表されるように、いずれもグラフェン類特有のDピーク、Gピーク及び2Dピークを有する。そのうち、酸化グラフェンのDピークは1334cm−1、Gピークは1602cm−1、2Dピークは2833cm−1である。グラフェンのDピークは1335cm−1、Gピークは1587cm−1、2Dピークは2674 cm−1である。
無煙炭原料を水洗い、乾燥、粉砕してから、200メッシュの篩に通すことで、純粋な無煙炭粉末を得る。さらに、溶融水酸化ナトリウムで処理をして無煙炭粉末中の余分な硫黄及びケイ素含有不純物又は基を除去し、pH値が8となるように水洗いをしてから乾燥し、超クリーン無煙炭粉末を得る。無煙炭粉末1gを取って、超音波で5mlの脱イオン水に分散させ、さらに過硫酸アンモニウム5gを加え、超音波を0.5hかけて、水を加えて希釈してから、吸引濾過をして溶剤を濾過除去する。900Wのマイクロ波の条件で10min加熱処理し、風で乾かした後で粉砕篩分し、前処理された超クリーン無煙炭粉末を得る(表現を簡潔にするため、当該実施例の以下の部分では単に「無煙炭粉末」という)。
当該無煙炭粉末を10mlの濃リン酸に分散させ、20℃で1h超音波処理し、次に、無煙炭粉末との質量比が1:3である塩素酸カリウム及び無煙炭粉末との質量比が1:2である過マンガン酸カリウムをゆっくり添加し、1g/minで系に加え、0.05gの塩化ニッケルを加え、その後、超音波処理を続けて、温度を40℃に制御して1h超音波処理をする。酸化及び芳香族化が完了した後、反応系と同一体積の脱イオン水を添加し、高温加水分解を5min行う。このとき、酸化無煙炭における酸素含有官能基が破壊されないように、温度を100℃以下に制御する。最後に、加水分解が完了した後、無煙炭と過酸化水素の質量比が1:10となるように過酸化水素を加えて、余分な酸化剤を除去し、再び吸引濾過、洗浄をすると、酸化無煙炭分散液が得られる。
300Wの出力の超音波で1h剥離処理を行うと、酸化グラフェンコロイダル溶液が得られる。再び4000r/minの遠心を5min行って、剥離しない酸化無煙炭及び他の炭素不純物を沈殿させ、上澄み液、すなわち酸化グラフェン溶液を取って、等体積の2%硫酸アンモニウム溶液を加えて塩析した後、吸引濾過し、さらに脱イオン水5mlで濾過ケーキを洗浄し、最後に、5mlのエタノールで濾過ケーキを洗浄して、真空オーブンで55℃で2h乾燥することで、目的生成物の一つである酸化グラフェンが計1.1g得られる。無煙炭で計算すると、生産率は110%である。
上記で得られた酸化グラフェンを再び0.1g/mlの質量濃度となるようにグリセロールに分散し、900Wのマイクロウェーブで10min加熱処理し、処理が完了した後、120Wの超音波洗浄機に入れて0.5h超音波処理し、再び吸引濾過して120℃で1h真空乾燥すると、もう一つの目的生成物であるグラフェンが計0.64g得られる。無煙炭で計算すると、生産率は64%である。
生成物としての酸化グラフェン及びグラフェンは、ラマン分光分析から表されるように、いずれもグラフェン類特有のDピーク、Gピーク及び2Dピークを有する。そのうち、酸化グラフェンのDピークは1365cm−1、Gピークは1589cm−1、2Dピークは2865cm−1である。グラフェンのDピークは1325cm−1、Gピークは1582cm−1、2Dピークは2696 cm−1である。
無煙炭原料を水洗い、乾燥、粉砕してから、200メッシュの篩に通すことで、純粋な無煙炭粉末を得る。さらに、溶融水酸化カリウムで処理をして無煙炭粉末中の余分な硫黄及びケイ素含有不純物又は基を除去し、pH値が7.5となるように水洗いをしてから乾燥し、超クリーン無煙炭粉末を得る。無煙炭粉末1gを取って、超音波で10mlの臭化セチルトリメチルアンモニウムの5%水溶液に分散させ、さらに過硫酸カリウム3gを加え、超音波を0.5hかけて、水を加えて希釈してから、吸引濾過をして溶剤を濾過除去する。900Wのマイクロ波の条件で10min加熱処理し、風で乾かした後で粉砕篩分し、前処理された超クリーン無煙炭粉末を得る(表現を簡潔にするため、当該実施例の以下の部分では単に「無煙炭粉末」という)。
当該無煙炭粉末を5mlの濃硫酸に分散させ、20℃で1h超音波処理し、次に、無煙炭粉末との質量比が1:3である塩素酸カリウム及び無煙炭粉末との質量比が1:3である発煙硝酸をゆっくり添加し、1g/minで系に加え、0.1gの塩化亜鉛を加え、その後、超音波処理を続けて、温度を45℃に制御して2h超音波処理をする。酸化及び芳香族化が完了した後、反応系と同一体積の脱イオン水を添加し、高温加水分解を5min行う。このとき、酸化無煙炭における酸素含有官能基が破壊されないように、温度を100℃以下に制御する。最後に、加水分解が完了した後、無煙炭と過酸化水素の質量比が1:10となるように過酸化水素を加えて、余分な酸化剤を除去し、再び吸引濾過、洗浄をすると、酸化無煙炭分散液が得られる。
300Wの出力の超音波で1h剥離処理を行うと、酸化グラフェンコロイダル溶液が得られる。再び4000r/minの遠心を5min行って、剥離しない酸化無煙炭及び他の炭素不純物を沈殿させ、上澄み液、すなわち酸化グラフェン溶液を取って、等体積の2%硫酸アンモニウム溶液を加えて塩析した後、吸引濾過し、さらに脱イオン水5mlで濾過ケーキを洗浄し、最後に、5mlのエタノールで濾過ケーキを洗浄して、真空オーブンで55℃で2h乾燥することで、目的生成物の一つである酸化グラフェンが計1.32g得られる。無煙炭で計算すると、生産率は132%である。
上記で得られた酸化グラフェンを再び0.1g/mlの質量濃度となるようにエチレングリコールに分散し、900Wのマイクロウェーブで20min加熱処理し、処理が完了した後、300Wの超音波洗浄機に入れて1h超音波処理し、再び吸引濾過して120℃で1h真空乾燥すると、もう一つの目的生成物であるグラフェンが計0.96g得られる。無煙炭で計算すると、生産率は96%である。
生成物としての酸化グラフェン及びグラフェンは、ラマン分光分析から表されるように、いずれもグラフェン類特有のDピーク、Gピーク及び2Dピークを有する。そのうち、酸化グラフェンのDピークは1375cm−1、Gピークは1583cm−1、2Dピークは2810cm−1である。グラフェンのDピークは1380cm−1、Gピークは1588cm−1、2Dピークは2759cm−1である。
無煙炭原料を水洗い、乾燥、粉砕してから、200メッシュの篩に通すことで、純粋な無煙炭粉末を得る。さらに、溶融水酸化セシウムで処理をして無煙炭粉末中の余分な硫黄及びケイ素含有不純物又は基を除去し、pH値が7.8となるように水洗いをしてから乾燥し、超クリーン無煙炭粉末を得る。無煙炭粉末1gを取って、超音波で10mlのエタノールの70%水溶液に分散させ、さらに硝酸カリウム5gを加え、超音波を0.5hかけて、水を加えて希釈してから、吸引濾過をして溶剤を濾過除去する。400Wのマイクロ波の条件で30min加熱処理し、風で乾かした後で粉砕篩分し、前処理された超クリーン無煙炭粉末を得る(表現を簡潔にするため、当該実施例の以下の部分では単に「無煙炭粉末」という)。
当該無煙炭粉末を1mlの濃硫酸と2mlの濃リン酸に分散させ、20℃で1h超音波処理し、次に、無煙炭粉末との質量比が1:7である発煙硝酸をゆっくり添加し、0.01gのモリブデン酸アンモニウムを加え、その後、超音波処理を続けて、温度を35℃に制御して2h超音波処理をする。酸化及び芳香族化が完了した後、反応系と同一体積の脱イオン水を添加し、高温加水分解を3min行う。このとき、酸化無煙炭における酸素含有官能基が破壊されないように、温度を100℃以下に制御する。最後に、加水分解が完了した後、無煙炭と過酸化水素の質量比が1:20となるように過酸化水素を加えて、余分な酸化剤を除去し、再び吸引濾過、洗浄をすると、酸化無煙炭分散液が得られる。
600Wの出力の超音波で1h剥離処理を行うと、酸化グラフェンコロイダル溶液が得られる。再び4000r/minの遠心を5min行って、剥離しない酸化無煙炭及び他の炭素不純物を沈殿させ、上澄み液、すなわち酸化グラフェン溶液を取って、等体積の2%硫酸アンモニウム溶液を加えて塩析した後、吸引濾過し、さらに脱イオン水5mlで濾過ケーキを洗浄し、最後に、5mlのエタノールで濾過ケーキを洗浄して、真空オーブンで55℃で2h乾燥することで、目的生成物の一つである酸化グラフェンが計1.28g得られる。無煙炭で計算すると、生産率は128%である。
上記で得られた酸化グラフェンを再び1g/mlの質量濃度となるようにN−メチルピロリドンに分散し、900Wのマイクロウェーブで20min加熱処理し、処理が完了した後、300Wの超音波洗浄機に入れて3h超音波処理し、再び吸引濾過して120℃で1h真空乾燥すると、もう一つの目的生成物であるグラフェンが計0.9g得られる。無煙炭で計算すると、生産率は90%である。
生成物としての酸化グラフェン及びグラフェンは、ラマン分光分析から表されるように、いずれもグラフェン類特有のDピーク、Gピーク及び2Dピークを有する。そのうち、酸化グラフェンのDピークは1356cm−1、Gピークは1610cm−1、2Dピークは2782cm−1である。グラフェンのDピークは1346cm−1、Gピークは1577cm−1、2Dピークは2739cm−1である。
無煙炭原料を水洗い、乾燥、粉砕してから、200メッシュの篩に通すことで、純粋な無煙炭粉末を得る。さらに、溶融水酸化ナトリウムで処理をして無煙炭粉末中の余分な硫黄及びケイ素含有不純物又は基を除去し、pH値が7.2となるように水洗いをしてから乾燥し、超クリーン無煙炭粉末を得る。無煙炭粉末1gを取って、超音波で5mlのN−メチルピロリドンに分散させ、さらに五酸化二ヨウ素3gを加え、超音波を1hかけて、水を加えて希釈してから、吸引濾過をして溶剤を濾過除去する。400Wのマイクロ波の条件で30min加熱処理し、風で乾かした後で粉砕篩分し、前処理された超クリーン無煙炭粉末を得る(表現を簡潔にするため、当該実施例の以下の部分では単に「無煙炭粉末」という)。
当該無煙炭粉末を10mlの硫酸に分散させ、20℃で1h超音波処理し、次に、無煙炭粉末との質量比が1:3である発煙硝酸及び無煙炭粉末との質量比が1:2である過塩素酸カリウムをゆっくり添加し、0.1gのリン化モリブデンを加え、その後、超音波処理を続けて、温度を45℃に制御して2h超音波処理をする。酸化及び芳香族化が完了した後、反応系と同一体積の脱イオン水を添加し、高温加水分解を5min行う。このとき、酸化無煙炭における酸素含有官能基が破壊されないように、温度を70℃以下に制御する。最後に、加水分解が完了した後、無煙炭と過酸化水素の質量比が1:15となるように過酸化水素を加えて、余分な酸化剤を除去し、再び吸引濾過、洗浄をすると、酸化無煙炭分散液が得られる。
500Wの出力の超音波で1h剥離処理を行うと、酸化グラフェンコロイダル溶液が得られる。再び4000r/minの遠心を5min行って、剥離しない酸化無煙炭及び他の炭素不純物を沈殿させ、上澄み液、すなわち酸化グラフェン溶液を取って、等体積の2%硫酸アンモニウム溶液を加えて塩析した後、吸引濾過し、さらに脱イオン水5mlで濾過ケーキを洗浄し、最後に、5mlのエタノールで濾過ケーキを洗浄して、真空オーブンで55℃で2h乾燥することで、目的生成物の一つである酸化グラフェンが計1.19g得られる。無煙炭で計算すると、生産率は119%である。
上記で得られた酸化グラフェンを再び0.1g/mlの質量濃度となるように脱イオン水に分散し、さらに酸化グラフェンとの質量比が1:5である80%ヒドラジン水和物を加え、1hリフラックスし、処理が完了した後、300Wの超音波洗浄機に入れて3h超音波処理し、再び吸引濾過して120℃で1h真空乾燥すると、もう一つの目的生成物であるグラフェンが計0.76g得られる。無煙炭で計算すると、生産率は76%である。
生成物としての酸化グラフェン及びグラフェンは、ラマン分光分析から表されるように、いずれもグラフェン類特有のDピーク、Gピーク及び2Dピークを有する。そのうち、酸化グラフェンのDピークは1349cm−1、Gピークは1603cm−1、2Dピークは2722cm−1である。グラフェンのDピークは1370cm−1、Gピークは1591cm−1、2Dピークは2706cm−1である。
無煙炭原料を水洗い、乾燥、粉砕してから、200メッシュの篩に通すことで、純粋な無煙炭粉末を得る。さらに、溶融水酸化ナトリウムで処理をして無煙炭粉末中の余分な硫黄及びケイ素含有不純物又は基を除去し、pH値が7.4となるように水洗いをしてから乾燥し、超クリーン無煙炭粉末を得る。無煙炭粉末1gを取って、超音波で10mlの濃硫酸に分散させ、さらに硝酸カリウム4gを加え、超音波を0.5hかけて、水を加えて希釈してから、吸引濾過をして溶剤を濾過除去する。900Wのマイクロ波の条件で5min加熱処理し、風で乾かした後で粉砕篩分し、前処理された超クリーン無煙炭粉末を得る(表現を簡潔にするため、当該実施例の以下の部分では単に「無煙炭粉末」という)。
当該無煙炭粉末を10mlの濃硫酸に分散させ、20℃で0.5h超音波処理し、次に、無煙炭粉末との質量比が1:4である過マンガン酸カリウム及び無煙炭粉末との質量比が1:2である過硫酸カリウムをゆっくり添加し、1g/minで系に加え、0.1gの三酸化モリブデンを加え、その後、超音波処理を続けて、温度を40℃に制御して1h超音波処理をする。酸化及び芳香族化が完了した後、反応系と同一体積の脱イオン水を添加し、高温加水分解を5min行う。このとき、酸化無煙炭における酸素含有官能基が破壊されないように、温度を100℃以下に制御する。最後に、加水分解が完了した後、無煙炭と過酸化水素の質量比が1:5となるように過酸化水素を加えて、余分な酸化剤を除去し、再び吸引濾過、洗浄をすると、酸化無煙炭分散液が得られる。
600Wの出力の超音波で2h剥離処理を行うと、酸化グラフェンコロイダル溶液が得られる。再び4000r/minの遠心を5min行って、剥離しない酸化無煙炭及び他の炭素不純物を沈殿させ、上澄み液、すなわち酸化グラフェン溶液を取って、等体積の2%硫酸アンモニウム溶液を加えて塩析した後、吸引濾過し、さらに脱イオン水5mlで濾過ケーキを洗浄し、最後に、5mlのエタノールで濾過ケーキを洗浄して、真空オーブンで55℃で2h乾燥することで、目的生成物の一つである酸化グラフェンが計1.5g得られる。無煙炭で計算すると、生産率は150%である。
上記で得られた酸化グラフェンを再び0.1g/mlの質量濃度となるようにN−メチルピロリドンに分散し、さらに酸化グラフェンとの質量比が1:5である5%金属リチウム−エチレンジアミン溶液を加え、1hリフラックスし、処理が完了した後、120Wの超音波洗浄機に入れて1h超音波処理し、再び吸引濾過して120℃で1h真空乾燥すると、もう一つの目的生成物であるグラフェンが計0.97g得られる。無煙炭で計算すると、生産率は97%である。
生成物としての酸化グラフェン及びグラフェンは、ラマン分光分析から表されるように、いずれもグラフェン類特有のDピーク、Gピーク及び2Dピークを有する。そのうち、酸化グラフェンのDピークは1311cm−1、Gピークは1595cm−1、2Dピークは2881cm−1である。グラフェンのDピークは1376cm−1、Gピークは1580cm−1、2Dピークは2754cm−1である。
(比較例1)
黒鉛粉1gを取って、標準Hummers法で酸化グラフェンを合成すると、目的生成物の一つである酸化グラフェンが計0.89g得られる。黒鉛で計算すると、生産率は89%である。上記で得られた酸化グラフェンとマイクロ波熱還元法でグラフェンを製造すると、もう一つの目的生成物であるグラフェンが計0.45g得られ、黒鉛で計算すると、生産率は45%である。生成物である酸化グラフェン及びグラフェンは、ラマン分光分析から表されるように、いずれもグラフェン類特有のDピーク、Gピーク及び2Dピークを有する。そのうち、酸化グラフェンのDピークは1364cm−1、Gピークは1600cm−1、2Dピークは2835cm−1である。グラフェンのDピークは1374cm−1、Gピークは1582cm−1、2Dピークは2759cm−1である。
上記の実施例1〜6と比較例1で得られる製品の生産率から見ると、無煙炭で製造される酸化グラフェンとグラフェンの生産率は、黒鉛を原料に用いる従来の方法で得られる生産量より明らかに高い。まず、材料から見ると、黒鉛のコストは無煙炭より高く、また、重量が同一の原料では、無煙炭で得られる酸化グラフェンとグラフェンの生産量は、黒鉛を原料に用いる従来の方法で製造するよりも高く、生産コストも有効に低減されている。
上記の実施例1〜6と比較例1中のデータから分かるように、重量が同一の原料を使用すると、無煙炭粉末を原料として酸化グラフェンとグラフェンを製造するというこの方法によって製造する場合の生産率は、黒鉛を原料として製造する従来の方法より高くなっている。このため、本発明の手段では酸化グラフェンとグラフェンの生産コストが有効に低減されることが分かる。
(比較例2)
無煙炭粉末を取って標準Hummers法で酸化グラフェンを合成したが、本発明者は、無煙炭粉末を原料として標準Hummers法で酸化グラフェン及びグラフェンを合成しても相応な生成物を得ることができないことを多くの実験を繰り返して発見した。このことから分かるように、本発明の手段は、無煙炭を原料に用いて酸化グラフェン及びグラフェンを合成することはできないという従来技術における技術的偏見を克服し、独創的なプロセスで従来のグラフェンと酸化グラフェンの生産コストを低減させている。
無煙炭原料を水洗い、乾燥、粉砕してから、200メッシュの篩に通すことで、純粋な無煙炭粉末を得る。さらに、溶融した水酸化セシウムと水酸化カリウムとの混合物で処理をして無煙炭粉末中の余分な硫黄及びケイ素含有不純物又は基を除去し、pH値が7.2となるように水洗いをしてから乾燥し、超クリーン無煙炭粉末を得る。超クリーン無煙炭粉末1gを取って、超音波で10mlの脱イオン水に分散させ、さらに過硫酸アンモニウム2gを加え、超音波を1hかけて、水を加えて希釈してから、吸引濾過をして溶剤を濾過除去する。400Wのマイクロ波の条件で5min加熱処理し、風で乾かした後で粉砕篩分し、前処理された超クリーン無煙炭粉末を得る(表現を簡潔にするため、当該実施例の以下の部分では単に「無煙炭粉末」という)。
当該無煙炭粉末を0.2mlの濃リン酸に分散させ、20℃で0.5h超音波処理し、次に、過マンガン酸カリウム0.2gをゆっくり添加し、0.02gの塩化第一銅を加え、その後、超音波処理を続けて、温度を30℃に制御して0.5h超音波処理をする。酸化及び芳香族化が完了した後、反応系と同一体積の脱イオン水を添加し、高温加水分解を1min行う。このとき、酸化無煙炭における酸素含有官能基が破壊されないように、温度を70℃に制御する。最後に、加水分解が完了した後、過酸化水素8gを加えて、余分な酸化剤を除去し、再び吸引濾過、洗浄をすると、酸化無煙炭分散液が得られる。
100Wの出力の超音波で1h剥離処理を行うと、酸化グラフェンコロイダル溶液が得られる。再び4000r/minの遠心を5min行って、剥離しない酸化無煙炭及び他の炭素不純物を沈殿させ、上澄み液、すなわち酸化グラフェン溶液を取って、等体積の2%硫酸アンモニウム溶液を加えて塩析した後、吸引濾過し、さらに脱イオン水5mlで濾過ケーキを洗浄し、最後に、5mlのエタノールで濾過ケーキを洗浄して、真空オーブンで55℃で2h乾燥することで、目的生成物の一つである酸化グラフェンが計1.1g得られる。無煙炭で計算すると、生産率は110%である。
上記で得られた酸化グラフェンを11mlの濃硫酸に添加して、さらに、質量濃度1%のアンモニア錯イオン溶液1.1gを加えて、1hリフラックスする。処理が完了した後、100Wの超音波洗浄機に入れて0.5h超音波処理し、再び吸引濾過して120℃で1h真空乾燥すると、もう一つの目的生成物であるグラフェンが計0.79g得られる。無煙炭で計算すると、生産率は79%である。
生成物としての酸化グラフェン及びグラフェンは、ラマン分光分析から表されるように、いずれもグラフェン類特有のDピーク、Gピーク及び2Dピークを有する。そのうち、酸化グラフェンのDピークは1357cm−1、Gピークは1602cm−1、2Dピークは2843cm−1である。グラフェンのDピークは1369cm−1、Gピークは1579cm−1、2Dピークは2710cm−1である。
無煙炭原料を水洗い、乾燥、粉砕してから、200メッシュの篩に通すことで、純粋な無煙炭粉末を得る。さらに、溶融した水酸化ナトリウムと水酸化カリウムの混合物で処理をして無煙炭粉末中の余分な硫黄及びケイ素含有不純物又は基を除去し、pH値が7.2となるように水洗いをしてから乾燥し、超クリーン無煙炭粉末を得る。超クリーン無煙炭粉末1gを取って、超音波で20mlの濃硝酸に分散させ、さらに五酸化二リン3gを加え、超音波を1hかけて、水を加えて希釈してから、吸引濾過をして溶剤を濾過除去する。500Wのマイクロ波の条件で10min加熱処理し、風で乾かした後で粉砕篩分し、前処理された超クリーン無煙炭粉末を得る(表現を簡潔にするため、当該実施例の以下の部分では単に「無煙炭粉末」という)。
当該無煙炭粉末を1mlのホウ酸に分散させ、20℃で1h超音波処理し、次に、発煙硝酸0.1gをゆっくり添加し、0.05gの塩化第一鉄を加え、その後、超音波処理を続けて、温度を40℃に制御して0.8h超音波処理をする。酸化及び芳香族化が完了した後、反応系と同一体積の脱イオン水を添加し、高温加水分解を2min行う。このとき、酸化無煙炭における酸素含有官能基が破壊されないように、温度を75℃に制御する。最後に、加水分解が完了した後、過酸化水素15gを加えて、余分な酸化剤を除去し、再び吸引濾過、洗浄をすると、酸化無煙炭分散液が得られる。
200Wの出力の超音波で2h剥離処理を行うと、酸化グラフェンコロイダル溶液が得られる。再び4000r/minの遠心を5min行って、剥離しない酸化無煙炭及び他の炭素不純物を沈殿させ、上澄み液、すなわち酸化グラフェン溶液を取って、等体積の3%硫酸アンモニウム溶液を加えて塩析した後、吸引濾過し、さらに脱イオン水5mlで濾過ケーキを洗浄し、最後に、5mlのエタノールで濾過ケーキを洗浄して、真空オーブンで55℃で2h乾燥することで、目的生成物の一つである酸化グラフェンが計1.24g得られる。無煙炭で計算すると、生産率は124%である。
上記で得られた酸化グラフェンを1.24mlの濃硝酸に加え、さらに質量濃度80%のヒドラジン水和物4gを加え、1hリフラックスし、処理が完了した後、150Wの超音波洗浄機に入れて1h超音波処理し、再び吸引濾過して120℃で1h真空乾燥すると、もう一つの目的生成物であるグラフェンが計0.83g得られる。無煙炭で計算すると、生産率は83%である。
生成物としての酸化グラフェン及びグラフェンは、ラマン分光分析から表されるように、いずれもグラフェン類特有のDピーク、Gピーク及び2Dピークを有する。そのうち、酸化グラフェンのDピークは1350cm−1、Gピークは1587cm−1、2Dピークは2839cm−1である。グラフェンのDピークは1372cm−1、Gピークは1578cm−1、2Dピークは2700cm−1である。
無煙炭原料を水洗い、乾燥、粉砕してから、200メッシュの篩に通すことで、純粋な無煙炭粉末を得る。さらに、溶融した水酸化ナトリウムと水酸化セシウムの混合物で処理をして無煙炭粉末中の余分な硫黄及びケイ素含有不純物又は基を除去し、pH値が7.2となるように水洗いをしてから乾燥し、超クリーン無煙炭粉末を得る。超クリーン無煙炭粉末1gを取って、超音波で質量濃度5%のテトラブチルアンモニウムブロミド水溶液30mlに分散させ、さらに過硫酸カリウム4gと五酸化二ヨウ素1gとの混合物を加え、超音波を1hかけて、水を加えて希釈してから、吸引濾過をして溶剤を濾過除去する。600Wのマイクロ波の条件で15min加熱処理し、風で乾かした後で粉砕篩分し、前処理された超クリーン無煙炭粉末を得る(表現を簡潔にするため、当該実施例の以下の部分では単に「無煙炭粉末」という)。
当該無煙炭粉末を4mlの塩化第二鉄に分散させ、20℃で2h超音波処理し、次に、過塩素酸カリウム0.3gをゆっくり添加し、0.06gの塩化亜鉛を加え、その後、超音波処理を続けて、温度を50℃に制御して0.1h超音波処理をする。酸化及び芳香族化が完了した後、反応系と同一体積の脱イオン水を添加し、高温加水分解を3min行う。このとき、酸化無煙炭における酸素含有官能基が破壊されないように、温度を80℃に制御する。最後に、加水分解が完了した後、過酸化水素18gを加えて、余分な酸化剤を除去し、再び吸引濾過、洗浄をすると、酸化無煙炭分散液が得られる。
300Wの出力の超音波で4h剥離処理を行うと、酸化グラフェンコロイダル溶液が得られる。再び4000r/minの遠心を5min行って、剥離しない酸化無煙炭及び他の炭素不純物を沈殿させ、上澄み液、すなわち酸化グラフェン溶液を取って、等体積の4%硫酸アンモニウム溶液を加えて塩析した後、吸引濾過し、さらに脱イオン水5mlで濾過ケーキを洗浄し、最後に、5mlのエタノールで濾過ケーキを洗浄して、真空オーブンで55℃で2h乾燥することで、目的生成物の一つである酸化グラフェンが計1.48g得られる。無煙炭で計算すると、生産率は148%である。
上記で得られた酸化グラフェンを質量濃度5%のテトラブチルアンモニウムブロミド水溶液10mlに加え、さらにチオ硫酸ナトリウム3gを加え、1hリフラックスし、処理が完了した後、200Wの超音波洗浄機に入れて1.5h超音波処理し、再び吸引濾過して120℃で1h真空乾燥すると、もう一つの目的生成物であるグラフェンが計0.94g得られる。無煙炭で計算すると、生産率は94%である。
生成物としての酸化グラフェン及びグラフェンは、ラマン分光分析から表されるように、いずれもグラフェン類特有のDピーク、Gピーク及び2Dピークを有する。そのうち、酸化グラフェンのDピークは1363cm−1、Gピークは1585cm−1、2Dピークは2845cm−1である。グラフェンのDピークは1370cm−1、Gピークは1580cm−1、2Dピークは2705cm−1である。
無煙炭原料を水洗い、乾燥、粉砕してから、200メッシュの篩に通すことで、純粋な無煙炭粉末を得る。さらに、溶融した水酸化ナトリウム、水酸化カリウムと水酸化セシウムの混合物で処理をして無煙炭粉末中の余分な硫黄及びケイ素含有不純物又は基を除去し、pH値が7.2となるように水洗いをしてから乾燥し、超クリーン無煙炭粉末を得る。超クリーン無煙炭粉末1gを取って、超音波で40mlの濃リン酸に分散させ、さらに硝酸カリウム0.5と五酸化二リン1gの混合物を加え、超音波を1hかけて、水を加えて希釈してから、吸引濾過をして溶剤を濾過除去する。700Wのマイクロ波の条件で20min加熱処理し、風で乾かした後で粉砕篩分し、前処理された超クリーン無煙炭粉末を得る(表現を簡潔にするため、当該実施例の以下の部分では単に「無煙炭粉末」という)。
当該無煙炭粉末を6mlの塩化第二鉄に分散させ、20℃で0.8h超音波処理し、次に、過塩素酸カリウム0.1gと過マンガン酸カリウム0.4gの混合物をゆっくり添加し、0.08gの塩化マンガンを加え、その後、超音波処理を続けて、温度を50℃に制御して1.5h超音波処理をする。酸化及び芳香族化が完了した後、反応系と同一体積の脱イオン水を添加し、高温加水分解を4min行う。このとき、酸化無煙炭における酸素含有官能基が破壊されないように、温度を90℃に制御する。最後に、加水分解が完了した後、過酸化水素20gを加えて、余分な酸化剤を除去し、再び吸引濾過、洗浄をすると、酸化無煙炭分散液が得られる。
500Wの出力の超音波で3h剥離処理を行うと、酸化グラフェンコロイダル溶液が得られる。再び4000r/minの遠心を5min行って、剥離しない酸化無煙炭及び他の炭素不純物を沈殿させ、上澄み液、すなわち酸化グラフェン溶液を取って、等体積の3.5%硫酸アンモニウム溶液を加えて塩析した後、吸引濾過し、さらに脱イオン水5mlで濾過ケーキを洗浄し、最後に、5mlのエタノールで濾過ケーキを洗浄して、真空オーブンで55℃で2h乾燥することで、目的生成物の一つである酸化グラフェンが計1.05g得られる。無煙炭で計算すると、生産率は105%である。
上記で得られた酸化グラフェンを質量濃度5%の臭化セチルトリメチルアンモニウム水溶液70mlに加え、さらにハイドロサルファイトナトリウム2gを加え、1hリフラックスし、処理が完了した後、250Wの超音波洗浄機に入れて2h超音波処理し、再び吸引濾過して120℃で1h真空乾燥すると、もう一つの目的生成物であるグラフェンが計0.78g得られる。無煙炭で計算すると、生産率は78%である。
生成物としての酸化グラフェン及びグラフェンは、ラマン分光分析から表されるように、いずれもグラフェン類特有のDピーク、Gピーク及び2Dピークを有する。そのうち、酸化グラフェンのDピークは1355cm−1、Gピークは1588cm−1、2Dピークは2850cm−1である。グラフェンのDピークは1370cm−1、Gピークは1582cm−1、2Dピークは2700cm−1である。
無煙炭原料を水洗い、乾燥、粉砕してから、200メッシュの篩に通すことで、純粋な無煙炭粉末を得る。さらに、溶融水酸化カリウムで処理をして無煙炭粉末中の余分な硫黄及びケイ素含有不純物又は基を除去し、pH値が7.2となるように水洗いをしてから乾燥し、超クリーン無煙炭粉末を得る。超クリーン無煙炭粉末1gを取って、超音波で脱イオン水20mlとエチレングリコール30mlの混合液に分散させ、超音波を1hかけて、水を加えて希釈してから、吸引濾過をして溶剤を濾過除去する。800Wのマイクロ波の条件で25min加熱処理し、風で乾かした後で粉砕篩分し、前処理された超クリーン無煙炭粉末を得る(表現を簡潔にするため、当該実施例の以下の部分では単に「無煙炭粉末」という)。
当該無煙炭粉末を8mlの三塩化アルミニウムに分散させ、20℃で1.2h超音波処理し、次に、発煙硝酸0.1gと過マンガン酸カリウム0.1gと過塩素酸ナトリウム0.2gの混合物をゆっくり添加し、0.1gのリン化モリブデンを加え、その後、超音波処理を続けて、温度を35℃に制御して1.8h超音波処理をする。酸化及び芳香族化が完了した後、反応系と同一体積の脱イオン水を添加し、高温加水分解を4.5min行う。このとき、酸化無煙炭における酸素含有官能基が破壊されないように、温度を95℃に制御する。最後に、加水分解が完了した後、過酸化水素10gを加えて、余分な酸化剤を除去し、再び吸引濾過、洗浄をすると、酸化無煙炭分散液が得られる。
550Wの出力の超音波で3.5h剥離処理を行うと、酸化グラフェンコロイダル溶液が得られる。再び4000r/minの遠心を5min行って、剥離しない酸化無煙炭及び他の炭素不純物を沈殿させ、上澄み液、すなわち酸化グラフェン溶液を取って、等体積の質量濃度2.5%の硫酸アンモニウム溶液を加えて塩析した後、吸引濾過し、さらに脱イオン水5mlで濾過ケーキを洗浄し、最後に、5mlのエタノールで濾過ケーキを洗浄して、真空オーブンで55℃で2h乾燥することで、目的生成物の一つである酸化グラフェンが計1.37g得られる。無煙炭で計算すると、生産率は137%である。
上記で得られた酸化グラフェンを脱イオン水6ml、グリセロール2mlとエチレングリコール1mlの混合液に加え、さらに亜リン酸エステル4.5gを加え、1hリフラックスし、処理が完了した後、300Wの超音波洗浄機に入れて2.5h超音波処理し、再び吸引濾過して120℃で1h真空乾燥すると、もう一つの目的生成物であるグラフェンが計0.90g得られる。無煙炭で計算すると、生産率は90%である。
生成物としての酸化グラフェン及びグラフェンは、ラマン分光分析から表されるように、いずれもグラフェン類特有のDピーク、Gピーク及び2Dピークを有する。そのうち、酸化グラフェンのDピークは1359cm−1、Gピークは1590cm−1、2Dピークは2850cm−1、2842cm−1、2847cm−1である。グラフェンのDピークは1375cm−1、Gピークは1580cm−1、2Dピークは2707cm−1である。
無煙炭原料を水洗い、乾燥、粉砕してから、200メッシュの篩に通すことで、純粋な無煙炭粉末を得る。さらに、溶融水酸化ナトリウムで処理をして無煙炭粉末中の余分な硫黄及びケイ素含有不純物又は基を除去し、pH値が7.2となるように水洗いをしてから乾燥し、超クリーン無煙炭粉末を得る。超クリーン無煙炭粉末1gを取って、超音波で質量濃度5%の臭化セチルトリメチルアンモニウム水溶液30mlとグリセロール20mlの混合液に分散させ、さらに過硫酸アンモニウム1g、過硫酸カリウム1g、硝酸カリウム1g、五酸化二リン1gと五酸化二ヨウ素1gの混合物を加え、超音波を1hかけて、水を加えて希釈してから、吸引濾過をして溶剤を濾過除去する。900Wのマイクロ波の条件で30min加熱処理し、風で乾かした後で粉砕篩分し、前処理された超クリーン無煙炭粉末を得る(表現を簡潔にするため、当該実施例の以下の部分では単に「無煙炭粉末」という)。
当該無煙炭粉末を10mlのホウ酸ナトリウムに分散させ、20℃で1.8h超音波処理し、次に、発煙硝酸0.1g、過マンガン酸カリウム0.2gと過塩素酸ナトリウム0.2gの混合物をゆっくり添加し、さらにリン化亜鉛0.1gを加え、その後、超音波処理を続けて、温度を45℃に制御して2h超音波処理をする。酸化及び芳香族化が完了した後、反応系と同一体積の脱イオン水を添加し、高温加水分解を5min行う。このとき、酸化無煙炭における酸素含有官能基が破壊されないように、温度を100℃に制御する。最後に、加水分解が完了した後、過酸化水素15gを加えて、余分な酸化剤を除去し、再び吸引濾過、洗浄をすると、酸化無煙炭分散液が得られる。
600Wの出力の超音波で5h剥離処理を行うと、酸化グラフェンコロイダル溶液が得られる。再び4000r/minの遠心を5min行って、剥離しない酸化無煙炭及び他の炭素不純物を沈殿させ、上澄み液、すなわち酸化グラフェン溶液を取って、等体積の5%硫酸アンモニウム溶液を加えて塩析した後、吸引濾過し、さらに脱イオン水5mlで濾過ケーキを洗浄し、最後に、5mlのエタノールで濾過ケーキを洗浄して、真空オーブンで55℃で2h乾燥することで、目的生成物の一つである酸化グラフェンが計1.3g得られる。無煙炭で計算すると、生産率は130%である。
上記で得られた酸化グラフェンをN−メチルピロリドン8mlに加え、さらにチオ硫酸ナトリウム5gとハイドロサルファイトナトリウム1.5gの混合物を加え、1hリフラックスし、処理が完了した後、280Wの超音波洗浄機に入れて3h超音波処理し、再び吸引濾過して120℃で1h真空乾燥すると、もう一つの目的生成物であるグラフェンが計0.86g得られる。無煙炭で計算すると、生産率は86%である。
生成物としての酸化グラフェン及びグラフェンは、ラマン分光分析から表されるように、いずれもグラフェン類特有のDピーク、Gピーク及び2Dピークを有する。そのうち、酸化グラフェンのDピークは1364cm−1、Gピークは1603cm−1、2Dピークは2847cm−1である。グラフェンのDピークは1368cm−1、Gピークは1582cm−1、2Dピークは2703cm−1である。
上記の実施例7〜12と比較例1中のデータから分かるように、重量が同一の原料を使用すると、無煙炭粉末を原料として酸化グラフェンとグラフェンを製造するというこの方法によって製造する場合の生産率は、黒鉛を原料として製造する従来の方法より高くなっている。このため、本発明の手段では酸化グラフェンとグラフェンの生産コストが有効に低減されることが分かる。
上記の実施形態は本発明の好ましい実施形態であるにすぎず、これによって本発明の保護範囲が限定されるものではない。当業者が本発明を基礎として行うあらゆる非実質的な改変及び置換もすべて本発明で保護を求める範囲に属する。

Claims (10)

  1. 無煙炭による酸化グラフェンの製造方法であって、
    無煙炭原料を水洗い、乾燥、粉砕してから、200メッシュの篩を通過させることで、無煙炭粉末を得、
    次に、得られた無煙炭粉末を溶融アルカリ金属水酸化物で処理した後、pH値が7〜8となるように水洗いをし、乾燥後、超クリーン無煙炭粉末を得る、超クリーン無煙炭粉末を製造するステップaと、
    脱イオン水、無機酸、界面活性剤溶液、高沸点溶剤のうち1種又は2種以上の混合物である分散剤に、ステップaで得られた超クリーン無煙炭粉末を加え、超音波処理をして0.1〜0.5g/mlの分散液を得、
    次に、前記超クリーン無煙炭粉末と予備酸化剤との質量比が1:0〜5となるように、硝酸塩、重クロム酸塩、過硫酸塩、過マンガン酸塩、過酸化物、リン酸化物とヨウ素酸化物のうち1種又は2種以上の組合せである前記予備酸化剤を分散液に加えて超音波処理を行い、
    次に、超音波処理した予備酸化剤含有分散液に水を加えて吸引濾過処理を行った後、400〜900Wのマイクロ波の条件で5〜30min加熱処理し、自然冷却した後、粉砕・篩分の処理をして、前処理した超クリーン無煙炭粉末を得る、超クリーン無煙炭粉末を前処理するステップbと、
    無機酸又は無機塩のうち1種又は2種以上の組合せであるインターカレート剤に、ステップbで得られた前処理された超クリーン無煙炭粉末を加えて0.1〜5g/mlのインターカレート剤分散液を調製し、
    次に、20℃の温度でインターカレート剤分散液を0.5〜2h超音波処理した後、酸化剤と得られた前処理された超クリーン無煙炭粉末との質量比が1:2〜10となるように、過塩素酸、硝酸、硫酸、過硫酸塩、過マンガン酸塩、塩素酸塩と過塩素酸塩のうち1種又は2種以上の組合せである前記酸化剤を加え、
    次に、前記の得られた前処理された超クリーン無煙炭粉末と芳香族化触媒との質量比が100:0〜10となるように、塩化第一銅、塩化第二鉄、塩化第一鉄、塩化亜鉛、塩化ニッケル、塩化マンガン、三酸化モリブデン、モリブデン酸アンモニウム、リン化モリブデンとリン化亜鉛のうち1種又は2種以上の組合せである前記芳香族化触媒をインターカレート剤分散液に加え、
    次に、酸化剤と芳香族化触媒が添加されたインターカレート剤分散液を30〜50℃の条件で0.5〜2h超音波分散処理してから、インターカレート剤分散液と同一体積の脱イオン水を加え、70〜100℃の温度で1〜5min放置し、
    次に、前記の過酸化水素と得られた前処理された超クリーン無煙炭粉末との質量比が1:5〜20となるように、脱イオン水が添加されたインターカレート剤分散液に過酸化水素を加えてから、吸引濾過、洗浄をして酸化無煙炭分散液を得る、酸化無煙炭分散液を製造するステップcと、
    超音波の出力が100〜600W、時間が1〜5hの条件で、ステップcで得られた酸化無煙炭分散液に超音波剥離処理を行って、酸化グラフェンコロイダル溶液を得る、酸化グラフェンコロイダル溶液を製造するステップdと、
    回転速度が4000r/min、遠心時間が5minの条件で、ステップdで製造された酸化グラフェンコロイダル溶液に遠心処理を行って、上澄み液を得て、
    次に、上澄み液に質量濃度2〜5%の硫酸アンモニウム溶液を加えて塩析させた後に吸引濾過し、濾過ケーキを脱イオン水で洗浄し、アルコールでの洗浄、乾燥を経て、酸化グラフェンを得る、酸化グラフェンを製造するステップeと
    を含むことを特徴とする無煙炭による酸化グラフェンの製造方法。
  2. 前記ステップaにおけるアルカリ金属水酸化物が、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム又は水酸化セシウムのうち1種又は2種以上の組合せであることを特徴とする、請求項1に記載の無煙炭による酸化グラフェンの製造方法。
  3. 前記ステップbにおける分散剤が、脱イオン水、濃リン酸、濃硫酸、濃硝酸、質量濃度5%の臭化セチルトリメチルアンモニウム水溶液、質量濃度5%のテトラブチルアンモニウムブロミド水溶液、グリセロール、エチレングリコールとN−メチルピロリドンのうち1種又は2種以上の混合物であることを特徴とする、請求項1に記載の無煙炭による酸化グラフェンの製造方法。
  4. 前記bステップにおける予備酸化剤が、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、硝酸カリウム、五酸化二リンと五酸化二ヨウ素のうち1種又は2種以上の組合せであることを特徴とする、請求項1に記載の無煙炭による酸化グラフェンの製造方法。
  5. 前記ステップcにおけるインターカレート剤が、濃硫酸、濃リン酸、ホウ酸、塩化第二鉄、三塩化アルミニウム、又はホウ酸ナトリウムのうち1種又は2種以上の混合物であることを特徴とする、請求項1に記載の無煙炭による酸化グラフェンの製造方法。
  6. 前記ステップcにおける酸化剤が、過マンガン酸塩、塩素酸塩、発煙硝酸、又は過塩素酸塩のうち1種又は2種以上の組合せであることを特徴とする、請求項1に記載の無煙炭による酸化グラフェンの製造方法。
  7. 前記ステップcにおける芳香族化触媒が、塩化第二鉄、塩化ニッケル、又は三酸化モリブデンのうち1種又は2種以上の組合せであることを特徴とする、請求項1に記載の無煙炭による酸化グラフェンの製造方法。
  8. 前記ステップeにおける乾燥プロセスが、真空オーブンで2h乾燥させることであることを特徴とする、請求項1に記載の無煙炭による酸化グラフェンの製造方法。
  9. グラフェンの製造方法であって、
    脱イオン水、無機酸、界面活性剤溶液、高沸点溶剤のうち1種又は2種以上の混合物である分散剤に、請求項1〜8のいずれか一項により得られた酸化グラフェンを加えて0.1〜1g/mlの酸化グラフェン−分散剤溶液を調製するステップfと、
    マイクロウェーブの出力が900Wである条件で、ステップfで得られた酸化グラフェン−分散剤溶液をマイクロウェーブで5〜20min加熱処理するか、又は
    還元剤と酸化グラフェンとの質量比が1:1〜5となるように、質量濃度1%のアンモニア錯イオン溶液、質量濃度80%のヒドラジン水和物、チオ硫酸ナトリウム、ハイドロサルファイトナトリウム、又は亜リン酸エステルのうち1種又は2種以上の組合せである前記還元剤を、ステップfで得られた酸化グラフェン−分散剤溶液に加え、1hリフラックスさせるステップgと、
    超音波処理の出力が100〜300Wである条件で、ステップgで処理した酸化グラフェン−分散剤溶液を0.5〜3h超音波処理し、
    次に、超音波処理された酸化グラフェン−分散剤溶液を吸引濾過、乾燥処理を行って、グラフェンを得るステップhと
    を含むことを特徴とするグラフェンの製造方法。
  10. 前記ステップgにおける還元剤が、質量濃度80%のヒドラジン水和物、質量濃度1%のアンモニア錯イオン溶液、又はハイドロサルファイトナトリウムのうち1種又は2種以上の組合せであるか、又は
    前記ステップfにおける分散剤が、脱イオン水、濃リン酸、濃硫酸、濃硝酸、質量濃度5%の臭化セチルトリメチルアンモニウム水溶液、質量濃度5%のテトラブチルアンモニウムブロミド水溶液、グリセロール、エチレングリコール、又はN−メチルピロリドンのうち1種又は2種以上の混合物であることを特徴とする、請求項9に記載のグラフェンの製造方法。
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