JP2017190234A - 乗客コンベア及び乗客コンベアのリニューアル方法 - Google Patents

乗客コンベア及び乗客コンベアのリニューアル方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構造で耐震性の向上を図ることができる乗客コンベア及び乗客コンベアのリニューアル方法を提供する。【解決手段】乗客コンベア1は、フレーム2と、複数の踏段と、補助支持アングル10とを備えている。補助支持部材10は、既設フレーム2の幅方向の両側に取り付けられる。また、補強支持アングル10は、フレーム2の両端部に設けられている。また、補強支持アングル10は、補強側固定片31と、補強側支持片32と、を有する。補強側固定片31は、フレーム2における建築構造物200の壁面204と対向する対向面23aと反対側の内面23bに固定されている。補強側支持片32は、補強側固定片31に連続し、建築構造物200に載置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、エスカレーターや動く歩道(電動道路)等の乗客コンベア及び乗客コンベアのリニューアル方法に関するものである。
乗客コンベアは、建築構造物に設置されるフレームと、このフレーム内に設けられて循環移動する無端状に連結された複数の踏段とを備えている。そして、フレームは、踏段の進行方向の両端部を建築構造物に架設することで、建築構造物に設置されている。
また、老朽化した既設の乗客コンベアを撤去し、同じ場所に親切の乗客コンベアを設置することで乗客コンベアのリニューアルが行われることがある。このような乗客コンベアのリニューアル方法としては、例えば、特許文献1に記載された技術が提案されている。この特許文献1には、既存の乗客コンベアを撤去する際に、既設のフレームを撤去せずに、既設の本体枠の内に新規の乗客コンベアのフレームを設置する技術が記載されている。
また、近年では、地震動により大きな層間変位角が生じ、建築構造物の下階床と上階床との間隔、すなわち梁間寸法が比較的大きく伸長した場合でも、フレームが落下することのない耐震性に優れた乗客コンベアが望まれている。
特開2013−67461号公報
しかしながら、特許文献1に記載された乗客コンベアは、リニューアルの際に既設の乗客コンベアのフレームの収納空間に、新規の乗客コンベアを設置し、既設の支持アングルの上に新規の支持アングルを載せた構造となっている。そのため、特許文献1に記載された技術では、基本的に既設の乗客コンベアが有する耐震基準をリニューアル後も踏襲するものであり、耐震性の向上を図るものではなかった。
さらに、特許文献1に記載された技術で、リニューアル後の耐震性の向上を図るためには、既設のフレーム側に特別な加工を行う必要があり、リニューアル作業が大変煩雑なものとなっていた。
本発明の目的は、上記の問題点を考慮し、簡易な構造で耐震性の向上を図ることができる乗客コンベア及び乗客コンベアのリニューアル方法を提供することにある。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の乗客コンベアは、建築構造物に設けられ、人や物を搬送する乗客コンベアにおいて、フレームと、複数の踏段と、補強支持アングルと、を備えている。フレームは、建築構造物に設置されている。複数の踏段は、フレーム内に設けられて、フレーム内を循環移動する無端状に連結されている。補強支持アングルは、フレームにおける複数の踏段の進行方向の両端部に設けられ、建築構造物に載置されて、フレームを支持する。また、補強支持アングルは、補強側固定片と、補強側支持片と、を有する。補強側固定片は、フレームにおける建築構造物の壁面と対向する対向面と反対側の内面に固定されている。補強側支持片は、補強側固定片に連続し、建築構造物に載置されている。
また、本発明の乗客コンベアのリニューアル方法は、予め建築構造物に設定されたフレームと、フレーム内に設けられて、フレーム内を循環移動する複数の踏段と、フレームにおける複数の踏段の進行方向の両端部に設けられ、建築構造物に設けられた設置受け部に載置された既設支持アングルとを備えた乗客コンベアのリニューアル方法である。そして、以下(1)から(2)に示す工程を含んでいる。
(1)フレームの両端部における建築構造物の壁面と対向する対向面と反対側の内面に補強側支持フレームの補強側固定片を取り付ける工程。
(2)補強側固定片に連続する補強側支持片を建築構造物に載置させる工程。
そして、補強側固定片における補強側支持片から反対側の端部までの長さは、固定片における支持片から反対側の端部までの長さよりも長く設定されている。
本発明の乗客コンベア及び乗客コンベアのリニューアル方法によれば、簡易な構造で耐震性の向上を図ることができる。
第1の実施の形態例にかかる乗客コンベア及び建築構造物の構成例を示す概略構成図である。 第1の実施の形態例にかかる乗客コンベアと建築構造物との支持構造を示す断面図である。 第1の実施の形態例にかかる乗客コンベアのフレームを建築構造物の壁面側から見た側面図である。 第1の実施の形態例にかかる乗客コンベアの補強支持アングルを示す斜視図である。 第2の実施の形態例にかかる乗客コンベアと建築構造物との支持構造を示す断面図である。 第3の実施の形態例にかかる乗客コンベアと建築構造物との支持構造を示す断面図である。 第4の実施の形態例にかかる乗客コンベアと建築構造物との支持構造を示す断面図である。 第5の実施の形態例にかかる乗客コンベアと建築構造物との支持構造を示す断面図である。
以下、乗客コンベア及び乗客コンベアのリニューアル方法の実施の形態例について、図1〜図8を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
1.第1の実施の形態例
1−1.乗客コンベアの構成例
まず、図1〜図4を参照して乗客コンベアの第1の実施の形態例(以下、「本例」という。)について説明する。
図1は、本例の乗客コンベア及び建築構造物を示す概略構成図、図2は、乗客コンベアと建築構造物との支持構造を示す断面図である。図3は、乗客コンベアのフレームを建築構造物の壁面側から見た側面図である。
図1に示すように、本例の乗客コンベア1は、建築構造物200の下階床200Aと上階床200Bに設置される傾斜型の乗客コンベア、いわゆるエスカレーターである。また、建築構造物200における下階床200A及び上階床200Bには、乗客コンベア1を設置する設置受け部201A、201Bが設けられている。建築構造物200の下階床200A及び上階床200Bは、例えば、コンクリートにより形成される建築躯体からなる。
なお、下階床200Aの設置受け部201Aと、上階床200Bの設置受け部201Bは、同一の構成を有しているため、ここでは下階床200Aの設置受け部201Aについて説明する。
図2に示すように、設置受け部201Aは、既設受け台の一例を示す第1受け台205と、新規受け台の一例を示す第2受け台206とを有している。第1受け台205及び第2受け台206は、それぞれ下階床200Aの仕上げ床面203から上下方向の下方に向けて凹んだ段差面である。また、第1受け台205は、第2受け台206よりも下階床200Aにおける乗客コンベア1側の角部に形成されている。さらに、第1受け台205は、第2受け台206よりも上下方向の下方に向けて凹んでいる。
なお、第1受け台205は、既設の乗客コンベアを支持するために予め下階床200A及び上階床200Bに予め形成されている。これに対して、第2受け台206は、例えば、乗客コンベアをリニューアルする際に、新たに下階床200A及び上階床200Bに形成されるものである。
[乗客コンベア]
乗客コンベア1は、建築構造物200に設置されたフレーム2と、下部床プレート3Aと、上部床プレート3Bと、乗客を乗せる複数の踏段5と、一対の欄干部材6、6と、下部スプロケット7と、上部スプロケット8と、不図示の駆動部とを備えている。また、乗客コンベア1は、既設支持アングル9と、補強支持アングル10とを備えている。
フレーム2は、下階床200Aと上階床200Bにまたがって設置されている。フレーム2は、下階水平部2Aと、上階水平部2Bと、中間傾斜部2Cとを有している。下階水平部2Aと上階水平部2Bは、互いに平行に形成されている。そして、下階水平部2Aと上階水平部2Bは、フレーム2を建築構造物200に設置した状態において、上階床200B及び下階床200Aと平行をなし、水平に保たれる部分である。
中間傾斜部2Cは、下階水平部2Aと上階水平部2Bの間に設けられている。中間傾斜部2Cは、下階水平部2A及び上階水平部2Bに対して傾斜している。以下、フレーム2における下階床200Aから上階床200Bに向かって延びる方向をフレーム2の長手方向とする。また、フレーム2の長手方向及び上下方向とも直交する方向、すなわち、下階床200Aからフレーム2を見た状態で左右方向をフレーム2の幅方向とする。
下部床プレート3Aは、フレーム2における下階水平部2Aの上部に配置されている。また、上部床プレート3Bは、フレーム2における上階水平部2Bの上部に配置されている。下部床プレート3A及び上部床プレート3Bは、乗客コンベア1の乗降口となる。
また、フレーム2における下階水平部2Aには、下部スプロケット7が配置されており、上階水平部2Bには、上部スプロケット8と不図示の駆動部が配置されている。上部スプロケット8と不図示の駆動部には、伝達チェーンが巻き掛けられている。そして、上部スプロケット8は、不図示の駆動部が駆動することで回転する。また、下部スプロケット7と上部スプロケット8には、不図示の無端状の踏段チェーンが巻き掛けられている。そして、上部スプロケット8が回転することで、下部スプロケット7及び踏段チェーンが回転する。
複数の踏段5は、不図示の踏段チェーンを介して無端状に連結され、一連のコンベアを構成している。複数の踏段5は、フレーム2に取り付けられたガイドレールに案内されて往路側と復路側を循環移動する。乗客は、往路側を移動する踏段5に載って輸送される。
次に、欄干部材6について説明する。
一対の欄干部材6、6は、フレーム2の上部に支持されており、フレーム2の幅方向の両側に配置されている。
欄干部材6は、平板状のパネル部材21と、デッキ部22と、移動手摺23と、を有している。デッキ部22は、フレーム2に固定されている。デッキ部22は、フレーム2の長手方向に沿って配置される。デッキ部22は、パネル部材21を支持している。パネル部材21の周縁には、移動手摺23が設けられている。
移動手摺23は、無端状のベルト部材により構成されている。移動手摺23は、パネル部材21に移動可能に支持される。また、移動手摺23は、複数の踏段5の循環移動の動作に同期して、循環移動する。
また、図2及び図3に示すように、フレーム2は、例えば、トラス構造により構成されている。フレーム2は、一対の下枠21A、21Bと、一対の上枠22A、22Bと、複数の縦枠23A、23Bと、中間連結部24と、下部連結部25とを有している。下枠21A、21B、上枠22A、22B及び縦枠23A、23Bは、それぞれ延在する方向から見た形状が略L字状の鋼材により構成されている。
一対の下枠21A、21Bは、フレーム2の幅方向の両側に配置されており、同様に、一対の上枠22A、22Bは、フレーム2の幅方向の両側に配置されている。そして、下枠21A、21Bと上枠22A、22Bは、上下方向に対向する。縦枠23A、23Bは、下枠21A、21Bと上枠22A、22Bを連結する。
中間連結部24は、縦枠23A、23Bの上下方向の中間部に配置されている。中間連結部24は、フレーム2の幅方向の両側に配置された縦枠23A、23Bを連結する。下部連結部25は、縦枠23A、23Bの上下方向の下端部に配置されている。下部連結部25は、フレーム2の幅方向の両側に配置された縦枠23A、23Bを連結する。
また、図1に示すように、フレーム2の長手方向の両端部は、既設支持アングル9及び補強支持アングル10が取り付けられている。
[既設支持アングル]
図2及び図3に示すように、既設支持アングル9は、延在する方向から見た形状が略L字状の形成されている。既設支持アングル9は、フレーム2の長手方向の両端部に配置された縦枠23A、23Bの上下方向の上端部に固定されている。そのため、既設支持アングル9は、一対の縦枠23A、23Bを連結するように配置される。
既設支持アングル9は、固定片11と、支持片12とを有している。支持片12は、固定片11の一端部から略垂直に屈曲して連続している。
固定片11は、縦枠23A、23Bにおける建築構造物200の壁面204と対向する対向面23aに例えば、溶接により固定される。これにより、固定片11は、上下方向と略平行になり、支持片12は、水平方向と略平行になる。ここで、従来の乗客コンベアの支持アングルは、本例の既設支持アングル9と同様に、フレームにおける建築構造物の壁面と対向する面に固定されている。
そして、下階床200A側に固定された既設支持アングル9の支持片12は、フレーム2から建築構造物200の下階床200Aに向けて突出する。また、上階床200B側に固定された既設支持アングル9の支持片12は、フレーム2から建築構造物200の上階床200Bに向けて突出する。
また、支持片12は、既設調整板14を介して設置受け部201Aの第1受け台205に載置される。支持片12と第1受け台205を固定し、固定端としてもよく、あるいは支持片12と第1受け台205を固定せずに、自由端としてもよい。
ここで、下階床200Aの壁面204から支持片12における固定片11と反対側の端部、すなわち先端部までの長さL1が、第1の掛かり代である既設掛かり代となる。
[補強支持アングル]
次に、補強支持アングル10について図2〜図4を参照して説明する。
図4は、補強支持アングル10を示す斜視図である。
図2〜図4に示すように、補強支持アングル10は、フレーム2の長手方向の両端部に配置された縦枠23A、23Bの上下方向の上端部に固定されている。補強支持アングル10は、補強側固定片31と、補強側支持片32とを有している。補強側固定片31及び補強側支持片32は、矩形をなす平板状に形成されている。補強側支持片32は、補強側固定片31の一端部、すなわち上下方向の上端部から略垂直に屈曲して連続している。また、補強側支持片32における補強側固定片31から反対側の端部、すなわち先端部までの長さは、既設支持アングル9の支持片12における固定片11から先端部までの長さよりも長く設定されている。
補強側固定片31における補強側支持片32が連続する上端部における幅方向の両側には、切り欠き部33が形成されている。切り欠き部33は、補強側固定片31の両端部を幅方向の内側に向けて所定の長さで切り欠くことで形成される。そして、補強側固定片31における切り欠き部33が形成された箇所及び補強側固定片31から連続する補強側支持片32の幅方向の長さL6は、フレーム2における一対の上枠22A、22Bにおける互いに対向する端部の開口長さL7よりも短く設定されている(L6<L7)。
また、補強側固定片31における切り欠き部33よりも上下方向の下方には、幅方向の両側に向けて広がる幅広部34が設けられている。また、幅広部34は、縦枠23A、23Bにおける対向面23aと反対側の内面23bに対向する。そして、補強側固定片31は、縦枠23A、23Bの内面23bに固定ボルト19により締結固定される。これにより、補強側固定片31は、上下方向と略平行になり、補強側支持片32は、水平方向と略平行になる。
さらに、補強側固定片31における上下方向の長さL4は、既設支持アングル9の固定片11における上下方向の長さL3よりも長く設定されている(L4>L3)。これにより、フレーム2に固定した際の、補強支持アングル10の強度を既設支持アングル9よりも高めることができる。
上述したように、補強側固定片31における切り欠き部33が形成された箇所の幅方向の長さL6は、フレーム2における一対の上枠22A、22Bにおける互いに対向する端部の開口長さL7よりも短く設定されている。そのため、補強側固定片31をフレーム2に固定すると、補強側固定片31の上端部は、一対の上枠22A、22Bに当接することなく、一対の上枠22A、22Bの間から上下方向の上方に突出する。
なお、本例の補強支持アングル10では、補強側固定片31に切り欠き部33を形成することで、補強側固定片31の上端部の幅方向の長さL6を一対の上枠22A、22Bの開口長さL7よりも短くする例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、一対の縦枠23A、23Bの内面23bの幅方向の長さが比較的長く、一対の縦枠23A、23Bにおける互いに対向する端部の開口長さL8を、一対の上枠22A、22Bの開口長さL7よりも短くする。さらに、一対の縦枠23A、23Bの開口長さL8と一対の上枠22A、22Bの開口長さL7の差を補強支持アングル10が固定される固定代よりも大きくする。この場合、補強側固定片31に切り欠き部33を形成しなくても、補強側固定片31の上端部を一対の上枠22A、22Bの間を通すことができる。
そして、下階床200A側に固定された補強支持アングル10の補強側支持片32は、フレーム2から建築構造物200の下階床200Aに向けて突出する。また、上階床200B側に固定された補強支持アングル10の補強側支持片32は、フレーム2から建築構造物200の上階床200Bに向けて突出する。
また、補強側支持片32は、既設支持アングル9の支持片12の上下方向の上面に設けられ追加調整板15を介して支持片12に載置される。また、補強側支持片32の先端部側は、設置受け部201Aの第2受け台206に載置される。
下階床200Aの壁面204から補強側支持片32における先端部までの長さL2が、第2の掛かり代である補強掛かり代となる。上述したように、補強側支持片32における補強側固定片31から先端部までの長さが、既設支持アングル9の支持片12の長さよりも長く設定されている。そのため、補強掛かり代の長さL2を、既設掛かり代の長さL1よりも長くすることができ、乗客コンベア1における建築構造物200との掛かり代の長さを既設支持アングル9だけ設けた場合よりも延長することができる。これにより、地震動により大きな層間変位角が生じ、下階床200Aと上階床200Bとの間の寸法が比較的大きく伸長した場合でもフレーム2が建築構造物200から落下することを防ぐことができる。
ここで、補強支持アングル10を上枠22A、22Bに固定する場合、固定ボルト19が下部床プレート3Aよりも上下方向の上方に突出するため、補強支持アングル10に固定ボルト19を取り付ける箇所に凹部を設ける必要がある。これに対し、本例では、補強支持アングル10を縦枠23A、23Bに固定することで、補強支持アングル10の構成の簡略化を図ることができる。さらに、地震動によって上枠22A、22Bが縦枠23A、23Bから外れても、補強支持アングル10が縦枠23A、23Bに固定されているため、フレーム2が建築構造物200から落下することがない。
また、補強側支持片32に先端部から第2受け台206における第1受け台205と反対側の壁面206aまでには、隙間U1が形成される。この隙間U1の間隔T2は、建築構造物200の壁面204とフレーム2との間隔T1よりも長く設定される。これにより、地震動により、フレーム2における長手方向への移動を許容することができる。また、隙間U1に建築構造物200及び補強支持アングル10よりも強度が低い部材を詰めてもよい。
さらに、補強側支持片32の上下方向の上面には、追加床プレート18が載置されている。この追加床プレート18は、下階床200Aの仕上げ床面203と下部床プレート3Aの間に配置される。そして、追加床プレート18の厚みは、補強側支持片32の上面に載置した際に、仕上げ床面203と下部床プレート3Aの上下方向の高さと略同一となるように設定されている。すなわち、追加床プレート18は、仕上げ床面203及び下部床プレート3Aと略同一平面上になる。
また、追加床プレート18における仕上げ床面203側には、補強側支持片32と同様に、隙間U1が形成される。この隙間U1は、不図示のスライド床プレートにより覆われる。
1−2.乗客コンベアのリニューアル方法
次に、上述した構成を有する乗客コンベアのリニューアル方法について説明する。
なお、図2から図3に示すように、乗客コンベア1のフレーム2には、予め既設支持アングル9が固定されている。まず、下階床200Aの設置受け部201Aに、第2受け台206を形成する。次に、下部床プレート3Aをフレーム2から取り外す。
次に、フレーム2の一対の上枠22A、22B及び縦枠23A、23Bの間に補強支持アングル10を配置する。そして、補強側固定片31の幅広部34を縦枠23A、23Bの内面23bに対向される。このとき、補強側固定片31の上端部は、一対の上枠22A、22Bの間を通る。そして、補強側支持片32は、フレーム2から下階床200Aに向けて突出する。次に、補強側支持片32を、既設支持アングル9の上面に設けた追加調整板15及び第2受け台206に載置する。
そして、固定ボルト19により、補強側固定片31を縦枠23A、23Bに締結固定する。そのため、溶接作業を行うことが困難な既設のフレーム2に対して、補強支持アングル10を容易に取り付けることができる。
次に、補強側支持片32の上下方向の上面に追加床プレート18を載置し、追加床プレート18を補強側支持片32に固定する。また、下部床プレート3Aをフレーム2に戻す。なお、上階床200Bにおいても上述した作業を同様に行う。これにより、乗客コンベア1のリニューアル作業が完了する。なお、乗客コンベア1のリニューアルにかかる工程は、上述した順番に限定されるものではない。
上述した乗客コンベア1のリニューアル方法により、乗客コンベア1と建築構造物200との掛かり代を簡単な構造で延長することができる。その結果、短時間、かつ低コストで耐震性の向上を図った乗客コンベアを提供することができる。特に、地震動により大きな層間変位角が生じ、下階床200Aと上階床200Bとの間の寸法が比較的大きく伸長した場合でもフレーム2が建築構造物200から落下することを防ぐことができる。
さらに、建築構造物200の設置受け部201Aに、補強支持アングル10の補強側支持片32の先端部が載置する第2受け台205を形成することで、補強側支持片32を支持する部材を新たに設ける必要がない。また、補強側支持片32の板厚により、乗客コンベア1の乗降口の上下方向の高さが、下階床200Aの仕上げ床面203よりも高くなり、段差が形成されることを防ぐことができる。
また、補強支持アングル10の補強側支持片32と既設支持アングル9の支持片12との間に追加調整板15を介在させている。補強支持アングル10に加わる荷重は、第2受け台206と、追加調整板15を介して既設支持アングル9に分散される。これにより、補強支持アングル10の設計する際の強度条件を緩和させることができる。
なお、上述した実施の形態例では、乗客コンベアのリニューアル時に補強支持アングル10をフレーム2に取り付けた例を説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、新規に乗客コンベアを製造する際に、既設支持アングル9の代わりに補強支持アングル10をフレーム2に取り付けてもよい。この場合、上述した既設支持アングル9を設けていないため、設置受け部201Aに第1受け台205を形成する必要がない。
ここで、上述したように、従来の支持アングルは、縦枠23A、23Bの対向面23aに取り付けられている。そして、フレーム2と建築構造物200の壁面204との間隔T1が、支持アングルの板厚によって変化するため、フレーム2及び支持アングルを設計する際に、支持アングルの板厚を考慮する必要があった。
これに対し、本例の補強支持アングル10は、縦枠23A、23Bの内面23bに取り付けられている。これにより、フレーム2と建築構造物200の壁面204との間隔T1が、補強支持アングル10の補強側固定片31の板厚によって変化しない。その結果、新規に乗客コンベアを製造する際に、支持アングルとして本例の補強支持アングル10を用いることで、フレーム2及び支持アングルの設計を容易に行うことができる。
2.第2の実施の形態例
次に、図5を参照して第2の実施の形態例にかかる乗客コンベア及び乗客コンベアのリニューアル方法について説明する。
図5は、第2の実施の形態例にかかる乗客コンベアと建築構造物との支持構造を示す断面図である。
この第2の実施の形態例の乗客コンベア及び建築構造物が、第1の実施の形態例にかかる乗客コンベア及び建築構造物と異なる点は、建築構造物の構成である。そのため、ここでは、主に建築構造物について説明し、第1の実施の形態例と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。なお、下階床及び上階床とも同一の構成を有しているため、ここでは建築構造物の下階床についてのみ説明する。
図5に示すように、建築構造物の下階床300Aは、建築梁307と、建築スラブ308とを有している。建築梁307は、例えば、H型鋼材により構成されている。そして、補強支持アングル10をフレーム2に取り付ける前の状態では、建築梁307の上面の一部には、建築スラブ308が架設されている。すなわち、建築スラブ308の端部は、図5に示す点線S1まで延在している。そして、建築スラブ308の上下方向の上面が、仕上げ床面303となる。
建築梁307における乗客コンベア1側には、補強リブ310が設けられている。補強リブ310及び建築梁307には、設置受け部301Aを構成する受け台305が設けられている。受け台305には、フレーム2に固定した既設支持アングル9の支持片12が既設調整板14を介して載置される。
次に、上述した構成を有する下階床300Aに設置された乗客コンベア1のリニューアル方法について説明する。
まず、第1の実施の形態例にかかる乗客コンベア1のリニューアル方法と同様に、フレーム2に補強支持アングル10を取り付ける。また、建築梁307における補強リブ310と反対側の端部に、延長建築梁309を設ける。これにより、建築梁307における建築スラブ308を支持する受け寸法が延長される。
次に、建築スラブ308における建築梁307側の端部を所定の長さで切断する。建築スラブ308を切断する長さは、補強支持アングル10の補強側支持片32の長さ以上に設定される。そして、補強側支持片32の先端部と切断した建築スラブ308の端部の間には、隙間U1が形成される。
なお、建築スラブ308を切断することで、建築スラブ308における建築梁307との掛かり代がなくなる。しかしながら、建築梁307に延長建築梁309を設けたことで、切断された建築スラブ308は、延長建築梁309によって支持される。また、建築スラブ308を切断することで、第1の実施の形態例にかかるリニューアル方法のように、設置受け部201Aに第2受け台206を形成する作業よりも容易に、補強側支持片32を配置することができる。
また、延長建築梁309の上下方向の上面にアングル支持部材41を配置する。アングル支持部材41には、補強側支持片32の先端部が載置される。すなわち、アングル支持部材41と、既設の受け台305によりリニューアル後の設置受け部301Aが構成される。
さらに、アングル支持部材41を設けたことで、補強支持アングル10に加わる荷重をアングル支持部材41と追加調整板15を介して既設支持アングル9に分散させることができる。その結果、補強支持アングル10の設計する際の強度条件を緩和させることができる。
アングル支持部材41の強度は、補強支持アングル10、延長建築梁309及び建築スラブ308の強度より低いことが好ましい。これにより、地震動により、アングル支持部材41が破壊されることで、他の部位が破損することを防ぐことができる。
次に、補強側支持片32の上面にスライド床プレート42を固定する。これにより、上述した構成を有する下階床300Aに設置された乗客コンベア1のリニューアル作業が完了する。
スライド床プレート42は、補強側支持片32の先端部と建築スラブ308の端部に形成された隙間U1を覆う。また、スライド床プレート42は、仕上げ床面303の上面まで延在する。
スライド床プレート42は、地震動等によりフレーム2がスライドした際に、フレーム2と共に移動する。これにより、地震動等により建築構造物の下階床と上階床との間の寸法が伸長し、フレーム2がスライドした際に、建築スラブ308と乗客コンベア1との間に隙間が発生することを防ぐことができる。なお、図5に示す例では、スライド床プレート42の上下方向の高さが、仕上げ床面303の上下方向の高さと略同一になるように設定されている。すなわち、スライド床プレート42が、仕上げ床面303と略平面上になるように、追加調整板15の高さ寸法が設定される。
その他の構成は、上述した第1の実施の形態例にかかる乗客コンベア1及び建築構造物200と同様であるため、それらの説明は省略する。
3.第3の実施の形態例
次に、図6を参照して第3の実施の形態例にかかる乗客コンベア及び乗客コンベアのリニューアル方法について説明する。
図6は、第3の実施の形態例にかかる乗客コンベアと建築構造物との支持構造を示す断面図である。
この第3の実施の形態例の乗客コンベア及び建築構造物が、第1の実施の形態例にかかる乗客コンベア及び建築構造物と異なる点は、建築構造物の構成である。そのため、ここでは、主に建築構造物について説明し、第1の実施の形態例と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。なお、下階床及び上階床とも同一の構成を有しているため、ここでは建築構造物の下階床についてのみ説明する。また、第3の実施の形態例にかかる建築構造物の下階床及び上階床は、第1の実施の形態例と同様に、コンクリートにより形成される建築躯体からなる。
図6に示すように、下階床400Aに形成された設置受け部401Aは、既設支持アングル9の支持片12及び既設調整板14が載置される受け台405を有している。すなわち、第3の実施の形態例にかかる設置受け部401Aには、補強支持アングル10の補強側支持片32の先端部が載置される第2受け台が形成されていない。そのため、補強支持アングル10の補強側支持片32の先端部は、下階床400Aの仕上げ床面403に載置されている。
リニューアル作業時には、第1の実施の形態例及び第2の実施の形態例にかかるリニューアル方法のように建築構造物の一部を除去する作業がなくなる。その結果、第3の実施の形態例にかかる乗客コンベアのリニューアル方法では、第1の実施の形態例及び第2の実施の形態例にかかるリニューアル方法よりも作業にかかる手間を軽減することができる。
なお、この第3の実施の形態例にかかる乗客コンベア及び乗客コンベアのリニューアル方法においても、第1の実施の形態例にかかる乗客コンベア及び乗客コンベアのリニューアル方法と同様に、耐震性の向上を図ることができる。
4.第4の実施の形態例
次に、図7を参照して第4の実施の形態例にかかる乗客コンベア及び乗客コンベアのリニューアル方法について説明する。
図7は、第4の実施の形態例にかかる乗客コンベアと建築構造物との支持構造を示す断面図である。
この第4の実施の形態例の乗客コンベア及び建築構造物が、第1の実施の形態例にかかる乗客コンベア及び建築構造物と異なる点は、建築構造物の構成である。そのため、ここでは、主に建築構造物について説明し、第1の実施の形態例と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。なお、下階床及び上階床とも同一の構成を有しているため、ここでは建築構造物の下階床についてのみ説明する。また、第4の実施の形態例にかかる建築構造物の下階床及び上階床は、第1の実施の形態例と同様に、コンクリートにより形成される建築躯体からなる。
図7に示すように、下階床500Aに形成された設置受け部501Aは、既設支持アングル9の支持片12及び既設調整板14が載置される受け台505を有している。また、設置受け部501Aには、補強支持アングル10の補強側支持片32の先端部を収容する収容部506が形成されている。この収容部506の上下方向の高さは、受け台505の上下方向の高さと略同一に設定されている。
また、補強支持アングル10を設ける前の設置受け部501Aには、収容部506が形成されておらず、図7に示す点線S2まで仕上げ床面503が延在している。そして、リニューアル作業時において設置受け部501Aに収容部506を形成する。このとき、収容部506には、補強側支持片32の先端が載置されないため、収容部506を形成する際に、収容部506の上下方向の高さを補強側支持片32の上下方向の高さに合わせる必要がなくなる。その結果、第1の実施の形態例にかかる乗客コンベアのリニューアル方法よりも、リニューアル作業時における下階床500Aを掘削する作業を容易に行うことができる。
5.第5の実施の形態例
次に、図8を参照して第5の実施の形態例にかかる乗客コンベア及び乗客コンベアのリニューアル方法について説明する。
図7は、第5の実施の形態例にかかる乗客コンベアと建築構造物との支持構造を示す断面図である。
図8に示すように、第5の実施の形態例にかかる乗客コンベア及び乗客コンベアのリニューアル方法は、第4の実施の形態例にかかる設置受け部501Aの収容部506にアングル支持部材51を設けたものである。そして、補強支持アングル10における補強側支持片32の先端部は、アングル支持部材51に載置される。
これにより、補強側支持片32は、追加調整板15を介して既設支持アングル9だけでなく、アングル支持部材51によって支持される。その結果、補強支持アングル10に加わる荷重をアングル支持部材51と既設支持アングル9に分散させることができ、補強支持アングル10の設計する際の強度条件を緩和させることができる。
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
上述した実施の形態では、傾斜型の乗客コンベアとして、踏段間に段差が生じるエスカレーターを例に挙げて説明したが、本発明の乗客コンベアとしては、踏段間に段差が生じない複数の踏段を有する電動道路、いわゆる動く歩道にも適用できるものである。
また、本発明は、中間傾斜部2Cの少なくとも一部に、下階水平部2A及び上階水平部2Bに対して平行な箇所を設けたフレームを有する乗客コンベアにも適用できるものである。さらに、本発明は、中間傾斜部2Cの延設方向が湾曲して変化することで、下階水平部2Aと上階水平部2Bの延設方向が異なるフレームを有する乗客コンベアに対しても同様に適用できるものである。
さらに、既設支持アングル9の支持片12や補強支持アングル10の補強側支持片32と、この支持片12又は補強側支持片32を支持する部材との間に、転動体や摺動板からなる摺動部材を介在させてもよい。これにより、地震動により既設支持アングル9や補強支持アングル10がフレーム2と共に移動する際に、支持片12や補強側支持片32が、これらの支持する部材に引っ掛かることを防ぐことができる。その結果、既設支持アングル9や補強支持アングル10をスムーズに移動させることができる。
なお、本明細書において、「平行」及び「直交」等の単語を使用したが、これらは厳密な「平行」及び「直交」のみを意味するものではなく、「平行」及び「直交」を含み、さらにその機能を発揮し得る範囲にある、「略平行」や「略直交」の状態であってもよい。
1…乗客コンベア、 2…フレーム、 2A…下階水平部、 2B…上階水平部、 2C…中間傾斜部、 3A…下部床プレート、 3B…上部床プレート、 5…踏段、 6…欄干部材、 9…既設支持アングル、 10…補強支持アングル、 11…固定片、 12…支持片、 14…既設調整板、 15…追加調整板、 18…追加床プレート、 19…固定ボルト、 21A、21B…下枠、 22A、22B…上枠、 23A、23B…縦枠、 23a…対向面、 23b…内面、 31…補強側固定片、 32…補強側支持片、 33…切り欠き部、 34…幅広部、 41、51…アングル支持部材、 42…スライド床プレート、 200…建築構造物、 200A、300A、400A。500A…下階床、 200B…上階床、 201A、201B、301A、401A、501A…設置受け部、 203、303、403、503…仕上げ床面、 204…壁面、 205、305、405…第1受け台、 206…第2受け台、 206a…壁面、 307…建築梁、 308…建築スラブ、 309…延長建築梁、 310…補強リブ、 506…収容部、 L1…既設掛かり代(第1の掛かり代)、 L2…新規掛かり代(第2の掛かり代)

Claims (8)

  1. 建築構造物に設けられ、人や物を搬送する乗客コンベアにおいて、
    前記建築構造物に設置されたフレームと、
    前記フレーム内に設けられて、前記フレーム内を循環移動する無端状に連結された複数の踏段と、
    前記フレームにおける前記複数の踏段の進行方向の両端部に設けられ、前記建築構造物に載置されて、前記フレームを支持する補強支持アングルと、を備え、
    前記補強支持アングルは、
    前記フレームにおける前記建築構造物の壁面と対向する対向面と反対側の内面に固定された補強側固定片と、
    前記補強側固定片に連続し、前記建築構造物に載置された補強側支持片と、を有する
    乗客コンベア。
  2. 前記フレームは、
    前記複数の踏段の進行方向と直交する幅方向の両側に配置された一対の下枠と、
    前記一対の下枠と対向する一対の上枠と、
    前記一対の下枠と前記一つの上枠を連結する縦枠と、を有し、
    前記補強支持アングルの幅方向の長さは、前記一対の上枠の間に形成された開口長さよりも短く設定されている
    請求項1に記載の乗客コンベア。
  3. 前記補強側固定片は、
    前記縦枠に固定される幅広部を有し、
    前記補強側支持片が連続する端部の幅方向の両端部を切り欠くことで、前記一対の上枠の間に形成された開口長さよりも短く設定されている
    請求項2に記載の乗客コンベア。
  4. 前記補強側固定片は、固定ボルトによって前記フレームに締結固定されている
    請求項1に記載の乗客コンベア。
  5. 前記フレームにおける前記対向面に予め固定され、前記建築構造物に設けられた設置受け部に載置された既設支持アングルを備え、
    前記補強支持アングルの前記補強側支持片における前記建築構造物の前記壁面から先端部までの長さは、前記既設支持アングルにおける前記設置受け部に載置された支持片における前記壁面から前記先端部までの長さよりも長く設定されている
    請求項1に記載の乗客コンベア。
  6. 前記既設支持アングルは、前記対向面に固定される固定片を有し、
    前記補強側固定片における前記補強側支持片から反対側の端部までの長さは、前記固定片における前記支持片から反対側の端部までの長さよりも長く設定されている
    請求項5に記載の乗客コンベア。
  7. 前記補強側支持片の上下方向の上面に載置された追加床プレートを備え、
    前記追加床プレートにおける前記補強側支持片に載置した際の上下方向の高さは、前記建築構造物の仕上げ床面の上下方向の高さと略同一になるように設定されている
    請求項1に記載の乗客コンベア。
  8. 予め建築構造物に設定されたフレームと、前記フレーム内に設けられて、前記フレーム内を循環移動する複数の踏段と、前記フレームにおける前記複数の踏段の進行方向の両端部に設けられ、前記建築構造物に設けられた設置受け部に載置された既設支持アングルとを備えた乗客コンベアのリニューアル方法において、
    前記フレームの両端部における前記建築構造物の壁面と対向する対向面と反対側の内面に補強側支持フレームの補強側固定片を取り付ける工程と、
    前記補強側固定片に連続する補強側支持片を前記建築構造物に載置させる工程と、を含み、
    前記補強側固定片における前記補強側支持片から反対側の端部までの長さは、前記固定片における前記支持片から反対側の端部までの長さよりも長く設定されている
    乗客コンベアのリニューアル方法。
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