JP6608325B2 - 乗客コンベア及び乗客コンベアの脱落防止装置 - Google Patents

乗客コンベア及び乗客コンベアの脱落防止装置 Download PDF

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Description

本発明は、脱落防止機能を備えた乗客コンベア及び乗客コンベアの脱落防止装置に関する。
従来、乗客コンベアは、建屋の上階及び下階の建築梁の間に跨って配置されるトラスフレームと、このトラスフレーム内において無端状に連結されて循環移動する複数の踏段とを有している。このトラスフレームは、長手方向(移動方向)の少なくとも一方の端部に、前記建築梁に対して移動可能に載置された非固定側支持梁を有している。このような非固定側では、例えば、巨大地震発生時等において、乗客コンベアが設置されている建屋が揺れ、前記上階建築梁と下階建築梁との間の距離が大きくなる(層間変位が生じる)と、前記非固定側支持梁が前記建築梁から外れることが懸念される。
そこで、巨大地震発生時等おいて、前記トラスフレームの非固定側支持梁が前記建築梁から外れることを防止する技術として、建築梁にそれぞれ長手端部が載置されて据え付けられたトラスフレームと、このトラスフレームの長手端部に設けられた第1部材と、外力を受けて発生する前記トラスフレームの長手方向への移動量が、予め設定した第1基準移動量と等しくなった際に前記第1部材と当接して前記トラスフレームの長手方向への移動を阻止し、前記トラスフレームを前記建築梁に載置状態で保持する前記建築梁に固着された第2部材と、を備えたマンコンベアの脱落抑制装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−58956号公報
しかしながら、前述した特許文献1に記載された脱落抑制装置は、新設する乗客コンベアに設置することで、例えば、巨大地震発生時等に上階建築梁と下階建築梁との間に層間変位が生じた際に、トラスフレームの非固定側支持梁が建屋側端部から脱落してしまうのを防止するものであり、既設の乗客コンベアに対して設置するものではない。即ち、特許文献1に係る脱落抑制装置は、新設する乗客コンベアの脱落を防止することはできるが、既設(既存)の乗客コンベアには簡単に設置することができず、既設の乗客コンベアの脱落を防止することができないのが実状である。
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、新設する乗客コンベアの脱落を防止することができることは勿論のこと、既設の乗客コンベアの脱落を防止することが可能な乗客コンベア及び乗客コンベアの脱落防止装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明は、建築構造物の下階床と上階床との間に架設されたトラスフレームを備え、前記トラスフレームの下階床側を前記下階床に形成した凹部内に配置すると共に、前記トラスフレームの上階床側を前記上階床に形成した凹部内に配置し、前記トラスフレームの下階床側端部及び上階床側端部の少なくとも一方に支持アングルを取り付け、当該支持アングルが取り付けられたトラスフレームの端部が位置する階の床に形成された建築受台に前記支持アングルを載置した乗客コンベア本体と、前記支持アングルが取り付けられたトラスフレームの端部が位置する階における前記乗客コンベア本体の進行方向両側且つ外側に位置する床面上に各々配設された支持梁とを有し、前記各々の支持梁に前記トラスフレームを固定した乗客コンベアを提供するものである。
また、本発明は、建築構造物の下階床と上階床との間に架設されたトラスフレームを備え、前記トラスフレームの下階床側を前記下階床に形成した凹部内に配置すると共に、前記トラスフレームの上階床側を前記上階床に形成した凹部内に配置し、前記トラスフレームの下階床側端部及び上階床側端部の少なくとも一方に支持アングルを取り付け、当該支持アングルが取り付けられたトラスフレームの端部が位置する階の床に形成された建築受台に前記支持アングルを載置した乗客コンベアの脱落を防止する脱落防止装置であって、前記支持アングルが取り付けられたトラスフレームの端部が位置する階における前記乗客コンベアの進行方向両側且つ外側に位置する床面上に各々配設された支持梁を有し、前記各々の支持梁に前記トラスフレームを固定した脱落防止装置を提供するものである。
本発明によれば、新設する乗客コンベアの脱落を防止することができることは勿論のこと、既設の乗客コンベアの脱落を防止することが可能な乗客コンベア及び乗客コンベアの脱落防止装置を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る乗客コンベアの下階床付近における概略構成を示す側面図である。 図1に示す乗客コンベアの下階床付近における概略構成を示す平面図である。 図1に示すIII−III線に沿った断面図である。 図1に示すIV−IV線に沿った断面図である。 図1に一点鎖線で囲んだV部を拡大して示す側面図ある。 本発明の実施形態2に係る乗客コンベアの下階床付近の概略構成を示す側面図である。 図6に示すVII−VII線に沿った断面図である。 図6に示すVIII−VIII線に沿った断面図である。
次に、本発明の実施形態に係る乗客コンベアについて図面を参照して説明する。なお、以下に記載される実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施形態にのみ限定するものではない。したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る乗客コンベアの下階床付近における概略構成を示す側面図、図2は、図1に示す乗客コンベアの概略構成を示す平面図、図3は、図1に示すIII−III線に沿った断面図、図4は、図1に示すIV−IV線に沿った断面図、図5は、図1に一点鎖線で囲んだV部を拡大して示す側面図ある。なお、図1では、乗客コンベアの構成を判りやすく示すため、凹部を透視した状態で示している。
図1及び図2に示すように、実施形態1に係る乗客コンベアは、乗客コンベア本体100と、乗客コンベア本体100の脱落を防止するための脱落防止装置110とを有している。
乗客コンベア本体100は、建築構造物の下階床1と図示しない上階床との間に架設されたトラスフレーム3を備えている。このトラスフレーム3は、下階床1に形成された凹部2内に配置された下部水平構造部3Dと、前記上階床に配置された図示しない凹部内に配置された上部水平構造部と、下部水平構造部3Dと前記上部水平構造部との間に構成された傾斜構造部3Mとを有している。
下部水平構造部3D、傾斜構造部3M及び図示しない上部水平構造部は、図1及び図5に示すように、上方側を構成する上弦材8と、下方側を構成する下弦材15と、上弦材8と下弦材15とを連結する中間部材24等を有しており、これらによって骨組み状に構成されている。また、下部水平構造部3Dの傾斜構造部3Mと反対側の端部(以下、「終端部」という)には、下階床1に形成された建築受台4に載置される下部支持アングル5が設けられている。
なお、上部水平構造部は、下部水平構造部3Dと同様の構成を有しているが、上部水平構造部の傾斜構造部3Mと反対側の端部(以下、「終端部」という)は、所望により、建築構造物に固定されていてもよい。
また、トラスフレーム3には、乗客コンベア本体100を構成する他の部品、例えば、無端状に連結されて乗降口間を循環移動する複数の踏段30と、上部機械室に設置された図示しない踏段駆動機と、前記踏段駆動機により駆動される図示しない上部スプロケットと、下部機械室に設置された図示しない下部スプロケットと、前記上部スプロケット及び前記下部スプロケットに巻回された図示しない踏段チェーンと、踏段30の進行方向に沿って踏段の左右両側に立設される欄干21A及び21Bと、この欄干21A及び21Bにより各々支持される移動手摺22A及び22B等が設置されている。
このように、乗客コンベア本体100は、下部水平構造部3Dの終端部に下部支持アングル5が設けられ、下階床1に形成された建築受台4に下部支持アングル5を載置して支持する構成であるため、例えば、巨大地震等によって建屋上階と下階間に層間変位が発生した際に、建築受台4から下部支持アングル5が脱落する可能性が危惧される。そこで、実施形態1に係る乗客コンベアは、現地でこの脱落を防止するための脱落防止装置110を有している。
なお、脱落防止装置110は、下階床1及び前記上階床の両方に設置してもよく、いずれか一方に設置してもよいが、実施形態1では、下階床1に設置した場合について説明する。
脱落防止装置110は、下階床1における乗客コンベア本体100の進行方向に向かって左右両側であり且つ乗客コンベア本体100の外側に各々配置された支持梁6A及び6Bと、各々の支持梁6A及び6Bをトラスフレーム3にそれぞれ固定するための後述する第1の支持構造111A及び111Bと、後述する第2の支持構造112A及び112Bと、後述する第3の支持構造113A及び113Bとを備えて構成されている。
なお、支持梁6Aの構成と支持梁6Bの構成は同様であり、第1の支持構造111Aと第1の支持構造111Bの構成、第2の支持構造112Aと第2の支持構造112Bの構成、第3の支持構造113Aと第3の支持構造113Bの構成は各々同様であるため、実施形態1では、支持梁6Aと、支持梁6Aをトラスフレーム3に固定する第1〜第3の支持構造111A〜113Aについて主に説明し、支持梁6Bと、第1〜第3の支持構造111B〜113Bについては、符号「A」を「B」に読み替えることとし、その詳細な説明は省略する。
支持梁6Aは、下階床1の凹部2における乗客コンベア本体100の長手方向(即ち、乗客コンベア本体100に搭乗した乗客が向く方向、以下、この方向を「長手方向」という)に沿った側壁1Aと面一(図3及び図4参照)となり且つ長手方向に沿って下階床1の床面上に配置(載置)されている。支持梁6Aの長手方向の両端部は、凹部2の長手方向両端よりも外側に延出した状態で下階床1の床面上に位置している。このように、支持梁6Aを床面上に載置することによって、脱落防止装置110の主要部が構成され、後述するように複数箇所(実施形態1では、第1〜第3の支持構造111A〜113A)で支持梁6Aにトラスフレーム3が支持固定される。なお、支持梁6Aは強度部材であり、実施形態1ではH形鋼によって構成した。
また、支持梁6A及び6Bは、前述したように、下階床1における乗客コンベア本体100の長手方向に対し左右両側に位置している床面上に配置された構成であるため、新設の乗客コンベアとしては勿論のこと、既設の乗客コンベアに対しても容易に追加して配置することができる。そしてまた、支持梁6A及び6Bは、前記床面上に載置されている(即ち、床面に固定されていない)ため、例えば、巨大地震等の発生により揺れが生じた際には、当該揺れに追従して摺動可能であり、当該揺れの影響を緩和することができる。
支持梁6Aにおけるトラスフレーム3の下部水平構造部3Dと対向する部分は、下部水平構造部3Dが支持梁6Aよりも下方に位置している。この領域(例えば、図1に示すIII−III線付近)に、トラスフレーム3を支持梁6Aに固定するための前述した第1の支持構造111Aが配設されている。
第1の支持構造111Aは、図3に示すように、支持梁6Aと、支持梁6Aと下部水平構造部3Dとの間に介在して両者を連結するスペーサ7Aと、スペーサ7Aと下部水平構造部3Dとの接続部分に配設された補強部材11Aと、スペーサ7Aと支持梁6Aとの間に介在するスペーサ13Aとを備えている。
スペーサ7Aは、下部水平構造部3Dの上弦材8の上面と下階床1の床面との間に形成されている隙間(高低差)を埋めると共に、下部水平構造部3Dを支持梁6Aに固定する役割を果たしている。このスペーサ7Aは、水平下部7Xと鉛直部7Yとを備えた断面略L字状を有しており、水平下部7Xは、ボルト10Aによって下部水平構造部3Dの上弦材8に固定され、鉛直部7Yは、ボルト9Aによって支持梁6Aに固定されている。また、鉛直部7Yと支持梁6Aとの間には、ボルト9Aが各々貫通されたスペーサ13Aが挟持されている。さらにまた、下部水平構造部3Dとスペーサ7Aとの接続部分には、補強部材11Aがボルト12Aによって固定されている。
支持梁6Aにおける傾斜構造部3Mの下部水平構造部3D側と対向する部分は、傾斜構造部3Mが支持梁6Aとほぼ同じ高さで位置している。この領域(例えば、図1に示すIV-IV線付近)に、トラスフレーム3を支持梁6Aに固定するための前述した第2の支持構造112Aが配設されている。
第2の支持構造112Aは、図4に示すように、支持梁6Aと、支持梁6Aと傾斜構造部3Mとの間に介在するスペーサ13Aとを備えている。
第2の支持構造112Aでは、傾斜構造部3Mの上弦材8の鉛直部が、ボルト14Aによって支持梁6Aに固定されている。また、上弦材8の鉛直部と支持梁6Aとの間には、ボルト14Aが各々貫通されたスペーサ13Aが挟持されている。
支持梁6Aにおける凹部2の下部水平構造部3Dとは離れた側の端部付近は、傾斜構造部3Mが支持梁6Aよりも上方に位置している。この領域(例えば、図1に示す一点鎖線Vで囲んだV部付近)に、トラスフレーム3を支持梁6Aに固定するための前述した第3の支持構造113Aが配設されている。
第3の支持構造113Aは、図5に示すように、支持梁6Aと、支持梁6A下部水平構造部3Dとは離れた側の端部と支持梁6Bの下部水平構造部3Dとは離れた側の端部とに掛け渡された橋架支持台16と、橋架支持台16上に配設されたスペーサ17とを備えている。
橋架支持台16は、一端が支持梁6Aの下部水平構造部3Dとは離れた側の各々の端部上に図示しないボルト等によって固定され、他端が支持梁6Bの下部水平構造部3Dとは離れた側の各々の端部上に図示しないボルト等によって固定されている。
スペーサ17は、橋架支持台16と同様の長さを有し、橋架支持台16と同様に支持梁6A及び6Bに掛け渡されている。スペーサ17は、傾斜構造部3Mの傾斜による高低差を埋めるように、断面略台形状を有しており、その上部にはスペーサ17を傾斜構造部3Mの下弦材15を支持する上方部座17Uが形成されている。そして、この上方部座17Uがボルト18によって傾斜構造部3Mの下弦材15に固定されている。即ち、第3の支持構造113Aでは、傾斜構造部3Mの下弦材15が、スペーサ17及び上方部座17Uを介して支持梁6Aに固定されている。
また、第3の支持構造113Aでは、図5に示すように、支持梁6Aは、ボルト31Aによって傾斜構造部3Mの下弦材15に固定されている。
このように、実施形態1に係る乗客コンベアは、支持梁6A及び6Bを基本的な構成要素とした脱落防止装置110を有しているため、仮に、巨大地震の発生等により建屋に層間変位が発生して建築受台4に載置されている下部支持アングル5が脱落しそうになったとしても、トラスフレーム3は両支持梁6A及び6Bによって保持されるため、脱落することを防止することができる。
さらに、実施形態1に係る乗客コンベアは、凹部2の側壁1A及び1Bとトラスフレーム3との間に形成されている空間を利用して配設された第1の支持構造111A及び111B、第2の支持構造112A及び112B、第3の支持構造113A及び113Bによって、支持梁6A及び6Bとトラスフレーム3とを固定する構成であるため、新設の乗客コンベアとしては勿論のこと、既設の乗客コンベアに対しても脱落防止装置110を容易に追加して配置することができる。したがって、既設の乗客コンベアを解体してトラスフレーム3を取り出す必要もなく、短時間且つ簡単にトラスフレーム3の下部支持アングル5の脱落を防止した支持構成を得ることができ、既設の乗客コンベアの運転休止時間も短縮するリニューアル工法とすることができる。
なお、実施形態1では、第1〜第3の支持構造111A〜113Bを備えた脱落防止装置110について説明したが、これに限らず、脱落防止装置110は、第1の支持構造111A及び111B、第2の支持構造112A及び112B、第3の支持構造113A及び113Bのうち、少なくとも1つ(1組)を備えていればよい。また、第1〜第3の支持構造111A〜113Bの配設数は、1つずつに限らず複数であってもよい。
また、実施形態1では、図3及び図4に示すように、下階床1の凹部2の側壁1A及び1B(図2参照)と面一となるように支持梁6A及び6Bの下面全体を下階床1の床面上に載置した場合について説明したが、これに限らず、凹部2の側壁1A及び1Bとトラスフレーム3との間の隙間が広い場合は、図2に示す位置の支持梁6A及び6Bから両者が互いに近づくように移動させ、支持梁6A及び6Bが凹部2の長手方向に沿って凹部2に掛け渡されるように、支持梁6A及び6Bの長手方向両端部のみを下階床1の床面に載置してもよい。この場合は、支持梁6A及び6Bの下階床1の床面に載置されている部分の長さは、巨大地震による揺れの大きさを想定し、当該揺れを十分に許容できる長さに設定すればよい。
そしてまた、実施形態1では、トラスフレーム3の上弦材8及び下弦材15に支持梁6A及び6Bを固定した場合について説明したが、これに限らず、支持梁6A及び6Bは、所望により、中間部材24にボルト等の固定部材を介して固定してもよい。この場合、支持梁6A及び6Bと中間部材24との間には、スペーサを介在させてもよい。また、支持梁6A及び6Bは、所望により、上弦材8、下弦材15、中間部材24のいずれを選択して固定してもよい。
また、実施形態1では、スペーサ17が、橋架支持台16と同様に支持梁6A及び6Bに掛け渡されている構成を有する場合について説明したが、これに限らず、スペーサ17は、傾斜構造部3Mの下弦材15に対する固定位置にのみ配設してもよい。
さらにまた、実施形態1では、支持梁6Aとスペーサ7Aとの間、及び支持梁6Bとスペーサ7Bとの間にスペーサ13A及び13Bを各々介在させた場合について説明したが、これに限らず、スペーサ13A及び13Bは、必ずしも設けなくてもよい。
そしてまた、前述したように、脱落防止装置110は、下階床1及び前記上階床の両方に設置してもよく、いずれか一方に設置してもよいが、乗客コンベアを複数台並べて配置する際には、例えば、第1の乗客コンベア本体については、下階床に脱落防止装置110を配設し、これに隣接する第2の乗客コンベア本体については、上階床に脱落防止装置110を配設する等してもよい。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2に係る乗客コンベアについて説明する。図6は、実施形態2に係る乗客コンベアの下階床付近の概略構成を示す側面図、図7は、図6に示すVII−VII線に沿った断面図、図8は、図6に示すVIII−VIII線に沿った断面図である。なお、実施形態2では、実施形態1で説明した乗客コンベアと同様の部材には同一の符号を付し、その詳細な説明については省略する。
実施形態2に係る乗客コンベアの、実施形態1に係る乗客コンベアと異なる主な点は、支持梁6A及び6Bにカバー20A及び20Bを各々配設して支持梁6A及び6Bを覆う点と、支持梁6A及び6Bの乗降口側端部上に注意喚起材26A及び26Bを配置した点、支持梁6A及び6Bと下階床1の床面上との間に摺動部材25A及び25Bを各々配設した点である。
なお、カバー20Aとカバー20Bの構造、注意喚起材26Aと注意喚起材26Bの構造、摺動部材25Aと摺動部材25Bの構造は、それぞれ同様であるため、実施形態2では、カバー20Aと、注意喚起材26A、摺動部材25Aについて主に説明し、カバー20B、注意喚起材26B、摺動部材25Bについては、符号「A」を「B」に読み替えることとし、その詳細な説明は省略する。
カバー20Aは、特に図7及び図8に示すように、断面視で、角部がR形状となった略コ字状を有しており、長手方向に沿った一方の端面が下階床1の床面上に配置されている。このように、カバー20Aは、安全性や意匠性等を考慮して鋭利な角が無いように角部を丸くR加工することが望ましい。また、カバー20Aの他方の端面のうち、支持梁6Aの下部水平構造部3Dと対向する領域を覆う部分(図7参照)は、欄干21Aに連続して接続されている。そしてまた、カバー20Aの他方の端面のうち、支持梁6Aの傾斜構造部3Mよりも下に位置している領域を覆う部分(図8参照)は、乗客コンベア本体100の外装板23Aと直交するように外装板23Aに接続されている。
注意喚起材26Aは、使用者に安全への注意喚起を促すために設けられるものである。なお、実施形態2では、支持梁6A上に注意喚起材26Aを設けたが、所望により、注意喚起材26Aは、支持梁6Aの乗降口側端面よりも欄干21Aから離れる方向側に配設してもよい。また、カバー20A自体の形状を工夫して注意喚起に望ましい構造とすれば、注意喚起材26Aは、必ずしも設けなくてもよい。
摺動部材25Aは、例えば、巨大地震等の発生により揺れが生じた際に、支持梁6Aと下階床1の床面との間に生じる摺動抵抗(摩擦抵抗)を小さくするために配設される。このように、摺動部材25Aを配設して摺動抵抗(摩擦抵抗)を小さくすることで、支持梁6Aと下階床1の床面との相対動作を滑らかにすることができ、より効率よく揺れの影響を緩和することができる。
なお、実施形態2では、支持梁6Aと下階床1の床面との間に摺動部材25Aを配設した場合について説明したが、これに限らず、支持梁6Aの下階床1の床面と接触する部分に摩擦抵抗を下げるための加工(例えば、摩擦抵抗が小さくなる材料を塗布する、研磨加工する等)を施してもよい。また、下階床1の床面の支持梁6Aと接触する部分に摩擦抵抗を下げるための加工を施してもよい。
1…下階床、1A…側壁、2…凹部、3…トラスフレーム、3D…下部水平構造部、3M…傾斜構造部、4…建築受台、5…下部支持アングル、6A、6B…支持梁、7A、7B、13A、17…スペーサ、8…上弦材、11A…補強部材、15…下弦材、16…橋架支持台、17U…上方部座、20A、20B…カバー、21A…欄干、22A…移動手摺、23A…外装板、24…中間部材、25A、25B…摺動部材、26A、26B…注意喚起材、30…踏段、100…乗客コンベア、110…脱落防止装置、111A、111B…第1の支持構造、112A、112B…第2の支持構造、113A、113B…第3の支持構造

Claims (10)

  1. 建築構造物の下階床と上階床との間に架設されたトラスフレームを備え、前記トラスフレームの下階床側を前記下階床に形成した凹部内に配置すると共に、前記トラスフレームの上階床側を前記上階床に形成した凹部内に配置し、前記トラスフレームの下階床側端部及び上階床側端部の少なくとも一方に支持アングルを取り付け、当該支持アングルが取り付けられたトラスフレームの端部が位置する階の床に形成された建築受台に前記支持アングルを載置した乗客コンベア本体と、
    前記支持アングルが取り付けられたトラスフレームの端部が位置する階における前記乗客コンベア本体の進行方向両側且つ外側に位置する床面上に各々配設された支持梁と、
    を有し、
    前記各々の支持梁の長手方向の両端部は、前記凹部の長手方向両端よりも外側に延出した状態で床面上に載置され、
    前記各々の支持梁に前記トラスフレームを固定した乗客コンベア。
  2. 前記トラスフレームは、上方側に配置された上弦材と、下方側に配置された下弦材とを有し、前記支持アングルが取り付けられたトラスフレームの端部側を構成する上弦材を前記各々の支持梁に固定した請求項1に記載の乗客コンベア。
  3. 前記上弦材と前記各々の支持梁との間にスペーサを配設し、当該スペーサを介して前記上弦材と前記支持梁とを固定した請求項2記載の乗客コンベア。
  4. 前記トラスフレームは、上方側に配置された上弦材と、下方側に配置された下弦材と、前記上弦材と下弦材との間に配設された中間部材とを有し、前記支持アングルが取り付けられたトラスフレームの端部側を構成する中間部材を各々の支持梁に固定した請求項1に記載の乗客コンベア。
  5. 前記トラスフレームは、上方側に配置された上弦材と、下方側に配置された下弦材とを有し、前記支持アングルが取り付けられたトラスフレームの端部側を構成する下弦材を前記各々の支持梁に固定した請求項1に記載の乗客コンベア。
  6. 建築構造物の下階床と上階床との間に架設されたトラスフレームを備え、前記トラスフレームの下階床側を前記下階床に形成した凹部内に配置すると共に、前記トラスフレームの上階床側を前記上階床に形成した凹部内に配置し、前記トラスフレームの下階床側端部及び上階床側端部の少なくとも一方に支持アングルを取り付け、当該支持アングルが取り付けられたトラスフレームの端部が位置する階の床に形成された建築受台に前記支持アングルを載置した乗客コンベア本体と、
    前記支持アングルが取り付けられたトラスフレームの端部が位置する階における前記乗客コンベア本体の進行方向両側且つ外側に位置する床面上に各々配設された支持梁と、
    を有し、
    前記各々の支持梁に前記トラスフレームを固定し、
    前記トラスフレームは、上方側に配置された上弦材と、下方側に配置された下弦材とを有し、前記支持アングルが取り付けられたトラスフレームの端部側を構成する下弦材を前記各々の支持梁に固定し、
    前記下弦材と前記各々の支持梁との間に、当該両支持梁間に掛け渡された橋架支持台と、前記橋架支持台上に配設されたスペーサとを配設し、前記橋架支持台及びスペーサを介して前記下弦材と前記支持梁とを固定した乗客コンベア。
  7. 前記各々の支持梁を覆うカバーをさらに有する請求項1記載の乗客コンベア。
  8. 前記各々の支持梁の前記床面と接触する面及び前記床面の前記各々の支持梁と接触する面の少なくとも一方が、低摩擦面である請求項1記載の乗客コンベア。
  9. 前記各々の支持梁の前記床面と接触する面及び前記床面の前記各々の支持梁と接触する面の少なくとも一方に摺動部材を配設し、当該摺動部材が前記低摩擦面を形成する請求項8記載の乗客コンベア。
  10. 建築構造物の下階床と上階床との間に架設されたトラスフレームを備え、前記トラスフレームの下階床側を前記下階床に形成した凹部内に配置すると共に、前記トラスフレームの上階床側を前記上階床に形成した凹部内に配置し、前記トラスフレームの下階床側端部及び上階床側端部の少なくとも一方に支持アングルを取り付け、当該支持アングルが取り付けられたトラスフレームの端部が位置する階の床に形成された建築受台に前記支持アングルを載置した乗客コンベアの脱落を防止する脱落防止装置であって、
    前記支持アングルが取り付けられたトラスフレームの端部が位置する階における前記乗客コンベアの進行方向両側且つ外側に位置する床面上に各々配設された支持梁を有し、
    前記各々の支持梁の長手方向の両端部は、前記凹部の長手方向両端よりも外側に延出した状態で床面上に載置され、
    前記各々の支持梁に前記トラスフレームを固定した脱落防止装置。
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