JP6650416B2 - 乗客コンベア及び乗客コンベアのリニューアル方法 - Google Patents

乗客コンベア及び乗客コンベアのリニューアル方法 Download PDF

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Description

本発明は、エスカレーターや動く歩道(電動道路)等の乗客コンベア及び乗客コンベアのリニューアル方法に関するものである。
乗客コンベアは、建築構造物に設置されるフレームと、このフレーム内に設けられて循環移動する無端状に連結された複数の踏段とを備えている。そして、フレームは、踏段の進行方向の両端部を建築構造物に架設することで、建築構造物に設置されている。
また、老朽化した既設の乗客コンベアを撤去し、同じ場所に親切の乗客コンベアを設置することで乗客コンベアのリニューアルが行われることがある。また、近年では、地震動により大きな層間変位が生じ、建築構造物の下階床と上階床との間隔、すなわち梁間寸法が比較的大きく伸長した場合でも、フレームが落下することのない耐震性に優れた乗客コンベアが望まれている。
乗客コンベアの耐震性を高めるための技術としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。この特許文献1には、一方がトラスフレームの主弦材に取付られると共に、他方が建築構造物の仕上げ床面に載置され、支持アングルと建築構造物との掛かり代より大きな掛かり代を確保する追加フレームを設けた乗客コンベアが記載されている。
また、特許文献1には、トラスフレームが幅方向に移動することを規制するために、追加フレームを覆う幅方向止金具カバーを設けることが記載されている。
特開2016−183008号公報
しかしながら、特許文献1に記載された乗客コンベアは、幅方向止金具カバーが追加フレームにおけるトラスフレームとは反対側の端部に配置されている。そのため、地震動により大きな層間変位が生じた場合、幅方向止金具が追加フレームから抜けるおそれがあった。
上記の問題点を考慮し、大きな層間変位が生じた場合でも確実にフレームが幅方向に移動することを防ぐことができる乗客コンベア及び乗客コンベアのリニューアル方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、乗客コンベアは、建築構造物に設けられたフレームと、複数の踏段と、既設支持アングルと、支持フレームと、幅方向規制部材と、を備えている。フレームは、建築構造物に設置されている。複数の踏段は、フレーム内に設けられて、フレーム内を循環移動する無端状に連結されている。既設支持アングルは、フレームにおける複数の踏段の進行方向の両端部に設けられ、建築構造物の仕上げ床面から上下方向の下方に凹んだ受け台に載置されてフレームを支持する。支持フレームは、一端がフレーム又は既設支持アングルに固定され、他端が仕上げ床面に載置される。また、支持フレームは、既設支持アングルにおける受け台に載置される掛かり代よりも長い掛かり代を有する。幅方向規制部材は、支持フレームの幅方向の外側に配置され、受け台又は受け台に設けた部材に固定される。
また、乗客コンベアのリニューアル方法は、予め建築構造物に設置されたフレームと、フレーム内に設けられて、フレーム内を循環移動する複数の踏段と、フレームにおける複数の踏段の進行方向の両端部に設けられ、建築構造物に設けた受け台に載置された既設支持アングルとを備えた乗客コンベアのリニューアル方法において、以下(1)から(2)に示す工程を含んでいる。
(1)既設支持アングルにおける受け台に載置される掛かり代よりも長い掛かり代を有する支持フレームをフレーム又は既設支持アングルに取り付ける工程。
(2)支持フレームの幅方向の外側において、受け台又は受け台に設けた部材に幅方向規制部材を固定する工程。
上記構成の乗客コンベア及び乗客コンベアのリニューアル方法によれば、大きな層間変位が生じた場合でも確実にフレームが幅方向に移動することを防ぐことができる。
第1の実施の形態例にかかる乗客コンベア及び建築構造物の構成例を示す概略構成図である。 第1の実施の形態例にかかる乗客コンベアと建築構造物との支持構造を示す側面図である。 第1の実施の形態例にかかる乗客コンベアと建築構造物のとの支持構造を示す平面図である。 第1の実施の形態例にかかる乗客コンベアにおける幅方向規制部材の固定方法の他の例を示す断面図である。 第2の実施の形態例にかかる乗客コンベアと建築構造物との支持構造を示す断面図である。 第3の実施の形態例にかかる乗客コンベアと建築構造物との支持構造を示す側面図である。
以下、乗客コンベア及び乗客コンベアのリニューアル方法の実施の形態例について、図1〜図6を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
1.第1の実施の形態例
1−1.乗客コンベア及び建築構造物の構成例
まず、図1〜図3を参照して乗客コンベアの第1の実施の形態例(以下、「本例」という。)について説明する。
図1は、本例の乗客コンベア及び建築構造物を示す概略構成図、図2は、乗客コンベアと建築構造物との支持構造を示す側面図である。図3は、乗客コンベアと建築構造物との支持構造を示す平面図である。
図1に示すように、本例の乗客コンベア1は、建築構造物200の下階床200Aと上階床200Bに設置される傾斜型の乗客コンベア、いわゆるエスカレーターである。また、建築構造物200における下階床200Aには、下部受け台205Aが設けられており、上階床200Bには、上部受け台205Bが設けられている。なお、下部受け台205Aと、上部受け台205Bは、同一の構成を有しているため、ここでは下部受け台205Aについて説明する。
図2に示すように、下部受け台205Aは、下階床200Aの仕上げ床面203から上下方向の下方に向けて凹んだ段差面である。また、下部受け台205Aは、下階床200Aにおける乗客コンベア1側の角部に形成されている。下部受け台205A及び上部受け台205Bは、例えば、コンクリート又はH型鋼材からなる建築梁により形成される建築躯体である。この下部受け台205A及び上部受け台205Bには、乗客コンベア1が設置される。
[乗客コンベア]
乗客コンベア1は、建築構造物200に設置されたフレーム2と、下部床プレート3Aと、上部床プレート3Bと、乗客を乗せる複数の踏段5と、一対の欄干部材6、6と、下部スプロケット7と、上部スプロケット8と、不図示の駆動部とを備えている。また、乗客コンベア1は、既設支持アングル9と、支持フレーム10と、幅方向規制部材20と、を備えている。
フレーム2は、下階床200Aと上階床200Bにまたがって設置されている。フレーム2は、下階水平部2Aと、上階水平部2Bと、中間傾斜部2Cとを有している。下階水平部2Aと上階水平部2Bは、互いに平行に形成されている。そして、下階水平部2Aと上階水平部2Bは、フレーム2を建築構造物200に設置した状態において、上階床200B及び下階床200Aと平行をなし、水平に保たれる部分である。
中間傾斜部2Cは、下階水平部2Aと上階水平部2Bの間に設けられている。中間傾斜部2Cは、下階水平部2A及び上階水平部2Bに対して傾斜している。以下、フレーム2における下階床200Aから上階床200Bに向かって延びる方向をフレーム2の長手方向とする。また、フレーム2の長手方向及び上下方向とも直交する方向、すなわち、下階床200Aからフレーム2を見た状態で左右方向をフレーム2の幅方向とする。
下部床プレート3Aは、フレーム2における下階水平部2Aの上部に配置されている。また、上部床プレート3Bは、フレーム2における上階水平部2Bの上部に配置されている。下部床プレート3A及び上部床プレート3Bは、乗客コンベア1の乗降口となる。
また、フレーム2における下階水平部2Aには、下部スプロケット7が配置されており、上階水平部2Bには、上部スプロケット8と不図示の駆動部が配置されている。上部スプロケット8と不図示の駆動部には、伝達チェーンが巻き掛けられている。そして、上部スプロケット8は、不図示の駆動部が駆動することで回転する。また、下部スプロケット7と上部スプロケット8には、不図示の無端状の踏段チェーンが巻き掛けられている。そして、上部スプロケット8が回転することで、下部スプロケット7及び踏段チェーンが回転する。
複数の踏段5は、不図示の踏段チェーンを介して無端状に連結され、一連のコンベアを構成している。複数の踏段5は、フレーム2に取り付けられたガイドレールに案内されて往路側と復路側を循環移動する。乗客は、往路側を移動する踏段5に載って輸送される。
次に、欄干部材6について説明する。
一対の欄干部材6、6は、フレーム2の上部に支持されており、フレーム2の幅方向の両側に配置されている。
欄干部材6は、平板状のパネル部材21と、デッキ部22と、移動手摺23と、を有している。デッキ部22は、フレーム2に固定されている。デッキ部22は、フレーム2の長手方向に沿って配置される。デッキ部22は、パネル部材21を支持している。パネル部材21の周縁には、移動手摺23が設けられている。
移動手摺23は、無端状のベルト部材により構成されている。移動手摺23は、パネル部材21に移動可能に支持される。また、移動手摺23は、複数の踏段5の循環移動の動作に同期して、循環移動する。
また、図2及び図3に示すように、フレーム2は、例えば、トラス構造により構成されている。また、フレーム2は、下枠と、下枠と対向する上枠と、下枠及び上枠を連結する縦枠とを有するトラス構造により構成されている。
また、図1に示すように、フレーム2の長手方向の両端部は、既設支持アングル9及び支持フレーム10が取り付けられている。
[既設支持アングル]
図2に示すように、既設支持アングル9は、延在する方向から見た形状が略L字状の形成されている。既設支持アングル9は、フレーム2の長手方向の両端部における上下方向の上端部に固定されている。
既設支持アングル9は、固定片11と、支持片12とを有している。支持片12は、固定片11の一端部から略垂直に屈曲して連続している。
固定片11は、フレーム2の長手方向の端部に溶接により固定される。これにより、固定片11は、上下方向と略平行になり、支持片12は、水平方向と略平行になる。そして、下階床200A側に固定された既設支持アングル9の支持片12は、フレーム2から建築構造物200の下階床200Aに向けて突出する。また、上階床200B側に固定された既設支持アングル9の支持片12は、フレーム2から建築構造物200の上階床200Bに向けて突出する。
また、下階床200A側に設けられた支持片12は、既設調整板14を介して下部受け台205Aに載置される。支持片12と下部受け台205を固定し、固定端としてもよく、あるいは支持片12と下部受け台205を固定せずに、自由端としてもよい。同様に、図1に示すように、上階床200B側に設けられた支持片12は、不図示の既設調整板を介して上部受け台205Bに載置される。
ここで、下階床200Aの壁面204から支持片12における固定片11と反対側の端部、すなわち先端部までの長さL1が、第1の掛かり代である既設掛かり代となる。
[支持フレーム]
次に、支持フレーム10について説明する。
図2及び図3に示すように、支持フレーム10は、フレーム2の長手方向の両端部にそれぞれ2つずつ配置されている。さらに、支持フレーム10は、下部床プレート3Aを幅方向の両側から挟むように、フレーム2の幅方向の両端部に配置されている。
また、支持フレーム10は、例えば、略直方体状に形成されている。支持フレーム10における長手方向の一端部は、また、支持フレーム10は、フレーム2の上下方向の上端部、すなわちフレーム2を構成する上枠の上面に配置される。支持フレーム10における長手方向の他端部、すなわち支持フレーム10の先端部は、フレーム2の長手方向の端部から建築構造物200に向けて突出している。そして、支持フレーム10におけるフレーム2からの突出長さは、既設支持アングル9の支持片12における固定片11から先端部までの長さよりも長く設定されている。
また、支持フレーム10におけるフレーム2から突出した箇所は、既設支持アングル9の支持片12の上下方向の上面に載置される。支持フレーム10は、固定ボルト16により既設支持アングル9の支持片12に固定される。また、支持フレーム10の先端部は、仕上げ床面203に載置される。
ここで、下部受け台205Aに載置された既設支持アングル9の支持片12よりも仕上げ床面203のほうが上下方向の上方に配置されている。そのため、支持フレーム10における支持フレーム10における上下方向の下端部には、切り欠き部10eが形成されている。
下階床200Aの壁面204から支持フレーム10における先端部までの長さL2は、既設掛かり代の長さL1よりも長く設定されている(L1<L2)。そのため、支持フレーム10の掛かり代の長さは、既設支持アングル9の既設掛かり代よりも長くなる。これにより、乗客コンベア1における建築構造物200との掛かり代の長さを既設支持アングル9だけ設けた場合よりも延長することができる。その結果、地震動により大きな層間変位角が生じ、下階床200Aと上階床200Bとの間の寸法が比較的大きく伸長した場合でもフレーム2が建築構造物200から落下することを防ぐことができる。
なお、上述した構成の支持フレーム10は、フレーム2における上階床200Bにも取り付けられる。
[幅方向規制部材]
次に、幅方向規制部材20について説明する。
図2及び図3に示すように、幅方向規制部材20は、略平板状に形成されている。幅方向規制部材20は、支持フレーム10における下部床プレート3Aと対向する一面10aとは反対側の他面10bと対向する位置、すなわち支持フレーム10の外側に配置されている。この幅方向規制部材20は、下部受け台205AがH型鋼材で形成されている場合、下部受け台205Aに例えば、溶接により固定される。
幅方向規制部材20における下部受け台205Aから上端部20aまでの上下方向の長さT2は、下部受け台205Aから支持フレーム10が載置される仕上げ床面203までの長さT1よりも長く設定されている(T1<T2)。そのため、幅方向規制部材20の上端部20aは、仕上げ床面203に載置された支持フレーム10の先端部の下面10cよりも上下方向の上側に突出している。そのため、幅方向規制部材20は、支持フレーム10の他面10bと対向する。
また、上述した構成を有する幅方向規制部材20は、建築構造物200の上階床200Bにおける上部受け台205Bにも設けられる。
なお、本例では、支持フレーム10の先端部を仕上げ床面203に載置する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、仕上げ床面203に収容部を設け、この収容部に支持フレーム10の先端部の一部又は、全てを収容させてもよい。これにより、支持フレーム10が下階床200Aの仕上げ床面203から上下方向の上方に向けて突出する量を少なくすることができる。その結果、乗客コンベア1の美観が支持フレーム10によって低下することを防ぐことができる。
1−2.乗客コンベアのリニューアル方法
次に、上述した構成を有する乗客コンベアのリニューアル方法について説明する。
なお、図1及び図2に示すように、乗客コンベア1のフレーム2には、予め既設支持アングル9が固定されている。まず、フレーム2又は既設支持アングル9の支持片12の上面に支持フレーム10を、例えば固定ボルト16を用いて固定し、支持フレーム10の先端部を仕上げ床面203に載置する。固定ボルト16を用いることで、溶接作業を行うことが困難な既設のフレーム2や既設支持アングル9に対して、支持フレーム10を容易に取り付けることができる。
次に、下部受け台205Aに幅方向規制部材20を例えば、溶接により固定する。なお、図3に示すように、幅方向規制部材20は、支持フレーム10よりも幅方向の外側に固定される。これにより、支持フレーム10の他面10bに幅方向規制部材20が対向する。
また、上階床200Bにおいても上述した作業を同様に行う。これにより、乗客コンベア1のリニューアル作業が完了する。なお、乗客コンベア1のリニューアルにかかる工程は、上述した順番に限定されるものではなく、幅方向規制部材20を固定してから、支持フレーム10を固定してもよい、
上述した乗客コンベア1のリニューアル方法により、乗客コンベア1と建築構造物200との掛かり代を簡単な構造で延長することができる。その結果、短時間、かつ低コストで耐震性の向上を図った乗客コンベアを提供することができる。特に、地震動により大きな層間変位が生じ、下階床200Aと上階床200Bとの間の寸法が比較的大きく伸長した場合でもフレーム2が建築構造物200から落下することを防ぐことができる。
また、支持フレーム10の外側に幅方向規制部材20を固定することで、支持フレーム10及びフレーム2が幅方向に移動することを防止することができる。さらに、幅方向規制部材20は、支持フレーム10がフレーム2から突出する根本である下部受け台205Aに固定されている。また、上述したように、幅方向規制部材20の上端部20aは、支持フレーム10の先端部の下面10cよりも上下方向の上方に突出している。
これにより、地震動により比較的大きな層間変位が生じ、下階床200Aと上階床200Bとの間の寸法が比較的大きく伸長した場合でも、幅方向規制部材20を支持フレーム10に確実に対向させることができる。その結果、フレーム2が落下することを防止することができるだけでなく、フレーム2及び支持フレーム10が幅方向に移動することを確実に防止することができ、耐震性に優れた乗客コンベアを提供することができる。
また、幅方向規制部材20を仕上げ床面203に固定した場合、仕上げ床面203には、幅方向規制部材20を固定するための固定ボルトや溶接等の固定箇所が露出し、仕上げ床面203の美観が低下する。これに対して、本例では、幅方向規制部材20を仕上げ床面203ではなく、受け台205A、205Bに固定している。これにより、仕上げ床面203が幅方向規制部材20によってその美観が低下することを防ぐことができる。
1−3.固定方法の他の例
次に、幅方向規制部材の固定方法の他の例について図4を参照して説明する。
図4は、幅方向規制部材の固定方法の他の例を示す断面図である。
上述した実施の形態例では、幅方向規制部材20を下部受け台205A及び上部受け台205Bに固定した例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、図4に示すように、下部受け台205Aに載置される既設調整板14に幅方向規制部材20を固定してもよい。これにより、受け台205A、205Bへの固定が困難な場合でも幅方向規制部材20を固定することができる。
2.第2の実施の形態例
次に、図5を参照して乗客コンベアと建築構造物との支持構造の第2の実施の形態例について説明する。
図5は、第2の実施の形態例にかかる乗客コンベアと建築構造物との支持構造を示す断面図である。
この第2の実施の形態例にかかる乗客コンベアが、第1の実施の形態例にかかる乗客コンベアと異なる点は、幅方向規制部材の構成である。そのため、ここでは、幅方向規制部材の構成について説明し、第1の実施の形態例にかかる乗客コンベアと共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、乗客コンベアの支持構造は、下階床200Aと上階床200Bで同一であるため、ここでは下階床200Aでの支持構造について説明する。
図5に示すように、幅方向規制部材30は、規制片31と、固定片32とを有している。規制片31は、固定片32から略垂直に立設されている。固定片32は、下部受け台205Aに固定ボルト35を介して固定される。そして、規制片31は、支持フレーム10の他面10bと対向する。
このように、固定ボルト35を介して下部受け台205Aに幅方向規制部材30を固定することで、下部受け台205Aがコンクリートで形成されている場合のように溶接ができない場合や、溶接作業を行うことが困難な箇所にも、幅方向規制部材30を容易に固定することができる。また、この第2の実施の形態例にかかる幅方向規制部材30においても、図4に示す固定箇所と同様に、下部受け台205Aに載置される既設調整板14に幅方向規制部材30を固定してもよい。
その他の構成は、上述した第1の実施の形態例にかかる乗客コンベア1と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有する幅方向規制部材30が取り付けられた乗客コンベアにおいても、上述した第1の実施の形態例にかかる乗客コンベア1と同様の作用及び効果を得ることができる。
3.第3の実施の形態例
次に、図6を参照して乗客コンベアと建築構造物との支持構造の第3の実施の形態例について説明する。
図6は、第3の実施の形態例にかかる乗客コンベアと建築構造物との支持構造を示す側面図である。
この第3の実施の形態例にかかる乗客コンベアが、第1の実施の形態例にかかる乗客コンベアと異なる点は、幅方向規制部材の構成である。そのため、ここでは、幅方向規制部材の構成について説明し、第1の実施の形態例にかかる乗客コンベアと共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、乗客コンベアの支持構造は、下階床200Aと上階床200Bで同一であるため、ここでは下階床200Aでの支持構造について説明する。
図6に示すように、幅方向規制部材40は、略平板状に形成されている。そして、幅方向規制部材40は、下部受け台205Aに固定されている。また、幅方向規制部材40は、下部受け台205Aに固定されて、仕上げ床面203とは離反する方向、すなわちフレーム2側に向けて所定の長さで延在している。
なお、幅方向規制部材40における下部受け台205Aからフレーム2側に向かう方向の長さS2は、少なくとも支持フレーム10における仕上げ床面203に載置される長さS1よりも長く設定されている(S1<S2)。そのため、地震動によって下階床200Aと上階床200Bとの間の寸法が比較的大きく伸長した場合でも、幅方向規制部材40を支持フレーム10に確実に対向させることができる。
幅方向規制部材40における下部受け台205Aから上端部40aまでの上下方向の長さT3は、下部受け台205Aから支持フレーム10が載置される仕上げ床面203までの長さT1よりも短く設定されている(T1>T2)。そのため、幅方向規制部材40の上端部40aは、仕上げ床面203よりも上下方向の下方に配置される、これにより、幅方向規制部材40が仕上げ床面203から突出することがないため、乗客コンベア1の美観が幅方向規制部材40によって低下することを防ぐことができる。
その他の構成は、上述した第1の実施の形態例にかかる乗客コンベア1と同様であるため、それらの説明は省略する。このような構成を有する幅方向規制部材40が取り付けられた乗客コンベアにおいても、上述した第1の実施の形態例にかかる乗客コンベア1と同様の作用及び効果を得ることができる。
なお、上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
上述した実施の形態では、傾斜型の乗客コンベアとして、踏段間に段差が生じるエスカレーターを例に挙げて説明したが、本発明の乗客コンベアとしては、踏段間に段差が生じない複数の踏段を有する電動道路、いわゆる動く歩道にも適用できるものである。
また、本発明は、中間傾斜部2Cの少なくとも一部に、下階水平部2A及び上階水平部2Bに対して平行な箇所を設けたフレームを有する乗客コンベアにも適用できるものである。さらに、本発明は、中間傾斜部2Cの延設方向が湾曲して変化することで、下階水平部2Aと上階水平部2Bの延設方向が異なるフレームを有する乗客コンベアに対しても同様に適用できるものである。
また、上述した実施の形態例では、支持フレームを支持アングルに固定する例を説明したが、これに限定されるものでなない。例えば、支持フレームをフレームの上枠に固定してもよく、あるいは支持フレームを略垂直に屈曲したL字状の部材で構成し、支持フレームをフレームにおける上枠と下枠を連結する縦枠に固定してもよい。
さらに、支持フレームに手摺や、踏段の進行方向を示す表示部等を設けてもよい。
なお、本明細書において、「平行」及び「直交」等の単語を使用したが、これらは厳密な「平行」及び「直交」のみを意味するものではなく、「平行」及び「直交」を含み、さらにその機能を発揮し得る範囲にある、「略平行」や「略直交」の状態であってもよい。
1…乗客コンベア、 2…フレーム、 2A…下階水平部、 2B…上階水平部、 2C…中間傾斜部、 3A…下部床プレート、 3B…上部床プレート、 5…踏段、 6…欄干部材、 9…既設支持アングル、 10…支持フレーム、 10a…一面、 10b…他面、 10c…下面、 10e…切り欠き部、 11…固定片、 12…支持片、 14…既設調整板、 16…固定ボルト、 20、30、40…幅方向規制部材、 20a、40a…上端部、 31…規制片、 32…固定片、 35…固定ボルト、 200…建築構造物、 200A…下階床、 200B…上階床、 203…仕上げ床面、 204…壁面、 205A…下部受け台(受け台)、 205B…上部受け台(受け台)

Claims (3)

  1. 建築構造物に設けられる乗客コンベアにおいて、
    前記建築構造物に設置されたフレームと、
    前記フレーム内に設けられて、前記フレーム内を循環移動する無端状に連結された複数の踏段と、
    前記フレームにおける前記複数の踏段の進行方向の両端部に設けられ、前記建築構造物の仕上げ床面から上下方向の下方に凹んだ受け台に載置されて前記フレームを支持する既設支持アングルと、
    一端が前記フレーム又は前記既設支持アングルに固定され、他端が前記仕上げ床面に載置され、前記既設支持アングルにおける前記受け台に載置される掛かり代よりも長い掛かり代を有する支持フレームと、
    前記支持フレームの幅方向の外側に配置され、前記受け台又は前記受け台に設けた部材に固定される幅方向規制部材と、を備え
    前記幅方向規制部材における固定された面から上下方向の上端部までの長さは、前記受け台から前記仕上げ床面までの長さよりも長く設定されている
    乗客コンベア。
  2. 前記幅方向規制部材は、前記受け台又は前記受け台に設けた部材に固定ボルトを介して固定される
    請求項に記載の乗客コンベア。
  3. 予め建築構造物に設置されたフレームと、前記フレーム内に設けられて、前記フレーム内を循環移動する複数の踏段と、前記フレームにおける前記複数の踏段の進行方向の両端部に設けられ、前記建築構造物の仕上げ床面から上下方向の下方に凹んだ受け台に載置された既設支持アングルとを備えた乗客コンベアのリニューアル方法において、
    前記既設支持アングルにおける前記受け台に載置される掛かり代よりも長い掛かり代を有する支持フレームを前記フレーム又は前記既設支持アングルに取り付ける工程と、
    前記支持フレームの幅方向の外側において、前記受け台又は前記受け台に設けた部材に幅方向規制部材を固定する工程と、
    を含み、
    前記幅方向規制部材における固定された面から上下方向の上端部までの長さは、前記受け台から前記仕上げ床面までの長さよりも長く設定されている
    乗客コンベアのリニューアル方法。
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