JP6608326B2 - 乗客コンベア及び乗客コンベアの脱落防止装置 - Google Patents

乗客コンベア及び乗客コンベアの脱落防止装置 Download PDF

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Description

本発明は、脱落防止機能を備えた乗客コンベア及び乗客コンベアの脱落防止装置に関する。
従来、乗客コンベアは、建屋の上階及び下階の建築梁の間に跨って配置されるトラスフレームと、このトラスフレーム内において無端状に連結されて循環移動する複数の踏段とを有している。このトラスフレームは、長手方向(移動方向)の少なくとも一方の端部に、前記建築梁に対して移動可能に載置された非固定側支持梁を有している。このような非固定側では、例えば、巨大地震発生時等において、乗客コンベアが設置されている建屋が揺れ、前記上階建築梁と下階建築梁との間の距離が大きくなる(層間変位が生じる)と、前記非固定側支持梁が前記建築梁から外れることが懸念される。
そこで、巨大地震発生時等おいて、前記トラスフレームの非固定側支持梁が前記建築梁から外れることを防止する技術として、建築梁にそれぞれ長手端部が載置されて据え付けられたトラスフレームと、このトラスフレームの長手端部に設けられた第1部材と、外力を受けて発生する前記トラスフレームの長手方向への移動量が、予め設定した第1基準移動量と等しくなった際に前記第1部材と当接して前記トラスフレームの長手方向への移動を阻止し、前記トラスフレームを前記建築梁に載置状態で保持する前記建築梁に固着された第2部材と、を備えたマンコンベアの脱落抑制装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−58956号公報
しかしながら、前述した特許文献1に記載された脱落抑制装置は、建築梁に固着された第2部材をトラスフレームの内部に挿入して支持する構成であるため、前記トラスフレーム内部に予め配置されているスプロケットや電気盤や駆動機等の配置に影響を与えてしまい、乗客コンベアの構成を大幅に変更したり、同部における点検スペースを減少させたりしてしまうのが実状である。
本発明は、以上の点を考慮してなされたものであり、トラスフレームの内部空間に影響を与えることなく、新設する乗客コンベアの脱落を防止することができることは勿論のこと、既設の乗客コンベアの脱落を防止することが可能な乗客コンベア及び乗客コンベアの脱落防止装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明は、建築構造物の下階床と上階床との間に架設されたトラスフレームを備え、前記トラスフレームの下階床側を前記下階床に形成した凹部内に配置すると共に、前記トラスフレームの上階床側を前記上階床に形成した凹部内に配置し、前記トラスフレームの下階床側端部及び上階床側端部の少なくとも一方に支持アングルを取り付け、当該支持アングルが取り付けられたトラスフレームの端部が位置する階の床に形成された建築受台に前記支持アングルを載置した乗客コンベア本体と、前記乗客コンベア本体の脱落を防止する脱落防止装置と、を備え、前記トラスフレームは、当該トラスフレームにおける前記乗客コンベア本体の進行方向両側端の上部を構成する上弦材と、当該トラスフレームの前記進行方向両側端の下部を構成する下弦材と、を有し、前記脱落防止装置は、前記支持アングルが取り付けられたトラスフレームの端部が位置する階における凹部内に配置されたトラスフレームの前記進行方向両側且つ外側に位置すると共に当該階の床に固定された支持梁と、一端が前記支持梁に固定されると共に他端が前記上弦材及び下弦材の内側端面位置または当該内側端面位置よりも外側に位置し、前記上弦材の下面または前記下弦材の下面を支持する支持アームと、を有する乗客コンベアを提供するものである。
また、本発明は、建築構造物の下階床と上階床との間に架設されたトラスフレームを備え、前記トラスフレームの下階床側を前記下階床に形成した凹部内に配置すると共に、前記トラスフレームの上階床側を前記上階床に形成した凹部内に配置し、前記トラスフレームの下階床側端部及び上階床側端部の少なくとも一方に支持アングルを取り付け、当該支持アングルが取り付けられたトラスフレームの端部が位置する階の床に形成された建築受台に前記支持アングルを載置した乗客コンベアの脱落を防止する脱落防止装置であって、前記トラスフレームは、当該トラスフレームにおける前記乗客コンベアの進行方向両側端の上部を構成する上弦材と、当該トラスフレームの前記進行方向両側端の下部を構成する下弦材と、を有し、前記支持アングルが取り付けられたトラスフレームの端部が位置する階における凹部内に配置されたトラスフレームの前記進行方向両側且つ外側に位置すると共に当該階の床に固定された支持梁と、一端が前記支持梁に固定されると共に他端が前記上弦材及び下弦材の内側端面位置または当該内側端面位置よりも外側に位置し、前記上弦材の下面または前記下弦材の下面を支持する支持アームと、を有する脱落防止装置を提供するものである。
本発明によれば、トラスフレームの内部空間に影響を与えることなく、新設する乗客コンベアの脱落を防止することができることは勿論のこと、既設の乗客コンベアの脱落を防止することが可能な乗客コンベア及び乗客コンベアの脱落防止装置を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る乗客コンベアの下階床付近における概略構成を示す側面図である。 図1に示す乗客コンベアの下階床付近における概略構成を示す平面図である。 図2に示すIII−III線に沿った断面図である。 図2に示すIV−IV線に沿った断面図である。 本発明の実施形態2に係る乗客コンベアの、図2に示すIII−III線に沿った位置における断面図である。
次に、本発明の実施形態に係る乗客コンベアについて図面を参照して説明する。なお、以下に記載される実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施形態にのみ限定するものではない。したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る乗客コンベアの下階床付近における概略構成を示す側面図、図2は、図1に示す乗客コンベアの下階床付近における概略構成を示す平面図、図3は、図2に示すIII−III線に沿った断面図、図4は、図2に示すIV−IV線に沿った断面図である。
図1及び図2に示すように、実施形態1に係る乗客コンベアは、乗客コンベア本体100と、乗客コンベア本体100の脱落を防止するための脱落防止装置110とを有している。
乗客コンベア本体100は、建築構造物(建屋)の下階床1と図示しない上階床との間に架設されたトラスフレーム2を備えている。このトラスフレーム2は、下階床1に配置された水平な下部水平構造部2Dと、前記上階床に配置された水平な上部水平構造部と、下部水平構造部2Dと前記上部水平構造部との間に配置され、下部水平構造部2Dと前記上部水平構造部とを接続する傾斜した傾斜構造部2Mとを有している。そして、図1に示すように、下階床1に形成された凹部9内には、下部水平構造部2Dと傾斜構造部2Mの一部が配置されており、図示しないが、上階床に形成された凹部には、前記上部水平構造部と傾斜構造部2Mの一部が配置されている。
なお、実施形態1では、図1及び図2に示すように、下階床1の凹部9における乗客コンベア本体100の進行方向(即ち、乗客コンベア本体100に搭乗した乗客が向く方向)に沿った両側壁を側壁9A、側壁9Bとし、凹部9における前記進行方向と直交する方向に沿った両側壁のうち、下部水平構造部2Dの終端部側に位置する側壁を側壁9Cとし、側壁9Cとは反対の方向に位置する側壁を側壁9Dとして説明する。
下部水平構造部2D、傾斜構造部2M及び図示しない上部水平構造部は、図1及び図2に示すように、トラスフレーム2の乗客コンベア本体100の進行方向両側端の上部を構成する上弦材3と、トラスフレーム2の前記進行方向両側端の下部を構成する下弦材4と、上弦材3と下弦材4とを連結する中間部材15等を有しており、これらによって骨組み状に構成されている。また、下部水平構造部2Dの傾斜構造部2Mと反対側の端部(以下、「終端部」という)には、下階床1に形成された建築受台5に載置される下部支持アングル6が設けられている。
下部水平構造部2D及び前記上部水平構造部の上弦材3の下面及び下弦材4の下面は、水平面(即ち、重力が働く方向に垂直な面)であり、傾斜構造部2Mの上弦材3の下面及び下弦材4の下面は、傾斜面(即ち、重力が働く方向に対し傾いた面)となっている。
なお、上部水平構造部は、下部水平構造部2Dと同様の構成を有しているが、上部水平構造部の傾斜構造部2Mと反対側の端部(以下、「終端部」という)は、所望により、上階床に固定されていてもよい。
また、トラスフレーム2には、図2に示すように、乗客コンベア本体100を構成する他の部品、例えば、無端状に連結されて乗降口間を循環移動する複数の踏段10と、上部機械室に設置された図示しない踏段駆動機と、前記踏段駆動機により駆動される図示しない上部スプロケットと、下部機械室に設置された図示しない下部スプロケットと、前記上部スプロケット及び前記下部スプロケットに巻回された図示しない踏段チェーンと、踏段10の進行方向に沿って踏段の左右両側に立設される欄干21A及び21B(図1参照)と、この欄干21A及び21Bにより各々支持される移動手摺22A及び22B等が設置されている。また、トラスフレーム2の上部機械室及び下部機械室の中には、循環移動する複数の踏段10および電気盤12等が配置されている。なお、上述したような乗客コンベア本体100を構成する他の部品は、一般的にトラスフレーム2における上下部機械室の終端部に配置されている。
このように、乗客コンベア本体100は、下部水平構造部2Dの終端部に下部支持アングル6が設けられ、下階床1に形成された建築受台5に下部支持アングル6を載置して支持する構成であるため、例えば、巨大地震等によって建屋上階と下階間に層間変位が発生した際に、建築受台5から下部支持アングル6が脱落する可能性が危惧される。そこで、実施形態1に係る乗客コンベアは、現地でこの脱落を防止するための脱落防止装置110を有している。
なお、脱落防止装置110は、下階床1及び前記上階床の両方に設置してもよく、いずれか一方に設置してもよいが、実施形態1では、下階床1に設置した場合について説明する。また、上階床に設置する場合は、上階床に形成した凹部(凹部9と同様の凹部)に、以下に説明する構成と同様に配設すればよい。
脱落防止装置110は、図1及び図2に示すように、凹部9の側壁9Aとトラスフレーム2の後述する上弦材3の内側端面3U(図2及び図3参照)との間に形成された隙間19Aに配置され、トラスフレーム2の下部水平構造部2Dを構成する上弦材3の下面を支持する上部支持構造111Aと、凹部9の側壁9Bとトラスフレーム2の内側端面3U(図2参照)との間に形成された隙間19Bに配置され、トラスフレーム2の下部水平構造部2Dを構成する上弦材3の下面を支持する上部支持構造111Bと、隙間19Aに配置され、トラスフレーム2の下部水平構造部2Dを構成する下弦材4の下面を支持する下部支持構造112Aと、隙間19Bに配置され、トラスフレーム2の下部水平構造部2Dを構成する下弦材4の下面を支持する下部支持構造112Bと、を備えている。
このように、上部支持構造111A及び下部支持構造112Aは隙間19Aに配置され、上部支持構造111B及び下部支持構造112Bは隙間19Bに配置されているため、新設の乗客コンベアとしては勿論のこと、既設の乗客コンベアに対しても容易に追加して配置することができる。さらにまた、上部支持構造111A及び下部支持構造112Aを隙間19Aに、上部支持構造111B及び下部支持構造112Bを隙間19Bに配置することで、乗客コンベアを使用する際に、脱落防止装置110が使用者の邪魔になることがなく、安全性や意匠性に支承を来すこともない。
なお、上部支持構造111Aと上部支持構造111Bの構成は同様であり、下部支持構造112Aと下部支持構造112Bの構成は各々同様であるため、実施形態1では、上部支持構造111A、下部支持構造112Aについて主に説明し、上部支持構造111B、下部支持構造112Bについては、符号「A」を「B」に読み替えることとし、その詳細な説明は省略する。
上部支持構造111Aは、図1〜図3に示すように、一端が側壁9Cの内部に挿入された状態で下階床1に固定され、他端が側壁9Cから側壁9Dに向けて側壁9Aと平行に延出した状態で隙間19Aに配置される支持梁7Aと、一端が支持梁7Aの自由端側に固定され、他端がトラスフレーム2の下部水平構造部2Dを構成する上弦材3の下面を支持する支持アーム8Aとを備えている。なお、支持アーム8Aは、例えば、ボルト等の固定部材によって支持梁7Aに固定してもよく、溶接等によって固定してもよい。
支持梁7Aは、図1及び図3に示すように、トラスフレーム2の上弦材3よりも若干下方に位置している。この支持梁7Aは、図2及び図3に示すように、隙間19Aに配置されており、トラスフレーム2の内部には挿入されていないため、トラスフレーム2の内部空間に影響を与えることはない。また、支持梁7Aを隙間19Aに配置するため、新設の乗客コンベアとしては勿論のこと、既設の乗客コンベアに対しても容易に追加して配置することができる。さらにまた、乗客コンベアを使用する際に、支持梁7Aが使用者の邪魔になることがなく、安全性や意匠性に支承を来すこともない。なお、支持梁7Aは強度部材であり、実施形態1ではH形鋼によって構成した。
支持アーム8Aは、図2及び図3に示すように、支持アーム8Aの自由端の端面が、上弦材3の内側端面3Uと面一になる位置まで延出し、上弦材3の下面(水平面)を支持している。即ち、この支持アーム8Aの自由端は、上弦材3には固定されておらず、上弦材3の下面に接触あるいは当接しているため、例えば、巨大地震等の発生により揺れが生じた際には、支持アーム8Aは当該揺れに追従して、上弦材3に対し相対的に摺動可能である。したがって、前記揺れの影響を緩和することができる。また、支持アーム8Aは、上弦材3の内側端面3Uよりもトラスフレーム2の内部には挿入されていないため、トラスフレーム2の内部空間に影響を与えることはない。また、支持アーム8Aは、支持梁7Aに固定されるため、新設の乗客コンベアとしては勿論のこと、既設の乗客コンベアに対しても容易に追加して配置することができる。
下部支持構造112Aは、図1、図2及び図4に示すように、一端が側壁9Cの内部に挿入された状態で下階床1に固定され、他端が側壁9Cから側壁9Dに向けて側壁9Aと平行に延出した状態で隙間19Aに配置される支持梁17Aと、一端が支持梁17Aの自由端側に固定され、他端がトラスフレーム2の下部水平構造部2Dを構成する下弦材4の下面を支持する支持アーム18Aとを備えている。
支持梁17Aは、図1及び図3に示すように、トラスフレーム2の下弦材4よりも若干下方に位置しており、支持梁7Aよりも側壁9Cから延出している部分の長さが短く構成されている。この支持梁17Aは、図2及び図4に示すように、隙間19Aに配置されており、トラスフレーム2の内部には挿入されていないため、トラスフレーム2の内部空間に影響を与えることはない。また、支持梁17Aを隙間19Aに配置するため、新設の乗客コンベアとしては勿論のこと、既設の乗客コンベアに対しても容易に追加して配置することができる。さらにまた、乗客コンベアを使用する際に、支持梁17Aが使用者の邪魔になることがなく、安全性や意匠性に支承を来すこともない。なお、支持梁17Aは強度部材であり、実施形態1ではH形鋼によって構成した。
支持アーム18Aは、図4に示すように、支持アーム18Aの自由端の端面が、下弦材4の内側端面4Uと面一になる位置まで延出し、下弦材4の下面(水平面)を支持している。即ち、この支持アーム18Aの自由端は、下弦材4には固定されておらず、下弦材4の下面に接触あるいは当接しているため、例えば、巨大地震等の発生により揺れが生じた際には、支持アーム18Aは当該揺れに追従して、下弦材4に対し相対的に摺動可能である。したがって、前記揺れの影響を緩和することができる。また、支持アーム18Aは、下弦材4の内側端面4Uよりもトラスフレーム2の内部には挿入されていないため、トラスフレーム2の内部空間に影響を与えることはない。また、支持アーム18Aは、支持梁17Aに固定されるため、新設の乗客コンベアとしては勿論のこと、既設の乗客コンベアに対しても容易に追加して配置することができる。
このように、脱落防止装置110は、トラスフレーム2の内部に挿入されておらず、トラスフレーム2の内部空間に影響を与えることがないため、トラスフレーム2の内部に予め配設されている乗客コンベア本体100を構成する部品のレイアウトに影響を与えることがない。したがって、前記レイアウトを変更する必要がなく、トラスフレーム2の内部は従来と同様に構成しながら、層間変位によって建築受台5から下部支持アングル6が脱落するのを簡単な構成で確実に防止することができる。さらにまた、新設の乗客コンベアとしては勿論のこと、既設の乗客コンベアに対しても容易に追加して配置することができる。
なお、実施形態1では、上部支持構造111A及び111Bと、下部支持構造112A及び112Bとを有する脱落防止装置110について説明したが、これに限らず、脱落防止装置110は、所望により、上部支持構造111A及び111Bによって構成してもよく、下部支持構造112A及び112Bによって構成してもよい。
また、実施形態1では、支持梁7A、7B、17A及び17Bを下階床1の側壁9C側に固定した場合について説明したが、これに限らず、隙間19A及び19Bに配置可能であり、トラスフレーム2の内部空間に影響を与えなければ、支持梁7A、7B、17A及び17Bは、下階床1の側壁9A、9B、9Dのいずれか側に固定してもよい。
さらにまた、実施形態1では、支持梁17A及び17Bの側壁9Cから延出している部分の長さが、支持梁7A及び7Bの側壁9Cから延出している部分の長さよりも短くなるように構成した場合について説明したが、これに限らず、支持梁7A、7B、17A及び17Bの側壁9Cから延出している部分の長さは、所望により、適宜決定することができる。
また、実施形態1では、支持アーム8Aの自由端の端面が、上弦材3の内側端面3Uと面一になる(一致する)位置まで延出し、支持アーム18Aの自由端の端面が、下弦材4の内側端面4Uと面一になる(一致する)位置まで延出させた場合について説明したが、これに限らず、支持アーム8A及び18Aの自由端は、上弦材3の下面及び下弦材4の下面を各々支持することが可能であれば、内側端面3U及び4Uよりも外側に位置していてもよい。
そしてまた、支持梁7A及び7Bは、支持アーム8A及び8Bによってトラスフレーム2の上弦材3の下面を支持することが可能な高さに固定されていればよい。即ち、支持梁7A及び7Bを固定する上下方向の位置(高さ)は、トラスフレーム2の上弦材3の下面の位置、支持アーム8A及び8Bの上下方向の厚さ等に応じて任意に決定することができる。
同様に、支持梁17A及び17Bは、支持アーム18A及び18Bによってトラスフレーム2の下弦材4の下面を支持することが可能な高さに固定されていればよい。即ち、支持梁17A及び17Bを固定する上下方向の位置(高さ)は、トラスフレーム2の下弦材4の下面の位置、支持アーム18A及び18Bの上下方向の厚さ等に応じて任意に決定することができる。
さらにまた、実施形態1では、下階床1の床面と水平に配置した上弦材3の下面を支持アーム8Aで支持し、下階床1の床面と水平に配置した下弦材4の下面を支持アーム18Aで支持した場合について説明したが、これに限らず、凹部9内に位置している傾斜構造部2Mの上弦材3の下面(傾斜面)及び下弦材4の下面(傾斜面)を支持アーム8A及び18Aで各々支持する構成としてもよい。これは、脱落防止装置110を上階床に設置した場合も同様である。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2に係る乗客コンベアについて説明する。図5は、実施形態2に係る乗客コンベアの図2に示すIII−III線に沿った位置における断面図である。なお、実施形態2では、実施形態1で説明した乗客コンベアと同様の部材には同一の符号を付し、その詳細な説明については省略する。
実施形態2に係る乗客コンベアの、実施形態1に係る乗客コンベアと異なる主な点は、支持梁7Aの代わりに、下階床1に配設されている(埋め込んで設けられている)建屋側支持梁11Aを利用した点である。
図5に示すように、下階床1に形成された凹部9の側壁9Aには、建屋側支持梁11Aが配設されている。この建屋側支持梁11Aを利用して、建屋側支持梁11Aに支持アーム8Aの一端を固定し、支持アーム8Aの他端側でトラスフレーム2の上弦材3の下面を下方から支持するようにしている。即ち、支持アーム8Aの自由端の端面は、上弦材3の内側端面3Uと面一になる位置まで延出し、上弦材3の下面を支持している。したがって、実施形態1と同様に、支持アーム8Aの自由端は、上弦材3には固定されておらず、上弦材3の下面に接触あるいは当接しているため、例えば、巨大地震等の発生により揺れが生じた際には、支持アーム8Aは当該揺れに追従して、上弦材3に対し相対的に摺動可能であり、前記揺れの影響を緩和することができる。また、支持アーム8Aは、上弦材3の内側端面3Uよりもトラスフレーム2の内部には挿入されていないため、トラスフレーム2の内部空間に影響を与えることはない。また、支持アーム8Aは、支持梁7Aに固定されるため、新設の乗客コンベアとしては勿論のこと、既設の乗客コンベアに対しても容易に追加して配置することができる。
このように、実施形態2に係る乗客コンベアは、支持梁7Aを新たに追加するのではなく、予め下階床1に配設されている建屋側支持梁11Aを利用するため、トラスフレーム2の内部は従来と同様に構成しながら、層間変位によって建築受台5から下部支持アングル6が脱落するのを簡単な構成で確実に防止することができることに加え、脱落防止装置110の構造をさらに簡略化することができ、設置作業をより簡略化することができる。なお、実施形態2に係る構成の場合も、実施形態1と同様に、新設の乗客コンベアとしては勿論のこと、既設の乗客コンベアに対しても容易に追加して配置することができる。
なお、実施形態2では、下階床1に形成された凹部9の側壁9Aに配設された建屋側支持梁11Aを利用した場合について説明したが、これに限らず、支持梁7Aの代わりに利用する建屋側支持梁は、側壁9Aよりも下階床1の内側に位置していてもよい。この場合は、支持アーム8Aの自由端によって、上弦材3の下面を支持可能なように、支持アーム8Aの長さを調整すればよい。
また、実施形態2では、支持梁7Aの代わりに、下階床1に配設されている建屋側支持梁11Aを利用した場合について説明したが、これに限らず、下階床1に、支持梁7B、17A、17Bの代わりに利用できる建屋側支持梁が配設されている場合は、これらの支持梁の代わりに建屋側支持梁を利用できることは勿論である。さらにまた、これは、脱落防止装置110を上階床に設置した場合も同様である。
1…下階床、2…トラスフレーム、2D…下部水平構造部、2M…傾斜構造部、3…上弦材、3U、4U…内側端面、4…下弦材、5…建築受台、6…下部支持アングル、7A、7B、17A、17B…支持梁、8A、8B、18A、18B…支持アーム、9…凹部、9A、9B、9C、9D…側壁、10…踏段、11A…建屋側支持梁、12…電気盤、19A、19B…隙間、100…乗客コンベア本体、110…脱落防止装置、111A、111B…上部支持構造、112A、112B…下部支持構造

Claims (8)

  1. 建築構造物の下階床と上階床との間に架設されたトラスフレームを備え、前記トラスフレームの下階床側を前記下階床に形成した凹部内に配置すると共に、前記トラスフレームの上階床側を前記上階床に形成した凹部内に配置し、前記トラスフレームの下階床側端部及び上階床側端部の少なくとも一方に支持アングルを取り付け、当該支持アングルが取り付けられたトラスフレームの端部が位置する階の床に形成された建築受台に前記支持アングルを載置した乗客コンベア本体と、
    前記乗客コンベア本体の脱落を防止する脱落防止装置と、
    を備え、
    前記トラスフレームは、当該トラスフレームにおける前記乗客コンベア本体を構成する踏板が乗り降り口間を移動する方向の両側端の上部を構成する上弦材と、当該トラスフレームの前記踏板が乗り降り口間を移動する方向の両側端の下部を構成する下弦材と、を有し、
    前記脱落防止装置は、
    前記支持アングルが取り付けられたトラスフレームの端部が位置する階における凹部内に配置されたトラスフレームの前記踏板が乗り降り口間を移動する方向の両側且つ外側に位置すると共に当該階の床に固定された支持梁と、
    一端が前記支持梁に固定されると共に他端が前記上弦材及び下弦材の内側端面位置または当該内側端面位置よりも外側に位置し、前記上弦材の下面または前記下弦材の下面を支持する支持アームと、
    を有し、
    前記支持アームは、前記上弦材の下面または前記下弦材の下面を相対的に摺動可能に支持する乗客コンベア。
  2. 建築構造物の下階床と上階床との間に架設されたトラスフレームを備え、前記トラスフレームの下階床側を前記下階床に形成した凹部内に配置すると共に、前記トラスフレームの上階床側を前記上階床に形成した凹部内に配置し、前記トラスフレームの下階床側端部及び上階床側端部の少なくとも一方に支持アングルを取り付け、当該支持アングルが取り付けられたトラスフレームの端部が位置する階の床に形成された建築受台に前記支持アングルを載置した乗客コンベア本体と、
    前記乗客コンベア本体の脱落を防止する脱落防止装置と、
    を備え、
    前記トラスフレームは、当該トラスフレームにおける前記踏板が乗り降り口間を移動する方向の両側端の上部を構成する上弦材と、当該トラスフレームの前記踏板が乗り降り口間を移動する方向の両側端の下部を構成する下弦材と、を有し、
    前記脱落防止装置は、
    前記支持アングルが取り付けられたトラスフレームの端部が位置する階における凹部内に配置されたトラスフレームの前記踏板が乗り降り口間を移動する方向の両側且つ外側に位置すると共に当該階の床に固定された支持梁と、
    一端が前記支持梁に固定されると共に他端が前記上弦材及び下弦材の内側端面位置または当該内側端面位置よりも外側に位置し、前記上弦材の下面または前記下弦材の下面を支持する支持アームと、
    を有し、
    前記支持梁は、一端が、前記支持アングルが取り付けられたトラスフレームの端部が位置する階の床に固定され、当該階の床から延出した部分が、当該トラスフレームと、前記凹部を画定する側壁のうち前記踏板が乗り降り口間を移動する方向の両側に位置する側壁との間に形成された各々の隙間に配置される乗客コンベア。
  3. 前記脱落防止装置は、前記上弦材の下面を支持する支持アームが固定された支持梁と、前記下弦材の下面を支持する支持アームが固定された支持梁とを有する請求項1記載の乗客コンベア。
  4. 前記支持梁の少なくとも1つが、前記支持アングルが取り付けられたトラスフレームの端部が位置する階の床に配設された建屋側支持梁である請求項1記載の乗客コンベア。
  5. 前記支持アームが支持する面が水平面である請求項1記載の乗客コンベア。
  6. 前記支持アームが支持する面が傾斜面である請求項1記載の乗客コンベア。
  7. 建築構造物の下階床と上階床との間に架設されたトラスフレームを備え、前記トラスフレームの下階床側を前記下階床に形成した凹部内に配置すると共に、前記トラスフレームの上階床側を前記上階床に形成した凹部内に配置し、前記トラスフレームの下階床側端部及び上階床側端部の少なくとも一方に支持アングルを取り付け、当該支持アングルが取り付けられたトラスフレームの端部が位置する階の床に形成された建築受台に前記支持アングルを載置した乗客コンベアの脱落を防止する脱落防止装置であって、
    前記トラスフレームは、当該トラスフレームにおける前記踏板が乗り降り口間を移動する方向の両側端の上部を構成する上弦材と、当該トラスフレームの前記踏板が乗り降り口間を移動する方向の両側端の下部を構成する下弦材と、を有し、
    前記支持アングルが取り付けられたトラスフレームの端部が位置する階における凹部内に配置されたトラスフレームの前記踏板が乗り降り口間を移動する方向の両側且つ外側に位置すると共に当該階の床に固定された支持梁と、
    一端が前記支持梁に固定されると共に他端が前記上弦材及び下弦材の内側端面位置または当該内側端面位置よりも外側に位置し、前記上弦材の下面または前記下弦材の下面を支持する支持アームと、
    を有し、
    前記支持アームは、前記上弦材の下面または前記下弦材の下面を相対的に摺動可能に支持する脱落防止装置。
  8. 建築構造物の下階床と上階床との間に架設されたトラスフレームを備え、前記トラスフレームの下階床側を前記下階床に形成した凹部内に配置すると共に、前記トラスフレームの上階床側を前記上階床に形成した凹部内に配置し、前記トラスフレームの下階床側端部及び上階床側端部の少なくとも一方に支持アングルを取り付け、当該支持アングルが取り付けられたトラスフレームの端部が位置する階の床に形成された建築受台に前記支持アングルを載置した乗客コンベアの脱落を防止する脱落防止装置であって、
    前記トラスフレームは、当該トラスフレームにおける前記踏板が乗り降り口間を移動する方向の両側端の上部を構成する上弦材と、当該トラスフレームの前記踏板が乗り降り口間を移動する方向の両側端の下部を構成する下弦材と、を有し、
    前記支持アングルが取り付けられたトラスフレームの端部が位置する階における凹部内に配置されたトラスフレームの前記踏板が乗り降り口間を移動する方向の両側且つ外側に位置すると共に当該階の床に固定された支持梁と、
    一端が前記支持梁に固定されると共に他端が前記上弦材及び下弦材の内側端面位置または当該内側端面位置よりも外側に位置し、前記上弦材の下面または前記下弦材の下面を支持する支持アームと、
    を有し、
    前記支持梁は、一端が、前記支持アングルが取り付けられたトラスフレームの端部が位置する階の床に固定され、当該階の床から延出した部分が、当該トラスフレームと、前記凹部を画定する側壁のうち前記踏板が乗り降り口間を移動する方向の両側に位置する側壁との間に形成された各々の隙間に配置される脱落防止装置。
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