JP2017186154A - クレーン - Google Patents

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Abstract

【課題】何らかの原因でワイヤロープの巻き入れが十分になされなかったときに、フックの格納を完了したとオペレータが誤認するのを防ぐクレーンを提供する。
【解決手段】フック(メインフック24)がブーム7の下方側へ格納されるクレーン1において、ウインチ(メインウインチ9)が油圧モータ37によって可動する構成であり、油圧モータ37へ送られる作動油の圧力を検出できる圧力センサ55と、圧力センサ55からの信号に基づいて作動油の圧力の変化を認識できるコントローラ61と、を具備するとともに、少なくともフック(24)の格納に関して異常を報知できる異常報知手段Miを具備しており、コントローラ61は、フック(24)を格納した際に作動油の圧力が下限値を下回っていると判断した場合、異常報知手段Miを作動させる、とした。
【選択図】図7

Description

本発明は、クレーンに関する。詳細には、フック格納装置を備えたクレーンに関する。
従来より、荷を吊り上げて運搬するクレーンが知られている(特許文献1参照)。クレーンは、ブームと、ブームの基端側から先端側へ架け渡されるワイヤロープと、ワイヤロープの巻き入れおよび巻き出しをするウインチと、ワイヤロープに吊り下げられた状態で該ワイヤロープの巻き入れおよび巻き出しによって昇降するフックと、を備えている。
ところで、フックがブームに当接した状態で更にワイヤロープを巻き入れると、フックがブームの下方側へ格納されるクレーンが存在している(特許文献2参照)。このようなクレーンは、走行中にフックが揺れるのを防ぎ、ひいてはフックがブームなどに衝突するのを防いでいる。しかしながら、ワイヤロープの巻き入れが不十分であるにも関わらず、フックの格納を完了したとオペレータが誤認して操作を終えれば、走行中の振動によって再びフックが垂れ下がり、フックが地面などに衝突してしまうおそれがあった。そのため、何らかの原因でワイヤロープの巻き入れが十分になされなかったときに、フックの格納を完了したとオペレータが誤認するのを防ぐクレーンが求められていたのである。
特開2015−9939号公報 特開2011−98824号公報
何らかの原因でワイヤロープの巻き入れが十分になされなかったときに、フックの格納を完了したとオペレータが誤認するのを防ぐクレーンを提供する。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
第一の発明は、
ブームと、
前記ブームの基端側から先端側へ架け渡されるワイヤロープと、
前記ワイヤロープの巻き入れおよび巻き出しをするウインチと、
前記ワイヤロープに吊り下げられた状態で該ワイヤロープの巻き入れおよび巻き出しによって昇降するフックと、を備え、
前記フックが前記ブームに当接した状態で更に前記ワイヤロープを巻き入れると、前記フックが前記ブームの下方側へ格納されるクレーンにおいて、
前記ウインチが油圧モータによって可動する構成であり、
前記油圧モータへ送られる作動油の圧力を検出できる圧力センサと、
前記圧力センサからの信号に基づいて前記作動油の圧力の変化を認識できるコントローラと、を具備するとともに、
少なくとも前記フックの格納に関して異常を報知できる異常報知手段を具備しており、
前記コントローラは、前記フックを格納した際に前記作動油の圧力が下限値を下回っていると判断した場合、前記異常報知手段を作動させる、としたものである。
第二の発明は、第一の発明に係るクレーンにおいて、
前記コントローラは、前記フックを格納している際に前記作動油の圧力が上限値を上回ったと判断した場合、前記異常報知手段を作動させる、としたものである。
第三の発明は、第一の発明に係るクレーンにおいて、
前記作動油の供給を遮断できる供給遮断手段を具備しており、
前記コントローラは、前記フックを格納している際に前記作動油の圧力が上限値を上回ったと判断した場合、前記供給遮断手段を作動させる、としたものである。
第四の発明は、第三の発明に係るクレーンにおいて、
方向切替バルブが前記作動油の流動方向を切り替える構成であり、
前記供給遮断手段として前記方向切替バルブの信号圧を開放できる操作信号圧アンロードバルブを具備しており、
前記コントローラは、前記フックを格納している際に前記作動油の圧力が上限値を上回ったと判断した場合、前記操作信号圧アンロードバルブを作動させる、としたものである。
第一の発明に係るクレーンは、フックを格納した際に作動油の圧力が下限値を下回っていれば、異常報知手段が作動することを特徴としている。かかるクレーンによれば、何らかの原因でワイヤロープの巻き入れが十分になされなかったときに、異常報知手段が作動するので、フックの格納を完了したとオペレータが誤認するのを防ぐことができる。
第二の発明に係るクレーンは、フックを格納している際に作動油の圧力が上限値を上回れば、異常報知手段が作動することを特徴としている。かかるクレーンによれば、何らかの原因で油圧モータに掛かる負荷が所定値よりも大きくなったときに、異常報知手段が作動するので、オペレータが異常の発生を認識することができる。
第三の発明に係るクレーンは、フックを格納している際に作動油の圧力が上限値を上回れば、供給遮断手段が作動することを特徴としている。かかるクレーンによれば、何らかの原因で油圧モータに掛かる負荷が所定値よりも大きくなったときに、供給遮断手段が作動するので、フックの格納動作を自動的に停止できる。
第四の発明に係るクレーンは、フックを格納している際に作動油の圧力が上限値を上回れば、操作信号圧アンロードバルブが作動することを特徴としている。かかるクレーンによれば、何らかの原因で油圧モータに掛かる負荷が所定値よりも大きくなったときに、操作信号圧アンロードバルブが作動するので、フックの格納動作を自動的、かつ確実に停止できる。
走行時におけるクレーンを示す図である。 吊上作業時におけるクレーンを示す図である。 キャビンの内部を示す図である。 ブームの先端部分を示す図である。 メインフックの格納動作を示す図である。 サブフックの格納動作を示す図である。 第一実施形態に係るクレーンの油圧回路を示す図である。 メインフックを格納する際のコントローラの処理を示す図である。 メインフックを格納する際のコントローラの処理を示す図である。 第二実施形態に係るクレーンの油圧回路を示す図である。 第三実施形態に係るクレーンの油圧回路を示す図である。
本発明の技術的思想は、以下に説明するクレーン1のほか、他のクレーンにも適用できる。
まず、クレーン1について簡単に説明する。
図1は、走行時におけるクレーン1を示している。図2は、吊上作業時におけるクレーン1を示している。そして、図3は、キャビン8の内部を示している。
クレーン1は、主に走行体2と旋回体3で構成されている。
走行体2は、左右一対のフロントタイヤ4とリヤタイヤ5を備えている。また、走行体2は、吊上作業を行う際に接地させて安定を図るアウトリガ6を備えている。更に、走行体2は、これらを駆動するための油圧アクチュエータに加え、エンジンやトランスミッションなどを備えている。
旋回体3は、その後部から前方へ突き出すようにブーム7を備えている。ブーム7は、油圧アクチュエータによって起伏自在であり、かつ多段階に伸縮自在となっている。また、旋回体3は、ブーム7の右方にキャビン8を備えている。キャビン8は、走行操作に必要となるハンドル8aやシフトレバー8bなどに加え、吊上作業の操作に必要となる昇降レバー8c・8dなどが配置されている。更に、旋回体3は、メインウインチ9とサブウインチ10を備えている。
次に、ブーム7の構造とメインフック24およびサブフック27の格納動作について説明する。
図4は、ブーム7の先端部分を示している。図5は、メインフック24の格納動作を示している。そして、図6は、サブフック27の格納動作を示している。
ブーム7の先端部分は、主にブームヘッド11と複数のシーブ12・13・14・15で構成されている。
ブームヘッド11は、左右一対のヘッドプレート11aが互いに対向して配置された構造となっている。一方のヘッドプレート11aは、他方のヘッドプレート11aに対して平行に並べられた状態で溶接されており、それぞれの後端部分がブーム7に取り付けられている。また、ブームヘッド11は、ガイドシーブシャフト11bとメインシーブシャフト11cとサブシーブシャフト11dを有している。これらのシャフト11b・11c・11dは、左右一対のヘッドプレート11aにより、その両端部分が支持された状態となっている。
ガイドシーブ12は、その中心にガイドシーブシャフト11bが挿通された状態で、回転自在に支持されている。ガイドシーブ12は、略円盤形状の回転体であり、その外周面にワイヤロープ(メインワイヤ21)を案内する溝を有している。なお、ガイドシーブ12は、その一部がブーム7の上面板よりも上方に突出しており、ブーム7の基端側から先端側へ架け渡されたメインワイヤ21が掛けられている。こうして、ブーム7を架け渡されたメインワイヤ21は、ガイドシーブ12を回って下方に向けて案内される。
ガイドシーブ13は、その中心にガイドシーブシャフト11bが挿通された状態で、回転自在に支持されている。ガイドシーブ13は、略円盤形状の回転体であり、その外周面にワイヤロープ(サブワイヤ25)を案内する溝を有している。なお、ガイドシーブ13は、その一部がブーム7の上面板よりも上方に突出しており、ブーム7の基端側から先端側へ架け渡されたサブワイヤ25が掛けられている。こうして、ブーム7を架け渡されたサブワイヤ25は、ガイドシーブ13を回って前下方に向けて案内される。
メインシーブ14は、その中心にメインシーブシャフト11cが挿通された状態で、回転自在に支持されている。メインシーブ14は、略円盤形状の回転体であり、その外周面にメインワイヤ21を案内する溝を有している。なお、メインシーブ14は、ブーム7の下面板よりも下方に配置されており、メインワイヤ21が後述するフックシーブ23との間で掛け回されている。こうして、ガイドシーブ12を回って下方に向かうメインワイヤ21は、フックシーブ23を回って上方に向かった後にメインシーブ14を回って下方に向けて案内される。そして、メインワイヤ21は、フックシーブ23とメインシーブ14を掛け回され、ブームヘッド11のワイヤリンク11eに固定される。なお、メインワイヤ21の掛け回しの回数(掛数)は、2回(4本掛)又は3回(6本掛)で選択できる。
サブシーブ15は、その中心にサブシーブシャフト11dが挿通された状態で、回転自在に支持されている。サブシーブ15は、略円盤形状の回転体であり、その外周面にサブワイヤ25を案内する溝を有している。なお、サブシーブ15は、ブーム7の下面板よりも下方に配置されており、サブワイヤ25が掛けられている。こうして、ガイドシーブ13を回って前下方に向かうサブワイヤ25は、サブシーブ15を回って下方に向けて案内される。そして、サブワイヤ25は、後述するサブフックブロック26のワイヤリンク26cに固定される。なお、サブワイヤ25については、掛け回しの回数(掛数)を選択することはできず、1回(1本掛)のみとなっている。
加えて、ブームヘッド11の下端部には、メインブラケット16が取り付けられている。
メインブラケット16は、左右一対のブラケットプレート16aが互いに対向して配置された構造となっている。一方のブラケットプレート16aは、他方のブラケットプレート16aに対して平行に並べられた状態で溶接されており、それぞれの先端部分がピン16bを介してブームヘッド11に取り付けられている。具体的に説明すると、それぞれのブラケットプレート16aが略台形状となっており、前辺から後辺まで斜下へ傾いた斜辺の先端部分がピン16bを介してブームヘッド11に取り付けられている。そのため、メインブラケット16は、ブラケットプレート16aの斜辺がブームヘッド11に当接するまで、ピン16bを中心に回動自在となっている。なお、メインワイヤ21は、左右一対のブラケットプレート16aの間を通り、メインフックブロック22のフックシーブ23に掛けられている。また、メインブラケット16の下方には、過巻防止スイッチ17がぶら下げられている。過巻防止スイッチ17は、メインフックブロック22が当接すると「オン」となり、メインウインチ9を止めるべく信号を送信する。こうして、メインフックブロック22がメインブラケット16やブーム7に衝突するのを防いでいる。
メインフックブロック22は、左右一対のブロックプレート22aが互いに対向して配置された構造となっている。一方のブロックプレート22aは、他方のブロックプレート22aに対して平行に並べられた状態で複数のロッドを介して連結されており、それぞれの下端部でメインフック24を挟持している。また、メインフックブロック22は、フックシーブシャフト22bを有している。フックシーブシャフト22bは、左右一対のブロックプレート22aにより、その両端部分が支持された状態となっている。
フックシーブ23は、その中心にフックシーブシャフト22bが挿通された状態で、回転自在に支持されている。フックシーブ23は、略円盤形状の回転体であり、その外周面にメインワイヤ21を案内する溝を有している。なお、フックシーブ23は、メインフックブロック22の内側に配置されており、メインワイヤ21が前述したメインシーブ14との間で掛け回されている。
このように、メインワイヤ21は、ガイドシーブ12とメインシーブ14とフックシーブ23に案内され、所定の軌道を通るように保持されている。このため、クレーン1は、メインウインチ9がメインワイヤ21を巻き入れると、このメインワイヤ21に吊り下げられたメインフックブロック22を上昇させることができる。つまり、メインフック24を上昇させることができる(図4の矢印Um参照)。反対に、クレーン1は、メインウインチ9がメインワイヤ21を巻き出すと、このメインワイヤ21に吊り下げられたメインフックブロック22を降下させることができる。つまり、メインフック24を降下させることができる(図4の矢印Dm参照)。
更に、クレーン1は、過巻防止スイッチ17の機能を無効化させた状態でメインワイヤ21を巻き入れると、メインブラケット16にメインフックブロック22を当接させることができる。そして、更にメインワイヤ21を巻き入れると、メインブラケット16とメインフックブロック22をブーム7に近接する方向へ回動させることができる。こうして、クレーン1は、メインフック24をブーム7の下方側へ格納することができるのである(図5の矢印Rm参照)。
加えて、ブームヘッド11の前端部には、サブブラケット18が取り付けられている。
サブブラケット18は、左右一対のブラケットプレート18aが互いに対向して配置された構造となっている。一方のブラケットプレート18aは、他方のブラケットプレート18aに対して平行に並べられた状態で溶接されており、それぞれの先端部分がピン18bを介してブームヘッド11に取り付けられている。具体的に説明すると、それぞれのブラケットプレート18aが略台形状となっており、前辺から後辺まで斜下へ傾いた斜辺の先端部分がピン18bを介してブームヘッド11に取り付けられている。そのため、サブブラケット18は、ブラケットプレート18aの斜辺がブームヘッド11に当接するまで、ピン18bを中心に回動自在となっている。なお、サブワイヤ25は、左右一対のブラケットプレート18aの間を通り、サブフックブロック26に固定されている。また、サブブラケット18の下方には、過巻防止スイッチ19がぶら下げられている。過巻防止スイッチ19は、サブフックブロック26が当接すると「オン」となり、サブウインチ10を止めるべく信号を送信する。こうして、サブフックブロック26がサブブラケット18に衝突するのを防いでいる。
サブフックブロック26は、一のブロックケース26aにブロックシリンダ26bが溶接された構造となっている。ブロックケース26aは、その内側が空洞となっており、上端面にサブワイヤ25を引き込むための穴が形成されている。また、ブロックシリンダ26bは、その下端部でサブフック27を支持している。更に、サブフックブロック26は、ワイヤリンク26cを有している。ワイヤリンク26cは、ブロックケース26aの内側に収められ、引き込まれたサブワイヤ25を固定している。
このように、サブワイヤ25は、ガイドシーブ13とサブシーブ15に案内され、所定の軌道を通るように保持されている。このため、クレーン1は、サブウインチ10がサブワイヤ25を巻き入れると、このサブワイヤ25に吊り下げられたサブフックブロック26を上昇させることができる。つまり、サブフック27を上昇させることができる(図4の矢印Us参照)。反対に、クレーン1は、サブウインチ10がサブワイヤ25を巻き出すと、このサブワイヤ25に吊り下げられたサブフックブロック26を降下させることができる。つまり、サブフック27を降下させることができる(図4の矢印Ds参照)。
更に、クレーン1は、過巻防止スイッチ19の機能を無効化させた状態でサブワイヤ25を巻き入れると、サブブラケット18にサブフックブロック26を当接させることができる。そして、更にサブワイヤ25を巻き入れると、サブブラケット18とサブフックブロック26をブーム7に近接する方向へ回動させることができる。こうして、クレーン1は、サブフック27をブーム7の下方側へ格納することができるのである(図6の矢印Rs参照)。
次に、ワイヤロープ(メインワイヤ21・サブワイヤ25)の巻き入れおよび巻き出しを可能とする油圧回路について説明する。
メインウインチ9を駆動する油圧回路とサブウインチ10を駆動する油圧回路は、ほぼ同様の構成となっている。そのため、本願においては、メインウインチ9を駆動する油圧回路に着目して説明する。
図7は、第一実施形態に係るクレーン1の油圧回路を示している。なお、図中の実線は、油圧モータ37の駆動に関する油圧回路を示し、図中の破線は、作動油の圧力を信号として伝達する油圧回路を示している。また、図中の二点鎖線は、電気回路を示している。
まず、油圧モータ37の駆動に関する油圧回路について説明する。以降では、かかる油圧回路を「駆動回路」として説明する。
駆動回路には、作動油ポンプ31が配置されている。作動油ポンプ31には、作動油パイプ32が接続されている。
更に、駆動回路には、方向切替バルブ33が配置されている。方向切替バルブ33には、作動油パイプ32が接続されている。そのため、方向切替バルブ33には、作動油ポンプ31から送り出された作動油が作動油パイプ32を通って供給される。なお、方向切替バルブ33には、作動油パイプ34・35・36が接続されている。そのため、一方へ作動したときは、作動油が作動油パイプ34へ流れることとなり、他方へ作動したときは、作動油が作動油パイプ35へ流れることとなる。また、いずれであっても、作動油が作動油パイプ36を通って排出されることとなる。方向切替バルブ33は、後述する供給遮断手段Mbを構成する。
更に、駆動回路には、油圧モータ37が配置されている。油圧モータ37には、作動油パイプ34・35が接続されている。そのため、油圧モータ37には、作動油ポンプ31から送り出された作動油が作動油パイプ32・34若しくは作動油パイプ32・35を通って供給される。なお、油圧モータ37は、作動油が作動油パイプ32・34を通って供給された場合に正転し、作動油が作動油パイプ32・35を通って供給された場合に逆転する。また、油圧モータ37は、ワイヤドラム20と連結している。そのため、油圧モータ37が正転したときは、ワイヤドラム20も正転してメインワイヤ21を巻き入れていくこととなる。反対に、油圧モータ37が逆転したときは、ワイヤドラム20も逆転してメインワイヤ21を巻き出していくこととなる。
更に、駆動回路には、パイロット作動型リリーフバルブ38が配置されている。パイロット作動型リリーフバルブ38には、作動油パイプ39が接続されている。作動油パイプ39は、作動油パイプ32につながっている。そのため、パイロット作動型リリーフバルブ38には、作動油ポンプ31から送り出された作動油が作動油パイプ32・39を通って供給される。なお、パイロット作動型リリーフバルブ38には、作動油パイプ40が接続されている。そのため、作動油パイプ32・39における圧力が所定値よりも高いときは、作動油が作動油パイプ40を通って排出されることとなる。具体的に説明すると、本油圧回路は、後述するリリーフ圧切替バルブ50の作動状態により、「高圧リリーフモード」と「低圧リリーフモード」と「アンロード状態」を実現できる。「高圧リリーフモード」の場合は、作動油パイプ32・39における圧力が設定された値(高圧の値)になるとパイロット作動型リリーフバルブ38が開き、作動油が作動油パイプ40を通って排出される。また、「低圧リリーフモード」の場合は、作動油パイプ32・39における圧力が設定された値(低圧の値)になるとパイロット作動型リリーフバルブ38が開き、作動油が作動油パイプ40を通って排出される。そして、「アンロード状態」の場合は、パイロット作動型リリーフバルブ38が開いたままとなるので、作動油ポンプ31から送り出された作動油の全てが作動油パイプ40を通って排出されることとなる。
次に、作動油の圧力を信号として伝達する油圧回路について説明する。以降では、かかる油圧回路を「信号回路」として説明する。
信号回路には、油圧源41が存在している。油圧源41には、作動油パイプ42が接続されている。
更に、信号回路には、操作信号圧アンロードバルブ43が配置されている。操作信号圧アンロードバルブ43には、作動油パイプ42が接続されている。そのため、操作信号圧アンロードバルブ43には、作動油パイプ42を介して信号圧が掛けられている。なお、操作信号圧アンロードバルブ43には、作動油パイプ44・45が接続されている。そのため、一方へ作動したときは、作動油パイプ44に信号圧が伝達されることとなる。また、中立状態のときは、作動油が作動油パイプ45を通って排出されることとなる。操作信号圧アンロードバルブ43は、後述する供給遮断手段Mbを構成する。
更に、信号回路には、リモコンバルブ46が配置されている。リモコンバルブ46には、作動油パイプ44が接続されている。そのため、リモコンバルブ46には、作動油パイプ44を介して信号圧が掛けられている。なお、リモコンバルブ46には、作動油パイプ47・48が接続されている。そのため、一方へ作動したときは、作動油パイプ47に信号圧が伝達されることとなり、他方へ作動したときは、作動油パイプ48に信号圧が伝達されることとなる。また、いずれであっても、作動油が作動油パイプ49を通って排出されることとなる。そして、作動油パイプ47に信号圧が伝達されたときは、方向切替バルブ33が一方へ作動し、作動油パイプ48に信号圧が伝達されたときは、方向切替バルブ33が他方へ作動する。
更に、信号回路には、リリーフ切替バルブ50が配置されている。上述したように、リリーフ切替バルブ50は、「高圧リリーフモード」と「低圧リリーフモード」と「アンロード状態」を切り替え可能とするものである。具体的に説明すると、リリーフ圧切替バルブ50が一方へ作動したときは、作動油パイプ51が閉塞されるので、作動油パイプ32・39の圧力が設定された値(高圧の値)以上になればパイロット作動型リリーフバルブ38が開き、安全弁として機能を発揮する「高圧リリーフモード」となる。リリーフ圧切替バルブ50が他方へ作動したときは、作動油パイプ51が作動油パイプ52や低圧リリーフバルブ53、作動油パイプ54を経て作動油タンクとつながるので、作動油パイプ32・39の圧力が設定された値(低圧の値)以上になればパイロット作動型リリーフバルブ38が開き、安全弁として機能を発揮する「低圧リリーフモード」となる。つまり、パイロット作動型リリーフバルブ38の作動圧が低圧リリーフバルブ53により設定された圧力に制限されるため、「高圧リリーフモード」における値よりも低い値で開く、「低圧リリーフモード」が実現されるのである。また、リリーフ圧切替バルブ50が中立状態のときは、作動油パイプ51が作動油パイプ55を経て作動油タンクとつながり、かつパイロット作動型リリーフバルブ38が開くので、作動油ポンプ31から送り出された作動油が全て排出される「アンロード状態」となる。
クレーン1が吊上作業を行っている場合は、吊り上げる能力を発揮すべく「高圧リリーフモード」となっている。そして、クレーン1の安定限界又は強度限界を超えそうなときに「アンロード状態」にすることで、吊り上げ動作を停止させる(メインウインチ9の作動を停止させる)。なお、メインフック24をブーム7の下方側へ格納する際に、「高圧リリーフモード」のままではメインワイヤ21を巻き入れる力が強すぎ、メインブラケット16やブーム7などに大きな荷重が掛かって損傷してしまうおそれがある。そこで、「低圧リリーフモード」にすることにより、メインブラケット16やブーム7などに大きな荷重が掛かるのを防いでいるのである。
次に、電気回路について説明する。
電気回路には、圧力センサ55が配置されている。圧力センサ55には、電気線56が接続されている。なお、圧力センサ55は、作動油パイプ34に取り付けられている。そのため、圧力センサ55は、作動油パイプ34における圧力を検出できる。
更に、電気回路には、位置センサ57が配置されている。位置センサ57には、電気線58が接続されている。なお、位置センサ57は、リモコンバルブ46を作動させる操作レバー8cに取り付けられている。そのため、位置センサ57は、操作レバー8cの傾倒方向を検出できる。
更に、電気回路には、解除スイッチ59が配置されている。解除スイッチ59には、電気線60が接続されている。なお、解除スイッチ59は、過巻防止スイッチ17の機能を無効化させる解除ボタン(「過巻ボタン」ともいう)8eに取り付けられている。そのため、解除スイッチ59は、過巻防止スイッチ17の機能を無効化させる旨を指示することができる。
更に、電気回路には、コントローラ61が配置されている。コントローラ61には、電気線56・58・60が接続されている。そのため、コントローラ61は、油圧モータ37へ送られる作動油の圧力やその変化、操作レバー8cの傾倒方向、過巻防止スイッチ17の機能を無効化させる旨の指示を認識することができる。なお、コントローラ61には、複数の電気線が接続されている。そして、これらの電気線は、操作信号圧アンロードバルブ43やリリーフ圧切替バルブ50に接続されている。そのため、コントローラ61は、これらバルブ43・50を適宜に制御することができる。
以下に、メインフック24の格納に関する制御態様について説明する。
図8と図9は、メインフック24を格納する際のコントローラ61の処理を示している。
ステップS11において、コントローラ61は、メインフック24を格納する体勢か否かを判断する。具体的には、エンジンの状態やブーム7の姿勢などに基づいてメインフック24を格納する体勢か否かを判断する。メインフック24を格納する体勢であれば、ステップS12へ移行する。
ステップS12において、コントローラ61は、アイコン8fを点滅させる(図3参照)。具体的には、メインフック24を格納する体勢が整ったことを表すアイコン8fを点滅させる。
ステップS13において、コントローラ61は、解除スイッチ59が「オン」か否かを判断する。解除スイッチ59が「オン」であれば、ステップS14へ移行する。
ステップS14において、コントローラ61は、「低圧リリーフモード」に切り替える。具体的には、リリーフ圧切替バルブ50を他方へ作動させて「低圧リリーフモード」に切り替える。これにより、油圧モータ37へ送られる作動油の圧力が低くなる。上述したように、メインフック24の格納に際して「高圧リリーフモード」から「低圧リリーフモード」に切り替えるのは、メインブラケット16やブーム7などに大きな荷重が掛かって損傷するのを防ぐためである。
ステップS15において、コントローラ61は、メインワイヤ21の巻き入れ操作がなされたか否かを判断する。具体的には、位置センサ57からの信号に基づいてメインワイヤ21の巻き入れ操作がなされたか否かを判断する。メインワイヤ21の巻き入れ操作がなされていれば、ステップS16へ移行する。なお、メインワイヤ21の巻き入れ操作がなされると、メインウインチ9が可動する。
ステップS16において、コントローラ61は、作動油の圧力が上限値を上回っていない(下回っている)か否かを判断する。具体的には、圧力センサ55からの信号に基づいて作動油の圧力が「低圧リリーフモード」における上限側の設定値(設定値から所定の余裕をもたせた値でもよい)を上回っていない(下回っている)か否かを判断する。作動油の圧力が上限値を上回っていなければ、ステップS17へ移行する。
ステップS17において、コントローラ61は、メインワイヤ21の巻き入れ操作を終えたか否かを判断する。具体的には、位置センサ57からの信号に基づいてメインワイヤ21の巻き入れ操作を終えたか否かを判断する。メインワイヤ21の巻き入れ操作を終えていれば、ステップS18へ移行する。なお、メインワイヤ21の巻き入れ操作を終えると、メインウインチ9が停止する。メインワイヤ21の巻き入れ操作を終えたということは、メインフック24の格納を完了したとオペレータが判断したことを意味する。
ステップS18において、コントローラ61は、作動油の圧力が下限値を下回っていない(上回っている)か否かを判断する。具体的には、圧力センサ55からの信号に基づいて作動油の圧力が「低圧リリーフモード」における下限側の設定値(設定値から所定の余裕をもたせた値でもよい)を下回っていない(上回っている)か否かを判断する。作動油の圧力が下限値を下回っていなければ、ステップS19へ移行する。
ステップS19において、コントローラ61は、アイコン8fを点灯させる。具体的には、メインフック24が格納されたことを表すために点滅していたアイコン8fを点灯させる。
このように、コントローラ61は、圧力センサ55や位置センサ57などからの信号に基づいて処理を行なう。そして、操作信号圧アンロードバルブ43やリリーフ圧切替バルブ50などに適宜に指示を出すことによってメインフック24の格納を実現するのである。
但し、ステップS16において、コントローラ61は、作動油の圧力が上限値を上回っていれば、ステップS20へ移行するものとしている。なお、作動油の圧力が上限値を上回るのは、様々な理由が考えられる。例えば、リリーフ圧切替バルブ50が故障して「低圧リリーフモード」に切り替わらなかった場合などである。
ステップS20において、コントローラ61は、異常報知手段Miを作動させる。具体的には、異常報知手段Miを構成するモニター8gに警告画像を表示する(図3参照)。また、異常報知手段Miを構成するスピーカー8hが警告音を発するとしても良い。更に、異常報知手段Miを構成するランプ8iが点灯するとしても良い。同時に、コントローラ61は、供給遮断手段Mbを作動させる。具体的には、供給遮断手段Mbを構成する操作信号圧アンロードバルブ43を他方へ作動させて方向切替バルブ33に掛かっている信号圧を開放し、方向切替バルブ33を中立状態とする。これにより、メインワイヤ21の巻き入れが停止する。ひいては、メインフック24の上昇が停止する。なお、メインワイヤ21の巻き入れを停止する方法として、リリーフ圧切替バルブ50を中立状態とし、作動油パイプ32・39を「アンロード状態」にすることが考えられる。しかし、リリーフ圧切替バルブ50が故障して「低圧リリーフモード」に切り替わらなかった場合が想定されるため、操作信号圧アンロードバルブ43を中立状態とし、作動油パイプ44・47・48を「アンロード状態」にする方がより信頼性が高いと考えられる。
加えて、ステップS18において、コントローラ61は、作動油の圧力が下限値を下回っていれば、ステップS21へ移行するものとしている。なお、作動油の圧力が下限値を下回るのは、様々な理由が考えられる。例えば、オペレータがメインフック24の格納を完了したと誤認して操作を終えた結果、メインワイヤ21の巻き入れが不十分だった場合などである。
ステップS25において、コントローラ61は、異常報知手段Miを作動させる。具体的には、異常報知手段Miを構成するモニター8gに警告画像を表示する(図3参照)。また、異常報知手段Miを構成するスピーカー8hが警告音を発するとしても良い。更に、異常報知手段Miを構成するランプ8iが点灯するとしても良い。
以上より、本クレーン1の特徴とその効果についてまとめると次のようになる。
<特徴1>
本クレーン1は、フック(メインフック24)を格納した際に作動油の圧力が下限値を下回っていれば、異常報知手段Miが作動することを特徴としている。かかるクレーン1によれば、何らかの原因でワイヤロープ(メインワイヤ21)の巻き入れが十分になされなかったときに、異常報知手段Miが作動するので、フック(24)の格納を完了したとオペレータが誤認するのを防ぐことができる。
<特徴2>
本クレーン1は、フック(メインフック24)を格納している際に作動油の圧力が上限値を上回れば、異常報知手段Miが作動することを特徴としている。かかるクレーン1によれば、何らかの原因で油圧モータ37に掛かる負荷が所定値よりも大きくなったときに、異常報知手段Miが作動するので、オペレータが異常の発生を認識することができる。
<特徴3>
本クレーン1は、フック(メインフック24)を格納している際に作動油の圧力が上限値を上回れば、供給遮断手段Mbが作動することを特徴としている。かかるクレーン1によれば、何らかの原因で油圧モータ37に掛かる負荷が所定値よりも大きくなったときに、供給遮断手段Mbが作動するので、フック(24)の格納動作を自動的に停止できる。
<特徴4>
本クレーン1は、フック(メインフック24)を格納している際に作動油の圧力が上限値を上回れば、操作信号圧アンロードバルブ43が作動することを特徴としている。かかるクレーン1によれば、何らかの原因で油圧モータ37に掛かる負荷が所定値よりも大きくなったときに、操作信号圧アンロードバルブ43が作動するので、フック(24)の格納動作を自動的、かつ確実に停止できる。
これらの特徴とその効果は、サブフック27の格納についても当てはまる。
次に、他の実施形態に係るクレーン1の油圧回路について説明する。
図10は、第二実施形態に係るクレーン1の油圧回路を示している。図11は、第三実施形態に係るクレーン1の油圧回路を示している。
第二実施形態に係るクレーン1の油圧回路は、リリーフ圧切替バルブ50を開閉二択の電磁バルブ62に置き換え、かつ低圧リリーフバルブ53を除いた構成となっている。
かかる構成によれば、第一実施形態に係るクレーン1のように、メインフック24の格納に際して「低圧リリーフモード」にすることはできない。しかし、コントローラ61が適宜に供給遮断手段Mbを作動させれば問題は生じない。つまり、圧力センサ55によって検出された圧力が「低圧リリーフモード」における設定値を上回ったときに操作信号圧アンロードバルブ43を中立状態とし、メインワイヤ21の巻き入れを停止させることができるのであれば、当初より「低圧リリーフモード」を実現するような油圧回路を構成しなくても良いのである。このような油圧回路によれば、コストの低減が可能となる。
第三実施形態に係るクレーン1の油圧回路は、リモコンバルブ46を流量制御を可能とする電磁比例リモコンバルブ63に置き換え、かつ操作信号圧アンロードバルブ43とリリーフ圧切替バルブ50と低圧リリーフバルブ53を除いた構成となっている。
かかる構成によれば、第一実施形態に係るクレーン1のように、メインフック24の格納に際して「低圧リリーフモード」にすることはできない。また、操作信号圧アンロードバルブ43を中立状態としてメインワイヤ21の巻き入れを停止させることもできない。しかし、コントローラ61が電磁比例リモコンバルブ63を制御することによって信号圧を調整し、油圧モータ37へ送られる作動油の流量制御を行えば問題は生じない。つまり、圧力センサ55によって検出された圧力が「低圧リリーフモード」における設定値を上回ったときに電磁比例リモコンバルブ63を制御することによって信号圧を調整し、油圧モータ37へ送られる作動油の流量制御を行ない、適宜にメインワイヤ21の巻き入れを停止させることができるのであれば、当初より「低圧リリーフモード」を実現するような油圧回路や油圧モータ37へ送られる作動油の遮断を実現するような油圧回路を構成しなくても良いのである。このような油圧回路によれば、更にコストの低減が可能となる。
1 クレーン
7 ブーム
9 メインウインチ(ウインチ)
16 メインブラケット
17 過巻防止スイッチ
21 メインワイヤ(ワイヤロープ)
24 メインフック(フック)
31 作動油ポンプ
33 方向切替バルブ
37 油圧モータ
38 パイロット作動型リリーフバルブ
41 油圧源
43 操作信号圧アンロードバルブ
46 リモコンバルブ
50 リリーフ圧切替バルブ
53 低圧リリーフバルブ
55 圧力センサ
57 位置センサ
59 解除スイッチ
61 コントローラ
62 電磁バルブ
63 電磁比例リモコンバルブ
Mb 供給遮断手段
Mi 異常報知手段

Claims (4)

  1. ブームと、
    前記ブームの基端側から先端側へ架け渡されるワイヤロープと、
    前記ワイヤロープの巻き入れおよび巻き出しをするウインチと、
    前記ワイヤロープに吊り下げられた状態で該ワイヤロープの巻き入れおよび巻き出しによって昇降するフックと、を備え、
    前記フックが前記ブームに当接した状態で更に前記ワイヤロープを巻き入れると、前記フックが前記ブームの下方側へ格納されるクレーンにおいて、
    前記ウインチが油圧モータによって可動する構成であり、
    前記油圧モータへ送られる作動油の圧力を検出できる圧力センサと、
    前記圧力センサからの信号に基づいて前記作動油の圧力の変化を認識できるコントローラと、を具備するとともに、
    少なくとも前記フックの格納に関して異常を報知できる異常報知手段を具備しており、
    前記コントローラは、前記フックを格納した際に前記作動油の圧力が下限値を下回っていると判断した場合、前記異常報知手段を作動させる、ことを特徴とするクレーン。
  2. 前記コントローラは、前記フックを格納している際に前記作動油の圧力が上限値を上回ったと判断した場合、前記異常報知手段を作動させる、ことを特徴とする請求項1に記載のクレーン。
  3. 前記作動油の供給を遮断できる供給遮断手段を具備しており、
    前記コントローラは、前記フックを格納している際に前記作動油の圧力が上限値を上回ったと判断した場合、前記供給遮断手段を作動させる、ことを特徴とする請求項1に記載のクレーン。
  4. 方向切替バルブが前記作動油の流動方向を切り替える構成であり、
    前記供給遮断手段として前記方向切替バルブの信号圧を開放できる操作信号圧アンロードバルブを具備しており、
    前記コントローラは、前記フックを格納している際に前記作動油の圧力が上限値を上回ったと判断した場合、前記操作信号圧アンロードバルブを作動させる、ことを特徴とする請求項3に記載のクレーン。
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