JP2017085044A - 積層型電子部品およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の内部電極を有する電子部品素子と、電子部品素子の端部に形成された外部電極との接続強度が高い積層型電子部品を提供する。【解決手段】外部電極5が、内部電極4と導通する外部電極本体5aと、外部電極本体5aを基端として外部電極本体5aから層状に突出し、電子部品素子2の端面2a,2bから電子部品素子2の内部に入り込んだ、複数の入り込み部5bとを備えるとともに、層状の入り込み部5bが、内部電極4の主要部を占める平坦領域の主面4aに対して傾斜を有するように構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、積層型電子部品およびその製造方法に関し、詳しくは、外部電極を備えた積層型電子部品およびその製造方法に関する。
代表的な積層型電子部品の一つである積層セラミックコンデンサは、セラミック層を介して複数の内部電極を互いに対向するように配設してなるセラミック素子に、内部電極と導通するように外部電極が配設された構造を有している。
そして、特許文献1には、図6に示すように、電子部品素子(セラミック素子)102中のダミー内部電極114を、その一部が電子部品素子102の端部(端面)102a,102bに露出するように配設し、外部電極105を、電子部品素子102を構成するセラミック層103および内部電極104の露出部分に接合させるとともに、ダミー内部電極114の露出部分にも接合させた積層セラミックコンデンサ101が開示されている。
この積層セラミックコンデンサ101においては、ダミー内部電極114を外部電極105に接続させることで、外部電極105と電子部品素子102との接続強度を向上させている。
特開平9−129476号公報
しかし、特許文献1に開示された積層セラミックコンデンサでは、電子部品素子102の端部102a,102bに対して垂直方向に、外部電極105を引っ張る力が作用した場合に、外部電極105とダミー内部電極114とは、通常、異なる材料から構成されているため、両者の接合部で分断しやすく、外部電極105が電子部品素子102から剥がれてしまうという問題がある。
また、ダミー内部電極114が、電子部品素子102の端部102a,102bに対して垂直となる方向で外部電極105に接続されているので、上記端部に対して垂直方向に外部電極105を引っ張る力が作用すると、ダミー内部電極114が電子部品素子102から抜けやすく、外部電極105とともに剥がれてしまうという問題がある。
本発明は、上記課題を解決するものであり、複数の内部電極を有する電子部品素子と、電子部品素子の端部に形成された外部電極との接続強度が高い積層型電子部品、および、電子部品素子と外部電極との接続強度が高い積層型電子部品を効率的に製造する方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の積層型電子部品は、
絶縁材料からなる複数の絶縁材料層と、電極材料からなる複数の内部電極とを備え、前記内部電極が前記絶縁材料層を介して積層された積層体の端部に、複数の前記内部電極の一部である引き出し部が引き出された構造を有する電子部品素子と、
前記内部電極の前記引き出し部と導通するように、前記電子部品素子の端部に配設された外部電極と
を具備する積層型電子部品であって、
前記外部電極が、前記内部電極と導通する外部電極本体と、前記外部電極本体を基端として前記外部電極本体から層状に突出し、前記電子部品素子の前記端部から前記電子部品素子の内部に入り込んだ、前記外部電極本体と同一の材料からなる複数の入り込み部とを備えており、
前記層状の入り込み部は、前記内部電極の主要部を占める平坦領域の主面に対して傾斜を有していることを特徴としている。
なお、本発明において、絶縁材料の種類に特別の制約はなく、誘電体材料、磁性体材料、圧電体材料、樹脂材料などの導電性を有しない種々の材料を用いることが可能である。
なお、本発明の積層型電子部品においては、絶縁材料として、例えば、チタン酸バリウムなどの誘電体材料、フェライトなどの磁性体材料、PZTなどの圧電体材料、エポキシ樹脂などの樹脂材料を用いることが可能である。
また、内部電極と外部電極を構成する材料、すなわち、導電材料としては、Ni、Ag、Pd、Au、Cuや、これらを主成分とする合金を用いることができる。
また、内部電極と外部電極を構成する導電材料の種類が異なってもよい。
また、本発明の積層型電子部品は、前記入り込み部の基端部の厚みが、先端部の厚みよりも厚く、かつ、前記内部電極の厚みよりも厚いことが好ましい。
入り込み部の基端部の厚みが、先端部の厚みよりも厚く、かつ、内部電極の厚みより厚い場合には、外部電極本体と入り込み部の接続部の強度を向上させることが可能になり、外部電極が電子部品素子から剥離することを防止することが可能になる。
また、入り込み部の基端部の厚みが、先端部の厚みよりも厚い場合(すなわち、先端部の方が薄い場合)、例えばくさび状である場合、入り込み部を電子部品素子から引き抜くような力が作用したとしても、その力が、入り込み部のくさび状部分の形状(先端の角度)に対応した力に分力されるため、入り込み部が電子部品素子から抜けにくくなり、外部電極の電子部品素子への接合信頼性を向上させることができる。
また、前記入り込み部が、基端部から先端部にかけて湾曲した形状を有していることが好ましい。
入り込み部が、基端部から先端部にかけて湾曲した形状を有している場合には、入り込み部が電子部品素子からより抜けにくくなり、外部電極の電子部品素子への接合信頼性を向上させることができる。
また、前記外部電極と前記内部電極が、それぞれ、主成分である金属材料と、前記絶縁材料層を構成する材料と同等または準じる組成を有する共材とを含み、前記外部電極の前記共材の含有割合が、前記内部電極の前記共材の含有割合より大きいことが好ましい。
ここで、「準じる組成を有する」とは、「絶縁体材料を主成分とし、種々の微量の添加物を含んでもよい」ことを指す。なお、ここでいう絶縁体材料とは、前記絶縁体材料層を構成する材料と熱膨張量または熱収縮量の差が小さければ、前記絶縁体材料層を構成する材料と同等でなくてもよい。また、添加物は、(1)積層体の固化を行うとき、固化を促進し、あるいは、クラックなどの積層体へのダメージを抑制する、(2)電子部品の構造上や性能上の機能を向上させる、(3)焼成などで結晶化させる際にクラックなどの積層体へのダメージを制御する、などの目的などで使用される。
上記構成とすることにより、外部電極と絶縁材料層を構成する材料の熱膨張量または熱収縮量の差を小さくして、電子部品素子にクラックなどの構造欠陥が生じることを抑制することができる。
なお、共材としては、絶縁材料層を構成する材料と同じ組成のものを用いることが望ましいが、基本的な組成が類似した材料を用いることも可能である。
また、前記外部電極の引き出し部の共材が、前記引き出し部の上下の前記絶縁材料層それぞれと接続されていることが好ましい。
また、前記絶縁材料層を構成する材料が、セラミック材料であることが好ましい。
また、本発明の積層型電子部品は、前記絶縁材料層を構成する材料が、誘電体材料であることが好ましい。
絶縁材料層を構成する材料が、誘電体材料である場合、例えば、積層セラミックコンデンサなどの積層型電子部品を得ることが可能になる。
また、絶縁材料層を構成する材料が、誘電体材料である場合、「前記絶縁材料層を構成する材料と同等または準じる組成を有する共材」とは、次の条件を満たすものを指す。
ABO3を主成分としたセラミック:AはBa、Ca、Srのうち少なくとも1種、BはTi、Zr、Hfのうち少なくとも1種。
絶縁材料層を構成する材料が、誘電体材料である場合、焼成時の絶縁材料層と外部電極の収縮差を、入り込み部が緩和することができる。
また、本発明の積層型電子部品の製造方法は、
上述した積層型電子部品の製造方法であって、
(1)前記絶縁材料層を構成する絶縁材料を含む絶縁材料インクを供給して、端部と上面との境界部が、前記上面に対して傾斜しまたは丸みを帯びた面取り形状(以下、「面取り形状」という)を有する絶縁材料パターンを形成する工程と、
(2)前記絶縁材料パターンの前記境界部の前記面取り形状を有する領域(以下「面取り形状領域」)と、前記絶縁材料パターンの前記端部と隣接する前記絶縁材料パターンが形成されていない領域に、外部電極を構成する導電材料を含む外部電極用インクを供給して、前記入り込み部と前記外部電極の一部を構成する外部電極パターンを形成する工程と、
(3)前記絶縁材料パターンの表面の、前記外部電極パターンの前記入り込み部が形成されている領域と、前記絶縁材料パターンが露出している領域に前記絶縁材料インクを供給して、前記絶縁材料パターンと重畳し、前記境界部が前記面取り形状を有する次の絶縁材料パターンを形成する工程と、
(4)前記次の絶縁材料パターンの前記境界部の前記面取り形状領域および前記外部電極パターンが露出した領域と接するように、前記外部電極用インクを供給して、前記入り込み部と前記外部電極の一部を構成する次の外部電極パターンを形成する工程と、
(5)前記次の外部電極パターンの前記面取り形状領域に形成された部分において、前記次の外部電極パターンと接続するように、前記次の絶縁材料パターン上の所定の領域に、前記内部電極を構成する導電材料を含む内部電極用インクを供給して、内部電極パターンを形成する工程と、
(6)前記次の絶縁材料パターンと重畳し、前記内部電極パターンを覆うように、前記絶縁材料インクを供給して、前記境界部が前記面取り形状を有するさらに次の絶縁材料パターンを形成する工程と
を備えるとともに、
さらに、上記(2)〜(6)の一連の工程を所定回数繰り返して実施すること
を特徴としている。
また、本発明の積層型電子部品の製造方法は、
上述した積層型電子部品の製造方法であって、
(1)前記絶縁材料層を構成する絶縁材料を含む絶縁材料インクを供給して、端部と上面との境界部が、前記上面に対して傾斜しまたは丸みを帯びた面取り形状(以下、「面取り形状」という)を有する絶縁材料パターンを形成する工程と、
(2)前記絶縁材料パターンの前記境界部の前記面取り形状を有する領域(以下「面取り形状領域」)と、前記絶縁材料パターンの前記端部と隣接する前記絶縁材料パターンが形成されていない領域に、外部電極を構成する導電材料を含む外部電極用インクを供給して、前記入り込み部と前記外部電極の一部を構成する外部電極パターンを形成する工程と、
(3)前記絶縁材料パターンの表面の、前記外部電極パターンの前記入り込み部が形成されている領域と、前記絶縁材料パターンが露出している領域に前記絶縁材料インクを供給して、前記絶縁材料パターンと重畳し、前記境界部が前記面取り形状を有する次の絶縁材料パターンを形成する工程と、
(4)前記次の絶縁材料パターン上の所定の領域に、前記内部電極を構成する導電材料を含む内部電極用インクを供給して、内部電極パターンを形成する工程と、
(5)前記内部電極パターンの、前記次の絶縁材料パターンの前記境界部の前記面取り形状領域上に位置する領域および前記外部電極パターンが露出した領域と接するように、前記外部電極用インクを供給して、前記入り込み部と前記外部電極の一部を構成する次の外部電極パターンを形成する工程と、
(6)前記次の絶縁材料パターンと重畳し、前記内部電極パターンを覆うように、前記絶縁材料インクを供給して、前記境界部が前記面取り形状を有するさらに次の絶縁材料パターンを形成する工程と
を備えるとともに、
さらに、上記(2)〜(6)の一連の工程を所定回数繰り返して実施すること
を特徴としている。
また、本発明の積層型電子部品の製造方法において、前記絶縁材料インク、前記内部電極用インクおよび前記外部電極用インクが、インクジェット方式により供給されることが好ましい。
インクジェット方式により、絶縁材料インク、内部電極用インクおよび外部電極用インクを供給することにより、積層型電子部品をより効率的に製造することが可能になる。
本発明の積層型電子部品は、上述のように構成されており、外部電極が、内部電極と導通する外部電極本体と、外部電極本体を基端として層状に突出し、電子部品素子の端部から電子部品素子の内部に入り込んだ、複数の入り込み部とを備えている。そのため、外部電極は、外部電極本体と電子部品素子との接合、入り込み部と電子部品素子との接合および、入り込み部と電子部品素子に存在する凹部と凸部の引っ掛かりなどにより、電子部品素子の端部に確実に固着し、強固に保持される。
また、外部電極を構成する外部電極本体と入り込み部が同一の材料から、一体に形成されているので、両者間の分断が生じにくく、外部電極の電子部品素子への接合(固着)信頼性を向上させることができる。
また、層状の入り込み部が、内部電極の主要部を占める平坦領域の主面に対して傾斜を有しているので、内部電極の主面に平行な方向に力が加わった場合にも容易に抜けにくくなり、この点でも外部電極の電子部品素子への接合(固着)信頼性を向上させることができる。
さらに、上述のように、本発明の要件を備えた入り込み部を備えた外部電極は、電子部品素子への接合(固着)信頼性が高いことから、入り込み部の入り込み距離を減らしても、外部電極の電子部品素子への必要な接合信頼性が確保できるので、その分だけ、電子部品素子の電気特性の発現に寄与する領域(例えば積層セラミックコンデンサの場合の、一対の内部電極の対向面積)を増やすことが可能になり、電気特性の良好な積層型電子部品を得ることができる。
また、本発明の第1の積層型電子部品の製造方法は、上述のように(1)絶縁材料パターンを形成する工程と、(2)入り込み部と外部電極の一部を構成する外部電極パターンを形成する工程と、(3)次の絶縁材料パターンを形成する工程と、(4)次の外部電極パターンを形成する工程と、(5)内部電極パターンを形成する工程と、(6)さらに次の絶縁材料パターンを形成する工程とを備えるとともに、上記(2)〜(6)の一連の工程を所定回数繰り返して実施するようにしているので、本発明の積層型電子部品を効率よく製造することができる。
また、前記(3)、(6)において、インクジェット方式を用いることで、インクの流動により追加工程なしで前記面取り形状を容易に形成することができ、本発明の電子部品を効率よく製造することができる。
また、本発明の第2の積層型電子部品の製造方法のように、上述のように(1)絶縁材料パターンを形成する工程と、(2)入り込み部と外部電極の一部を構成する外部電極パターンを形成する工程と、(3)次の絶縁材料パターンを形成する工程と、(4)内部電極パターンを形成する工程と、(5)次の外部電極パターンを形成する工程と、(6)さらに次の絶縁材料パターンを形成する工程とを備えるとともに、上記(2)〜(6)の一連の工程を所定回数繰り返して実施するようにした場合にも、本発明の積層型電子部品を効率よく製造することができる。
また、本発明の第2の積層型電子部品の製造方法の場合も、前記(3)、(6)において、インクジェット方式を用いることで、インクの流動により追加工程なしで前記面取り形状を容易に形成することができ、本発明の電子部品を効率よく製造することができる。
本発明の実施形態1にかかる積層型電子部品を模式的に示す断面図である。 図1に示す積層型電子部品の製造方法の一部の工程を説明する図である。 図1に示す積層型電子部品の製造方法の他の工程を説明する図である。 図1に示す積層型電子部品の製造方法のさらに他の工程を説明する図である。 本発明の他の実施形態(実施形態2)にかかる積層型電子部品を模式的に示す断面図である。 従来の積層型電子部品の断面図である。
以下に、本発明の実施形態を示して、本発明の特徴をさらに詳しく説明する。なお、本発明の実施形態では、積層型電子部品として積層セラミックコンデンサを例に挙げて説明する。
[実施形態1]
この実施形態1にかかる積層セラミックコンデンサ(積層型電子部品)1は、図1に示すように、絶縁材料(誘電体セラミック材料)からなる絶縁材料層(誘電体層)3を介して内部電極4が積層された構造を有する電子部品素子2と、電子部品素子2の端部(端面)2a,2bに配設された一対の外部電極5とを備えている。
内部電極4は、電子部品素子2の異なる側の端部2a,2bにそれぞれ引き出され、外部電極5は、端部2a,2bに引き出された内部電極4の引き出し部と導通するように配設されている。
この積層セラミックコンデンサ1において、外部電極5は、内部電極4と導通する外部電極本体5aと、外部電極本体5aを基端として外部電極本体5aから層状に突出し、電子部品素子2の端部2a,2bから電子部品素子2の内部に入り込んだ、複数の入り込み部5bとを備えている。
この層状の入り込み部5bは、積層構造体である電子部品素子2の高さ方向(積層方向)において、内部電極4と同じ高さ位置、および、内部電極4とは異なる高さ位置(すなわち、高さ方向において内部電極4が配設されている範囲内の位置と、内部電極4が配設されている範囲よりも低い位置および高い位置)にそれぞれ形成されている。
なお、入り込み部5bを、上述した高さ方向のそれぞれの位置において、複数設けることも可能である。
そして、この層状の入り込み部5bは、内部電極4の主要部を占める平坦領域の主面4aに対して傾斜を有している。
なお、本発明において、層状の入り込み部5bが内部電極4の平坦領域の主面4aに対して傾斜を有しているとは、図1の拡大部に示すように、内部電極4の主面4aから引き出した線L4aに平行で、入り込み部5bの基端部5b1の両端を通る線L1とL2を引いた場合に、入り込み部5bの先端部5b2の、線L1,L2に直交する方向について見た場合の位置が、線L1,L2で規定される領域Rよりも外側にあることをいう。
また、この実施形態1において、層状の入り込み部5bは、基端部5b1から先端部5b2にかけて、厚みが徐々に薄くなる先細りの形状(くさび形状)を有しているとともに、基端部5b1から先端部5b2にかけて湾曲した形状を有している。また、入り込み部5bの基端部5b1の厚みは、内部電極4の厚みよりも厚くなるように構成されている。
また、入り込み部5bの基端部5b1から先端部5b2までの長さ寸法(端部2a,2bと直交する方向の寸法)は、基端部5b1の厚み寸法よりも大きくなっている。ただし、例えば端部2a側にある入り込み部5bの先端部5b2が、端部2b側に引き出された内部電極4と充分に離れた距離になるよう、長さ寸法が設定されている。この場合の「充分に離れた距離」とは、対向する内部電極4間の距離よりも大きい距離のことをいう。
なお、積層セラミックコンデンサ1と、積層セラミックコンデンサ1を構成する内部電極4や外部電極5の寸法の一例を以下に示す。
積層セラミックコンデンサの長さ:8mm
積層セラミックコンデンサの幅:6mm
積層セラミックコンデンサの高さ(積層方向):4mm
内部電極の厚み:0.3〜10μm
外部電極の入り込み部の基端部の厚み:0.5〜20μm
外部電極の入り込み部の基端部から先端部までの長さ:2〜400μm
また、この積層セラミックコンデンサ1において、絶縁材料層3として、誘電体セラミックである、ジルコン酸カルシウム(CaZrO3)系セラミックが用いられている。
また、内部電極4を構成する金属材料として、Niが用いられており、外部電極5を構成する金属材料としても、内部電極4と同じく、Niが用いられている。
また、内部電極4および外部電極5には、線膨張係数を絶縁材料層3の線膨張係数に近付けるために、共材として、絶縁材料層3を構成する材料であるCaZrO3が配合されている。
なお、内部電極4における共材の含有割合は、内部電極全体の20vol%以下であることが好ましい。
また、外部電極5における共材の含有割合は、外部電極全体の30vol%以上70vol%以下であることが好ましい。
また、外部電極5の共材の含有割合が、内部電極4の共材の含有割合に比べて大きくなるように構成されている。
なお、内部電極および外部電極における共材の含有割合は、内部電極または外部電極から、1.0×10-5mm3の体積の試料を採取して、測定した場合に得られる値である。通常、複数の試料を採取して得た値の平均値を求めて共材の含有割合とする。
次に、上述した構成を有する積層セラミックコンデンサ(積層型電子部品)の製造方法について説明する。
この実施形態1では、絶縁材料層3を構成する絶縁材料を含む絶縁材料インクi1と、内部電極4を構成する導電材料と共材を含む内部電極用インクi3と、外部電極5を構成する導電材料と共材を含む外部電極用インクi2のそれぞれを、インクジェット装置(図示せず)を用いて、以下に説明する方法で噴射し、絶縁材料パターン、内部電極パターン、および、外部電極パターンを所定の順序で形成することにより、図1に示すような構造を有する積層セラミックコンデンサ1を製造した。
なお、上述のそれぞれのインクは、溶媒の乾燥により固化するもの、赤外線や紫外線を照射して固化するものなどを用いることができる。供給対象領域に着弾した時点でのインクの粘度は例えば2000mPa・s以下であり、固化するまでの流動により、各パターンの端部と上面との境界部(稜部)が、丸みを帯びた形状(面取り形状)になる。
積層セラミックコンデンサ1を製造するにあたり、絶縁材料インクi1として、例えば、CaZrO3顔料、樹脂および溶媒を含む材料からなるインクを用意した。インク内の固形成分における顔料の体積割合である顔料体積濃度(PVC:Pigment Volume Concentration)は例えば65%以上95%以下であり、固形分濃度は例えば10vol%以上27vol%以下である。
また、内部電極用インクi3として、例えば、Ni顔料(金属顔料)、CaZrO3顔料(共材顔料)、樹脂および溶媒を含む材料からなるインクを用意した。顔料体積濃度(PVC)は例えば70%以上95%以下であり、固形分濃度は例えば9vol%以上20.5vol%以下である。
また、外部電極用インクi2として、例えば、Ni顔料(金属顔料)、CaZrO3顔料(共材顔料)、樹脂および溶媒を含む材料からなるインクを用意した。顔料体積濃度(PVC)は例えば70%以上95%以下であり、固形分濃度は例えば9vol%以上20.5vol%以下である。
そして、以下の手順で、積層体(未焼成の電子部品素子)の形成、焼成などの工程を経て積層セラミックコンデンサを作製した。
(1)まず、図2(a)に示すように、インクジェット装置により、絶縁材料インクi1を基材81上に供給し、1層目の絶縁材料パターン31を形成する。絶縁材料パターン31は、その平面形状が、電子部品素子2の平面的な長さ寸法および幅寸法に対応した方形状となるように形成する。これにより、基材81上に、絶縁材料パターン31の両端部31aと上面31bとの境界部(稜部)31cが、丸みを帯びた形状(面取り形状)を有する1層目の絶縁材料パターン31が形成される。
なお、2層目の絶縁材料パターン32においても、1層目の絶縁材料パターン31と同様に、両端部と上面との境界部(稜部)32cが丸みを帯びた形状(面取り形状)となる。以降の絶縁材料パターンの場合も同様である。
(2)次に、図2(b)に示すように、境界部(稜部)31cの面取り形状を有する領域(以下、「面取り形状領域」と呼ぶ)と、絶縁材料パターン31の両端部31aに隣接する基材81上の領域(絶縁材料パターンが形成されていない領域)とに外部電極用インクi2を供給して、1層目の一対の外部電極パターン51を形成する。これにより、稜部が丸みを帯びた形状を有する1層目の外部電極パターン51が形成される。この1層目の外部電極パターン51は、焼成後に入り込み部5bと外部電極本体5aの一部となるものである。なお、以下の外部電極パターンの場合も同様である。
(3)次に、図2(c)に示すように、絶縁材料パターン31の表面の、外部電極パターン51の入り込み部51bが形成されている領域と、絶縁材料パターン31が露出している領域に絶縁材料インクi1を供給して、1層目の絶縁材料パターン31と重畳する2層目の絶縁材料パターン32を形成する。
(4)次に、図2(d)に示すように、2層目の絶縁材料パターン32の上記境界部32cの面取り形状領域および外部電極パターン51が露出した領域と接するように外部電極用インクi2を供給して、2層目の外部電極パターン52を形成する。なお、この実施形態では、2層目の絶縁材料パターン32の上記境界部32cの面取り形状領域と、外部電極パターン51が露出した領域のほぼ全域を覆うように外部電極パターン52を形成している。
(5)次に、図3(a)に示すように、外部電極パターン52の上記面取り形状領域に形成された部分において、左側の外部電極パターン52に接続し、右側の外部電極パターン52に接続しないように、絶縁材料パターン32の所定の領域に、内部電極用インクi3を供給し、1層目の内部電極パターン41を形成する。なお、内部電極パターン41の、外部電極パターン52と接続した領域が内部電極4の引き出し部となる(図1参照)。
内部電極パターン41は、この実施形態1では、上述した絶縁材料パターン31,32や外部電極パターン51,52の厚みよりも薄く形成される。
また、内部電極パターン41は、絶縁材料パターン31,32の幅方向(図3(a)における紙面奥行方向)の端部よりも外側に露出しないように形成される。
(6)次に、図3(b)に示すように、絶縁材料パターン32の表面の、外部電極パターン52の入り込み部52bが形成されている領域と、絶縁材料パターン32が露出している領域と、内部電極パターン41を覆うように、絶縁材料インクi1を供給して、2層目の絶縁材料パターン32と重畳する3層目の絶縁材料パターン33を形成する。
その後、上述の方法に準じる方法により、
・3層目の外部電極パターン53、
・4層目の絶縁材料パターン34、
・4層目の外部電極パターン54、
・2層目の内部電極パターン(1層目の内部電極パターン41とは逆側に引き出された内部電極パターン)42、
・5層目の絶縁材料パターン35、
・5層目の外部電極パターン55、
・6層目の絶縁材料パターン36、
・6層目の外部電極パターン56、
を順次形成することにより、図4に示すような構造を有する積層体(未焼成の積層セラミックコンデンサ)71を得る。
それから、積層体71を基材81から分離し、全体を同時に焼成する。これにより、図1に示すような構造を有する積層セラミックコンデンサ1が得られる。
上記(2)〜(6)の工程を必要回数繰り返すことにより、意図する積層数の積層セラミックコンデンサを得ることができる。
また、内部電極4が配設されている範囲よりも低い位置に入り込み部5bを複数層形成する場合には、上記(5)の工程を実施する前に、上記(3)および(4)の工程を所定回数繰り返して実施すればよい。
また、対向する内部電極4の間に、入り込み部5bが複数層配設された構成としたい場合には、例えば、1層目の内部電極パターン41を形成する工程と2層目の内部電極パターン42を形成する工程の間に上記(3)および(4)の工程を所定回数繰り返して実施すればよい。
なお、上記(4)と(5)の順番を入れ替え、(4)で、次の絶縁材料パターン上の所定の領域に、内部電極を構成する導電材料を含む内部電極用インクを供給して、内部電極パターンを形成し、(5)で、内部電極パターンの、次の絶縁材料パターンの境界部の面取り形状領域上に位置する領域および外部電極パターンが露出した領域と接するように、外部電極用インクを供給して、入り込み部と前記外部電極の一部を構成する次の外部電極パターンを形成するようにすることも可能である。
[実施形態2]
図5は、本発明の他の実施形態2にかかる積層セラミックコンデンサ(積層型電子部品)1Aを示す図である。
上記実施形態1では、層状の入り込み部5bが、湾曲した形状を有している場合について説明したが、実施形態2にかかる積層セラミックコンデンサ1Aでは、断面形状において、湾曲していない2つの平坦な面から形成された、先細りのくさび形状を有する入り込み部5bを備えた構成とされている。
その他の構成は、上記実施形態1の場合と同様である。なお、図5において、図1と同一符号を付した部分は、同一または相当する部分を示す。
上述のように構成された実施形態2にかかる積層セラミックコンデンサ1Aの場合も、入り込み部5bを備えていること、入り込み部5bが内部電極パターンの主面4aに対して傾斜した構成を備えていることなどから、上記実施形態1の場合と同様に、外部電極5の電子部品素子2への接合(固着)信頼性の高い積層セラミックコンデンサが得られる。
[実施形態3]
また、他の構成にかかる本発明の積層型電子部品、すなわち、実施形態3の積層型電子部品として、外部電極および内部電極に含まれる共材が、層状の入り込み部を貫通して、上下の絶縁材料層と接続された構造を有する積層型電子部品を挙げることができる。
上述の構成を備えた積層型電子部品は、本発明において、外部電極に含まれる共材比率を多くすることにより製造することができる。
この積層型電子部品を、その積層方向と直交する方向からみた断面図においては、外部電極の入り込み部の金属材料が途切れているようにみえる。この場合でも、外部電極全体を3次元で考えると入り込み部の金属材料は、メッシュ状につながっているため、十分に機能を果たすことができる。
また構造としては、絶縁体に3次元的に複雑に食い込んだ状態となり、さらに外部電極が電子部品素体から抜けにくくなる。
なお、上記実施形態では、積層セラミックコンデンサを例に挙げて説明したが、本発明は、その他にも、積層インダクタ、積層サーミスタ、積層型LC複合部品などの種々の積層型電子部品に適用することが可能である。
また、本発明の積層型電子部品における、絶縁材料層、内部電極の層数、外部電極の入り込み部の数、外部電極の形成される位置についても、上記実施形態に限定されるものではない。
また、内部電極の形状についても特に制約はなく、場合によっては、一方端側の外部電極と他方端側の外部電極を電気的に接続するものであってもよい。
また、上記実施形態では、インクジェット装置を用いて積層型電子部品を製造する例を示したが、スクリーン印刷装置やディスペンサーにより積層型電子部品を製造することも可能である。
また、上記実施形態において、各インクの固化は、各層ごとに行ってもよく、また、複数層をまとめて行ってもよい。また、これらの組み合わせでもよい。
また、固化の方法としては、乾燥による方法や紫外線などによる方法などを用いることができる。また、乾燥方法として、送風や赤外線、熱風、減圧などの方法を用いてもよく、それらの組み合わせて用いてもよい。
なお、本発明は、その他の点においても、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
1,1A 積層セラミックコンデンサ(積層型電子部品)
2 電子部品素子
2a,2b 電子部品素子の端部
3 絶縁材料層
4 内部電極
4a 内部電極の主面
5 外部電極
5a 外部電極本体
5b 入り込み部
5b1 入り込み部の基端部
5b2 入り込み部の先端部
31,32,33,34,35,36 絶縁材料パターン
31a 絶縁材料パターンの端部
31b 絶縁材料パターンの上面
31c,32c 絶縁材料パターンの境界部
41,42 内部電極パターン
51,52,53,54,55,56 外部電極パターン
51b,52b 外部電極パターンの入り込み部
71 積層体
81 基材
i1 絶縁材料インク
i2 外部電極用インク
i3 内部電極用インク
4a 内部電極の主面から引き出した線
1,L2 線L4aに平行で、入り込み部の基端部の両端を通る線
R 線L1,L2で規定される領域線

Claims (10)

  1. 絶縁材料からなる複数の絶縁材料層と、電極材料からなる複数の内部電極とを備え、前記内部電極が前記絶縁材料層を介して積層された積層体の端部に、複数の前記内部電極の一部である引き出し部が引き出された構造を有する電子部品素子と、
    前記内部電極の前記引き出し部と導通するように、前記電子部品素子の端部に配設された外部電極と
    を具備する積層型電子部品であって、
    前記外部電極が、前記内部電極と導通する外部電極本体と、前記外部電極本体を基端として前記外部電極本体から層状に突出し、前記電子部品素子の前記端部から前記電子部品素子の内部に入り込んだ、前記外部電極本体と同一の材料からなる複数の入り込み部とを備えており、
    前記層状の入り込み部は、前記内部電極の主要部を占める平坦領域の主面に対して傾斜を有していること
    を特徴とする積層型電子部品。
  2. 前記入り込み部の基端部の厚みが、先端部の厚みよりも厚く、かつ、前記内部電極の厚みよりも厚いことを特徴とする請求項1記載の積層型電子部品。
  3. 前記入り込み部が、基端部から先端部にかけて湾曲した形状を有していることを特徴とする請求項1または2記載の積層型電子部品。
  4. 前記外部電極と前記内部電極が、それぞれ、主成分である金属材料と、前記絶縁材料層を構成する材料と同等または準じる組成を有する共材とを含み、前記外部電極の前記共材の含有割合が、前記内部電極の前記共材の含有割合より大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の積層型電子部品。
  5. 前記外部電極の引き出し部の共材が、前記引き出し部の上下の前記絶縁材料層それぞれと接続されていることを特徴とする請求項4記載の積層型電子部品。
  6. 前記絶縁材料層を構成する材料が、セラミック材料であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の積層型電子部品。
  7. 前記絶縁材料層を構成する材料が、誘電体材料であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の積層型電子部品。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の積層型電子部品の製造方法であって、
    (1)前記絶縁材料層を構成する絶縁材料を含む絶縁材料インクを供給して、端部と上面との境界部が、前記上面に対して傾斜しまたは丸みを帯びた面取り形状(以下、「面取り形状」という)を有する絶縁材料パターンを形成する工程と、
    (2)前記絶縁材料パターンの前記境界部の前記面取り形状を有する領域(以下「面取り形状領域」)と、前記絶縁材料パターンの前記端部と隣接する前記絶縁材料パターンが形成されていない領域に、外部電極を構成する導電材料を含む外部電極用インクを供給して、前記入り込み部と前記外部電極の一部を構成する外部電極パターンを形成する工程と、
    (3)前記絶縁材料パターンの表面の、前記外部電極パターンの前記入り込み部が形成されている領域と、前記絶縁材料パターンが露出している領域に前記絶縁材料インクを供給して、前記絶縁材料パターンと重畳し、前記境界部が前記面取り形状を有する次の絶縁材料パターンを形成する工程と、
    (4)前記次の絶縁材料パターンの前記境界部の前記面取り形状領域および前記外部電極パターンが露出した領域と接するように、前記外部電極用インクを供給して、前記入り込み部と前記外部電極の一部を構成する次の外部電極パターンを形成する工程と、
    (5)前記次の外部電極パターンの前記面取り形状領域に形成された部分において、前記次の外部電極パターンと接続するように、前記次の絶縁材料パターン上の所定の領域に、前記内部電極を構成する導電材料を含む内部電極用インクを供給して、内部電極パターンを形成する工程と、
    (6)前記次の絶縁材料パターンと重畳し、前記内部電極パターンを覆うように、前記絶縁材料インクを供給して、前記境界部が前記面取り形状を有するさらに次の絶縁材料パターンを形成する工程と
    を備えるとともに、
    さらに、上記(2)〜(6)の一連の工程を所定回数繰り返して実施すること
    を特徴とする積層型電子部品の製造方法。
  9. 請求項1〜7のいずれかに記載の積層型電子部品の製造方法であって、
    (1)前記絶縁材料層を構成する絶縁材料を含む絶縁材料インクを供給して、端部と上面との境界部が、前記上面に対して傾斜しまたは丸みを帯びた面取り形状(以下、「面取り形状」という)を有する絶縁材料パターンを形成する工程と、
    (2)前記絶縁材料パターンの前記境界部の前記面取り形状を有する領域(以下「面取り形状領域」)と、前記絶縁材料パターンの前記端部と隣接する前記絶縁材料パターンが形成されていない領域に、外部電極を構成する導電材料を含む外部電極用インクを供給して、前記入り込み部と前記外部電極の一部を構成する外部電極パターンを形成する工程と、
    (3)前記絶縁材料パターンの表面の、前記外部電極パターンの前記入り込み部が形成されている領域と、前記絶縁材料パターンが露出している領域に前記絶縁材料インクを供給して、前記絶縁材料パターンと重畳し、前記境界部が前記面取り形状を有する次の絶縁材料パターンを形成する工程と、
    (4)前記次の絶縁材料パターン上の所定の領域に、前記内部電極を構成する導電材料を含む内部電極用インクを供給して、内部電極パターンを形成する工程と、
    (5)前記内部電極パターンの、前記次の絶縁材料パターンの前記境界部の前記面取り形状領域上に位置する領域および前記外部電極パターンが露出した領域と接するように、前記外部電極用インクを供給して、前記入り込み部と前記外部電極の一部を構成する次の外部電極パターンを形成する工程と、
    (6)前記次の絶縁材料パターンと重畳し、前記内部電極パターンを覆うように、前記絶縁材料インクを供給して、前記境界部が前記面取り形状を有するさらに次の絶縁材料パターンを形成する工程と
    を備えるとともに、
    さらに、上記(2)〜(6)の一連の工程を所定回数繰り返して実施すること
    を特徴とする積層型電子部品の製造方法。
  10. 前記絶縁材料インク、前記内部電極用インクおよび前記外部電極用インクが、インクジェット方式により供給されることを特徴とする請求項8または9記載の積層型電子部品の製造方法。
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