JPH08330172A - 積層セラミックコンデンサ - Google Patents

積層セラミックコンデンサ

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Publication number
JPH08330172A
JPH08330172A JP15268995A JP15268995A JPH08330172A JP H08330172 A JPH08330172 A JP H08330172A JP 15268995 A JP15268995 A JP 15268995A JP 15268995 A JP15268995 A JP 15268995A JP H08330172 A JPH08330172 A JP H08330172A
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JP
Japan
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ceramic capacitor
electrode
electrodes
dielectric layer
separated
Prior art date
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Pending
Application number
JP15268995A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokihiro Umeda
旬宏 梅田
Tomiro Yasuda
冨郎 安田
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Lincstech Circuit Co Ltd
Original Assignee
Hitachi AIC Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi AIC Inc filed Critical Hitachi AIC Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性や耐湿性を向上し、ショート不良を防
止して寿命を改善する。 【構成】 少なくとも最外層の内部電極4−1及び4−
2を両端の外部電極6−1及び6−2側に分離して設け
た積層セラミックコンデンサ1において、表面7から、
分離した内部電極4−1及び4−2よりも内側の内部電
極3までの誘電体層11の厚さが500μm以上である
ことを特徴とする積層セラミックコンデンサ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は積層セラミックコンデン
サに関し、特に、耐湿性等を改良した積層セラミックコ
ンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】積層セラミックコンデンサは、例えば、
特開平4−302118号に記載された構造になってい
る。すなわち、この構造の積層セラミックコンデンサ
は、図3に示す通り、内部電極20及び21−1、21
−2を設けた厚さ50μm程度のセラミックの誘電体シ
ートを複数枚積層し、角形に成形し、両端に外部電極2
2−1及び22−2を設けている。そして、特に、同一
の誘電体シート表面において、最外層の内部電極21−
1及び21−2を、2つに分離し、両端に設けた外部電
極22−1及び22−2に接続し、中央部に向って互い
に近づく方向に延長し先端を対向して設けている。ま
た、その他の内側の内部電極20は、どちらか一方の外
部電極22−1及び22−2に接続し、誘電体シートの
表面ごとに交互に反対方向に、対向する外部電極22−
1及び22−2の近傍まで延長して設けている。そし
て、表面から内側の内部電極20までの誘電体層の厚さ
Tが150〜300μm程度になっている。
【0003】この構造の積層セラミックコンデンサ23
は、通常、室温以上で高温の雰囲気中において電圧を印
加した場合に、湿気と電圧との相互作用により誘電体の
電気化学的劣化が進行しても、最外層の内部電極21−
1及び21−2があるため、劣化がこの内部電極21−
1及び21−2よりも内側に進行するのを防止できショ
ート不良を防止できる。例えば、定格電圧50VDC以
下の上記構造の低圧品は、温度40℃、湿度90%RH
の雰囲気中において定格電圧を印加しても、ショート不
良を生じることなく十分な寿命が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、最近は、電子
部品に対して温度85℃、湿度85%RHというより高
温の雰囲気中において試験を行うようになってきた。そ
して、この雰囲気中において、従来の積層セラミックコ
ンデンサ23に電圧を印加すると、誘電体の電気化学的
劣化が最外層の内部電極21−1及び21−2を通りぬ
け、その内側にまで進行し易くなる。そのため、例え
ば、定格電圧500VDC以上という高圧品にこの雰囲
気中で100VAC以上の交流電圧を印加すると、最外
層の内部電極21−1及び21−2とこれに対向するす
ぐ内側の内部電極20との間でショート不良を生じ易
く、十分な寿命が得られない欠点がある。
【0005】本発明の目的は、以上の欠点を改良し、耐
熱性及び耐湿性を向上し、ショート不良を防止して寿命
を改善できる積層セラミックコンデンサを提供するもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、少なくとも最外層の内部電極を両端の
外部電極側に分離して設けた積層セラミックコンデンサ
において、表面から、分離した内部電極よりも内側の内
部電極までの誘電体層の厚さが500μm以上であるこ
とを特徴とする積層セラミックコンデンサを提供するも
のである。
【0007】
【作用】本発明は、表面から、分離して先端を対向させ
た内部電極よりも内側の内部電極までの誘電体層の厚さ
を従来の約1.67倍以上の500μm以上にしてい
る。そのため、高温高湿中において電圧を印加すること
によって誘電体に電気化学的劣化が生じても、誘電体層
の厚さが厚く、分離した内部電極を通ってその内側まで
進行し難くなる。従って、分離した内部電極とその内側
の内部電極との間にショート不良を生じ難くなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例の積層セラミックコンデンサ1の
断面図を示す。この図1においては、2はチタン酸バリ
ウム系の強誘電体セラミック粉と有機バインダとからな
る誘電体層である。3及び4−1、4−2は銀パラジウ
ムに有機バインダを添加した材質からなる厚さ3μmの
薄膜状の内部電極であり、誘電体層中にほぼ等間隔に設
けてある。特に、内部電極4−1及び4−2は、最外層
に設けてあり、誘電体層1の両端から中央部に向って延
長し先端5−1及び5−2を対向し、先端5−1及び5
−2間を絶縁して分離して設けている。6−1及び6−
2は、誘電体層1の両端に設けた外部電極であり、内部
電極3及び4−1、4−2に電気的に接続している。そ
して誘電体層1の表面7から、最外層の内部電極4−1
及び4−2のすぐ内側の内部電極3までの誘電体層1の
厚さTは500μm以上となっている。
【0009】この積層セラミックコンデンサ1は次の通
りに製造する。すなわち、先ず、チタン酸バリウム系の
強誘電体セラミック粉と有機バインダとを材質として厚
さ50μmのシートを形成する。次に、このシートの表
面に銀パラジウムに有機バインダを添加したペースト状
インクを1〜3μm厚に塗布して内部電極3及び4−
1、4−2を形成する。そしてこの内部電極3及び4−
1、4−2を設けた誘電体シートを積層し、所定の大き
さの角状に切断し、さらに焼成して有機バインダーを除
去する。焼成後、両端に外部電極6−1及び6−2を形
成する。
【0010】また、図2は本発明の他の実施例の積層セ
ラミックコンデンサ8を示す。この実施例では、特に、
最外層の内部電極9−1及び9−2とそのすぐ内側の内
部電極10−1及び10−2とを、両端の外部電極11
−1及び11−2に接続し、誘電体層12の中央部に向
って延長し、先端13−1及び13−2、14−1、1
4−2を対向し、分離して設けている。そして誘電体層
12の表面15から内部電極10−1及び10−2に対
向するより内側の内部電極16までの誘電体層12の厚
さTを500μm以上にしている。
【0011】なお、図1及び図2に示す実施例におい
て、内部電極はほぼ等間隔に設けているが、部分的に間
隔を広げたり狭めたりして設けてもよい。
【0012】さらに、これらの実施例において、分離し
た内部電極は両方とも同一の誘電体シート表面上に設け
ているが、誘電体の電気化学的劣化がより内側に進行す
るのを遮断する効果に大きな差を生じない程度に、片一
方の内部電極を、上下に積層した別の誘電体シートの表
面に設けてもよい。
【0013】次に、本発明の実施例と従来例とについて
寿命試験を行った。実施例は図1の構造の積層セラミッ
クコンデンサを用い、誘電体層1の厚さTを変えて、実
施例1及び実施例2とする。従来例は、図3に示すもの
を従来例1とし、図4に示すものを従来例2とする。こ
の図4に示す積層セラミックコンデンサ24は、最外層
の内部電極25がその内側の内部電極26と同様に一方
の外部電極27−1から他方の外部電極27−2の近傍
まで延長して設けた構造になっていて、誘電体層28の
厚さTを表面29から最外層の内部電極25までとして
いる。試料は定格630V、0.01μFとする。ま
た、試料数は各々100個とする。そして寿命試験は、
温度85℃、湿度85%RHの雰囲気中において交流電
圧240Vを印加しながら放置して行なう。
【0014】この寿命試験の結果、各試料のうち1%が
ショート不良となるまでの時間を表1に示した。また、
全試料についてショート不良を生じる時間をWeibull 確
率紙にプロットし、図5に示した。
【0015】
【表1】
【0016】表1から明らかな通り、実施例1及び実施
例2によれば、従来例1及び従来例2に比較して、試料
の1%がショート不良を生じる時間は、前者の方が後者
の2.2倍〜約7.3倍となる。
【0017】また、図5から明らかな通り、1000時
間放置後において、ショート不良による累積故障率は、
実施例1が約4%、実施例2が1%未満、従来例1が8
9%、従来例2が72%となった。すなわち、実施例1
及び実施例2は従来例1及び従来例2の約1/18以下
になっている。
【0018】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、少なくと
も最外層の内部電極を両外部電極側に分離し、誘電体層
の表面から、分離した内部電極よりも内側の内部電極ま
での誘電体層の厚さを500μm以上としているため、
耐熱性及び耐湿性を向上でき、寿命を長くできる積層セ
ラミックコンデンサが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の断面図を示す。
【図2】本発明の他の実施例の断面図を示す。
【図3】従来例の断面図を示す。
【図4】従来例の断面図を示す。
【符号の説明】
1,8…積層セラミックコンデンサ、 2,12…誘電
体層、3,4−1,4−2,9−1,9−2,10−
1,10−2,16…内部電極、 6−1,6−2,1
1−1,11−2…外部電極、 7,15…表面。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図5
【補正方法】追加
【補正内容】
【図5】積層セラミックコンデンサを負荷放置試験した
場合の累積故障率のグラフを示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも最外層の内部電極を両端の外
    部電極側に分離して設けた積層セラミックコンデンサに
    おいて、表面から、分離した内部電極よりも内側の内部
    電極までの誘電体層の厚さが500μm以上であること
    を特徴とする積層セラミックコンデンサ。
JP15268995A 1995-05-26 1995-05-26 積層セラミックコンデンサ Pending JPH08330172A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15268995A JPH08330172A (ja) 1995-05-26 1995-05-26 積層セラミックコンデンサ

Applications Claiming Priority (1)

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JP15268995A JPH08330172A (ja) 1995-05-26 1995-05-26 積層セラミックコンデンサ

Publications (1)

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JPH08330172A true JPH08330172A (ja) 1996-12-13

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ID=15545988

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15268995A Pending JPH08330172A (ja) 1995-05-26 1995-05-26 積層セラミックコンデンサ

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JP (1) JPH08330172A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017085044A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 株式会社村田製作所 積層型電子部品およびその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017085044A (ja) * 2015-10-30 2017-05-18 株式会社村田製作所 積層型電子部品およびその製造方法

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