JPH04260314A - セラミック積層体 - Google Patents

セラミック積層体

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JPH04260314A
JPH04260314A JP3022252A JP2225291A JPH04260314A JP H04260314 A JPH04260314 A JP H04260314A JP 3022252 A JP3022252 A JP 3022252A JP 2225291 A JP2225291 A JP 2225291A JP H04260314 A JPH04260314 A JP H04260314A
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JP
Japan
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layer
ceramic
external electrode
metal powder
barium titanate
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3022252A
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English (en)
Inventor
Takeshi Mori
猛 森
Shunji Murai
村井 俊二
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外部電極材料に改良を
施したセラミック積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】外部電極を有するセラミック積層体、例
えば積層セラミックコンデンサは、一般に平板状をなす
複数の内部電極をセラミックを介し積層して形成された
積層チップと、内部電極と所定の接続関係をもって導通
するように該積層チップの対向壁に付設された一対の外
部電極とから構成されている。
【0003】上述の積層セラミックコンデンサは、内部
電極となる金属粉ペ−ストを所定のパタ−ンで印刷した
未焼成セラミックシ−トを多数枚積層し、これを所定の
大きさに切断して未焼成チップ材を得た後、該チップ材
の対向壁に外部電極となる金属粉ペ−ストを塗布し、こ
れを炉中で焼成して製造されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、未焼成
チップ材と外部電極用金属粉ペ−ストとを同時に焼成し
て製造される従来の積層セラミックコンデンサでは、焼
成時における金属粉ペ−ストの収縮がチップ材のそれよ
りも大きいことから該収縮による応力がチップ材に作用
してクラックが発生し易く、該クラックを原因として、
また異質なチップ材と外部電極とに十分な接合性が得ら
れないことも原因となって、絶縁性や耐湿性が低下した
り、外部電極の結合強度が低下して脱落を招来する問題
点があった。この問題は積層セラミックコンデンサに限
らず、外部電極を有する他のセラミック電子部品におい
ても同様に発生する。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、クラックや接合不良を原
因とする絶縁性及び耐湿性の低下や外部電極の脱落を防
止できるセラミック積層体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、請求項1では、セラミックを介して積層された複数の
内部導体と、内部導体と所定の接続関係をもって導通す
る一対の外部電極とを具備したセラミック積層体におい
て、上記外部電極が、未焼成セラミックを含有した金属
粉ペ−ストの焼結物から成ることを特徴とする。
【0007】また、請求項2では、請求項1記載のセラ
ミック積層体において、外部電極を複数の層から構成す
ると共に、各層に含まれるセラミックの割合を外側層に
向かって少なくしている。
【0008】
【作用】請求項1及び2記載のセラミック積層体では、
焼成時における外部電極用金属粉ペ−ストの収縮が未焼
成セラミックの存在によってチップ材のそれに近づき、
該収縮による応力が緩和されてクラックの発生が防止さ
れる。また、外部電極用金属粉ペ−ストに含有されたセ
ラミックが、該外部電極とチップ材との接合性を高める
役割を果たすので、外部電極とチップ材とに高い結合強
度を確保できる。また、請求項2記載のセラミック積層
体では、各層に含まれるセラミックの割合が外側層に向
かって少なくなっているので、外部電極の外側層におけ
る物性が金属に近づいて半田等のメッキ処理が行ない易
い。
【0009】
【実施例1】図1及び図2には、積層セラミックコンデ
ンサに本発明を適用した第1実施例を示してある。
【0010】まず、図1を参照して積層セラミックコン
デンサの構造について説明する。図1に示した積層セラ
ミックコンデンサは、平板状をなす複数(図中は4枚)
の内部電極1をセラミック2を介し積層して形成された
角形の積層チップ3と、該積層チップ3の対向壁に付設
された一対の外部電極4とから構成されている。
【0011】上記内部電極1は交互に位置をずらして平
行に配置されており、その内の2枚の端縁を図中右側の
対向壁から露出し、また他の2枚の端縁を図中左側の対
向壁から露出している。この内部電極2は金属粉とバイ
ンダ−とを混合した金属粉ペ−ストの焼結物から成り、
金属粉としては各種金属から選択される1種もしくはそ
の合金、好ましくは材料的に安価なニッケル,銅,鉛等
の卑金属またはその合金が使用される。
【0012】上記セラミック2は各種未焼成セラミック
の焼成物から成り、例えばチタン酸バリウム,酸化チタ
ン等を主成分とした組成物が使用される。
【0013】上記外部電極4は積層チップ3の対向する
壁面夫々にその周縁に及んで付設されており、各対向壁
から露出する内部電極1の端縁と接合している。この外
部電極5は、適量の未焼成セラミックを含有した金属粉
ペ−ストの焼結物から成る。金属粉ペ−ストは適当な金
属粉とバインダ−とを混合したもので、また未焼成セラ
ミックは上記セラミック2の主成分と同じものが好まし
く使用される。
【0014】以下に、上記積層セラミックコンデンサの
好適な具体例をその製造方法を交えて説明する。
【0015】まず、チタン酸バリウムを主成分とする厚
さ10〜60μmの未焼成シ−トの一面に、内部電極と
なる金属粉ペ−ストを数μmの厚みで、しかも多数の長
方形が規則的に並ぶようにして印刷する。この金属粉ペ
−ストは、ニッケル粉末50重量部とバインダ−50重
量部とを混合して形成されており、バインダ−としては
エチルセルロ−ス及びブチルカルビト−ルを適当な重量
割合で混合したものが使用されている。
【0016】次に、印刷後のシ−トを1枚宛平面方向に
位置をずらして20〜100枚積層し、これを積層方向
に所定の大きさで切断して角形の未焼成チップ材を形成
する。切断されたチップ材の対向壁には内部電極となる
ニッケル層が露出する。
【0017】次に、未焼成チップ材の対向壁夫々に、外
部電極となる未焼成セラミックを含有した金属粉ペ−ス
トを数μm〜数十μmの厚みで塗布する。この金属粉ペ
−ストは、ニッケル粉末45重量部とバインダ−55重
量部とから成る金属粉ペ−ストにチタン酸バリウムを所
定の割合で混合して形成されている。ここで使用される
バインダ−は内部電極用ペ−ストのものと同様である。
【0018】次に、ペ−スト塗布後のチップ材を中性ま
たは還元性雰囲気中で1300℃程度の温度で焼成する
。この焼成によってセラミック焼成体が得られると同時
に各金属粉ペ−ストの焼付けが行なわれる。
【0019】図2には、上記外部電極用の金属粉に対す
るチタン酸バリウムの割合(重量割合)を変更した場合
の、クラック発生率と外部電極強度とメッキ付着性の検
査結果を夫々示してある。
【0020】因みに、クラック発生率は、各割合で製造
された製品50個の断面を光学顕微鏡にて検査しクラッ
クが発生した個数割合(%)を示してある。また、外部
電極強度は、製品の外部電極の外面に半田にてリ−ド線
を取り付け、該リ−ド線をアキシャル方向に引張った際
における外部電極の破壊値の平均(kg)を示してある
。更に、メッキ付着性は、製品の外部電極の外面に半田
をメッキした場合における表面状態を目視し、その状態
を◎:最良、○:良、△:やや良、×:不良の4段階で
判別してある。
【0021】表から理解されるように、チタン酸バリウ
ムが0%の場合(従来品に相当)ではクラック発生率が
30%と高く、また外部電極強度も2.0kgと低いが
、外部電極にチタン酸バリウムが僅かでも含まれるとク
ラック発生率が激減し、またチタン酸バリウムの割合が
増加するに従って外部電極強度が増加する傾向がある。
【0022】外部電極へのメッキ付着性については、従
来品に相当するチタン酸バリウムが0%の場合に最も良
好であり、チタン酸バリウムの割合が多くなるに従って
メッキ付着性は悪くなる傾向がある。
【0023】クラック発生率と外部電極強度を重視すれ
ばチタン酸バリウムの割合が多いほどが望ましいと言え
るが、メッキ付着性を考慮するとチタン酸バリウムの割
合はほぼ10〜30%の範囲内で選ぶことが適切である
と言える。
【0024】ところで、クラック発生率と外部電極強度
の関係から上記範囲を越える多量のチタン酸バリウムを
混合せざるを得ない場合には、外部電極外面のメッキ付
着性を良好に保つために以下のような実施例構造(第2
,第3実施例)を採用するとよい。
【0025】
【実施例2】図3及び図4には、積層セラミックコンデ
ンサに本発明を適用した第2実施例を示してある。
【0026】まず、図3を参照して積層セラミックコン
デンサの構造について説明する。図3において21は内
部電極、22はセラミック、23は積層チップ、24は
外部電極であり、外部電極24を除く構成は第1実施例
を同様である。
【0027】上記外部電極24は、積層チップ23の対
向する壁面夫々にその周縁に及んで付設され、各対向壁
から露出する内部電極21の端縁と接合する第1層24
aと、該第1層24aの外面を覆うようにして付設され
た第2層24bとから構成されている。
【0028】この外部電極24の第1層24a及び第2
層24bは、各々適量の未焼成セラミックを含有した金
属粉ペ−ストの焼結物から成り、第2層25bにおける
セラミックの割合は第1層24aよりも少なくなってい
る。金属粉ペ−ストは適当な金属粉とバインダ−とを混
合したもので、また未焼成セラミックは上記セラミック
22の主成分と同じものが好ましく使用される。
【0029】以下に、上記積層セラミックコンデンサの
好適な具体例をその製造方法を交えて説明する。
【0030】まず、チタン酸バリウムを主体とする厚さ
10〜60μmの未焼成シ−トの一面に、内部電極とな
る金属粉ペ−ストを数μmの厚みで、しかも多数の長方
形が規則的に並ぶようにして印刷する。この金属粉ペ−
ストは、ニッケル粉末50重量部とバインダ−50重量
部とを混合して形成されており、バインダ−としてはエ
チルセルロ−ス及びブチルカルビト−ルを適当な重量割
合で混合したものが使用されている。
【0031】次に、印刷後のシ−トを1枚宛平面方向に
位置をずらして20〜100枚積層し、これを積層方向
に所定の大きさで切断して角形の未焼成チップ材を形成
する。切断されたチップ材の対向壁には内部電極となる
ニッケル層が露出する。
【0032】次に、未焼成チップ材の対向壁夫々に、外
部電極第1層となる未焼成セラミックを含有した金属粉
ペ−ストを数μm〜数十μmの厚みで塗布する。この金
属粉ペ−ストは、ニッケル粉末45重量部とバインダ−
55重量部とから成る外部電極用ペ−ストにチタン酸バ
リウムを所定の割合で混合して形成されている。ここで
使用されるバインダ−は内部電極用ペ−ストのものと同
様である。
【0033】次に、外部電極第1層の外面に、外部電極
第2層となる未焼成セラミックを含有した金属粉ペ−ス
トを第1層と同程度の厚みで塗布する。この金属粉ペ−
ストは、上記外部電極用用ペ−ストに第1層用ペ−スト
よりも小さな割合でチタン酸バリウムを混合して形成さ
れている。
【0034】次に、ペ−スト塗布後のチップ材を中性ま
たは還元性雰囲気中で1300℃程度の温度で焼成する
。この焼成によってセラミック焼成体が得られると同時
に各金属粉ペ−ストの焼付けが行なわれる。
【0035】図4には、上記外部電極の第1層及び第2
層用の金属粉に対するチタン酸バリウムの割合(重量割
合)を変更した場合の、クラック発生率と外部電極強度
とメッキ付着性の検査結果を夫々示してある。検査方法
は第1実施例と同様である。表から理解されるように、
両層のチタン酸バリウムが0%の場合ではクラック発生
率が30%と高く、また外部電極強度も1.8kgと低
いが、第1層にチタン酸バリウムが僅かでも含まれると
クラック発生率が激減する。
【0036】両層のチタン酸バリウムの割合が増加する
に従って外部電極強度が増加する傾向がある。しかし、
第1層に含まれるチタン酸バリウムの割合が50%にな
ると外部電極の強度は該第1層と第2層との接合性が悪
くなることを原因として劣化する。
【0037】外部電極へのメッキ付着性については、チ
タン酸バリウムが0%の場合に最も良好であり、特に第
2層のチタン酸バリウムの割合が多くなるに従ってメッ
キ付着性が悪くなる傾向があるが、第1層に含まれるチ
タン酸バリウムが多い場合でも該第1層よりもチタン酸
バリウムの割合が少ない第2層の存在によってメッキ付
着性が良好に維持されている。
【0038】クラック発生率を重視すれば第1層のチタ
ン酸バリウムの割合が多いほどが望ましいと言えるが、
メッキ付着性及び外部電極強度を考慮すると第1層のチ
タン酸バリウムの割合はほぼ10〜40%の範囲内で、
また第2層のチタン酸バリウムの割合は第1層よりも少
ない0〜30%の範囲内で夫々選ぶことが適切であると
言える。
【0039】
【実施例3】図5及び図6には、積層セラミックコンデ
ンサに本発明を適用した第3実施例を示してある。
【0040】まず、図5を参照して積層セラミックコン
デンサの構造について説明する。図5において31は内
部電極、32はセラミック、33は積層チップ、34は
外部電極であり、外部電極34を除く構成は第1実施例
を同様である。
【0041】上記外部電極34は、積層チップ23の対
向する壁面夫々にその周縁に及んで付設され、各対向壁
から露出する内部電極21の端縁と接合する第1層34
aと、該第1層34aの外面を覆うようにして付設され
た第2層34bと、該第2層34bの外面を覆うように
して付設された第3層34cとから構成されている。
【0042】この外部電極34の第1層34a,第2層
34b及び第3層34cは、各々適量の未焼成セラミッ
クを含有した金属粉ペ−ストの焼結物から成り、第2層
35bにおけるセラミックの割合は第1層34aよりも
少なく、また第3層35cにおけるセラミックの割合は
第2層24bよりもさらに少なくなっている。金属粉ペ
−ストは適当な金属粉とバインダ−とを混合したもので
、また未焼成セラミックは上記セラミック32の主成分
と同じものが好ましく使用される。
【0043】以下に、上記積層セラミックコンデンサの
好適な具体例をその製造方法を交えて説明する。
【0044】まず、チタン酸バリウムを主体とする厚さ
10〜60μmの未焼成シ−トの一面に、内部電極とな
る金属粉ペ−ストを数μmの厚みで、しかも多数の長方
形が規則的に並ぶようにして印刷する。この金属粉ペ−
ストは、ニッケル粉末50重量部とバインダ−50重量
部とを混合して形成されており、バインダ−としてはエ
チルセルロ−ス及びブチルカルビト−ルを適当な重量割
合で混合したものが使用されている。
【0045】次に、印刷後のシ−トを1枚宛平面方向に
位置をずらして20〜100枚積層し、これを積層方向
に所定の大きさで切断して角形の未焼成チップ材を形成
する。切断されたチップ材の対向壁には内部電極となる
ニッケル層が露出する。
【0046】次に、未焼成チップ材の対向壁夫々に、外
部電極第1層となる未焼成セラミックを含有した金属粉
ペ−ストを数μm〜数十μmの厚みで塗布する。この金
属粉ペ−ストは、ニッケル粉末45重量部とバインダ−
55重量部とから成る外部電極用ペ−ストにチタン酸バ
リウムを所定の割合で混合して形成されている。ここで
使用されるバインダ−は内部電極用ペ−ストのものと同
様である。
【0047】次に、第1層用ペ−ストの外面に、外部電
極第2層となる未焼成セラミックを含有した金属粉ペ−
ストを第1層と同程度の厚みで塗布する。この金属粉ペ
−ストは、上記外部電極用ペ−ストに第1層用ペ−スト
よりも小さな割合でチタン酸バリウムを混合して形成さ
れている。
【0048】次に、第2層用ペ−ストの外面に、外部電
極第3層となる未焼成セラミックを含有した金属粉ペ−
ストを第1層と同程度の厚みで塗布する。この金属粉ペ
−ストは、上記外部電極用ペ−ストに第2層用ペ−スト
よりも小さな割合でチタン酸バリウムを混合して形成さ
れている。
【0049】次に、ペ−スト塗布後のチップ材を中性ま
たは還元性雰囲気中で1300℃程度の温度で焼成する
。この焼成によってセラミック焼成体が得られると同時
に各金属粉ペ−ストの焼付けが行なわれる。
【0050】図6には、上記外部電極の第1層,第2層
及び第3層用の金属粉に対するチタン酸バリウムの割合
(重量割合)を変更した場合の、クラック発生率と外部
電極強度とメッキ付着性の検査結果を夫々示してある。 検査方法は第1実施例と同様である。
【0051】表から理解されるように、各層のチタン酸
バリウムが0%の場合ではクラック発生率が30%と高
く、また外部電極強度も1.6kgと低いが、第1層に
チタン酸バリウムが僅かでも含まれるとクラック発生率
が激減する。
【0052】各層のチタン酸バリウムの割合が増加する
に従って外部電極強度が増加する傾向がある。しかし、
第1層に含まれるチタン酸バリウムの割合が40%にな
ると外部電極の強度は該第1層と第2層、または第2層
と第3層との接合性が悪くなることを原因として劣化す
る。
【0053】外部電極へのメッキ付着性については、チ
タン酸バリウムが0%の場合に最も良好であり、特に第
3層のチタン酸バリウムの割合が多くなるに従ってメッ
キ付着性が悪くなる傾向があるが、第1層及び第2層に
含まれるチタン酸バリウムが多い場合でも該両層よりも
チタン酸バリウムの割合が少ない第3層の存在によって
メッキ付着性が良好に維持されている。
【0054】クラック発生率を重視すれば第1層のチタ
ン酸バリウムの割合が多いほどが望ましいと言えるが、
メッキ付着性及び外部電極強度を考慮すると第1層のチ
タン酸バリウムの割合はほぼ20〜50%の範囲内で、
また第2層のチタン酸バリウムの割合は第1層よりも少
ない10〜40%の範囲内で、更に第3層のチタン酸バ
リウムの割合は第2層よりも少ない0〜30%の範囲内
で夫々選ぶことが適切であると言える。
【0055】尚、上記各実施例では積層セラミックコン
デンサに本発明を適用したものを示したが、外部電極を
有する他のセラミック電子部品、例えば磁性フェライト
を用いた積層インダクタ素子等にも適用でき同様の効果
を得ることができる。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1及び2に
よれば、クラックや接合不良を原因とする絶縁性及び耐
湿性の低下や外部電極の脱落を確実に防止して、品質良
好な積層セラミックコンデンサを提供できる。
【0057】また、請求項2によれば、外部電極の外側
層に部分における物性が金属に近づくので、半田等のメ
ッキ処理を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す積層セラミックコンデンサの
断面図
【図2】検査結果を示す図
【図3】第2実施例を示す積層セラミックコンデンサの
断面図
【図4】検査結果を示す図
【図5】第3実施例を示す積層セラミックコンデンサの
断面図
【図6】検査結果を示す図
【符号の説明】
1,21,31…内部電極、2,22,32…セラミッ
ク、4,24,34…外部電極、24a,34a…第1
層、24b,34b…第2層、34c…第3層。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミックを介して積層された複数の内部
    導体と、内部導体と所定の接続関係をもって導通する一
    対の外部電極とを具備したセラミック積層体において、
    上記外部電極が、未焼成セラミックを含有した金属粉ペ
    −ストの焼結物から成る、ことを特徴とするセラミック
    積層体。
  2. 【請求項2】外部電極を複数の層から構成すると共に、
    各層に含まれるセラミックの割合を外側層に向かって少
    なくした、請求項1記載のセラミック積層体。
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