JP2859678B2 - 積層セラミックコンデンサ - Google Patents

積層セラミックコンデンサ

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広一 茶園
淳一 渡辺
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は複数層の誘電体層と複数層の内部電極とを交
互に積層してなる積層セラミックコンデンサに関するも
のである。
[従来の技術] 第1図は積層セラミックコンデンサの一部切欠斜視図
である。
積層セラミックコンデンサは、同図に示すように、コ
ンデンサ素体10と、このコンデンサ素体10の両端部に形
成された一対の外部電極20,20とからなる。
第2図は第1図のA部拡大図である。
コンデンサ素体10の内部は、同図に示すように、複数
層の誘電体層11と複数層の内部電極12とが交互に積層さ
れた構造になっている。
ここで、誘電体層11は、例えばチタン酸バリウム粉末
を主成分とするセラミックグリーンシートを焼成したも
のからなる。
また、内部電極11は、例えばAg−Pdを主成分とする導
電性ペーストを焼成したものからなる。
複数層の内部電極11は対向する一対の外部電極20,20
によって交互に電気的に接続されている。
複数層の内部電極11のうちで最外の各内部電極11の外
側には、コンデンサ素体10の内部を大気中の湿気等から
保護するために、保護層13が各々積層形成されている。
保護層13は、誘電体層11と同材質のセラミックグリー
ンシートを数枚積層・圧着し、焼成したものからなり、
積層構造になっている。
第3図は第1図のB部拡大図である。
保護層13はこのように積層構造になっているので、積
層されたセラミックグリーンシート14の境界15は、セラ
ミック粒子が疎な状態になっており、ポアなどの欠陥が
形成され易い。しかも、この境界15はコンデンサ素体10
の側面に露出している。
このため、大気中の湿気がこの露出した境界15のポア
などの欠陥を伝わって保護層の内部に侵入し、この湿気
が更に内部電極の間に侵入し、これによってコンデンサ
の電気的な特性を悪化させるおそれがあった。
従って、保護層13を形成している各セラミックグリー
ンシート14間の境界15において、ポアなどの欠陥はでき
る限り形成されないようにする必要がある。
[発明が解決しようとする課題] しかし、従来の積層セラミックコンデンサにおいて
は、製造条件等の変動などで、この境界にポアなどが多
数形成され、耐湿性の悪いコンデンサが製造されてしま
うことがあった。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになさ
れたもので、保護層を形成している各セラミックグリー
ンシート間の境界にポアなどの欠陥ができる限り形成さ
れないようにした積層セラミックコンデンサを得ること
を目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明の積層セラミックコンデンサは、複数層の誘電
体層と複数層の内部電極とが交互に積層され、前記複数
層の内部電極のうちで最外の内部電極の外側に一対の保
護層が積層され、前記複数層の内部電極が一対の外部電
極によって交互に電気的に接続されてなる積層セラミッ
クコンデンサにおいて、前記保護層が、焼成時に粘性の
低い、しかも濡れの良い低融点の液相を形成し得る添加
成分を含有する複数枚の積層状態のセラミックグリーン
シートを焼成したものからなる。
ここで、前記添加成分としては、前記セラミックグリ
ーンシートを焼成する温度よりも低い温度で融解し、保
護層内において、ポアの中に滲み込むことのできる、粘
性の低い、しかも保護層や誘電体層に対して濡れの良い
液相を形成し得るものを使用することができる。
このようなものとしては、例えば、 Li2O−CaO−SiO2、 B2O3−CaO−SiO2、 SiO2、 の組成の材料から選択された1種または2種以上のもの
を使用することができる。
ここで、上記の材料は単独でも低融点の液相を形
成し、上記の材料は保護層の材料との相互作用によっ
て低融点の液相を形成し得るものである。
なお、内部電極としてPdが使用されている場合、Bi2O
3を含む低融点成分を使用すると、Bi2O3とPdが反応す
る。
このBi2O3とPdとの反応による影響の大小は誘電体層
や内部電極の組成、焼成温度や焼成時間によって変化す
るものである。
従って、Bi2O3を含む低融点成分を使用する場合、そ
の添加量はPdと4の反応による影響を無視できる程度の
量に抑える必要があり、好ましくは避けた方が良い。
また、前記添加成分は、セラミックグリーンシート中
に1wt%以上、10wt%未満含有されていることが好まし
い。
これは、添加成分が1wt%未満では、ポアなどの欠陥
が多数形成され、添加成分が10wt%以上になるとコンデ
ンサの電気的特性が悪くなったり、デラミネーションが
発生するが、添加成分が1wt%以上、10wt%未満の範囲
では、ポアなどの欠陥の形成が抑制され、コンデンサの
電気的特性も良好で、デラミネーションの発生もないか
らである。
前記誘電体層の材料としては、誘電体となる材料であ
れば如何なるものを使用してもよく、例えばF特性材
料、B特性材料、E特性材料、CH特性材料、SL特性材料
などを使用することができる。
ここで、F特性材料、B特性材料及びE特性材料は、
通常、チタン酸バリウムを主原料とするものであり、CH
特性材料、SL特性材料はTiO2系あるいはCaTiO3−希土類
を主原料とするものである。
前記内部電極の材料としては、例えばPd,Pt,Pd−Ag,N
i,Cuなどを主成分とする導電性ペーストを使用すること
ができる。
[作用] 本発明によれば、前記保護層が所定量の低融点成分を
含有する複数枚のセラミックグリーンシートを積層して
焼成したものからなるので、この添加成分が焼成時に、
単独でまたは保護層の材料と反応して融点や粘性が低
く、保護層に対して濡れの良い液相を形成し、これが焼
成時間内に各セラミックグリーンシート間の境界の疎の
領域に迅速に拡散する。
[実施例] 次に、本発明の一実施例について説明する。
まず、市販のF特性材料(BaTiO3−BaZrO3−BaSnO
3系)を用いてスラリーを作り、走行するプラスチック
フィルム上にこのスラリーをドクターブレード法で所定
の厚さに塗布し、この塗布したスラリーを乾燥させて、
厚さ30μmの誘電体層用セラミックグリーンシートを得
た。
また、上記F特性材料100重量部に、第1表中に示し
た添加成分(試料1〜13)を同表に示す量だけ添加し、
ボールミルで十分混合した後、上記誘電体用セラミック
グリーンシートと同様にして、厚さ30μmの保護層用セ
ラミックグリーンシートを得た。
そして、この保護層用セラミックグリーンシートを5
〜10枚積層し、仮圧着して、一対の保護層用シートとし
た。
次に、前記誘電体層用セラミックグリーンシート上
に、Ag−Pdを主成分とする導電性ペーストを、スクリー
ン印刷法により、長さ4mm、幅7mmのパターンで印刷し
て、内部電極を形成した。
次に、内部電極を印刷したこの誘電体層用セラミック
グリーンシートを数層から数十層、内部電極がこの誘電
体層用セラミックグリーンシートを挟んで交互に対向す
るように積層した。
次に、これらの上下面に前記保護層用シートを積層
し、積層状態にあるこれらのセラミックグリーンシート
全体を熱圧着した。
次に、熱圧着したこれらのセラミックグリーンシート
を小さなサイコロ状のチップに切断し、脱バインダを行
なった後、1250〜1350℃の範囲の温度で焼成した。
次に、焼成されたチップの両端面にAg−Pdを主成分と
する導電性ペーストを塗布して焼き付け、外部電極を形
成した。
以上のようにして、積層セラミックコンデンサを形成
した。
次に、この積層セラミックコンデンサの保護層の断面
を光学顕微鏡で少なくとも5箇所観察し、各々について
100×100μm2の領域に存在しているポアの数を求めた。
そして、このポアの数を、添加成分を添加しなかった
試料13のポアの数を100とした場合の比率で表わしたと
ころ、第1表に示す通りとなった。また、この積層セラ
ミックコンデンサの電気的特性を調べたところ、第1表
に示す通りとなった。
以上の結果から、保護層を形成するセラミックグリー
ンシート中に上記添加成分を含有させると、この添加成
分が焼成時間内に疎の領域に迅速に拡散し、積層された
セラミックグリーンシートの境界に形成されるポアの数
が減少することがわかる。
ただし、これら添加成分の添加量が10重量%になる
と、ポアの数が大幅に減少するものの、内部電極の間に
まで添加成分が拡散し、電気的な特性(例えばεやIRな
ど)が低下したり、また各層の収縮のずれが大きくなり
過ぎて、デラミネーションが発生してしまった。
[発明の効果] 本発明によれば、焼成時に、前記添加成分によって形
成された液相が、保護層を形成している積層状態のセラ
ミックグリーンシートの境界の疎の領域に迅速に拡散
し、ポアなどの欠陥に滲み込むので、この領域に多く存
在するポアなどの欠陥が減少して、耐湿性に対する信頼
性の高い積層セラミックコンデンサが得られるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は積層セラミックコンデンサの一部切欠斜視図、
第2図は第1図のA部拡大図、第3図は第1図のB部拡
大図である。 10……コンデンサ素体、11……誘電体層 12……内部電極、13……保護層 14……セラミックグリーンシート 15……境界、20……外部電極
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01G 4/12 H01G 4/30 H01G 13/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数層の誘電体層と複数層の内部電極とが
    交互に積層され、前記複数層の内部電極のうちで最外の
    内部電極の外側に保護層が各々積層され、前記複数層の
    内部電極が一対の外部電極によって交互に電気的に接続
    されてなる積層セラミックコンデンサにおいて、 前記保護層が、焼成時に粘性の低い、しかも濡れの良い
    低融点の液相を形成し得る添加成分を所定量含有した積
    層状態のセラミックグリーンシートを焼成したものから
    なることを特徴とする積層セラミックコンデンサ。
  2. 【請求項2】前記添加成分が下記〜の組成の材料か
    ら選択された1種または2種以上のものからなることを
    特徴とする請求項1記載の積層セラミックコンデンサ。 Li2O−CaO−SiO2 B2O3−CaO−SiO2 SiO2
  3. 【請求項3】前記添加成分が前記セラミックグリーンシ
    ート中に1wt%以上、10wt%未満含有されていることを
    特徴とする請求項1記載の積層セラミックコンデンサ。
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