JP2017080949A - 環状ダイスおよびチューブ状物の製造方法 - Google Patents

環状ダイスおよびチューブ状物の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】使用する材料によらず、表面抵抗率の面内均一性に優れた画像形成装置用エンドレスベルトの提供。
【解決手段】溶融樹脂組成物を溶融押出してチューブ状物を成形するためのダイスであって、円筒状のダイス本体1と、マンドレル2と、溶融樹脂組成物の導入口3と、ダイス本体1と該マンドレル2との間隙部5に溶融樹脂組成物を供給するための1つ又は複数の周方向分配用の導入路4と、間隙部5において押出方向軸回りに螺旋状に形成された螺旋状流路6と、螺旋状流路6の押出方向下流の環状流路7と、環状吐出口8と、を有する環状ダイスにおいて、導入路4の内表面のすべてまたは一部のぬれ性が、ヘキサデカンを用いた接触角で52°以上である環状ダイス。
【選択図】図1

Description

本発明は環状ダイスおよびチューブ状物の製造方法に関する。より詳しくは複写機やレーザービームプリンターあるいはファクシミリなどにおける、中間転写方式の画像形成装置に用いられる中間転写ベルト,及び、ベルト搬送された記録材上への直接転写方式に用いられる転写搬送ベルト、に有用なチューブ状物の製造に適した環状ダイス、並びに、該環状ダイスを用いるチューブ状物の製造方法に関する。
中間転写ベルトに代表される画像形成装置用エンドレスベルトには,均一な導電性が求められている。一方で、近年の本体価格の低コスト化に伴って、画像形成装置用エンドレスベルトの低コスト化が求められている。これらを解決するために、比較的低価格で成形が容易な熱可塑性樹脂を使用した樹脂ベルトを連続して溶融成形する方法が好ましく、特許文献1では、熱可塑性樹脂に、DBP給油量の異なる2種類のカーボンブラックを配合することで、樹脂ベルトの電気抵抗値ムラを約1桁程度に抑制している。また、特許文献2では、熱可塑性樹脂組成物に部分架橋したゴム成分を含有させて、特定のダイスを用いて成形することによって電気抵抗値ムラが0.3桁程度に低減された樹脂ベルトが提案されている。
特開平7−85722号公報 特開2004−243722号公報
しかしながら、特許文献1及び2の方法はいずれも、用いられる材料が限定される。また、特許文献2において、部分架橋したゴム成分を含有させない場合は、面内の表面抵抗率のムラが0.6桁に低減される程度であり、近年のプリント画質の高画質化に伴う、さらなる表面抵抗率のムラ低減の要求に対応するには、不十分である。
そこで、本発明の目的は、少なくとも導電性粒子と熱可塑性樹脂からなる樹脂組成物において、使用する材料によらず、表面抵抗率の面内均一性に優れた画像形成装置用エンドレスベルトを製造することのできるダイスを提供することおよび該ベルトの製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために、様々なダイスを用いて成形検討を行った結果、エンドレスベルトの表面抵抗率のムラが、環状ダイスの導入路において溶融樹脂組成物が受ける剪断履歴のムラと高い相関があることを見出し、さらに検討して、本発明に至った。
本発明は、溶融樹脂組成物を溶融押出してチューブ状物を成形するためのダイスであって、円筒状のダイス本体と、マンドレルと、溶融樹脂組成物の導入口と、該ダイス本体と該マンドレルとの間隙部に溶融樹脂組成物を供給するための1つまたは複数の周方向分配用の導入路と、該間隙部において押出方向軸回りに螺旋状に形成された螺旋状流路と、この螺旋状流路の押出方向下流の環状流路と、環状吐出口と、を有する環状ダイスにおいて、該導入路の内表面のすべてまたは一部のぬれ性が、ヘキサデカンを用いた接触角で52°以上であることを特徴とする環状ダイスである。
また本発明は、前記環状ダイスの前記溶融樹脂組成物の導入口に溶融樹脂組成物を供給し、前記環状吐出口からチューブ状連続体を押出することを特徴とするチューブ状物の製造方法である。
本発明によれば,使用する材料に影響することなく、表面抵抗率の面内均一性に優れた画像形成装置用エンドレスベルトを提供することが可能となる。
本発明に係る環状ダイスの説明図である。 本発明に係る環状ダイスを構成するスパイラルマンドレルの正面図の一例である。 本発明に係る環状ダイスを構成するスパイラルマンドレルの部分断面図の一例である。 接触角測定装置とサンプルの配置関係の説明図である。 本発明に係るチューブ状物を転写ベルトとして用いたプリンタの断面図である。
本発明の環状ダイスは、溶融樹脂組成物を溶融押出してチューブ状物を成形するためのダイスであって、円筒状のダイス本体と、マンドレルと、溶融樹脂組成物の導入口と、該ダイス本体と該マンドレルとの間隙部に溶融樹脂組成物を供給するための1つまたは複数の周方向分配用の導入路と、該間隙部において押出方向軸回りに螺旋状に形成された螺旋状流路と、この螺旋状流路の押出方向下流の環状流路と、環状吐出口と、を有する環状ダイスにおいて、該導入路の内表面のすべてまたは一部のぬれ性が、ヘキサデカンを用いた接触角で52°以上であることを特徴とする。
また本発明のチューブ状物の製造方法は、前記環状ダイスの溶融樹脂組成物の導入口に溶融樹脂組成物を供給し、前記環状吐出口からチューブ状の連続体を押出することを特徴とする。
以下、本発明を詳細に説明する。
〔樹脂組成物〕
本発明の環状ダイスを用いて製造されるチューブ状物の原料としては溶融可能な樹脂組成物が使用される。この樹脂組成物は少なくとも導電性粒子と熱可塑性樹脂を含む組成物である。
[導電性粒子]
導電性微粒子としては、導電性を有する物質が粒子状をしていれば良く、また、粒子が凝集した凝集体であってもよい。このような導電性粒子として、以下のものを例示できる。カーボンブラック、グラファイトの如き炭素系物質;銅、ニッケル、鉄、アルミニウムの如き金属粉;酸化チタン、酸化亜鉛、酸化錫の如き金属酸化物粉;ポリアニリン、ポリピロール、ポリアセチレンの如き導電性高分子粉。これらは、1種類を単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することができる。これらの導電剤は粉末状や繊維状の微粒子として用いることができる。これらのうち、カーボンブラックは熱可塑性樹脂中に均一に分散可能であり、且つ、低コストであることから好ましい。
[熱可塑性樹脂]
熱可塑性樹脂としては、室温では固形状であり、温度を上げることによって軟化し流動性をもつものであればよい。このような熱可塑性樹脂としては、下記のものが例示できる。ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、スチレン−アクリル樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリフッ化ビニリデン樹脂、フルオロカーボン樹脂、パーフルオロカーボン樹脂、ポリビニルピロリドン、石油樹脂、ノボラック樹脂、飽和アルキルポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリアミド樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂。
[その他添加剤]
本発明の樹脂組成物は、本発明の目的を損なわない範囲で,以下の添加剤を含有することが可能である。酸化防止剤,熱安定剤,熱老化防止剤,耐侯剤,可塑剤,結晶核剤,流動性改良剤,相溶化剤,紫外線吸収剤,滑剤,離型剤,染料,顔料等の着色剤,難燃剤,難燃助剤など。これらの添加剤は、1種類を単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することができる。
[材料の配合]
上記の樹脂組成物を構成する各材料は、熱可塑性樹脂を加熱・可塑化した後に、せん断を加えることで、混合・混錬することができる。これを行う装置に特に制限はないが、単軸押出機、二軸押出機、多軸押出機や、ニーダーを挙げることができ、生産性やメンテナンス性を考慮すると二軸押出機が好ましい。また、これら混合・混錬された材料は、一般的にペレット化されるか、樹脂塊の状態で装置から取り出し粉砕することで、チューブ状物の成形材料として用いることができる。尚、環状ダイスへの成形材料の供給方法としては特に制限はなく、例えば、混合・混錬用の装置と環状ダイスが設置された押出機とを連結することによって、混合・混錬化した溶融樹脂組成物をそのまま環状ダイスに供給することも可能である。
〔成形〕
上記材料は、可塑化し環状ダイスに供給することができる。これを行う装置に特に制限はないが、単軸押出機や2軸押出機を例示することができ、溶融樹脂組成物の供給の安定性の観点から、単軸押出機が用いることが好ましい。環状ダイスはこれらの単軸押出機や2軸押出機の先端部に設置され、押出機内で可塑化された溶融樹脂組成物が環状ダイスの導入口に供給され、環状吐出口からチューブ状連続体として溶融押出される。
押出機の下流には、必要に応じて、ギアポンプやフィルターを設置することができる。ギアポンプは、供給された溶融樹脂組成物を高圧で送り出したり、供給量のムラを抑制することに用いられる。また、フィルターは、溶融樹脂組成物に含まれた異物や分散不良のフィラー、樹脂が炭化した焼け、樹脂が架橋したフィッシュアイ等を取り除き、得られるチューブ状物の表面の平滑性を高めることができる。
〔ダイス〕
図1は、本発明に係る環状ダイスの断面図を示している。この環状ダイスは、円筒状のダイス本体(外子)1と、マンドレル(内子)2と、溶融樹脂組成物の導入口3と、該ダイス本体と該マンドレルとの間隙部5に溶融樹脂組成物を供給するための1つまたは複数の周方向分配用の導入路4と、該間隙部において押出方向軸回りに螺旋状に形成された螺旋状流路6と、この螺旋状流路の押出方向下流の環状流路7と、環状吐出口8と、を有する。尚、この螺旋状流路の深さは、ダイスの上流部から下流部方向に進むにしたがって徐々に浅くなっている。
この環状ダイスにおいて、溶融樹脂組成物は、溶融樹脂組成物の導入口3から周方向分配用の導入路4(以下、「分岐流路4」ともいう)をへて、円筒状のダイス本体1とマンドレル2との間隙部に形成された螺旋状流路6に供給される。その後、溶融樹脂組成物は、この螺旋状流路の押出方向下流の環状流路7へ導かれ、該環状流路の下端の環状吐出口8から導出される。螺旋状の流路をもつこのような形状のダイスは、一般にスパイラルダイと呼ばれる。
前記間隙部5を通過する溶融樹脂の主な流れは、前記螺旋状流路6の溝状流路内を流れる斜行流と、該溝状流路を乗り越えるか該溝状流路から溢れ出るかして、該溝状流路を除く前記間隙部を押出方向に向かって流れる垂直流である。前記溝状流路は、最上流部から最下流部に進むにしたがって深さが次第に減少する構造であるので、溝状流路内を斜行流として流れる溶融樹脂組成物は、下流部方向へ進むにしたがって溝状流路の外部へ溢れ出して垂直流となる。このように、前記間隙部5においては、斜行流と垂直流が互いに接触し、斜行流が垂直流に変わっていく過程で溶融樹脂組成物の混合・均一化が行われる。環状流路7は、円筒状のダイ本体1とマンドレル2との距離が一定であるので、環状吐出口8から溶融樹脂組成物を押し出すことによって、均等な厚みのチューブ状物が得られる。
この環状ダイスを用いて導電性粒子と熱可塑性樹脂を含む樹脂組成物から製造されるチューブ状物の表面抵抗率は、導電性微粒子の熱可塑性樹脂中への分散状態で決まり、ダイス内では、溶融樹脂組成物にかかる剪断によって導電性微粒子の分散状態が変化し、チューブ状物の表面抵抗率が変化すると考えられる。つまり、ダイス内で溶融樹脂組成物へ加えられる剪断の履歴が、チューブ状物の各位相で異なることによって、分散状態の差が生じ、チューブ状物の表面の各位置における表面抵抗率のムラを発生させていると推定される。また、本発明では、剪断履歴の差は、分岐流路4の壁面付近を通る溶融樹脂組成物と分岐流路4の非壁面付近(中央部とその近傍等)を通る溶融樹脂組成物の剪断履歴の差によって、大部分が生じており、螺旋状流路以降の流路における剪断履歴の差の影響は、少ないことを見出した。つまり、分岐流路4の非壁面付近(中央部とその近傍等)を通る溶融樹脂組成物は、中央部とその近傍での速度差が小さいため、剪断がほぼかからない。また、螺旋状流路以降の流路内とは異なり、分岐流路内では、非壁面付近(中央部とその近傍等)の樹脂と壁面付近の樹脂の交換が行われないため、剪断の差が大きく積算されて、導電性粒子の分散状態に大きな差を発生させることになる。
本発明の環状ダイスは、前記推定に基づいて、分岐流路4の内表面のぬれ性を調整すること、即ち液体の接触角を調整することで、壁面付近の溶融樹脂組成物にかかる剪断を低減し、これによって、チューブ状物の表面抵抗率のムラを低減するものである。その一方で、この推定によれば、ヘキサデカンの接触角を大きくするほど表面抵抗率のムラが低減されるはずである。しかしながら、実際に測定を行ったところ、ヘキサデカンの接触角が50°までは、接触角が大きくなるに従って表面抵抗率のムラは減少するが、その減少率は徐々に低下し、接触角が50°以上では、熱可塑性樹脂の種類に拘わらず、表面抵抗率のムラは一定の値をとることを見出した。従って、本発明の環状ダイスは、導入路の内表面のすべてまたは一部のぬれ性が、ヘキサデカンを用いた接触角で52°以上である。また、導入路の内表面の50%以上の連続した内表面部分のぬれ性が、ヘキサデカンを用いた接触角で52°以上であることが好ましい。
〔表面処理〕
環状ダイスの溶融樹脂組成物の導入路の内表面のぬれ性を制御するための方法としては、例えば以下の表面処理剤を用いる方法や表面処理法が挙げられる。
表面処理剤としては、フッ素樹脂によるコートが挙げられる。フッ素樹脂としては、テトラフロロエチレン樹脂、パーフロロアルコキシ樹脂、フッ素エチレンプロピレン樹脂等が挙げられる。具体的には、例えば、市販品のポリフロンTFE(ダイキン工業社製)、フルオン(ICI社製)、テフロン(登録商標、デュポン社製)などが挙げられる。
表面処理方法としては、塗布や粉体塗装等の方法が挙げられる。塗布方法としては、下記の方法を例示できる。ディップ塗装、スプレー塗装等を用いて上記表面処理剤を導入路の内表面に塗布し、塗膜を乾燥することで溶媒を除去し、さらに高温で熱処理することで、フッ素樹脂を加熱溶融させて、表面コート層を形成する。乾燥熱処理には、市販の加熱炉、たとえば、エスペック社製スーパーハイテンプオーブン(SSPH−202)を用いることができる。
以下実施例により,本発明を具体的に説明する。実施例において用いた原材料及び装置、並びに評価方法は以下のとおりである。
[1.熱可塑性樹脂]
ポリブチレンナフタレート(PBN):帝人化成社製 「TQB−OT」。
ポリフッ化ビニリデン(PVDF):ARKEMA社製「KYNAR720」。
ポリフェニレンサルファイド(PPS):東レ社製「トレリナ A900」。
[2.導電性粒子]
カーボンブラックA(CB−A):電気化学工業社製「デンカブラック粒状品」。
カーボンブラックB(CB−B):三菱カーボン3150。
[3.マンドレル]
図2及び図3は、それぞれ、実施例及び比較例で使用した8条スパイラルマンドレルの正面図及び部分断面図である。
(1)8条スパイラルマンドレルの仕様は下記の通りである。
材質:一般構造用圧延鋼材SS400。
マンドレル径(A):290mm。
導入路径(B):9mm。
(直径13mmの配管内に、厚み2mmの円筒状金属管が挿入されている。)
導入路長さ(C):191mm。
導入路角度(D):47.5°。
溝数:8本。
スパイラル部出口方向長さ(E):96mm。
溝幅(F):9mm。
初期溝深さ(G):8.5mm。
スパイラル終了部クリアランス(H):1.5mm。
(2)16条スパイラルマンドレルの仕様は下記のとおりである。
材質:一般構造用圧延鋼材SS400。
マンドレル径(A):290mm。
導入路径(B):9mm。
(直径13mmの配管内に、厚み2mmの円筒状金属管が挿入されている。)
導入路長さ(C):191mm。
導入路角度(D):47.5°。
溝数:16本。
スパイラル部出口方向長さ(E):96mm。
溝幅(F):6mm。
初期溝深さ(G):5.5mm。
スパイラル終了部クリアランス(H):1.5mm。
[4.接触角の測定方法]
導入路の内表面におけるヘキサデカンの接触角の測定方法は以下の通りである。測定機として微小滴測定顕微自動接触角測定装置(商品名:OCA40、英弘精機社製)を用いた。測定装置は、液滴を測定対象に滴下する滴下装置11と液滴を観察するカメラ12からなる。導入路内に挿入されている厚み2mmの円筒状金属管を切り出し、円筒状金属管の断面が半円形状となるように円筒の軸線方向に切り開いて接触角測定用のサンプル13を作製した。そして、図4に示すように、サンプルは、その内表面が上、且つ、円筒の軸線14が水平方向になるように、また、円筒の軸線とカメラの光軸15とが平行になるように、且つ滴下装置から滴下される液滴が内表面の最も低い部分に滴下されるように配置した。
円筒状金属管の表面(内表面)上に、n−ヘキサデカンの100pLの液滴を滴下し、着滴から0.1秒後に、滴下した液滴の左右端点と頂点を結ぶ直線の、測定対象物の表面に対する角度から接触角を算出するθ/2法に従って接触角を測定した。ただし、100pLの液滴を測定対象物の表面に接触させても表面に液滴が残らない場合は、300pLの液滴を滴下した。
[5.表面抵抗率の測定方法]
表面抵抗率は、JIS K 7194に準拠して測定する。具体的な測定方法は以下の通りである。各実施例または比較例で製造されたチューブ状物の長手方向を320mm幅に切断して円筒状の測定試料を作製した。この測定試料を、あらかじめ、温度23℃、相対湿度50%の環境下に6時間放置後に測定を行った。測定装置としては、高抵抗測定装置(商品名:ハイレスタUP(MCP−HT450)、三菱化学(株)製)を用いた。表面電極としては、リング状プローブ(商品名:URS(中心電極の直径:0.59cm、外側電極の内径:1.1cm、外側電極の外径:1.78cm);三菱化学(株)製)を用いた。100Vを印加し、10秒後の値を測定値とした。測定位置は、1cm間隔で、チューブ状物の全周において測定した。これら測定値の最大値ρsmaxと最小値ρsminを求めて、「log(ρsmax/ρsmin)(桁)」を算出し、その値を表面抵抗率のムラとした。
[6.画像評価方法]
各実施例または比較例で製造されたチューブ状物に蛇行防止用のリブを設置して電子写真用ベルトを作製した。電子写真用ベルトは、図5に示されるフルカラー電子写真装置に転写ベルトとして装着し、温度23℃、相対湿度60%の環境下で80g/m紙に、黒ベタ画像及びハーフトーン画像をそれぞれ1枚ずつ印刷し、画像ムラ(濃淡ムラ)の有無を目視にて調べ、以下の基準でランク付けした。
ランクA:黒ベタ画像及びハーフトーン画像ともに画像ムラが全く確認されない。
ランクB:画像として問題ないレベルであるが、黒ベタ画像及びハーフトーン画像のどちらかに画像ムラが少し確認される。
ランクC:画像として問題があるレベルで、黒ベタ画像及びハーフトーン画像のどちらかに画像ムラが確認される。
ランクD:画像として問題があるレベルで、黒ベタ画像及びハーフトーン画像ともに画像ムラが確認される。
〔実施例1〕
上記8条スパイラルマンドレルの導入路に、挿入する円筒状金属管をエタノールで洗浄した。非晶質フッ素樹脂(商品名:AF2400、デュポン社製]を、フッ素系不活性液体(商品名:フロリナートFC77、3M社製]に0.6質量/容量%の濃度となるように溶解した塗布液を調製した。この塗布液を上記円筒状金属管の内表面にスプレー塗布し、320℃の電気炉中で30分間加熱処理してフッ素樹脂の加熱溶融を行い、円筒状金属管の内表面にフッ素樹脂層を形成した。ヘキサデカン接触角は、52°であった。このマンドレルを図1に示す環状ダイスに組み込み、以下のようにして成形を行った。
(1)チューブNo.1
材料としては、PBN 81.8%とCB−A 18.2%をタンブラーミキサー(セイワ技研社製TMS−36S)を用いて,予め均一ブレンドを行い,ブレンド物を2軸混練押出し機(池貝社製PCM30)にて温度265℃で溶融混練してペレットを作製した。
次いで前記環状ダイスが先端部に配置された単軸押出し機(プラスチック工学研究所社製GT−32)を用いて、シリンダ−温度275℃で前記ペレットを溶融可塑化し,上記のダイスより溶融樹脂を押し出して直径286nm、厚さ85μmのチューブNo.1を作製した。このチューブの表面抵抗率は、1.3×1012Ω/□であり、面内表面抵抗率のムラは、0.28桁であった。
(2)チューブNo.2
前記材料に代えて、表1のチューブNo.2の欄に示す質量組成の材料を用い、チューブNo.1の場合と同様にして、チューブNo.2を作製した。評価結果を表1に示す。
(3)チューブNo.3
前記材料に代えて、表1のチューブNo.3の欄に示す質量組成の材料を用い、チューブNo.1の場合と同様にして、チューブNo.3を作製した。評価結果を表1に示す。
〔実施例2〕
処理液として、デュポン社製非晶質フッ素樹脂[AF2400]代えて、デュポン社製非晶質フッ素樹脂[AF1600]を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、チューブNo.4〜No.6を作製し、評価した。評価結果を表1に示す。
〔実施例3〕
処理液として、デュポン社製非晶質フッ素樹脂[AF2400]代えて、ダイキン工業社製ポリフロンPTFE−D[D−210C]を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、チューブNo.7〜No.9を作製し、評価した。評価結果を表1に示す。
〔実施例4〕
マンドレルとして、8条スパイラルマンドレルに代えて、前記16条スパイラルマンドレルを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、チューブNo.10〜No.12を作製し、評価した。評価結果を表1に示す。
〔実施例5〕
実施例1と同様にして、導入路の内表面の全てをデュポン社製非晶質フッ素樹脂[AF2400]を用いて表面処理したのち、この導入路の上流側の25mm分の処理層をラップフィルムを用いて取り除いた。これ以外は実施例1と同様にして、チューブNo.13〜No.15を作製し、評価した。評価結果を表1に示す。
〔実施例6〕
実施例1と同様にして、導入路の内表面の全てをデュポン社製非晶質フッ素樹脂[AF2400]を用いて表面処理した後、この導入路の下流側の90mm分の処理層をラップフィルムを用いて取り除いた。これ以外は実施例1と同様にして、チューブNo.16〜No.18を作製し、評価した。評価結果を表1に示す。
〔比較例1〕
実施例1と同様の8条スパイラルマンドレルを用いたが、導入路の内表面の表面処理は行わなかった。また樹脂組成物の組成は、表2の比較例1の欄に示す条件とした。これら以外は実施例1と同様にして、チューブNo.21〜No.23を作製し、評価した。評価結果を表2に示す。
いずれの樹脂組成物でも、表面抵抗率ムラが、0.30桁を超え、表面抵抗率のムラを0.3桁以内に抑制された電子写真用ベルトを得ることができなかった。また、画像評価においても画像として問題があるレベルで、黒ベタ画像及びハーフトーン画像ともに画像ムラが確認された。
〔比較例2〕
導入路の内表面の全てにハードクロムメッキの表面処理を施したマンドレルを用いたこと以外は、比較例1と同様にして、チューブNo.24〜No.26を作製し、評価した。
尚、ハードクロムメッキの表面処理方法は以下の通りである。
メッキ液の組成:無水クロム酸250g/L、硫酸2.5g/L。
電流密度:5A/dm
液温:40〜45℃。
メッキ時間:35分。
メッキ層の厚み:20μm。
評価結果を表2に示す。
〔比較例3〕
導入路の内表面の全てを、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)で被覆した。具体的には、PFAを含む粉体塗料(商品名:ネオフロンAX5830、ダイキン工業社製)の塗膜を形成し、該塗膜を温度350℃で熱処理する作業を3回繰り返した。また樹脂組成物の組成は、表2の比較例3の欄に示す条件とした。これら以外は実施例1と同様にしてチューブNo.27〜No.29を作製し、評価した。評価結果を表2に示す。
〔比較例4〕
マンドレルとして、8条スパイラルマンドレルに代えて、16条スパイラルマンドレルを用いたこと以外は、比較例3と同様にして、チューブNo.30〜No.32を作製し、評価した。評価結果を表2に示す。
〔比較例5〕
樹脂組成物の組成は、表2の比較例5の欄に示す条件とした。即ち、導電性粒子として2種類のカーボンブラックを使用した。これ以外は、比較例3と同様にして、チューブNo.33〜No.35を作製し、評価した。評価結果を表2に示す。
Figure 2017080949
Figure 2017080949
本発明の環状ダイスによって製造されるチューブ状物は、画像形成装置用エンドレスベルトとして使用することができる。この画像形成装置用エンドレスベルトは,複写機,プリンター等の画像形成装置において用いられる感光体ベルトの基材,中間転写ベルト,転写ベルト,メディア吸着搬送ベルトとして利用することができる。
1 円筒状のダイス本体(外子)
2 マンドレル(中子)
3 導入口
4 導入路
5 間隙部
6 螺旋状流路
7 環状流路
8 環状吐出口
A マンドレル径
B 導入路径
C 導入路長さ
D 導入路角度
E スパイラル部出口方向長さ
F 溝幅
G 初期溝深さ
H スパイラル終了部クリアランス
11 滴下装置
12 カメラ
13 サンプル(切断した円筒状金属管)
14 円筒状金属管の軸線
15 カメラの光軸
101 感光ドラム
102 帯電器
103 レーザースキャナー
104 現像器
105 トナー
106 中間転写ベルト
107 張架ローラー
110A 1次転写ローラ
111 2次転写ローラ
112 転写紙
113 クリーニングブレード
114 廃トナーボックス

Claims (3)

  1. 溶融樹脂組成物を溶融押出してチューブ状物を成形するためのダイスであって、円筒状のダイス本体と、マンドレルと、溶融樹脂組成物の導入口と、該ダイス本体と該マンドレルとの間隙部に溶融樹脂組成物を供給するための1つまたは複数の周方向分配用の導入路と、該間隙部において押出方向軸回りに螺旋状に形成された螺旋状流路と、この螺旋状流路の押出方向下流の環状流路と、環状吐出口と、を有する環状ダイスにおいて、該導入路の内表面のすべてまたは一部のぬれ性が、ヘキサデカンを用いた接触角で52°以上であることを特徴とする環状ダイス。
  2. 前記導入路の内表面の50%以上の連続した内表面部分のぬれ性が、ヘキサデカンを用いた接触角で52°以上であることを特徴とする請求項1に記載の環状ダイス。
  3. 請求項1または2に記載の環状ダイスの前記溶融樹脂組成物の導入口に溶融樹脂組成物を供給し、前記環状吐出口からチューブ状連続体を押出することを特徴とするチューブ状物の製造方法。
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