JP2010082906A - 電子写真用ベルト及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】結晶性熱可塑性樹脂と導電性フィラーを含有する樹脂組成物を成形してなる電子写真用ベルトの製造方法において、前記樹脂組成物を溶融して押出すことで、前記樹脂組成物の最大結晶化度の1/5以下の結晶化度を有する管状フィルムに成形し、該管状フィルムを中空円筒状の内型と、内面の粗さを制御した中空円筒状の外型とに挟み込む工程と、前記樹脂組成物のガラス転移温度から結晶化開始温度の間の任意温度まで10℃/min以上の昇温速度で加熱し、その温度域下で該管状フィルムを10kgf/cm2以上に加圧する加熱加圧工程と、ガラス転移点以下の温度まで冷却して型から脱型する工程と、を含むことを特徴とする。
【選択図】なし
Description
前記樹脂組成物を溶融して押出すことで、前記樹脂組成物の最大結晶化度の1/5以下の結晶化度を有する管状フィルムに成形し、該管状フィルムを中空円筒状の内型と、内面の粗さを制御した中空円筒状の外型とに挟み込む工程と、
前記樹脂組成物のガラス転移温度から結晶化開始温度の間の任意温度まで10℃/min以上の昇温速度で加熱し、その温度域下で該管状フィルムを10kgf/cm2以上に加圧する加熱加圧工程と、
ガラス転移点以下の温度まで冷却して型から脱型する工程と、
を含むことを特徴とする。
下記の材料からなる樹脂ペレットを原材料として使用する。
ポリエーテルエーテルケトン(Victrex社製、商品名「ビクトレックスPEEK381G」)82重量部、
導電性カーボンブラック(アセチレンブラック、電気化学工業製、商品名「デンカブラック」)18重量部。
制御されたステンレス鋼からなる外型を被せた。なお、使用した内型と外型の熱膨張係数はそれぞれ、2.4×10-5/℃、1.5×10-5/℃である。前記装着したサンプルを、加熱炉にて、加熱速度50℃/minの速度で、160℃まで加熱した。その後、常温まで冷却し、型から脱型し、中間転写ベルトを得た。なお、内外型の径は160℃で35kgf/cm2の圧力が発現するように設計した。得られた中間転写ベルトの結晶化度は15%であった。
ポリフェニレンサルファイド(東レ社製、商品名「トレリナ」)82重量部、および導電性カーボンブラック(アセチレンブラック、電気化学工業製、商品名「デンカブラック」)18重量部からなる樹脂ペレットを原材料として使用する。この樹脂ペレットを、一軸スクリュー押出機に供給し、円筒ダイス(内径 253 mm、スリット幅 1 mm)より溶融押出し、Φ250mm、幅400mm、厚み100μmの管状フィルムを得た。円筒ダイスの中心にはマンドレルを設置し、このマンドレルの表面温度は 60℃ に制御した。得られた管状フィルムの結晶化度は3.5%であった。なおPPSと導電性カーボンブラックを含有する樹脂組成物の最大結晶化度である60%である。得られた管状フィルムは、体積抵抗値が8.0×109Ω・cmであり、最大値と最小値の比は、3.0であった。また幅方向の表面粗さRzは0.9μmであった。この管状フィルムのガラス転移温度は90℃であり、結晶化開始温度は115℃である。
実施例1で用いた樹脂ペレットを、一軸スクリュー押出機に供給し、円筒ダイス(内径 253 mm、スリット幅 1 mm)より溶融押出し、Φ250mm、幅400mm、厚み100μmの管状フィルムを得た。円筒ダイスの中心にはマンドレルが設置されている。このマンドレルの表面温度を230℃で制御することで、押出されたPEEKを除冷し、結晶化度が20%の円筒状フィルムを得た。得られた管状フィルムは、体積抵抗値が3.0×1010Ω・cmであり、最大値と最小値の比は、2.5であった。表面粗さRzは0.9μmであった。
管状フィルムの表面改質処理における加熱温度を300℃に変更した以外は、実施例2と同様の方法で、中間転写ベルトを得た。なお、内外型の径は300℃で30kgf/cm2の圧力が発現するように設計した。得られた中間転写ベルトは、体積抵抗値の平均が、5×1010Ω.cmであり、最大値と最小値の比は12.5であった。表面粗さRzは0.50μmであった。また、結晶化度は 30% であった。得られた中間転写ベルトを実機に組み込み色ずれを評価した結果、抵抗値のムラによる転写ムラが発生し、画像不良が発生した。
管状フィルムの表面改質処理における加熱温度(300℃)で30分保持をした以外は、比較例2と同様の方法で、中間転写ベルトを得た。得られた中間転写ベルトは、体積抵抗値の平均が、9×109Ω.cmであり、最大値と最小値の比は2.8であった。また、表面のグロスは20°で90であり、表面粗さRzは0.50μmであった。しかし中間転写ベルトを型から脱型使用とした際、過度の結晶化が進んでおり、破断してしまい、ベルト形状を得ることが出来なかった。
Claims (5)
- 結晶性熱可塑性樹脂と導電性フィラーを含有する樹脂組成物を成形してなる電子写真用ベルトの製造方法において、
前記樹脂組成物を溶融して押出すことで、前記樹脂組成物の最大結晶化度の1/5以下の結晶化度を有する管状フィルムに成形し、該管状フィルムを中空円筒状の内型と、内面の粗さを制御した中空円筒状の外型とに挟み込む工程と、
前記樹脂組成物のガラス転移温度から結晶化開始温度の間の任意温度まで10℃/min以上の昇温速度で加熱し、その温度域下で該管状フィルムを10kgf/cm2以上に加圧する加熱加圧工程と、
ガラス転移点以下の温度まで冷却して型から脱型する工程と、
を含むことを特徴とする電子写真用ベルトの製造方法。 - 前記外型の幅方向の内面粗さが、十点平均粗さ(Rz)で0.2μm以上0.7μm以下である、請求項1に記載の電子写真用ベルトの製造方法。
- 前記結晶性熱可塑性樹脂組成物が、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を主成分として含有することを特徴とする請求項1または2に記載の電子写真用ベルトの製造方法。
- 前記結晶性熱可塑性樹脂組成物が、ポリフェニレンスルフィド(PPS)を主成分として含有することを特徴とする請求項1または2に記載の電子写真用ベルトの製造方法。
- 請求項1から4のいずれかに記載の方法で製造した、面内体積抵抗値の最大値と最小値の比が10以下であることを特徴とする電子写真用ベルト。
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