JP2016201424A - プリント配線板およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】厚い電子部品を収容し得る深い凹部と、良好な信頼性を有し、安価で製造され得るプリント配線板の提供。【解決手段】実施形態のプリント配線板は、絶縁基板33、絶縁基板33に設けられる第1および第2導体層31、32を有するコア基板30と、第1導体層31上および第2導体層32上にそれぞれ形成されていて樹脂絶縁層と導体層とを積層してなる少なくとも1層のビルドアップ層をそれぞれ有する第1および第2ビルドアップ配線層10、20を有している。そして、コア基板30および第2ビルドアップ配線層20を貫通し、第1ビルドアップ配線層10の厚さ方向で第1導体層31と第1ビルドアップ配線層10との界面よりも絶縁基板33から離れた位置に底面35aを有する凹部35が設けられ、凹部35の底面35aに電子部品との接続パッド15が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、凹部を有するプリント配線板、および、その製造方法に関する。
特許文献1には、キャビティ領域を有する印刷回路基板が開示されている。印刷回路基板は、絶縁材の両面に金属層が形成されているベース回路基板と、ベース回路基板の両面に形成されている外部回路層とを有している。そして、特許文献1の印刷回路基板は、ベース回路基板の一面側の外部回路層の一部の領域を厚さ方向全体に亘って除去することにより形成されるキャビティ領域を有している。
特表2013−520007号公報
特許文献1の印刷回路基板では、電子部品などが収容されるキャビティ部は、ベース回路基板の一方の外部回路層内だけに形成されている。キャビティ部の最大の深さは、外部回路層の厚さに制限される。キャビティ部を深くするには、外部回路層の絶縁層または金属回路層を厚くするかその層数を増やさなければならない。また、印刷回路基板の厚さが厚くなると考えられる。
本発明のプリント配線板は、第1面および前記第1面側と反対側の第2面を有する絶縁基板、前記絶縁基板の第1面に設けられる第1導体層、および、前記絶縁基板の第2面に設けられる第2導体層を有するコア基板と、前記第1導体層上に形成されていて樹脂絶縁層と導体層とを積層してなる少なくとも1層のビルドアップ層を有する第1ビルドアップ配線層と、前記第2導体層上に形成されていて樹脂絶縁層と導体層とを積層してなる少なくとも1層のビルドアップ層を有する第2ビルドアップ配線層と、を有している。そして、前記コア基板および前記第2ビルドアップ配線層を貫通し、前記第1ビルドアップ配線層の厚さ方向で前記第1導体層と前記第1ビルドアップ配線層との界面よりも前記絶縁基板の第1面から離れた位置に底面を有する凹部が設けられ、前記凹部の底面に電子部品との接続パッドが設けられている。
本発明のプリント配線板の製造方法は、第1面と該第1面と反対側の第2面とを有する絶縁基板および該絶縁基板の両面に設けられる導体パターンからなるコア基板を用意することと、前記絶縁基板の第1面および該第1面の前記導体パターン上に、少なくとも1つの樹脂絶縁層と少なくとも1つの導体層とを有する第1ビルドアップ配線層を形成することと、前記絶縁基板の第2面および該第2面の前記導体パターン上に、少なくとも1つの樹脂絶縁層と少なくとも1つの導体層とを有する第2ビルドアップ配線層を形成することと、少なくとも前記絶縁基板の一部および前記第2ビルドアップ配線層の一部を除去することにより前記コア基板および前記第2ビルドアップ配線層を貫通する凹部を形成することとを有している。そして、前記第1ビルドアップ配線層の厚さ方向で前記第1ビルドアップ配線層と前記絶縁基板の第1面の前記導体パターンとの界面よりも前記絶縁基板の第1面から離れた位置に底面を有する前記凹部が形成される。
本発明の実施形態のプリント配線板によれば、凹部を深く形成するためにプリント配線板全体の厚さを厚くする必要がない。
本発明の一実施形態のプリント配線板の断面図。 図1に示されるプリント配線板の凹部の底面付近の拡大図。 図1に示されるプリント配線板の凹部の隅部分の形状の別例を示す図。 図1に示されるプリント配線板の凹部内の接続パッドの別例を示す図。 本発明の一実施形態のプリント配線板の第1表面を示す図。 本発明の一実施形態のプリント配線板の第2表面を示す図。 本発明の他の実施形態のプリント配線板の断面図。 本発明の他の実施形態のプリント配線板の断面図。 本発明の一実施形態のプリント配線板の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態のプリント配線板の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態のプリント配線板の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態のプリント配線板の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態のプリント配線板の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態のプリント配線板の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態のプリント配線板の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態のプリント配線板の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態のプリント配線板の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態のプリント配線板の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態のプリント配線板の製造方法の一例を示す図。 本発明の一実施形態のプリント配線板の製造方法の溝形成の別例を示す図。 本発明の一実施形態のプリント配線板の製造方法の溝形成の別例を示す図。 図4Bに示される実施形態のプリント配線板の製造方法の一例を示す図。 図4Bに示される実施形態のプリント配線板の製造方法の一例を示す図。 図4Bに示される実施形態のプリント配線板の製造方法の一例を示す図。 図4Bに示される実施形態のプリント配線板の製造方法の一例を示す図。 図4Bに示される実施形態のプリント配線板の製造方法の一例を示す図。
つぎに、本発明の一実施形態のプリント配線板が図面を参照しながら説明される。実施形態のプリント配線板1(以下、プリント配線板は、単に配線板とも称される)は、図1に示されるように、コア基板30と、第1ビルドアップ配線層10と、第2ビルドアップ配線層20とを有している。コア基板30は、第1面33Fおよび第1面33F側と反対側の第2面33Bを有する絶縁基板33、絶縁基板33の第1面33Fに設けられる第1導体層31、ならびに、絶縁基板33の第2面33Bに設けられる第2導体層32を有している。第1ビルドアップ配線層10は、第1導体層31上、および第1導体層31から露出する絶縁基板33の第1面33F上に形成されている。第2ビルドアップ配線層20は、第2導体層32上、および第2導体層32から露出する絶縁基板33の第2面33B上に形成されている。そして、実施形態のプリント配線板1には、第1ビルドアップ配線層10の厚さ方向において、第1導体層31と第1ビルドアップ配線層10との界面310よりも絶縁基板33の第1面33Fから離れた位置に底面35aを有する凹部35が設けられている。凹部35は、コア基板30および第2ビルドアップ配線層20を貫通している。凹部35内に、電子部品との接続パッド15が設けられている。
本実施形態において、「コア基板」は、プリント配線板1内の他の樹脂絶縁層または導体層のいずれにも支持されることなく形成され、かつ、他の樹脂絶縁層または導体層が表面上に形成されている基板を意味している。従って「コア基板」は、その形成材料に関して限定されず、また、プリント配線板1の厚さ方向の中心に位置している基板に限定されるものでもない。
第1ビルドアップ配線層10は、少なくとも1層のビルドアップ層を有している。図1に示される例では、第1ビルドアップ配線層10は、コア基板30上に形成されているビルドアップ層11およびビルドアップ層11上に形成されているビルドアップ層12の2つのビルドアップ層を有している。ビルドアップ層11は、樹脂絶縁層11aおよび樹脂絶縁層11a上に積層されている導体層11bにより形成されている。同様に、ビルドアップ層12は、樹脂絶縁層12aおよび樹脂絶縁層12a上に積層されている導体層12bにより形成されている。
第2ビルドアップ配線層20は、少なくとも1層のビルドアップ層を有している。図1に示される例では、第2ビルドアップ配線層20は、コア基板30上に形成されているビルドアップ層21およびビルドアップ層21上に形成されているビルドアップ層22の2つのビルドアップ層を有している。ビルドアップ層21は、樹脂絶縁層21aおよび樹脂絶縁層21a上に積層されている導体層21bにより形成されている。同様に、ビルドアップ層22は、樹脂絶縁層22aおよび樹脂絶縁層22a上に積層されている導体層22bにより形成されている。
実施形態のプリント配線板1は、第1ビルドアップ配線層10側の表面である第1表面1Fおよび第2ビルドアップ配線層20側の表面である第2表面1Bを有している。図1には、第1表面1Fにソルダーレジスト層51Fが形成され、第2表面1Bにソルダーレジスト層51Bが形成される例が示されている。
実施形態のプリント配線板1には、第2ビルドアップ配線層20に加えて、コア基板30を貫通する凹部35が設けられている。凹部35は、図1に示されるように、第1ビルドアップ配線層10内にまで及んでいる。凹部35の底面35aは、第1ビルドアップ配線層10の厚さ方向において、コア基板30を形成している第1導体層31と、第1ビルドアップ配線層10との界面310よりも、絶縁基板33の第1面33Fから離れた位置にある。すなわち、凹部35の底面35aは、第1導体層31と、第1ビルドアップ配線層10との界面310よりも、プリント配線板1の第1表面1F側に位置している。それにより、第2ビルドアップ配線層20の厚さおよびコア基板30の厚さの合計値よりも、さらに大きな深さを有する凹部35が形成されている。第2ビルドアップ配線層の厚さよりも厚い電子部品(図示せず)が収容され得る。さらに、第2ビルドアップ配線層20およびコア基板30の合計の厚さを超える厚さの電子部品さえも、プリント配線板1を厚くすることなく収容されることがある。
また、実施形態のプリント配線板1によれば、コア基板30を貫通する深い凹部35が形成されているため、プリント配線板1内に実装可能な電子部品の種類が増えると考えられる。プリント配線板1内に多くの電子部品が実装されると、電子部品間の電気的接続のうち、プリント配線板1の配線パターンだけで接続され得るものの数が増えることがある。それにより、たとえば、プリント配線板1とプリント配線板1が実装されるマザーボード(図示せず)との接続点数が少なくなることがある。プリント配線板1が用いられる電子機器の信頼性が向上することがある。
図1に示されるように、凹部35は、プリント配線板1の第2表面1Bに開口部を有している。凹部35は、第2ビルドアップ配線層20およびコア基板30を貫通し、第1ビルドアップ配線層10内に底面35aを有している。凹部35の底面35aと絶縁基板33の第1面33Fとの距離L1は、たとえば、10〜20μmである。距離L1は、たとえば、後述の凹部35の形成に用いられる分離膜40および金属箔42(図5C参照)の厚さにより調整され得る。距離L1が大きいほど、凹部35の深さD1は深くなる。より厚い電子部品が収容され得る。しかしながら、距離L1を大きくするには、厚い分離膜40および金属箔42が必要となる。また、樹脂絶縁層11aも厚くなるため、凹部35に収容される電子部品の厚さなどに応じて選択される。コア基板30の厚さとしては、50〜400μmが例示される。適度な剛性が確保され得る。第2ビルドアップ配線層20の厚さは、ビルドアップ層の層数などに応じて様々な値に選択され得る。図1に示されるように、2層のビルドアップ層で形成される場合、第2ビルドアップ配線層20の厚としては、15〜60μmが例示される。従って、この場合、凹部35の深さD1は、50〜500μmとなり得る。半導体素子のチップなどが、高度な裏面研磨などによる薄板加工を求められることなく収容され得る。
図1に示される例では、コア基板30内、ならびに、前記第1および第2ビルドアップ配線層10、20内の凹部35の内壁面には、絶縁基板33、ならびに、樹脂絶縁層11a、21a、および22aだけが露出している。凹部35に収容される電子部品(図示せず)とプリント配線板1内の導電体との意図しない接触のリスクが少ないと考えられる。図1に示される例では、凹部35の内壁面は、プリント配線板1の厚さ方向と略平行な壁面である。しかしながら、凹部35は、プリント配線板1の第2表面1B側または第1表面1F側から他面側に向かってテーパーする形状であってよい。
図1に示される例では、凹部35は、底面35aの近傍で拡幅または拡径している。図2Aに拡大して示されるように、凹部35の内壁面の第1ビルドアップ配線層10で形成される部分の一部が樹脂絶縁層11側に凹んでいてよい。すなわち、凹部35の内壁面の第1ビルドアップ配線層10で形成される部分の一部が、コア基板30で形成される部分よりも凹んでいてよい。また、図2Bに示されるように、凹部35の内壁面の第1ビルドアップ配線層10で形成される部分の全体が、コア基板30で形成される部分よりも凹んでいてもよい。図2Bには、凹部35の内壁面の第1ビルドアップ配線層10で形成される部分が、コア基板30側の壁面35fと壁面25fの下方の35gからなる例が示されている。後述のように、凹部35の形成に用いられる分離膜40と金属箔42(図5C参照)とにより、このような凹みが形成され得る。
凹部35内には、図示しない電子部品を覆う保護樹脂(図示せず)などが充填されることがある。この保護樹脂の膨張および収縮によりプリント配線板1内に生じる応力は、凹部35の角部35bに集中すると考えられる。図2Aには、凹部35の内壁面が第1ビルドアップ配線層10内で凹んでいない場合の角部35bが示されている。凹部35の内壁面が第1ビルドアップ配線層10内で凹んでいると、応力は角部35c〜35eに分散すると考えられる。周囲の温度変化などにより、プリント配線板1内に凹部35の角部を発端とするクラックなどが生じるリスクが少なくなると考えられる。凹部35の内壁面の第1ビルドアップ配線層10内での凹みの大きさD2は、20μmが例示される。第1ビルドアップ配線層10内のスペースがさほど多く奪われることなく応力の分散作用が得られると考えられる。図2Bに示される形状では、応力がより多くの箇所に分散されると考えられる。
図3Aは、実施形態のプリント配線板1の第2表面1B側を示しており、図3Bは、第1表面1F側を示している。図3Aに線I−Iで示されるような接続パッド15を通る位置での断面が図1に示されている。実施形態のプリント配線板1では、図1に示されるように、接続パッド15は、凹部35の底面35aに設けられている。図2Aに示されるように、凹部35の底面35aに接続パッド15の表面15aが露出している。
接続パッド15の表面15aは、図2Cに示されるように、接続パッド15の周囲の凹部35の底面35aよりも凹んでいてもよい。すなわち、表面15aは、凹部35の底面35aを形成している第1ビルドアップ配線層10の樹脂絶縁層11aの表面よりも凹んでいてもよい。後述のように、たとえば、凹部35の形成に用いられる金属箔42(図5K参照)の除去の後もエッチングが継続されることにより、接続パッド15の表面15aを凹部35の底面35aよりも凹ませることができる。接続パッド15の表面15aが接続パッド15の周囲よりも凹んでいると、はんだ(図示せず)などの電子部品との接続材が適度な量で安定して供給されると考えられる。はんだなどの溶融時に、周囲への濡れ広がりが抑制されると考えられる。隣接する接続パッド15間のショートなどの発生リスクが少なくなると考えられる。凹部35の底面35aからの接続パッド15の表面15aの凹みの大きさD3は、5μmが例示される。表面15aを凹ませるための時間があまり長くかからず、かつ、はんだなどによるショートの抑制作用が得られると考えられる。
図2Aに示される例では、接続パッド15は、凹部35の底面35aに表面15aを露出し、樹脂絶縁層11aを貫通して導体層11bに向かって延びている。接続パッド15は、図2Aに示されるように、凹部35の底面35aから導体層11bに向かって拡幅もしくは拡径している。換言すると、接続パッド15は、第1ビルドアップ配線層10内から凹部35側に向かってテーパーする形状を有している。凹部35内に露出する接続パッド15の表面15aは接続パッド15の他の部分の断面より小さい。隣接する接続パッド15との間隔が広くなるため、はんだなどの接続材などによる接続パッド15間のショートが発生し難いと考えられる。一方、導体層11bに向かうほど、接続パッド15の断面は大きくなる。電気抵抗が小さくなると考えられる。
図1に示される実施形態のプリント配線板1の第1ビルドアップ配線層10は、樹脂絶縁層11aを貫通するビア導体11c、および、樹脂絶縁層12aを貫通するビア導体12cを、それぞれ複数個有している。また、第2ビルドアップ配線層20は、樹脂絶縁層21aを貫通するビア導体21c、および、樹脂絶縁層22aを貫通するビア導体22cを、それぞれ複数個有している。また、コア基板30は、絶縁基板33を貫通していて第1導体層31と第2導体層32とを接続する複数のスルーホール導体34を有している。第1ビルドアップ配線層10内のビア導体12cは、導体層11bと導体層12bとを接続している。また、第2ビルドアップ配線層20内のビア導体21cは、導体層21bとコア基板30の第2導体層32とを接続している。ビア導体22cは、導体層21bと導体層22bとを接続している。
図1に示されるように、実施形態では、第1ビルドアップ配線層10内の樹脂絶縁層11aを貫通するビア導体11cは、層間ビア導体112と凹部ビア導体111とを含んでいる。層間ビア導体112は、導体層11bとコア基板30の第1導体層31とを接続している。凹部ビア導体111は凹部35の底面35aに一面を露出しており、凹部ビア導体111の凹部35側と反対側の端部は導体層11bに接続されている。
実施形態のプリント配線板1内の各ビア導体は、凹部ビア導体111を含めて、導電体により形成される。従って、凹部35の底面35aに露出する凹部ビア導体111の一面に、凹部35に収容される電子部品(図示せず)の電極が接続されてよい。すなわち、凹部ビア導体111は、凹部35の底面35aに露出する面を接続面とする、図示されない電子部品との接続パッドとして機能し得る。従って、凹部35の底面35aに設けられる接続パッド15は、凹部ビア導体111の露出面を接続面として凹部ビア導体111により形成されてよい。図1、2A〜2C、4A、および4Bには、そのように、第1ビルドアップ配線層10内のビア導体の一部(凹部ビア導体111)が接続パッドとして用いられ得る例が示されている。
凹部ビア導体111を接続パッドとして電子部品の電極などが接続されると、導体層11bなどのプリント配線板1内の各導体層と電子部品との間の電気的抵抗が小さくなることがある。図3Aに示されるように、凹部35内には、複数の接続パッド15が形成され得る。多くの電極を有するマイコンやロジックICなどの半導体装置との接続や、数多くの電子部品との接続が可能になる。たとえば、凹部35内に唯一収容される電子部品の電極数と、または、凹部35内に収容される複数個の電子部品の電極の合計数と、同数の接続パッド15が設けられてよい。そして、そのような複数の接続パッド15の全てが、凹部ビア導体111により形成されてよい。凹部35内に収容される多極および/または多数の電子部品それぞれとプリント配線板1内の導体層との間の電気的抵抗が小さくなることがある。
第1ビルドアップ配線層10の厚さ方向の凹部ビア導体111の長さは、凹部ビア導体111に貫通される樹脂絶縁層11a内の凹部ビア導体111以外のビア導体の長さよりも短くてよい。図2Aに示される例では、凹部ビア導体111は、第1ビルドアップ配線層10の厚さ方向において、層間ビア導体112よりも短い。接続パッド15に接続される電子部品と導体層11bとの間の電気的抵抗が小さいと考えられる。たとえば、凹部35内に収容される電子部品と、プリント配線板1の第1表面1F上に実装される他の電子部品とが、より小さい電気的抵抗で接続されると考えられる。
実施形態では、図1に示されるように、凹部ビア導体111は、凹部35の底面35aを形成する樹脂絶縁層11a内に複数個形成されている。凹部ビア導体111の底面35aへの露出面には、好ましくは、電子部品(図示せず)の電極が接続される。そのため、ファインピッチで形成されている電極を有する電子部品が実装される場合は、凹部ビア導体111も、電子部品の電極に応じてファインピッチで形成される。たとえば、凹部ビア導体は、100〜500μmピッチで形成され得る。
第1ビルドアップ配線層10の樹脂絶縁層11a内には、凹部ビア導体111以外に層間ビア導体112が形成されている。層間ビア導体112は、凹部35と平面視で重ならない領域の樹脂絶縁層11a内に形成されている。凹部ビア導体111は、図3Aに示される例では、X方向およびY方向に同じピッチで形成されている。凹部35内の凹部ビア導体111の配置密度は層間ビア導体112の配置密度よりも大きい。ファインピッチで形成されるビア導体が、たとえば凹部35内などの特定の部分に集中して配置されると、製造時の条件管理や検査の要点が絞られると考えられる。プリント配線板1の製造が容易になると考えられる。
前述のように、第1ビルドアップ配線層10の厚さ方向の凹部ビア導体111の長さは、層間ビア導体112の長さよりも短い。凹部ビア導体111および層間ビア導体112は、好ましくは同時に、たとえば、電解めっきにより形成される。配置密度の大きい凹部ビア導体111の形成部分の方が層間ビア導体112の形成部分よりも、めっき電流の電流密度が小さいと推定される。凹部ビア導体111の方が電解めっき膜の形成速度が遅いと考えられる。しかしながら、凹部ビア導体111の方が層間ビア導体112よりも短い。凹部ビア導体111と層間ビア導体112との間で、所望の長さに形成されるまでの時間の差が少なくなると考えられる。凹部ビア導体111および層間ビア導体112と接する導体層11bの表面の凹凸が少ないと考えられる。
図3Bに示されるように、実施形態のプリント配線板1の第1表面1Fには、接続パッド55Fが形成されている。接続パッド55Fは、第1ビルドアップ配線層10の最表層の導体層である導体層12b(図1参照)に形成されている。ソルダーレジスト層51Fの開口部52Fに接続パッド55Fの表面が露出している。接続パッド55Fの形状は、導体層12bのパターニングにより定められるか、ソルダーレジスト層51Fの開口部52Fにより画定され得る。
図3Aに示されるように、実施形態のプリント配線板1の第2表面1Bには、接続パッド55Bが形成されている。接続パッド55Bは、第2ビルドアップ配線層20の最表層の導体層である導体層22b(図1参照)に形成されている。ソルダーレジスト層51Bの開口部52Bに接続パッド55Bの表面が露出している。接続パッド55Bの形状は、導体層22bのパターニングにより規定されるか、ソルダーレジスト層51Bの開口部52Bにより画定され得る。
実施形態のプリント配線板1の第1表面1Fには、凹部35に収容される電子部品以外の電子部品(図示せず)が実装され得る。接続パッド55Fは、第1表面1Fに実装される電子部品の電極と接続されてよい。凹部35内の電子部品と第1表面1F上の電子部品とが、短い経路で電気的に接続され得る。
実施形態のプリント配線板1は、マザーボードとして用いられる外部の配線板(図示せず)に実装されてもよい。第1表面1Fに電子部品が実装される場合は、プリント配線板1は、第2表面1Bをマザーボード側に向けて実装されてよい。その場合、接続パッド55Bは、マザーボード上の接続パッドなどと接続されてよい。
第1表面1Fの接続パッド55Fと、第2表面1Bの接続パッド55Bとは、ビア導体11c、12c、21c、および22cを介して互いに電気的に接続されてよい。接続パッド55Fおよび接続パッド55Bは、ビア導体11c、12c、21c、および/または22cを介してプリント配線板1内の導体層それぞれと電気的に接続されてよい。また、接続パッド55Fおよび接続パッド55Bは、凹部ビア導体111と電気的に接続されてよい。たとえば、図2Aに示される例では、接続パッド55Fは、凹部ビア導体111と、導体層11b内の配線パターン11baを介して電気的に接続されている。配線パターン11baは、また、凹部ビア導体111と、第1ビルドアップ配線層10内の層間ビア導体112およびビア導体12cとを接続している。凹部ビア導体111は、層間ビア導体112と接続されることにより第2表面1B側の接続パッド55B(図1参照)と電気的に接続され得る。第1ビルドアップ配線層10の最表層の導体層12bを経由せずに、凹部35に近い内層の導体層11bを介して、凹部ビア導体111と接続パッド55Bとが電気的に接続される。凹部ビア導体111と接続パッド55Bとの間の接続経路が短くなると考えられる。凹部35内に収容される電子部品と、たとえば、第2表面1B側に接続されるマザーボードなどとが低い電気抵抗で接続されると考えられる。
図3Aおよび図3Bには、接続パッド55Bおよび接続パッド55Fが、それぞれ、X方向およびY方向に等ピッチで形成される例が示されている。図3Aの例では、接続パッド55Bは、凹部35の周囲を2列で周回するように形成されている。図3Bの例では、接続パッド55Fは、第1表面1Fの略全面にわたってドットパターン状に形成されている。しかしながら、接続パッド55F、55Bの配置は、図3Aまたは図3Bに示される配置に限定されない。任意の数の接続パッド55F、55Bが、プリント配線板1に実装される電子部品や、プリント配線板1と接続されるマザーボードの配線パターンなどに応じて任意の位置に形成されてよい。
図3Aに示される例では、凹部35の平面形状は略正方形である。凹部35の平面形状は、これに限定されず、他の形状であってもよい。たとえば、凹部35は、三角形、矩形、五角形以上の多角形、円形または楕円形などであってもよい。凹部35内に収容される電子部品の形状などに応じて、任意の平面形状の凹部35が形成されてよい。また、凹部35の平面形状が多角形の場合、コーナー部に、面取り形状またはアール付けされた形状を有していてもよい。電子部品などを覆う保護樹脂などが凹部35内に充填される場合に、コーナー部に未充填箇所が生じ難いと考えられる。
コア基板30を構成する絶縁基板33は、主に、ガラスクロスやアラミド繊維などの補強材と、これらの補強材に含浸されたエポキシ樹脂などの樹脂材料で形成される。樹脂材料は、シリカなどの無機粒子を含んでいてもよい。絶縁基板33は、樹脂材料だけで形成されていてもよい。
第1および第2ビルドアップ配線層10、20内の樹脂絶縁層11a、12a、21a、および22aは、エポキシ樹脂などの樹脂材料により主に形成される。絶縁基板33と同様にシリカなどの無機粒子を含んでいてもよい。樹脂絶縁層11a、12a、21a、および22aは、ガラスクロスなどの補強材を含んでいない方が好ましいことがある。たとえば、樹脂絶縁層11a、12a、21a、および22aと無電解めっきなどによる金属被膜との密着性が向上することがある。また、実施形態のプリント配線板1では、樹脂絶縁層11aにより形成される凹部35の底面35aにガラスクロスなどの補強材が樹脂部分から突出するように露出することが生じない。電子部品(図示せず)が底面35aに形成されている接続パッド15に安定して接続され得る。しかしながら、金属被膜との密着性や補強材の露出などの問題が少ない場合などは、樹脂絶縁層11a、12a、21a、および22aは、補強材を含んでいてもよい。補強材を含む絶縁基板33は、補強材を含む樹脂絶縁層11a、12a、21a、および22a、または、補強材を含まない樹脂絶縁層11a、12a、21a、および22aと組み合わされてもよい。
コア基板30の第1および第2導体層31、32は多層構造であってよい。たとえば、第1および第2導体層31、32は、それぞれ、絶縁基板33に積層された金属箔と、この金属箔上に形成されている1または2以上の金属膜との積層構造を有していてよい。図1には、第1および第2導体層31、32が3層構造で形成されている例が示されている。第1および第2導体層31、32の構造は、これに限定されず、金属箔または金属膜による単層構造であってもよい。第1および第2導体層31、32は、好ましくは銅により形成される。コア基板30内のスルーホール導体34は、絶縁基板33を貫通する孔に充填されている銅などの導電体により形成される。好ましくは、スルーホール導体34は、第1および第2導体層31、32を形成する1または2以上の金属膜と一体に形成される。
第1および第2ビルドアップ配線層10、20内の導体層11b、12b、21b、および22bは、第1および第2導体層31、32と同様に、銅などの金属箔や金属膜による多層構造を有していてよい。或いは、導体層11b、12b、21b、および22bは、それぞれ、単層構造であってよい。図1には、導体層11b、21bが3層構造であり、導体層12b、22bが2層構造の例が示されている。第1および第2ビルドアップ配線層10、20内のビア導体11c、12c、21c、および22cは、それぞれ、樹脂絶縁層11a、12a、21a、および22aを貫通する孔に充填されている銅などの導電体により形成される。好ましくは、各ビア導体は、第1および第2ビルドアップ配線層10、20内の各導体層を形成する1または2以上の金属膜と一体に形成される。
ソルダーレジスト層51Fには、接続パッド55Fを露出する開口部52Fが設けられている。ソルダーレジスト層51Bには、接続パッド55Bを露出する開口部52Bが設けられている。図1に示される例では、開口部52Fに露出する接続パッド55F上に保護膜56Fが形成されている。接続パッド55B上に保護膜56Bが形成されている。保護膜56F、56Bは、接続パッド55F、55Bを酸化などの腐食から保護し、および/または、接続パッド55F、55B上の電子部品との接続を強固にすることがある。
図示されていないが、保護膜56F、56Bと同様の材料による保護膜が、凹部35内の接続パッド15の表面15a上に形成されていてもよい。凹部35内に収容される電子部品との強固で信頼性の高い接続が得られることがある。図2Cに示されるように、表面15aが、樹脂絶縁層11aからなる周囲の部分よりも凹んでいると、保護膜の形成スペースが確保されると共に、意図しない保護膜の拡大などが制限され、接続パッド15間でのショートなどが抑制されると考えられる。
図4Aには、1つのビルドアップ層のみから、それぞれ構成される第1および第2ビルドアップ配線層110、120を有する実施形態のプリント配線板101が示されている。図1に示されるプリント配線板1と同様の要素についての説明や図中の符号は省略される。第1ビルドアップ配線層110はビルドアップ層11だけで構成されている。また、第2ビルドアップ配線層120はビルドアップ層21だけで構成されている。図1のプリント配線板1よりも薄いプリント配線板101が得られることがある。しかも、コア基板30の厚さを含む、たとえば100μmを超える深さの凹部135が形成され得る。
また、実施形態のプリント配線板は、2つを超える数のビルドアップ層からなる第1および第2ビルドアップ配線層を有していてもよい。図4Bには、3つのビルドアップ層から、それぞれ構成される第1および第2ビルドアップ配線層210、220を有するプリント配線板201が示されている。図4Bに示されるプリント配線板201では、第1ビルドアップ配線層210は、ビルドアップ層11、12、およびビルドアップ層13で構成されている。また、第2ビルドアップ配線層220は、ビルドアップ層21、22、およびビルドアップ層23で構成されている。プリント配線板201内に、より複雑な電気回路が形成され得る。
ビルドアップ層13、23は、それぞれ、ビルドアップ層11、21と同様の構造を有している。ビルドアップ層13は、絶縁基板33の第1面33F上に形成されている樹脂絶縁層13aと、樹脂絶縁層13a上に形成されている導体層13bとを有している。樹脂絶縁層13a内には、樹脂絶縁層13aを貫通し、導体層13bと第1導体層31とを接続するビア導体13cが形成されている。ビルドアップ層23は、絶縁基板33の第2面33B上に形成されている樹脂絶縁層23aと、樹脂絶縁層23a上に形成されている導体層23bとを有している。樹脂絶縁層23a内には、樹脂絶縁層23aを貫通し、導体層23bと第2導体層32とを接続するビア導体23cが形成されている。樹脂絶縁層13a、23aは、樹脂絶縁層11a、21aと同様の材料で形成され得る。導体層13b、23bは、導体層11b、21bと同様の材料で形成され得る。また、ビア導体13c、23cは、ビア導体11c、21cと同様の材料で形成され得る。
図4Bに示されるプリント配線板201では、第2ビルドアップ層220およびコア基板30を貫通し、さらに、ビルドアップ層13を貫通する凹部235が形成されている。凹部235は、図1に例示される実施形態の凹部35と同様に、ビルドアップ層11内に底面235aを有している。実施形態のプリント配線板の凹部は、コア基板30に隣接するビルドアップ層内ではなく、凹部235のように、さらにプリント配線板1の第1表面1F側に形成されているビルドアップ層内に底面を有していてもよい。プリント配線板の厚さを厚くすることなく、より厚い電子部品(図示せず)を収容可能な、いっそう深い凹部が形成され得る。なお、ビルドアップ層13、23が形成される点と、凹部235がビルドアップ層13を貫通している点を除けば、図1に示されるプリント配線板1と図4Bに示されるプリント配線板201とは、略同じ構造である。従って、同様の要素についての説明や図中の符号は省略される。
図示されていないが、実施形態のプリント配線板は、図4Aに示される構造と図4Bに示される構造とが組み合わされた構造であってもよい。すなわち、図4Bに示される構造において、ビルドアップ層12およびビルドアップ層22が設けられない構造であってもよい。実施形態のプリント配線板の第1および第2ビルドアップ配線層の構成は、プリント配線板内に形成されるべき電気回路の規模や複雑性、および/または、実装される電子部品の数や種類に応じて適宜決定され得る。
図1に示される実施形態のプリント配線板1の製造方法の一例が、図5A〜5Kを参照して説明される。図5Aに示されるように、第1面33Fと第1面33Fと反対側の第2面33Bとを有する絶縁基板33の第1面33Fに金属箔31aが積層され、第2面33Bに金属箔32aが積層されている積層板30aが用意される。絶縁基板33は、好ましくは、ガラスクロスなどの補強材と、補強材に含浸された樹脂材料で形成されている。樹脂材料は、エポキシ樹脂などであってよく、シリカなどの無機粒子を含んでいてもよい。金属箔31a、32aは、好ましくは銅箔である。積層板30aは、市販の両面銅張積層板であってよい。積層板30aの厚さは、たとえば、50〜400μmである。金属箔31a、32aの厚さは、たとえば、1〜15μm程度である。
金属箔31aと金属箔32aとが接続される位置に積層板30aを貫く貫通孔が形成される。積層板30aの両側から平面視で同じ位置に、たとえば、レーザー光が照射される。たとえば、CO2レーザーが用いられる。貫通孔内および金属箔31a、32a上に無電解めっきやスパッタリングなどにより、金属被膜が形成される。続いて、たとえば、金属被膜上に、図示しないめっきレジスト膜が形成される。めっきレジスト膜には、第1導体層31または第2導体層32(図5B参照)の形成箇所に応じた位置に開口部が設けられる。金属被膜をシード層として電流が供給され、めっきレジスト膜の開口部に露出する金属被膜上に、電解めっき膜が形成される。図5Bに示されるように、金属箔31a、金属被膜31bおよび電解めっき膜31cからなる第1導体層31が形成される。金属箔32a、金属被膜32bおよび電解めっき膜32cからなる第2導体層32が形成される。また、第1導体層31と第2導体層32とを接続するスルーホール導体34が形成される。その後、めっきレジスト膜が除去される。
めっきレジスト膜の除去により露出する金属被膜31b、32b、および、それらの下方の金属箔31a、32aがエッチングなどにより除去される。所定の導体パターンにパターニングされている第1および第2導体層31、32が得られる。第1および第2導体層31、32は、金属被膜31b、32b上の全面に電解めっき膜31c、32cなどが形成され、その後、所定の導体パターンが形成されるようにエッチングされることにより形成されてもよい。第1および第2導体層31、32の形成の結果、図5Bに示されるように、絶縁基板33および絶縁基板33の両面に設けられている導体パターンからなる導体付き基板30が用意される。なお、凹部35(図1参照)が形成される領域Aの金属箔31a、32aは、図5Bに示されるように、好ましくは、絶縁基板33を露出するように除去される。実施形態のプリント配線板の製造方法では、導体付き基板30の表面上にビルドアップ配線層の樹脂絶縁層が形成される。そのため、以下の説明では、導体付き基板30は、主に、コア基板30と称される。
第1および第2ビルドアップ配線層10、20(図5G参照)が形成される。実施形態のプリント配線板の製造方法では、好ましくは、絶縁基板33と第1ビルドアップ配線層10との界面または第1ビルドアップ配線層10内に、凹部35(図1参照)の形成時に工程途上のプリント配線板から除去される部分の分離膜が設けられる。分離膜は、除去される部分と除去されない部分との分離を容易にする。図1に示される実施形態のプリント配線板が製造される場合は、分離膜が絶縁基板33の第1面33F上に設けられる。
図5Cには、分離膜40が、絶縁基板33の第1面33F上であって絶縁基板33と第1ビルドアップ配線層10との界面に設けられる方法の一例が示されている。図5Cに示される例では、分離膜40は予め所定の平面形状に成形される。所定の平面形状を有する分離膜40が、絶縁基板33の第1面33F上の凹部35が形成される領域Aに配置される。図1に示される実施形態のプリント配線板1が製造される場合は、さらに、分離膜40の絶縁基板33側と反対側の表面に金属箔42が積層される。金属箔42は、たとえば、凹部35の形成のためにレーザー光が用いられる場合に、そのレーザー光のストッパとして機能する。そのため、図5Cに示されるように、金属箔42の方が分離膜40よりも大きい方が好ましいことがある。
図5Cに示されるように、好ましくは、絶縁基板33の第1面33F上に、分離膜40および金属箔42を間に挟むようにシート状またはフィルム状の樹脂材料61aが積層される。樹脂材料61aは、第1ビルドアップ配線層10の樹脂絶縁層11a(図5D参照)を構成する。図示されていないが、樹脂材料61aに加えて、分離膜40または金属箔42の大きさに応じて設けられる開口を有するシート状の樹脂材料が、その開口を分離膜40および/または金属箔42の位置に合せて積層されてよい。そのような開口を有するシート状の樹脂材料は、金属箔42の上方または下方に積層され得る。分離膜40および金属箔42の存在による樹脂材料61の表面の段差が少なくなると考えられる。また、絶縁基板33の第2面33B上に、樹脂材料61aと同態様の樹脂材料71aが積層される。樹脂材料71aは第2ビルドアップ配線層20の樹脂絶縁層21a(図5D参照)を構成する。図5Cに示されるように、樹脂材料61a、71aそれぞれのコア基板30側と反対側の表面上に金属箔11b1、21b1がそれぞれ積層されてもよい。以下の説明で参照される図5D〜5Kにも、金属箔11b1、21b1が積層される例が示されている。
樹脂材料61a、71aが、コア基板30側に向かって加圧されると共に加熱される。コア基板30と樹脂材料61a、71aとが接合すると共に、樹脂材料61a、71aからそれぞれなる樹脂絶縁層11a、21aが形成される(図5D参照)。金属箔11b1、21b1が積層される場合は、金属箔11b1、21b1と共に樹脂材料61a、71aが加圧される。分離膜40や金属箔42を挟み込まれる場合でも、樹脂材料61aに適切な圧力が加えられ、表面の平坦な樹脂絶縁層11aが得られると考えられる。金属箔11b1、21b1は熱および圧力により樹脂絶縁層11a、21aに接合される。図5Dに示されるように、絶縁基板33と第1ビルドアップ配線層10(図5G参照)を構成する樹脂絶縁層11aとの界面の一部に分離膜40が設けられ得る。分離膜40の絶縁基板33側と反対側の表面に金属箔42が積層されている。金属箔42の分離膜40側と反対側の表面を覆うように樹脂層(樹脂絶縁層11a)が形成されている。
分離膜40は、金属箔42と強固に接着せず容易に剥離し得る材料からなる。分離膜40の材料は、樹脂材料61aとも強固に接着せずに容易に剥離し得るものが好ましいことがある。分離膜40の材料は、金属箔42や樹脂材料61aと強固に接着しないが、界面へ液体の浸透を防ぎ得る程度に密着し得るものが好ましいことがある。分離膜40の材料は、絶縁基板33と適度な接着性を有するものが好ましい。凹部35の形成時に、絶縁基板33の凹部35の形成のために除去される部分に付着することにより分離膜40が容易に除去され得るからである。分離膜40の材料は、ポリイミド樹脂などが例示される。
分離膜40の平面形状は、好ましくは、凹部35の平面形状に応じて適宜決定される。分離膜40の平明形状は、三角形、矩形、五角形以上の多角形、円形または楕円形であってよい。分離膜40の平面視での大きさは、好ましくは、凹部35の形成領域の大きさに応じて適宜決定される。図5Cには、凹部35の形成領域Aと略同じ大きさの分離膜40が設けられる例が示されているが、これに限定されず、分離膜40は凹部35の形成領域よりも多少大きくても小さくてもよい。分離膜40の厚さは、たとえば、5〜10μmが例示される。深い凹部35の形成に寄与することができ、かつ、樹脂材料を硬化させることにより分離膜40が形成される場合に比較的短時間で樹脂材料が硬化すると考えられる。
分離膜40を設ける方法は、図5Cに例示される方法に限定されない。たとえば、分離膜40は、凹部35の形成領域の絶縁基板33の第1面33F上に、液体やペースト状などの状態の分離膜40の材料が供給され、硬化されることにより形成されてもよい。ペースト状などの状態の分離膜40の材料はマスク印刷などにより供給されてよい。
金属箔42の材料は、分離膜40の除去後に、他の構成材料にダメージを与えることなく容易にエッチングなどにより除去できるものであれば、特に限定されない。金属箔42は、好ましくは銅箔である。金属箔の厚さは、1〜15μm程度である。深い凹部35の形成に寄与することができ、かつ、取扱いが容易なうえ、たとえばエッチングにより金属箔42が除去されるときに多くの時間が必要とされない。金属箔42の平面形状は、好ましくは、分離膜40の平面形状に応じて適宜決定される。金属箔42は、前述のように、たとえば凹部35の形成時のレーザー光のストッパとして機能する。その場合、絶縁基板33などの一部であってレーザー光の照射経路に囲まれる部分が、好ましくは分離膜40と共に除去される。従って、金属箔42の平面形状は分離膜の平面形状と略相似形であり、金属箔42の方が分離膜40よりも大きいことが好ましい。金属箔42の平面視の大きさおよび形状は、分離膜40の外形を全周にわたってレーザー光の幅だけ拡げて得られる大きさおよび形状であってよい。
実施形態のプリント配線板の製造方法では、金属箔42が必ずしも積層される訳ではない。レーザー光が用いられない場合は、金属箔42は積層されないかもしれない。レーザー光が用いられる場合でも、金属箔42が不要な場合がある。第1ビルドアップ配線層10の積層方向のレーザー光の到達域が他の方法により制御されれば、金属箔42は積層されないかもしれない。その場合、分離膜40は、樹脂材料61aと強固に接着せずに容易に剥離され得るものが好ましい。
樹脂材料61a、71aは、たとえば、エポキシ樹脂などで主に形成される。樹脂材料61a、71aは、シリカなどの無機粒子を含んでいてもよい。樹脂材料61a、71aの厚さは、たとえば15〜30μmである。金属箔11b1は、第1ビルドアップ配線層10内の導体層11b(図5F参照)の一部を、金属箔21b1は、第2ビルドアップ配線層20内の導体層21b(図5F参照)の一部を、それぞれ構成する。金属箔11b1、21b1は、好ましくは銅箔である。金属箔11b1、21b1の厚さは、1〜15μmが例示される。
図1に示される実施形態のプリント配線板1が製造される場合は、図5Eに示されるように、金属箔42の表面を覆う樹脂層(樹脂絶縁層11a)に金属箔42を露出する貫通孔113が形成される。樹脂絶縁層11aには、第1導体層31を露出する貫通孔114も形成される。また、樹脂絶縁層21aには、第2導体層32を露出する貫通孔21c1が形成される。貫通孔113、114は、金属箔11b1の表面上へのCO2レーザー光の照射などにより形成される。貫通孔21c1は、金属箔21b1の表面上へのCO2レーザー光の照射などにより形成される。
第1および第2ビルドアップ配線層10、20の導体層11b、21b(図5F参照)が、それぞれ形成される。まず、金属箔11b1、21b1上、および貫通孔113、114、21c1内に無電解めっきやスパッタリングにより金属被膜が形成される。導体層11b、21bが所謂パターンめっき法で形成される場合は、この金属被膜上にめっきレジスト膜(図示せず)が形成される。貫通孔113、114、21c1を含む導体層11bまたは導体層21bの形成箇所に対応するめっきレジスト膜の各領域には開口部が設けられる。金属被膜をシード層とする電解めっきにより、この開口部に露出する金属被膜上にめっき膜が形成される。その後、図示されないめっきレジスト膜が除去される。それにより露出する金属被膜11b2、21b2、および、その下方の金属箔11b1、21b1が除去される。
図5Fに示されるように、金属箔42の表面を覆う樹脂層(樹脂絶縁層11a)上に3層の金属層からなる導体層11bが形成される。導体層11bは、金属箔11b1、金属被膜11b2、電解めっき膜11b3からなる。樹脂絶縁層21a上に、金属箔21b1、金属被膜21b2、電解めっき膜21b3からなる導体層21bが形成される。貫通孔113、114内には、無電解めっきなどと電解めっきとで導体が埋め込まれることによりビア導体111、112がそれぞれ形成される。ビア導体111は、導体層11bと金属箔42とを接続している。樹脂絶縁層21a内の貫通孔21c1にはビア導体21cが形成される。
第1導体層31上に、樹脂絶縁層11aと導体層11bとが積層されてなるビルドアップ層11が形成される。第2導体層32上に、樹脂絶縁層21aと導体層21bとが積層されてなるビルドアップ層21が形成される。導体層11b、21bは、パターンめっき法ではなく、所謂パネルめっき法により形成されてもよい。なお、図5Fに示される例では、凹部35(図1参照)の形成領域Aの金属箔21b1は全て除去されている。しかしながら、反りの抑制などのために、凹部35の形成領域Aの金属箔21b1が除去されず、凹部35の形成領域A内に導体層21bが形成されてもよい。
図1に示される実施形態のプリント配線板1が製造される場合は、図5Gに示されるように、ビルドアップ層11上にビルドアップ層12が形成される。ビルドアップ層21上にビルドアップ層22が形成される。ビルドアップ層12は、ビルドアップ層11上に形成されている樹脂絶縁層12aと、樹脂絶縁層12a上に積層されている導体層12bとからなる。樹脂絶縁層12aには、ビア導体12cが形成されている。ビルドアップ層22は、ビルドアップ層21上に形成されている樹脂絶縁層22aと、樹脂絶縁層22a上に積層されている導体層22bとからなる。樹脂絶縁層22aには、ビア導体22cが形成されている。ビルドアップ層12、22が形成されることにより、絶縁基板33の第1面33F上および第1導体層31の導体パターン上に、2つの樹脂絶縁層と2つの導体層とを有する第1ビルドアップ配線層10が形成される。絶縁基板33の第2面33B上および第2導体層32の導体パターン上に、2つの樹脂絶縁層と2つの導体層とを有する第2ビルドアップ配線層20が形成される。
ビルドアップ層12、22は、分離膜40の配置、金属箔42の積層、およびビア導体111の形成が行われないこと以外は、ビルドアップ層11、21と同様の方法で、同様の材料を用いて形成され得る。すなわち、樹脂絶縁層12a、22aは、樹脂絶縁層11a、21aと同様に形成される。たとえば、シート状の樹脂材料がビルドアップ層11、21上に積層され、加熱および加圧されることにより樹脂絶縁層12a、22aが形成される。この際に分離膜40の配置や金属箔42の積層は行われない。導体層12b、22bは、無電解めっきなどによる金属被膜と電解めっき膜により形成され得る。図5Gには、導体層11b、21b中の金属箔11b1、21b1のような金属箔の層を含まない2層構造の導体層12b、22bの例が示されている。ビア導体12c、22cも、ビア導体21cなどと同様に電解めっき膜などにより形成される。
実施形態のプリント配線板の製造方法では、図5Hに示されるように、第1ビルドアップ配線層10側の表面にソルダーレジスト層51Fが形成される。第2ビルドアップ配線層20側の表面にソルダーレジスト層51Bが形成される。第1ビルドアップ配線層10側の表面は、図1に示される実施形態のプリント配線板1の第1表面1Fである。同様に、第2ビルドアップ配線層20側の表面はプリント配線板1の第2表面1Bである。
たとえば、感光性の樹脂からなる樹脂層が、第1および第2ビルドアップ配線層の表面に形成され、露光および現像されることにより、開口部52Fまたは開口部52Bを有するソルダーレジスト層51F、51Bが形成される。好ましくは、第2ビルドアップ配線層20上の凹部35(図1参照)の形成領域Aには、ソルダーレジスト層は形成されない。凹部35の形成が容易になると考えられる。また、凹部35の形成時のストレスなどによるソルダーレジスト層51Bの損傷が防止され得る。ソルダーレジスト層51F、51Bは、スクリーン印刷などの他の方法で形成されてもよい。ソルダーレジスト層51F、51Bの材料は、特に限定されない。好ましくは、シリカなどの無機フィラーが40〜70質量%含有されたエポキシ樹脂が用いられる。
開口部52Fは、接続パッド55Fを露出させるように設けられる。開口部52Bは、接続パッド55Bを露出させるように設けられる。接続パッド55F、55Bの露出面には、好ましくは、図5Gに示されるように、保護膜56Fまたは保護膜56Bが形成される。保護膜56F、56Bは、Ni/Au、Ni/Pd/Au、またはSnなどの複数または単一の金属膜であってよく、たとえば、めっきにより形成される。また、液状の保護膜の材料への浸漬などによりOSP膜が保護膜56F、56Bとして形成されてもよい。
ソルダーレジスト層51F、51B、および、保護膜55F、55Bは、以下に説明される凹部35の形成後に順次形成されても、或いは、全く形成されなくてもよい。ソルダーレジスト層51F、51B、および、保護膜55F、55Bが、第1および第2ビルドアップ配線層10、20の形成直後に形成されると、凹部35の形成時などにおける汚損や腐食から保護され得る。
コア基板30および第2ビルドアップ配線層20を貫通する凹部35(図1参照)が形成される。図5H〜5Kには、その方法の一例が示される。第2ビルドアップ配線層20のコア基板30側と反対側の表面、すなわち第2表面1Bから、少なくとも絶縁基板33を貫通し、好ましくは、分離膜40に至る溝44が形成される(図5Hおよび図5I)。溝44は、好ましくは分離膜40を含んでいる所定の凹部35の形成領域Aを囲むように形成される(図5J)。絶縁基板33および第2ビルドアップ配線層20の溝44で囲まれている領域内の部分が除去されると共に、好ましくは分離膜40が除去される(図5K)。好ましくは分離膜40の除去後に露出する金属箔42が除去されることにより、凹部35が形成される。
図5Hに示されるように、第2ビルドアップ配線層20および絶縁基板33を貫通する溝44が形成される。溝44は、図5Jに示されるように、凹部35の形成領域Aを囲むように枠状に形成される。従って、溝44の経路は、凹部35の平面形状に応じて決定される。図5Jは、略正方形の枠状の溝44が形成される例である。溝44の形成方法は、特に限定されないが、レーザー光の照射による方法が好ましい。プリント配線板1の各構成材料への機械的な衝撃などが少ないと考えられる。レーザー光は、溝44の深さやプリント配線板1へのストレスにも影響するパワーの調整も容易である。照射位置も精度よく制御され得るうえ加工速度も速い。たとえばCO2レーザーが用いられる。しかしながら、溝44は、ルーターやドリルなどによる機械的な研削により形成されてもよい。分離膜40が設けられている場合は、溝44は、少なくとも分離膜40まで達するように形成されるのが好ましい。溝44に囲まれる絶縁基板33などの除去が容易になると考えられる。
レーザー光が用いられ、かつ、分離膜40が設けられる場合は、好ましくは、図5Hに示されるように、分離膜40の下方に積層されている金属箔42まで達するようにレーザー光が照射され、金属箔42まで達する溝44が形成される。金属箔42がレーザー光のストッパとして機能する。金属箔42の下方の部分にレーザー光が照射されるおそれなく、分離膜40付近の絶縁基板33や第1ビルドアップ配線層10の除去される部分とその他の部分とが確実に溝44で分断され得る。レーザー光は、平面視で金属箔42の積層範囲内に照射されるのが好ましい。その場合、図5Jに示されるように、溝44は金属箔42の積層範囲内に形成される。
レーザー光は、分離膜40が設けられている場合は、好ましくは、分離膜40の外縁に沿って照射される。たとえば、図5Iに示されるように、溝44の分離膜40の内方側の内壁44aが分離膜40の端面40aに一致するようにレーザー光が照射される。図5Iは、図5Hの5I部の拡大図である。絶縁基板33の凹部35形成のために除去される部分33aと除去されない部分33bとが溝44で分断される。また、分離膜40と絶縁基板33の除去されない部分33bとが分断される。さらに、分離膜40と第1ビルドアップ配線層10内の樹脂絶縁層11aとが分断される。分離膜40は金属箔42と接しているが、前述のように、分離膜40は金属箔42と強固に接着せず容易に剥離し得る材料で形成される。絶縁基板33の除去される部分33aおよび分離膜40の除去が容易であると考えられる。分離膜40が、絶縁基板33(具体的には除去されない部分33b)との間や樹脂絶縁層11aとの間に接着性を有している場合でも、溝44で分断されているため残存し難いと考えられる。
このように、レーザー光は、分離膜40が設けられている場合は、分離膜40の外縁に沿って形成されるのが好ましい。前述のように、レーザー光は、ストッパとして機能する金属箔42の積層範囲内に照射されるのが好ましい。従って、金属箔42は、分離膜40と略相似形の平面形状を有し、平面視で分離膜40よりも大きく、分離膜40と中心位置を揃えて積層されるのが好ましい。
しかしながら、溝44の形成位置と分離膜40との位置関係は、図5Iに示される例に限定されない。たとえば、図6Aに示されるように、溝44と分離膜40とが少し離れていてもよい。この場合、溝44と分離膜40との間に、金属箔42と接した状態で、樹脂絶縁層11aの一部11a1が存在する。しかしながら、絶縁基板33の除去される部分33aや分離膜40が除去されるときに、この一部11a1が金属箔42から剥がされて除去されるかもしれない。樹脂絶縁層11aの一部11a1は、分離膜40などと共に除去されない場合でも、後述の金属箔42の除去により付着対象物が消滅するためプリント配線板1から遊離し得る。
また、溝44は、図6Bに示されるように、分離膜40の外縁よりも内側に形成されてもよい。この場合、分離膜40の一部40bが、絶縁基板33の除去されない部分33b、および樹脂絶縁層11aに接した状態で金属箔42上に存在する。分離膜40の一部40b以外の部分が除去されても、絶縁基板33の除去されない部分33bとの接着力により金属箔42上に残存するかもしれない。しかしながら、後述のように、金属箔42がエッチングなどにより除去される際に、エッチング液の作用などにより剥離して除去されるかもしれない。また、分離膜40の一部40bがそのまま残存しても、分離膜40がポリイミド樹脂などの絶縁性の材料で形成されていれば、大きな問題はないと考えられる。
溝44が図6Bに示される位置に形成され、その後、分離膜40の一部40bが、前述のエッチング液の作用などで除去されることにより、前述の図2Bに示されるような凹部35の第1ビルドアップ配線層10内の内壁面の凹み形状が形成される。すなわち、分離膜40の一部40bの端面と接している樹脂絶縁層11aの部分が壁面35fとなる。金属箔42の端面と接している部分が壁面35gとなる。
第2ビルドアップ配線層20および絶縁基板33の一部であって枠状の溝44に囲まれた領域が除去される。好ましくは、分離膜40が、絶縁基板33に付着して絶縁基板33の一部などと同時に除去される。図5Kに示されるように、コア基板30および第2ビルドアップ配線層20を貫通し、金属箔42の露出面を底面とする凹部350が形成される。
第2ビルドアップ配線層20および絶縁基板33の除去の方法は、特に限定されない。たとえば、第2ビルドアップ配線層20の除去される部分の表面が、ツールや治工具の先端に固定され、引き上げられてよい。治工具などとの固定は、吸着や接着などであってよい。治工具などの先端が第2ビルドアップ配線層20の表面に刺し込まれてもよい。また、除去される部分に金属箔42の表面に沿う方向の外力が加えられることにより、引き上げに必要な力が弱められてから引き上げられてもよい。そのような外力は超音波などの振動であってよい。また、溝44の開口部を通して第2ビルドアップ配線層20の除去される部分の側壁に治工具などが固着され、除去される部分の一端側から引き剥がすようにして除去されてもよい。
前述のように、絶縁基板33などの除去される部分は、溝44により周囲の部分と分断され、分離膜40は金属箔42から容易に剥離し得る材料で形成される。そのため、絶縁基板33の一部などの除去の際に、プリント配線板1の他の構成材料に与えるストレスが少ないと考えられる。プリント配線板1の顕在的および潜在的な故障が防止されると考えられる。
分離膜40の除去により凹部350内に露出する金属箔42が、たとえばエッチングにより除去される。凹部35が形成される。図1に示される実施形態のプリント配線板1が完成する。凹部35の底面35aは、金属箔42の除去により露出する面である。そのため、底面35aは、分離膜40および金属箔42の厚さだけ、絶縁基板33の第1面33Fから離れた位置にある。図1に示される実施形態では、底面35aは、第1ビルドアップ配線層10の厚さ方向において、第1ビルドアップ配線層10と、絶縁基板33の第1導体層31の導体パターンとの界面よりも絶縁基板33の第1面33Fから離れた位置にある。合計の厚さが第1導体層31の厚さよりも厚い分離膜40および金属箔42が用いられることにより、図1に示されるような位置に底面35aを有する凹部35が形成され得る。たとえば、比較的厚い電子部品を収容し得る凹部35が形成される。
金属箔42の除去により、ビア導体111の一面が凹部35の底面35aに露出する。ビア導体111は、図1の実施形態のプリント配線板1の凹部ビア導体111となる。凹部ビア導体111は、凹部35の底面35aに露出する面を接続面とする接続パッドとして機能し得る。凹部ビア導体111からなる接続パッドには、凹部35に収容される電子部品(図示せず)の電極が接続されてよい。図示されていないが、凹部ビア導体111の露出面上には、接続パッド55F、55B上と同様に保護膜が形成されてよい。
凹部35の形成方法は、図5H〜5Kに例示された方法に限定されない。たとえば、分離膜40が設けられる場合、凹部35の形成領域のうち所望の部分、たとえば、特定の電子部品の配置部分だけに分離膜40が配置されてもよい。そして、分離膜40の配置部分以外の第2ビルドアップ配線層20などは、溝44などがあらかじめ設けられることなく、たとえば、ルーターやドリルなどによって研削されることにより除去される。その後、分離膜40は、分離膜40の上方の第2ビルドアップ配線層20と共に除去され得る。分離膜40の配置部分以外の領域は、刃先のサイズの選択などにより広範な領域を短い時間で研削し得るドリルなどで効率良く除去される。分離膜40の配置部分では、分離膜40または金属箔42の除去により露出する面が凹部35の底面35aとなり得る。比較的平坦な、たとえば、部品実装に適した面となり得る。
図4Aに示される実施形態のプリント配線板101が製造される場合は、図5Gに示されるビルドアップ層12、22が形成されることなく、ビルドアップ層11、21上にソルダーレジスト層51F、51Bがそれぞれ形成される。
図4Bに示される実施形態のプリント配線板201の製造方法が、図5A〜5Kと共に図7A〜7Eを参照して、以下に説明される。図7A〜7Eに示されるプリント配線板201の各構成要素のうち、図5A〜5Kに示される構成要素と同じものは、同じ符号を付されるか符号の記載を省略され、その説明も適宜省略される。
図5A〜5Bを参照して説明された方法と同様の方法によりコア基板30が形成される。そして、図5Cを参照して説明された方法と同様の方法で、コア基板30の両面にシート状の樹脂材料が積層される。しかし、図4Bに示される実施形態のプリント配線板201が製造される場合は、この工程では、分離膜40および金属箔42は積層されない。従って、図7Aに示されるように、第1導体層31の設けられていない部分の絶縁基板33の第1面33Fの全面に接するように樹脂絶縁層13aが形成される。絶縁基板33の第2面33B上には樹脂絶縁層23aが形成される。図5Dと同様に、図7Aには、樹脂絶縁層13a、23a上に金属箔13b1、23b1がそれぞれ積層される例が示されているが、金属箔13b1、23b1は必ずしも積層されなくてよい。
図5Eおよび図5Fを参照して説明された方法と同様の方法で、図7Bに示されるように、導体層13b、23b、ならびに、ビア導体13c、23cが形成される。絶縁基板33の第1面33F上にビルドアップ層13が形成される。絶縁基板33の第2面33B上にビルドアップ層23が形成される。なお、図5Dに示される貫通孔113、および図5Fに示されるビア導体111は形成されない。
図7Cに示されるように、好ましくは、ビルドアップ層13上に、分離膜40および金属箔42を間に挟むように樹脂材料61aが積層される。また、ビルドアップ層23上に、樹脂材料71aが積層される。図7Cに示されるように、樹脂材料61a、71aそれぞれのコア基板30側と反対側の表面上に金属箔11b1、21b1がそれぞれ積層されてもよい。
樹脂材料61a、71a、ならびに、金属箔11b1、21b1が熱圧着され、さらに、図5E〜5Gを参照して説明された方法と同様の方法で、ビルドアップ層11、12、およびビルドアップ層21、22が形成される。図7Dに示されるように、ビルドアップ層11〜13からなる第1ビルドアップ配線層10が形成される。ビルドアップ層21〜23からなる第2ビルドアップ配線層20が形成される。図7Dに示されるように、分離膜40は、第1ビルドアップ配線層10内の樹脂絶縁層13aと樹脂絶縁層11aとの間に設けられている。分離膜40は、前述のように、予め所定の平面形状に成形されて配置されてよく、たとえば、液状の材料が樹脂材料61a上に供給され、硬化されることにより形成されてもよい。
図5H〜5Kを参照して説明された方法と同様の方法で凹部235(図4B参照)が形成される。たとえば、図7Eに示されるように、レーザー光の照射などにより溝244が形成される。図7Eの例では、溝244は、第2ビルドアップ配線層20および絶縁基板33に加えて、第1ビルドアップ配線層10の樹脂絶縁層13aを貫通し、金属箔42に達している。溝44に囲まれている領域の樹脂絶縁層13aなどの除去が容易になる。
溝244に囲まれている領域の第2ビルドアップ配線層20、絶縁基板33、および樹脂絶縁層13aが、図5Kを参照して説明された方法と同様の方法で、好ましくは、分離膜40と共に除去される。そして、金属箔42がエッチングなどにより除去される。図4Bに示される凹部235が形成される。好ましくは、凹部235の形成の前または後に、ビルドアップ層12、22の表面にソルダーレジスト層が形成され、ソルダーレジスト層の開口部に露出する接続パッドの表面に保護膜が形成される。図4Bに示される実施形態のプリント配線板201が完成する。より深い凹部235を有するプリント配線板201が得られる。
実施形態のプリント配線板の製造方法によれば、第1ビルドアップ配線層の厚さ方向で第1ビルドアップ配線層と絶縁基板の第1面の導体パターンとの界面よりも絶縁基板の第1面から離れた位置に底面を有する凹部が形成される。凹部を深く形成するためにプリント配線板全体の厚さを厚くすることが必ずしも求められない。好ましくは、凹部の底面となる絶縁基板の表面または第1ビルドアップ配線層内の樹脂絶縁層間の凹部の形成領域に、凹部の形成のために除去される部分の分離膜が形成される。絶縁基板などの除去による凹部の形成が容易になると考えられる。また、凹部の形成時にプリント配線板に加わるストレスが少ないと考えられる。プリント配線板の信頼性が向上すると推察される。分離膜は、凹部の形成により除去される絶縁基板の一部などと共に除去される。分離膜の表面に金属箔が積層される場合でも、その金属箔は、一般的なプリント配線板の製造工程で用いられているエッチングなどにより除去され得る。凹部を有するプリント配線板の製造が容易になると考えられる。プリント配線板の製造コストが少なくなると予想される。分離膜や金属箔の除去により、機械加工などとは異なり、比較的平坦で、凹凸の少ない低面粗度の平滑な底面を有する凹部が形成され得る。凹部内に電子部品が実装される場合に、プリント配線板との安定した接続が得られ、プリント配線板が用いられる電子機器の信頼性が高まると推察される。
1、101、201 プリント配線板
10、110 210 第1ビルドアップ配線層
11、12、13 ビルドアップ層
11a、12a、13a 樹脂絶縁層
11b、12b 13b 導体層
11c、12c 13c ビア導体
111 凹部ビア導体
112 層間ビア導体
15 接続パッド
15a 接続パッドの表面
20、120、220 第2ビルドアップ配線層
21、22、23 ビルドアップ層
21a、22a、23a 樹脂絶縁層
21b、22b、23b 導体層
21c、22c、23c ビア導体
30 コア基板(導体付き基板)
31 第1導体層
310 第1導体層と第1ビルドアップ配線層との界面
32 第2導体層
33 絶縁基板
33F 絶縁基板の第1面
33B 絶縁基板の第2面
34 スルーホール導体
35、135、235 凹部
35a 凹部の底面
40 分離膜
42 金属箔
44、244 溝
51F、51B ソルダーレジスト層
55F、55B 接続パッド
56F、56B 保護膜
1F プリント配線板の第1表面
1B プリント配線板の第2表面

Claims (20)

  1. 第1面および前記第1面側と反対側の第2面を有する絶縁基板、前記絶縁基板の第1面に設けられる第1導体層、および、前記絶縁基板の第2面に設けられる第2導体層を有するコア基板と、
    前記第1導体層上に形成されていて樹脂絶縁層と導体層とを積層してなる少なくとも1層のビルドアップ層を有する第1ビルドアップ配線層と、
    前記第2導体層上に形成されていて樹脂絶縁層と導体層とを積層してなる少なくとも1層のビルドアップ層を有する第2ビルドアップ配線層と、を有するプリント配線板であって、
    前記コア基板および前記第2ビルドアップ配線層を貫通し、前記第1ビルドアップ配線層の厚さ方向で前記第1導体層と前記第1ビルドアップ配線層との界面よりも前記絶縁基板の第1面から離れた位置に底面を有する凹部が設けられ、
    前記凹部の底面に電子部品との接続パッドが設けられている。
  2. 請求項1記載のプリント配線板であって、前記第1ビルドアップ配線層は該第1ビルドアップ配線層の樹脂絶縁層を貫通する複数のビア導体を有し、該複数のビア導体は前記凹部の底面に一面を露出する凹部ビア導体を含んでおり、前記接続パッドは前記凹部ビア導体により形成される。
  3. 請求項1記載のプリント配線板であって、前記接続パッドの表面は、前記接続パッドの周囲の前記第1ビルドアップ層の樹脂絶縁層の表面よりも凹んでいる。
  4. 請求項1記載のプリント配線板であって、前記接続パッドは前記第1ビルドアップ配線層内から前記凹部側に向かってテーパーする形状を有している。
  5. 請求項2記載のプリント配線板であって、前記接続パッドが複数個形成され、該接続パッドの全てが前記凹部ビア導体により形成されている。
  6. 請求項2記載のプリント配線板であって、前記第1ビルドアップ配線層の厚さ方向の前記凹部ビア導体の長さは、前記凹部ビア導体に貫通される樹脂絶縁層内の前記凹部ビア導体以外のビア導体の長さよりも短い。
  7. 請求項2記載のプリント配線板であって、前記凹部内の前記凹部ビア導体の配置密度は、平面視で前記凹部と重ならない領域の前記第1ビルドアップ配線層内のビア導体の配置密度よりも大きい。
  8. 請求項1記載のプリント配線板であって、前記絶縁基板は補強材を含む樹脂材料により形成され、前記第1および第2ビルドアップ配線層の樹脂絶縁層は、補強材を含まない樹脂材料により形成される。
  9. 請求項1記載のプリント配線板であって、前記絶縁基板ならびに前記第1および第2ビルドアップ配線層の樹脂絶縁層は補強材を含む樹脂材料により形成される。
  10. 請求項1記載のプリント配線板であって、前記凹部の内壁面のうち、第1ビルドアップ配線層で形成される部分の一部または全部が前記コア基板で形成される部分よりも凹んでいる。
  11. 請求項1記載のプリント配線板であって、前記コア基板内、ならびに前記第1および第2ビルドアップ配線層内の前記凹部の内壁面には、前記絶縁基板、ならびに、前記第1および第2ビルドアップ配線層内の樹脂絶縁層だけが露出している。
  12. 請求項1記載のプリント配線板であって、前記第1ビルドアップ配線層の最表層の導体層に電子部品と接続される接続パッドが形成され、前記第2ビルドアップ配線層の最表層の導体層に外部の配線板と接続される接続パッドが形成されている。
  13. 請求項2記載のプリント配線板であって、前記第1および第2ビルドアップ配線層が、それぞれ複数の樹脂絶縁層と導体層とを含んでおり、前記凹部ビア導体は、前記第1ビルドアップ配線層の最表層以外の導体層を介して前記第1ビルドアップ配線層内の他のビア導体と接続されている。
  14. 第1面と該第1面と反対側の第2面とを有する絶縁基板および該絶縁基板の両面に設けられる導体パターンからなるコア基板を用意することと、
    前記絶縁基板の第1面および該第1面の前記導体パターン上に、少なくとも1つの樹脂絶縁層と少なくとも1つの導体層とを有する第1ビルドアップ配線層を形成することと、
    前記絶縁基板の第2面および該第2面の前記導体パターン上に、少なくとも1つの樹脂絶縁層と少なくとも1つの導体層とを有する第2ビルドアップ配線層を形成することと、
    少なくとも前記絶縁基板の一部および前記第2ビルドアップ配線層の一部を除去することにより前記コア基板および前記第2ビルドアップ配線層を貫通する凹部を形成すること
    とを有する、プリント配線板の製造方法であって、
    前記第1ビルドアップ配線層の厚さ方向で前記第1ビルドアップ配線層と前記絶縁基板の第1面の前記導体パターンとの界面よりも前記絶縁基板の第1面から離れた位置に底面を有する前記凹部が形成される。
  15. 請求項14記載のプリント配線板の製造方法であって、前記絶縁基板と前記第1ビルドアップ配線層との界面または前記第1ビルドアップ配線層内に前記凹部の形成により除去される部分の分離膜が設けられ、前記分離膜は前記凹部の形成時に前記絶縁基板の一部と共に除去される。
  16. 請求項15記載のプリント配線板の製造方法であって、前記分離膜が、前記絶縁基板の第1面上に設けられる。
  17. 請求項15記載のプリント配線板の製造方法であって、前記凹部を形成することは、
    前記第2ビルドアップ配線層の前記コア基板側と反対側の表面から少なくとも前記分離膜に至る溝を前記分離膜を含む所定の領域を囲むように形成することと、
    前記絶縁基板および前記第2ビルドアップ配線層の前記溝で囲まれている領域内の部分を前記分離膜と共に除去することにより前記凹部を形成することと、を含んでいる。
  18. 請求項17記載のプリント配線板の製造方法であって、さらに、
    前記分離膜を設けるときに前記分離膜の前記絶縁基板側と反対側の表面に金属箔を積層することと、前記分離膜の除去後に露出する前記金属箔を除去すること、とを有しており、
    前記溝はレーザー光の照射により前記金属箔に達するように形成され、前記レーザー光は前記金属箔をストッパとして前記分離膜の外縁に沿って照射される。
  19. 請求項18記載のプリント配線板の製造方法であって、前記第1ビルドアップ配線層を形成することは、前記金属箔の前記分離膜側と反対側の表面を覆うように樹脂層を形成することと、前記樹脂層に前記金属箔を露出する貫通孔を形成することと、前記樹脂層上に金属層を形成することと、前記貫通孔に導体を埋め込むことにより前記金属層と前記金属箔とを接続するビア導体を形成することと、を含んでおり、
    前記金属箔を除去することにより、前記ビア導体の一面が前記凹部の底面に露出する。
  20. 請求項18記載のプリント配線板の製造方法であって、前記金属箔と前記分離膜とは略相似形であり、前記金属箔の方が前記分離膜よりも大きい。
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