JP2015222776A - プリント配線板、プリント配線板の製造方法 - Google Patents

プリント配線板、プリント配線板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 放熱性及び信頼性の高いプリント配線板を提供する。
【解決手段】 メタルコア38を露出させる凹部82に熱伝導性ペースト80が充填されている。コア基板の中央部に設けられたメタルコア38からの熱を伝熱性の高い熱伝導性ペースト80を介して効率的に逃がすことができる。また、プリント配線板の第2絶縁層50S及び下部絶縁層20Sと熱伝導性ペーストとの熱膨張係数が近似しているため、反りが生じにくく、信頼性が高い。
【選択図】 図8

Description

本発明は、コア基板内にメタルコアを備える多層ビルドアップ式のプリント配線板、及び、該プリント配線板の製造方法に関するものである。
特許文献1には、メタルコアの背面に放熱用のサーマルビアを接続したプリント配線板が開示されている。特許文献2には、メタルコアの背面に開口を形成し、開口内に金属部材を配置したプリント配線板が開示されている。
特開2000−188359号公報 特開2010−219554号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、メタルコアから効率的に放熱することが難しいと考えられる。特許文献2の構成では、プリント配線板と金属部材との熱膨張係数の違いから反りが生じ易く、信頼性が低いと考えられる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、放熱性と信頼性の高いプリント配線板を提供することにある。
本願発明のプリント配線板は、メタルコアと、該メタルコアを挟む上部絶縁層と下部絶縁層から成り、半導体素子を実装する側の第1面と該第1面と反対側の第2面を備えるコア基板と、前記コア基板の第1面に形成された層間樹脂絶縁層及び導体層からなる上部ビルドアップ層と、前記コア基板の第2面に形成された層間樹脂絶縁層及び導体層からなる下部ビルドアップ層と、を有する。そして、前記下部ビルドアップ層及び前記下部絶縁層を貫通し、前記メタルコアを露出させる凹部が形成され、前記凹部に熱伝導性ペーストが充填されている。
本願発明のプリント配線板で、下部ビルドアップ層及び下部絶縁層を貫通し、メタルコアを露出させる凹部が形成され、凹部に熱伝導性ペーストが充填されている。コア基板の中央部に設けられたメタルコアからの熱を熱伝導性ペーストを介して効率的に逃がすことができる。このため、放熱性が高い。また、プリント配線板の層間樹脂絶縁層と熱伝導性ペーストとの熱膨張係数が近似しているため、反りが生じにくく、信頼性が高い。
本発明の第1実施形態のプリント配線板の製造方法を示す工程図。 第1実施形態のプリント配線板の製造方法を示す工程図。 第1実施形態のプリント配線板の製造方法を示す工程図。 第1実施形態のプリント配線板の製造方法を示す工程図。 第1実施形態のプリント配線板の製造方法を示す工程図。 第1実施形態のプリント配線板の製造方法を示す工程図。 第1実施形態のプリント配線板の製造方法を示す工程図。 図8(A)、図8(B)は、第1実施形態のプリント配線板の断面図。 第1実施形態のプリント配線板の平面図。 第2実施形態のプリント配線板の製造方法を示す工程図。 第2実施形態のプリント配線板の製造方法を示す工程図。 図12(A)、図12(C)は、第2実施形態のプリント配線板の断面図であり、図12(B)はプリント配線板の側面図である。 第2実施形態のプリント配線板の製造方法を示す平面図。 第2実施形態の第1改変例に係るプリント配線板の断面図。
[第1実施形態]
図8(A)はICチップ実装前の第1実施形態に係るプリント配線板を、図8(B)はICチップ実装後のプリント配線板を示す。プリント配線板10は、上部絶縁層20F、下部絶縁層20Sを有するコア基板30を備える。
図4(B)は該コア基板30を示す。上部絶縁層20F上に上部導体層34Fが形成され、下部絶縁層20S下に下部導体層34Sが形成されている。上部絶縁層と下部絶縁層との間には、メタルコア38が形成されている。上部絶縁層20Fの開口31Fには、上部導体層34Fとメタルコア38とを接続する上部ビア導体35Fが形成されている。下部絶縁層20Sの開口31Sには、下部導体層34Sとメタルコア38とを接続する下部ビア導体35Sが形成されている。メタルコア38の貫通孔38aは、芯部金属箔22C及び該芯部金属箔22C上に形成された電解めっき膜24をパターニングすることにより形成されている。貫通孔38aは上側から下側に向かってテーパーしている。メタルコア38の厚みは50〜200μmであることが好ましい。この厚みであることで、プリント配線板の強度を高めると共に、放熱性を改善できる。50μm未満では、放熱性を改善できず、200μmを超えると、上部絶縁層が芯材を備えない樹脂層であったとしても、貫通孔内にボイドが残るリスクが高くなる。上部ビア導体35Fは下方に向かって縮径するテーパー形状に形成され、下部ビア導体35Sは上方に向かって縮径するテーパー形状に形成されている。
図8(A)に示すように第1実施形態のプリント配線板は、コア基板30の第1面F上に、第1導体層58F、第1ビア導体60Fを備える第1絶縁層50Fが4層ビルドアップ積層されている。コア基板の第2面S上には、第2導体層58S、第2ビア導体60Sを備える第2絶縁層50Sが4層ビルドアップ積層されている。最上層の第1絶縁層50F上には、ソルダーレジスト層70Fが形成され、ソルダーレジスト層70Fの開口71Fには半田バンプ76Fが形成されている。最下層の第2絶縁層50S上には、ソルダーレジスト層70Sが形成され、ソルダーレジスト層70Sの開口71Sには半田バンプ76Sが形成されている。
第1実施形態のプリント配線板10は、コア基板30の中心にメタルコア38を備えるメタルコア構造を取るため、厚みの厚いメタルコア38の剛性により反りを抑制でき、薄板化の要求に応えることができる。また、金属製のメタルコア38によりプリント配線板の熱伝導性が改善される。
第1実施形態のプリント配線板には、ソルダーレジスト層70S、4層ビルドアップ積層された第2絶縁層50S、下部絶縁層20Sを貫通し、メタルコア38を露出させる凹部82が形成されている。凹部82に熱伝導性ペースト80が充填されている。熱伝導性ペーストは、カーボンペースト、銀ペースト又は銅ペーストから成る。コア基板の中央部に設けられたメタルコア38からの熱を伝熱性の高い熱伝導性ペースト80を介して効率的に逃がすことができる。このため、放熱性が高い。また、プリント配線板の第2絶縁層50S及び下部絶縁層20Sと熱伝導性ペーストとの熱膨張係数が近似しているため、反りが生じにくく、信頼性が高い。
熱伝導性ペースト80はソルダーレジスト層70Sから露出している。熱伝導性ペースト80の表面はソルダーレジスト層70Sの表面を超えない高さである。
図8(B)に示されるように熱伝導性ペースト80は、ICチップ90の実装される部位の直下に設けられる。図9は、図8(B)のプリント配線板の平面図である。凹部82は、ICチップ90よりも大きく作られている。即ち、ICチップ90の実装される部位の面積よりも熱伝導性ペースト80のソルダーレジスト層70Sからの露出面積が大きい。このため、効率的にICチップからの熱を熱伝導性ペースト80の表面から発散することができる。
[第1実施形態の製造方法]
第1実施形態のプリント配線板10の製造方法が図1〜図6に示される。
(1)支持板18が準備される。例えば、支持板18は、絶縁基材とその絶縁基材の両面に積層されている銅箔(図示せず)とからなる銅張積層板(両面銅張積層板)である。支持板は第1面と第1面と反対側の第2面を有する。支持板18の第1面上、第2面上に下層金属箔22Sが準備される。金属箔22Sは例えば銅箔であり、厚みは12μmである。下層金属箔22S上にプリプレグ(Bステージのガラスエポキシ)20Sが準備され、プリプレグ20S上に芯部金属箔22Cが準備される(図1(A))。プリプレグ20Sの厚みは40〜60μmであって、芯部金属箔22Cの厚みは12μmである。支持板18の第1面上、第2面上に下層金属箔22Sが積層される。支持板18と金属箔22Sが外周で固定される。銅張積層板と金属箔は超音波で接合される。金属箔と支持板は固定部分14で接合されている。固定部分の巾は基板端部から30mmである。固定部分は枠状に形成されている。下層金属箔22S上にプリプレグ(Bステージのガラスエポキシ)が積層され、芯部金属箔22Cが積層される(図1(B))。その後、プリプレグは硬化され、支持板上に下部絶縁層20Sが形成される。
(2)12μmの芯部金属箔22C上に88〜188μm(好適には100μm)の厚みの電解めっき膜24が形成され、金属箔22Cと電解めっき膜24とからなる厚さ50〜200μmのメタルコア38が形成される(図1(C))。
(3)電解めっき膜24上に所定パターンのエッチングレジスト26が形成される(図1(D))。
(4)エッチングレジスト非形成部の電解めっき膜24、芯部金属箔22Cがエッチングにより除去され、貫通孔38aが形成され(図2(A))、エッチングレジストが除去され、電解めっき膜24、芯部金属箔22Cから成るメタルコア38が形成される(図2(B))。貫通孔38aは、メタルコアの上面から下面に向かってテーパーしている。
(5)下部絶縁層の第1面とメタルコア38上に上部絶縁層20F及び上部金属箔22Fが形成される(図2(C))。上部絶縁層は下部絶縁層と同様な芯材と無機粒子を含み、40〜60μmの厚みである。上部金属箔22Fは、下部金属箔と同様に例えば銅箔であり、厚みは12μmである。上部絶縁層20Fの積層の際に、メタルコアの貫通孔38a内が、該上部絶縁層20Fから浸み出した樹脂20Cで充填される。ここで、上部絶縁層の厚みを下部絶縁層より予め厚くしておくことで、両者の仕上がりの厚みが等しくなるようにすることが好ましい。
実施形態のプリント配線板の製造方法では、メタルコアの貫通孔38aを樹脂で充填する上部絶縁層20Fが芯材を備えるが、芯材を備えないBステージの樹脂フィルムにしてもよい。その場合、樹脂が浸み出し易く、貫通孔38a内にボイドを発生し難い。コア基板内にボイドが無いため、プリント配線板の信頼性が高い。また、貫通孔38aが上面から下面に向かってテーパーしているので、上面側の上部絶縁層20Fからの樹脂が入り込み易く、貫通孔38a内にボイドが発生し難い。
(6)図2(D)中のZ1−Z1線に沿って、支持板付き中間体は切断される。切断箇所は固定部分14より内側である。中間体30αが、支持板18から分離される(図3(A))。
(7)上部絶縁層20Fにレーザが照射される。メタルコア38に至る上部開口31Fが上部絶縁層に形成される。下部絶縁層20Sにレーザが照射される。メタルコア38に至る下部開口31Sが下部絶縁層に形成される。また、上部絶縁層20Fと下部絶縁層20Sにレーザが照射され、スルーホール用貫通孔31が形成される(図3(B))。上部開口31Fは上部絶縁層の表面からメタルコア38に向かってテーパーしている。下部開口31Sは下部絶縁層の表面からメタルコア38に向かってテーパーしている。スルーホール用貫通孔31は、上部絶縁層の表面からテーパーすると共に、下部絶縁層の表面からテーパーする砂時計形状に形成される。
(8)上部金属箔22F上、下部金属箔22S及び上部開口31F、上部開口31S、スルーホール用貫通孔31の内壁に無電解めっき膜42が形成される(図3(C))。
(9)無電解めっき膜をシード層として、無電解めっき膜42上に電解めっき膜46が形成される。上部開口31F、下部開口31Sは電解めっき膜46で充填され、上部金属箔22F、下部金属箔22Sの上層の無電解めっき膜42上に電解めっき膜46が形成される(図3(D))。
(10)第1面F側、第2面S側の電解めっき膜46上に所定パターンのエッチングレジスト44が形成される(図4(A))。
(11)第1面F側のエッチングレジスト非形成部の電解めっき膜46、無電解めっき膜42、上部金属箔22F、第2面S側のエッチングレジスト非形成部の電解めっき膜46、無電解めっき膜42、下部金属箔22Sがエッチングにより除去された後、エッチングレジストが剥離され、第1面F上に電解めっき膜46、無電解めっき膜42、上部金属箔22Fから成る上部導体層34Fが、第2面S上に電解めっき膜46、無電解めっき膜42、下部金属箔22Sからなる下部導体層34S形成され、コア基板30が完成する(図4(B))。ここで、上部導体層34F、下部導体層34Sの厚みはそれぞれ20μmである。
(12)コア基板30の第1面Fに第1絶縁層50F及び金属箔53が、第2面Sに第2絶縁層50S及び金属箔53が形成される(図4(C))。第1絶縁層50F、第2絶縁層50Sの厚みは40〜60μmである。金属箔53の厚みは12μmである。第1絶縁層50Fは上部絶縁層の第1面と上部導体層34F上に形成されている。第2絶縁層50Sは下部絶縁層の第2面と下部導体層34S上に形成されている。絶縁層の厚みは40μmから60μmである。金属箔53は、上部金属箔、下部金属箔と同様に例えば銅箔であり、厚みは12μmである。第1脂絶縁層、第2絶縁層は無機粒子と補強材を有するプリプレグである。補強材としては、例えばガラスクロス、アラミド繊維、ガラス繊維などが挙げられる。ガラスクロスが好適である。第1脂絶縁層、第2絶縁層は、上部絶縁層、下部絶縁層と同一の厚みであることが望ましい。
(13)次に、CO2ガスレーザにて第1絶縁層50F,第2絶縁層50Sにそれぞれビア導体用の第1開口51F,第2開口51Sが形成される(図4(D))。
(14)第1絶縁層50F,第2絶縁層50S上と第1開口51F、第2開口51S内に無電解めっき膜52が形成される(図5(A))。
(15)無電解めっき膜をシード層として、無電解めっき膜52上に電解めっき膜56が形成される。第1開口51F、第2開口51Sは電解めっき膜56で充填され、金属箔53上層の無電解めっき膜52上に電解めっき膜56が形成される(図5(B))。
(16)電解めっき膜56上に所定パターンのエッチングレジスト54が形成される(図5(C))。
(17)エッチングレジスト非形成部の電解めっき膜56、無電解めっき膜52、金属箔53がエッチングにより除去され、エッチングレジストが剥離され、第1開口51F内に第1ビア導体60Fが形成され、第2開口51S内に第2ビア導体60Sが形成され、第1絶縁層の第1面上に、電解めっき膜56、無電解めっき膜52、金属箔53から成る第1導体層58Fが、第2絶縁層の第2面上に、電解めっき膜56、無電解めっき膜52、金属箔53から成る第2導体層58Sが形成される(図5(D))。
(18)図4(C)〜図5(D)の処理が繰り返され、更に3層の第1導体層58F、第1ビア導体60Fを備える第1絶縁層50F、第2導体層58S、第2ビア導体60Sを備える第2絶縁層50Sがビルドアップ形成される(図6(A))。
(19)最上層の第1絶縁層50F上に開口71Fを有する上側のソルダーレジスト層70Fが形成され、最下層の第2絶縁層50S上に開口71Sを有する下側のソルダーレジスト層70Sが形成される(図6(B))。開口71F,71Sから露出される導体層58F、58Sとビア導体60F、60Sの上面がパッド71FP、71SPとして機能する。パッド71FP、71SP上にニッケルめっき層72が形成され、さらにニッケルめっき層72上に金めっき層74が形成される。
(20)レーザで、ソルダーレジスト層70S、4層ビルドアップ積層された第2絶縁層50S、下部絶縁層20Sを貫通し、メタルコア38に至る切り込み81が形成され(図6(C))、メタルコアから切断されたソルダーレジスト層70S、第2絶縁層50S、下部絶縁層20Sが除去され、メタルコア38を露出させる凹部82が形成される(図7(A))。このとき、切断部が除去され易くするため、予め、除去部分におけるメタルコアと下部樹脂層との間に離型フィルム層(図示省略)を形成しておくことが好ましい。
(21)凹部82に熱伝導性ペースト80が充填される(図7(B))。そして、開口71F,71S内に半田ペーストが印刷され、リフローが行われ、上側のビルドアップ層上に半田バンプ76Fが形成され、下側のビルドアップ層上に半田バンプ76Sが形成される。このリフローの際に熱伝導性ペーストが硬化される。プリント配線板10を完成する(図8(A)))。プリント配線板10の半田バンプ76にリフローでICチップ90の端子92が接続され、プリント配線板にICチップが実装される(図8(B))。
第1実施形態のプリント配線板の製造方法は、コア基板30の中心にメタルコア38を備えるメタルコア構造を取るため、メタルコア38の剛性により反りを抑制でき、薄板化の要求に応えることができる。支持板18上にコア基板を形成し、剥離する構成であるため、メタルコア構造のコア基板を簡易なプロセスで製造でき、製造コストを低減できると共に、歩留まりを高めることができる。
第1実施形態のプリント配線板で、メタルコア38を露出させる凹部82に熱伝導性ペースト80が充填されている。コア基板の中央部に設けられたメタルコア38からの熱を伝熱性の高い熱伝導性ペースト80を介して効率的に逃がすことができる。また、プリント配線板の第2絶縁層50S及び下部絶縁層20Sと熱伝導性ペーストとの熱膨張係数が近似しているため、反りが生じにくく、信頼性が高い。
[第2実施形態]
図12(A)は第2実施形態のプリント配線板を示す。プリント配線板10は、第1実施形態と同様なコア基板30を備える。
第2実施形態のプリント配線板は、コア基板30の第1面F上に、第1導体層58F、第1ビア導体60Fを備える第1絶縁層50Fが4層ビルドアップ積層されている。コア基板の第2面S上には、第2導体層58S、第2ビア導体60Sを備える第2絶縁層50Sが4層ビルドアップ積層されている。最上層の第1絶縁層50F上には、ソルダーレジスト層70Fが形成され、ソルダーレジスト層70Fの開口71Fには半田バンプ76Fが形成されている。最下層の第2絶縁層50S上には、ソルダーレジスト層70Sが形成され、ソルダーレジスト層70Sの開口71Sには半田バンプ76Sが形成されている。
図12(B)は、図12(A)に示すプリント配線板の側面図である。即ち、図12(B)は、図12(A)中のb矢視図であり、プリント配線板の側壁10Eを示している。メタルコア38は側壁10Eまで延在している。側壁10Eには、スルーホールを半割した端面スルーホール78が露出されている。メタルコア38と端面スルーホール78とは接続されている。端面スルーホール78は、矩形形状のプリント配線板の4側端面にそれぞれ設けられている。端面スルーホール78は、上面側の最外層のビルドアップ層50Fの導体層58Fの一部と下面側の最外層のビルドアップ層50Sの導体層58Sの一部とを接続している。
第2実施形態のプリント配線板は、金属製のメタルコア38によりプリント配線板の熱伝導性が改善される。コア基板30の中央部に設けられ厚みの厚いメタルコア38が、プリント配線板の端面に設けられた端面スルーホール78に接続されているため、プリント配線板内の熱を端面スルーホール78を介して効率的に逃がすことができる。このため、放熱性が高い。
第2実施形態のプリント配線板で、メタルコア38を露出させる凹部82に熱伝導性ペースト80が充填されている。コア基板の中央部に設けられたメタルコア38からの熱を伝熱性の高い熱伝導性ペースト80を介して効率的に逃がすことができる。このため、上記端面スルーホールと熱伝導性ペーストとが相乗して放熱性を高めている。また、プリント配線板の第2絶縁層50S及び下部絶縁層20Sと熱伝導性ペーストとの熱膨張係数が近似しているため、反りが生じにくく、信頼性が高い。
図12(C)は、図12(A)に示すプリント配線板にICチップ等の電子部品90が実装され、金属製の封止用のキャップ94(放熱部材)が固定された状態を示す。電子部品90は、プリント配線板の半田バンプ76Fに端子92が接続されることで実装されている。キャップ94の端部94Eは、端面スルーホール78のランド78Lに接続されている。電子部品90の上面はキャップ94に接している。第2実施形態では、電子部品からの熱をキャップ94を介して直接、端面スルーホール78へ伝達できるため、実装する電子部品からの熱を効率的に発散することができる。第2実施形態では、キャップ94及びメタルコア38が電源線又はグランド線に接続されているため、電子部品のノイズによる外部への影響が抑えられる。
[第2実施形態の製造方法]
第2実施形態のプリント配線板10の製造方法が図10〜図11に示される。
(1)第1実施形態と同様にして、コア基板30に3層の第1導体層58F、第1ビア導体60Fを備える第1絶縁層50F、第2導体層58S、第2ビア導体60Sを備える第2絶縁層50Sがビルドアップ形成され、最外層の第1絶縁層50F、第2絶縁層50S、金属箔53が積層される(図10(A))。
(2)CO2ガスレーザにて最外層の第1絶縁層50F,最外層の第2絶縁層50Sにそれぞれビア導体用の第1開口51F,第2開口51Sが形成され、プリント配線板の端部に長円形状のスルーホール用貫通孔77がダイシングで形成される(図10(B))。図10(B)のスルーホール用貫通孔77の平面図が図13(A)に示される。
(3)最上層の第1絶縁層50F上に開口71Fを有する上側のソルダーレジスト層70Fが形成され、最下層の第2絶縁層50S上に開口71Sを有する下側のソルダーレジスト層70Sが形成される(図11(A))。スルーホール導体78H及びスルーホールランド78Lはソルダーレジスト層から露出される。図11(A)のスルーホール導体78Hの平面図が図13(C)に示される。開口71F,71Sから露出される導体層58F、58Sとビア導体60F、60Sの上面がパッド71FP、71SPとして機能する。
(4)図11(B)に示されるように、長円状のスルーホール導体78のプリント配線板の内側の端面に沿ってX1−X1で切断され、端面スルーホール78がプリント配線板の端面に形成される(図11(C))。図11(B)のスルーホール導体78Hの平面図が図13(D)に示される。図11(C)の端面スルーホール78の平面図が図13(E)に示される。
ソルダーレジスト層から露出するパッド71FP、71SP、端面スルーホール78上にニッケルめっき層72が形成され、さらにニッケルめっき層72上に金めっき層74が形成される。これにより、端面スルーホール78の酸化が防止される。第1実施形態と同様に、メタルコア38を露出させる凹部82が形成され、凹部82に熱伝導性ペースト80が充填される。開口71F,71S内に半田ペーストが搭載され、リフローが行われ、上側のビルドアップ層上に半田バンプ76Fが形成され、下側のビルドアップ層上に半田バンプ76Sが形成される。プリント配線板10が完成される(図12(A))。
[第2実施形態の第1改変例]
図14は、第2実施形態の第1改変例に係るプリント配線板を示す。
第2実施形態の第1改変例のプリント配線板では、メタルコア38の貫通孔38a内に充填された樹脂を介して絶縁されたメタルコア片38bが形成される。メタルコア片38bに、上部絶縁層20Fに形成されたビア導体35F、下部絶縁層20Sに形成されたビア導体35Sが接続され、第1絶縁層50Fと第2絶縁層50Sとが接続される。
18 支持板
20F 上部絶縁層
20S 下部絶縁層
22C 芯部金属箔
24 電解めっき膜
30 コア基板
38 メタルコア
50F 第1絶縁層
50S 第2絶縁層
60F、60S ビア導体
78 端面スルーホール
80 熱伝導性ペースト
82 凹部

Claims (13)

  1. メタルコアと、該メタルコアを挟む上部絶縁層と下部絶縁層から成り、半導体素子を実装する側の第1面と該第1面と反対側の第2面を備えるコア基板と、
    前記コア基板の第1面に形成された層間樹脂絶縁層及び導体層からなる上部ビルドアップ層と、
    前記コア基板の第2面に形成された層間樹脂絶縁層及び導体層からなる下部ビルドアップ層と、を有するプリント配線板であって、
    前記下部ビルドアップ層及び前記下部絶縁層を貫通し、前記メタルコアを露出させる凹部が形成され、前記凹部に熱伝導性ペーストが充填されている。
  2. 請求項1のプリント配線板であって、
    前記熱伝導性ペーストは、カーボンペースト、銀ペースト又は銅ペーストである。
  3. 請求項1のプリント配線板であって、
    前記熱伝導性ペーストは、半導体素子の実装される部位の直下に設けられ、半導体素子の実装される部位の面積よりも前記熱伝導性ペーストの露出面積が大きい。
  4. 請求項1のプリント配線板であって、さらに、
    前記下部ビルドアップ層上にソルダーレジスト層が設けられ、
    前記熱伝導性ペーストは、前記ソルダーレジスト層から露出している。
  5. 請求項4のプリント配線板であって、
    前記熱伝導性ペーストの表面は、前記ソルダーレジスト層の表面を超えない高さである。
  6. 請求項1のプリント配線板であって、さらに、
    前記メタルコアは貫通孔と、前記貫通孔に充填された樹脂と、前記樹脂に形成されたスルーホール導体とを備え、
    前記上部絶縁層上に上部導体層が形成され、前記上部絶縁層に前記メタルコアと前記上部導体層とを接続する上部ビア導体が形成され、
    前記下部絶縁層上に下部導体層が形成され、前記下部絶縁層に前記メタルコアと前記下部導体層とを接続する下部ビア導体が形成されている。
  7. 請求項6のプリント配線板であって、
    前記メタルコアの前記貫通孔はテーパーしている。
  8. 請求項1のプリント配線板であって、
    前記メタルコアの厚みは、50μm〜200μmである。
  9. 請求項1のプリント配線板であって、
    前記メタルコアは、金属箔に銅めっき膜を形成して成る。
  10. 請求項1のプリント配線板であって、さらに、
    前記上部ビルドアップ層の導体層と前記下部ビルドアップ層の導体層とを接続する端面スルーホールを備え、且つ、
    前記メタルコアは前記端面スルーホールに接続されている。
  11. 支持板を準備することと、
    前記支持板上で、下部絶縁層と、貫通孔を備えるメタルコアと、上部絶縁層とを順に形成すると共に、該上部絶縁層から浸み出した樹脂で、前記貫通孔内を充填することによりコア基板を作製することと、
    前記支持板からコア基板を剥離することと、
    前記コア基板の上側に層間樹脂絶縁層及び導体層からなる上部ビルドアップ層を形成することと、
    前記コア基板の下側に層間樹脂絶縁層及び導体層からなる下部ビルドアップ層を形成することと、
    前記下部ビルドアップ層及び前記下部絶縁層を貫通し、前記メタルコアを露出させる凹部を形成することと、
    前記凹部に熱伝導性ペーストを充填することと、を含むプリント配線板の製造方法。
  12. 請求項11のプリント配線板の製造方法であって、さらに、
    前記下層ビルドアップ層上にソルダーレジスト層を形成することと、を含み、
    前記凹部に熱伝導性ペーストを充填する際に、前記ソルダーレジスト層の高さを超えないように充填する。
  13. 請求項11のプリント配線板の製造方法であって、さらに、
    前記上部ビルドアップ層の導体層と前記下部ビルドアップ層の導体層と前記メタルコアとを接続する端面スルーホールを形成することとを含む。
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