JP2016194904A - 情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの状況に応じた適切な時期に消耗品を配送できる情報処理装置を提供する。
【解決手段】入力画面に関する情報が情報処理装置またはプリンタに出力された場合、第1受付手段が、出力先の装置から入力された発注条件に関する情報を受け付ける。入力画面は、消耗品の発注を行う条件である発注条件に関する情報を入力させる画面である。固有情報により特定されるプリンタの、消耗品の残量に関する残量情報を含む消耗品情報を受信した場合、当該固有情報により特定されるプリンタの消耗品について第1受付手段が受け付けた情報に応じた発注条件を満たすかが、第1判断手段により判断される。第1判断手段により発注条件を満たすと判断されたことに基づき、固有情報により特定されるプリンタの消耗品の発注に関する情報を含む発注情報がサーバに出力される。
【選択図】図7

Description

本発明は、情報処理装置に関する。
特許文献1には、トナーの残量が配送閾値を下回った場合に、消耗品管理システムへトナーカートリッジの配送要求を送信する画像形成装置が記載されている。特許文献1の技術では、配送閾値の決定を、トナーの消費量の実測データを基づき求められた今後のトナー消費量を予測するための統計データと、配送要求を送信してからトナーカートリッジが配送されてくるまでの配送必要日数とを用いて行っている。
特開2013−109202号公報
トナーの消費量の変動はユーザの都合に応じて大きく変化することがある。その点について、特許文献1は何ら考慮されていない。特許文献1に記載される技術は、トナーの消費量の実測データに基づく予測から配送閾値を決定するものであるので、ユーザの都合に応じてトナーの消費量がある時期に他に比べて大きく変動した場合には、当該変動が統計データに十分に反映されず、配送要求の送信時期が遅れ、トナーカートリッジの配送が間に合わなくなる虞がある。このように、実測データに基づく発注時期の決定には限界がある。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、ユーザの状況に応じた適切な時期に消耗品を配送できる情報処理装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明の第1態様の情報処理装置は、サーバと情報処理装置であって、通信部と、記憶部と、制御部と、備え、前記制御部は、消耗品の残量に関する残量情報を含む消耗品情報を取得する第1取得手段と、消耗品の発注を行う条件である発注条件に関する情報を入力させる入力画面に関する情報を出力する第1出力手段と、第1出力手段が出力した入力画面に関する情報に基づく前記入力画面を介して入力された前記発注条件に関する情報を受け付ける第1受付手段と、前記第1取得手段により前記消耗品情報が取得された場合、消耗品について前記第1受付手段が受け付けた情報に応じた発注条件を満たすかを判断する第1判断手段と、前記第1判断手段により前記発注条件を満たすと判断されたことに基づき、消耗品の発注に関する情報を含む発注情報を前記サーバに出力する第2出力手段と、を備えている。
本発明の第2態様の情報処理装置は、記憶部と、制御部と、を備え、前記制御部は、消耗品の残量に関する残量情報を含む消耗品情報を取得する第1取得手段と、消耗品の発注を行う条件である発注条件に関する情報を入力させる入力画面に関する情報を出力する第1出力手段と、前記第1出力手段による出力先の情報処理装置または外部装置から入力された前記発注条件に関する情報を取得する第2取得手段と、前記取得手段により前記消耗品情報が取得された場合、消耗品について前記第2取得手段が取得した情報に応じた発注条件を満たすかを判断する第1判断手段と、前記第1判断手段により前記発注条件を満たすと判断されたことに基づき、消耗品の発注を決定する決定手段と、を備えている。
本発明の第1態様の管理サーバは、プリンタとサーバと情報処理装置と通信可能な管理サーバであって、通信部と、記憶部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記記憶部に記憶されている固有情報により特定されるプリンタの、消耗品の残量に関する残量情報を含む消耗品情報を受信する受信手段と、消耗品の発注を行う条件である発注条件に関する情報を入力させる入力画面に関する情報を情報処理装置またはプリンタに送信する第1送信手段と、前記第1送信手段による送信先の情報処理装置またはプリンタから入力された前記発注条件に関する情報を受け付ける第1受付手段と、前記受信手段により前記消耗品情報が受信された場合、前記固有情報により特定されるプリンタの消耗品について前記第1受付手段が受け付けた情報に応じた発注条件を満たすかを判断する第1判断手段と、前記第1判断手段により前記発注条件を満たすと判断されたことに基づき、前記固有情報により特定されるプリンタの消耗品の発注に関する情報を含む発注情報を前記サーバに送信する第2送信手段と、を備えている。
本発明の第2態様の管理サーバは、プリンタと情報処理装置と通信可能な管理サーバであって、通信部と、記憶部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記記憶部に記憶されている固有情報により特定されるプリンタの、消耗品の残量に関する残量情報を含む消耗品情報を取得する取得手段と、消耗品の発注を行う条件である発注条件に関する情報を入力させる入力画面に関する情報を情報処理装置またはプリンタに送信する第1送信手段と、前記第1送信手段による送信先の情報処理装置またはプリンタから入力された前記発注
条件に関する情報を受け付ける第1受付手段と、前記取得手段により前記消耗品情報が取得された場合、前記固有情報により特定されるプリンタの消耗品について前記第1受付手段が受け付けた情報に応じた発注条件を満たすかを判断する第1判断手段と、前記第1判断手段により前記発注条件を満たすと判断されたことに基づき、前記固有情報により特定されるプリンタの消耗品の発注を決定する決定手段と、を備えていることを特徴とする管理サーバ。
なお、本発明の管理サーバは、情報処理装置を制御する制御装置、制御方法、制御プログラム、制御プログラムを記録する記録媒体等の種々の形態で構成することができる。
本明細書に開示される第1態様の情報処理装置及び管理サーバによれば、入力画面に関する情報が情報処理装置またはプリンタに送信された場合、第1受付手段が、その送信先の情報処理装置またはプリンタから入力された発注条件に関する情報を受け付ける。入力画面は、消耗品の発注を行う条件である発注条件に関する情報を入力させる画面である。固有情報により特定されるプリンタの、消耗品の残量に関する残量情報を含む消耗品情報を受信した場合、当該固有情報により特定されるプリンタの消耗品について第1受付手段が受け付けた情報に応じた発注条件を満たすかが、第1判断手段により判断される。第1判断手段により発注条件を満たすと判断されたことに基づき、固有情報により特定されるプリンタの消耗品の発注に関する情報を含む発注情報がサーバに送信される。これにより、入力画面に入力された内容に基づく発注条件に基づいて、発注を行うか否かを決定できるので、入力画面への入力を行ったユーザの状況に応じた適切な時期に消耗品を配送できる。
また、第1受付手段が入力画面に関する情報の送信先から発注条件に関する情報を受け付けると、当該情報は記憶部に記憶される。第1判断手段は、発注条件を満たすかの判断を記憶部に記憶されている情報に基づいて行う。これにより、第1受付手段が入力画面に関する情報の送信先にて予め入力された情報に応じて、発注条件を満たすか否かを判断できる。
また、発注条件に関する情報が、消耗品の残量に関する閾値を指定する情報である場合、消耗品の配送先に関する配送先情報に応じた閾値がデフォルトの値または選択肢の1つとして表示される入力画面に関する情報が、第1送信手段により送信される。これにより、消耗品の残量に関する閾値を、消耗品の配送先に応じて選択させることができる。
また、第1判断手段により発注条件を満たすと判断された場合、当該発注条件を満たした消耗品について配送中のものがあるかが判断される。配送中の消耗品がないと判断されたことを条件として、発注情報がサーバに送信される。これにより、発注条件を満たしたときに配送中の消耗品が既に存在する場合には、消耗品の重複を防止できる。
また、第1判断手段により発注条件を満たすと判断された場合には、消耗品の発注を行うか否かを問い合わせるための第1問い合わせ情報が、情報処理装置またはプリンタに送信される。当該第1問い合わせ情報の送信先から入力された、消耗品の発注を行うか否かを示す情報を、第2受付手段が受け付けると、発注情報がサーバに送信される。これにより、発注条件を満たす場合であっても、消耗品の発注を行うか否かを必要に応じて選択できる。
特に、第1判断手段により発注条件を満たすと判断され、かつ、当該発注条件を満たした消耗品について配送中のものがあると判断された場合に、第1問い合わせ情報が送信される。これにより、発注条件を満たしたときに配送中の消耗品があったとしても、消耗品の発注を適切に行うことができる。
また、第1受付手段が、発注条件に関する情報として、消耗品の残量に関する第1閾値を指定する情報を受け付けた場合、第1判断手段は、プリンタから受信した残量情報が示す消耗品の残量が第1閾値に達した場合に、発注条件を満たすと判断する。よって、発注条件を満たすか否かが、第1受付手段が受け付けた第1閾値に基づき判断されるので、当該第1閾値を入力したユーザに適した消耗品の発注を実現できる。
また、発第1受付手段が、発注条件に関する情報として、前記第1閾値と、プリンタから受信した残量情報が示す消耗品の残量が第1閾値に達した回数の閾値である第2閾値とを受け付けた場合、第1判断手段は、プリンタから受信した残量情報が示す消耗品の残量が第1閾値に達しかつ、当該第1閾値に達した回数が第2閾値に達した場合に、発注条件を満たすと判断する。よって、発注条件を満たすか否かが、第1受付手段が受け付けた第1閾値と第2閾値とに基づき判断されるので、当該第1閾値および第2閾値を入力したユーザに適した消耗品の発注を実現できる。
また、プリンタから受信した交換回数情報が示す交換回数が、前回に受信した交換回数情報が示す交換回数と連続しない値である場合、消耗品の発注を行うか否かを問い合わせるための第2問い合わせ情報が送信される。第3受付手段は、第2問い合わせ情報の送信先から入力された、消耗品の発注を行うか否かを示す情報を受け付ける。第1判断手段は、第3受付手段が受け付けた情報が消耗品の発注を行うことを示す場合に、発注条件を満たすと判断する。これにより、プリンタにて交換されてはいるものの、管理サーバが発注していない消耗品、発注するか否かを、第2問い合わせ情報に対する返信に応じて決定できる。
特に、プリンタから受信した交換回数情報が示す交換回数が、前回に受信した交換回数情報が示す交換回数と連続しない値である場合には、第3問い合わせ手段を送信することにより、消耗品の発注を、今回の交換回数と前回の交換回数の差に応じた範囲内の発注数で行うことができる。これにより、消耗品が過剰な数で発注されたり不足したりすることを抑制できる。
また、消耗品の配送形態を問い合わせるための第4問い合わせ情報が、情報処理装置またはプリンタに送信される。第5受付手段は、第4問い合わせ情報の送信先から入力された、消耗品の配送形態に関する情報を受け付ける。サーバに送信される発注情報には、受け付けた消耗品の配送形態に関する情報が含まれる。よって、発注された消耗品の配送形態をユーザが所望する形態とすることができる。
また、複数回受信した各消耗品情報に含まれる各残量情報が示す消耗品の残量の各値から算出された消耗品に関する消費推移に基づき予測される消耗品の残量が、第1受付手段が受け付けた情報により指定される閾値に達する時期と、前記消費推移に基づき予測される消耗品の残量が当該消耗品を使用不可能な値に達する時期との期間が、消耗品の配送日数より短い場合には、通知手段による通知がされる。これにより、消耗品の残量の閾値が変更された場合に、変更後の閾値に基づき発注された消耗品が届く前に、現在の使用推移で使用する消耗品が使用不可能になる状況を抑制できる。
また、消耗品情報は、消耗品の種類に関する情報を含む。これにより、消耗品の種類毎に、発注条件が満たされたかを判断できる。また、発注情報は、発注の対象となる消耗品の種類に関する情報と、受信された消耗品情報を送信したプリンタを特定する固有情報とを含む。これにより、固有情報により特定されるプリンタで使用される消耗品を、当該消耗品の種類に応じて発注できる。また、消耗品情報は、予め決められた間隔で受信される。これにより、消耗品情報を定期的に受信できる。
本明細書に開示される第2態様の情報処理装置及び管理サーバによれば、入力画面に関する情報が情報処理装置またはプリンタに送信された場合、第1受付手段が、その送信先の情報処理装置またはプリンタから入力された発注条件に関する情報を受け付ける。入力画面は、消耗品の発注を行う条件である発注条件に関する情報を入力させる画面である。固有情報により特定されるプリンタの、消耗品の残量に関する残量情報を含む消耗品情報を取得した場合、当該固有情報により特定されるプリンタの消耗品について第1受付手段が受け付けた情報に応じた発注条件を満たすかが、第1判断手段により判断される。第1判断手段により発注条件を満たすと判断されたことに基づき、固有情報により特定されるプリンタの消耗品の発注が決定される。これにより、入力画面に入力された内容に基づく発注条件に基づいて、発注を行うか否かを決定できるので、入力画面への入力を行ったユーザの状況に応じた適切な時期に消耗品を配送できる。
消耗品発注システムの全体構成を示すブロック図である。 管理サーバの電気的構成を示すブロック図である。 発注条件に関する情報を入力するための入力画面の一例を示す模式図である。 管理サーバに記憶されるテーブルの一例を示す模式図である。 発注条件を変更した場合に生じ得る問題を説明するための模式図である。 発注条件設定処理を示すフローチャートである。 消耗品発注処理を示すフローチャートである。 問い合わせメールの一例を示す模式図である。 他の実施形態1の消耗品発注システムの全体構成を示すブロック図である。 他の実施形態2の消耗品発注システムの全体構成を示すブロック図である。 他の実施形態3の消耗品発注システムの全体構成を示すブロック図である。 他の実施形態3の発注条件設定処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、消耗品発注システム1の全体構成を示すブロック図である。消耗品発注システム1は、プリンタ10と、パーソナルコンピュータ(以下「PC」と称す)50と、管理サーバ100と、発送サーバ200とから構成される。管理サーバ100は、本発明の管理サーバの一実施形態である。詳細は後述するが、本実施形態の管理サーバ100は、ユーザが設定した発注条件に基づいて、消耗品を自動発注するか否かを決定する。
消耗品発注システム1において、PC50は、管理サーバ100に発注条件に関する情報を送信する。発注条件に関する情報としては、例えば、消耗品の残量の閾値や、発注頻度や、複数発注を要する可能性のある状況が生じた場合の取り扱いなどである。発注条件に関する情報については、図3を参照して後述する。なお、PC50は、発送サーバ200に発注条件に関する情報を送信し、当該情報が発送サーバ200を介して管理サーバ100に送信される構成であってもよい。
プリンタ10は、所定のタイミング(例えば、毎日決められた時間)毎に、プリンタ10を特定する固有情報と、消耗品情報を管理サーバ100に送信する。本実施形態では、管理サーバ100は、所定のタイミング毎に、消耗品情報通知要求を送信し、プリンタ10は、消耗品情報通知要求を受信したことに応じて、消耗品情報を管理サーバ100に送信する。消耗品情報通知要求を用いることなく、プリンタ10が管理サーバ100に定期的に消耗品通知情報を送信する構成であってもよい。
固有情報は、例えば、プリンタ10のMACアドレスや、予め登録したプリンタ10のノード名、あるいは、プリンタ10の型番や個々のプリンタ10に割り当てられたシリアルナンバなどの固有の文字列などである。本実施形態では、プリンタ10の固有情報は、プリンタ10の型番およびシリアルナンバであるとする。特許請求の範囲に記載される「固有情報」としては、プリンタ10の型番およびシリアルナンバの両方であっても、いずれか一方であってもよい。また、特許請求の範囲に記載される「固有情報」が、プリンタ10のMACアドレスや、予め登録したプリンタ10のノード名などであってもよい。
消耗品情報は、プリンタ10にて使用される消耗品の残量に関する情報(以下「残量情報」と称す)を含む。消耗品としては、例えば、インクカートリッジである。プリンタ10は、消耗品の残量を検知するセンサを有し、消耗品情報を送信する毎に、消耗品の残量を検出し、検出された残量を示す残量情報を含む消耗品情報を管理サーバ100に送信する。なお、残量情報が示す残量は、%で表される残量の割合であってもよいし、mlやgなどで表される物理量であってもよい。
消耗品がインクカートリッジである場合、プリンタ10には、利用可能な色毎に複数のインクカートリッジが装着されている。消耗品情報は、消耗品の種類に関する情報(以下「種類情報」と称す)を含む。つまり、消耗品情報は、消耗品の種類毎に、種類情報と、当該種類情報が示す種類の消耗品に対する残量情報とを含む。本実施形態では、種類情報が示す消耗品の種類は、消耗品の型番である。消耗品の型番により、消耗品の色や容量などを特定できる。種類情報が示す消耗品の種類は、消耗品の色や容量などであってもよい。
また、消耗品情報は、種類情報が示す種類の消耗品が交換された回数(以下「交換回数」と称す)を含む。なお、プリンタ10は、消耗品の種類毎に消耗品の交換回数を計数する交換カウンタを有する。交換カウンタは、プリンタ10の工場出荷時において、ゼロに初期化されている。プリンタ10は、交換カウンタの値に応じた交換回数を消耗品情報に含める。
管理サーバ100は、プリンタ10から受信した消耗品情報を分析し、PC50から設定あれた発注条件を満たすか否かを判断する。管理サーバ100は、発注条件を満たすと判断した場合に、消耗品の発注を決定し、発注情報を発送サーバ200に送信する。消耗品情報の分析は、消耗品情報に含まれる種類情報が示す種類毎に行われる。発注情報は、発注対象となる消耗品の種類に対応する種類情報と、当該発注対象の消耗品に対する消耗品情報の送信元のプリンタ10の固有情報と、発注要求とを含む。
発送サーバ200には、複数のプリンタ10について、ユーザ毎に、各ユーザが登録したプリンタ10の固有情報と、消耗品の種類である消耗品の型番と、消耗品の配送先に関する情報(以下「配送先情報」と称す)とを関連付けた発送情報テーブルが記憶されている。配送先情報は、例えば、配送先の住所である。かかる発送情報テーブルに記憶される各情報は、ユーザが予め登録したものである。なお、発送情報テーブルにおいて、消耗品の種類として消耗品の色と、色毎の消耗品の型番とが関連付けられていてもよい。
発送サーバ200は、管理サーバ200から発注情報を受信した場合、発送情報テーブルを参照し、受信した発注情報に含まれる固有情報に応じた消耗品の型番と配送先情報とを特定し、特定された型番の消耗品を、特定された配送先情報が示す配送先に配送する処理を実行する。当該処理の結果として、管理サーバ100がプリンタ10から受信した消耗品情報に基づき発送サーバ200に送信した発注情報に応じた型番の消耗品が、発注情報に応じた配送先、すなわち、当該発注情報の対象となるプリンタ10を所有するユーザの元に配送される。
図2は、管理サーバ100の電気的構成を示すブロック図である。管理サーバ100は、例えば、プリンタ10のベンダにより提供される。管理サーバ100は、周知のサーバ機能を有する装置であればよい。管理サーバ100には、制御部101、記憶部102、ネットワークインターフェイス(以下「ネットワークI/F」と称す)103が主に設けられている。これらの各部は、入出力ポート104を介して互いに接続されている。
制御部101は、図示されていないCPUと、CPUに電気的に接続されたROM及びRAMとを含み、コンピュータを構成する。CPUは、ROMおよび記憶部102に記憶されるプログラムやデータに従って、管理サーバ100の動作を制御する。
記憶部102は、不揮発性の記憶装置である。記憶部102は、例えば、ハードディスクドライブである。記憶部102には、管理サーバ100の動作を制御する各種のプログラム、例えば、後述する図6および図7において制御部101が各処理を実行するためのプログラムなどが記憶されている。また、記憶部102には、ユーザが登録したプリンタ10の固有情報が記憶されている。なお、固有情報をユーザアカウント毎に対応付けて記憶してもよい。ネットワークI/F103は、インターネット800に接続された他の装置と通信するための機器である。ネットワークI/F103としては、周知のネットワークカードを採用できる。管理サーバ100は、ネットワークI/F103を介してインターネット800に接続される。
プリンタ10は、制御部11、プリンタ部12、接続部13、読取部14、検出センサ15、ネットワークI/F16が主に設けられている。これらの各部は、入出力ポート17を介して互いに接続されている。制御部11は、図示されないCPUと、CPUに電気的に接続されたROM及びRAMとを含み、コンピュータを構成する。CPUは、ROMに記憶されるプログラムやデータに従って、プリンタ10の動作を制御する。
プリンタ部12は、印刷機構であり、インクジェットヘッドを有している。制御部11は、プリンタ部12へ駆動信号を入力し、インクジェットヘッドは入力された駆動信号に応じて、ノズルからインクを吐出する。なお、プリンタ部12は、レーザ方式による印刷機構であってもよい。
接続部13は、プリンタ部12で用いられるインクが充填されたカートリッジ21を接続するためのものである。なお、接続部13には、プリンタ10の機種に応じて利用可能なインクの色の分だけカートリッジ21を接続できる。つまり、接続部13には、プリンタ10の機種に応じた1または複数のカートリッジ21を接続できる。カートリッジ21には、そのカートリッジ21を識別するためのシリアルIDが記憶されたICチップが貼付されている。
読取部14は、接続部13に接続されたカートリッジ21のICチップからシリアルIDを読み取る。検出センサ15は、接続部13に接続されている各カートリッジ21内のインクの残量を検出する。ネットワークI/F16は、インターネット800に接続された他の装置と通信するための機器である。
プリンタ10は、ネットワークI/F16を介してルータ30に接続する。また、PC50も、内蔵するネットワークI/F(図示せず)を介してルータ30に接続する。これにより、プリンタ10およびPC50は、それぞれ、ルータ30を介してインターネット800に接続される。なお、図2では、プリンタ10およびPC50が同じルータ30に接続される例を示したが、プリンタ10およびPC50がそれぞれ異なるルータを介してインターネット800に接続されていてもよい。
管理サーバ100とプリンタ10との間の通信は、接続確立型のプロトコル、より詳細には、XMPP over BOSH(Extensible Messaging and Presence Protocol Over Bidirectional−Streams Over Synchronous HTTPの略)に従って行われる。XMPP over BOSHは、接続を確立した状態をほぼ常時維持する、常時接続型または接続維持型のプロトコルである。一方、管理サーバ100と、処理サーバ200またはPC50との間の通信は、HTTP(Hypertext Transfer Protocolの略)に従って行われる。
図3は、PC50の表示部(例えば、液晶表示装置)に表示される、発注条件に関する情報を入力するための画面(以下「条件入力画面」と称す)の一例を示す模式図である。PC50は、当該条件入力画面を、管理サーバ100からの指示に基づき表示する。なお、入力画面は、発送サーバ200からの指示に基づき表示されるものであってもよい。条件入力画面は、プリンタ10のユーザ登録を行った後や、ユーザが、発送条件を変更したい場合などの必要に応じてPC50から条件入力画面の表示要求を行った場合に表示される。なお、いずれの場合も、条件入力画面の表示は、ユーザが、管理サーバ100に対し、自身に割り当てられたユーザアカウントによりサインインし、かつ、プリンタ10の固有情報を特定した状態で表示される。つまり、条件入力画面は、ユーザおよびプリンタ10が特定された状態でPC50に表示されている。
条件入力画面は、領域20〜26と、ボタン27とを含む。領域20は、設定の対象となるプリンタ10の型番を入力するための領域である。領域20には、各種型番の選択肢がドロップダウンリストとして表示され、その中から選択された型番が入力される。なお、本実施形態では、領域20に表示されるドロップダウンリストには、管理サーバ100を管理するベンダが提供するプリンタの型番に限らず、各種メーカのプリンタの型番が選択肢として含まれる。また、サインインしたユーザにより登録されたプリンタ10の型番のみが領域20に表示されてもよい。
領域21は、個々のプリンタ10に割り当てられたシリアルナンバを入力するための領域である。領域21には、ユーザによる直接入力によってシリアルナンバが入力される。領域21には、PC50がプリンタ10から取得したシリアルナンバが自動入力される構成であってもよい。なお、条件入力画面において、領域20,21に代えて、プリンタ10のMACアドレスや、予め登録したプリンタ10のノード名を入力するための領域が設けられていてもよい。
領域22は、消耗品であるインクカートリッジの型番を入力するための領域である。領域22は、プリンタ10に装着可能なインクカートリッジの色毎に設けられる。図3に示す例では、シアン、マゼンタ、イエロー、およびブラックに対する4つの領域が設けられている。領域22には、領域20に入力された型番のプリンタにて利用可能なインクカートリッジの型番を選択肢とするドロップダウンリストが表示され、その中から選択された型番が入力される。なお、管理サーバ100は、型番毎に、インクカートリッジの色や容量などを特定する情報が記憶されている。よって、領域22に入力された型番が管理サーバ100に送信されると、管理サーバ100は、受信した型番から、インクカートリッジの色や容量を判断できる。
なお、プリンタ10に装着可能なインクカートリッジの色の数は、プリンタの型番に応じて異なるので、領域20に入力された型番に応じて、条件入力画面に表示する領域22の数を増減させるようにすればよい。あるいは、装着可能なインクカートリッジの色の数が最大であるものに合わせて領域22を表示させ、領域20に入力された型番のプリンタが装着できない色がある場合には、その色は選択できないようにしてもよい。
領域23は、インクカートリッジの発注する際の指標(以下「発注指標」と称す)を入力するための領域である。領域23は、領域22毎、すなわち、プリンタ10に装着可能なインクカートリッジの色毎に設けられる。領域23には、利用可能な発注指標の選択肢がドロップダウンリストとして表示され、その中から選択された発注指標が入力される。発注指標は、例えば、%単位で表されるインク残量の割合や、ml単位またはg単位で表される物理的なインク残量である。図3に示す例では、%単位で表されるインク残量の割合が、発注指標のデフォルトとして領域23に入力されている。
領域24は、領域23に入力された発注指標に応じた閾値を入力するための領域である。領域24は、領域23毎、すなわち、プリンタ10に装着可能なインクカートリッジの色毎に設けられる。領域22には、領域23に入力された発注指標に応じた閾値の選択肢がドロップダウンリストとして表示され、その中から選択された発注指標が入力される。
図3に示す例では、20%という値が、閾値のデフォルトとして領域24に入力されている。本実施形態では、発注指標毎に閾値の選択肢が準備されている。具体的に、管理サーバ100の記憶部102には、領域23および領域24にドロップダウンリストとして表示する選択肢を管理するテーブル102aが記憶されている。
図4(a)に示すように、テーブル102aには、領域23に対応する項目(すなわち、発注指標)102a1と、領域24に対応する項目(すなわち、閾値)102a2とに対し、選択肢としての各値が割り当てられている。具体的に、項目102a1に対し、%単位で表されるインク残量である「残インク量(%)」、ml単位で表されるインク残量である「残インク量(ml)」、および、g単位で表されるインク残量である「残インク量(g)」が割り当てられている。これにより、領域23には、「残インク量(%)」、「残インク量(ml)」、および「残インク量(g)」の選択肢からなるドロップダウンリストが表示される。
一方、項目102a2は、項目102aの各値に対して、選択肢としての各値が割り当てられている。具体的に、項目102a1の残インク量(%)に対し、当該残インク量(%)の選択肢として、「10%」、「20%」、「40%」、「60%」、および「80%」が割り当てられている。これにより、領域23において残インク量(%)が選択されている場合、領域24には、「10%」、「20%」、「40%」、「60%」、および「80%」の選択肢からなるドロップダウンリストが表示される。また、項目102a1の残インク量(ml)および残インク量(g)に対しても、それぞれ選択肢としての各値が割り当てられている。
なお、管理サーバ100は、対象となるプリンタ10に対応する配送先情報を発送サーバ200から取得し、その配送先情報が示す配送先に応じた閾値が領域24にデフォルトとして表示されるようにしてもよい。例えば、配送先が遠いほど、デフォルトとして表示される閾値を高くする。なお、配送先情報は、管理サーバ100に記憶されていてもよい。
また、配送先に応じて、領域24にて選択可能な選択肢の範囲が異なるようにしてもよい。例えば、配送先が遠いほど、領域24にて選択可能な選択肢の範囲を広くする。配送先に応じて、消耗品の配送に要する日数(以下「配送日数」と称す)が異なるので、配送先に応じて、領域24にて選択可能な選択肢の範囲を異ならせることにより、配送日数を考慮した適切な閾値をユーザに示すことができる。なお、領域24に入力される値は、ドロップダウンリストからの選択でなく、領域24への直接入力であってもよい。
領域25は、発注頻度N(Nは以上の整数)を入力するための領域である。発注頻度Nは、自動発注を行うまでに、残量が領域23,24にて設定された閾値に達したインクカートリッジの数である。発注頻度Nが1である場合、インクカートリッジの残量が閾値に達する毎に自動発注を行うことを示す。一方、発注頻度Nが複数である場合、残量が領域23,24にて設定された閾値に達したインクカートリッジがN個に達する毎に、1回の自動発注を行うことを示す。領域25には、発注頻度Nとして、Nの値の候補の選択肢がドロップダウンリストとして表示される。
具体的に、管理サーバ100の記憶部102には、領域25にドロップダウンリストとして表示する選択肢を管理するテーブル102bが記憶されている。図4(b)に示すように、テーブル102bには、領域25に対応する項目(すなわち、発注頻度)102b1に対し、選択肢(すなわち、Nの値の候補)としての各値が割り当てられている。具体的に、項目102b1に対し、「1」、「3」、および「5」が割り当てられている。これにより、領域25には、「1」、「3」、および「5」の選択肢からなるドロップダウンリストが表示される。
領域26は、複数発注のふるまい、より詳細には、複数発注を要する可能性のある状況が生じた場合の取り扱いを入力するための領域である。複数発注を要する可能性のある状況としては、例えば、管理サーバ100による自動発注がされた後、ユーザが次のインクカートリッジに交換したものの、消耗品の配送日数に比べて、インクの消費が速く、自動発注に基づく配送中に、交換された次のカートリッジに対して新たな発注条件が成立した場合がある。
あるいは、ネットワーク環境が悪く、プリンタ10と管理サーバ100が繋がらない状態が生じたり、消耗品情報の受信間隔に対して消耗品の消費が速いなどの理由によって、管理サーバ100がプリンタ10から直近に受信した消耗品情報に含まれる交換回数が前回の値と同じ値でなく、かつ、連続していない場合も、複数発注を要する可能性のある状況となる。つまり、管理サーバ100が、前回の消耗品情報の受信タイミングから直近の受信タイミングまでの期間に、プリンタ10にて交換された形跡があるが、自動発注はされていないインクカートリッジについての取り扱いである。
領域26には、複数発注を要する可能性のある状況において、それら複数の発注を全て発注するか、1つだけを発注するか、ユーザに問い合わせるかを選択させる選択肢がドロップダウンリストとして表示され、その中から選択されたものが、複数発注を要する可能性のある状況が生じた場合の取り扱いとして入力される。なお、上記「複数発注を要する可能性のある状況」としては、上述したような、自動発注に基づく配送中に、次の消耗品に対して新たな発注条件が成立した状況や、管理サーバ100がプリンタ10から直近に受信した消耗品情報に含まれる交換回数が前回の値と同じ値でなく、かつ、連続していない状況である。
具体的に、管理サーバ100の記憶部102には、領域26にドロップダウンリストとして表示する選択肢を管理するテーブル102cが記憶されている。図4(c)に示すように、テーブル102cには、領域26に対応する項目(すなわち、複数発注を要する可能性のある状況が生じた場合の取り扱い)102c1に対し、選択肢としての各値が割り当てられている。具体的に、項目102c1に対し、複数の発注を全て発注することを示す「全て発注」、1つだけを発注することを示す「1つだけ発注」、および、ユーザに問い合わせることを示す「問い合わせる」が割り当てられている。これにより、領域25には、「全て発注」、「1つだけ発注」、および「問い合わせる」の選択肢からなるドロップダウンリストが表示される。
ボタン27は、各領域20〜26への入力の確定を指示するための操作子である。ボタン27が操作されると、各領域20〜26の入力値が管理サーバ100に送信される。管理サーバ100は、領域20に入力されたプリンタの型番と、領域21に入力されたシリアルナンバとを固有情報として記憶部102に記憶する。なお、固有情報として記憶される値は、プリンタの型番およびシリアルナンバのいずれか一方であってもよい。
管理サーバ100は、領域22に入力されたインクカートリッジの型番を種類情報として記憶部に記憶する。また、管理サーバ100は、領域23,24に入力された各値を、発注条件の1つである自動発注閾値として、対応する領域22に入力された型番(種類情報)に関連づけて、記憶部102に記憶する。管理サーバ100は、領域25に入力された発注頻度を発注条件の1つとして、記憶部102に記憶する。管理サーバ100は、領域26に入力された、複数発注を要する可能性のある状況が生じた場合の取り扱いを、発注条件の1つとして記憶部102に記憶する。
具体的に、管理サーバ100の記憶部102には、プリンタ10から受信した、条件入力画面の各領域20〜26に入力された内容を管理するテーブル102dが記憶されている。図4(d)に示すように、テーブル102cには、ユーザアカウント102d0に対し、プリンタ型番102d1と、シリアルナンバ102d2と、インク型番102d3と、容量102d4と、発注指標102d5と、閾値102d6と、発注頻度102d7と、複数発注のふるまい102d8と、残量102d9と、交換回数102d10とが対応付けられている。
管理サーバ100は、プリンタ10から、条件入力画面の各領域20〜26の入力値を受信すると、サインインしているユーザアカウント102d0に対し、領域20に入力された値をプリンタ型番102d1に、領域21に入力された値をシリアルナンバ102d2に、領域22に入力された値をインク型番102d3に、領域23に入力された値を発注指標102d5に、領域24に入力された値を閾値102d6に、領域25に入力された値を発注頻度102d7に、領域25に入力された値を複数発注のふるまい102d8にそれぞれ記憶する。
容量102d4には、インク型番102d3に記憶される型番により特定されるインクカートリッジの容量が記憶される。管理サーバ100には、型番毎に、インクカートリッジの容量を特定する情報が記憶されているので、管理サーバ100は、プリンタ10からインクカートリッジの型番を受信すると、受信した型番から当該型番に対応するインクカートリッジの容量を特定して、特定された値を容量102d4に記憶する。
残量102d9には、プリンタ10にて使用中のインクカートリッジの残量が記憶される。管理サーバ100は、プリンタ10から消耗品情報を受信した場合、当該消耗品情報に含まれる残量情報が示す残量を、当該消耗品情報に含まれる、当該残量に対応する種類情報が示すインクカートリッジの型番(すなわち、インク型番102d3の値)に対応する残量102d9に記憶する。
交換回数102d10には、プリンタ10から受信した消耗品情報に含まれる交換回数が記憶される。理サーバ100は、プリンタ10から消耗品情報を受信した場合、当該消耗品情報に含まれる交換回数を、当該消耗品情報に含まれる、当該交換回数に対応する種類情報が示すインクカートリッジの型番すなわち、インク型番102d3の値)に対応する交換回数102d10に記憶する。
なお、ボタン27が操作された場合における、各領域20〜26の入力値の送信先は、発送サーバ200であってもよい。かかる場合、管理サーバ100は、発送サーバ200を介して、各領域20〜26の入力値を取得する。
条件入力画面は、上述した通り、表示要求を行うことにより表示できるので、ユーザは発注条件を条件入力画面から適宜変更できる。しかしながら、ユーザが自動発注閾値を変更した場合、変更後の閾値が不適切となることがある。つまり、変更後の自動発注閾値では、残量が当該閾値に到達した時点において消耗品の発注が間に合わない状況が生じ得る。
ここで、図5を参照して、上記問題となる状況について説明する。管理サーバ100は、所定のタイミング(例えば、毎日決められた時間)毎にプリンタ10から受信した消耗品情報に含まれる残量情報に基づき、消耗品の利用予測情報を算出する。
具体的に、利用予測情報は、消耗品情報に含まれる残量情報が示す消耗品の残量の時間変化に基づき算出される。例えば、毎日決められた時間に消耗品情報を取得する場合において、消耗品が交換された日付Pから、プリンタ10から消耗品情報を受信する毎に、当該消耗品情報を受信した日付に対し、残量情報が示す消耗品の残量を、種類情報が示す種類の消耗品における今回の残量としてプロットする。
利用予測情報は、残量の時間変化を示すプロットに基づき算出される。例えば、図5に示すように、日付PのDa日後である日付Qにおいて、日付Pから日付Qまでの各日にプロットされた各点の一次回帰直線Lが、利用予測情報として算出される。なお、一次回帰直線Lの算出にあたり、日付Pから日付Qまでの各日にプロットされた全ての点を用いる必要はない。図5では、残量の時間変化を示すプロットにおける各点の図示は省略している。
このように算出された一次回帰直線Lが、プリンタ10において消耗品を使用できないと判断される残量Aに達する日付Rと、一次回帰直線Lと、条件入力画面に対する入力によって設定された閾値(自動発注閾値)TH1との交点J1に対応する日付S1との間の日数が、消耗品の配送に要する日数(以下「配送日数」と称す)Db以上である場合、消耗品を日付S1に自動発注することにより、発注された消耗品を使用中の消耗品が使用できなくなる前に配送することができる。
なお、配送日数Dbは、配送先情報に基づき算出される。配送先情報が、例えば、住所、郵便番号、電話番号などを含む場合、配送日数Dbは、それら住所などにより特定される家または地域に消耗品を配送する際に要する日数として算出される。本実施形態では、配送先情報は、固有情報毎に発送サーバ200に記憶されている。よって、管理サーバ100は、配送日数Dbを算出するあたり、消耗品情報の送信元のプリンタ10の固有情報に対応する配送先情報を、発送サーバ200から取得する。
一方、ユーザが閾値をTH1からTH2に変更した場合、日付Rと、一次回帰直線Lと閾値TH2との交点J2に対応する日付S2の間の日数が、配送日数Dbより短くなるため、消耗品を日付S2に自動発注した場合には、発注された消耗品を使用中の消耗品が使用できなくなる前に配送できない可能性が高い。つまり、変更後の自動発注閾値TH2は、消耗品の発注が間に合わない可能性がある閾値であり、閾値TH2への変更は不適切である。
本実施形態の管理サーバ100は、条件入力画面から不適切な発注条件が設定された場合には、確認画面(図示せず)をPC50の表示部に表示させる。これにより、ユーザは、発注条件が不適切であることを知ることができる。
図6は、発注条件設定処理を示すフローチャートである。本処理は、管理サーバ100の制御部101のCPUが実行する処理である。本処理は、条件入力画面をPC50の表示させる状況が発生した場合に開始される。なお、条件入力画面をPC50に表示させる状況としては、プリンタ10のユーザ登録を行った後や、ユーザが、発送条件を変更したい場合などの必要に応じてPC50から条件入力画面の表示要求を行った場合などである。
制御部101のCPU(以下、単に「CPU」と称す)は、対象となるプリンタ10の固有情報、すなわち、サインインされたユーザアカウントに対応する固有情報に対する配送先情報を発送サーバ200から取得する(S500)。CPUは、条件入力画面をPC50のブラウザに表示させる(S501)。なお、CPUは、S500にて取得した配送先情報が示す配送先に応じた閾値がデフォルトとして領域24に表示される条件入力画面をブラウザに表示させる。条件入力画面の表示先となるPC50は、プリンタ10のユーザ登録を行ったPC50や、条件入力画面の表示要求の送信元のPC50である。
CPUは、通信先のブラウザから通知の受信を待機する(S502)。CPUは、ブラウザから通知を受信したかを判断する(S503)。CPUは、ブラウザから通知を受信していないと判断した場合(S503:No)、処理をS502に移行する。
一方、CPUは、ブラウザから通知を受信したと判断した場合(S503:Yes)、受信した通知の種類を判断する(S504)。CPUは、受信した通知が、発注条件の通知であると判断した場合(S504:発注条件)、今回受信した発注条件の通知が、発注条件の変更を行うためのものであるかを判断する(S505)。管理サーバ100は、発注条件を、テーブル102dに、ユーザアカウント毎に記憶している。管理サーバ100は、条件入力画面の表示先となるPC50がどのユーザ(ユーザアカウント)により使用されているかを、当該PC50から入力されたユーザアカウントによって判断する。
PC50を使用するユーザの発注条件が記憶されていない場合、CPUは、今回受信した発注条件の通知が、発注条件の変更を行うためのものでなく、新規の発注条件であると判断する(S505:No)。CPUは、受信した通知に含まれる各発注条件を、ユーザアカウントに関連づけて記憶部102のテーブル102dに記憶し(S507)、本処理を終了する。
より詳細には、CPUは、テーブル102dにおける、サインインされたユーザアカウント102d0に対し、各発注条件を、該当するユーザアカウント102d0に対する、発注指標102d5、閾値102d6、発注頻度102d7、および複数発注のふるまい102d8に記憶する。なお、自動発注閾値などの各発注条件は、当該発注条件に対応する種類情報が示すインクカートリッジの型番であるインク型番102d3に関連付けて記憶される。S507にて記憶部102にて記憶された各発注条件は、消耗品発注処理(図7参照)にて参照される。
また、CPUは、受信した通知に固有情報として含まれるプリンタ型番およびシリアルナンバを、ユーザアカウント102d0に関連づけて記憶部102のテーブル102dに記憶する。より詳細には、CPUは、受信した通知に固有情報として含まれるプリンタ型番およびシリアルナンバを、それぞれ、サインインされたユーザアカウント102d0に対するプリンタ型番102d1およびシリアルナンバ102d2に記憶する。
一方、PC50を使用するユーザの発注条件が既に記憶されている場合、CPUは、今回受信した発注条件の通知が、発注条件の変更を行うためのものであると判断し(S505:Yes)、受信した通知に含まれる自動発注閾値が、現在の利用予測情報に対して適切であるかを判断する(S506)。つまり、CPUは、受信した通知に含まれる自動発注閾値に変更することによって、消耗品の発注が間に合わない状況が生じ得るかを判断する。
CPUは、受信した通知に含まれる自動発注閾値が適切であると判断した場合(S506:Yes)、処理をS507に移行する。一方、CPUは、当該自動発注閾値が不適切であると判断した場合(S506:No)、既述したように確認画面(図示せず)をブラウザに表示させ(S508)、処理をS502に移行する。
確認画面は、不適切である自動発注閾値に関する問い合わせをする画面であり、条件入力画面に今回入力した自動発注閾値が不適切である旨のメッセージと、当該不適切な自動発注閾値の変更を行うか否かを選択できるボタンとを含む。ユーザが、確認画面に表示されたボタンを用いて変更を行う指示を入力した場合には、変更確認の通知として、変更を行う指示を含む通知が管理サーバ100に入力される。一方、ユーザが、変更を行わない指示を入力した場合には、変更確認の通知として、変更を行わない指示を含む通知が管理サーバ100に入力される。
CPUは、受信した通知が、変更確認の通知であると判断した場合(S504:変更確認)、当該通知が変更を行う指示を含むか否かを判断する(S509)。CPUは、発注条件の通知が、変更を行う指示を含むと判断した場合(S509:Yes)、処理をS507に移行する。一方、CPUは、変更確認の通知が、変更を行わない指示を含むと判断した場合(S509:No)、本処理を終了する。なお、発注条件の通知が、変更を行わない指示を含む場合に、不適切な自動発注閾値のみ変更せず、適切な自動発注閾値については条件入力画面からの入力に従う変更を行うようにしてもよい。
図7は、消耗品発注処理を示すフローチャートである。本処理は、管理サーバ100の制御部101のCPUが実行する処理である。本処理は、管理サーバ100に電源が投入されたことに応じて開始される。CPUは、プリンタ10から通知の受信を待機する(S601)。CPUは、プリンタ10から通知を受信したかを判断する(S602)。CPUは、プリンタ10から通知を受信していないと判断した場合(S602:No)、処理をS601に移行する。
一方、CPUは、プリンタ10から通知を受信したと判断した場合(S602:Yes)、受信した通知の種類を判断する(S603)。CPUは、受信した通知が消耗品情報の通知であると判断した場合(S603:消耗品情報)、受信した消耗品情報を分析し、利用予測情報を更新する(S604)。つまり、CPUは、利用予測情報として、図5に示した一次回帰直線Lを算出する。なお、CPUは、S604において、受信した消耗品情報に含まれる残量情報が示す残量を記憶部102のテーブル102dに記憶する。
CPUは、受信した消耗品情報に含まれる交換回数が異常な値であるかを判断する(S605)。具体的に、今回受信した消耗品情報に含まれる交換回数が、前回に受信した消耗品情報に含まれる交換回数と同じでなく、かつ、連続する値でない場合に、CPUは、今回の交換回数が異常な値であると判断する。なお、前回に受信した消耗品情報に含まれる交換回数は、記憶部102のテーブル102dに記憶されている。
CPUは、今回の交換回数が異常な値でないと判断した場合(S605:No)、今回の交換回数を、前回に受信した消耗品情報に含まれる交換回数として記憶部102に記憶する(S606)。より詳細には、CPUは、今回受信した消耗品情報に含まれる交換回数の値を、テーブル102dの交換回数102d10に記憶する。CPUは、受信した消耗品情報に含まれる残量情報が示す消耗品の残量が、入力条件設定画面から設定された自動発注閾値に到達したか、すなわち、当該閾値を下回ったかを判断する(S607)。S607の判断に利用する閾値は、入力条件設定画面の領域23,24に入力された各値により規定される自動発注閾値であり、消耗品の種類毎に設けられている。より詳細には、テーブル102dにおける、インク型番102d3毎の、発注指標102d5および閾値102d6の値として規定されている。
CPUは、受信した消耗品情報に応じた残量が自動発注閾値に未だ到達していないと判断した場合(S607:No)、処理をS601に移行する。一方、CPUは、受信した消耗品情報に応じた残量が自動発注閾値に到達したと判断した場合(S607:Yes)、記憶部102に設けられた頻度カウンタに1を加算する(S608)。頻度カウンタは、残量が自動発注閾値に達したが、発送されない消耗品の数を計数するカウンタである。頻度カウンタは、固有情報毎、すなわち、プリンタ10毎に設けられている。
CPUは、頻度カウンタの値がNに達したかを判断する(S609)、Nの値は、条件入力画面の領域25に入力された発注頻度である。より詳細には、テーブル102dにおける、発注頻度102d7の値である。CPUは、頻度カウンタの値がNに達したと判断した場合(S609:Yes)、配送中の消耗品があるかを判断する(S610)。本実施形態では、発送サーバ200が、消耗品の配送状況を管理するものとし、CPUは、発送サーバ200に配送中の消耗品があるか否かを問い合わせる。あるいは、管理サーバ100が、発送サーバ200に発注情報を送信した日付を記憶する構成とし、CPUは、その日付と、配送先情報に基づく配送日数を発送サーバ200から取得して、配送中の消耗品があるか否かを判断してもよい。
CPUは、配送中の消耗品がないと判断した場合(S610:No)、発注数を1に設定し(S611)、設定された発注数とする消耗品の発注情報を発送サーバ200に送信する(S612)。上述した通り、発送サーバ200に送信する発注情報は、残量が自動発注閾値に達した消耗品の種類に対応する種類情報と、発注の対象となる消耗品に対する消耗品情報の送信元のプリンタ10の固有情報と、発注要求とを含む。CPUは、頻度カウンタの値をゼロに初期化し(S613)、処理をS601に移行する。
CPUは、配送中の消耗品があると判断した場合(S610:Yes)、条件入力画面の領域26に入力された発注条件、すなわち、複数発注を要する可能性のある状況が生じた場合の取り扱いが何れであるかを判断する(S619)。CPUは、S619の判断を、テーブル102dの複数発注のふるまい102d7に記憶されている値に基づいて行う。CPUは、複数発注を要する可能性のある状況が生じた場合の取り扱いが、全てを発注するとされている場合(S619:全て)、残量が自動発注閾値に達したことに基づく1つの消耗品を発注するために、発注数を1に設定する(S611)。これにより、配送中の消耗品とともに、今回、残量が自動発注閾値に達したことに基づく1つの消耗品がユーザの元に届く。
CPUは、複数発注を要する可能性のある状況が生じた場合の取り扱いが、1つだけを発注するとされている場合(S619:1)、処理をS601に移行する。これにより、今回、残量が自動発注閾値に達したことに基づく消耗品を発注は行われず、配送中である1つの消耗品のみがユーザの元に届く。
CPUは、複数発注を要する可能性のある状況が生じた場合の取り扱いが、ユーザに問い合わせるとされている場合(S619:問い合わせ)、発送サーバ200に予め登録されているメールアドレス宛てに問い合わせメールを送信し(S620)、処理をS601に移行する。CPUは、今回受信した消耗品情報の送信元のプリンタ10の固有情報に対応付けられているメールアドレスを、発送サーバ200から取得する。管理サーバ100が、メールアドレスを記憶する構成であってもよい。
S620にて送信される問い合わせメールは、例えば、図8に示すように、現在の状況を報せるメッセージ61と、発注依頼を当該メールに対する回答として管理サーバ100に送信するためのURL62と、発注不要を当該メールに対する回答として管理サーバ100に送信するためのURL63とを含む。URL62がクリックされた場合、管理サーバ100は、発注依頼の通知を受信する。一方、URL63がクリックされた場合、管理サーバ100は、発注不要の通知を受信する。
図7の説明に戻る。CPUは、S605において、今回の交換回数が異常な値であると判断した場合(S605:Yes)、今回の交換回数を、S606と同様、前回に受信した消耗品情報に含まれる交換回数として記憶部102に記憶する(S614)。CPUは、S619と同様に、条件入力画面の領域26に入力された発注条件が何れであるかを判断する(S615)。
CPUは、複数発注を要する可能性のある状況が生じた場合の取り扱いが、全てを発注するとされている場合(S615:全て)、発注数をMに設定し(S616)、処理をS612に移行する。Mの値は、今回受信した消耗品情報に含まれる交換回数から、記憶部102に記憶されている、前回に受信した消耗品情報に含まれる交換回数を差し引いた値である。これにより、交換回数をカウントできなかった分に相当する数の消耗品がユーザの元に届く。
CPUは、複数発注を要する可能性のある状況が生じた場合の取り扱いが、1つを発注するとされている場合(S615:1)、発注数を1に設定し(S617)、処理をS612に移行する。これにより、今回受信した消耗品情報に含まれる交換回数と、記憶部102に記憶されている、前回に受信した消耗品情報に含まれる交換回数との差にかかわらず、1つの消耗品がユーザの元に届く。
CPUは、複数発注を要する可能性のある状況が生じた場合の取り扱いが、ユーザに問い合わせるとされている場合(S615:問い合わせ)、S620と同様、発送サーバ200に予め登録されているメールアドレス宛てに問い合わせメールを送信し(S618)、処理をS601に移行する。
S618にて送信される問い合わせメールは、S620にて送信される問い合わせメールと同様、現在の状況を報せるメッセージと、発注依頼を当該メールに対する回答として管理サーバ100に送信するためのURLと、発注不要を当該メールに対する回答として管理サーバ100に送信するためのURLとを含む。前者のURLがクリックされた場合、管理サーバ100は、発注依頼の通知を受信する。後者のURLがクリックされた場合、管理サーバ100は、発注不要の通知を受信する。
CPUは、S603において、受信した通知が発注依頼の通知であると判断した場合(S603:発注依頼)、発注数をXに設定し(S621)、処理をS612に移行する。上述した通り、問い合わせメールにおいて、URL62など、発注依頼を回答するURLがクリックされた場合に、管理サーバ100は、発注依頼の通知を受信する。
S621にて設定される発注数Xの値は、管理サーバ100が、S620にて送信された問い合わせメールに対する回答として発注依頼の通知を受信した場合には、1である。管理サーバ100が、S618にて送信された問い合わせメールに対する回答として発注依頼の通知を受信した場合には、今回受信した消耗品情報に含まれる交換回数から、記憶部102に記憶されている、前回に受信した消耗品情報に含まれる交換回数を差し引いた値が、発注数Xとして設定される。
なお、管理サーバ100が、S618にて送信された問い合わせメールに対する回答として発注依頼の通知を受信した場合には、発注数を1としてもよい。あるいは、今回受信した消耗品情報に含まれる交換回数から、記憶部102に記憶されている、前回に受信した消耗品情報に含まれる交換回数を差し引いた値の範囲内で、消耗品の発注数を問い合わせメールにて選択させる構成としてもよい。かかる場合、選択された発注数が、発注数Xとして設定される。
本実施形態の管理サーバ100によれば、条件入力画面から入力された、自動発注閾値や発注頻度などの発注条件に基づき、消耗品を発注するか否かを決定できるので、発注入力画面への入力を行ったユーザの状況に応じた適切な時期に消耗品を配送できる。
特に、発注入力画面から自動発注閾値が変更された場合に、現在の利用予測情報(一次回帰直線L)に対して不適切である、すなわち、消耗品の発注が間に合わない状況が生じ得る場合、管理サーバ100は、確認画面をPC50のブラウザに表示させる。よって、ユーザが発注入力画面から自動発注閾値を変更された場合に、変更後の自動発注閾値に基づき発注された消耗品が届く前に、現在の使用推移で使用する消耗品が使用不可能になる状況を抑制できる。
また、本実施形態によれば、複数発注を要する可能性のある状況が生じた場合の取り扱いを、発注条件として条件入力画面から入力できる。当該状況は、例えば、発注対象の消耗品と同じものが配送中である状況や、直近に受信した消耗品情報に含まれる交換回数が前回の値と連続していない状況などである。よって、当該状況が生じた場合には、発注入力画面に対する入力を行ったユーザの意図に応じた発注が行われるので、消耗品がユーザの意図に反して重複して発注されることを抑制できる。
<他の実施形態1>
上記実施形態に加え、以下、他の実施形態について説明する。まず他の実施形態1について、図9を参照しつつ説明する。本実施形態では、発送サーバ200がなく、管理サーバ100(情報書装置の一例)が発送サーバ200の役割を備える点が異なる。したがって、管理サーバ100のCPUは、図7のS612において発注情報を発送サーバ100に送信することなく、管理サーバ100が消耗品を発送する。
<他の実施形態2>
他の実施形態2について、図10を参照しつつ説明する。本実施形態では、管理サーバ100がなく、PC(パーソナルコンピュータ)50が管理サーバ100の役割を備える点が異なる。プリンタ10及び発送サーバ200については、図2と同様の構成なので詳細な説明を省略する。
本実施形態のPC50(情報処理装置の一例)は、図10に示したように、制御部51を備える。制御部51は、CPUと、CPUと電気的に接続されたROM及びRAMとを含み、コンピュータを構成する。CPUは、ROMおよび記憶部302に記憶されるプログラムやデータに従って、PC50の動作を制御する。
記憶部52は、不揮発性の記憶装置である。記憶部52は、例えば、ハードディスクドライブである。記憶部52には、PC50の動作を制御する各種のプログラムなどが記憶されている。また、記憶部52には、ユーザ毎に、各ユーザが登録したプリンタ10の固有情報が記憶されている。表示部59は、例えば、液晶ディスプレイ等であり、各種画面を表示する。
ネットワークI/F53は、インターネット800に接続された他の装置と通信するための機器である。ネットワークI/F53としては、周知のネットワークカードを採用できる。PC50は、ネットワークI/F53を介してルータ30に接続され。ルータ30を介してインターネット800に接続される。また、USBI/F58は、プリンタ10のUSBI/F18に接続される。すなわち、PC300はUSBI/Fを介してプリンタ10に接続される。
これらの各部は、入出力ポート54を介して互いに接続されている。
本実施形態では、図6の発注条件設定処理及び図7の消耗品発注処理をPC50のCPUが実行する。以下詳細に説明するが、上記実施形態の図5と同様のステップについては詳細な説明を省略し、異なる点のみ説明する。図6のS500ではPC50のCPUが発送サーバ200から配送先情報を取得する。S501,S501ではPC50の表示部59のブラウザに条件入力画面を表示(出力)し、S502でブラウザからの通知を受信する。すなわち、CPUが表示部59からの通知を受信する。また、S509では、CPUが表示部59のブラウザに確認画面(不図示)を表示させる。なお、ここでは、確認画面に関する情報をプリンタ10に送信して、プリンタ10の表示部19に確認画面を表示させてもよい。
続いて図7のS602では、PC50のCPUが通知を受信する。ここで、プリンタ10との通信は、ネットワークI/F53を介して行ってもよいし、USBI/F58を介して行ってもよい。
図7のS612においては、CPUがネットワークI/Fを介して、記憶部52に記憶された固有情報に基づく発注情報を発送サーバ200に送信する。
<他の実施形態3>
他の実施形態3について、図11〜図12および図7を参照しつつ説明する。本実施形態では、管理サーバ100がなく、プリンタ10(情報処理装置の一例)が管理サーバ100の役割を備える点が異なる。すなわち、図6の発注条件設定処理及び図7の消耗品発注処理を、プリンタ10のCPUが実行する。以下詳細に説明するが、上記実施形態と同様の処理については詳細な説明を省略し、異なる点のみ説明する。
図11に示す本実施形態のプリンタ10は、プリンタ10の消耗品の発注情報を発送サーバ200に送信する。消耗品の種類情報及びプリンタの10の固有情報は、プリンタ10の制御部11のROM等に記憶されている。
次に、発注条件設定処理について、図12を参照しつつ説明する。図6と同様の処理にステップについては、同じ符号を付して説明を省略する。
本処理は、プリンタ10の制御部11のCPUが実行する処理である。本処理は、条件入力画面を表示部19またはPC50に表示させる状況が発生した場合に開始される。なお、条件入力画面を表示させる状況としては、プリンタ10のユーザ登録を行った後や、ユーザが、発送条件を変更したい場合などの必要に応じて表示部19またはPC50から条件入力画面の表示要求を行った場合などである。
制御部11のCPU(以下、単に「CPU」と称す)は、自装置に対応する配送先情報を発送サーバ200から取得する(S500)。CPUは、条件入力画面を表示部19に表示(出力)する(S801)。なお、このときCPUは、ネットワークI/F16またはUSBI/F18を介して入力画面に関する情報をPC50に送信(出力)し、PC50の表示部59にてブラウザに表示させてもよい。
CPUは、表示部19またはPC50からの通知の受信を待機する(S802)。このとき、CPUがPC50のブラウザに入力画面を表示させている場合は、ブラウザからの通知を受信してもよい。CPUは、通知を受信したかを判断する(S503)。CPUは、通知を受信していないと判断した場合(S503:No)、処理をS602に移行する。
一方、CPUは、通知を受信したと判断した場合(S503:Yes)、受信した通知の種類を判断する(S504)。
S505にて、CPUが新規の発注条件であると判断した場合(S505:No)、CPUは、受信した通知に含まれる各発注条件を、ユーザアカウントに関連づけて制御部11内の例えばROM等のテーブル102dに記憶し(S507)、本処理を終了する。すなわち本実施形態では、テーブル102dはプリンタ10の内部にあるものとする。
次に、S506にて、CPUはが自動発注閾値が不適切であると判断した場合(S506:No)、既述したように確認画面(図示せず)を表示部19に表示(出力)させ(S808)、処理をS502に移行する。このとき、確認画面に関する情報をPC50に送信(出力)してPC50のブラウザに表示させてもよい。
続いて、本実施形態の消耗品発注処理を示すフローチャートについて、上記実施形態と異なる点を、図7を用いて説明する。本処理は、プリンタ1010の制御部11のCPUが実行する処理である。本処理は、プリンタ10に電源が投入されたことに応じて開始される。CPUは、プリンタ10から通知を待機する(S601)。CPUは、プリンタ10から通知を受信したかを判断する(S602)。CPUは、プリンタ10から通知を受信していないと判断した場合(S602:No)、処理をS601に移行する。
一方、CPUは、プリンタ10から通知を受信したと判断した場合(S602:Yes)、受信した通知の種類を判断する(S603)。CPUは、受信した通知が消耗品情報の通知であると判断した場合(S603:消耗品情報)、すなわち、検知センサ15から消耗品の残量に関する情報を受信した場合は、受信した消耗品情報を分析し、利用予測情報を更新する(S604)。つまり、CPUは、利用予測情報として、図5に示した一次回帰直線Lを算出する。なお、CPUは、S604において、受信した消耗品情報に含まれる残量情報が示す残量を制御部11内の例えばROM等のテーブル102dに記憶する。
CPUは、S610にて配送中の消耗品がないと判断した場合(S610:No)、発注数を1に設定し(S611)、設定された発注数とする消耗品の発注情報を発送サーバ200に送信する(S612)
続いて、S619において複数発注を要する可能性のある状況が生じた場合の取り扱いが、ユーザに問い合わせるとされている場合(S619:問い合わせ)、CPUは発送サーバ200に予め登録されているメールアドレス宛てに問い合わせメールを送信し(S620)、処理をS601に移行する。CPUは、今回受信した消耗品情報の送信元のプリンタ10の固有情報に対応付けられているメールアドレスを、発送サーバ200から取得する。プリンタ10が、メールアドレスを記憶する構成であってもよい。
S620にて送信される問い合わせメールは、例えば、図8に示すように、現在の状況を報せるメッセージ61と、発注依頼を当該メールに対する回答としてプリンタ10に送信するためのURL62と、発注不要を当該メールに対する回答としてプリンタに送信するためのURL63とを含む。URL62がクリックされた場合、管理サーバ100は、発注依頼の通知を受信する。一方、URL63がクリックされた場合、プリンタ10は、発注不要の通知を受信する。なお、問い合わせ及び問い合わせに対する回答受信の形態はメールに限らず、ネットワークI/F16を介して行ってもよいし、USBI/F18を介して行ってもよい。
S618において、複数発注を要する可能性のある状況が生じた場合の取り扱いが、ユーザに問い合わせるとされている場合(S615:問い合わせ)、CPUはS620と同様、発送サーバ200に予め登録されているメールアドレス宛てに問い合わせメールを送信し(S618)、処理をS601に移行する。
上記他の実施形態1〜3によれば、複数発注を要する可能性のある状況が生じた場合の取り扱いを、発注条件として条件入力画面から入力できる。当該状況は、例えば、発注対象の消耗品と同じものが配送中である状況や、直近に受信した消耗品情報に含まれる交換回数が前回の値と連続していない状況などである。よって、当該状況が生じた場合には、発注入力画面に対する入力を行ったユーザの意図に応じた発注が行われるので、消耗品がユーザの意図に反して重複して発注されることを抑制できる。
また、上記複数の実施形態において、管理サーバ100が、管理サーバ、情報処理装置及びサーバの一例である。プリンタ10が、プリンタ及び情報処理装置の一例である。PC50が情報処理装置の一例である。発送サーバ200が、サーバの一例である。制御部101が、制御部の一例である。ネットワークI/F103が、通信部の一例である。記憶部102が、記憶部の一例である。S603の処理を実行する制御部101が、受信手段、第1取得手段、第2受付手段、第3受付手段の一例である。S501,S801の処理を実行する制御部101が、第1送信手段、第1出力手段の一例である。S503の処理を実行する制御部101が、第1受付手段、の一例である。S607,S609の処理を実行する制御部101が、第1判断手段の一例である。S612の処理を実行する制御部101が、第2送信手段、第2出力手段の一例である。S507の処理を実行する制御部101が、記憶手段の一例である。S500の処理を実行する制御部101が、取得手段、第2取得手段の一例である。S610の処理を実行する制御部101が、第2判断手段の一例である。S620の処理を実行する第3送信手段、第3出力手段の一例である。S618の処理を実行する制御部101が、第4送信手段、第4出力手段の一例である。S506の処理を実行する制御部101が、第3判断手段の一例である。S508,S808の処理を実行する制御部101が、通知手段の一例である。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施形態では、本発明の管理サーバである管理サーバ100として、物理的に存在する1つのサーバを例示した。管理サーバ100は、複数の物理的な装置が協働して1つのサーバとして機能するヴァーチャルマシンであってもよい。例えば、管理サーバ100は、消耗品情報をプリンタ10から受信する第1のサーバと、第1のサーバから取得した消耗品情報に基づいて、発注をするか否かを決定する第2のサーバとが協同して1つのサーバとして機能する構成であってもよい。また、管理サーバ100が、発送サーバ200の機能を有する構成であってもよい。
上記実施形態では、管理サーバ100に接続される装置として、プリンタ10を例示したが、少なくとも印刷機能を有する多機能周辺装置であれば、本発明に適用できる。上記実施形態では、消耗品として、インクカートリッジを例示したが、トナーカートリッジであっても、同様に本発明を適用できる。
上記実施形態では、プリンタ10は、消耗品情報を、インターネット800を介して管理サーバ100に直接送信する構成とした。これに代えて、プリンタ10の消耗品情報を、PC50や他のPCなどの情報処理装置を介して間接的に管理サーバ100に送信する構成としてもよい。かかる場合に、プリンタ10と、プリンタ10からの消耗品情報を中継する情報処理装置との接続は、USBやLANなどによる有線接続であっても、無線LANなどによる無線接続であってもよい。
よって、特許請求の範囲における「プリンタと…通信可能な管理サーバ」は、プリンタと管理サーバとが直接通信する場合と、プリンタと管理サーバとが間接的に通信する場合との両方を意図する。また、特許請求の範囲における「受信手段」による消耗品情報の受信は、プリンタから消耗品情報を直接受信する場合と、プリンタから消耗品情報を間接的に受信する場合との両方を意図する。また、「出力手段」の出力は、外部装置への情報出力と自装置への画面出力(表示)の両方を意図する。また、「取得」とは外部装置からの情報取得と自装置の内部における情報取得の両方を意図する。
上記実施形態では、消耗品の利用予測情報を一次回帰直線としたが、消耗品の消費状況を統計的に予測できる情報であれば、一次回帰直線に限らず、各種の統計的に算出される予測式を利用できる。上記実施形態では、プリンタ10に装着される消耗品が交換される毎に、残量の時間変化を示すプロットを作成して、利用予測情報(一次回帰直線L)を算出する構成としたが、利用予測情報については、過去のデータ、すなわち、現在装着されている消耗品より前に装着されていた消耗品に対する残量変化の各値を利用する構成としてもよい。
なお、過去のデータを用いる場合には、S505の処理を省略してもよい。つまり、条件入力画面から新規の発注条件が入力された場合に、過去のデータから算出される利用予測情報に基づき、自動発注閾値が適切であるか否かを判断させるようにしてもよい。
上記実施形態では、残量情報として、消耗品の残量を示す値としたが、消耗品情報に印刷カウントが含まれる場合には、当該印刷カウントが残量情報を兼ねる構成としてもよい。つまり、印刷カウントの値を、消耗品の残量の指標としてもよい。なお、「印刷カウント」は、消耗品情報に含まれる種類情報が示す種類の消耗品について、現在の消耗品を用いて印刷を行ったページ数を示す値である。プリンタ10は、消耗品の種類毎に現在の消耗品を用いて印刷を行ったページ数を計数する印刷カウンタを有する。印刷カウンタは、該当する消耗品が交換される毎にゼロに初期化される。プリンタ10は、印刷カウンタの値を印刷カウントとして消耗品情報に含める。
上記実施形態では、条件入力画面や確認画面をPC50のブラウザに表示させる構成としたが、これらの画面の表示先は、スマートフォンやタブレットなどの端末などであってもよい。あるいは、これらの画面を、プリンタ10の表示部(液晶表示装置など)に表示させてもよい。
上記実施形態では、S618,S620において、問い合わせメールを送信する構成としたが、問い合わせメールと同内容の画面をPC50のブラウザや、プリンタ10の表示部などに表示させてもよい。
上記実施形態では、S618にて送信される問い合わせメールは、発注依頼または発注不要の回答を管理サーバ100に返信するためのURLを含む構成とした。これに加え、問い合わせメールに対し、発注依頼する場合に、発注数を指定する回答を返信できる構成としてもよい。例えば、問い合わせメールに発注数毎の発注依頼用URLを設ける。本変形例において、S618およびS603の処理を実行する制御部101が、それぞれ、第5送信手段と第5出力手段、および第4受付手段の一例である。
あるいは、管理サーバ100が、発注依頼の回答を受けた場合に、発注数を問い合わせるメールを送信する構成としてもよい。なお、本変形例において、選択可能な発注数を、今回の交換回数と前回の交換回数との差に応じた範囲とすることにより、消耗品が過剰な数で発注されることを抑制できる。
条件入力画面が、配送形態を選択できる構成としてもよい。つまり、条件入力画面において、消耗品を通常の配送日数で配送する第1の配送形態を利用するか、消耗品を通常より短い特別な配送日数で配送する第2の配送形態を利用するかを選択できる構成としてもよい。本変形例では、管理サーバ100が、S612にて発注情報を送信する際に、条件入力画面にて入力された配送形態を示す情報を含めて送信する。変形例において、S501,S801およびS504の処理を実行する制御部101が、それぞれ、第6送信手段と第6出力手段、および第5受付手段の一例である。なお、配送形態は、条件入力画面とは別のタイミングで設定できる構成であってもよい。
上記実施形態では、配送先情報は発送サーバ200に記憶され、管理サーバ100は、発送サーバ200から取得する構成としたが、配送先情報が記憶部102に記憶されていてもよい。
上記実施形態では、S610にて配送中でないと判断されると、S612にて発注情報が発送サーバ200に送信される構成としたが、S612の前に、発注をするか否かをメールなどで問い合わせる構成としてよい。これにより、発注条件を満たす場合であっても、ユーザのそのときの状況に応じて不要な場合は発注しないようにすることができる。
上記実施形態では、図6,図7および図12に記載される各処理を、制御部101または制御部11のCPUが実行する構成として説明したが、上記各図に記載される各処理を、複数のCPUが協同的に実行する構成としてもよい。また、ASICなどのICが、単独で、または、複数によって協働的に、上記各図に記載される各処理を実行する構成してもよい。また、CPU11とASICなどのICとが協同して、上記各図に記載される各処理を実行する構成してもよい。
1:消耗品発注システム,10:プリンタ,100:管理サーバ,200:発送サーバ

Claims (23)

  1. サーバと情報処理装置であって、
    通信部と、
    記憶部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    消耗品の残量に関する残量情報を含む消耗品情報を取得する第1取得手段と、
    消耗品の発注を行う条件である発注条件に関する情報を入力させる入力画面に関する情報を出力する第1出力手段と、
    第1出力手段が出力した入力画面に関する情報に基づく前記入力画面を介して入力された前記発注条件に関する情報を受け付ける第1受付手段と、
    前記第1取得手段により前記消耗品情報が取得された場合、消耗品について前記第1受付手段が受け付けた情報に応じた発注条件を満たすかを判断する第1判断手段と、
    前記第1判断手段により前記発注条件を満たすと判断されたことに基づき、消耗品の発注に関する情報を含む発注情報を前記サーバに出力する第2出力手段と、
    を備えていることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第1受付手段が受け付けた情報を前記記憶部に記憶する記憶手段を備え、
    前記第1受付手段は、前記第1出力手段により出力された前記入力画面に関する情報に基づく前記入力画面に対して入力された前記発注条件に関する情報を受け付け、
    前記第1判断手段は、前記記憶部に記憶されている前記情報に応じた発注条件を用いて、前記判断を行い、
    前記第2出力手段は、前記第1判断手段により前記発注条件を満たすと判断された場合、前記発注情報を前記サーバに出力することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記発注条件に関する情報は、前記消耗品の残量に関する閾値を指定する情報であり、
    前記制御部は、
    消耗品の配送先に関する配送先情報を取得する第2取得手段を備え、
    前記第1出力手段は、前記第2取得手段による取得された前記配送先情報に応じた前記閾値がデフォルトの値または選択肢の1つとして表示される入力画面に関する情報を出力することを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記制御部は、
    前記第1判断手段により前記発注条件を満たすと判断された場合、当該発注条件を満たした消耗品について配送中のものがあるかを判断する第2判断手段を備え、
    前記第2出力手段は、前記第2判断手段により配送中の消耗品がないと判断されたことを条件として、前記発注情報を前記サーバに出力することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の情報処理装置。
  5. 前記制御部は、
    前記第1判断手段により前記発注条件を満たすと判断された場合、前記消耗品の発注を行うか否かを問い合わせるための第1問い合わせ情報を出力する第3出力手段と、
    前記第3出力手段による前記第1問い合わせ情報の出力先の情報処理装置またはプリンタから入力された、消耗品の発注を行うか否かを示す情報を受け付ける第2受付手段と、を備え、
    前記第2出力手段は、前記第2受付手段が前記消耗品の発注を行うことを示す情報を受け付けた場合、前記発注情報を前記サーバに出力することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の情報処理装置。
  6. 前記制御部は、
    前記第1判断手段により前記発注条件を満たすと判断された場合、当該発注条件を満たした消耗品について配送中のものがあるかを判断する第2判断手段を備え、
    第3出力手段は、前記第2判断手段により配送中の消耗品があると判断された場合に、前記第1問い合わせ情報を出力することを特徴とする請求項5記載の情報処理装置。
  7. 前記発注条件に関する情報は、前記消耗品の残量に関する閾値である第1閾値を指定する情報であり、
    前記第1判断手段は、前記第1取得手段により取得された前記消耗品情報に含まれる前記残量情報が示す前記消耗品の残量が、前記第1受付手段が受け付けた情報により指定される前記第1閾値に達した場合に、前記発注条件を満たすと判断することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の情報処理装置。
  8. 前記発注条件に関する情報は、前記第1閾値と、前記第1取得手段により取得された前記消耗品情報に含まれる前記残量情報が示す前記消耗品の残量が前記第1閾値に達した回数の閾値である第2閾値とを指定する情報であり、
    前記第1判断手段は、前記第1取得手段により取得された前記消耗品情報に含まれる前記残量情報が示す前記消耗品の残量が、前記第1受付手段が受け付けた情報により指定される前記第1閾値に達し、かつ、前記第1閾値に達した回数が、前記第1受付手段が受け付けた情報により指定される前記第2閾値に達した場合に、前記発注条件を満たすと判断することを特徴とする請求項7記載の情報処理装置。
  9. 前記第1取得手段は、前記消耗品の交換回数を示す交換回数情報を含む前記消耗品情報を取得し、
    前記発注条件に関する情報は、前記第1取得手段により取得された前記消耗品情報に含まれる前記交換回数情報が示す交換回数が、前記第1取得手段により前回に取得された前記消耗品情報に含まれる前記交換回数情報が示す交換回数と連続しない値である場合、前記消耗品の発注を行うか否かを示す情報であり、
    前記制御部は、
    前記第1取得手段により取得された前記消耗品情報に含まれる前記交換回数情報が示す交換回数が、前記第1取得手段により前回に取得された前記消耗品情報に含まれる前記交換回数情報が示す交換回数と連続しない値である場合、前記消耗品の発注を行うか否かを問い合わせるための第2問い合わせ情報を出力する第4出力手段と、
    前記第4出力手段による前記第2問い合わせ情報の出力先の情報処理装置またはプリンタから入力された、消耗品の発注を行うか否かを示す情報を受け付ける第3受付手段と、を備え、
    前記第1判断手段は、前記第3受付手段が受け付けた情報が前記消耗品の発注を行うことを示す場合に、前記発注条件を満たすと判断することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の情報処理装置。
  10. 前記制御部は、
    前記第1取得手段により取得された前記消耗品情報に含まれる前記交換回数情報が示す交換回数が、前記第1取得手段により前回に取得された前記消耗品情報に含まれる前記交換回数情報が示す交換回数と連続しない値である場合、今回の前記交換回数と前回の交換回数の差に応じた範囲内で、前記消耗品の発注数を問い合わせるための第3問い合わせ情報を出力する第5出力手段と、
    前記第5出力手段による前記第3問い合わせ情報の出力先の情報処理装置またはプリンタから入力された、前記消耗品の発注数に関する情報を受け付ける第4受付手段と、
    を備え、
    前記第2出力手段は、前記第4受付手段が受け付けた発注数を示す情報を含む前記発注情報を前記サーバに出力することを特徴とする請求項9記載の情報処理装置。
  11. 前記制御部は、
    前記消耗品の配送形態を問い合わせるための第4問い合わせ情報を出力する第6出力手段と、
    前記第6出力手段による前記第4問い合わせ情報の出力先の情報処理装置またはプリンタから入力された、前記消耗品の配送形態に関する情報を受け付ける第5受付手段と、
    を備え、
    前記第2出力手段は、前記第5受付手段が受け付けた前記消耗品の配送形態に関する情報を含む前記発注情報を前記サーバに出力することを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の情報処理装置。
  12. 前記発注条件に関する情報は、前記消耗品の残量に関する閾値を指定する情報であり、
    前記制御部は、前記第1取得手段により複数回取得された各前記消耗品情報に含まれる各前記残量情報が示す前記消耗品の残量の各値から算出された前記消耗品に関する消費推移に基づき予測される前記消耗品の残量が前記第1受付手段が受け付けた前記情報により指定される前記閾値に達する時期と、前記消費推移に基づき予測される前記消耗品の残量が当該消耗品を使用不可能な値に達する時期との期間が、前記消耗品の配送日数より短いかを判断する第3判断手段と、
    前記第3判断手段により前記期間が前記配送日数より短いと判断された場合に通知する通知手段と、
    を備えていることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の情報処理装置。
  13. 前記消耗品情報は、プリンタを特定するための固有情報と、前記消耗品の種類に関する情報とを含むことを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の情報処理装置。
  14. 前記発注情報は、発注の対象となる前記消耗品の種類に関する情報と、前記第1取得手段により取得された前記消耗品情報に対応するプリンタを特定するための固有情報とを含むことを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の情報処理装置。
  15. 前記第1取得手段は、予め決められた間隔で前記消耗品情報を取得することを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載の情報処理装置。
  16. 前記情報処理装置は、プリンタであることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれかに記載の情報処理装置。
  17. 前記情報処理装置は、管理サーバであることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれかに記載の情報処理装置。
  18. 前記情報処理装置は、パーソナルコンピュータであることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれかに記載の情報処理装置。
  19. 前記消耗品は、プリンタを特定するための固有情報により特定されるプリンタの消耗品であることを特徴とする請求項1から請求項18のいずれかに記載の情報処理装置。
  20. 前記固有情報は、前記記憶部に記憶されることを特徴とする請求項19に記載の情報処理装置。
  21. 記憶部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    消耗品の残量に関する残量情報を含む消耗品情報を取得する第1取得手段と、
    消耗品の発注を行う条件である発注条件に関する情報を入力させる入力画面に関する情報を出力する第1出力手段と、
    前記第1出力手段による出力先の情報処理装置または外部装置から入力された前記発注条件に関する情報を取得する第2取得手段と、
    前記取得手段により前記消耗品情報が取得された場合、消耗品について前記第2取得手段が取得した情報に応じた発注条件を満たすかを判断する第1判断手段と、
    前記第1判断手段により前記発注条件を満たすと判断されたことに基づき、消耗品の発注を決定する決定手段と、
    を備えていることを特徴とする情報処理装置。
  22. プリンタとサーバと情報処理装置と通信可能な管理サーバであって、
    通信部と、
    記憶部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記記憶部に記憶されている固有情報により特定されるプリンタの、消耗品の残量に関する残量情報を含む消耗品情報を受信する受信手段と、
    消耗品の発注を行う条件である発注条件に関する情報を入力させる入力画面に関する情報を情報処理装置またはプリンタに送信する第1送信手段と、
    前記第1送信手段による送信先の情報処理装置またはプリンタから入力された前記発注条件に関する情報を受け付ける第1受付手段と、
    前記受信手段により前記消耗品情報が受信された場合、前記固有情報により特定されるプリンタの消耗品について前記第1受付手段が受け付けた情報に応じた発注条件を満たすかを判断する第1判断手段と、
    前記第1判断手段により前記発注条件を満たすと判断されたことに基づき、前記固有情報により特定されるプリンタの消耗品の発注に関する情報を含む発注情報を前記サーバに送信する第2送信手段と、
    を備えていることを特徴とする管理サーバ。
  23. プリンタと情報処理装置と通信可能な管理サーバであって、
    通信部と、
    記憶部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記記憶部に記憶されている固有情報により特定されるプリンタの、消耗品の残量に関する残量情報を含む消耗品情報を取得する取得手段と、
    消耗品の発注を行う条件である発注条件に関する情報を入力させる入力画面に関する情報を情報処理装置またはプリンタに送信する第1送信手段と、
    前記第1送信手段による送信先の情報処理装置またはプリンタから入力された前記発注条件に関する情報を受け付ける第1受付手段と、
    前記取得手段により前記消耗品情報が取得された場合、前記固有情報により特定されるプリンタの消耗品について前記第1受付手段が受け付けた情報に応じた発注条件を満たすかを判断する第1判断手段と、
    前記第1判断手段により前記発注条件を満たすと判断されたことに基づき、前記固有情報により特定されるプリンタの消耗品の発注を決定する決定手段と、
    を備えていることを特徴とする管理サーバ。
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