JP2016156434A - ディファレンシャル装置 - Google Patents
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Abstract
Description
これにより、膨出部によって第2の空間の容積を増大させてリングギヤおよびディファレンシャルケースの回転によって流通するオイルを膨出部に導くことができる。このため、リングギヤおよびディファレンシャルケースの回転によって掻き上げられるオイルの量を少なくして、オイルがブリーザ室に到達することをより効果的に抑制でき、オイルがブリーザ室に侵入することをより効果的に抑制できる。
図1〜図7は、本発明に係る一実施形態の内燃機関のディファレンシャル装置を示す図である。
図1、図2において、四輪自動車等の車両1は、フロントエンジンリヤドライブ(FR)式の車両である。車両1は、車体2を備えており、車体2の後部にはディファレンシャル装置3が設置されている。ディファレンシャル装置3は、プロペラシャフト4および左右のドライブシャフト5L、5Rの間に設けられている。
ハウジング8の内部にはディファレンシャルケース(以下、単にデフケースという)11が回転自在に設置されている。
ドライブシャフト5L、5Rは、それぞれ左右の駆動輪16L、16Rに接続されている(図1参照)。ここで、本実施の形態のドライブシャフト5Lは、本発明の第1の出力軸を構成し、ドライブシャフト5Rは、本発明の第2の出力軸を構成する。
図4において、デフカバー7の車幅方向両端部に半円状のボス部8A、8Bが形成されており、このボス部8A、8Bにはドライブシャフト5L、5Rが回転自在に支持される。なお、デフキャリア6の車幅方向両端部にも半円状のボス部が形成されており、このボス部にはドライブシャフト5L、5Rが回転自在に支持される。
図5に示すように、オイルOは、ハウジング8の底部において、液面の位置がデフケース11の下端が浸る位置となるようにハウジング8の内部に収容される。
これにより、ブリーザ室18は、リングギヤ12が設置されていない第2の空間26に形成される。
ボス部29は、周壁7Dから連通孔20Aの下方まで延びており、ボス部29は、膨出部27と規制壁28との間に形成されている。
図5に示すようにデフケース11が反時計回転方向Rに回転すると、第1の空間25に設置されるリングギヤ12によってオイルOが上方に掻き上げられる。
したがって、リングギヤ12によって掻き上げられたオイルがブリーザ室18に侵入することを抑制でき、ブリーザ室18からハウジング8の外部にオイルが漏出することを防止できる。
この結果、オイルが連通孔20Aを通してブリーザ室18に侵入することをより効果的に抑制できる。
これにより、リングギヤ12およびデフケース11の回転によって掻き上げられたオイルO3を規制壁28に衝突させることで、オイルO3をブリーザ室18に到達し難くできる。
これにより、リングギヤ12およびデフケース11の回転によってオイルO2を膨出部27に確実に導くことができ、リングギヤ12およびデフケース11によって上方に掻き上げられるオイルの量を減らすことができる。このため、オイルがブリーザ室18に侵入することをより効果的に防止できる。
例えば、傾斜壁27Aを、ドライブシャフト5L、5Rの回転軸L2と交点P1とを結んだ開口方向中心軸L1に向けて傾斜させてもよい。
Claims (7)
- 接合面を介して接合される第1のハウジング部材および第2のハウジング部材によって構成され、底部にオイルが収容されるハウジングと、
ドライブピニオンギヤを有して前記第1のハウジング部材に回転自在に支持され、動力源から駆動力が伝達されるドライブピニオンシャフトと、
前記ドライブピニオンギヤと噛み合うリングギヤを外周部に有して前記ハウジングの内部に回転自在に設置され、前記ドライブピニオンシャフトから伝達される駆動力を左右駆動輪に連結された第1の出力軸および第2の出力軸に配分して出力するディファレンシャル機構を備えたディファレンシャルケースと、
前記ディファレンシャルケースの上方に位置するようにして前記第2のハウジング部材の上部に形成され、天井壁、前記天井壁の下部に位置する底壁、互いに対向するようにして前記天井壁と前記底壁とを連結する一対の側壁、前記第2のハウジング部材の接合面よりも奥側で前記天井壁、前記底壁および前記一対の側壁を連結する奥壁を有し、前記天井壁、前記側壁および前記一対の側壁の端面が前記第1のハウジング部材に閉止されるブリーザ室と、
前記底壁に形成され、前記ハウジングの内部の空間と前記ブリーザ室とを連通する連通孔と、
前記天井壁に形成され、前記ブリーザ室と前記ハウジングの外部とを連通する換気孔とを備えたディファレンシャル装置であって、
前記第2のハウジング部材の内部に、前記ディファレンシャルケースの外周部を囲む円弧状の切欠き部を有し、かつ、前記リングギヤの端面に沿って前記第2のハウジング部材の底部から上部に向かって延びることで、前記ハウジングの内部を前記リングギヤが設置される第1の空間と前記第1の空間に隣接する第2の空間とに仕切る中間壁を形成し、
前記ブリーザ室を前記第2の空間に形成し、
前記第2のハウジング部材に、前記ブリーザ室の下方で、前記奥壁よりも外方に膨れ出る膨出部を形成したことを特徴とするディファレンシャル装置。 - 前記連通孔を前記第2のハウジング部材の接合面よりも奥壁側に形成し、
前記連通孔が、下方の開口端が上方の開口端に対して前記膨出部から前記第2のハウジング部材の接合面側に遠ざかるように傾斜することを特徴とする請求項1に記載のディファレンシャル装置。 - 前記膨出部は、前記膨出部の膨れ出る方向の端部において下端部が上端部よりも前記膨出部の膨れ出る方向の外方に位置するように傾斜する傾斜壁を有し、
前記連通孔の開口方向中心軸上に前記第1の出力軸および第2の出力軸の回転軸が位置するように前記連通孔を傾斜させ、
前記連通孔の開口方向中心軸と直交する仮想平面および前記開口方向中心軸と前記仮想平面とが交わる交点を設けた場合に、前記傾斜壁を前記仮想平面に沿って傾斜、または前記第1の出力軸および第2の出力軸の回転軸と前記交点とを結んだ前記開口方向中心軸に向けて傾斜させたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のディファレンシャル装置。 - 前記第2の空間に位置するように前記第2のハウジング部材に規制壁を設け、
前記規制壁は、前記ブリーザ室と前記膨出部との間に設けられ、前記第2のハウジング部材の上下方向において前記膨出部よりも前記ブリーザ室に偏るように前記連通孔の下方を覆うことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のディファレンシャル装置。 - 前記第2のハウジング部材は、前記奥壁を形成し、かつ、前記中間壁によって仕切られる前記第2の空間を構成する周壁に前記規制壁が形成され、
前記傾斜壁に沿って延びる仮想平面を設けた場合に、前記規制壁を、前記周壁から前記仮想平面と交差する位置まで延ばしたことを特徴とする請求項3または請求項4に記載のディファレンシャル装置。 - 前記周壁に、オイル流通用の開口を有し、プラグが取付けられるボス部を形成し、
前記ボス部を前記周壁から前記連通孔の下方まで延ばすとともに、前記ボス部を前記膨出部と前記規制壁との間に形成したことを特徴とする請求項5に記載のディファレンシャル装置。 - 前記膨出部の上端部の位置を前記ディファレンシャルケースの下端部よりも上方に形成したことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のディファレンシャル装置。
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