JP2016145251A - イソブテンの部分酸化による気相生成物においてメタクリル酸からメタクロレインを分離する方法 - Google Patents

イソブテンの部分酸化による気相生成物においてメタクリル酸からメタクロレインを分離する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016145251A
JP2016145251A JP2016093093A JP2016093093A JP2016145251A JP 2016145251 A JP2016145251 A JP 2016145251A JP 2016093093 A JP2016093093 A JP 2016093093A JP 2016093093 A JP2016093093 A JP 2016093093A JP 2016145251 A JP2016145251 A JP 2016145251A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stream
tower
stripper
maa
rich
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016093093A
Other languages
English (en)
Inventor
メリル ガロウェイ フレデリック
Frederick Merrill Galloway
メリル ガロウェイ フレデリック
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Saudi Basic Industries Corp
Original Assignee
Saudi Basic Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Saudi Basic Industries Corp filed Critical Saudi Basic Industries Corp
Publication of JP2016145251A publication Critical patent/JP2016145251A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/42Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/42Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C51/48Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by liquid-liquid treatment

Abstract

【課題】メタクロレイン、メタクリル酸および酢酸の損失を減少させる一方で、酸化排出物を超急冷するシステムおよび関連プロセスを提供する。
【解決手段】2つの酸化工程においてイソブチレン(IB)の部分酸化による気相生成物においてメタクリル酸(MAA)および酢酸からメタクロレイン(MA)を分離するためのシステムおよび方法により、圧縮器、塔などにおける固体の堆積による詰まりおよび重合を最小にする条件下で、最小の資本コストおよびエネルギー費で三成分全ての回収率を最大にする。
【選択図】なし

Description

本発明は、メタクロレイン、メタクリル酸および酢酸の損失が減少した、イソブテンの部分酸化のための方法およびシステムに関する。
より詳しくは、本発明は、イソブテン流を酸化サブシステムにおいて粗製メタクリル酸含有流へと部分酸化する工程を含む、イソブテンの部分酸化のための方法およびシステムに関する。粗製メタクリル酸含有流は、急冷/蒸留サブシステムの急冷塔の液溜め部分において十分な量の再循環流により瞬時にまたはほぼ瞬時に急冷される。このサブシステムでは、メタクリル酸および酢酸の分離および精製のために底部生成物の第1の部分を送り、底部生成物の第2の大部分を再循環流として再循環させて、粗製メタクリル酸含有流を急冷し、急冷/蒸留サブシステムから塔頂生成物の一部分をメタクロレイン回収または吸収塔/ストリッパサブシステムに送り、回収塔から底部流の大部分を吸収塔の上側部分に再循環させ、回収塔の塔頂生成物から回収されたメタクロレイン流を酸化サブシステムに送る。
多くの特許および公報に、一段または多段式酸化プロセスにおいてイソブテンまたはイソブテン相当物をメタクリル酸に部分酸化するプロセスの態様が開示されている。これらの特許のいくつかは、イソブテンまたはイソブテン相当物の供給流の部分酸化からの排出物の急冷に直接関連しているか、または大々的にそれらを論じていた。
特許文献1には、必要とされる溶媒の量を最小にする溶媒抽出と共沸脱水との組合せにより、得られた水溶液からアクリル酸またはメタクリル酸を回収できる、分割急冷プロセスを用いることによりアクリル酸またはメタクリル酸を回収するプロセスが開示された。
特許文献2には、メタクロレインまたは反応条件下でメタクロレインを生成できる化合物および酸素分子を、希釈のための不活性ガスの共存下において酸化のための触媒の存在下で気相反応に施すことによって得られた、メタクリル酸を含有する気体反応混合物からメタクリル酸を分離するプロセスであって、(a)気相反応が行われた反応装置からの気体反応混合物を冷却して、凝縮液体としてのメタクリル酸、酢酸および水を含む凝縮可能成分と、非凝縮気体混合物としてのメタクロレインを含有する非凝縮可能成分とに分離し、(b)凝縮液体から汚染メタクロレインを除去し、(c)得られた凝縮液体を有機溶媒と接触させて、メタクリル酸を抽出し、その後、メタクリル酸を含有する有機溶媒溶液と、廃水としての水溶液に分離する各工程を含み、(1)希釈のための不活性ガスが非凝縮可能ガスまたは水蒸気とのその混合物であり、(2)最終的に分離された水溶液が蒸発せしめられ、発生蒸気に酸素分子による触媒燃焼が施され、それよって、排出すべき廃水の量が著しく抑えられることを特徴とするプロセスが開示された。
特許文献3には、イソブチレン、第三ブタノールまたはイソブチルアルデヒドの気相触媒酸化から得られたメタクリル酸を含有する反応生成物ガスからメタクリル酸を単離し、回収する方法であって、メタクリル酸および高沸点物質を含む様々な副生成物を含有する反応生成物ガスを250℃から300℃の高温で冷却区域に導入し、その中でガスを100℃以下の温度に急速に冷却して、メタクリル酸を凝縮し、それゆえ、メタクリル酸を単離し、その間に、高沸点物質をヒュームに転化し、その後、このヒュームを含有する冷却済みガスをベンチュリスクラバ中に導入し、その中でこのガスを水性媒質と接触させて、ヒュームを除去し、最後に、処理済みガスをメタクリル酸吸収区域中に導入し、水性媒質中への吸収によってメタクリル酸を吸収する方法が開示された。
特許文献4には、メタクリル酸エステルを生成するプロセスであって、イソブチレン、第三ブタノール、メタクロレインまたはイソブチルアルデヒドを気相中で触媒酸化し;蒸留またはストリッピングによって、得られた反応生成物から軽沸物質を除去し;溶媒として6から9の炭素原子を有する飽和鎖式脂肪族炭化水素を用いて、得られたメタクリル酸水溶液からメタクリル酸を抽出し;メタクリル酸の得られた溶媒溶液から溶媒を回収し;得られたメタクリル酸を、エステル化のための触媒として多孔質の強酸性陽イオン交換樹脂を用いて、そのメタクリル酸と1から12の炭素原子を有する低級脂肪族アルコールまたは低級脂環式アルコールとの反応によって、エステル化し;次いで、このように得られたエステル化反応生成物に精製工程を施す各工程を含むプロセスが開示された。
特許文献5には、イソブチレンなどの触媒酸化により得られた反応生成物ガスを急冷することによって、メタクロレインおよび/またはメタクリル酸を回収するために、反応生成物ガスを、二重壁管を通して急冷塔に装填し、次いで、冷却媒体としての凝縮液と接触せしめることが開示された。その塔内のテレフタル酸などの堆積は、急冷塔内の底部の温度および急冷塔ユニットの塔頂ガスの温度を制御することによって防がれる。芳香族カルボン酸、芳香族アルデヒド、金属粉末が、テレフタル酸などがそれらの除去のために沈殿するように、テレフタル酸などを含有するメタクリル酸の水溶液に加えられる。
特許文献6には、60から90質量%のメタクリル酸を含有する水溶液による吸収によって、メタクロレインが気体混合物から除去されることが開示された。
特許文献7には、高沸点不活性疎水性有機液体を用いた向流吸収により触媒気相酸化において形成された反応ガス混合物から(メタ)アクリル酸を分離するプロセスであって、反応ガス混合物が、降下している高沸点不活性疎水性有機液体に対して向流方向に吸収塔に通過せしめられ、(メタ)アクリル酸がその後、(メタ)アクリル酸を含有する、吸収塔から出る排出液から分画的に分離され、周囲雰囲気との接触により生じる自然のエネルギー損失を超える、吸収塔からの多量のエネルギーを除去することによって、吸収塔において自然に生じる吸収プロセスが精留プロセスと重なっているプロセスが開示された。
特許文献8には、メタクロレインを回収するプロセスであって、イソブチレン、第三ブタノール、メタクロレイン、イソブチルアルデヒドまたはイソ酪酸もしくはそれらの混合物を、気相において酸素分子含有ガスにより触媒酸化させる工程を含む反応工程(A)、工程(A)において得られた反応生成物ガスを、メタクリル酸および酢酸を含有する水相と接触させて、メタクリル酸水溶液を得る工程を含むメタクリル酸凝縮工程(B)、工程(B)において得られたメタクリル酸(24頁の11および12行目)を、6から9の炭素原子を有する飽和炭化水素である抽出溶媒で抽出し、抽出されたメタクリル酸を溶媒相と酢酸を含有する水相とに分離するメタクリル酸抽出工程(C)、工程(B)から排出された、メタクロレインおよびメタクリル酸を含有するガスを、メタクリル酸および酢酸を含有する水相と接触させて、ガス中に含有されたメタクロレインおよびメタクリル酸を水相中に回収するメタクロレイン回収工程(D)、工程(D)から排出された、メタクリル酸、酢酸およびメタクロレインを含有する水相を、酸素分子含有ガスと接触させて、メタクロレインを脱離させるメタクロレイン脱離工程(E)、および工程(E)から脱離されたメタクロレインおよびメタクリル酸を含有するガスを、酢酸を含有する水相と接触させて、メタクロレイン含有ガスを得ると同時に、メタクリル酸を水相中に回収するメタクリル酸回収工程(F)を有してなり、メタクリル酸抽出工程(C)から排出された、酢酸を含有する水相をメタクリル酸回収工程(F)において循環させ、メタクロレイン脱離工程(E)から排出された、メタクリル酸および酢酸を含有する水相をメタクリル酸凝縮工程(B)および/またはメタクロレイン回収工程(D)において循環させ、メタクリル酸回収工程(F)から排出されたメタクロレイン含有ガスを反応工程(A)において循環させる各工程を含むプロセスが開示された。
米国特許第4554054号明細書 米国特許第4618709号明細書 米国特許第4925981号明細書 米国特許第4956493号明細書 米国特許第4987252号明細書 米国特許第5356460号明細書 米国特許第5780679号明細書 欧州特許第0345083B1号明細書
これらの特許および公報には、超急冷を行い、酸化排出物を処理するための異なるプロセスおよび設備が数多く開示されているが、メタクロレイン、メタクリル酸および酢酸の損失を減少させる一方で、酸化排出物を超急冷するシステムおよび関連プロセスが、当該技術分野においてまだ必要とされている。
本発明は、イソブテンを、メタクロレイン(MA)、メタクリル酸(MAA)および酢酸(AA)を含有する高温の酸化流に酸化するように設計された酸化サブシステムを含むメタクリル酸製造システムを提供する。このシステムは、高温酸化流を十分な量の再循環流で超(瞬時またはほぼ瞬時に)急冷して、高温酸化流の温度を約75℃未満の温度まで減少させ、かつ酸化流をMAAの豊富な底部流および塔頂流に分離するように設計された急冷/蒸留サブシステムであって、MAAの豊富な底部流が再循環流とMAA生成物流に分離されるサブシステムも備えている。MAAの豊富な底部流は、システムにおいて生成されたAAのほとんどを含み、ここで、ほとんどという用語は、MAA底部流が、システムにおいて生成されたAAの少なくとも約90%を含むことを意味する。ある実施の形態において、MAAの豊富な底部流は、システムにおいて生成されたAAの少なくとも約92.5%を含む。他の実施の形態において、MAA底部流は、システムにおいて生成されたAAの少なくとも約95%を含む。このシステムは、酸化サブシステムへの再循環のための未転化のMAを除去し、吸収塔流およびMAA生成物流と組み合わされる第2のMAAの豊富な流れを生成するように設計された吸収塔/ストリッパサブシステムも備えている。このシステムは、吸収塔の塔頂生成物を焼却して、ストリッパ塔に用いられるストリッパガス流を生成して、酸化サブシステムへの再循環のための未反応のMAをストリッピングするためのストリッパガスサブシステムも備えて差し支えない。ほぼ瞬時または事実上瞬時という用語は、再循環流が、10秒以下の期間内に、高温酸化流の温度を、約75℃未満の温度まで減少させるのに十分であることを意味する。ある実施の形態において、その期間は5秒以下である。他の実施の形態において、その期間は3秒以下である。ある実施の形態において、その期間は約2秒と約3秒の間である。
本発明は、液溜め区域を有する急冷塔を備えた、高温転化排出流を急冷するための急冷塔も提供する。液溜め区域において、排出流は、注入口を通して、その中の液体層の上で急冷塔中に注入される。排出流の注入口のすぐ上に、再循環流が、一般に噴霧式装置である再循環注入口を通じて蒸留塔中に注入される。排出流は約200℃またはそれより高い温度を有し、再循環流は約100℃またはそれより高い温度を有する。この2つの流れの流量は、排出流の全てまたは実質的に全てが、非常に急速に、瞬時にまたはほぼ瞬時に、高温から再循環流の温度まで減少させられるように調節される。ある実施の形態において、排出流は約225℃またはそれより高い温度を有し、再循環流は約70℃の温度を有し、その流量は、排出流の全てまたは実質的に全てが、非常に急速に、瞬時にまたはほぼ瞬時に、高温から再循環流の温度まで減少させられるように調節される。ある実施の形態において、排出流は約250℃またはそれより高い温度を有し、再循環流は約70℃未満の温度を有し、その流量は、排出流の全てまたは実質的に全てが、非常に急速に、瞬時にまたはほぼ瞬時に、高温から再循環流の温度まで減少させられるように調節される。言い換えると、再循環流の流量および排出流の流量は、再循環流の流量が、急冷/蒸留装置の急冷塔の液溜め区域において、排出流の温度を再循環流の温度まで瞬時またはほぼ瞬時に低下させるのに排出流の流量よりも十分に大きいように調節される。急冷/蒸留装置は、急冷/蒸留装置におけるMA、MAAおよびAAの分離効率を改善するために、急冷/蒸留装置の急冷塔の頂部の注入口に注入される液体流およびMAの豊富な流れを生成する塔頂処理区域も備えている。
本発明は、さらなる部分酸化のための改善されたMA回収率を有する吸収塔/ストリッパ装置も提供する。この吸収塔/ストリッパ装置は、吸収塔およびストリッパ塔を備えている。吸収塔は、入力流として急冷/蒸留システムからの蒸気分画流を吸収塔の底部区域で得て、これが、異なる温度を有する、吸収塔の上側と頂部の注入口に導入される2つのMAAの豊富なストリッパ派生流により吸収される。これらの流れ、吸収塔のサイズおよび条件は、塔頂流がMA、MAAおよびAAを実質的に含まず、底部流が蒸気分画流中においてMA、MAAおよびAAの全てを実質的に含むように調節される。吸収塔の底部流はストリッパ塔の頂部の注入口に導入され、ここで、底部流は、ストリッパ塔の下側区域に導入された流入したストリッパガスと混合される。ストリッパ塔はリボイラも備え、ここで、ストリッパ塔からの底部流の一部分が加熱され、ストリッパ塔の底部注入口に注入される。これらの流れ、ストリッパ塔のサイズおよび条件は、MAの実質的に全てが塔頂流として取られ、ストリッパ塔からの底部流の残りが吸収塔流を構成し、その一方で、別の部分が、MAA/AA分離および精製のために、MAA/AAの豊富な流れと組み合わされるように調節される。
本発明は、イソブテンを、メタクロレイン(MA)、メタクリル酸(MAA)および酢酸(AA)を含む高温酸化流に酸化するように設計された酸化サブシステムを備えたメタクリル酸製造システムも提供する。このシステムは、高温酸化流を十分な量の再循環流で超急冷し、この酸化流をMAAの豊富な底部流およびMAの豊富な塔頂流に分離するように設計された急冷および主蒸留サブシステムも備えている。MAAの豊富な底部流は、少なくとも2つの流れ、再循環流とMAA生成物流に分割され、この再循環流は、高温酸化流を急冷するために、主蒸留サブシステムの排出部分に送られる。塔頂流は、塔頂のMAAの豊富な再循環流および未転化のMAを実質的に全て含有する流れに分割され、その塔頂再循環流は、主蒸留サブシステムの上側部分に送られる。このシステムは、酸化サブシステムへの再循環のための未転化MAを除去し、MAA生成物流と組み合わされる、第2のMAAの豊富な流れを生成するように設計されたストリッパおよび吸収塔サブシステムも備えている。必要に応じて、MAAの豊富な底部流の第3の部分が塔頂再循環流と、蒸留サブシステムの上側部分にこの再循環流を送る前に混合される。
本発明は、イソブテン(IB)からメタクリル酸(MAA)を製造する方法であって、酸素および少なくとも1種類の酸化触媒の存在下でIBを酸化して、メタクロレイン(MA)、MAAおよび酢酸(AA)を含む高温酸化流を生成する工程を有してなる方法を提供する。次いで、高温酸化流が、MA製造システムの急冷および蒸留サブシステムの急冷塔の液溜め部分に供給される。この高温酸化流は、高温酸化流の温度を約70℃またはそれ未満の温度まで急速に低下させるのに十分な大幅に過剰な量の再循環底部流と混合される。急冷塔は、この酸化流をMAAの豊富な底部流およびMAAの少ない塔頂流に分離する。MAAの豊富な底部流は、MAA生成物流および再循環底部流に分割される。MAA少ないまたはMAの豊富な塔頂流は、MA回収流および塔頂再循環流に分割される。MA回収流はストリッパ/吸収塔サブシステムに送られ、その一方で、塔頂再循環流は急冷塔の上側部分に送られる。必要に応じて、塔頂再循環流は、急冷塔の上側部分に送られる前に、再循環底部流の一部分と組み合わされる。MA回収流は、気体流として吸収塔の底部に供給され、吸収塔内の液体中に吸収される。吸収塔底部流はストリッパ塔の頂部に送られ、その一方で、吸収塔塔頂流は焼却炉に送られて、ストリッパガス流を形成し、その一部がストリッパ塔の底部に送られる。MAの豊富なストリッパ塔頂流は、MAへのさらなる酸化のために、酸化サブシステムに戻される。ストリッパ底部流の一部分が、リボイラに通して送られ、ストリッパ塔の底部に戻され再循環される。ストリッパ底部流の別の部分はサージタンクに送られて、ストリッパ/吸収塔流を調節する。サージタンクからのストリッパ底部流は加圧され、その一部分がMAA生成物流と組み合わされ、第2の部分が冷却される。冷却済みのストリッパ底部流の第1の部分は吸収塔の上側部分に送られ、その一方で、冷却済みストリッパ底部流の第2の部分は吸収塔の頂部ポートに送られる。
本発明は、高温の粗製メタクリル酸流を急冷する方法であって、高温酸化流を十分な量の再循環流で超急冷し、酸化流をMAAの豊富な底部流およびMAの豊富な塔頂流に分離するように設計された急冷および主蒸留サブシステム内において、粗製メタクリル酸流を急冷する工程を有してなる方法を提供する。MAAの豊富な底部流は少なくとも2つの流れ、再循環流およびMAA生成物流に分割され、この再循環流は、高温酸化流を急冷するために、主蒸留サブシステムの液溜め部分に送られる。塔頂流は、塔頂のMAAの豊富な再循環流およびMAの実質的に全てを含有する流れに分割され、塔頂再循環流は主蒸留サブシステムの上側部分に送られる。このシステムは、酸化サブシステムへの再循環のための未転化MAを除去し、MAA生成物流と組み合わされる、第2のMAAの豊富な流れを生成するように設計されたストリッパおよび吸収塔サブシステムも備えている。必要に応じて、MAAの豊富な底部流の第3の部分が、塔頂再循環流と、その流を蒸留サブシステムの上側部分に送る前に組み合わされる。
本発明はさらに、メタクロレイン(MA)、メタクリル酸(MAA)および酢酸(AA)を含む高温流を供給ポートで急冷塔に導入する工程を含む分離方法を提供する。導入後、底部流が急冷塔の底部から取り出される。底部流の第1の部分は、高温流を実質的に瞬時に急冷するために、急冷塔中に供給ポートの上から導入される。底部流の第2の部分は吸収塔の頂部に導入され、その一方で、底部流の第3の部分はMAA生成物流として取り出される。この方法は、(1)底部流の第1の部分対高温流の第1の質量比は少なくとも5:1であり、(2)底部流の第1の部分対底部流の第2の部分の第2の質量比は少なくとも5:1であり、(3)急冷流の温度は約75℃またはそれ未満であるように制御される。
本発明はさらに、急冷塔を備えた急冷塔装置を提供する。この急冷塔は、(1)メタクロレイン(MA)、メタクリル酸(MAA)および酢酸(AA)を含む高温流を急冷塔に導入するための供給ポートであって、急冷塔の液面の上に位置する供給ポート、(2)急冷塔から底部流を取り出すための底部ポート、(3)急冷塔から塔頂流を取り出すための頂部ポート、(4)急冷流を急冷塔に導入するための急冷ポートであって、供給ポートの上に位置する急冷ポート、および(5)急冷塔内の気−液相互作用を改善するために、塔頂凝縮物および底部流の第2の部分を含む液体流を導入するための上側ポートを備えている。この装置は、底部再循環システムも備えている。この底部再循環システムは、(1)底部流を生成物流および再循環流に分割するための第1の分割弁、および(2)再循環流を急冷流および頂部再循環流に分割する第2の分割弁を備えている。この装置は、頂部再循環システムも備えている。この頂部再循環システムは、(1)塔頂流を蒸気流および塔頂液体流に分割するための少なくとも1つの分離器、および(2)液体流および液体流を形成する頂部再循環流を組み合わせる混合弁を備えている。この装置は、底部流の第1の部分(急冷流)対高温流の質量比が少なくとも5:1であり、底部流の第1の部分対底部流の第2の部分(頂部再循環流)の質量比が少なくとも5:1であり、急冷流の温度が約75℃またはそれ未満であるように動作される。
本発明はさらに、ストリッパ/吸着塔システムにおいてMAAおよびAAを分離する方法であって、MA、MAAおよびAAを含む流れを、下側ポートを通して吸収塔に導入する工程を有してなる方法を提供する。その後、第1の吸収剤流を吸収塔の頂部ポートに導入し、第2の吸収剤流を吸収塔の上側ポートに導入する。吸収塔底部流は吸収塔の底部から取り出され、廃棄塔頂流は吸収塔の頂部から取り出される。吸収塔底部流はストリッパ塔の頂部注入ポートに送られ、その一方で、ストリッパガス流はストリッパ塔の下側ポートに導入される。実質的に全てのMAを含む塔頂流はストリッパ塔の頂部排出ポートから取り出され、ストリッパ底部流はストリッパ塔の底部から取り出される。ストリッパ底部流の一部分は、リボイラを通してストリッパ塔の底側部ポートに再循環される。比較的少量の分割流が、ストリッパの底部から排出される残りの液体から取られる。この分割流は、急冷凝縮物再循環ループから取られた水流と組み合わされる。この方法は、ストリッパの底部から排出される残りの液体に対する分割流の質量比が
Y=C1+C2*X
ここで、C1およびC2は定数であり、Yは、ストリッパ塔の底部からの残りの液体の質量流量に対する分割流における質量流量の比であり、Xは、ストリッパ塔の底部からの液体の残りの質量流量である
によって規定されるように動作される。
本発明は、同様の要素に同じ番号がふられている添付の説明のための図面と共に以下の詳細な説明を参照することによってよりよく理解できる。
本発明の方法およびシステムの実施の形態の概略図 図1の酸化サブシステムの拡大概略図 図1の急冷/蒸留サブシステムの拡大概略図 図1の吸収塔/ストリッパサブシステムの拡大概略図 図1のストリッパガスサブシステムの拡大概略図
本出願の発明者等は、イソブテン(IB)の部分酸化からの気相生成物においてメタクロレイン(MA)をメタクリル酸(MAA)および酢酸(AA)から分離するためのシステムおよび方法であって、圧縮器、塔などの内部における固体堆積による詰まりおよび重合を最小にする条件下において、最小の資本コストおよびエネルギー費で、MA、MAAおよびAAの回収率を最大にするシステムおよび方法を実施できることを発見した。その発明者等は、そのシステムおよび方法が、プロセス動作を最大にして、MA回収率と転化率を改善し、MAAの損失を減少させるように調節できることも発見した。
本発明は、2つの酸化工程においてイソブテン(IB)の部分酸化からの気相生成物においてメタクロレイン(MA)をメタクリル酸(MAA)および酢酸から分離するためのシステムおよび方法に関する。その目的は、圧縮器、塔などの内部における固体堆積による詰まりおよび重合を最小にする条件下において、最小の資本コストおよびエネルギー費で、三成分全ての回収率を最大にすることにある。別の目的は、プロセスの運転性能を最大にすることにある。これらの目的は、このシステムおよび方法の以下の重要な特徴により満たされる。
1. 第2の酸化工程からの高温反応ガスの最初の急冷が、急冷塔の液溜め部分における再循環された凝縮物によって2〜3秒間で行われるが、これは、急冷塔の液溜め部分における再循環された凝縮物の圧倒的な流入のために、高温反応ガスのほぼ瞬時または実質的に瞬時の急冷に当たる。この急速な、ほぼまたは実質的に瞬時の冷却は、ガスが徐々に冷却されるときに生じる副生成物および重合反応を最小にする。第2の酸化反応装置から入ってくるガス温度は約280℃であり、凝縮物の温度は、70℃未満であり、ある実施の形態においては、約67℃である。酸化サブシステムからの高温ガスのこのほぼまたは実質的に瞬時の急冷を達成するために、再循環される凝縮物の質量対流入する高温ガスの質量の比は約7:1であり、再循環される凝縮物の質量対高温ガス中の凝縮可能物の質量の比は約70:1であるが、ここで、凝縮可能物とは、急冷塔条件下で凝縮する高温ガスの部分を称する。これらの条件は、水およびMAに関して最小の共沸点を利用し、これは、MAAおよび酢酸に対してMAを気相中に優先的に維持する。第2の酸化からの未反応MAの0.1%未満が液体流すなわち底部流中に残り、これは、再循環凝縮物から分割され、MAA/酢酸回収に送られる。それゆえ、この流れから未反応のMAを費用をかけて回収し、第2の酸化工程に戻すように再循環させる必要はない。
2. 非凝縮反応ガスは、急冷塔の液溜め部分から急冷塔の底部に出る。再循環される凝縮物の一部分は、冷却水を用いて約55℃まで冷却され、急冷塔の頂部に入る。急冷塔の頂部に供給される冷却済みの再循環凝縮物の質量流量対急冷塔の液溜め部分に供給される再循環流の質量流量の比は、約1:5である。ある実施の形態において、この質量比は約1:5.5であり、他の実施の形態において、この比は約1:6である。この液溜め部分においてかなりの凝縮が行われるので、液溜め部分上の急冷塔において蒸気と液体の往来は減少する。これにより、再循環凝縮物の全てを頂部に供給することと比較して、急冷塔の直径をかなり小さくすることができる。
3. 急冷塔の頂部から排出される蒸気は、ベンチュリスクラバーを通過して、酸化反応装置において高沸点副生成物から形成された、急冷塔の液溜め部分で捕捉されなかった任意の微細粒子を液相中に捕捉する。この再循環された凝縮物からの十分な液体が、スクラバーに迂回されて、気体対スクラバーに入る液体の体積比を約1000対1にする。これにより、下流の設備内の付着と詰まりの問題が大幅に減少する。
4. スクラバーから排出される気体は、液体から分離され、絶対圧で約10psi(約69kPa)まで圧縮され、約95℃まで冷却されて、そのガスがある程度凝縮される。これが、別の気体/液体分離器を通過する。液体は、急冷塔およびスクラバーに戻るように再循環される。ここでも、温度と圧力のこれらの条件は、MA/水の二成分の最小の共沸温度を利用するように制御される。それゆえ、急冷区域を出て吸収塔/ストリッパシステムに入る気体は、第2の酸化反応装置からの未反応MAを99.9%より多く含有する。この気体は、酢酸の約43%およびMAAの約9%も含有する。この流れは、吸収塔/ストリッパシステムに意図的に送られる。急冷塔およびスクラバーの周りの凝縮物の再循環流量、温度および圧力を制御することによって、吸収塔およびスクラバーの間の再循環液体中のMA溶解度が増加し、それによって、これらの塔の必要サイズが減少する。
5. 急冷区域から排出される気体は、吸収塔/ストリッパシステムに入る前に、絶対圧で約5psi(約34kPa)から約49psi(約338kPa)に圧縮される。この地点で気体を圧縮することが都合よい。何故ならば、これにより、吸収塔の必要サイズがさらに減少し、必要であれば、第1の酸化反応装置およびストリッパ塔に戻す不活性物の最終的な再循環のための圧力が提供され、第2の酸化反応装置に戻すMA流の再循環のための圧力が提供されるからである。
6. 吸収剤として用いられる再循環された凝縮物は、2つの場所すなわちポートで吸収塔に入る。吸収塔の頂部ポートで、吸収剤供給流の第1の部分は、頂部ポートに入る前に約16℃に冷却される。吸収塔の頂部から約20%下に位置する上側ポートで、吸収剤供給流の第2の部分が、上側ボートに入る前に約21℃に冷却される。吸収剤供給流の第1の部分対吸収剤供給流の第2の部分の質量流量比は約1:5である。ある実施の形態において、この質量比は約1:5.5であり、他の実施の形態において、この質量比は約1:57である。これにより、第2の酸化反応装置から排出されるこれらの成分の百分率として、吸収塔の頂部から出る生成物と副生成物の損失を、MAについてはほぼゼロに、酢酸については約1.1%に、MAAについては約0.2%に維持しながら、冷却負荷が減少する。
7. 吸収塔からの底部流がストリッパ塔の頂部注入ポートに送られる。このストリッパ塔内の条件は、重合を最小にし、ストリッパ塔底部流内に実質的にゼロのMAしか残らないことを確実にするために、ストリッパ塔の底部の温度が約118℃を超えず、酢酸とメタクリル酸の両方が0.1%未満しか、ストリッパ塔の頂部の排出ポートを通って出ないように制御される。このことは、ストリッパ塔の頂部の圧力を、絶対圧で約25psi(約172kPa)の値に制御し、次いで、リボイラに供給される熱(例えば、水蒸気)を制御することにより底部液体流量を変えることによって、達成できる。他の成分の中でも酢酸およびMAAを含有する比較的少量の分割流が、ストリッパの底部から排出される液体から取られる。この流れに宛われる分割分画は、塔の運転を安定に維持するために、底部液体流量に対して直接線形様式に変化するように制御すべきであることが分かった。この分割流は、急冷凝縮物再循環ループから取られた水流と組み合わされる。この混合流は、MAAおよび酢酸生成物の回収のために送られる。
吸収塔/ストリッパサブシステムを動作させるための方法の1つは、以下の関係式:
Y=C1+C2*X
ここで、C1およびC2は定数であり、Yは、ストリッパ塔の底部からの残りの液体の質量流量に対する分割流における質量流量の比であり、Xは、ストリッパ塔の底部からの残りの液体の質量流量である
にしたがう。これら2つの変数のXおよびYは、プロセスを不安定にさせずに、独立して変化させることができない。ある実施の形態において、定数C1は約−0.035および約−0.055の間の値を有し、その一方で、定数C2は約0.05および約0.07の間の値を有する。ある実施の形態において、定数C1は約−0.04および約−0.05の間の値を有し、その一方で、定数C2は約0.055および約0.065の間の値を有する。ある実施の形態において、定数C1は約−0.0431の値を有し、その一方で、定数C2は約0.0596の値を有する。
MAAおよび酢酸の全体の回収率は、完全に再循環されるMAを排除すると、酸化反応におけるこれらの生成物に対する所定の感度に基づいて、約99.5%である。これは、イソブチレンまたは第三ブチルアルコールの2段階酸化からのこれらの生成物の回収ついて開示された任意の他の処理方法と比較して、両方の生成物について優れた回収率であると考えられる。
第1のシステムの実施の形態
ここで図1を参照すると、一般に100で示される、メタクリル酸(MAA)を製造するためのシステムが、酸化サブシステム102、ストリッパガスサブシステム130、急冷/蒸留サブシステム140、および吸収塔/ストリッパサブシステム170を含むのが示されている。
酸化サブシステム
酸化サブシステム102は、第1の注入口106および第1の排出口108を有する第1の酸化反応装置104を備えている。第1の注入口106は、適切な配管c10を介して第1の熱交換器110に連結されており、次に、これは適切な配管c12を介して第1の混合弁112に連結されている。第1の混合弁112は、それぞれ、適切な配管c14、c16およびc18を介して、イソブテン(IB)供給源114、酸化剤供給源116および水蒸気供給源118に連結されている。符号がふられていない適切な配管によって、酸化剤供給源116は、実際には、酸化剤分割弁ov1に連結され、水蒸気供給源118は、実際には、水蒸気混合弁st1に連結されている。不活性希釈ガス流c110も水蒸気混合弁st1に連結されている。
酸化サブシステム102は、適切な配管c20を介して第1の排出口108に、適切な配管c22を介して酸化剤分割弁ov1に、適切な配管c24を介してストリッパ塔178(ここに記載されたような)の頂部ポート180に連結された第2の混合弁120も備えている。第2の混合弁120は、適切な配管c26を介して第2の熱交換器122に必要に応じて連結されており、次に、これは、適切な配管c28を介して第2の注入口126で第2の酸化反応装置124に連結されている。第2の酸化反応装置124は、第2の排出口128も備えている。第1と第2の酸化反応装置104および124は、一般に、触媒が充填されたか、または管内に1つ以上の触媒区域を有し、管の周りに循環された熱伝導流体により冷却される多重管反応装置である。第1の反応装置104は概して、IBをメタクロレインに酸化するための、当該技術分野においてよく知られた混合金属酸化物触媒を含む。適切な混合金属酸化物触媒の非限定的な典型例が以下の米国特許に開示されている:米国特許第3,907,712号、同第3,928,462号、同第3,929,899号、同第3,933,751号、同第3,936,505号、同第3,956,378号、同第4,012,449号、同第4,025,565号、同第4,035,418号、同第4,111,984号、同第4,170,570号、同第4,171,454号、同第4,190,608号、同第4,224,193号、同第4,240,931号、同第4,250,339号、同第4,252,683号、同第4,258,217号、同第4,261,858号、同第4,267,385号、同第4,267,386号、同第4,271,040号、同第4,272,408号、同第4,292,203号、同第4,306,088号、同第4,306,090号、同第4,332,971号、同第4,339,355号、同第4,354,044号、同第4,377,501号、同第4,380,664号、同第4,404,397号、同第4,413,147号、同第4,414,134号、同第4,424,141号、同第4,446,328号、同第4,454,346号、同第4,489,170号、同第4,503,247号、同第4,511,671号、同第4,535,188号、同第4,537,874号、同第4,547,588号、同第4,556,731号、同第4,558,029号、同第4,596,784号、同第4,732,884号、同第4,778,930号、同第4,803,190号、同第4,816,603号、同第4,871,700号、同第4,916,103号、同第4,925,823号、同第4,946,819号、同第4,954,650号、同第5,059,573号、同第5,072,052号、同第5,081,314号、同第5,082,819号、同第5,094,990号、同第5,102,847号、同第5,132,269号、同第5,138,100号、同第5,144,090号、同第5,155,262号、同第5,166,119号、同第5,183,936号、同第5,198,578号、同第5,221,653号、同第5,225,389号、同第5,245,083号、同第5,250,485号、同第5,264,627号、同第5,276,178号、同第5,300,707号、同第5,349,092号、同第5,364,825号、同第5,380,933号、同第5,491,258号、同第5,532,199号、同第5,602,280号、同第5,670,702号、同第5,684,188号、同第5,728,894号、同第5,739,391号、同第5,817,865号、同第5,821,390号、同第5,856,259号、同第6,028,220号、同第6,069,271号、同第6,171,571号、および米国再発行特許第32,082号の各明細書。これらをここに引用する。第2の反応装置124は概して、メタクロレインをメタクリル酸に酸化させるための、当該技術分野においてよく知られたヘテロポリ酸触媒を含む。適切なヘテロポリ酸触媒の非限定的な典型例が以下の米国特許に開示されている:米国特許第3,840,595号、同第3,865,873号、同第3,875,220号、米国再発行特許第29,901号、米国特許第3,925,464号、同第3,954,856号、同第3,956,182号、同第3,959,384号、同第3,965,163号、同第3,968,165号、同第3,968,166号、同第3,972,920号、同第3,978,003号、同第3,998,876号、同第3,998,877号、同第4,000,088号、同第4,001,316号、同第4,017,423号、同第4,035,418号、同第4,042,533号、同第4,042,625号、同第4,051,179号、同第4,052,450号、同第4,070,397号、同第4,101,448号、同第4,115,441号、同第4,118,419号、同第4,124,634号、同第4,138,366号、同第4,165,296号、同第4,166,190号、同第4,169,070号、同第4,172,051号、同第4,180,678号、同第4,212,767号、同第4,223,161号、同第4,255,466号、同第4,238,359号、同第4,240,930号、同第4,250,054号、同第4,252,681号、同第4,252,682号、同第4,252,683号、同第4,259,211号、同第4,261,858号、同第4,261,859号、同第4,261,860号、同第4,271,040号、同第4,272,408号、同第4,273,676号、同第4,297,247号、同第4,301,030号、同第4,301,031号、同第4,305,843号、同第4,314,074号、同第4,319,042号、同第4,320,227号、同第4,339,355号、同第4,341,900号、同第4,347,163号、同第4,356,316号、同第4,358,608号、同第4,358,610号、同第4,364,844号、同第4,374,757号、同第4,377,501号、同第4,404,397号、同第4,409,128号、同第4,415,752号、同第4,419,270号、同第4,424,141号、同第4,440,948号、同第4,443,555号、同第4,444,906号、同第4,444,907号、同第4,454,346号、同第4,467,113号、同第4,469,810号、同第4,471,061号、同第4,471,062号、同第4,489,170号、同第4,503,247号、同第4,521,618号、同第4,528,398号、同第4,530,916号、同第4,536,483号、同第4,547,588号、同第4,558,028号、同第4,558,029号、同第4,564,607号、同第4,565,801号、同第4,595,778号、同第4,621,155号、同第4,652,673号、同第4,720,575号、同第4,745,217号、同第4,757,038号、同第4,803,302号、同第4,804,778号、同第4,814,305号、同第4,816,603号、同第4,891,347号、同第4,925,823号、同第4,925,980号、同第4,954,650号、同第4,966,990号、同第4,968,838号、同第4,985,592号、同第5,093,521号、同第5,102,846号、同第5,102,847号、同第5,104,844号、同第5,126,307号、同第5,153,162号、同第5,173,468号、同第5,198,579号、同第5,206,431号、同第5,221,767号、同第5,239,115号、同第5,264,627号、同第5,420,091号、同第5,422,326号、同第5,521,137号、同第5,550,095号、同第5,569,636号、同第5,618,974号、同第5,981,804号、同第5,990,348号、同第6,043,184号、同第6,060,419号、同第6,169,202号、米国特許出願第11/189,095号、同第11/189,116号、および同第11/189,126号の各明細書。
急冷/蒸留サブシステム
第2の排出口128は、適切な配管c30を介して急冷塔142の供給物注入口141で急冷/蒸留サブシステム140に連結されている。一般に、配管c30は、下方に向けられた注入口141までそれを含む142の壁の直ぐ外側に長手方向に沿ったジャケットを備えているであろう。ジャケットの施された側に供給される少量の実質的に不活性のガスが、早すぎる冷却による固体堆積による供給物注入口141の詰まりを最小にするために、供給物注入口141で急冷塔に入るときに、第2の反応装置124からの主要生成物を取り囲む。この不活性ガスは、例えば、c100からの分割流(図示せず)、または供給流118からの低圧水蒸気のいずれであっても差し支えない。供給物注入口141は、急冷塔142の液溜め区域143に位置している。急冷塔142は、供給物注入口141の上に位置する再循環注入口144、底部排出口145、塔頂排出口146、および上側注入口147も備えている。供給物注入口141は、一般に、液溜め区域143内の液面148より上に位置している。
急冷/蒸留サブシステム140は、適切な配管c32を介して底部排出口145に連結された第1のポンプ149も備えている。次に、このポンプ149は、適切な配管c34を介して第1の分割弁150に、適切な配管c36を介して第3の熱交換器151に連結されている。第3の熱交換器151は、適切な配管c38を介して第2の分割弁152に連結されている。第2の分割弁152は、適切な配管c40を介して再循環注入口144に、適切な配管c42を介して第3の混合弁153に連結されている。第3の混合弁153は、適切な配管c44を介して第3の分割弁154に連結されている。第3の分割弁154は、適切な配管c46を介して上側注入口147に連結されている。
塔頂排出口146は、適切な配管c48を介してベンチュリバルブ155に連結されている。ベンチュリバルブ155は、適切な配管c50を介して第3の分割弁154に、適切な配管c52を介して第1の分離器156にも連結されている。第1の分離器156は、第1の蒸気排出口157および第1の液体排出口158を備えている。第1の蒸気排出口157は、適切な配管c54を介して第1の圧縮器159に連結されている。第1の圧縮器159は、適切な配管c56を介して第4の熱交換器160に連結されている。第4の熱交換器160は、適切な配管c58を介して第2の分離器161に連結されている。第4の熱交換器160は、単一の熱交換器であっても、連続した2つの熱交換器であっても差し支えなく、後者の場合には、第1の熱交換器は水により冷却され、第2の熱交換器は冷却剤により冷却され、それゆえ、費用のかかる冷蔵(refrigeration)による総冷却負荷を負う必要がない。第2の分離器161は、第2の蒸気排出口162および第2の液体排出口163を備えている。第2の蒸気排出口162は、適切な配管c60を介して第2の圧縮器164に連結されている。
第1の分離器156の第1の液体排出口158および第2の分離器161の第2の液体排出口163は、それぞれ、適切な配管c62およびc64を介して第4の混合弁165に連結されている。第4の混合弁165は適切な配管c66を介して第2のポンプ166に連結され、次に、これは適切な配管c68を介して第3の混合弁153に連結され、急冷/蒸留サブシステム140を完成している。
急冷/蒸留サブシステム140は、適切な配管c70を介して第1の分割弁150に連結された第1のサージタンク167も備えており、このタンクは、第1の注入口168a、第2の注入口168bおよび排出口169を備えている。
吸収塔/ストリッパサブシステム
吸収塔/ストリッパサブシステム170は、吸収塔171を備えている。吸収塔171は、適切な配管c72を介して第2の圧縮機164に連結されている下側供給物注入口172を備えている。吸収塔171は、底部排出口173、塔頂排出口174、頂部注入口175および上側注入口176を備えている。底部排出口173は、適切な配管c74を介して第3のポンプ177に連結されており、次にこのポンプは、適切な配管c76を介して頂部供給物注入口179でストリッパ塔178に連結されている。ストリッパ塔178は、塔頂排出口180、再循環下側注入口181、ストリッパガス注入口182および底部排出口183も備えている。ストリッパ塔178は、第4の分割弁184およびリボイラ185も備えている。第4の分割弁184は、それぞれ、適切な配管c78およびc80を介して、底部排出口183およびリボイラ185に連結されている。リボイラ185は、適切な配管c82を介して再循環下側注入口181にも連結されている。第4の分割弁184は、適切な配管c84を介して第2のサージタンク186にも連結されている。サージタンク186は、適切な配管c86を介して第4のポンプ187に連結され、次にこのポンプは適切な配管c88を介して第5の分割弁188に連結されている。第5の分割弁188は、適切な配管c90を介して第5の熱交換器189に連結され、次にこの熱交換器は適切な配管c92を介して第6の分割弁190に連結されている。第6の分割弁190は、適切な配管c94を介して上側注入口176に、適切な配管c96を介して第6の熱交換器191に連結されている。第6の熱交換器191は、適切な配管c98を介して頂部注入口175に連結されている。第5の分割弁188は、適切な配管c99を介して第1のサージタンクの第2の注入口168bにも連結されている。
ストリッパ塔178の塔頂排出口180は、配管c24を介して第2の混合弁120に連結されている。吸収塔171の塔頂排出口174は、適切な配管c100を介して第5の分割弁132でストリッパガスサブシステム130に連結されている。ストリッパ塔178のストリッパガス注入口182は、適切な配管c102を介してストリッパガスサブシステム130の第6の分割弁138に連結されている。
ストリッパガスサブシステム
ストリッパガスサブシステム130は、適切な配管c104を介して焼却炉134に、必要に応じて、焼却すべき流れを焼却炉134に送る配管c112に、連結された第5の混合弁132を備えている。焼却炉134は、適切な配管c106を介して第7の熱交換器136に連結され、次にこの熱交換器は、適切な配管c108を介して第6の分割弁138に連結されている。第6の分割弁138は、適切な配管c110を介して水蒸気混合弁st1と、配管c102を介してストリッパ塔178のストリッパガス注入口182とに連結されている。第6の分割弁138は、排出された流れをサポートする配管c114にも連結されていて差し支えない。
第1のシステムの実施の形態の動作
ここで、図2A〜Dを参照すると、図1のシステムの4つの拡大図が示されている。これらの図面により、図1のシステムの4つの要素:図2Aの酸化サブシステム、図2Bの急冷/蒸留サブシステム、図2Cの吸収塔/ストリッパサブシステム、および図2Dのストリッパガスサブシステムの動作が説明される。
酸化サブシステム
ここで、図2Aを参照すると、図1の酸化サブシステム102の拡大図が示されており、その動作が、複数の流れに関して説明される。各流れの性質またはパラメータはある地点に関連付けられ、ここで、その流れの性質およびパラメータとしては、組成、圧力、温度、状態(液体、混合、蒸気など)などの物理的および/または化学的パラメータ、もしくは他の適切な性質またはパラメータが挙げられる。
第1の混合弁112において、イソブテン供給源114により供給される、地点pt1で測定されたパラメータを有するイソブテン(IB)供給流S10、地点pt3で測定されたパラメータを有する第1の酸化剤流S12および地点pt5で測定されたパラメータを有する混合流S14が組み合わされて、地点pt7で測定されたパラメータを有する第1の入力流S16を形成する。地点pt5で測定されたパラメータを有する混合流S14は混合弁st1から導かれ、これは、それぞれ、地点pt9およびpt11で測定されたパラメータを有する、水蒸気流S18および不活性希釈再循環流S20を組み合わせる。地点pt9で測定されたパラメータを有する水蒸気流S18は水蒸気源118から供給され、一方で、地点pt11で測定されたパラメータを有する希釈流S20は、ストリッパガスサブシステム130から供給される。地点pt3で測定されたパラメータを有する酸化剤流S12は、分割弁ov1から導かれ、これは、地点pt13で測定されたパラメータを有する酸化剤供給流S22によりサポートされ、これは酸化剤供給源116から供給される。IB供給流S10および酸化剤流S12は約85°F(約30℃)の適度に低温であるが、水蒸気流S18および希釈流S20と混合されると、混合流は、表1に示されたように温度が急上昇する。
次いで、地点pt7で測定されたパラメータを有する第1の入力流S16が第1の熱交換器を通過し、ここで、加熱されて、第1の熱交換工程pt7〜pt15において、地点pt15で測定されたパラメータを有する加熱された第1の入力流S24が形成される。次いで、地点pt15で測定されたパラメータを有する加熱された第1の入力流S24は第1の酸化反応装置104に送られ、ここで、混合金属酸化物触媒(上述したような)を通り過ぎて部分酸化されて、地点pt17で測定されたパラメータを有するメタクロレイン含有流S26が形成される。次いで、地点pt17で測定されたパラメータを有するメタクロレイン含有流S26は第2の混合弁120に送られ、ここで、地点pt19で測定されたパラメータを有する第2の酸化剤流S28および地点pt21で測定されたパラメータを有するメタクロレイン再循環流S30と混合されて、地点pt23で測定されたパラメータを有する第2の流力流S32が形成される。地点pt21で測定されたパラメータを有するメタクロレイン再循環流S30は、吸収塔/ストリッパサブシステム170(以下に記載するような)から導かれる。
次いで、地点pt23で測定されたパラメータを有する第2の入力流S32は、第2の熱交換器122を通過させられ、ここで、加熱されて、第2の熱交換工程pt23〜pt25において地点pt25で測定されたパラメータを有する加熱された第2の入力流S34が形成される。次いで、地点pt25で測定されたパラメータを有する加熱された第2の流力流S34は第2の酸化反応装置24に送られ、ここで、ヘテロポリ酸触媒(上述したような)を通り過ぎて部分酸化されて、地点pt27で測定されたパラメータを有する粗製メタクリル酸流S36が形成される。
急冷/蒸留サブシステムの動作説明
ここで図2Bを参照すると、図1の酸化サブシステム140の拡大図が示されており、その動作が、上述したような流れと流れのパラメータに関して説明される。地点pt27で測定されたパラメータを有する粗製メタクリル酸流S36は、上述したように、注入口141を通して、急冷/蒸留サブシステム140の急冷塔142中に供給される。粗製メタクリル酸流S36は、地点pt29で測定されたパラメータを有する第1の再循環副流S38によって、急冷塔142の液溜め部分143内で急冷される。この副流は、注入口144を介して急冷塔142中に供給される。この注入口は、一般に、下に向けられた噴霧装置である。地点pt29で測定されたパラメータを有する第1の再循環副流S38の流量は、メタクリル酸流S36を250℃より高い温度から約70℃より低い温度まで瞬時にまたはほぼ瞬時に冷却するほど、地点pt27で測定されたパラメータを有するメタクリル酸流S36の流量よりも十分に多い。この急激な、瞬時のまたはほぼ瞬時の冷却によって、重合が減少し、塔の効率が増加する。急激なおよびほぼ瞬時の冷却という用語は、冷却が、30秒より短い、おおよそ数秒の間に、250℃から70℃までメタクリル酸流S36の温度を減少させるのに十分に迅速に行われることを意味する。ある実施の形態において、メタクリル酸流S36は15秒未満で冷却される。他の実施の形態において、メタクリル酸流S36は5秒未満で冷却される。
底部排出口145では、地点pt31で測定されたパラメータを有する濃メタクリル酸流S40が、急冷塔142から取り出される。次いで、地点pt31で測定されたパラメータを有する濃メタクリル酸流S40は、第1のポンプ149内でポンプによって高圧にされて、地点pt33で測定されたパラメータを有する高圧メタクリル酸流S42が形成される。次いで、地点pt33で測定されたパラメータを有する高圧流S42は、第1の分割弁150に送られ、そこで、高圧流S42は、地点pt35で測定されたパラメータを有する再循環流S44と、地点pt37で測定されたパラメータを有するメタクリル酸生成物流S46とに分割される。再循環流S44は、第3の熱交換器151に通されて、地点pt39で測定されたパラメータを有する冷却された再循環流S48が形成される。次いで、冷却された再循環流S48は、地点pt29で測定されたパラメータを有する第1の再循環副流S38と、地点pt41で測定されたパラメータを有する第2の再循環副流S50に分割される。第2の再循環副流S50は、第3の混合弁153に送られ、ここで、地点pt43で測定されたパラメータを有する流れS52と混合されて、地点pt45で測定されたパラメータを有する混合再循環流S54が形成される。混合再循環流S54は、第3の分割弁154に送られ、ここで、地点pt47で測定されたパラメータを有する頂部再循環流S56と、地点pt49で測定されたパラメータを有するベンチュリ同伴流S58とに分割される。
急冷塔142は、地点pt51で測定されたパラメータを有する塔頂流S60も生成し、これは、塔頂排出口146で急冷塔142から排出される。塔頂流S60は、ベンチュリバルブ155に送られ、ここで、ベンチュリ同伴流S58と混合される。ベンチュリバルブ155は、塔頂蒸気流S60から微細粒子を除去して、地点pt53で測定されたパラメータを有する液相中に実質的に全ての微細粒子が含まれた、二相塔頂流S62を生成するように設計される。洗浄された塔頂流S62は第1の分離器156に送られ、そこで、地点pt55で測定されたパラメータを有する、微粒子を実質的に含まない第1の蒸気流S64および地点pt57で測定されたパラメータを有する第1の液体流S66に分離される。第1の蒸気流S64は第1の圧縮器159に送られて、地点pt59で測定されたパラメータを有する高圧流S68が形成される。次いで、高圧流S68は、第4の熱交換器(または上述したように2つの熱交換器)に通されて、地点pt61で測定されたパラメータを有する冷却された部分凝縮流S70が形成され、これは第2の分離器161に送られる。この部分凝縮流S70は、地点pt63で測定されたパラメータを有する第2の蒸気流S72と、地点pt65で測定されたパラメータを有する第2の液体流S74とに分離される。
次いで、第2の液体流S74は、第4の混合弁165に送られ、そこで第1の液体流S66と混合されて、地点pt67で測定されたパラメータを有する混合液体流S76が形成される。次いで、混合液対流S76は、第2のポンプ166内で加圧されて、地点pt43で測定されたパラメータを有する高圧液体流S52が形成される。地点63で測定されたパラメータを有する第2の蒸気流S72は、第2の圧縮器164に通されて、地点pt69で測定されたパラメータを有する圧縮流S78が形成される。
地点pt37で測定されたパラメータを有するメタクリル酸生成物流S46は、第1のサージタンク167の第1の注入口168aに送られる。吸収塔/ストリッパサブシステム170から来る、地点pt71で測定されたパラメータを有する第2のメタクリル酸生成物流S80は、第2の注入口168bを介して第1のサージタンク167に入る。次いで、地点pt73で測定されたパラメータを有する混合メタクリル酸生成物流S82は、メタクリル酸精製および利用システム(図示せず)に送られる。
吸収塔/ストリッパサブシステム
ここで、図2Cを参照すると、図1の吸収塔/ストリッパサブシステム170の拡大図が示されており、その動作が、上述したような流れおよび流れのパラメータに関して説明される。地点pt69で測定されたパラメータを有する圧縮流S78が注入口172で吸収塔171に供給される。地点pt75で測定されたパラメータを有する吸収塔底部流S84は、吸収塔171の底部排出口173から取り出され、第3のポンプ177に送られ、ここで、その圧力は、地点pt77で測定されたパラメータを有する高圧底部流S86が形成されるほど増加させられる。次いで、底部流S86がストリッパ塔178の頂部注入口179に供給される。ストリッパ塔178において、底部流S86中の下方に流れる吸収塔の底部流が、ストリッパガス注入口182から進入する地点pt79で測定されたパラメータを有するストリッパガス流S88およびリボイラ注入口181から進入する地点pt81で測定されたパラメータを有するリボイラ流S90からの上昇するガス流と、ストリッパ塔178により、メタクリル酸が豊富な、底部排出口183で地点pt83で測定されたパラメータを有する底部流S92およびメタクロレインが豊富な、塔頂排出口180で地点pt21で測定されたパラメータを有する塔頂流S30が生成されるような条件下で混合される。次いで、地点pt21で測定されたパラメータを有する塔頂流S30は、地点pt19で測定されたパラメータを有する酸化剤流S28および地点pt17で測定されたパラメータを有するメタクロレイン含有流S26と混合されて、地点p23で測定されたパラメータを有する入力流S32が形成され、加熱後、上述したように、第2の反応装置124内で酸化される。
地点pt83で測定されたパラメータを有する底部流S92は、第4の分割弁184に送られ、そこで、地点pt85で測定されたパラメータを有する第1の底部副流S94と、地点pt87で測定されたパラメータを有する第2の底部副流S96とに分割される。第1の副流S94は、リボイラ185に送られ、そこで、加熱されて、地点pt81で測定されたパラメータを有するリボイラ流S90が形成される。地点pt87で測定されたパラメータを有する第2の副流S96は第2のサージタンク186に送られる。地点pt89で測定されたパラメータを有するメタクリル酸の豊富な流れS98が、第2のサージタンク186から取り出され、第4のポンプ187に送られて、地点pt91で測定されたパラメータを有する高圧のメタクリル酸の豊富な流れS100が形成される。次いで、この流れS100は、第5の分割弁188に送られて、地点pt71で測定されたパラメータを有するメタクリル酸の豊富な流れS80および地点pt93で測定されたパラメータを有する高圧のメタクリル酸再循環流S102が形成される。再循環流S102は第5の熱交換器189に送られて、地点pt95で測定されたパラメータを有する冷却流S104が形成される。次いで、冷却流S104は、第6の分割弁190を介して、上側注入口176で吸収塔171に供給される、地点pt97で測定されたパラメータを有する上側再循環流S106と、地点pt99で測定されたパラメータを有する冷却副流S108とに分割される。冷却副流S108はさらに、加熱されて、地点pt101で測定されたパラメータを有する頂部再循環流S110が形成され、これは、頂部注入口175で吸収塔171に供給される。吸収塔171において、2つのメタクリル酸の豊富な再循環流S106およびS110が、圧縮流S78中のメタクロレインが、ストリッパ塔内で分離され、第2の反応装置に再循環できるようにメタクロレインを吸収するのに用いられ、その一方で、吸収塔の塔頂排出口174から取り出された、地点pt103で測定されたパラメータを有する塔頂流S112は、焼却炉134に送られて、ストリッパガス流S88が形成される。
ストリッパガスサブシステム
ここで、図2Dを参照すると、図1のストリッパガスサブシステム130の拡大図が示されており、その動作が、上述したように、流れおよび流れのパラメータに関して説明される。廃棄軽質流である、地点pt103で測定されたパラメータを有する吸収塔塔頂流S112が、混合弁132に供給され、ここで、地点pt105で測定されたパラメータを有する外部廃棄流S114と混合して、地点pt107で測定されたパラメータを有する焼却炉流S116を形成することができる。次いで、焼却炉流S116は、燃焼に必要な酸素を供給するための酸素流(図示せず)と共に、焼却炉134に通されて、ここで、燃焼されて、地点pt109で測定されたパラメータを有する燃焼排ガス流S118が形成される。次いで、燃焼排ガス流S118は、第6の熱交換器136に送られて、地点pt111で測定されたパラメータを有する冷却された燃焼排ガス流S120が形成される。次いで、冷却された燃焼排ガス流S120は、第6の分割弁138に送られ、これにより、地点pt11で測定されたパラメータを有する不活性希釈再循環流S20、地点pt79で測定されたパラメータを有するストリッパガス流S88、および地点pt113で測定されたパラメータを有するパージ流S122が生成される。
全体のプロセスは、以下の流れ/パラメータの表を参照して、さらに理解することができる。表Iには、図2A〜2Dのプロセス流れ図の酸化サブシステムに関連する流れの特定の重要な物理的/化学的性質が記載されている。表IIには、図2A〜2Dのプロセス流れ図の急冷/蒸留サブシステムに関連する流れの特定の重要な物理的/化学的性質が記載されている。表IIIには、図2A〜2Dのプロセス流れ図の吸収塔/ストリッパサブシステムに関連する流れの特定の重要な物理的/化学的性質が記載されている。表IVには、図2A〜2Dのプロセス流れ図のストリッパガスサブシステムに関連する流れの特定の重要な物理的/化学的性質が記載されている。
Figure 2016145251
Figure 2016145251
Figure 2016145251
Figure 2016145251
Figure 2016145251
Figure 2016145251
Figure 2016145251
Figure 2016145251
Figure 2016145251
このシステムに利用された塔の全体的な分離効率が表Vに記載されている。
Figure 2016145251
ここに引用した全ての文献は、参照により含まれる。本発明を十分かつ完全に説明してきたが、添付した特許請求の範囲の範囲内で、本発明は、具体的に記載したもの以外に実施してもよいことが理解されよう。本発明を、好ましい実施の形態を参照して開示したが、本明細書を読むことによって、先と以下の特許請求の範囲に記載された本発明の範囲および精神から逸脱しない変更および改変を行ってもよいことが当業者には理解されよう。
100 メタクリル酸製造システム
102 酸化サブシステム
104 第1の酸化反応装置
124 第2の酸化反応装置
130 ストリッパガスサブシステム
140 急冷/蒸留サブシステム
170 吸収塔/ストリッパサブシステム

Claims (9)

  1. ストリッパ/吸収塔システム内で、メタクリル酸(MAA)および酢酸(AA)を分離する方法において、
    メタクロレイン(MA)、MAAおよびAA含む流れを吸収塔に下側ポートを通して導入し、
    第1の吸収剤流を前記吸収塔の頂部ポートに導入し、
    第2の吸収剤流を前記吸収塔の上側ポートに導入し、
    前記吸収塔の底部ポートから吸収塔底部流を取り出し、
    前記吸収塔の頂部ポートから廃棄塔頂流を取り出し、
    前記吸収塔底部流をストリッパ塔の頂部入力ポートに送り、
    前記ストリッパ塔の下側ポートにストリッパガス流を導入し、
    前記MAの実質的に全てを含む塔頂流を前記ストリッパ塔の頂部出力ポートから取り出し、
    前記ストリッパ塔の底部ポートからストリッパ底部流を取り出し、
    前記ストリッパ底部流の一部分をリボイラを通して前記ストリッパ塔の底側部ポートに再循環させ、
    MAAおよびAAの回収のために、残留するストリッパ残液から少量の分割流を採取し、
    前記ストリッパ残液の残りを前記吸収塔の吸収剤として再循環させる、
    各工程を有してなり、
    前記分割流対前記残留するストリッパ残液の質量比が
    Y=C1+C2*X
    ここで、C1およびC2は定数であり、Yは、前記残留するストリッパ残液の質量流量に対する前記分割流における質量流量の比であり、Xは、前記残留するストリッパ残液の質量流量である
    によって規定されることを特徴とする方法。
  2. 前記定数C1が約−0.035および約−0.055の間の値を有し、前記定数C2が約0.05および約0.07の間の値を有することを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記定数C1が約−0.04および約−0.05の間の値を有し、前記定数C2が約0.055および約0.065の間の値を有することを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 前記定数C1が約−0.0431の値を有し、前記定数C2が約0.0596の値を有することを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. イソブテン(IB)からメタクリル酸(MAA)を製造する方法において、
    酸化反応装置サブシステム内で、IBおよびメタクロレイン(MA)再循環流を含む供給流を酸化させて、MA、MAAおよび酢酸(AA)を含む高温酸化流を形成する工程、
    前記高温酸化流を、急冷/蒸留(Q/D)塔の液溜め部分に該Q/D塔内の液面より上の第1の注入レベルで注入する工程、
    前記Q/D塔の底部ポートからMAAの豊富な流れを取り出す工程、
    前記Q/D塔の頂部ポートからMAの豊富な塔頂流を取り出す工程、
    前記MAAの豊富な流れをMAA生成物流および主要な再循環MAA流に分割する工程、
    前記主要な再循環MAA流を急冷流および副MAA再循環流に分割する工程、
    前記急冷流を前記Q/D塔に第1の注入レベルよりも高い第2の注入レベルで注入する工程であって、前記急冷流の前記高温酸化流に対する質量流量比が、該高温酸化流の温度を約75℃以下の温度まで急激に低下させるのに十分に高いものである工程、
    前記MAの豊富な塔頂流をベンチュリバルブに、該ベンチュリバルブの効率的な動作のための十分な流量で還流流の一部分と共に通過させる工程であって、前記ベンチュリバルブが、前記MAの豊富な塔頂流から微細な粒子物質を除去し、浄化されたMAの豊富な塔頂流を形成するように適合されている工程、
    第1の分離器内で前記浄化されたMAの豊富な塔頂流を第1の蒸気流および第1の液体流に分離する工程、
    第1の圧縮器内で前記第1の蒸気流を圧縮して、第1の圧縮流を形成する工程、
    前記第1の圧縮流を、該第1の圧縮流を冷却して、部分凝縮流を形成するように適合された熱交換器に通す工程、
    第2の分離器内で前記部分凝縮流をMAの豊富な蒸気流および第2の液体流に分離する工程、
    前記第1と第2の液体流、および前記副MAA再循環流を混合して、還流流を形成する工程、
    前記還流流の残りを前記Q/D塔の上側ポートに注入する工程、
    前記MAA生成物流を第1のサージタンクに送る工程、
    前記MAの豊富な蒸気流を吸収塔の底部に供給し、前記蒸気流が該吸収塔内の下方に流れる液体中に吸収される工程、
    前記吸収塔の底部から吸収塔底部流を取り出す工程、
    それと同時に、吸収塔塔頂廃棄流を取り出し、該廃棄流を焼却炉に送って、ストリッパガス流を形成する工程、
    前記吸収塔底部流をストリッパ塔の頂部に送る工程、
    それと同時に、ストリッパガス流の一部分を前記ストリッパ塔の底部に送り、リボイラ流を前記ストリッパ塔の底部に送る工程、
    前記ストリッパ塔の底部からMAAの豊富なストリッパ底部流を取り出す工程、
    それと同時に、前記ストリッパ塔の頂部ポートから前記MA再循環流を取り出す工程、
    前記MAAの豊富なストリッパ底部流を第2のMAAの豊富な流れおよび第3のMAAの豊富な流れに分割する工程、
    前記第3のMAAの豊富な流れをリボイラに通して、前記リボイラ流を形成する工程、
    前記第2のMAAの豊富な流れを第2のサージタンクに送って、ストリッパ/吸収塔流の流量を調節する工程、
    前記第2のMAAの豊富な流れを前記第2のMAA生成物流および前記吸収塔流に分割する工程、および
    前記第1と第2のMAA生成物流を混合する工程、
    を有してなる方法。
  6. 最終温度が約70℃未満であることを特徴とする請求項5記載の方法。
  7. 前記比が少なくとも5:1であることを特徴とする請求項5記載の方法。
  8. 前記比が少なくとも6:1であることを特徴とする請求項5記載の方法。
  9. 前記比が少なくとも7:1であることを特徴とする請求項5記載の方法。
JP2016093093A 2007-02-14 2016-05-06 イソブテンの部分酸化による気相生成物においてメタクリル酸からメタクロレインを分離する方法 Pending JP2016145251A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11/706,800 2007-02-14
US11/706,800 US7799946B2 (en) 2007-02-14 2007-02-14 Process for separating methacrolein from methacrylic acid in a gas phase product from the partial oxidation of isobutene

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013169107A Division JP5934155B2 (ja) 2007-02-14 2013-08-16 イソブテンの部分酸化による気相生成物においてメタクリル酸からメタクロレインを分離する方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016145251A true JP2016145251A (ja) 2016-08-12

Family

ID=39686427

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009549592A Pending JP2010518157A (ja) 2007-02-14 2008-02-08 イソブテンの部分酸化による気相生成物においてメタクリル酸からメタクロレインを分離する方法
JP2013169107A Expired - Fee Related JP5934155B2 (ja) 2007-02-14 2013-08-16 イソブテンの部分酸化による気相生成物においてメタクリル酸からメタクロレインを分離する方法
JP2016093093A Pending JP2016145251A (ja) 2007-02-14 2016-05-06 イソブテンの部分酸化による気相生成物においてメタクリル酸からメタクロレインを分離する方法

Family Applications Before (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009549592A Pending JP2010518157A (ja) 2007-02-14 2008-02-08 イソブテンの部分酸化による気相生成物においてメタクリル酸からメタクロレインを分離する方法
JP2013169107A Expired - Fee Related JP5934155B2 (ja) 2007-02-14 2013-08-16 イソブテンの部分酸化による気相生成物においてメタクリル酸からメタクロレインを分離する方法

Country Status (4)

Country Link
US (3) US7799946B2 (ja)
EP (1) EP2121556A4 (ja)
JP (3) JP2010518157A (ja)
WO (1) WO2008100419A1 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2781246A1 (en) * 2011-07-14 2013-01-14 Rohm And Haas Company Method for removal of organic compounds from waste water streams in a process for production of (meth)acrylic acid
US10174944B2 (en) * 2012-02-28 2019-01-08 Gas Technology Institute Combustor assembly and method therefor
US8722940B2 (en) 2012-03-01 2014-05-13 Saudi Basic Industries Corporation High molybdenum mixed metal oxide catalysts for the production of unsaturated aldehydes from olefins
US9403749B2 (en) * 2012-10-31 2016-08-02 Washington State University Processes for making methacrylic acid
WO2015005942A1 (en) * 2013-07-11 2015-01-15 Washington State University Processes for making methacrylic acid
CN103833537B (zh) * 2014-02-28 2015-04-01 山东易达利化工有限公司 一种高纯度甲基丙烯醛的吸收精制方法
ITUB20152030A1 (it) * 2015-07-09 2017-01-09 Nuovo Pignone Tecnologie Srl Sistema di compressore con una disposizione di raffreddamento tra la valvola di anti-pompaggio ed il lato di aspirazione del compressore, e relativo metodo
EP3889127A1 (en) 2020-04-03 2021-10-06 Röhm GmbH Improved safe method for tandem c-4 oxidation to methacrylic acid
EP3945086B1 (de) 2020-07-30 2022-10-26 Röhm GmbH C-4 basiertes verfahren zur herstellung von mma unter rückführung und recyclierung von methacrolein
KR20220078268A (ko) * 2020-12-03 2022-06-10 주식회사 엘지화학 아크릴산의 제조 공정
WO2022214860A1 (en) * 2021-04-06 2022-10-13 Bharat Petroleum Corporation Limited A process for recovering methacrolein from a reactor effluent stream containing methacrolein and methacrylic acid

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5452027A (en) * 1977-09-28 1979-04-24 Sumitomo Chem Co Ltd Separation of methacrolein and methacrylic acid
JPS54141721A (en) * 1978-04-24 1979-11-05 Nippon Zeon Co Ltd Preparation of methacrylic acid
JPS6238244A (ja) * 1985-08-12 1987-02-19 Babcock Hitachi Kk 含酸素有機化合物製造時の触媒液の制御方法
JPH0276835A (ja) * 1988-06-03 1990-03-16 Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd メタクロレインの回収方法
JPH107607A (ja) * 1996-06-21 1998-01-13 Arco Chem Technol Lp 1−フェニルエタノール、アセトフェノンまたはそれらの混合物からのフェノールの分離方法
JP2000273468A (ja) * 1999-03-10 2000-10-03 Kellogg Brawn & Root Inc 統合脱エタン塔/エチレン精留塔

Family Cites Families (107)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US598581A (en) * 1898-02-08 Box-cover
US3933751A (en) * 1967-05-15 1976-01-20 The Standard Oil Company Promoted catalysts for the oxidation of olefins
US3963645A (en) * 1969-02-27 1976-06-15 The Lummus Company Supported metal oxides
US3959384A (en) * 1969-05-02 1976-05-25 Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha Oxidation catalyst and process for oxidation of olefins to unsaturated aldehydes
CA939676A (en) * 1970-03-24 1974-01-08 David Naden Catalytic oxidation
JPS494441B1 (ja) * 1970-11-07 1974-02-01
US4182907A (en) * 1971-02-04 1980-01-08 The Standard Oil Company (Ohio) Process for the oxidation of olefins to aldehydes and acids
US4323703A (en) * 1971-02-04 1982-04-06 Standard Oil Company Process for the oxidation of olefins to aldehydes and acids
US4151117A (en) * 1971-09-07 1979-04-24 Rohm And Haas Company Novel oxidation catalyst and production of unsaturated aldehydes, acids and nitriles therewith
US4078004A (en) * 1971-09-07 1978-03-07 Rohm And Haas Company Methacrolein production utilizing novel catalyst
DE2201411C3 (de) * 1972-01-13 1980-02-07 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Verfahren zur oxydativen Spaltung von ungesättigten Kohlenwasserstoffen
US3956378A (en) * 1972-02-09 1976-05-11 The Standard Oil Company (Ohio) Process for the manufacture of unsaturated aldehydes and acids from the corresponding olefins
DE2308782C2 (de) * 1972-02-22 1982-11-11 Asahi Glass Co. Ltd., Tokyo Verfahren zur Herstellung von Acrolein oder Methacrolein
US4025565A (en) * 1972-02-22 1977-05-24 Asahi Glass Co., Ltd. Process for preparing unsaturated aldehyde having three to four carbon atoms
US4380664A (en) * 1973-06-11 1983-04-19 Mitsubishi Rayon Company, Ltd. Process for producing unsaturated aldehydes, and unsaturated fatty acids
NL7411227A (nl) * 1973-08-29 1975-03-04 Mitsubishi Rayon Co Werkwijze voor het bereiden van methacroleine en metha-crylzuur.
PH12128A (en) * 1973-09-04 1978-11-07 Standard Oil Co Chromium-containing catalysts useful for oxidation reactions
US4190608A (en) * 1974-07-22 1980-02-26 Standard Oil Company Process for the oxidation of olefins using catalysts containing various promoter elements
US4001317A (en) * 1974-07-22 1977-01-04 Standard Oil Company Process for the oxidation of olefins using catalysts containing various promoter elements
US4034008A (en) * 1975-08-25 1977-07-05 Union Carbide Corporation Process for preparing unsaturated acids and aldehydes
JPS5163112A (en) * 1974-11-27 1976-06-01 Nippon Kayaku Kk Metakuroreinno seizoho
GB1513335A (en) * 1975-03-17 1978-06-07 Mitsubishi Rayon Co Process and a catalyst for the preparation of unsaturated carboxylic acid
JPS5945415B2 (ja) * 1976-12-13 1984-11-06 日本ゼオン株式会社 オレフイン酸化用触媒
JPS5319188A (en) * 1976-08-06 1978-02-22 Nippon Zeon Co Ltd Olefin oxidation catalyst
US4087382A (en) * 1976-11-24 1978-05-02 Halcon International, Inc. Catalyst
US4148757A (en) * 1977-08-10 1979-04-10 The Standard Oil Company Process for forming multi-component oxide complex catalysts
US4184981A (en) * 1977-09-12 1980-01-22 Celanese Corporation Selective oxidation catalyst
US4195187A (en) * 1977-09-12 1980-03-25 Celanese Corporation Process for selectively oxidizing isobutylene to methacrolein and methacrylic acid
JPS5462193A (en) * 1977-10-26 1979-05-18 Nitto Chem Ind Co Ltd Regenerating method for iron antimony type oxide catalyst
JPS5492908A (en) * 1977-12-28 1979-07-23 Nippon Zeon Co Ltd Catalysts for oxidation use of isobutylene
JPS5498717A (en) * 1978-01-17 1979-08-03 Nippon Zeon Co Ltd Preparation of unsaturated carboxylic acid
JPS54103819A (en) * 1978-02-03 1979-08-15 Nippon Zeon Co Ltd Production of unsaturated carboxylic acid
US4147721A (en) * 1978-04-06 1979-04-03 Halcon Research And Development Corporation Process for recovering methacrylic acid
US4374759A (en) * 1978-09-05 1983-02-22 The Halcon Sd Group, Inc. Catalysts and process for unsaturated aldehydes
GB2033775B (en) * 1978-10-13 1983-02-09 Asahi Chemical Ind Catalysts and process for the production of methacrolein catalysts
US4272408A (en) * 1978-10-17 1981-06-09 Air Products And Chemicals, Inc. Stable molybdenum catalysts for high conversion of C3 and C4 olefins to corresponding unsaturated aldehydes and acids
US4267386A (en) * 1978-11-13 1981-05-12 Celanese Corporation Olefin oxidation catalyst
JPS6039255B2 (ja) * 1978-12-22 1985-09-05 東ソー株式会社 メタクロレインの製造方法
JPS5945422B2 (ja) * 1978-12-05 1984-11-06 日東化学工業株式会社 アンチモン含有酸化物触媒の再生方法
US4252683A (en) * 1978-12-26 1981-02-24 Halcon Research And Development Corp. Catalyst for producing methacrylic acid
US4205181A (en) * 1978-12-26 1980-05-27 National Distillers And Chemical Corporation Process for preparing unsaturated esters
US4261858A (en) * 1979-04-06 1981-04-14 Halcon Research & Development Corp. Catalyst for producing methacrylic acid
US4271040A (en) * 1978-12-26 1981-06-02 Halcon Research And Development Corp. Catalyst and process for producing methacrylic acid
US4377501A (en) * 1978-12-26 1983-03-22 The Halcon Sd Group, Inc. Catalyst and process for producing methacrylic acid
JPS584694B2 (ja) * 1978-12-27 1983-01-27 宇部興産株式会社 アクロレインまたはメタクロレインの製造方法
YU41495B (en) * 1979-01-23 1987-08-31 Nippon Kayaku Kk Process for obtaining methacrolein and methacrylic acid
US4234519A (en) * 1979-01-26 1980-11-18 Halcon Research And Development Corp. Recovery of methacrolein
JPS55104244A (en) * 1979-02-02 1980-08-09 Asahi Chem Ind Co Ltd Separation and incineration of crude olefinic unsaturated acetonitrile
JPS55124734A (en) * 1979-03-22 1980-09-26 Nippon Kayaku Co Ltd Preparation of methacrylic acid
US4499301A (en) * 1979-04-20 1985-02-12 National Distillers And Chemical Corporation Process for the preparation of unsaturated aldehydes and carboxylic acids
US4503247A (en) * 1979-06-12 1985-03-05 The Halcon Sd Group, Inc. Process for producing methacrylic acid
US4248803A (en) * 1979-09-19 1981-02-03 Celanese Corporation Olefin oxidation catalyst
USRE30545E (en) * 1979-10-18 1981-03-10 Halcon Research And Development Corporation Catalyst
US4321160A (en) * 1979-12-27 1982-03-23 Standard Oil Company Method for the activation of phosphomolybdic acid based catalysts
US4316856A (en) * 1979-12-28 1982-02-23 The Standard Oil Co. Molybdenum-promoted antimony phosphate oxide complex catalysts also containing at least one of bismuth and tellurium
JPS56108735A (en) * 1980-02-01 1981-08-28 Sumitomo Chem Co Ltd Treating method of waste water in preparation of methacrylic acid
US4446328A (en) * 1980-05-19 1984-05-01 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Process for producing methacrolein
DE3161102D1 (en) * 1980-08-28 1983-11-10 Roehm Gmbh Process for the oxidizing dehydrogenation of isobutyric acid to methacrylic acid
JPS5756044A (en) * 1980-09-20 1982-04-03 Mitsui Toatsu Chem Inc Method for reactivation of catalyst
US4424141A (en) * 1981-01-05 1984-01-03 The Standard Oil Co. Process for producing an oxide complex catalyst containing molybdenum and one of bismuth and tellurium
US4444906A (en) * 1981-06-08 1984-04-24 The Standard Oil Company Method for the preparation of high activity phosphomolybdic acid based catalysts
US4443555A (en) * 1981-06-08 1984-04-17 The Standard Oil Company Method for the preparation of high activity phosphomolybdic acid based catalysts
DE3125061C2 (de) * 1981-06-26 1984-03-15 Degussa Ag, 6000 Frankfurt Verfahren zur Herstellung von Acrolein bzw. Methacrolein durch katalytische Oxidation von Propylen bzw. Isobutylen oder tertiär-Butanol in sauerstoffhaltigen Gasgemischen
JPS5867349A (ja) * 1981-10-20 1983-04-21 Asahi Chem Ind Co Ltd 触媒組成物
JPS58112050A (ja) * 1981-12-24 1983-07-04 Ube Ind Ltd メタクリル酸製造用触媒の製法
JPS58126831A (ja) * 1982-01-22 1983-07-28 Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd メタクリル酸の捕集方法
DE3208572A1 (de) * 1982-03-10 1983-09-22 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Verfahren und katalysator zur herstellung von methacrylsaeure
USRE32082E (en) * 1982-04-14 1986-02-11 The Halcon Sd Group, Inc. Conversion of isobutane to methacrolein
US4535188A (en) * 1982-04-14 1985-08-13 The Halcon Sd Group, Inc. Conversion of isobutane to methacrolein
JPS5946132A (ja) * 1982-09-06 1984-03-15 Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd メタクロレイン合成用触媒
US4518523A (en) * 1983-03-04 1985-05-21 The Standard Oil Company Method for adding make-up fluid bed oxidation catalysts for fluid bed oxidation catalysts containing the mixed oxides of vanadium and phosphorus
US4585883A (en) * 1984-03-28 1986-04-29 Union Carbide Corporation Preparation of organometalates
JPS6122040A (ja) * 1984-07-10 1986-01-30 Mitsubishi Rayon Co Ltd メタクロレイン及びメタクリル酸の製造法
DE3508649A1 (de) * 1985-03-12 1986-09-18 Röhm GmbH, 6100 Darmstadt Heteropolysaeure h(pfeil abwaerts)8(pfeil abwaerts)pmo(pfeil abwaerts)1(pfeil abwaerts)(pfeil abwaerts)0(pfeil abwaerts)vo(pfeil abwaerts)3(pfeil abwaerts)(pfeil abwaerts)9(pfeil abwaerts), deren anhydrid pmo(pfeil abwaerts)1(pfeil abwaerts)(pfeil abwaerts)0(pfeil abwaerts)vo(pfeil abwaerts)3(pfeil abwaerts)(pfeil abwaerts)5(pfeil abwaerts)und ihre verwendung
JPS62234548A (ja) * 1986-03-24 1987-10-14 Mitsubishi Petrochem Co Ltd 複合酸化物触媒の製造法
CN1009340B (zh) * 1986-03-24 1990-08-29 三菱油化株式会社 含钼-铋的复合氧化物催化剂的制法
US5198578A (en) * 1986-07-17 1993-03-30 Union Carbide Chemicals Anhydrous diluents for the propylene oxidation reaction to acrolein and acrolein oxidation to acrylic acid
US5183936A (en) * 1986-08-21 1993-02-02 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Anhydrous diluent process for the propylene oxidation reaction to acrolein and acrolein oxidation to acrylic acid
US5208371A (en) * 1986-11-11 1993-05-04 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Process for production of methacrolein and methacrylic acid
CA1316545C (en) * 1987-06-27 1993-04-20 Morimasa Kuragano Quenching process of reaction product gas containing methacrylic acid and treatment method of quenched liquid
DE3740271A1 (de) * 1987-11-27 1989-06-01 Basf Ag Verfahren zur herstellung einer fuer die gasphasenoxidation von propylen zu acrolein und acrylsaeure katalytisch aktiven masse
DE3827639A1 (de) * 1988-08-16 1990-02-22 Basf Ag Katalysator fuer die oxidation und ammonoxidation von (alpha),ss-ungesaettigten kohlenwasserstoffen
JP2950851B2 (ja) * 1989-06-23 1999-09-20 三菱レイヨン株式会社 鉄・アンチモン・リン含有金属酸化物触媒組成物およびその製法
DE3930533C1 (ja) * 1989-09-13 1991-05-08 Degussa Ag, 6000 Frankfurt, De
SG50687A1 (en) * 1989-12-06 1998-07-20 Nippon Catalytic Chem Ind Process for producing methacrolein and methacrylic acid
US5206431A (en) * 1990-02-08 1993-04-27 Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co., Ltd. Process for producing methacrylic acid
JPH03238051A (ja) * 1990-02-15 1991-10-23 Mitsubishi Rayon Co Ltd メタクリル酸製造用触媒の調製法
JPH0784400B2 (ja) * 1990-04-03 1995-09-13 株式会社日本触媒 不飽和アルデヒドおよび不飽和酸の製造方法
US5081314A (en) * 1990-12-07 1992-01-14 Kissel Charles L Process for producing acrolein
FR2670686B1 (fr) * 1990-12-20 1994-08-12 Rhone Poulenc Chimie Composition catalytique pour la preparation d'aldehydes alpha,beta-insatures par oxydation d'olefines en phase gazeuse et procede d'oxydation.
JP3272745B2 (ja) * 1991-06-06 2002-04-08 三菱レイヨン株式会社 メタクロレイン及びメタクリル酸の製造法
DE69402567T2 (de) * 1993-01-28 1997-11-27 Mitsubishi Chem Corp Methode zur Herstellung einer ungesättigten Carbonsäure
DE69407669T3 (de) * 1993-06-25 2002-04-25 Sumitomo Chemical Co Verfahren zur Herstellung von einem ungesättigten Aldehyd und einer ungesättigten Carbonsäure
TW349033B (en) * 1994-05-31 1999-01-01 Nippon Catalytic Chem Ind Catalyst for production of methacrylic acid and method for production of methacrylic acid by the use of the catalysta catalyst for the production of methacrylic acid by the vapor-phase catalytic oxidation and/or oxidative dehydrogenation of at least one compound
US5728894A (en) * 1994-06-22 1998-03-17 Ashahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Method for producing methacrolein
DE4431949A1 (de) * 1994-09-08 1995-03-16 Basf Ag Verfahren zur katalytischen Gasphasenoxidation von Acrolein zu Acrylsäure
US5856259A (en) * 1994-12-21 1999-01-05 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Preparation process of supported catalyst for the synthesis of methacrolein and methacrylic acid
JP3476307B2 (ja) * 1996-05-09 2003-12-10 三菱レイヨン株式会社 不飽和アルデヒド及び不飽和カルボン酸合成用触媒の充填方法
JP3775872B2 (ja) * 1996-12-03 2006-05-17 日本化薬株式会社 アクロレイン及びアクリル酸の製造方法
JP3948798B2 (ja) * 1997-10-27 2007-07-25 株式会社日本触媒 アクリル酸の製造方法
US5877108A (en) * 1997-12-05 1999-03-02 The Standard Oil Company Performance of used molybdenum based catalysts by the addition of ammonium dimolybdate
US6060419A (en) * 1998-01-05 2000-05-09 Sunoco, Inc. (R&M) Wells-Dawson type heteropolyacids, their preparation and use as oxidation catalysts
US6043184A (en) * 1998-01-05 2000-03-28 Sunoco, Inc. (R&M) Heteropoly acids supported on polyoxometallate salts and their preparation
JP3787261B2 (ja) * 1999-04-16 2006-06-21 株式会社日本触媒 易重合性化合物の重合防止方法
US6171571B1 (en) * 1999-05-10 2001-01-09 Uop Llc Crystalline multinary metal oxide compositions, process for preparing and processes for using the composition
KR100477894B1 (ko) * 2002-06-04 2005-03-18 한국과학기술연구원 헤테로폴리산 촉매의 제조방법과 이를 이용하는 메타크릴산의 제조방법
JP2005336142A (ja) * 2004-05-31 2005-12-08 Mitsubishi Chemicals Corp (メタ)アクリル酸の製造装置及び(メタ)アクリル酸の製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5452027A (en) * 1977-09-28 1979-04-24 Sumitomo Chem Co Ltd Separation of methacrolein and methacrylic acid
JPS54141721A (en) * 1978-04-24 1979-11-05 Nippon Zeon Co Ltd Preparation of methacrylic acid
JPS6238244A (ja) * 1985-08-12 1987-02-19 Babcock Hitachi Kk 含酸素有機化合物製造時の触媒液の制御方法
JPH0276835A (ja) * 1988-06-03 1990-03-16 Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd メタクロレインの回収方法
JPH107607A (ja) * 1996-06-21 1998-01-13 Arco Chem Technol Lp 1−フェニルエタノール、アセトフェノンまたはそれらの混合物からのフェノールの分離方法
JP2000273468A (ja) * 1999-03-10 2000-10-03 Kellogg Brawn & Root Inc 統合脱エタン塔/エチレン精留塔

Also Published As

Publication number Publication date
US20110064627A1 (en) 2011-03-17
WO2008100419A1 (en) 2008-08-21
US7799946B2 (en) 2010-09-21
US20080194869A1 (en) 2008-08-14
JP2010518157A (ja) 2010-05-27
JP2013249309A (ja) 2013-12-12
JP5934155B2 (ja) 2016-06-15
EP2121556A4 (en) 2013-05-29
EP2121556A1 (en) 2009-11-25
US8273313B2 (en) 2012-09-25
US20110311405A1 (en) 2011-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5934155B2 (ja) イソブテンの部分酸化による気相生成物においてメタクリル酸からメタクロレインを分離する方法
JP5689904B2 (ja) アクリル酸の生成方法
EP3110786B1 (en) Process and system for producing acrylic acid
US7632968B2 (en) Method for producing (meth) acrylic acid
EP3225613B1 (fr) Procede ameliore de production d'acide (meth)acrylique
CN107428659B (zh) 改进的(甲基)丙烯酸制备方法
US20080281124A1 (en) Method For Purifying (Meth)Acrylic Acid Obtained By Oxidizing a Gaseous Substrate
KR100530967B1 (ko) 프로필렌 및/또는 아크롤레인의 산화로 수득한 아크릴산의정제 방법
JPH0138775B2 (ja)
KR20150115878A (ko) 프로펜의 불균질 촉매화 산화의 공정 가스로부터 아크롤레인을 제거하는 방법
JP4948158B2 (ja) (メタ)アクリル酸溶液を得るためのシステムおよび(メタ)アクリル酸の製造方法
JP5153137B2 (ja) (メタ)アクリル酸の製造方法
KR20220164564A (ko) (메트)아크릴산을 정제하기 위한 방법
JPS5942340A (ja) アクリル酸の製造方法
JP2003238485A (ja) (メタ)アクリル酸の捕集方法および装置
JP2009161446A (ja) (メタ)アクリル酸の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160602

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161206

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170307

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170905