JP2016132934A - 熱線遮蔽ユニット及び熱線遮蔽方法 - Google Patents
熱線遮蔽ユニット及び熱線遮蔽方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016132934A JP2016132934A JP2015008676A JP2015008676A JP2016132934A JP 2016132934 A JP2016132934 A JP 2016132934A JP 2015008676 A JP2015008676 A JP 2015008676A JP 2015008676 A JP2015008676 A JP 2015008676A JP 2016132934 A JP2016132934 A JP 2016132934A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat ray
- ray shielding
- light transmission
- shielding unit
- transmission plates
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
- Special Wing (AREA)
- Optical Filters (AREA)
Abstract
Description
前記光透過板のそれぞれには、可視光に対して透明な導電性金属酸化物微粒子からなる複数の帯状の熱線遮蔽部が互いに平行するように形成されている。
図1乃至図3に示すとおり、熱線遮蔽ユニット1は、対向して配置された2枚の長方形状の光透過板3a,3bと、これら光透過板3a,3bの周縁を挟持する外枠材2とを備えている。光透過板3a,3bは、これら光透過板3a,3b間の適宜の箇所に設けられた直方体状のスペーサ34によって所定距離を隔てて配設されており、これによって光透過板3a,3b間には空隙41が設けられている。この空隙41は空気層であるため、断熱効果が得られる。スペーサ34は、透明なシリコン樹脂等で構成されており、可視光線に対して高い透過性を有している。なお、スペーサ34は直方体状に限定されず、円柱状又は球状等、様々なものを採用することができる。
上述した実施の形態では、熱線遮蔽部31が断面視で上下方向に長い矩形状をなしているが、この形状に限定されるわけではなく、様々な形状を採用することができる。例えば、図7に示すように、熱線遮蔽部31が断面視で三角形状をなしていてもよい。また、図8に示すように、熱線遮蔽部31が断面視で略半円状をなしていてもよい。その他、様々な多角形状又は曲線を有する形状等とすることが可能である。何れの形状を採用した場合であっても、上述した場合と同様に光透過板3a及び3bの位置調節を行うことによって、熱線遮蔽部31の所望のずれ量を得ることができ、可視光線の透過率及び熱線遮蔽性を制御することが可能になる。
上述した実施の形態では、光透過板3aと3bとの間の中間層として空隙41が設けられているが、このような中間層を設けなくてもよい。図11は、そのように中間層が設けられていない場合の熱線遮蔽ユニットの構成を示す断面図である。図11に示すように、光透過板3aと3bとが接するような構成であっても構わない。この場合、例えば光透過板3aを光透過板3bの表面上で摺動させることにより、上下方向の位置調節を行うことができる。
光透過板3a及び3bに対して熱線遮蔽部31を形成する方法としては、様々なものを採用することができる。例えば、レーザーにより光透過板3a及び3bの表面に溝を形成した後、当該溝内に導電性金属酸化物微粒子を含む分散液を充填して固化させることにより、熱線遮蔽部31を形成することができる。また、プレス型・熱ローラー等を用いたパターン成形により溝を形成し、当該溝に同様にして分散液を充填して固化させることによって熱線遮蔽部31を形成するようにしてもよい。
熱線遮蔽ユニットに太陽光が照射されることによって、当該熱線遮蔽ユニットを構成する光透過板の中央付近と周縁部分とで温度差が生じて熱割れが生じるおそれがある。このような熱割れの発生を抑制するために、熱線遮蔽ユニットにおいては放熱対策が施されていることが好ましい。その放熱対策の一つとして、ゼーベック効果を利用して、吸収した熱を電力エネルギーに変換して放出することが考えられる。図13は、そのような熱エネルギーを電力エネルギーに変換して放出することを可能にする熱線遮蔽ユニットの構成を示す側面断面図である。図13に示すように、この変形例の場合、光透過板3b側にその上下方向に延びる線状の熱線遮蔽部32が設けられており、この熱線遮蔽部32によって光透過板3bにおける複数の熱線遮蔽部31,31,…が連結されている。この場合、熱線遮蔽部32により連結されている熱線遮蔽部31,31,…が熱電素子として機能し、高温になっている熱線遮蔽部31と低温になっている熱線遮蔽部31との間に電流が流れて放熱が図られる。なお、上記のように光透過板3bではなく、光透過板3a側の熱線遮蔽部31,31,…が連結されていてもよく、光透過板3a及び3bの両方の熱線遮蔽部31,31,…が連結されていてもよい。また、光透過板におけるすべての熱線遮蔽部31,31,…が連結されていなくてもよく、その一部のみが連結される構成であってもよい。すなわち、少なくとも一方の光透過板における熱線遮蔽部31,31,…の少なくとも一部が連結されていればよい。
2 外枠材
3a,3b,3c 光透過板
31 熱線遮蔽部
32 目盛
33 位置調節部材
34 スペーサ
41 空隙
42 中間膜
5a,5b 光透過板
51 熱線遮蔽部
52 溝
53 中間膜
Claims (12)
- 太陽光を透過する光透過板が直接又は間接的に複数積層されてなる熱線遮蔽ユニットであって、
前記光透過板のそれぞれには、可視光に対して透明な導電性金属酸化物微粒子からなる複数の帯状の熱線遮蔽部が互いに平行するように形成されている、
熱線遮蔽ユニット。 - 複数の前記光透過板の少なくとも1つが、前記熱線遮蔽部の並列方向に位置調節可能に構成されている、
請求項1に記載の熱線遮蔽ユニット。 - 複数の前記光透過板間に空隙が設けられている、
請求項2に記載の熱線遮蔽ユニット。 - 複数の前記光透過板のそれぞれの表面に前記熱線遮蔽部が形成されており、
複数の前記光透過板は、前記熱線遮蔽部が形成されている面が対向するように積層されている、
請求項1乃至3の何れかに記載の熱線遮蔽ユニット。 - 前記光透過板の位置調節に供せられる目盛を更に備える、
請求項1乃至4の何れかに記載の熱線遮蔽ユニット。 - 複数の前記光透過板の少なくとも1つに形成されている複数の熱線遮蔽部の少なくとも一部が連結されている、
請求項1乃至5の何れかに記載の熱線遮蔽ユニット。 - 前記導電性金属酸化物微粒子が、ATO微粒子及びITO微粒子からなる群より選択される1種以上である、
請求項1乃至6の何れかに記載の熱線遮蔽ユニット。 - 複数の前記光透過板が中間膜を介して積層されている、
請求項1乃至7の何れかに記載の熱線遮蔽ユニット。 - 前記熱線遮蔽部が、前記光透過板の表面に形成された複数の溝部に前記導電性金属酸化物微粒子が充填されてなる、
請求項1乃至8の何れかに記載の熱線遮蔽ユニット。 - 複数の前記光透過板が、相互に異なる熱膨張率の材質で構成されている、
請求項1乃至9の何れかに記載の熱線遮蔽ユニット。 - 複数の前記光透過板が、着離自在に構成されている、
請求項1に記載の熱線遮蔽ユニット。 - 太陽光を透過する光透過板が直接又は間接的に複数積層されてなる熱線遮蔽ユニットを用いて熱線を遮蔽する熱線遮蔽方法であって、
前記光透過板のそれぞれには、可視光に対して透明な導電性金属酸化物微粒子からなる複数の帯状の熱線遮蔽部が互いに平行するように形成されており、
複数の前記光透過板の少なくとも1つを、前記熱線遮蔽部の並列方向に位置調節することによって熱線の遮蔽を制御する、
熱線遮蔽方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015008676A JP6548108B2 (ja) | 2015-01-20 | 2015-01-20 | 熱線遮蔽ユニット及び熱線遮蔽方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015008676A JP6548108B2 (ja) | 2015-01-20 | 2015-01-20 | 熱線遮蔽ユニット及び熱線遮蔽方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016132934A true JP2016132934A (ja) | 2016-07-25 |
JP6548108B2 JP6548108B2 (ja) | 2019-07-24 |
Family
ID=56437719
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015008676A Expired - Fee Related JP6548108B2 (ja) | 2015-01-20 | 2015-01-20 | 熱線遮蔽ユニット及び熱線遮蔽方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6548108B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019132921A (ja) * | 2018-01-30 | 2019-08-08 | 株式会社オプト | 熱線遮蔽シート及び熱線遮蔽コーティング剤、並びに雨具 |
WO2020125568A1 (zh) * | 2018-12-21 | 2020-06-25 | 杭州奇塑科技有限公司 | 一种利用人眼视觉残留的单向玻璃 |
JP2021011808A (ja) * | 2018-11-21 | 2021-02-04 | 株式会社Lixil | 窓パネル |
JP2021011809A (ja) * | 2018-11-21 | 2021-02-04 | 株式会社Lixil | 太陽電池窓パネル |
JP7393959B2 (ja) | 2019-08-29 | 2023-12-07 | 株式会社Lixil | 庇 |
JP7393958B2 (ja) | 2019-08-29 | 2023-12-07 | 株式会社Lixil | 庇 |
Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6438622U (ja) * | 1987-09-01 | 1989-03-08 | ||
JPS6450596U (ja) * | 1987-09-25 | 1989-03-29 | ||
JPH03122340A (ja) * | 1989-10-05 | 1991-05-24 | Kokuyo Co Ltd | 間仕切装置 |
JPH0741341A (ja) * | 1993-07-28 | 1995-02-10 | Asahi Glass Co Ltd | 熱線反射複層構成体 |
JPH094345A (ja) * | 1995-06-21 | 1997-01-07 | Kankyo Eng:Kk | 窓開口部の日射および輻射熱の制御方法とその装置 |
JP2005155243A (ja) * | 2003-11-27 | 2005-06-16 | Kenzo Matsuzaki | 二重ガラス戸構造 |
JP2008133590A (ja) * | 2006-11-27 | 2008-06-12 | Aienji:Kk | 代替複層ガラス |
JP2010506071A (ja) * | 2006-10-12 | 2010-02-25 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 赤外線を照射するためのウィンドウ組立体 |
JP2010259406A (ja) * | 2009-05-11 | 2010-11-18 | Dainippon Printing Co Ltd | 光制御シート及び建物 |
JP2011180562A (ja) * | 2010-03-04 | 2011-09-15 | Konica Minolta Holdings Inc | 熱線遮断用基材 |
JP2011186414A (ja) * | 2010-02-12 | 2011-09-22 | Sony Corp | 光学素子、日射遮蔽装置、建具、窓材および光学素子の製造方法 |
JP2014085408A (ja) * | 2012-10-19 | 2014-05-12 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱線制御シート |
-
2015
- 2015-01-20 JP JP2015008676A patent/JP6548108B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6438622U (ja) * | 1987-09-01 | 1989-03-08 | ||
JPS6450596U (ja) * | 1987-09-25 | 1989-03-29 | ||
JPH03122340A (ja) * | 1989-10-05 | 1991-05-24 | Kokuyo Co Ltd | 間仕切装置 |
JPH0741341A (ja) * | 1993-07-28 | 1995-02-10 | Asahi Glass Co Ltd | 熱線反射複層構成体 |
JPH094345A (ja) * | 1995-06-21 | 1997-01-07 | Kankyo Eng:Kk | 窓開口部の日射および輻射熱の制御方法とその装置 |
JP2005155243A (ja) * | 2003-11-27 | 2005-06-16 | Kenzo Matsuzaki | 二重ガラス戸構造 |
JP2010506071A (ja) * | 2006-10-12 | 2010-02-25 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 赤外線を照射するためのウィンドウ組立体 |
JP2008133590A (ja) * | 2006-11-27 | 2008-06-12 | Aienji:Kk | 代替複層ガラス |
JP2010259406A (ja) * | 2009-05-11 | 2010-11-18 | Dainippon Printing Co Ltd | 光制御シート及び建物 |
JP2011186414A (ja) * | 2010-02-12 | 2011-09-22 | Sony Corp | 光学素子、日射遮蔽装置、建具、窓材および光学素子の製造方法 |
JP2011180562A (ja) * | 2010-03-04 | 2011-09-15 | Konica Minolta Holdings Inc | 熱線遮断用基材 |
JP2014085408A (ja) * | 2012-10-19 | 2014-05-12 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱線制御シート |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019132921A (ja) * | 2018-01-30 | 2019-08-08 | 株式会社オプト | 熱線遮蔽シート及び熱線遮蔽コーティング剤、並びに雨具 |
JP2021011808A (ja) * | 2018-11-21 | 2021-02-04 | 株式会社Lixil | 窓パネル |
JP2021011809A (ja) * | 2018-11-21 | 2021-02-04 | 株式会社Lixil | 太陽電池窓パネル |
JP7312681B2 (ja) | 2018-11-21 | 2023-07-21 | 株式会社Lixil | 太陽電池窓パネル |
JP7390167B2 (ja) | 2018-11-21 | 2023-12-01 | 株式会社Lixil | 窓パネル |
WO2020125568A1 (zh) * | 2018-12-21 | 2020-06-25 | 杭州奇塑科技有限公司 | 一种利用人眼视觉残留的单向玻璃 |
JP7393959B2 (ja) | 2019-08-29 | 2023-12-07 | 株式会社Lixil | 庇 |
JP7393958B2 (ja) | 2019-08-29 | 2023-12-07 | 株式会社Lixil | 庇 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6548108B2 (ja) | 2019-07-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2016132934A (ja) | 熱線遮蔽ユニット及び熱線遮蔽方法 | |
JP6508656B2 (ja) | 調光素子及びスマートガラス | |
JP5818171B2 (ja) | 光制御具 | |
WO2014147793A1 (ja) | 採光シート、採光パネル、ロールアップ採光スクリーン、及び採光シートの製造方法 | |
JP2010259406A (ja) | 光制御シート及び建物 | |
JP6244660B2 (ja) | ブラインド | |
TWI617835B (zh) | 透光率調整元件 | |
JP2014126708A (ja) | 採光シート、採光装置、及び建物 | |
JP2014126713A (ja) | 採光シート、採光装置、及び建物 | |
JP6311224B2 (ja) | 光制御部材 | |
JP6379470B2 (ja) | 採光システム、及び建物 | |
JP2014177354A (ja) | 窓ガラス | |
JP2011069126A (ja) | 採光遮熱シート及び合わせガラス | |
JP2014157342A (ja) | 窓 | |
JP6376475B2 (ja) | 二重窓およびその組立キット、ならびに二重窓の製造方法 | |
WO2016185684A1 (ja) | 光学デバイス | |
JP2017068104A (ja) | 採光シート、採光パネル、及び建物 | |
JP2017068108A (ja) | 採光シート、採光ガラス及び建物 | |
JP5637238B2 (ja) | 光制御シート及び建物 | |
JP6414282B2 (ja) | ブラインド | |
JP6593748B2 (ja) | 熱線遮蔽シート | |
JP6142909B2 (ja) | 光制御具 | |
JP5624193B2 (ja) | 採光遮熱シート、採光遮熱シートを用いた合わせガラスの中間層、合わせガラス及び採光遮熱シートの製造方法 | |
JP2016180841A (ja) | 採光部材、閉鎖部材、建造物 | |
JP2014185424A (ja) | ブラインド部材およびブラインド部材を備えた窓材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180110 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181005 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181016 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181213 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190521 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190614 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6548108 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |