JP2008133590A - 代替複層ガラス - Google Patents

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JP2008133590A JP2006318296A JP2006318296A JP2008133590A JP 2008133590 A JP2008133590 A JP 2008133590A JP 2006318296 A JP2006318296 A JP 2006318296A JP 2006318296 A JP2006318296 A JP 2006318296A JP 2008133590 A JP2008133590 A JP 2008133590A
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Seiji Iwamura
岩村征治
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Abstract

【課題】代替複層ガラスには薄いプラスチック板を使用するため、強度が弱く取り付け時に変形し易くまたガラスとは熱膨張差があるため温度変化が大きい場合プラスチック板が変形したり接着部が外れる恐れがあるために1辺が1000mmを越すようなプラスチック板を使用することができないという課題がある。
【解決手段】高さ方向にプラスチック板を分割し桟を取り付けて補強することで重量を軽減することおよび横方向には熱膨張による伸びを吸収するためのコ字状桟を取り付けることで大型ガラス窓であってもプラスチック板が外気温度の変化の影響で変形したり脱落する恐れを無くすことが出来る。
また、磁石を取り付けることによりプラスチック板を取り外して拭き掃除を床上で行うことが可能となる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ガラス窓のガラス表面にスペーサーを介して透明プラスチック板を貼り付けることにより空気断熱層を形成し、接着テープで中空層を封止することで室内からの放熱量の低減を図る代替複層ガラスに関するものである。
単ガラスサッシを複層ガラス化するのに木材などの直方体片のスペーサーを介して単ガラス表面に平行に1mm乃至2mmの透明プラスチック板を貼り付け、形成された中空層の封止にビニルテープなどの接着テープを使うことで、市販されている材料のみで構成される代替複層ガラスの製作法が提案されている。
実用新案登録−第3123970号
大きい窓の単ガラスを代替複層ガラスに改造する場合、使用する透明プラスチック板の厚さを厚くすると重量が嵩みガラス表面への取り付けが困難になり、薄いと変形して一定厚さの中空層を保持できなくなるため、1枚の透明プラスチック板の大きさに限度があり透明プラスチック板を複数枚使用することになるが、その繋ぎ目は中空層の気密性を保持するために、スペーサーを介して透明プラスチック板を接着テープで封止する必要があり接着箇所が多くなり取り付けに手間がかかるという課題がある。
複数枚の透明プラスチック板を使用する場合、ガラス表面にシール用の接着テープが帯状に現れることが避けられないため、外観を損ねるとう欠点があり、冷暖房期間以外の使用しない期間は代替複層ガラスを取り外しておけることが好ましいが、スペーサーをガラスおよび透明プラスチック板に接着させている箇所が多く、簡単に取り外せないという課題がある。
ガラスとプラスチックを組み合わせた代替複層ガラスの場合、ガラスの線膨張率に比べプラスチックの線膨張率が大きく外気の温度変化が大きいと伸びの差が大きくなりプラスチック板が変形したり接着部が外れたりするという課題がある。
この課題を解決するための請求項1の発明は、ガラスの高さ方向に透明プラスチック板を分割して1枚の重量の低減を図ると共に夫々の透明プラスチック板に補強用の桟をとりつけることでガラス表面への取り付け時の変形を防ぐ。補強用桟により横長の1枚の透明プラスチック板としてガラス下部より順次積み重ねて広幅の大型ガラス窓にも対応できるようにする。
また、請求項2項の発明は、長方形の透明プラスチック板に取り付けられた補強用桟の4隅に磁石を取り付け、ガラス表面の相対する位置に接着剤で取り付けたマルテンサイト系ステンレス箔に接着剤を使用することなく吸着させることで当該プラスチック板をガラス下面より順次積み上げ封止用の接着テープで窓枠に固定することで接着テープさえ剥がせば窓ガラスより代替複層ガラスを取り外すことが可能となり拭き掃除も容易となる。そのためには接着テープは容易に剥ぎ取ることができる、たとえばビニルテープのような接着テープが好ましい。
また、請求項3項の発明は、桟によって仕切られた1枚の透明プラスチック板において、1部の桟をコ字状にすることで外気温度の変化によってガラスとプラスチックの間で生ずる伸びの差をコ字状桟の両開口辺の撓みにより吸収することが可能となる。
本発明により、複層ガラスでは対応できない大型のガラス窓にも対応できるようになると共に、接着テープさえ剥がせばすべての代替複層ガラスを取り外すことができるために高所の窓拭きがなくなり誰でもフロアで窓拭きが可能となる。また、冷暖房期以外は取り外しておくことも可能となる。
また、晴れた日と曇りの日では、透明プラスチック板の表面温度に差ができガラスと透明プラスチック板との間に伸縮差が生じる場合があるが、コ字状桟によりその伸びの差を吸収することができるので伸びの差に起因する当該プラスチック板の変形や脱落を防ぐことが出来る。
本発明の代替複層ガラスに関する実施の形態について説明する。
なお、この形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために説明するものであり、特に指定しない限り、本発明を限定するものではない。
図1は、広幅ガラス102に5分割したアクリル板103を磁性のあるステンレス箔106、磁石片105、および補強用桟104を介して取り付け更にサッシ額縁101とアクリル板103の隙間をカバーし中空層200を封止するビニルテープ107との関係を示す代替複層ガラスの全体図である。
図2は、ガラス窓の額縁101と広幅ガラス102と当該ガラスに接着剤で取り付けられたステンレス箔106と磁石片105と当該磁石片を接着剤で取り付けたアクリル板補強用桟104と当該補強用桟を接着剤で取り付けたアクリル板103と封止用ビニルテープ107の取り付け状態および広幅ガラス102とアクリル板103とガラスとアクリルの線膨張率差により生ずるアクリル板の伸びの吸収を兼ねたコ字状桟108の取り付け状態を示す部分水平断面図である。
図3は、ガラス窓の額縁101と広幅ガラス102とアクリル板補強用桟104と当該桟を接着剤で取り付けたアクリル板103の取り付けた状態を示す部分垂直断面図である。
透明プラスチック板を高さ方向に分割し、当該プラスチック板を桟で補強することおよび磁石で脱着可能にすることで、広幅のガラス窓にも取り付けが可能となり、使用期間以外は取り外し保管ができ、拭き掃除も床面でできることから病院やホテルやビルなどの大型ガラス窓に適用できる。
大型ガラス窓にアクリル板を5分割して取り付けた代替複層ガラスの正面図である。 大型ガラス窓の額縁とガラスへのアクリル板の取り付け方を説明するための水平断面図である。 大型ガラス窓の額縁とガラスへのアクリル板の取り付け方を説明するための垂直断面図である。
符号の説明
101 額縁
102 広幅ガラス
103 アクリル板
104 桟
105 磁石片
106 ステンレス箔
107 ビニルテープ
108 コ字状桟
200 中空層

Claims (3)

  1. 本発明は、ガラス表面にスペーサーを介して透明プラスチック板を貼り付けて中空層を形成し、接着テープで封止することによりガラス表面からの熱放散を低減する代替複層ガラスにおいて、透明プラスチック板を高さ方向に分割し、中空層の厚さに高さを合わせた、スペーサーを兼ねた桟を400mm乃至800mmのピッチで取り付けて補強し、分割した透明プラスチック板を積み上げることで夫々のプラスチック板の変形を最小限に抑え、幅広なガラスであっても当該プラスチック板で全面をカバーできるようにしたことを特徴とする代替複層ガラス。
  2. 分割された桟付き透明プラスチック板の4隅の補強用桟に磁石片を取り付け、相対してガラス表面に接着剤で取り付けられたステンレス箔に吸着させることにより当該プラスチック板をガラス表面に貼り付け、その脱着を可能にすることを特徴とする請求項1記載の代替複層ガラス。
  3. 透明プラスチック板の補強用桟の1部をコ字状にし開口端の両側に透明プラスチック板を取り付けることによりプラスチックの伸びを開口辺の撓みを利用して吸収させることを特徴とする請求項1記載の代替複層ガラス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010019050A (ja) * 2008-07-14 2010-01-28 Ykk Ap株式会社 建具および建具の改装方法
JP2016132934A (ja) * 2015-01-20 2016-07-25 株式会社オプト 熱線遮蔽ユニット及び熱線遮蔽方法

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