JP2016114402A - プローブピン、および、これを備えた電子デバイス - Google Patents

プローブピン、および、これを備えた電子デバイス Download PDF

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Abstract

【課題】小型化に適したプローブピン、および、このプローブピンを備えた電子デバイスを提供すること。【解決手段】プローブピン(30)が、中心線に沿って伸縮する少なくとも1つのコイルばね(60)と、コイルばね(60)の中心線に平行な第1直線(A3)上に配置された第1接点(46)と、コイルばね(60)の中心線に一致する第2直線(A1)上に配置された第2接点(54)と、を備え、第1,第2接点(46,54)が、コイルばね(60)のばね力を介して往復移動可能に支持されると共に、相互に直接導通している。【選択図】図7

Description

本発明は、プローブピン、および、このプローブピンを備えた電子デバイスに関する。
半導体装置あるいはLSI(Large Scale Integration)等では、その製造工程において、プローブピンを備えた電子デバイスを用いて通電試験を行い、正常に機能するかどうかの確認を行う。この通電試験に用いられる電子デバイスには、一般に、両端の接点が同一直線に沿って往復移動する、いわゆる直線型のプローブピンが用いられる。
ところで、前述の通電試験は、半導体装置等の検査対象物と検査装置とをプローブピンで電気的に接続して行う。しかし、検査装置および検査対象物の多様化に伴って、検査対象物と検査装置とを直線的に接続することが難しく、直線型のプローブピンでは対応することが困難な場合が増えていた。このような課題を解決する一つの方法として、両端の接点が異なる直線に沿ってそれぞれ往復移動する、いわゆるオフセット型のプローブピンが提案されている。
前記オフセット型のプローブピンとしては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。このプローブピンは、外部端子と接触する接触部と、接触部に連続する蛇腹形状の弾性部と、弾性部に連続する接続部と、接続部に設けられた接続端子とを備えている。そして、接触部と接続端子とが、同一直線上を往復移動しないように、接続部を介して接続端子をオフセット、すなわち、ずらしている。
特開2004−138405号公報
しかしながら、前述のプローブピンでは、小型化すると弾性部の間隔が狭く、十分なストロークを得ようとすれば弾性部が長くなるため、小型化に適さないという問題があった。
本発明は、前述の問題に鑑み、小型化に適したプローブピン、および、このプローブピンを備えた電子デバイスを提供することを課題とする。
本発明に係るプローブピンは、前記課題を解決すべく、中心線に沿って伸縮する少なくとも1つのコイルばねと、前記中心線に平行な第1直線上に配置された第1接点と、前記中心線に一致する第2直線上に配置された第2接点と、を備え、前記第1,第2接点が、前記コイルばねのばね力を介して往復移動可能に支持されると共に、相互に直接導通している。
本発明のプローブピンによれば、中心線に沿って伸縮する少なくとも1つのコイルばねと、中心線に平行な第1直線上に配置された第1接点と、中心線に一致する第2直線上に配置された第2接点と、を備え、第1,第2接点が、コイルばねのばね力を介して往復移動可能に支持されると共に、相互に直接導通している。これにより、小型化に適したプローブピンを得ることができる。
本発明の実施形態としては、1つの前記コイルばねと、前記第2直線に沿って設けられ前記コイルばねの一端に挿入された第1挿入部と、前記第1接点を有する第1接触部と、前記第1挿入部と前記第1接触部とに交差するように連結された中間部と、前記第1挿入部と前記中間部との間に設けられ前記コイルばねの中心線方向の一端と接触する支持部とを有する第1プランジャと、前記コイルばねの他端に挿入され前記第2直線に沿って設けられた第2挿入部と、前記第2接点を有する第2接触部と、前記第2挿入部と前記第2接触部との間に設けられ前記コイルばねの中心線方向の他端と接触する支持部とを有する第2プランジャと、を備える構成としてもよい。
本実施形態によれば、第1プランジャが、第1挿入部と第1接触部とに交差するように連結された中間部を有している。これにより、小型化に適したプローブピンを得ることができる。
本発明の実施形態としては、前記第1挿入部および前記第1接触部と前記中間部とが、0度よりも大きく、45度以下の角度で交差している構成としてもよい。
本実施形態によれば、第1挿入部および第1接触部と中間部とが、45度よりも大きい角度で交差しているプローブピンと比較して、プローブピンを検査ユニットのハウジングに収納するときに、隣接する他のプローブピンと干渉することなく配置できる間隔を狭くすることができる。また、検査ユニットのハウジングに収納した状態で第1プランジャをハウジング内に向かって押圧したときに、第1プランジャにかかる負荷を低減でき、設計通りの動作特性を有するプローブピンを得ることができる。
本発明の実施形態としては、前記中間部が、湾曲した形状を有している構成としてもよい。
本実施形態によれば、中間部を湾曲した形状で構成できる。このため、プローブピンの設計の自由度を広げることができる。
本発明の実施形態としては、2本の平行な中心線に沿って伸縮する第1,第2コイルばねを備え、前記第1コイルばねの中心線が前記第1直線であり、前記第2コイルばねの中心線が前記第2直線である構成としてもよい。
本実施形態によれば、2つのコイルばねを備えているので、1つのコイルばねを有するプローブピンに比べて、高いバネ荷重を得ることができる。
本発明の実施形態としては、前記第1直線に沿って設けられ前記第1コイルばねの一端に挿入された第1挿入部と、前記第1直線上に配置された前記第1接点を有する第1接触部と、前記第1挿入部と前記第1接触部との間に設けられ前記第1コイルばねの中心線方向の一端と接触する支持部とを有する第1プランジャと、前記第2直線に沿って設けられ前記第2コイルばねの一端に挿入された第2挿入部と、前記第2直線上に配置された前記第2接点を有する第2接触部と、前記第2挿入部と前記第2接触部との間に設けられ前記第2コイルばねの中心線方向の一端と接触する支持部とを有する第2プランジャと、前記第1直線に沿って設けられ前記第1コイルばねの他端に挿入される第3挿入部と、前記第2直線に沿って設けられ前記第2コイルばねの他端に挿入される第4挿入部と、前記第3挿入部と前記第4挿入部とに交差するように連結された中間部とを有する第3プランジャと、を備える、構成としてもよい。
本実施形態によれば、第1直線に沿って設けられ第1コイルばねの他端に挿入される第3挿入部と、第2直線に沿って設けられ第2コイルばねの他端に挿入される第4挿入部と、第3挿入部と第4挿入部とに斜めに交差するように連結された中間部とを有する第3プランジャを備えている。これにより、小型化に適したプローブピンを得ることができる。
本発明の実施形態としては、前記第3挿入部および前記第4挿入部と前記中間部とが、0度よりも大きく、45度以下の角度で交差している構成としてもよい。
本実施形態によれば、第3挿入部および第4接触部と中間部とが、45度よりも大きい角度で交差しているプローブピンと比較して、プローブピンを検査ユニットのハウジングに収納するときに、隣接する他のプローブピンと干渉することなく配置できる間隔を狭くすることができる。また、検査ユニットのハウジングに収納した状態で第1,第2プランジャをハウジング内に向かって押圧したときに、第3プランジャにかかる負荷を低減でき、設計通りの動作特性を有するプローブピンを得ることができる。
本発明の実施形態としては、前記プランジャが、前記コイルばねよりも高い剛性を有している構成としてもよい。
本実施形態によれば、設計通りの動作特性を有するプローブピンを得ることができる。
本発明の実施形態としては、前記プランジャが、電鋳法により形成されている構成としてもよい。
本実施形態によれば、小型化に適したプローブピンを容易に得ることができる。
また、本発明に係る電子デバイスは、前記プローブピンと、このプローブピンを収納可能なハウジングとを備え、前記第1,第2プランジャが、前記コイルばねによって、前記ハウジングにそれぞれ付勢されている。
本発明の電子デバイスによれば、小型化に適したプローブピンを備えた電子デバイスを得ることができる。
本発明の第1実施形態のプローブピンを備えた検査ユニットの一例の斜視図である。 図1に示す検査ユニットの一部を取り除いた状態を示す斜視図である。 図1のIII−III線に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態のプローブピンの斜視図である。 図4に示すプローブピンのV矢視図である。 図4に示すプローブピンのVI矢視図である。 図4に示すプローブピンの分解斜視図である。 本発明の第2実施形態のプローブピンを備えた検査ユニットの一例の斜視図である。 図8に示す検査ユニットの一部を取り除いた状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態のプローブピンの斜視図である。 図10に示すプローブピンのXI矢視図である。 図10に示すプローブピンのXII矢視図である。 図10に示すプローブピンの分解斜視図である。 本発明の第3実施形態のプローブピンを備えた検査ユニットの一例の斜視図である。 図14に示す検査ユニットの一部を取り除いた状態を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態のプローブピンの斜視図である。 図16に示すプローブピンのXVII矢視図である。 図16に示すプローブピンのXVIII矢視図である。 図16に示すプローブピンの分解斜視図である。 本発明の第4実施形態のプローブピンを備えた検査ユニットの一例の斜視図である。 図20に示す検査ユニットの一部を取り除いた状態を示す斜視図である。 図20に示すXXII−XXII線に沿った断面図である。 本発明の第4実施形態のプローブピンの斜視図である。 図23に示すプローブピンのXXIV矢視図である。 図23に示すプローブピンのXXV矢視図である。 図23に示すプローブピンの分解斜視図である。 本発明の第5実施形態のプローブピンを備えた検査ユニットの一例の斜視図である。 図27に示す検査ユニットの一部を取り除いた状態を示す斜視図である。 本発明の第5実施形態のプローブピンの斜視図である。 図29に示すプローブピンのXXX矢視図である。 図29に示すプローブピンのXXXI矢視図である。 図29に示すプローブピンの分解斜視図である。
以下、添付図面を参照して本発明のプローブピンを備えた検査ユニットの実施形態を説明する。なお、以下の説明では、図面に表された構成を説明するうえで、「上」、「下」、「左」、「右」等の方向を示す用語、及びそれらを含む別の用語を使用するが、それらの用語を使用する目的は図面を通じて実施形態の理解を容易にするためである。したがって、それらの用語は本発明の実施形態が実際に使用されるときの方向を示すものとは限らないし、それらの用語によって特許請求の範囲に記載された発明の技術的範囲が限定的に解釈されるべきでない。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るプローブピンを備えた検査ユニットの一例の斜視図であり、図2は、図1に示す検査ユニットの一部を取り除いた状態を示す斜視図であり、図3は、図1のIII−III線に沿った断面図である。
図1〜図3に示すように、電子デバイスの一例としての検査ユニット1は、ハウジングと、ハウジング内に収納された第1実施形態のプローブピン30とを備えている。ハウジングは、ハウジング本体10と、ハウジング本体10を覆うハウジングカバー20とで構成され、ハウジング本体10にプローブピン30が収納されている。
ハウジング本体10は、図2に示すように、上面視において、正方形の四方の角を面取りした平面形状を有している。このハウジング本体10の上面の略中央には、凹部11が設けられている。
凹部11の底面には、プローブピン30を収納するための収納部12が複数設けられている。この収納部12は、ハウジング本体10の上面から視た平面視において円形状を有し、図2に示すX,Y方向に沿って、互いに離間して配置されている。また、収納部12の底面には、プローブピン30の一端を突出させるための接点開口部13をそれぞれ設けている。この接点開口部13は、上面視において、収納部12よりも小さい径を有している。なお、X方向は、上面視において、ハウジング本体10の一辺と平行な方向であり、Y方向は、X方向に直交する方向である。
ハウジングカバー20は、図1に示すように、上面視において、ハウジング本体10と同一の平面形状を有している。このハウジングカバー20には、図3に示すように、その底面の略中央に凹部21が設けられている。
凹部21は、ハウジング本体10の凹部11と同一形状の開口を有しており、ハウジング本体10にハウジングカバー20を取り付けた状態で、ハウジング本体10の凹部11と一致するように配置されている。また、この凹部21の底面には、プローブピン30の他端を突出させるための接点開口部22が複数設けられている。この接点開口部22は、ハウジング本体10の凹部11の収納部12と同様に、図2に示すX,Y方向に沿って、互いに離間して配置されている。また、図3に示すように、接点開口部22は、ハウジング本体10にハウジングカバー20を取り付けた状態で、接点開口部22の中心を通りハウジングカバー20の上面に直交する直線が、ハウジング本体10の底面に設けられた接点開口部13の中心を通りハウジング本体10の底面に直交する直線に平行で、かつ、間隔L1を有するように配置されている。
図4は、第1実施形態のプローブピン30の斜視図である。図5は、図4のプローブピンのV矢視図であり、図6は、図4のプローブピンのVI矢視図である。また、図7は、図4のプローブピンの分解斜視図である。
第1実施形態のプローブピン30は、図4〜図7に示すように、第1プランジャ40と、第2プランジャ50と、コイルばね60とを備えている。第1,第2プランジャ40,50は、各々導電性を有しており、例えば電鋳法で形成されている。
第1プランジャ40は、図7に示すように、被挟持部41と、被挟持部41に連続している中間部42と、中間部に連続している接触部43とを有し、略同一の厚さH1で形成されている。なお、被挟持部41は、第1挿入部の一例であり、接触部43は、第1接触部の一例である。
被挟持部41は、矩形の平板形状を有し、その幅広面には、矩形状のガイド溝44が設けられている。このガイド溝44は、被挟持部41の先端(図7の下端)から中間部42と連続している基端(図7の上端)に向かって延びている。また、図7に示すように、ガイド溝44は、第2プランジャ50の厚さH2よりも大きい幅W7を有している。
中間部42は、被挟持部41の長手方向に対して45度の方向に延びている。すなわち、図5に示すように、被挟持部41の中心線A1と中間部42の中心線A2とは、θ1=45度の角度をなしている。中間部42の被挟持部41側には、コイルばね60の一端(図7の上端)に接触する支持部の一例のコイルばね支持部45が設けられている。このコイルばね支持部45は、被挟持部41の幅W1よりも大きい幅W2を有している。また、中間部42の接触部43側には、ハウジング支持部47が設けられている。このハウジング支持部47は、図3に示すように、接触部43の幅W3方向の両側から突出しており、ハウジングカバー20の接点開口部22の直径よりも大きい幅W6を有している。なお、被挟持部41の中心線A1は、コイルばね60の中心線と一致している。
接触部43は、略矩形の平板形状を有し、その先端に、第1接点の一例としての逆V字形状を有する接点46が設けられている。この接触部43は、被挟持部41の長手方向に対して平行に延びると共に、中間部42の長手方向に対して45度の方向に延びている。すなわち、図5に示すように、被挟持部41の中心線A1と接触部43の中心線A3とは平行であり、かつ、中間部42の中心線A2と接触部43の中心線A3とは、θ2=45度の角度をなしており、中間部42が被挟持部41と接触部43とに斜めに交差するように連結されている。なお、図7に示す接触部43の幅W3は、被挟持部41の幅W1と略同一の寸法を有している。
第2プランジャ50は、図7に示すように、接触部51と、この接触部51の基端(図7の上端)に設けられている第1,第2弾性片52,53とを有し、略同一の厚さH2で形成されている。なお、接触部51は、第2接触部の一例であり、第1,第2弾性片52,53は、第2挿入部の一例である。
接触部51は、略矩形の平板形状を有し、その先端(図7の下端)には、第2接点の一例としてのV字形状を有する接点54が設けられている。また、接触部51の基端には、コイルばね60を支持するためのコイルばね支持部55が、接触部51の幅W4方向の両側に突設されている。
なお、接触部51は、その接点54が、第1プランジャ40の被挟持部41の中心線A1上に配置されている。すなわち、図5に示すように、コイルばね60の中心線に平行な第1直線である接触部43の中心線A3上に、第1接点としての第1プランジャ40の接点46が配置され、コイルばね60の中心線に一致する第2直線である接触部51の中心線A1上に、第2接点としての第2プランジャ50の接点54が配置されている。
第1,第2弾性片52,53は、接触部51の基端(図7の上端)から、接触部51の長手方向に沿って、間隔を空けて互いに平行に延びている。また、第1,第2弾性片52,53は、第1プランジャ40の厚さH1よりも大きい間隔を有するように、接触部51の基端の幅W4方向の両端にそれぞれ配置されている。すなわち、接触部51の幅W4方向において、第1,第2弾性片52,53は、外向面間の距離が接触部51の幅W4に略等しく、内向面間の距離が、第1プランジャ40の厚さH1よりも大きくなるように設けられている。さらに、第1,第2弾性片52,53は、長さが異なっており、第1弾性片52が第2弾性片53よりも短くなっている。
第1弾性片52の先端には、ガイド突起56が第2弾性片53に向かって突設されている。また、第2弾性片53の先端には、接触突起57が第1弾性片52に向かって突設されている。この接触突起57は、第1プランジャ40のガイド溝44に第1弾性片52のガイド突起56を嵌合した状態で、第1プランジャ40の被挟持部41に対して常に接触するように配置されている。
コイルばね60は、例えば炭素鋼あるいはステンレス鋼からなり、図5,図6に示すように、第1プランジャ40の被挟持部41の幅W1(図7に示す)、および、第2プランジャ50の幅W4(図7に示す)よりもやや大きい内径を有している。また、コイルばね60は、第1プランジャ40のコイルばね支持部45の幅W2(図7に示す)、および、第2プランジャ50のコイルばね支持部55が設けられている部分の幅W5(図7に示す)と、略同一の外径を有している。
なお、コイルばね60は、図3に示す状態、すなわち、第1プランジャ40と第2プランジャ50とが互いに組み合わされて検査ユニット1のハウジングに収納された初期状態では、圧縮された状態をとるようにバネ長が調整されている。
次に、第1実施形態のプローブピン30を備える検査ユニット1の組み立て工程について説明する。
最初に、プローブピン30を組み立てる。まず、コイルばね60の一端側からコイルばね60の内部に、第1プランジャ40を被挟持部41側から挿入する一方、コイルばね60の他端側からコイルばね60の内部に、第2プランジャ50を第1,第2弾性片52,53側から挿入する。このとき、第1,第2プランジャ40,50は、図6に示すように、第1プランジャ40の幅広面と第2プランジャ50の幅広面とが直交するように、挿入される。
第1,第2プランジャ40,50をコイルばね60の内部に挿入していくと、第2プランジャ50の第1,第2弾性片52,53の間に第1プランジャ40の被挟持部41が挿入され、被挟持部41が第1弾性片52と第2弾性片53とで挟持される。そして、第1,第2プランジャ40,50をコイルばね60の内部にさらに挿入していくと、第2プランジャ50のガイド突起56が、第1プランジャ40のガイド溝44に嵌合され、第1,第2プランジャ40,50が連結される。これにより、プローブピン30の組み立てが完了する。組み立てられた状態のプローブピン30では、第2プランジャ50の第2弾性片53の接触突起57が、第1プランジャ40の被挟持部41の基端側(図7のガイド溝44の上側)と常に接触している。
プローブピン30の組み立てが完了すると、このプローブピン30をハウジング本体10の収納部12に第2プランジャ50側から挿入する。その後、プローブピン30を組み立てる工程と、組み立てたプローブピン30をハウジング本体10の収納部12に挿入する工程とが繰り返され、ハウジング本体10の全ての収納部12にプローブピン30が挿入されると、ハウジングカバー20がハウジング本体10に取り付けられ、検査ユニット1の組み立て工程が終了する。
続いて、検査ユニット1に収納されたプローブピン30の動作について説明する。
初期状態のプローブピン30は、図3に示すように、第1プランジャ40の接点46がハウジングカバー20の接点開口部22から突出し、第2プランジャ50の接点54がハウジング本体10の接点開口部13から突出した状態で、検査ユニット1のハウジングに収納されている。この初期状態では、第1プランジャ40は、コイルばね支持部45でコイルばね60の復帰力を受けて、ハウジング支持部47を介してハウジングカバー20に圧接されている。また、第2プランジャ50は、コイルばね支持部55でコイルばね60の復帰力を受けて、コイルばね支持部55を介してハウジング本体10に圧接されている。
なお、第1プランジャ40の接触部43の中心線A3は、ハウジングカバー20の接点開口部22の中心を通りハウジングカバー20の上面に直交する直線と一致しており、第1プランジャ40の被挟持部41(第2プランジャ50の接触部51)の中心線A1は、ハウジング本体10の収納部12の中心を通りハウジング本体10の底面に直交する直線と一致している。
第1,第2プランジャ40,50の接点46,54が押圧されて、第1,第2プランジャ40,50が検査ユニット1のハウジング内に向かって押し込まれると、第1弾性片52のガイド突起56が第1プランジャ40のガイド溝44に沿ってスライド移動を開始する。このとき、第1プランジャ40の接点46は、接触部43の中心線A3に沿って移動し、第2プランジャ50の接点54は、接触部51の中心線A1に沿って移動する。また、コイルばね60には、第1プランジャ40のコイルばね支持部45および第2プランジャ50のコイルばね支持部55を介して、第1,第2プランジャ40,50に加えられた力が伝達され、圧縮される。
第1,第2プランジャ40,50を検査ユニット1のハウジング内に向かってさらに押し込むと、第1プランジャ40のガイド溝44と第2プランジャ50のガイド突起56とが接触する、あるいは、第1プランジャ40の接点46および第2プランジャ50の接点54がハウジング内に押し込まれ、第1,第2プランジャ40,50のスライド移動が停止する。その後、第1,第2プランジャ40,50の接点46,54に加えられている力を解放すると、コイルばね60の復帰力によって、第1プランジャ40はハウジングカバー20に向かって、第2プランジャ50はハウジング本体10に向かって、それぞれ付勢されて、図3に示す初期状態に復帰する。このように、第1プランジャ40の接点46および第2プランジャ50の接点54は、コイルばね60のばね力を介して往復移動可能に支持されている。
第1実施形態のプローブピン30では、第1,第2プランジャ40,50が、コイルばね60よりも高い剛性を各々有しており、第1,第2プランジャ40,50の移動量をコイルばね60により吸収している。このため、第1プランジャ40の接点46と第2プランジャ50の接点54とが同一直線上になくても、各接点46,54に加えられた力をそのままコイルばね60に伝えることができる。
なお、被挟持部41の中心線A1および接触部43の中心線A3と中間部42の中心線A2とが成す角θ1,θ2は、0度よりも大きく、45度以下であるのが好ましい。被挟持部41の中心線A1および接触部43の中心線A3と中間部42の中心線A2とが成す角θ1,θ2が45度を超えると、第1プランジャがハウジング内に向かって押圧されたときに、第1プランジャ40にかかる負荷(曲げモーメント)が大きくなる。このため、被挟持部41と中間部42との連結部分が変形してしまい、第1プランジャとハウジング本体の凹部の表面とが接触し、プローブピンの設計上必要な荷重が得られなくなる可能性が高くなる。
第1実施形態のプローブピン30の第1プランジャ40では、被挟持部41の中心線A1と、接触部43の中心線A3とが、平行であり、かつ、被挟持部41の中心線A1および接触部43の中心線A3と、中間部42の中心線A2とが、それぞれ45度の角度をなしている。このため、第1プランジャ40がハウジング内に向かって押圧されたときに、第1プランジャ40にかかる負荷を低減でき、第1プランジャ40とハウジング本体10の凹部11の表面との接触を回避できる。これにより、設計通りの動作特性を有するプローブピン30を得ることができる。また、例えば、被挟持部41の中心線A1および接触部43の中心線A3と、中間部42の中心線A2とが90度の角度をなしている場合と比べて、プローブピン30を検査ユニット1のハウジングに収納するときに、隣接する他のプローブピン30と干渉することなく配置できる間隔を狭くすることができる。
また、第2プランジャ50のガイド突起56が第1プランジャ40のガイド溝44に嵌合されて組み立てられた状態のプローブピン30では、第2プランジャ50の第2弾性片53の接触突起57が、第1プランジャ40の被挟持部41の基端側(図7のガイド溝44の上側)と常に接触している。このため、第1,第2プランジャ40,50の間で、高い接触安定性を得ることができる。
また、第1,第2プランジャ40,50の移動は、第2プランジャ50のガイド突起56がガイド溝44に沿ってスライド移動することにより行われる。このため、第1プランジャ40の被挟持部41と第2プランジャ50の接触突起57とが接触する接触位置を正確に検出できる。
また、第1実施形態のプローブピン30は、コイルばね60によって、第1,第2プランジャ40,50の接点46,54を図3に示す初期状態に復帰させている。このため、プローブピン30を小型化しても、プローブピン30の設計上必要なばねの荷重が得やすくなる。さらに、第1,第2プランジャ40,50間の導通経路を短くできるため、プランジャが蛇腹形状の弾性部を有するプローブピンに比べて、導通時の抵抗を低減できる。
(第2実施形態)
図8〜図13は、第2実施形態のプローブピン230および第2実施形態のプローブピン230を備えた検査ユニット201の一例を示す図である。この第2実施形態では、第1実施形態と同一部分に同一参照番号を付して説明を省略し、第1実施形態と異なる点について説明する。なお、検査ユニット201は、電子デバイスの一例である。
第2実施形態のプローブピン230は、図10〜図13に示すように、第1プランジャ140の中間部242が、被挟持部41の長手方向に対して90度の方向に延びており、かつ、接触部43が、中間部142の長手方向に対して90度の方向に延びている点で、第1実施形態のプローブピン30と異なっている。すなわち、プローブピン230は、被挟持部41の中心線A1と中間部242の中心線A4とが、θ1=90度の角度をなし、中間部242の中心線A4と接触部43の中心線A3とが、θ2=90度の角度をなすように構成されている。
このように、第1プランジャ240が、θ1=90度、θ2=90度となる中間部242を有しているので、図11に示すプローブピン230の長さL3を抑制しつつ、第1プランジャ240の接点46と第2プランジャ50の接点54との間の距離L4を長くすることができる。
なお、第2実施形態のプローブピン230では、第1プランジャ140は、導電性を有しており、例えば電鋳法で形成されている。
また、第2実施形態のプローブピン230では、プローブピン230を検査ユニット201のハウジング内に収納した初期状態において、中間部242がハウジングカバー20に接触する。すなわち、第1プランジャ240は、コイルばね60の復帰力を受けて、中間部242を介してハウジングカバー20に圧接される。このため、第1実施形態のプローブピン30のハウジング支持部47に相当する構成を設けていない。
(第3実施形態)
図14〜図19は、第3実施形態のプローブピン330および第3実施形態のプローブピン330を備えた検査ユニット301の一例を示す図である。この第3実施形態では、第1実施形態と同一部分に同一参照番号を付して説明を省略し、第1実施形態と異なる点について説明する。なお、検査ユニット301は、電子デバイスの一例である。
第3実施形態のプローブピン330は、図16〜図19に示すように、第1プランジャ340の中間部342が、図16のXVII視において、波形の平面形状を有している点で、第1実施形態と異なっている。
中間部342は、被挟持部41に連続している第1湾曲部347と、第1湾曲部347に連続し、かつ、接触部43に連続する第2湾曲部348とで構成されている。第1,第2湾曲部347,348は、図17に示すZ方向において、第1湾曲部347の頂点P1および第2湾曲部348の頂点P2が、中間部342のコイルばね支持部45とハウジング支持部47との間に位置するように構成されている。
このように、第1,第2湾曲部347,348の頂点P1,P2をハウジング支持部47とコイルばね支持部45との間に配置しているので、第1プランジャ340の接点46を押圧して、第1プランジャ340を検査ユニット301のハウジング内に押し込んだときに、中間部342が弾性変形したとしても、ハウジング本体10の凹部11、あるいは、ハウジングカバー20の凹部21の表面と中間部342とが接触するのを回避できる。
なお、第3実施形態のプローブピン330では、第1プランジャ340は、導電性を有しており、例えば電鋳法で形成されている。
(第4実施形態)
図20〜図26は、第4実施形態のプローブピン430および第4実施形態のプローブピン430を備えた検査ユニット401の一例を示す図である。この第4実施形態では、第1実施形態と同一部分に同一参照番号を付して説明を省略し、第1実施形態と異なる点について説明する。なお、検査ユニット401は、電子デバイスの一例である。
検査ユニット401は、図20〜図22に示すように、ハウジング本体10と、ハウジング本体10を覆うハウジングカバー420と、ハウジング本体10内に収納された第4実施形態のプローブピン430とを備えている。ハウジング本体10とハウジングカバー420とで、ハウジングを構成している。
ハウジングカバー420は、図20に示すように、上面視において、ハウジング本体10と同一の平面形状を有している。このハウジングカバー420は、図22に示すように、その底面の略中央に、プローブピン430を収納するための複数の収納部423を有している。この収納部423は、ハウジングカバー420を底面方向から視た平面視において円形状を有し、図21に示すX,Y方向に沿って、互いに離間して配置されている。また、この収納部423の底面には、接点開口部22がそれぞれ設けられている。この接点開口部22は、収納部423よりも小さい径を有している。また、図22に示すように、接点開口部22は、ハウジング本体10にハウジングカバー420を取り付けた状態で、接点開口部22の中心を通りハウジングカバー420の上面に直交する直線が、ハウジング本体10の底面に設けられた接点開口部13の中心を通りハウジング本体10の底面に直交する直線に平行で、かつ、間隔L2を有するように配置されている。
第4実施形態のプローブピン430は、図23〜図26に示すように、第1プランジャ70と、第2プランジャ80と、第3プランジャ90と、第1,第2コイルばね61,62とを備えている。第1〜第3プランジャ70,80,90は、各々導電性を有しており、例えば電鋳法で形成されている。
第1,第2プランジャ70,80は、図26に示すように、接触部51と、第1,第2弾性片52,53とを有し、第1実施形態の第2プランジャ50と同一の形状および構成を有している。なお、第1プランジャ70の接触部51、接点54および第1,第2弾性片52,53は、それぞれ、第1接触部、第1接点および第1挿入部の一例であり、第2プランジャ80の接触部51、接点54および第1,第2弾性片52,53は、それぞれ、第2接触部、第2接点および第2挿入部の一例である。また、第1プランジャ70の接触部51の中心線A4は、第1コイルばね61の中心線と一致しており、第2プランジャ80の接触部51の中心線A6は、第2コイルばね62の中心線と一致している。
第3プランジャ90は、図26に示すように、第1被挟持部91と、第1被挟持部91に連続する中間部92と、中間部92に連続する第2被挟持部93とを有している。第1,第2被挟持部91,93は、第1実施形態の第1プランジャ40の被挟持部41と同一の形状および構成を有し、相互に平行に延びている。すなわち、第1被挟持部91の中心線A4と第2被挟持部93の中心線A6とは、平行になっている。なお、第1被挟持部91は、第3挿入部の一例であり、第2被挟持部93は、第4挿入部の一例である。
中間部92は、第1,第2被挟持部91,93に斜めに交差するように連結されている。すなわち、図24に示すように、第1,第2被挟持部91,93の中心線A4,A6と中間部92の中心線A5とが、θ=45度の角度をなしている。また、中間部92の両端には、コイルばね支持部45がそれぞれ設けられている。
次に、第4実施形態のプローブピン430を備える検査ユニット401の組み立て工程について説明する。
まず、第1コイルばね61の一端側からその内部に、第1プランジャ70を第1,第2弾性片52,53側から挿入し、第1コイルばね61の他端側からその内部に、第3プランジャ90の第1被挟持部91を挿入する。また、第2コイルばね62の一端側からその内部に、第2プランジャ80を第1,第2弾性片52,53側から挿入し、第2コイルばね62の他端側からその内部に、第3プランジャ90の第2被挟持部93を挿入する。このとき、第1,第2プランジャ70,80と第3プランジャ90とは、図25に示すように、第1,第2プランジャ70,80の幅広面と第3プランジャ90の幅広面とが直交するように、挿入される。
第1〜第3プランジャ70,80,90を第1,第2コイルばね61,62の内部にそれぞれ挿入していくと、第1プランジャ70の第1,第2弾性片52,53の間に第3プランジャ90の第1被挟持部91が挿入され、第1被挟持部91が第1プランジャ70の第1,第2弾性片52,53により挟持される。また、第2プランジャ80の第1,第2弾性片52,53の間に第3プランジャ90の第2被挟持部93が挿入され、第2被挟持部93が第2プランジャ80の第1,第2弾性片52,53により挟持される。そして、第1〜第3プランジャ70,80,90を第1,第2コイルばね61,62の内部にさらに挿入していくと、第1プランジャ70の第1弾性片52のガイド突起56が、第3プランジャ90の第1被挟持部91のガイド溝44に嵌合され、第2プランジャ80の第1弾性片52のガイド突起56が、第3プランジャ90の第2被挟持部93のガイド溝44に嵌合されて、プローブピン430が組み立てられる。
プローブピン430が組み立てられると、このプローブピン430をハウジング本体10の収納部12に挿入する。そして、プローブピン430を組み立て、組み立てたプローブピン430をハウジング本体10の収納部12に挿入する工程を繰り返し、ハウジング本体10の全ての収納部12にプローブピン430が挿入されると、ハウジングカバー420がハウジング本体10に取り付けられ、検査ユニット401の組み立て工程が終了する。
続いて、検査ユニット401に収納された状態のプローブピン430の動作について説明する。
検査ユニット401に収納された初期状態のプローブピン430は、図22に示すように、第1プランジャ70の接点54がハウジングカバー420の接点開口部22から突出し、第2プランジャ80の接点54がハウジング本体10の接点開口部13から突出した状態で、検査ユニット401のハウジングに収納されている。この初期状態では、第1プランジャ70は、コイルばね支持部55で第1コイルばね61の復帰力を受けて、コイルばね支持部55を介してハウジングカバー420に圧接されている。また、第2プランジャ80は、コイルばね支持部55で第2コイルばね62の復帰力を受けて、コイルばね支持部55を介してハウジング本体10に圧接されている。
なお、第1プランジャ70の中心線A4は、ハウジングカバー420の収納部423の中心を通りハウジングカバー420の上面に直交する直線と一致しており、第2プランジャ80の中心線A6は、ハウジング本体10の収納部12の中心を通りハウジング本体10の底面に直交する直線と一致している。
第1,第2プランジャ70,80の接点54を押圧して、第1,第2プランジャ70,80を検査ユニット401のハウジング内に向かって押し込むと、第1,第2プランジャ70,80の第1弾性片52のガイド突起56が、第3プランジャ90のガイド溝44に沿ってスライド移動を開始する。このとき、第1プランジャ70の接点54は、第1プランジャ70の中心線A4に沿って移動し、第2プランジャ50の接点54は、第2プランジャ80の中心線A6に沿って移動する。第1,第2コイルばね61,62には、第1,第2プランジャ70,80のコイルばね支持部55を介して、第1,第2プランジャ70,80に加えられた力が伝達され、圧縮される。
第1,第2プランジャ70,80を検査ユニット401のハウジング内に向かってさらに押し込むと、第1プランジャ70のガイド突起56と第3プランジャ90の第1被挟持部91のガイド溝44とが接触し、第2プランジャ80のガイド突起56と第3プランジャ90の第2被挟持部93のガイド溝44とが接触する、あるいは、第1プランジャ40の接点46および第2プランジャ50の接点54がハウジング内に押し込まれることにより、第1,第2プランジャ70,80の移動が停止する。その後、第1,第2プランジャ70,80の接点54に加えられている力を解放すると、第1,第2コイルばね61,62の復帰力によって、第1プランジャ70はハウジングカバー420に向かって、第2プランジャ80はハウジング本体10に向かって、それぞれ付勢されて、図22に示す初期状態に復帰する。このように、第1,第2プランジャ70,80の接点54は、コイルばね61,62のばね力を介して往復移動可能に支持されている。
第4実施形態のプローブピン430では、2つのコイルばね61,62を有しているので、1つのコイルばねを有するプローブピンに比べて、高いバネ荷重を得ることができる。
また、第4実施形態のプローブピン430では、第1〜第3プランジャ70,80,90が、コイルばね61,62よりも高い剛性を各々有しており、第1〜第3プランジャ70,80,90の移動量をコイルばね61,62により吸収している。このため、第1,第2プランジャ70,80の接点54が同一直線上になくても、各接点54に加えられた力をそのままコイルばね61,62に伝えることができる。
(第5実施形態)
図27〜図32は、第5実施形態のプローブピン530および第5実施形態のプローブピン530を備えた検査ユニット501の一例を示す図である。この第5実施形態では、第1,第4実施形態と同一部分に同一参照番号を付して説明を省略し、第4実施形態と異なる点について説明する。なお、検査ユニット501は、電子デバイスの一例である。
第5実施形態のプローブピン530は、図29〜図32に示すように、第3プランジャ190の中間部192が、第1,第2被挟持部91,93の長手方向に対して90度の方向に延びている点で、第4実施形態と異なっている。すなわち、第1,第2被挟持部91,93の中心線A4,A6と中間部192の中心線A5とは、θ=90度の角度をなしている。
このように、第3プランジャ190が、θ=90度となる中間部192を有しているので、図30に示すプローブピン530の長さL3を抑制しつつ、第1プランジャ70の接点54と第2プランジャ80の接点54との間の距離L4を長くすることができる。
なお、第5実施形態のプローブピン530では、第3プランジャ190は、導電性を有しており、例えば電鋳法で形成されている。
(その他の実施形態)
第1〜第5実施形態において、第1弾性片52のガイド突起56は、ガイド溝44に嵌合でき、かつ、ガイド溝44と嵌合したときに、各プランジャのスライド移動をガイド溝44内に規制できるものであればよく、形状,大きさ等は、適宜選択できる。
第1〜第5実施形態において、第2弾性片53の接触突起57は、設計に応じて、形状あるいは大きさ等を適宜選択できる。接触突起57の形状等を変更することで、第2弾性片53の各被挟持部に対する付勢力を調整することができる。
第1〜第5実施形態では、第1弾性片52と第2弾性片53の長さの差L2を、ガイド溝44の長さL1と略同一寸法を有するように形成したが、これに限らない。第1弾性片と第2弾性片との長さの差は、ガイド溝の長さ以上であればよく、適宜変更可能である。
第1〜第5実施形態では、各プランジャの厚さを同一としたが、これに限らない。各プランジャの厚さは、適宜変更してもよい。また、各プランジャの部分により厚さが異なるようにすることもできる。
第1〜第5実施形態の各プランジャは、設計に応じて、めっき,コーティング等の表面処理を行うこともできる。
第1〜第5実施形態の各プランジャは、電鋳法で形成しているが、これに限られない。第1〜第5実施形態の各プランジャを形成できる方法であれば、任意に選択できる。
第1〜第5実施形態では、接点46,54を接触部43,51の中心に設けているが、これに限らない。接触部43,51の一端の任意の位置に設けることができる。
第1〜第3実施形態では、第1プランジャ40に被挟持部41を設け、第2プランジャ50に第1,第2弾性片52,53を設けており、第4,第5実施形態では、第1,第2プランジャ70,80に第1,第2弾性片52,53を設け、第3プランジャ90に第1,第2被挟持部91,93を設けているが、これに限らない。例えば、第1〜第3実施形態では、第1プランジャに第1,第2弾性片を設け、第2プランジャに被挟持部を設けてもよいし、第4,第5実施形態では、第1,第2プランジャに被挟持部を設け、第3プランジャ90に第1,第2弾性片を設けてもよい。
また、可能であれば、第1〜第3実施形態において、第2プランジャ50に中間部42および接触部43を設けてもよいし、第4,第5実施形態において、第1,第2プランジャ70,80に中間部42および接触部43を設けてもよい。
本発明のプローブピンでは、挿入部として、被挟持部41および第1,第2弾性片52,53を組み合わせて用いているが、これに限らない。コイルばねの両端から挿入したときに、相互にスライド移動可能かつ導通可能な挿入部であれば、任意に採用できる。
第1〜第5実施形態および変形例で述べた構成要素は、適宜、組み合わせてもよく、また、適宜、選択、置換、あるいは、削除してもよいことは、勿論である。
本発明に係るプローブピンは、例えば、IC用テストソケットなどの電子デバイスに適用できる。
1,201,301,401,501 検査ユニット
10 ハウジング本体
11 凹部
12 収納部
13 接点開口部
20,420 ハウジングカバー
21 凹部
22 接点開口部
423 収納部
30,230,330,430,530 プローブピン
40,140,240 第1プランジャ
41 被挟持部
42 中間部
43 接触部
44 ガイド溝
45 コイルばね支持部
46 接点
47 ハウジング支持部
50 第2プランジャ
51 接触部
52 第1弾性片
53 第2弾性片
54 接点
55 コイルばね支持部
56 ガイド突起
57 接触突起
60 コイルばね
70 第1プランジャ
80 第2プランジャ
90,190 第3プランジャ
91 第1被挟持部
92,192 中間部
93 第2被挟持部

Claims (12)

  1. 中心線に沿って伸縮する少なくとも1つのコイルばねと、
    前記中心線に平行な第1直線上に配置された第1接点と、
    前記中心線に一致する第2直線上に配置された第2接点と、
    を備え、
    前記第1,第2接点が、前記コイルばねのばね力を介して往復移動可能に支持されると共に、相互に直接導通している、プローブピン。
  2. 1つの前記コイルばねと、
    前記第2直線に沿って設けられ前記コイルばねの一端に挿入された第1挿入部と、前記第1接点を有する第1接触部と、前記第1挿入部と前記第1接触部とに交差するように連結された中間部と、前記第1挿入部と前記中間部との間に設けられ前記コイルばねの中心線方向の一端と接触する支持部とを有する第1プランジャと、
    前記コイルばねの他端に挿入され前記第2直線に沿って設けられた第2挿入部と、前記第2接点を有する第2接触部と、前記第2挿入部と前記第2接触部との間に設けられ前記コイルばねの中心線方向の他端と接触する支持部とを有する第2プランジャと、
    を備える、請求項1に記載のプローブピン。
  3. 前記第1挿入部および前記第1接触部と前記中間部とが、0度よりも大きく、45度以下の角度で交差している、請求項2に記載のプローブピン。
  4. 前記中間部が、湾曲した形状を有している、請求項2に記載のプローブピン。
  5. 前記第1,第2プランジャが、前記コイルばねよりも高い剛性を各々有している、請求項2から4のいずれか1項に記載のプローブピン。
  6. 前記第1,第2プランジャが、電鋳法により形成されている、請求項2から5のいずれか1項に記載のプローブピン。
  7. 2本の平行な中心線に沿って伸縮する第1,第2コイルばねを備え、
    前記第1コイルばねの中心線が前記第1直線であり、前記第2コイルばねの中心線が前記第2直線である、請求項1に記載のプローブピン。
  8. 前記第1直線に沿って設けられ前記第1コイルばねの一端に挿入された第1挿入部と、前記第1直線上に配置された前記第1接点を有する第1接触部と、前記第1挿入部と前記第1接触部との間に設けられ前記第1コイルばねの中心線方向の一端と接触する支持部とを有する第1プランジャと、
    前記第2直線に沿って設けられ前記第2コイルばねの一端に挿入された第2挿入部と、前記第2直線上に配置された前記第2接点を有する第2接触部と、前記第2挿入部と前記第2接触部との間に設けられ前記第2コイルばねの中心線方向の一端と接触する支持部とを有する第2プランジャと、
    前記第1直線に沿って設けられ前記第1コイルばねの他端に挿入される第3挿入部と、前記第2直線に沿って設けられ前記第2コイルばねの他端に挿入される第4挿入部と、前記第3挿入部と前記第4挿入部とに交差するように連結された中間部とを有する第3プランジャと、
    を備える、請求項7に記載のプローブピン。
  9. 前記第3挿入部および前記第4挿入部と前記中間部とが、0度よりも大きく、45度以下の角度で交差している、請求項8に記載のプローブピン。
  10. 前記第1,第2,第3プランジャが、前記コイルばねよりも高い剛性を各々有している、請求項7から9のいずれか1項に記載のプローブピン。
  11. 前記第1,第2,第3プランジャが、電鋳法により形成されている、請求項7から10のいずれか1項に記載のプローブピン。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載のプローブピンと、このプローブピンを収納するハウジングとを備え、前記第1,第2プランジャが、前記コイルばねによって、前記ハウジングに向かって付勢されている、電子デバイス。
JP2014251752A 2014-12-12 2014-12-12 プローブピン、および、これを備えた電子デバイス Active JP6515516B2 (ja)

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