JP2018059766A - プローブピンおよび検査ユニット - Google Patents

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加藤 剛
Takeshi Kato
剛 加藤
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【課題】接点の姿勢を正確かつ容易に制御可能なプローブピン、および、このプローブピンを用いた検査ユニットを提供すること。【解決手段】プローブピンが、コイルばね(20)と、コイルばね(20)の中心線(CL1)に沿った方向の両側にそれぞれ直列的に設けられている第1プランジャ(30)および第2プランジャ(40)と、を備える。第1プランジャ(30)および第2プランジャ(40)の各々が、本体部(31,41)と、接点(32,42)と、抜け止め保持部(33,43)と、を有している。第1プランジャ(30)および第2プランジャ(40)の少なくともいずれかに、コイルばね(20)の外面近傍でかつコイルばね(20)の中心線(CL1)に沿って延びて接点(32,42)のコイルばね(20)の中心線(CL1)周りの姿勢を制御する姿勢制御用腕部(34,44)が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、プローブピン、および、それを用いた検査ユニットに関する。
カメラあるいは液晶パネル等の電子部品モジュールでは、一般に、その製造工程において、複数のプローブピンを備えた検査ユニットを用いて、導通検査および動作特性検査等が行われる。これらの検査は、検査ユニットの各プローブピンを電子部品モジュールのBGA(ボール・グリッド・アレイ)あるいはLGA(ランド・グリッド・アレイ)等の集積回路に直接接触させることにより行われる。
このようなプローブピンとしては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。このプローブピンは、一端部にコンタクト部が設けられた同一形状の2つのコンタクトピンと、コイルばねとを備えている。そして、2つのコンタクトピンは、各他端部がコイルばねの両端部からそれぞれ挿入され、コイルばねの内部で互いに直交しかつスライド移動可能に連結されている。
特表2008−516398号公報
ところで、近年、各コンタクトピンのコンタクト部と検査対象および/または検査装置の端子との間の接触信頼性を高めることが、プローブピンに要求される場合がある。このような場合、例えば、コンタクト部が検査対象および/または検査装置の端子と確実に接触できるように、検査ユニットのハウジングに収容されるプローブピンのコンタクト部のコイルばねの中心線周りの姿勢を制御することが考えられる。
しかし、前記プローブピンでは、コイルばねの内面と2つのコンタクトピンとの間には、隙間が設けられていると共に、コイルばねの中心線に沿って見た平面視において、2つのコンタクトピンがコイルばねの外面よりも内側に位置している。すなわち、前記プローブピンでは、2つのコンタクトピンがコイルばねに対してコイルばねの中心線周りに回動可能になっているため、例えば、前記プローブピンを検査ユニットのハウジングに収容した場合、プローブピンが小型になればなるほど、また、検査ユニットに収容されるプローブピンの数が増えれば増えるほど、コンタクト部のコイルばねの中心線周りの姿勢を正確に制御することが困難になる。
そこで、本発明は、接点の姿勢を正確かつ容易に制御可能なプローブピン、および、このプローブピンを用いた検査ユニットを提供することを課題とする。
本発明のプローブピンは、
中心線に沿って伸縮するコイルばねと、
前記コイルばねの前記中心線に沿った方向の両側にそれぞれ前記コイルばねに対して直列的に設けられていると共に、前記コイルばねの外部で互いに接触可能に配置され、かつ、前記中心線に沿って相対的に移動可能に配置された第1プランジャおよび第2プランジャと、
を備え、
前記第1プランジャおよび第2プランジャの各々が、
前記中心線に沿って延びている本体部と、
前記中心線上でかつ前記本体部の前記コイルばねから遠い一端部に設けられた接点と、
前記中心線上でかつ前記本体部の前記コイルばねに近い他端部に設けられ、かつ、前記本体部から前記中心線に交差する方向に沿って前記コイルばねの外面よりも外側の位置まで延びていると共に、前記コイルばねの前記中心線に沿った方向の端部に接触して前記コイルばねを抜け止め保持する抜け止め保持部と、
を有し、
前記第1プランジャおよび前記第2プランジャの相対的な移動により、前記コイルばねが、前記第1プランジャの前記抜け止め保持部と前記第2プランジャの前記抜け止め保持部との間で前記中心線沿いに伸縮するように配置されており、
前記第1プランジャおよび前記第2プランジャの少なくともいずれかに、前記本体部から前記コイルばねの外面近傍でかつ前記中心線に沿って延びて前記接点の前記中心線周りの姿勢を制御する姿勢制御用腕部が設けられている。
また、本発明の検査ユニットは、
複数の前記プローブピンと、
前記第1プランジャの前記接点および前記第2プランジャの前記接点が外部に位置した状態で前記プローブピンを収容し、かつ、前記第1プランジャおよび前記第2プランジャを前記中心線に沿って相対的に移動可能にそれぞれ支持すると共に、相互に並列に配列された複数のプローブピン収容部を有するハウジングと、
を備え、
前記プローブピン収容部の各々が、前記コイルばねを収容する第1収容部と、前記第1収容部に連通しかつ前記第1収容部から前記プローブピン収容部の配列方向に突出して配置されていると共に、前記姿勢制御用腕部を前記中心線に沿って相対的に移動可能に収容しかつ収容された前記姿勢制御用腕部の前記中心線周りの回転を規制する第2収容部と、を有する。
本発明のプローブピンによれば、第1プランジャおよび第2プランジャの少なくともいずれかに設けられた姿勢制御用腕部によって、接点のコイルばねの中心線周りの姿勢を正確かつ容易に制御できる。
また、本発明の検査ユニットによれば、第1収容部に連通しかつ第1収容部からプローブピン収容部の配列方向に突出して配置されていると共に、姿勢制御用腕部を中心線に沿って相対的に移動可能に収容しかつ収容された姿勢制御用腕部の中心線周りの回転を規制する第2収容部によって、プローブピン収容部に収容されたプローブピンの接点のコイルばねの中心線周りの姿勢を正確かつ容易に制御できる。
本発明の第1実施形態のプローブピンを備えた検査ユニットの斜視図。 本発明の第1実施形態のプローブピンの斜視図。 図2のプローブピンの分解斜視図。 図1のIV-IV線に沿った図1の検査ユニットの復帰状態の断面図。 図1のIV-IV線に沿った図1の検査ユニットの動作状態の断面図。 図4のVI-VI線に沿った断面図。 図6の部分拡大図。 図1の検査ユニットの第1の例を示す図4のVI-VI線に沿った断面図。 図1の検査ユニットの第2の例を示す図4のVI-VI線に沿った断面図。 本発明の第2実施形態のプローブピンの斜視図。 図10のプローブピンの分解斜視図。 図10のプローブピンを備えた検査ユニットのハウジングの図4のVI-VI線に沿った断面図。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向あるいは位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「右」、「左」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。また、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。さらに、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは必ずしも合致していない。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態のプローブピン10は、例えば、図1に示すように、ハウジング2に収容された状態で使用され、ハウジング2と共に検査ユニット1を構成する。この検査ユニット1には、一例として6本のプローブピン10が収容されている。
各プローブピン10は、図2および図3に示すように、コイルばね20と、コイルばね20の中心線CL1に沿った方向の両側にそれぞれコイルばね20に対して直列的に設けられた第1プランジャ30および第2プランジャ40とを備えている。第1プランジャ30および第2プランジャ40の各々は、例えば電鋳法で形成され、導電性を有している。また、第1プランジャ30および第2プランジャ40の各々は、細長い薄板状に構成され、各々の板面(板厚方向の面)が略平行に配置されていると共に、コイルばね20の外部で接触可能に配置され、かつ、コイルばね20の中心線CL1に沿って相対的に移動可能に配置されている。
第1プランジャ30は、図2および図3に示すように、細長い板状の第1本体部31と、第1接点32と、抜け止め保持部33と、姿勢制御用腕部34とを有している。
第1本体部31は、第1プランジャ30の長手方向(図2および図3の上下方向)に延びる第1プランジャ30の中心線CL2に沿って延びている。
第1接点32は、第1プランジャ30の中心線CL2上でかつ第1本体部31のコイルばね20から遠い上端部(図2および図3の上側の端部)に設けられ、板面視において略V字形状を有している。この第1接点32は、第1プランジャ30の中心線CL2周りに第1プランジャ30を回転させた場合に、0度以上180度未満の範囲では回転角に応じて板面視(第1プランジャ30の中心線CL2に直交する方向から見た平面視)における形状が変化するようになっている。
抜け止め保持部33は、第1プランジャ30の中心線CL2上でかつ第1本体部31のコイルばね20に近い下端部に設けられ、板面視において、第1本体部31の長手方向に延びる幅方向の両側面から短手方向にそれぞれ突出している。詳しくは、抜け止め保持部33は、第1プランジャ30の中心線CL2に沿って見た平面視において、第1本体部31から第1プランジャ30の中心線CL2に交差する方向(短手方向)に沿ってコイルばね20の外面よりも外側の位置まで延びている。各抜け止め保持部33は、コイルばね20の中心線CL1に沿った方向の第1接点32に近い側の端部21に接触して、コイルばね20を抜け止め保持している。また、各抜け止め保持部33のコイルばね20から遠い端面331は、第1プランジャ30のハウジング2に対する当たり止めの役目を果たしている。
姿勢制御用腕部34は、各抜け止め保持部33にそれぞれ設けられ、各抜け止め保持部33の第1本体部31から離れた端部からコイルばね20の外面近傍でかつ第1プランジャ30の中心線CL2に沿って延びている。すなわち、各姿勢制御用腕部34は、第1プランジャ30の中心線CL2に対して対称に2つ設けられていると共に、第1本体部31と略平行に延びている。また、各姿勢制御用腕部34の中間に第1本体部31が位置し、各姿勢制御用腕部34とコイルばね20との間および第1接触部35とコイルばね20との間に隙間37(図7に第1接触部35とコイルばね20との間の隙間37のみ示す)が形成されている。なお、各姿勢制御用腕部34は、第1本体部31、第1接点32、および、各抜け止め保持部33と同一平面内に位置している。また、各姿勢制御用腕部34は、第1本体部31と略同じ幅寸法を有している。
また、第1本体部31のコイルばね20に近い下端部には、第1本体部31からコイルばねの中心線CL1に沿って延びている棒状の第1接触部35が設けられている。この第1接触部35は、コイルばね20を貫通し、その先端部351が、コイルばね20の第2プランジャ40側の外部に位置している。なお、第1接触部35の先端部351は、幅方向の両角部が面取りされている。
なお、第1プランジャ30は、その中心線CL2に対して対称に設けられている。また、第1プランジャ30は、その中心線CL2が、コイルばね20の中心線CL1および後述する第2プランジャ40の中心線CL3と一致するように、コイルばね20および第2プランジャ40と組み合わされている。
すなわち、第1接点32は、コイルばね20の中心線CL1上でかつ第1本体部31のコイルばね20から遠い上端部に設けられ、抜け止め保持部33は、コイルばね20の中心線CL1上でかつ第1本体部31のコイルばね20に近い下端部に設けられている。また、姿勢制御用腕部34は、各抜け止め保持部33の第1本体部31から離れた端部からコイルばね20の外面近傍でかつコイルばね20の中心線CL1に沿って延びている。
第2プランジャ40は、図2および図3に示すように、細長い板状の第2本体部41と、第2接点42と、抜け止め保持部43と、姿勢制御用腕部44とを有している。
第2本体部41は、第2プランジャ40の長手方向(図2および図3の上下方向)に延びる第2プランジャ40の中心線CL3に沿って延びていると共に、第2プランジャ40の中心線CL3上でかつコイルばね20から遠い位置に設けられた矩形板部411と、第2プランジャ40の中心線CL3上でかつコイルばね20に近い位置に設けられた一対の脚部45、46とを有している。
矩形板部411は、その第2本体部41の矩形板部411のコイルばね20から遠い下端部(図2および図3の下側の端部)に、第2接点42を有している。この第2接点42は、板面視において略三角形状を有している。また、一対の脚部45、46は、第2プランジャ40の中心線CL3に沿って上方に延びかつ互いに離れる方向に撓み可能に設けられている。
なお、板面視における一対の脚部45、46の外面間の距離は、矩形板部411およびコイルばね20の外径よりも大きく、かつ、一対の姿勢制御用腕部44の外面間の距離と同じかそれ以下になるように構成されている。また、一対の脚部45、46の第2接点42側の端面453、463は、第2プランジャ40のハウジング2に対する当たり止めの役目を果たしている。
また、第2接点42は、第2プランジャ40の中心線CL3周りに第2プランジャ40を回転させた場合に、0度以上180度未満の範囲では回転角に応じて板面視(第2プランジャ40の中心線CL3に直交する方向から見た平面視)における形状が変化するようになっている。
抜け止め保持部43は、図3に示すように、板面視において、一対の脚部45、46の各先端部の幅方向の両側面から短手方向にそれぞれ突出している。詳しくは、抜け止め保持部43は、第2プランジャ40の中心線CL3(すなわち、コイルばねの中心線CL1)に沿った平面視において、第2本体部41の一対の脚部45、46からコイルばね20の中心線CL1に交差する方向(短手方向)に沿ってコイルばね20の外面よりも外側の位置まで延びている。
各抜け止め保持部43は、一対の脚部45、46の各先端部の先端面に、平坦な接触面452、462を有している。この接触面452、462の少なくともいずれかが、コイルばね20の第2プランジャ40に近い側の端部22と接触して、第1プランジャ30の抜け止め保持部33と共にコイルばね20を抜け止め保持している。
一対の脚部45、46の各先端部の対向面には、相互に接近する方向に突出している一対の突出部451、461が設けられている。一対の突出部451、461は、面取りされて円弧形状に湾曲しており、一対の脚部45、46に外力作用しない状態での対向面間の最短距離が第1プランジャ30の接触部35の幅方向寸法と同じか、または、接触部35の幅方向寸法よりも小さくなるように設けられている。これにより、第1プランジャ30の接触部35の先端部351が、コイルばね20の外部で、一対の脚部45、46の一対の突出部451、461によって、幅方向の両側で摺動可能に挟持されている。
姿勢制御用腕部44は、各抜け止め保持部43にそれぞれ設けられ、各抜け止め保持部43の第2本体部41から離れた端部からコイルばね20の外面近傍でかつ第2プランジャ40の中心線CL3に沿って延びている。すなわち、各姿勢制御用腕部44は、コイルばね20の中心線CL1に対して対称に2つ設けられていると共に、第2本体部41と略平行に延びており、各姿勢制御用腕部44の中間に第2本体部41が位置し、かつ、各姿勢制御用腕部44とコイルばね20との間に隙間37(図7参照)が形成されるように配置されている。また、各姿勢制御用腕部44は、第2本体部41の矩形板部411と略同じ幅寸法を有している。なお、各姿勢制御用腕部44は、第2本体部41、第2接点42、および、各抜け止め保持部43と同一平面内に位置している。また、第2プランジャ40の一対の姿勢制御用腕部44は、第1プランジャ30の一対の姿勢制御用腕部34と略同一の外面間の距離を有している。
なお、第2プランジャ40は、その中心線CL3に対して対称に設けられている。また、第2プランジャ40は、その中心線CL3が、コイルばね20の中心線CL1および第1プランジャ30の中心線CL2と一致するように、コイルばね20および第1プランジャ30と組み合わされている。
すなわち、第2接点42は、コイルばね20の中心線CL1上でかつ第2本体部41のコイルばね20から遠い下端部に設けられ、抜け止め保持部43は、コイルばね20の中心線CL1上でかつ第2本体部41のコイルばね20に近い上端部に設けられている。また、姿勢制御用腕部44は、各抜け止め保持部43の第2本体部41から離れた端部からコイルばね20の外面近傍でかつコイルばね20の中心線CL1に沿って延びている。
コイルばね20は、図2に示すように、第1プランジャ30の抜け止め保持部33と第2プランジャ40の抜け止め保持部43との間で、その中心線CL1に沿って伸縮するように構成されている。このコイルばね20は、その上端部21が第1プランジャ30の本体部31の抜け止め保持部33に接触した状態で、他端部22から接触部35が露出するような自然長を有している。すなわち、コイルばね20は、収縮していない状態で、第1プランジャ30の抜け止め保持部33と第2プランジャ40の抜け止め保持部43の接触面452、462との間に位置するように、組み合わされている。
また、コイルばね20は、第1プランジャ30および第2プランジャ40と共にハウジング2に収容されたときに、その両端部21、22が、第1プランジャ30の抜け止め保持部33と第2プランジャ40の抜け止め保持部43とで抜け止め保持され、常時圧縮されるようにばね長が調整されている。すなわち、プローブピン10は、第1プランジャ30の接触部35がコイルばね20の外部に露出した状態で、ハウジング2に収容される。
次に、図1および図4〜図6を参照して、6本のプローブピン10がハウジング2に収容された検査ユニット1について説明する。
なお、図1および図4は、プローブピン10の第1接点32および第2接点42に力が加えられていない状態(復帰状態)を示している。図5は、プローブピン10の第1接点32および第2接点42に力が加えられている状態(動作状態)を示している。
ハウジング2は、図4および図5に示すように、厚み方向(図4および図5の上下方向)に積み重ねられた第1ハウジング50と第2ハウジング60とで構成されている。このハウジング2には、第1ハウジング50および第2ハウジング60を貫通して形成され、かつ、プローブピン10が収容される複数のプローブピン収容部3が設けられている。
各プローブピン収容部3は、図6に示すように、上面視(図4の上側から見た平面視)において、相互に並列に配列されかつ正方形の格子状に配置されている。詳しくは、ハウジング2の長手方向に沿って間隔を空けて3つのプローブピン収容部3が配置され、ハウジング2の短手方向に沿って間隔を空けて2つのプローブピン収容部3が配置されている。
図4および図5に示すように、各プローブピン収容部3内には、1個のプローブピン10が収容され、その両端部の第1接点32および第2接点42が各プローブピン収容部3から外部に露出可能になっている。各プローブピン10は、対応するプローブピン収容部3によって、コイルばね20が常時圧縮された状態で、第1プランジャ30と第2プランジャ40とがそれぞれコイルばね20の中心線CL1に沿って相対的に移動可能に支持されている。また、各プローブピン10は、各プローブピン10のコイルばね20の中心線CL1が各プローブピン収容部3の長手方向(図4および図5の上下方向)に延びる中心線と略一致するように、対応するプローブピン収容部3に収容されている。
第1ハウジング50は、各プローブピン収容部3の一部を構成する6つの第1貫通孔51を有している。各第1貫通孔51は、図4および図5の上下方向に延びていると共に、図6および図7に示すように、プローブピン収容部3の配列方向沿いの平面視(図4の上側から見た平面視)において、第2プランジャ40の第2本体部41の矩形板部411の幅方向の寸法よりも大きく、かつ、一対の脚部45、46の外面間距離よりも小さい径の円形状を有している。各第1貫通孔51には、第2プランジャ40の第2本体部41の矩形板部411が、図4および図5の上下方向に移動可能に挿入されている。
第2ハウジング60は、各プローブピン収容部3の一部を構成すると共に6つの第1貫通孔51に対応する6つの第2貫通孔61を有している。各第2貫通孔61は、図4および図5の上下方向の延びていると共に、図6および図7に示すように、コイルばね20を収容する第1収容部62と、この第1収容部62に連通すると共に第1収容部62からプローブピン収容部3の配列方向に突出してかつ対称に配置された一対の第2収容部63とで構成されている。
各第1収容部62は、図4および図5に示すように、第2ハウジング60の第1ハウジング50に近い下端面から第1ハウジング50から遠い上端面の近傍まで延びていると共に、下端部が第1ハウジング50の第1貫通孔51の各々に連通している。各第1収容部62は、図7に示すように、コイルばね20を伸縮可能な状態で収容可能な略円形状を有し、その上端部には、第1プランジャ30の第1本体部31が、上下方向に移動可能に挿入されている孔部611がそれぞれ設けられている。各孔部611は、各第1収容部62よりも径が小さい略円形状を有し、各第1収容部62と各孔部611との境界には段部612が形成されている。
各第2収容部63は、図4および図5に示すように、第2ハウジング60の第1ハウジング50に近い下端面から第1ハウジング50から遠い上端面の近傍の連通する第1収容部62と同じ位置まで延びている。各第2収容部63は、図7に示すように、第1プランジャ30の姿勢制御用腕部34および第2プランジャ40の姿勢制御用腕部44を上下方向に移動可能で、かつ、コイルばね20の中心線CL1周りの回転が規制された状態で収容可能な略四角形状を有している。
また、各第2収容部63は、図7に示すように、プローブピン収容部3の配列方向沿いの平面視において、対応する第1収容部62から、最も近い位置に配置されかつ隣接する一組のプローブピン収容部3の第1収容部62の中心P1、P2間を結んだ仮想直線L1および中心P1、P3を結んだ仮想直線L2に対して交差する方向に突出して配置されている。すなわち、各第2収容部63は、仮想直線L1と各第1収容部62の中心を通りかつ各第2収容部63の延在方向に延びる仮想直線L3とがゼロではない角度θ1を成し、仮想直線L2と仮想直線L3とがゼロではない角度θ2を成すように、配置されている。
前記検査ユニット1では、6つのプローブピン収容部3の一対の第2収容部63が、略同一方向(仮想直線L1に対して45度の角度を成す方向)に延びており、6つのプローブピン10の第1接点32および第2接点42が略同一の姿勢をとっている。すなわち、6つのプローブピン10の第1接点32および第2接点42が、略同一形状の検査対象および/または検査装置の端子に対して、略同一の接触面積で接触可能になっている。
続いて、ハウジング2に収容されたプローブピン10の動作について説明する。
図4に示す復帰状態の検査ユニット1では、各プローブピン10は、対応するプローブピン収容部3内で、第1プランジャ30の接触部35が第2プランジャ40の一対の脚部45、46で挟持された状態で収容されている。
このとき、各プローブピン10は、第1プランジャ30の抜け止め保持部33が第2ハウジング60の段部612に当接し、第2プランジャ40の一対の脚部45、46の第2接点42側の端面453、463が第1ハウジング50に当接して、ハウジング2に支持されている。また、コイルばね20は、第1プランジャ30の抜け止め保持部33と第2プランジャ40の一対の脚部45、46の接触面452、462とで抜け止め保持され、常時圧縮されている。すなわち、コイルばね20によって、第1プランジャ30は、図4の上向きに常に付勢され、第2プランジャ40は、図4の下向きに常に付勢されている。
各プローブピン10の第1接点32および第2接点42に力を加えて、第1プランジャ30および第2プランジャ40をハウジング2内に押し込んでいく。すると、第1プランジャ30の抜け止め保持部33がコイルばね20を図4の下向きに押圧し、第2プランジャ40の一対の脚部45、46の接触面452、462がコイルばね20を図4の上向きに押圧する。これにより、コイルばね20は、第2貫通孔61の内壁に沿って、図5に示すように、第1接点32および第2接点42がハウジング2内に大凡収容されるまで、さらに圧縮される。
このとき、一対の脚部45、46の一対の突出部451、461は、第1プランジャ30の接触部35の幅方向の両側の面に接触した状態で、第2貫通孔61の延在方向に沿って移動する。なお、図5に示す動作状態の検査ユニット1において、第1プランジャ30の姿勢制御用腕部34と第2プランジャ40の姿勢制御用腕部44とは、接触しないようになっている。
また、図5に示す動作状態の検査ユニット1において、各プローブピン10の第1接点32および第2接点42に加えられた力を解放すると、第1プランジャ30および第2プランジャ40は、コイルばね20の付勢力により図4に示す復帰状態に復帰する。
第1実施形態のプローブピン10では、第1プランジャ30および第2プランジャ40に、コイルばね20の外面近傍に沿って延びかつ第1接点32および第2接点42のコイルばね20の中心線CL1周りの姿勢を制御する姿勢制御用腕部34、44がそれぞれ設けられている。各姿勢制御用腕部34、44を位置決めしてコイルばね20の中心線CL1周りの回転を規制することにより、プローブピン10の第1接点32および第2接点42のコイルばね20の中心線CL1周りの姿勢を正確かつ容易に制御することができる。
また、各姿勢制御用腕部34、44が、第1プランジャ30の抜け止め保持部33および第2プランジャ40の抜け止め保持部43からコイルばね20の外面近傍でかつコイルばね20の中心線CL1に沿って延びて設けられている。これにより、プローブピン10の省スペース化を図れる。
また、各姿勢制御用腕部34、44が、各抜け止め保持部33、43と同一面内に位置し、かつ、コイルばね20の中心線CL1に対して対称に2つ設けられている。これにより、プローブピン10の第1接点32および第2接点42の姿勢をより正確かつ容易に制御することができる。
前記検査ユニット1では、プローブピン収容部3が、コイルばね20を収容する第1収容部62と、第1収容部62に連通しかつ第1収容部62からプローブピン収容部3の配列方向に突出して配置されていると共に、各姿勢制御用腕部34、44をコイルばね20の中心線CL1に沿って相対的に移動可能に収容しかつ収容された各姿勢制御用腕部のコイルばね20の中心線CL1周りの回転を規制する第2収容部63とを有している。これにより、プローブピン収容部3に収容されたプローブピン10の第1プランジャ30および第2プランジャ40の中心線CL1周りの姿勢、すなわち、第1接点32および第2接点42のコイルばね20の中心線CL1周りの姿勢を正確かつ容易に制御できる。
また、第2収容部が仮想直線L1に沿って延びているプローブピン収容部と比較して、最も近い位置に配置されかつ隣接する一組のプローブピン収容部3の第1収容部62の中心P1、P2(P1、P3)間の距離Lを小さくして、最も近い位置に配置されかつ隣接するプローブピン10の配置間隔を狭くすることができる。これにより、狭ピッチで複数のプローブピン10を配置可能な検査ユニット1を実現できる。
また、角度θ1および角度θ2は、それぞれ、30度以上、60度以下であるのが好ましい。これは、角度θが30度よりも小さいまたは60度よりも大きい場合、仮想直線L1方向における第2収容部63の突出量が、角度θが30度から60度の範囲にある場合と比較して大きくなり、隣接するプローブピン10の配置間隔を十分に狭くすることが難しくなるためである。すなわち、第2収容部63の各々を、コイルばね20の中心線CL1に沿った平面視において、仮想直線L1、L2に対して30度から60度の角度を成す方向に突出して配置することで、狭ピッチでプローブピン10を配置可能な検査ユニット1をより確実に実現できる。
なお、第1実施形態の検査ユニット1では、角度θ1および角度θ2=45度になるように各第2収容部63を配置している。これにより、距離Lを最も小さくでき、かつ、プローブピン収容部3の外縁間の最短距離を最も大きくすることができるので、ハウジング2の成形性が向上する。
ところで、近年、集積回路の小型化に伴って、その検査に用いる検査ユニットの各プローブピンの小型化、並びに、各プローブピンの配列の狭ピッチ化も要請されている。
例えば、2つのプランジャをコイルばねの内部で連結する内ばね方式のプローブピンでは、2つのコンタクトピンをその内部に摺動可能に配置可能なコイルばねを用いる必要がある。しかし、このような内ばね方式のプローブピンでは、プランジャの加工精度およびコイルばねの加工限界により、小型化を図れない場合がある。そこで、2つのプランジャをコイルばねの外部で連結する外ばね方式を採用して、プローブピンの小型化を図ることが考えられる。
外ばね方式のプローブピンでは、内ばね方式のプローブピンと比較して、コイルばねの直径を小さくすることができるので、内ばね方式のプローブピンよりも狭ピッチでプローブピンを配置できるが、内ばね方式のプローブピンのように、2つのプランジャがコイルばねによって支持されない。このため、外ばね方式のプローブピンでは、組み合わせた状態で検査ユニットのハウジングに収容することが難しい場合がある。この場合、各プランジャを別々にハウジングに収容して、ハウジング内でプローブピンを組み合わせることになる。しかし、コイルばねの中心線に沿って見た平面視において、2つのプランジャがコイルばねの外面よりも内側に位置しているプローブピンでは、各プランジャのコイルばねの中心線周りの姿勢を正確に制御できないため、各プランジャを組み合わせるのが難しく、組立性が悪化するおそれがある。
また、各プランジャのコイルばねの中心線周りの姿勢は、プローブピンが小型になればなるほど、検査ユニットに収容されるプローブピンの数が増えれば増えるほど、正確に制御することが難しくなり、プローブピンの組立性が悪化する可能性も高くなる。すなわち、コイルばねの中心線に沿って見た平面視において、2つのプランジャがコイルばねの外面よりも内側に位置しているプローブピンを用いる場合、狭ピッチで複数のプローブピンを配置可能な検査ユニットの実現はかなり困難である。
第1実施形態の検査ユニット1では、第1プランジャ30および第2プランジャ40の姿勢制御用腕部34、44によって、プローブピン収容部3に収容されたプローブピン10の第1プランジャ30および第2プランジャ40の中心線CL1周りの姿勢を正確かつ容易に制御できる。このため、例えば、プローブピン収容部3に第1プランジャ30および第2プランジャ40を別々に収容して、プローブピン収容部3の内部で第1プランジャ30および第2プランジャ40を容易に組み合わせることができ、プローブピン10の組立性を向上させることができる。すなわち、狭ピッチで複数のプローブピン10を配置可能な検査ユニット1を容易に実現することができる。
姿勢制御用腕部34、44は、本体部31、41からコイルばね20の外面近傍でかつコイルばね20の中心線CL1に沿って延びていればよく、抜け止め保持部33、43から延びる場合に限らない。
第2プランジャ40は、一対の脚部45、46を設ける場合に限らず、例えば、一対の脚部45、46のいずれか一方のみであってもよい。
一対の脚部45、46の各先端部の対向面に、一対の突出部451、461を設けたが、これに限らない。第1プランジャ30と第2プランジャ40との間の接触信頼性が担保できるのであれば、一対の突出部451、461は省略しても構わない。
第1,第2プランジャ30,40は、電鋳法に限らず、可能であれば、任意の製造方法を採用することができる。
コイルばね20の自然長は、プローブピン10および検査ユニット1の設計等に応じて、適宜変更できる。すなわち、第1実施形態のプローブピン10は、ハウジング2のプローブピン収容部3に、第1プランジャ30の接触部35がコイルばね20の外部に露出した状態で収容されているが、これに限らない。例えば、プローブピン10は、ハウジング2のプローブピン収容部3に、第1プランジャ30の接触部35がコイルばね20の内部に位置した状態で収容されていてもよい。この場合、各プローブピン10は、第1接点32および第2接点42に力を加えてコイルばね20を収縮させたときに、第1プランジャ30の接触部35がコイルばね20の外部に露出して第2プランジャ40の一対の脚部45、46の一対の突出部451、461と接触するように構成すればよい。
検査ユニット1のハウジング2は、第1ハウジング50および第2ハウジング60で構成する場合に限らない。検査ユニット1のハウジングは、3つ以上のハウジングで構成してもよい。また、ハウジング2のプローブピン収容部3の数は6つに限らず、検査ユニット1の設計等に応じて、任意に変更できる。
各プローブピン収容部3は、正方形の格子状に配置されている場合に限らない。例えば、各プローブピン収容部3は、矩形の格子状に配置されていてもよいし、図8に示すように、コイルばね20の中心線CL1に沿った平面視において、各プローブピン収容部3をいわゆる千鳥状に配置されていてもよい。
第2収容部63は、全て同一方向に突出して配置される場合に限らない。例えば、図9に示すように、最も近い位置に配置されかつ隣接するプローブピン収容部の第2収容部が、相互に異なる方向に突出して配置されていてもよい。これにより、第1接点32および第2接点42が接触する検査対象または検査装置の端子の形状および配置等に応じて、接触面積が最も大きくなるようにプローブピン10毎に第1接点32および第2接点42のコイルばね20の中心線CL1周りの姿勢を制御することができる。その結果、検査ユニット1に収容されたプローブピン10と検査対象または検査装置との間の接触信頼性を高めることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態のプローブピン110は、図10および図11に示すように、第1プランジャ30のみに1つの姿勢制御用腕部134を設けた点で、第1実施形態のプローブピン10とは異なっている。なお、第2実施形態では、第1実施形態と同一部分に同一参照番号を付して説明を省略し、第1実施形態と異なる点について説明する。
第1プランジャ30は、図10および図11に示すように、第1本体部31と、第1接点32と、抜け止め保持部33と、姿勢制御用腕部134とを有している。姿勢制御用腕部134は、一方の抜け止め保持部33の第1本体部31から離れた端部から、コイルばね20の外面近傍に沿って、後述する第2プランジャ40の接触部48の近傍まで延びている。また、姿勢制御用腕部134には、第1プランジャ30および第2プランジャ40の上下方向の相対的な移動に連動して、第2プランジャ40の接触部48に接触および開離する先端部351が設けられている。
また、第1本体部31のコイルばね20に近い下端部には、第1本体部31からコイルばね20の中心線CL1に沿って延びている第1挿入部36が設けられている。この第1挿入部36は、コイルばね20の内部に位置している。
第2プランジャ40は、図10および図11に示すように、第2本体部41と、第2接点42と、抜け止め保持部43とを有している。第1プランジャ30の姿勢制御用腕部134に対向する抜け止め保持部43には、接触部48が設けられている。
また、第2本体部41のコイルばね20に近い上端部には、第2本体部41からコイルばね20の中心線CL1に沿って延びている第2挿入部47が設けられている。この第2挿入部47は、コイルばね20の内部に位置していると共に、第1プランジャおよび第2プランジャ40とが上下方向に相対的に移動しても第1プランジャ30の第1挿入部36に接触しないように設けられている。
第2実施形態のプローブピン110が収容された検査ユニット1では、図12に示すように、1つの第1収容部62に対して1つの第2収容部63が連通されている。なお、図12では、プローブピン110を省略している。
このように、第2実施形態のプローブピン110では、第1プランジャのみに1つの姿勢制御用腕部134を設けているので、第1実施形態のプローブピン10よりも小型化を図れる。
なお、姿勢制御用腕部134は、第1プランジャ30および第2プランジャ40の少なくともいずれかに、少なくとも1つ設けられていればよい。すなわち、第2プランジャ40のみに1つの姿勢制御用腕部を設けてもよいし、第1実施形態のプローブピン10のように、第1プランジャ30および第2プランジャ40の各々に、コイルばね20の中心線CL1に対して対称に2つの姿勢制御用腕部を設けてもよい。
以上、図面を参照して本発明における種々の実施形態を詳細に説明したが、最後に、本発明の種々の態様について説明する。
本発明の第1態様のプローブピンは、
中心線に沿って伸縮するコイルばねと、
前記コイルばねの前記中心線に沿った方向の両側にそれぞれ前記コイルばねに対して直列的に設けられていると共に、前記コイルばねの外部で互いに接触可能に配置され、かつ、前記中心線に沿って相対的に移動可能に配置された第1プランジャおよび第2プランジャと、
を備え、
前記第1プランジャおよび第2プランジャの各々が、
前記中心線に沿って延びている本体部と、
前記中心線上でかつ前記本体部の前記コイルばねから遠い一端部に設けられた接点と、
前記中心線上でかつ前記本体部の前記コイルばねに近い他端部に設けられ、かつ、前記本体部から前記中心線に交差する方向に沿って前記コイルばねの外面よりも外側の位置まで延びていると共に、前記コイルばねの前記中心線に沿った方向の端部に接触して前記コイルばねを抜け止め保持する抜け止め保持部と、
を有し、
前記第1プランジャおよび前記第2プランジャの相対的な移動により、前記コイルばねが、前記第1プランジャの前記抜け止め保持部と前記第2プランジャの前記抜け止め保持部との間で前記中心線沿いに伸縮するように配置されており、
前記第1プランジャおよび前記第2プランジャの少なくともいずれかに、前記本体部から前記コイルばねの外面近傍でかつ前記中心線に沿って延びて前記接点の前記中心線周りの姿勢を制御する姿勢制御用腕部が設けられている。
第1態様のプローブピンによれば、第1プランジャおよび第2プランジャに、コイルばねの外面近傍に沿って延びかつ接点のコイルばねの中心線周りの姿勢を制御する姿勢制御用腕部がそれぞれ設けられている。各姿勢制御用腕部を位置決めしてコイルばねの中心線周りの回転を規制することにより、接点のコイルばねの中心線周りの姿勢を正確かつ容易に制御することができる。
本発明の第2態様のプローブピンでは、
前記姿勢制御用腕部が、前記抜け止め保持部から前記コイルばねの外面近傍でかつ前記中心線に沿って延びて設けられている。
第2態様のプローブピンによれば、プローブピンの小スペース化を図れる。
本発明の第3態様のプローブピンでは、
前記姿勢制御用腕部が、前記抜け止め保持部と同一面内に位置し、かつ、前記中心線に対して対称に2つ設けられている。
第3態様のプローブピンによれば、プローブピンの接点の姿勢をより正確かつ容易に制御することができる。
本発明の第4態様の検査ユニットでは、
請求項1から3のいずれか1つに記載の複数のプローブピンと、
前記第1プランジャの前記接点および前記第2プランジャの前記接点が外部に位置した状態で前記プローブピンを収容し、かつ、前記第1プランジャおよび前記第2プランジャを前記中心線に沿って相対的に移動可能にそれぞれ支持すると共に、相互に並列に配列された複数のプローブピン収容部を有するハウジングと、
を備え、
前記プローブピン収容部の各々が、前記コイルばねを収容する第1収容部と、前記第1収容部に連通しかつ前記第1収容部から前記プローブピン収容部の配列方向に突出して配置されていると共に、前記姿勢制御用腕部を前記中心線に沿って相対的に移動可能に収容しかつ収容された前記姿勢制御用腕部の前記中心線周りの回転を規制する第2収容部と、を有する。
第4態様の検査ユニットによれば、第1収容部に連通しかつ第1収容部からプローブピン収容部の配列方向に突出して配置されていると共に、姿勢制御用腕部を中心線に沿って相対的に移動可能に収容しかつ収容された姿勢制御用腕部の中心線周りの回転を規制する第2収容部によって、プローブピン収容部に収容されたプローブピンの接点のコイルばねの中心線周りの姿勢を正確かつ容易に制御できる。
本発明の第5態様の検査ユニットでは、
前記第2収容部の各々が、前記配列方向沿いの平面視において、前記第1収容部から、最も近い位置に配置されかつ隣接する一組の前記プローブピン収容部の前記第1収容部の中心間を結んだ仮想直線に対して交差する方向に突出して配置されている。
第5態様の検査ユニットによれば、第2収容部が仮想直線に沿って延びているプローブピン収容部と比較して、最も近い位置に配置されかつ隣接する一組のプローブピン収容部の第1収容部の中心間の距離を小さくして、最も近い位置に配置されかつ隣接するプローブピンの配置間隔を狭くすることができる。これにより、狭ピッチでプローブピンを配置可能な検査ユニットを実現できる。
本発明の第6態様の検査ユニットでは、
前記第2収容部の各々が、前記配列方向沿いの平面視において、前記仮想直線に対して30度から60度の角度を成す方向に突出して配置されている。
第6態様の検査ユニットによれば、狭ピッチでプローブピンを配置可能な検査ユニットをより確実に実現できる。
本発明の第7態様の検査ユニットでは、
前記第2収容部の各々が、前記配列方向沿いの平面視において、前記仮想直線に対して45度の角度を成す方向に突出して配置されている。
第7態様の検査ユニットによれば、ハウジングの成形性が向上する。
なお、前記様々な実施形態または変形例のうちの任意の実施形態または変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。また、実施形態同士の組み合わせまたは実施例同士の組み合わせまたは実施形態と実施例との組み合わせが可能であると共に、異なる実施形態または実施例の中の特徴同士の組み合わせも可能である。
本発明のプローブピンは、例えば、カメラあるいは液晶パネルの検査に用いる検査ユニットに適用できる。
1 検査ユニット
2 ハウジング
3 プローブピン収容部
10,110 プローブピン
20 コイルばね
30 第1プランジャ
31 第1本体部
32 第1接点
33 抜け止め保持部
331 端面
34,134 姿勢制御用腕部
35 接触部
351 先端部
36 第1挿入部
40 第2プランジャ
41 第2本体部
411 矩形板部
42 第2接点
43 抜け止め保持部
44 姿勢制御用腕部
45,46 脚部
451,461 突出部
452,462 接触面
453,463 端面
47 第2挿入部
48 接触部
50 第1ハウジング
51 第1貫通孔
60 第2ハウジング
61 第2貫通孔
611 孔部
612 段部
62 第1収容部
63 第2収容部
CL1 コイルばねの中心線
CL2 第1プランジャの中心線
CL3 第2プランジャの中心線
P1,P2,P3 第1収容部の中心
L1,L2,L3 仮想直線

Claims (7)

  1. 中心線に沿って伸縮するコイルばねと、
    前記コイルばねの前記中心線に沿った方向の両側にそれぞれ前記コイルばねに対して直列的に設けられていると共に、前記コイルばねの外部で互いに接触可能に配置され、かつ、前記中心線に沿って相対的に移動可能に配置された第1プランジャおよび第2プランジャと、
    を備え、
    前記第1プランジャおよび第2プランジャの各々が、
    前記中心線に沿って延びている本体部と、
    前記中心線上でかつ前記本体部の前記コイルばねから遠い一端部に設けられた接点と、
    前記中心線上でかつ前記本体部の前記コイルばねに近い他端部に設けられ、前記本体部から前記中心線に交差する方向に沿って前記コイルばねの外面よりも外側の位置まで延びていると共に、前記コイルばねの前記中心線に沿った方向の端部に接触して前記コイルばねを抜け止め保持する抜け止め保持部と、
    を有し、
    前記第1プランジャおよび前記第2プランジャの相対的な移動により、前記コイルばねが、前記第1プランジャの前記抜け止め保持部と前記第2プランジャの前記抜け止め保持部との間で前記中心線沿いに伸縮するように配置されており、
    前記第1プランジャおよび前記第2プランジャの少なくともいずれかに、前記本体部から前記コイルばねの外面近傍でかつ前記中心線に沿って延びて前記接点の前記中心線周りの姿勢を制御する姿勢制御用腕部が設けられている、プローブピン。
  2. 前記姿勢制御用腕部が、前記抜け止め保持部から前記コイルばねの外面近傍でかつ前記中心線に沿って延びて設けられている、請求項1に記載のプローブピン。
  3. 前記姿勢制御用腕部が、前記抜け止め保持部と同一面内に位置し、かつ、前記中心線に対して対称に2つ設けられている、請求項1または2に記載のプローブピン。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の複数のプローブピンと、
    前記第1プランジャの前記接点および前記第2プランジャの前記接点が外部に位置した状態で前記プローブピンを収容し、かつ、前記第1プランジャおよび前記第2プランジャを前記中心線に沿って相対的に移動可能にそれぞれ支持すると共に、相互に並列に配列された複数のプローブピン収容部を有するハウジングと、
    を備え、
    前記プローブピン収容部の各々が、前記コイルばねを収容する第1収容部と、前記第1収容部に連通しかつ前記第1収容部から前記プローブピン収容部の配列方向に突出して配置されていると共に、前記姿勢制御用腕部を前記中心線に沿って相対的に移動可能に収容しかつ収容された前記姿勢制御用腕部の前記中心線周りの回転を規制する第2収容部と、を有する、検査ユニット。
  5. 前記第2収容部の各々が、前記配列方向沿いの平面視において、前記第1収容部から、最も近い位置に配置されかつ隣接する一組の前記プローブピン収容部の前記第1収容部の中心間を結んだ仮想直線に対して交差する方向に突出して配置されている、請求項4に記載の検査ユニット。
  6. 前記第2収容部の各々が、前記配列方向沿いの平面視において、前記仮想直線に対して30度から60度の角度を成す方向に突出して配置されている、請求項5に記載の検査ユニット。
  7. 前記第2収容部の各々が、前記配列方向沿いの平面視において、前記仮想直線に対して45度の角度を成す方向に突出して配置されている、請求項6に記載の検査ユニット。
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