JP2016050488A - エンジンのクランクシャフト軸受構造 - Google Patents

エンジンのクランクシャフト軸受構造 Download PDF

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Abstract

【課題】クランクシャフトをより安定して支持する。
【解決手段】ロアブロック20がロアブロック本体21とクランクシャフトの軸受部を構成するベアリングインサート30とで構成されるとともに、ベアリングインサート30がロアブロック本体21の材料よりも熱膨張の小さい材料で形成されるとともにロアブロック本体21に鋳ぐるみされた構造において、ベアリングインサート30のうちクランクシャフトの軸と直交する特定方向両端面31、31に、この特定方向内側に凹むとともにピストンの往復動方向に沿って延びる溝31cを形成し、ロアブロック本体21に、この溝31cと嵌合する嵌合部25を形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、クランクシャフトの軸受部を構成するベアリングインサートを備え、当該ベアリングインサートがロアブロック本体に鋳ぐるみされたエンジンのクランクシャフト軸受構造に関する。
従来から、エンジンブロックに、ブロック本体よりも剛性の高い軸受部を設けこの軸受部によってクランクシャフトを支持するものが知られている。
例えば、特許文献1には、V型エンジンのアルミニウム合金製のシリンダブロック本体およびロアブロック本体に鉄合金製の円弧状の軸受部材およびこの軸受部と突き合わされる軸受キャップが鋳ぐるみされたものが開示されている。
実開平2−103154号公報
車両の燃費性能向上および出力向上に伴う運転性の向上等の観点から、エンジンの圧縮比および出力を従来よりも高くすることが検討されている。ここで、エンジンを高圧縮比化等するとクランクシャフトへの荷重が増大する。そのため、高圧縮比化等されたエンジンにおいて、クランクシャフトの支持構造として特許文献1のような従来の構造を用いたのでは、クランクシャフトを十分に安定して支持できず、エンジン振動や騒音が増大するおそれがある。
具体的には、特許文献1の構造では、アルミニウム合金製のシリンダブロック本体等に剛性の高い鉄合金でクランクシャフトの軸受部が鋳ぐるみされていることで、軸受部によってクランクシャフトをある程度安定して支持することができるものの、ブロック本体側と軸受部側とで材料が異なるために、これら材料の熱膨張率の差に伴って軸受部とブロック本体との間の隙間が増大し、クランクシャフトから高荷重が加えられた際に軸受部がブロック本体に対して変位して、クランクシャフトを安定して支持できないおそれがある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、クランクシャフトをより安定して支持することのできるエンジンのクランクシャフト軸受構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためのものとして、本発明は、ピストンが所定の方向に沿って往復動するエンジンに設けられて、エンジンのシリンダブロックに締結されるロアブロックがロアブロック本体とエンジンのクランクシャフトの軸受部を構成するベアリングインサートとを含み、当該ベアリングインサートが上記ロアブロック本体の材料よりも熱膨張の小さい材料で形成されるとともにロアブロック本体に鋳ぐるみされたエンジンのクランクシャフト軸受構造において、上記ベアリングインサートは、その上記クランクシャフトの軸と直交する特定方向両端面に、この特定方向内側に凹むとともに上記ピストンの往復動方向に沿って延びる溝を有し、上記ロアブロック本体は、上記溝と嵌合する嵌合部を有することを特徴とするエンジンのクランクシャフト軸受構造を提供する(請求項1)。
本発明によれば、ベアリングインサートに形成された溝にロアブロック本体の嵌合部が嵌合しているため、クランクシャフトの軸受部を構成するベアリングインサートとロアブロック本体とを異なる材料で構成しつつ、ベアリングインサートとロアブロック本体との結合力を高めることができ、ベアリングインサートのロアブロックに対する変位を抑制してクランクシャフトをより確実に安定して支持することができる。特に、上記溝が、ベアリングインサートのクランクシャフトの軸と直交する特定方向の両端面に、この特定方向内側に凹むように、かつ、ピストンの往復動方向に沿って延びるよう形成されているため、ベアリングインサートがクランクシャフトの軸方向について変位するのを抑制することができ、ブロックの振動をより確実に抑制することができる。
本発明において、上記ロアブロックは、アルミニウム合金材料からなり、上記ベアリングインサートは、鋳鉄材料からなるのが好ましい(請求項2)。
このようにすれば、ロアブロック本体ひいてはロアブロックおよびエンジン全体を軽量化しつつ、ベアリングインサートの剛性を高く確保してクランクシャフトをより安定して支持することができる。
また本発明において、上記ロアブロックは、クランクシャフトの軸方向について互いに離間した位置に配置される複数個のベアリングインサートを含み、上記各ベアリングインサートは、上記ロアブロックと上記シリンダブロックとを締結するボルトが挿通される挿通孔、および、当該ボルトの頭部が当接されるボルト座面を有し、上記ロアブロック本体は、クランクシャフトの軸方向について互いに離間した位置に配置されて上記各ベアリングインサートがそれぞれ鋳ぐるみされる軸受支持部、および、これら軸受支持部間にわたって延びるベアリングビームを有し、上記ベアリングビームは、上記各軸受支持部のうち上記ベアリングインサートのボルト座面が配置される部分付近にわたって延びているのが好ましい(請求項3)。
この構成によれば、ロアブロックをシリンダブロックに締結するボルトの座面が熱膨張率の小さいベアリングインサートに形成されるため、ロアブロックの熱膨張に伴ってボルトの締結力が変化するのを抑制することができる。また、熱膨張率の小さいベアリングインサートは、その多くが剛性の高い材料からなるため、軸受支持部のボルト座面においてボルト締結力を安定化させることができる。さらに、軸受支持部のボルト座面付近の部分間がベアリングビームにより連結されるため、この部分ひいてはボルト締結部の変位を抑制することができ、ロアブロックのシリンダブロックに対する変位すなわちエンジンの振動を抑制することができる。
以上説明したように、本発明のエンジンのクランクシャフト軸受構造によれば、クランクシャフトをより安定して支持することができる。
本発明の一実施形態に係るエンジンブロックの下部を示す断面図である。 図1のII−II線で切断した状態のロアブロックを示す概略斜視図である。 ベアリングインサートを示した図である。 図1のII−II線断面図の一部を拡大して示した図である。 図4の一部を拡大して示した図である。 従来の軸受構造を示した図である。 図6の一部を拡大して示した図である。
本発明のエンジンのクランクシャフト支持構造に係る実施形態について、図面を参照して説明する。
本発明に係る構造が適用されるエンジンは、ピストンが所定の方向に往復動する往復動式エンジンであり、エンジンの出力軸であるクランクシャフトは、コネクティングロッドを介してピストンに連結されている。以下、ピストンの往復動方向を上下方向といい、ピストン側を上、クランクシャフト側を下という。また、この上下方向およびクランクシャフトの軸方向と直交する方向(特定方向、図1の左右方向)をエンジン幅方向という。
また、ここでは、エンジンが複数の気筒を有する多気筒エンジンの場合について説明する。
図1は、エンジンブロックの下部を示した断面図である。この図1に示すように、エンジンには、内側に気筒が形成されるシリンダブロック10と、シリンダブロック10の下部に配置されるロアブロック20とが設けられている。
ロアブロック20はシリンダブロック10にボルト50により締結されており、シリンダブロック10には、このボルト50が螺合するねじ穴13が形成されている。
クランクシャフト(不図示)は、シリンダブロック10とロアブロック20との間に挟み込まれるようにして配置されており、シリンダブロック10およびロアブロック20には、それぞれ、クランクシャフトの上部および下部を囲むクランクシャフト挿通孔12、22が形成されている。
ロアブロック20は、ロアブロック本体21と、クランクシャフトの軸受部として機能する複数のベアリングインサート30とを含んでいる。本実施形態では、ロアブロック本体21は比重の小さいアルミニウム合金からなり、ベアリングインサート30は、アルミニウム合金よりも剛性が高く熱膨張率が小さい鋳鉄からなる。例えば、ロアブロック本体21は、熱膨張率が22×10−6(1/K)のADC10あるいはADC12等で形成され、ベアリングインサート30は、熱膨張率が12×10−6(1/K)のFCD450またはFCD550等で形成されている。
各ベアリングインサート30は、ロアブロック本体21に鋳ぐるみされている。すなわち、ロアブロック20の型に別途形成されたベアリングインサート30が配置され、この配置状態で上記型にアルミニウム合金が流し込まれて鋳造され、これにより、鉄合金からなるベアリングインサート30とアルミニウム合金からなるロアブロック本体21とが一体化されたロアブロック20が形成される。
ロアブロック本体21の概要について説明する。
図2は、図1のII−II線で切断した状態のロアブロックを示す概略斜視図である。図1および図2に示すように、ロアブロック本体21は、エンジン幅方向両端部に設けられてクランクシャフトの軸方向に延びる側壁21a、21aを有している。
ロアブロック本体21は、これら側壁21a、21a間にわたってエンジンの幅方向に延びる複数の軸受支持部23を有している。これら軸受支持部23は、クランクシャフトの軸方向に互いに離間した位置配置されており、これら軸受支持部23間の空間内で、各コネクティングロッド(コネクティングロッドの下部)が上下に移動するようになっている。
また、ロアブロック本体21は、その下端部に設けられて、各軸受支持部23間にわたって延びる板状の2枚のベアリングビーム26、26を有している。これらベアリングビーム26、26は、エンジン幅方向に離間した位置において、各軸受支持部23の下部を連結するようにクランクシャフトの軸方向に延びている。より詳細には、ベアリングビーム26、26は、ベアリングインサート30の後述する脚部36の下端部付近を連結するように延びている。
次に、ベアリングインサート30の詳細構造について説明する。図3は、ベアリングインサート30の概略斜視図である。
図1〜図3に示すように、ベアリングインサート30は、クランクシャフトの軸方向に所定の幅を有し、上下方向およびエンジン幅方向に延びるブロック状の部材である。
各ベアリングインサート30は、各軸受支持部23内にそれぞれ一つずつ鋳ぐるみされており、それぞれ、軸受支持部23のうちエンジンの幅方向略中央部分に配置されている。
上記の通り、ベアリングインサート30は、クランクシャフトの軸受部として機能しており、ベアリングインサート30の上端面30aは、ロアブロック20の上端面において露出している。そして、このベアリングインサート30の上端面30aには、そのエンジンの幅方向略中央に、半円状に凹む受け部32が形成されている。この受け部32には、金属製の軸受メタル(不図示)が配置され、クランクシャフトの下部は、この軸受メタルを介して受け部32により支持される。
ベアリングインサート30のエンジン幅方向両端面31,31には、それぞれ、この幅方向内側(幅方向中央側)に向かって凹み上下に延びる溝35cがそれぞれ形成されている。具体的には、ベアリングインサート30のエンジン幅方向両側部には、クランクシャフトの軸方向について互いに平行に延びる板状の側壁35a、35bが設けられており、これら側壁35a、35bの間に溝35cが区画されている。
本実施形態では、各溝35cは、ベアリングインサート30のエンジン幅方向両側部のうちその上端よりも下側の部分から下方に延びている。すなわち、ベアリングインサート30の上端部分34には、溝35cが形成されておらず、この上端部分34は、剛性が確保されるようになっている。そして、このように本実施形態では溝35cの上端は塞がれる一方、溝35cの下端は下方に開口している。
ベアリングインサート30のうち受け部32よりもエンジン幅方向外側、かつ、溝35cよりもエンジン幅方向内側の部分には、ベアリングインサート30を上下に貫通して、上記ボルト50が挿通される貫通孔33が形成されている。
本実施形態では、ベアリングインサート30のうち貫通孔33が形成される部分(以下、脚部という)36は、他の部分よりも下方に延びており、各側壁35a、35bは、この脚部36の下端すなわちベアリングインサート30の下端よりも上側の部分でとまっている。また、ベアリングインサート30のうち脚部36間に位置する部分は上方に凹んでいる。この凹み部分には、その下端面から上方に2つの孔39、39が形成されており、ベアリングインサート30ひいてはロアブロック20の軽量化が図られている。
本実施形態では、各脚部36の下端面30bはロアブロック20の下端面において露出しており、脚部36の下端面30bが、ボルト50の座面、すなわち、ボルト50の頭部51と当接するボルト座面として機能するようになっている。
以上のように構成されたベアリングインサート30は、上記の通り、ロアブロック本体21の軸受支持部23にそれぞれ鋳ぐるみされる。そのため、各軸受支持部23の一部は、ベアリングインサート30の周囲を取り囲むような形状を有している。
具体的には、図2および図2の一部を拡大した図3に示すように、各軸受支持部23には、内側にベアリングインサート30が配置されるベアリング挿入孔24が形成されている。そして、このベアリング挿入孔24の内周面には、ベアリングインサート30の溝35c内に挿入される部分が形成されている。すなわち、ベアリング挿入孔24の内周面のうち、ベアリングインサート30のエンジン幅方向両端面31,31と対向する部分には、エンジン幅方向内側に突出して溝35c内に入り込み、溝35cと嵌合する嵌合部25が形成されている。
また、各軸受支持部23のうち、ベアリングインサート30の脚部36間に配置される部分には、上方に突出して孔39内に挿入される突起部が形成されている。
ここで、上記のように、ベアリングインサート30の上端面30aは、ロアブロック20の上面において露出するよう構成されており、ベアリングインサート30は、その上端面30aが外部に露出する状態で軸受支持部23内に鋳ぐるみされる。
一方、上記のように、ベアリングインサート30の脚部36の下端面30bも、ロアブロック20の下端面において露出するよう構成されているが、本実施形態では、脚部36の下方をアルミニウム合金で覆った状態で鋳造し、その後、脚部36の下端面30bよりも下方に位置するアルミニウム合金を削って脚部36の下端面30bを露出する。詳細には、脚部36の下端部付近を連結するようにアルミニウム合金によってベアリングビーム26、26が形成され、このベアリングビーム26、26のうち脚部36の下端面30bと対向する部分が削られる。
以上のように構成されたロアブロック20では、ロアブロック本体21が比重の小さいアルミニウム合金で形成され、ベアリングインサート30が剛性の高い鋳鉄で形成されるため、ロアブロック本体21ひいてはロアブロック20およびエンジン全体を軽量化しつつ、クランクシャフトをベアリングインサート30によって安定して支持することができる。
しかも、ベアリングインサート30に上記のような溝35cが形成され、かつ、ロアブロック本体21にこの溝35cと嵌合する嵌合部25が形成されており、これにより、ベアリングインサート30とロアブロック本体21との結合力が高められているため、ベアリングインサート30が、ロアブロック本体21との熱膨張差によって、ロアブロック本体21に対して変位するのを抑制することができ、シリンダブロックの振動をより確実に抑制することができる。
図5、図6および図7を用いて具体的に説明する。図5は、図4の一部を拡大して示した図である。図6および図7は、従来の構造、詳細には、ベアリングインサート130に溝35cが形成されておらず、ベアリングインサート130のエンジン幅方向両側部が単純に外側に膨出するように湾曲する形状を有し、ロアブロック本体121のベアリング挿入孔124の内周面のエンジン幅方向両側部がこの湾曲する面に対向して単純に湾曲する形状を有する構造を示した図であって、それぞれ図4および図5に対応する図である。
ロアブロック本体21、121をアルミニウム合金で形成し、ベアリングインサート30、130を鋳鉄で形成した場合には、ベアリングインサート30、130の熱膨張率がロアブロック本体21、121の熱膨張率よりも小さいために、エンジンの駆動等に伴ってロアブロック20の温度が上昇すると、ベアリングインサート30、130に対してロアブロック本体21、121は相対的に大きく膨張する。
このとき、図6および図7に示す従来の構造では、ロアブロック本体121が図7の実線で示す状態から図7の破線で示すような状態に変化し、ベアリングインサート130の外側全体に大きな隙間が生じる。その結果、この構造では、エンジンの駆動に伴って、ベアリングインサート130がロアブロック本体121に対してクランクシャフトの軸方向大きく振動してしまい、シリンダブロックの振動が大きくなる。
詳細には、燃焼に伴いピストンおよびコンロッドが下方に押し下げられると、クランクシャフトのうちコンロッドが接続されている部分、すなわち、クランクシャフトのうちベアリングインサート130により支持されている部分からクランクシャフトの軸方向にずれた位置に大きな荷重が加えられる。このとき、上記のようにベアリングインサート130の外周全体に大きな隙間が存在すると、ベアリングインサート130は、上記荷重を受けてクランクシャフトの軸方向に傾いてしまう。そのため、エンジンブロックの振動およびこの振動に伴う騒音が増大してしまう。
これに対して、図5に示すように、本実施形態に係る構造においても、ロアブロック本体21がベアリングインサート30よりも相対的に大きく熱膨張することに伴い、ベアリングインサート30のクランクシャフトの軸方向両端面とベアリング挿入孔24の内周面との間には比較的大きな隙間X1が生じるが、本実施形態に係る構造では、上記熱膨張によって溝35cの内側面と嵌合部25との間の隙間X2は小さくなる。詳細には、嵌合部25が溝35cに対して相対的に大きく熱膨張することで、嵌合部25のクランクシャフト軸方向両端面25a、25bがベアリングインサート30の側壁35a、35bに向かって膨張する結果、これらの間の隙間X2、X2が小さくなる。そのため、本実施形態に係る構造では、この嵌合部25によってベアリングインサート30の側壁35a、35bひいてはベアリングインサート30のクランクシャフトの軸方向の変位を抑制することができ、エンジンの振動を小さく抑えることができる。
さらに、本実施形態に係る構造では、剛性が高く熱膨張率の小さいベアリングインサート30の脚部36の下端面30bがボルト座面30bとして機能するよう構成されている。そのため、ボルト50ひいてはロアブロック20を安定してシリンダブロック10に固定することができ、ロアブロック20のシリンダブロック10に対する変位すなわちエンジンの振動および振動に伴い生じる騒音をより小さく抑えることができる。
また、本実施形態では、各軸受支持部23のうちこのボルト座面30bが形成される脚部36の下端面30b付近どうしが、互いにベアリングビーム26、26により連結されている。そのため、このボルト座面30bの変位をより一層抑制することができ、エンジンの振動および騒音をより確実に抑えることができる。
ここで、上記溝35cは、ベアリングインサート30のエンジン幅方向両端面31の上下方向全体にわたって形成されてもよい。ただし、上記実施形態のように、溝35cを、ベアリングインサート30の上端よりも下側の部分から下方に延びるように形成すれば、このベアリングインサート30の上端部分34ひいては貫通孔33が開口するベアリングインサート30の上端面30a付近の剛性を確保することができ、ベアリングインサート30の耐久性を高めることができる。
また、上記実施形態では、上記溝35cの下端を下方に開口させた場合について説明したが、この下端を塞ぐようにしてもよい。ただし、溝35cの上端あるいは下端の少なくとも一方を開口させておけば、ベアリングインサート30をロアブロック本体21に鋳ぐるみする場合に、ロアブロック本体21側の材料(アルミニウム合金等)の溝35c内への流入量を確保して、ロアブロック本体21とベアリングインサート30との結合力をより高く確保することができる。
また、上記実施形態では、ベアリングインサート30の脚部36の下端面30bがボルト座面30bとして機能するよう構成されているが、これに限ることなく、ベアリングインサート30の脚部36の下方を鋳造時にアルミニウム合金で覆い、その下面部にボルト座面を形成するようにしてもよい。
また、ロアブロック本体21およびベアリングインサート30の具体的材料は上記に限らない。
20 ロアブロック
21 ロアブロック本体
25 嵌合部
30 ベアリングインサート
30b ボルト座面
31c 溝

Claims (3)

  1. ピストンが所定の方向に沿って往復動するエンジンに設けられて、エンジンのシリンダブロックに締結されるロアブロックがロアブロック本体とエンジンのクランクシャフトの軸受部を構成するベアリングインサートとを含み、当該ベアリングインサートが上記ロアブロック本体の材料よりも熱膨張の小さい材料で形成されるとともにロアブロック本体に鋳ぐるみされたエンジンのクランクシャフト軸受構造において、
    上記ベアリングインサートは、その上記クランクシャフトの軸と直交する特定方向両端面に、この特定方向内側に凹むとともに上記ピストンの往復動方向に沿って延びる溝を有し、
    上記ロアブロック本体は、上記溝と嵌合する嵌合部を有することを特徴とするエンジンのクランクシャフト軸受構造。
  2. 請求項1に記載のエンジンのクランクシャフト軸受構造において、
    上記ロアブロック本体は、アルミニウム合金材料からなり、
    上記ベアリングインサートは、鋳鉄材料からなることを特徴とするエンジンのクランクシャフト軸受構造。
  3. 請求項1または2に記載のエンジンのクランクシャフト軸受構造において、
    上記ロアブロックは、クランクシャフトの軸方向について互いに離間した位置に配置される複数個のベアリングインサートを含み、
    上記各ベアリングインサートは、上記ロアブロックと上記シリンダブロックとを締結するボルトが挿通される挿通孔、および、当該ボルトの頭部が当接されるボルト座面を有し、
    上記ロアブロック本体は、クランクシャフトの軸方向について互いに離間した位置に配置されて上記各ベアリングインサートがそれぞれ鋳ぐるみされる軸受支持部、および、これら軸受支持部間にわたって延びるベアリングビームを有し、
    上記ベアリングビームは、上記各軸受支持部のうち上記ベアリングインサートのボルト座面が配置される部分付近にわたって延びていることを特徴とするエンジンのクランクシャフト軸受構造。
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