JP2017089470A - 内燃機関のシリンダヘッド構造及び内燃機関 - Google Patents

内燃機関のシリンダヘッド構造及び内燃機関 Download PDF

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Abstract

【課題】シリンダヘッドの上部に一体構造のカムキャリアを載置した内燃機関において、シリンダヘッドとカムキャリアの接続箇所に対するフレッチング摩耗による損傷を抑制できると共に、各カムベアリングの同軸加工精度を維持できて、各カムベアリングの摩耗や焼き付きを抑制できる内燃機関のシリンダヘッド構造及び内燃機関を提供する。
【解決手段】カムキャリア20を、カムシャフト30の軸方向と平行に設けられる1対の縦フレーム21と、該1対の縦フレーム21に互いに離間して接続され、かつ、カムシャフト30をカムベアリング31で支持する、複数の横フレーム22とで構成すると共に、縦フレーム21において、隣接する横フレーム22の間の壁面23の内、少なくとも1つの壁面23aに、熱膨張に起因する、カムベアリング31のカムシャフト30に対する相対位置及び傾斜角度の変化量を抑制する柔構造40を設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、シリンダヘッドの上部に一体構造のカムキャリアを載置した内燃機関のシリンダヘッド構造及び内燃機関に関する。
一般に、ディーゼルエンジン等の内燃機関の多くは、気筒(シリンダ)を複数設けた多気筒エンジンとして構成されている。この多気筒エンジンで動弁機構にOHC(オーバーヘッドカムキャリア)を採用している場合は、各気筒の内の上部に配設した吸気弁及び排気弁の開閉を行うためのカムを複数備えたカムシャフトを備え、このカムシャフトをシリンダヘッドの上部に設けたカムキャリアに回動可能に支持している。
この多気筒OHCエンジンでは、このカムキャリアは、カムシャフトの軸方向と平行に設けられる1対の縦フレームと、この1対の縦フレームに互いに離間して接続される複数の横フレームとを有しており、この横フレームは、エンジンの気筒を挟むように気筒数に対応して設けられ、この横フレームに配設されたカムベアリングでカムシャフトを支持している。
そして、各々の気筒に対するカムベアリング位置の加工において同軸度の精度が信頼性や耐久性に大きな影響を与えるので、カムシャフトのカムを正確な位置に配置できるように、縦フレームと横フレームを一体化され、一体構造として同軸加工する構成が使用されている。この一体構造のカムキャリアはボルトによりシリンダヘッドに固定される。
しかしながら、シリンダヘッドの上部に一体構造のカムキャリアを固定した内燃機関では、カムキャリアとシリンダヘッドの間で温度差が発生するような、エンジンの運転条件、例えば、冷間時等の低負荷運転から急に高負荷運転に移行する運転条件や、高負荷運転から急に低負荷運転または無負荷運転(エンジンブレーキ作動状態)に移行する運転条件においては、シリンダヘッドとカムキャリアとの間の熱温度差による相対変位が生じたり、カムキャリアにおいてシリンダヘッドへの接触面と反対側の上面側との間の熱膨張差に起因する熱変形が発生したりするという問題がある。
つまり、急激なエンジン運転状態の変化では、エンジンの気筒における発熱量が大きく変化して、シリンダヘッドの温度が変化するため、シリンダヘッドとカムキャリアの間で、温度差が生じ、この温度差による熱膨張差で相対変位が生じるため、微小な往復滑りが繰り返し作用したときに生じる表面損傷であるフレッチング摩耗が発生する。
一方、カムキャリアのシリンダヘッドと接していて温度がシリンダヘッドに追従し易い接触面側と、カムキャリアのシリンダヘッドと反対側で熱伝達が遅く、しかも放熱量が大きく、温度がシリンダヘッドに追従し難い上面側との間で、温度差が発生し、接触面側の熱膨張量と、上面側の熱膨張量との間に差が生じてしまうため、カムキャリア内で熱変形が生じる。この熱変形が生じると、カムベアリングの、カムシャフトに対する位置や傾斜度が変化してしまい、カムベアリングの摩耗や焼き付き等の不具合が生じることになる。
すなわち、図6に示すように、従来技術の内燃機関のシリンダヘッド構造1Xでは、定常状態で、カムキャリア20の温度が略均等であるときから、図7に示すように、シリンダヘッド10の温度が急上昇して更に熱膨張(ΔLb)すると、カムキャリア20の接触面20r側はシリンダヘッド10の熱膨張に追従して比較的大きな伸び量ΔLrとなるため、シリンダヘッド10の螺合されているボルト50の接触面20r側の位置Prも移動する。一方、放熱量の大きい上面20t側では温度上昇に追従できず、比較的小さな伸び量ΔLtとなるため、ボルト50の上面20t側の位置Ptは、接触面20r側の位置Prからずれてしまう。すなわち、カムキャリア20における熱膨張の差により熱変形してしまう。なお、説明のための図7では、図7の横方向のみの伸びに注目して、模式的に書いた図であり、上下など全体の伸びを正確に示してはいない。また、温度上昇時は、「ΔLb≧Lr≧Lt」となり、温度下降時には、「ΔLb≦Lr≦Lt」となる。
これに関連して、インテークカムシャフトジャーナル部とエキゾーストカムシャフトジャーナル部とのカム軸間ピッチが拡大し、バルブクリアランスが増大して異音が発生するのを防止するために、アルミ製のシリンダヘッド本体の上に、このシリンダヘッド本体と別体のカムキャリアを載置したシリンダヘッドにおいて、カムキャリアをアルミダイカスト製にするとともに、カムキャリアの中に鋳鉄製の軸受け部材を鋳込んで、カムキャリアの熱変形量を小とするシリンダヘッドが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このシリンダヘッドでは、アルミ製のカムキャリアに鋳鉄製の軸受部材を鋳込んでいるので、アルミニウム合金と鋳鉄で熱膨張率の差に起因して、特定の温度範囲以外では常に熱変形量の差による熱応力が作用することになるという問題が生じ、また、カムキャリアの熱膨張量を小さく抑え込んでいるため、シリンダヘッド本体とその上に載置されたカムキャリアとの間の相対変位が大きくなるという問題が生じる。
特開2002−205159号公報
本発明は、上記のことを鑑みてなされたものであり、その目的は、シリンダヘッドの上部に一体構造のカムキャリアを載置した内燃機関において、シリンダヘッドとカムキャリアの温度差が発生するようなエンジンの運転条件下においても、シリンダヘッドとカムキャリアの接続箇所に対するフレッチング摩耗による損傷を抑制できると共に、カムシャフトとカムベアリングの相対位置と相対角度の変化量を減少して、カムキャリアの横フレームに配置される各カムベアリングの同軸加工精度を維持できて、各カムベアリングの摩耗や焼き付きを抑制できる内燃機関のシリンダヘッド構造及び内燃機関を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の内燃機関のシリンダヘッド構造は、シリンダヘッドの上部に一体構造のカムキャリアを載置した内燃機関のシリンダヘッド構造において、前記カムキャリアを、カムシャフトの軸方向と平行に設けられる1対の縦フレームと、該1対の縦フレームに互いに離間して接続され、かつ、前記カムシャフトをカムベアリングで支持する、複数の横フレームとで構成すると共に、前記縦フレームにおいて、隣接する前記横フレームの間の壁面の内、少なくとも1つの壁面に、熱膨張に起因する、前記カムベアリングの前記カムシャフトに対する相対位置及び傾斜角度の変化量を抑制する柔構造を設けて構成される。
この構成によれば、この柔構造により、縦フレームのカムシャフトの軸方向の剛性を低下させることで、シリンダヘッドとカムキャリアの間の熱膨張差で生じる相対変位を吸収できるので、シリンダヘッドとカムキャリアの接触面におけるフレッチング摩耗による損傷を抑制することができる。
更に、この柔構造により、縦フレームのカムシャフトの軸方向の剛性を低下させることで、縦フレームの上面側と接触面側との間の熱膨張差を吸収して、言い換えれば、熱膨張差に相当する分だけ柔構造部分のカムシャフトの軸方向に変形することで、カムキャリア内で発生する温度不均等から生じる熱膨張差に起因する熱変形が、カムベアリングのカムシャフトに対する相対位置及び傾斜角度に及ぼす影響を減少でき、カムベアリングの摩耗や焼き付きの発生を抑制することができる。
また、上記の内燃機関のシリンダヘッド構造において、前記柔構造を、前記壁面の一部又は全部を、該壁面に垂直な方向に凸状にした凸形状構造とする。この凸形状構造は、例えば、カムキャリアの縦フレームの壁面をこの壁面に垂直な方向に対してプレス加工等することで容易に形成できる。そして、この構成によれば、プレス加工等の比較的簡易な加工により、カムキャリアの縦フレームに柔構造を形成することができ、また、既存のエンジンにも容易に適用することができる。
あるいは、上記の内燃機関のシリンダヘッド構造において、前記柔構造を、前記壁面の一部に、壁面の下面又は上面から高さ方向に切り込まれたスリットを少なくとも1つ設けたスリット形状構造とする。このスリット形状構造は、例えば、シリンダヘッドの高さ方向に切削加工等することで容易に形成できる。そして、この構成によれば、切削加工等の比較的簡易な加工により、カムキャリアの縦フレームに柔構造を形成でき、また、既存のエンジンに適用することができる。
そして、上記の目的を達成するための本発明の内燃機関は、上記の内燃機関のシリンダヘッド構造を備えて構成され、上記の内燃機関のシリンダヘッド構造と同様の効果を奏することができる。
本発明の内燃機関のシリンダヘッド構造及び内燃機関によれば、シリンダヘッドの上部に一体構造のカムキャリアを載置した内燃機関において、シリンダヘッドとカムキャリアの温度差が発生するようなエンジンの運転条件下においても、シリンダヘッドとカムキャリアの間の相対変位を吸収して、シリンダヘッドとカムキャリアの接触箇所に対するフレッチング摩耗による損傷を抑制できると共に、カムキャリア内の温度の不均一によって生じる熱変形を吸収することでカムシャフトとカムベアリングの相対位置と相対角度の変化量を減少して、カムキャリアの横フレームに嵌入される各カムベアリングの同軸加工精度を維持できるので、各カムベアリングの摩耗や焼き付きを抑制できる。
本発明に係る第1の実施の形態の内燃機関のシリンダヘッド構造を模式的に示す図である。 図1のA部分を拡大した図であり、カムキャリアの縦フレームに凸形状構造の柔構造を設けた図である。 本発明に係る第2の実施の形態の内燃機関のシリンダヘッド構造の、図1のA部分に相当する部分を拡大した図であり、カムキャリアの縦フレームにスリット形状構造の柔構造を設けた図である。 従来技術の形態の内燃機関の構成を模式的に示す図である。 図4のA部分を拡大した図である。 図5をB方向から見た図であり、エンジンの定常運転条件時における、従来技術のシリンダヘッドとカムキャリアの位置関係を模式的に示す図である。 図5をB方向から見た図であり、エンジンの過渡運転条件時における、従来技術のシリンダヘッドとカムキャリアの位置関係とカムキャリアの変形を模式的に示す図である。
以下、本発明に係る実施の形態の内燃機関のシリンダヘッド構造及び内燃機関について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、カムキャリアに、エンジンの各気筒(シリンダ)の内の上部に配設した吸気弁及び排気弁の開閉を行うためのカムを複数備えた単一のカムシャフトをカムキャリアで支持する、所謂、SOHC(シングル・オーバーヘッド・カムキャリア)エンジンを例として説明するが、吸気弁の動作用のカムを複数備えた吸気弁用カムシャフトと、排気弁の動作用のカムを複数備えた排気弁用カムシャフトの2つのカムシャフトをカムキャリアに備えて構成される、所謂、DOHC(ダブル・オーバーヘッド・カムシャフト)エンジンに対しても、本発明を適用することができる。
本発明に係る第1の実施の形態の内燃機関のシリンダヘッド構造1Aは、図1に示すように、シリンダヘッド10の上部に一体構造のカムキャリア20を載置してボルト50で固定した構造である。
そして、この内燃機関のシリンダヘッド構造1において、カムキャリア20を、カムシャフト30の軸方向(縦方向)と平行に設けられる1対の縦フレーム21と、この1対の縦フレーム21に互いに離間して接続され、かつ、カムシャフト30をカムベアリング31で支持する、複数の横フレーム22(22a、22b、22c、22d、22e)とで構成される。
なお、ここでは、図1に示す各方向について説明しておく。縦方向は、シリンダヘッド20の縦方向を示し、カムシャフト30の軸方向と同じ方向である。この方向は、カムキャリア20の横フレーム22に配置される各カムベアリング31の軸方向と同じ方向である。また、横方向は、縦方向と垂直な方向で、シリンダヘッド10の横方向であり、カムキャリア20の各横フレーム22の配設方向と同じ方向である。また、高さ方向は、シリンダヘッド10の高さ方向で、シリンダヘッド10の縦方向及び横方向に垂直な方向である。
この横フレーム22は、エンジン1の気筒数(図1の構成では4気筒)に対応して、上から見て、これらの気筒をそれぞれ跨ぐように設けられる。また、カムシャフト30には、吸気弁と排気弁の開閉を行うための複数のカム32が備えられている。
本発明においては、それと共に、縦フレーム21において、隣接する横フレーム22の間の壁面23(23a、23b、23c、23d)の内、少なくとも1つ(図1の構成では2つ)の壁面23a、23dに、熱膨張に起因する、カムベアリング31のカムシャフト30に対する相対位置及び傾斜角度の変化量を抑制する柔構造40(40a、40d)を設けて構成される。なお、図1では、図面の簡略化のため、紙面の裏側方向に配設される縦フレーム21を省略しているが、この縦フレーム21に対しても、後述する本発明の柔構造40を適用することができる。
この柔構造40は、縦フレーム21のカムシャフト30の軸方向、即ち、シリンダヘッド10とカムキャリア20の間に大きな相対変位が発生する方向の剛性を低下させることで、シリンダヘッド10とカムキャリア20の間の相対変位を吸収する構造である。また、それと共に、縦フレーム21の上面側と接触面側との間の熱膨張差を吸収して、言い換えれば、熱膨張差に相当する分だけ柔構造40部分のカムシャフト30の軸方向に変形する構造である。
また、縦フレーム21の端部側の壁面(図1では、23a、23d)にこの柔構造40を設けると、中央側の壁面(図1では、23b、23c)に柔構造40を設ける場合よりも、シリンダヘッド10とカムキャリア20の間の相対変位が大きくなる部位で、相対変位の吸収をすることができるので、より効果が大きくなるので、好ましい。また、横フレーム22の熱膨張が問題になるような場合には、柔構造40を、カムキャリア20の各横フレーム22の壁面に設けてもよい。
図1に示す、第1の実施の形態の内燃機関のシリンダヘッド構造1Aは、図2に示すように、この柔構造40を、カムキャリア20の縦フレーム21の壁面23の一部又は全部を、この壁面23に垂直な方向に凸部41を設けて凸状にした凸形状構造で構成している。この凸形状構造は、例えば、カムキャリア20の縦フレーム21の壁面23をこの壁面23に垂直な方向に対してプレス加工等することで容易に形成できる。そして、この構成によれば、プレス加工等の比較的簡易な加工により、カムキャリア20の縦フレーム21に柔構造40を形成することができ、また、既存のエンジンにも容易に適用することができる。
なお、凸部41の形状、寸法等の具体的な仕様については、内燃機関の過渡運転条件時における、シリンダヘッド10とカムキャリア20の間の相対変位の量を予め実験やシミュレーション等により求めておいて、この相対変位の量を基に設定する。また、複数の凸部41を壁23に設けた場合における、各柔構造40の形状、寸法等の具体的な仕様の設定についても、同様である。
また、図3に示す第2の実施の形態の内燃機関のシリンダヘッド構造1Bでは、柔構造40(図3では40a)を、壁面23の一部に、壁面23の下面又は上面から高さ方向に切り込まれたスリット42を少なくとも1つ設けたスリット形状構造とする。このスリット形状構造は、例えば、シリンダヘッド10の高さ方向に切削加工等することで容易に形成できる。そして、この構成によれば、切削加工等の比較的簡易な加工により、カムキャリア20の縦フレーム21に柔構造40を形成でき、また、既存のエンジンに適用することができる。
なお、スリット形状構造40の形状、寸法等の具体的な仕様については、エンジン1の過渡運転条件時における、シリンダヘッド10とカムキャリア20の間の相対変位の量を、予め実験やシミュレーション等により求めておいて、この相対変位の量を基に設定する。また、複数のスリット42を壁23に設けた場合における、各柔構造40の形状、寸法等の具体的な仕様の設定についても、同様である。
そして、本発明の実施の形態の内燃機関は、上記の実施の形態の内燃機関のシリンダヘッド構造1A、1Bを備えて構成される。
上記の構成の内燃機関のシリンダヘッド構造1A、1B及び内燃機関によれば、この柔構造40により、縦フレーム21のカムシャフト30の軸方向の剛性を低下させることで、シリンダヘッド10とカムキャリア20の間の熱膨張差で生じる相対変位を吸収できるので、シリンダヘッド10とカムキャリア20の接触面におけるフレッチング摩耗による損傷を抑制することができる。
更に、この柔構造40により、縦フレーム21のカムシャフト30の軸方向の剛性を低下させることで、縦フレーム21の上面側と接触面側との間の熱膨張差を吸収して、言い換えれば、熱膨張差に相当する分だけ柔構造40部分のカムシャフト30の軸方向に変形することで、カムキャリア20内で発生する温度不均等から生じる熱膨張差に起因する熱変形が、カムベアリング31のカムシャフト30に対する相対位置及び傾斜角度に及ぼす影響を減少でき、カムベアリング31の摩耗や焼き付きの発生を抑制することができる。
従って、シリンダヘッド10の上部に一体構造のカムキャリア20を載置した内燃機関のシリンダヘッド構造1A、1B及び内燃機関において、シリンダヘッド10とカムキャリア20の温度差が発生するようなエンジンの運転条件下においても、シリンダヘッド10とカムキャリア20の間の相対変位を吸収して、シリンダヘッド10とカムキャリア20の接触箇所に対するフレッチング摩耗による損傷を抑制できると共に、カムキャリア20内の温度の不均一によって生じる熱変形を吸収することでカムシャフト30とカムベアリング31の相対位置と相対角度の変化量を減少して、カムキャリア20の横フレーム22に配置される各カムベアリング31の同軸加工精度を維持できるので、各カムベアリング31の摩耗や焼き付きを抑制できる。
1A、1B、1X 内燃機関のシリンダヘッド構造
10 シリンダヘッド
20 カムキャリア
20r 接触面
20t 上面
21 縦フレーム
22(22a、22b、22c、22d、22e) 横フレーム
23(23a、23b、23c、23d) 横フレームの間の縦フレームの壁面
30 カムシャフト
31 カムベアリング
32 カム
40、40a、40d 柔構造
41 凸部
42 スリット
50 ボルト
Pr 接触面におけるボルトの中心の位置
Pt 上面におけるボルトの中心位置

Claims (4)

  1. シリンダヘッドの上部に一体構造のカムキャリアを載置した内燃機関のシリンダヘッド構造において、
    前記カムキャリアを、カムシャフトの軸方向と平行に設けられる1対の縦フレームと、該1対の縦フレームに互いに離間して接続され、かつ、前記カムシャフトをカムベアリングで支持する、複数の横フレームとで構成すると共に、
    前記縦フレームにおいて、隣接する前記横フレームの間の壁面の内、少なくとも1つの壁面に、熱膨張に起因する、前記カムベアリングの前記カムシャフトに対する相対位置及び傾斜角度の変化量を抑制する柔構造を設けたことを特徴とする内燃機関のシリンダヘッド構造。
  2. 前記柔構造を、
    前記壁面の一部又は全部を、該壁面に垂直な方向に凸状にした凸形状構造とした請求項1に記載の内燃機関のシリンダヘッド構造。
  3. 前記柔構造を、
    前記壁面の一部に、壁面の下面又は上面から高さ方向に切り込まれたスリットを少なくとも1つ設けたスリット形状構造とした請求項1に記載の内燃機関のシリンダヘッド構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関のシリンダヘッド構造を備えたことを特徴とする内燃機関。
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