JP2015151984A - エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンダボアの真円度の低下を抑えることで、メカロスを低減する【解決手段】エンジンは、外周面5aに溝または突起からなる嵌合部5bが形成されたシリンダライナ5がシリンダブロックの収容空間に収容され、シリンダライナの外周面とシリンダブロックとの間に流し込まれた溶融金属の固化により、シリンダライナがシリンダブロックに保持されるエンジンであって、嵌合部は、シリンダライナの外周面のうち、シリンダライナに作用する外力および熱応力のいずれか一方もしくは双方によって生じる径方向外方への変形量が相対的に小さい範囲に設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、シリンダブロックにシリンダライナが鋳込まれたエンジンに関する。
エンジンにおいてピストンが摺動するシリンダは、シリンダブロックに円筒形状のシリンダライナが鋳込まれて構成される。すなわち、シリンダライナを設置したシリンダブロックの型に溶融金属を流し込み、溶融金属が固化すると、シリンダライナがシリンダブロックと一体形成される。シリンダブロックには、シリンダヘッドがボルトで固定される。
シリンダライナの外周面には、特許文献1に記載されているように、周方向に延在する環状の突起(溝)が設けられている。溶融金属が溝に入り込んで固化することで、シリンダライナがシリンダブロックに固定されることとなる。
特開2001−55956号公報
シリンダブロックは、シリンダヘッドの締結に伴い荷重を受けて変形する。また、シリンダブロックは、エンジン稼働時に高温となると熱膨張して変形する。また、上記の溝でシリンダブロックに固定されたシリンダライナは、シリンダブロックに引っ張られて変形する。シリンダブロックの変形は、シリンダライナの周方向に不均一であることから、シリンダライナの内周面であるシリンダボアの真円度が低下し、ピストンの摺動抵抗が大きくなってメカロスが増大してしまう。
そこで、本発明は、シリンダボアの真円度の低下を抑えることで、メカロスを低減することが可能なエンジンを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明のエンジンは、外周面に溝または突起からなる嵌合部が形成されたシリンダライナがシリンダブロックの収容空間に収容され、シリンダライナの外周面とシリンダブロックとの間に流し込まれた溶融金属の固化により、シリンダライナがシリンダブロックに保持されるエンジンであって、嵌合部は、シリンダライナの外周面のうち、シリンダライナに作用する外力および熱応力のいずれか一方もしくは双方によって生じる径方向外方への変形量が相対的に小さい範囲に設けられていることを特徴とする。
シリンダブロックには、シリンダヘッドを固定するためのヘッドボルトが挿入されるヘッドボルト穴がシリンダライナの周囲に形成され、嵌合部は、シリンダライナの中心軸とヘッドボルト穴の中心軸とを結ぶ仮想線が、シリンダライナの外周面に交差する位置に設けられていてもよい。
シリンダブロックは、収容空間が形成された円筒壁部と、円筒壁部の径方向外方に設けられた空隙と、を有し、円筒壁部の外周面には、外周面から径方向に突出するとともに、シリンダライナの中心軸方向に延在する突出部が形成され、嵌合部は、シリンダライナの外周面のうち、シリンダライナの径方向に突出部が対向する範囲を除く部位に設けられていてもよい。
突出部は、円筒壁部の周方向に互いに離隔して複数形成され、嵌合部は、周方向に隣り合う2つの突出部の範囲内において、シリンダライナの周方向に延在していてもよい。
本発明によれば、シリンダボアの真円度の低下を抑えることで、メカロスを低減することができる。
エンジンの概略断面図である。 シリンダブロックの外観図である。 シリンダライナを説明するための説明図である。 比較例のシリンダブロックとシリンダヘッドの締結によるシリンダボアの変形を説明するための説明図である。 嵌合部とヘッドボルト穴との位置関係を説明するための説明図である。 比較例における熱膨張によるシリンダボアの変形を説明するための説明図である。 嵌合部と突出部との位置関係を説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、エンジン1の概略断面図である。図1に示すように、エンジン1は、4気筒の水平対向エンジンであって、クランクシャフト2を挟んで図1中、上下に位置する2つのシリンダブロック3a、3bを有する。
シリンダブロック3a、3bには、それぞれ、2つのライナ嵌合孔4が形成されている。各ライナ嵌合孔4には、円筒状のシリンダライナ5が配されている。
また、シリンダブロック3a、3bには、それぞれ、シリンダヘッド6が固定されている。シリンダヘッド6には、ライナ嵌合孔4に対向する窪みが形成されており、シリンダヘッド6によって、ライナ嵌合孔4(シリンダライナ5)の一端が閉塞されている。
ピストン7は、シリンダライナ5の内周面(シリンダボア)を摺動する。ピストン7には、コンロッド8の一端が回転自在に連結されており、コンロッド8の他端はクランクシャフト2のクランクピン2aに回転自在に連結されている。
シリンダヘッド6とピストン7の間に形成される燃焼室9において燃料と空気の混合気が燃焼すると、膨張圧によってピストン7が往復運動し、ピストン7の往復運動がクランクピン2aを介してクランクシャフト2の回転運動に変換される。
図2は、シリンダブロック3aの外観図である。図2において、シリンダブロック3aのうち、シリンダヘッド6との当接面をハッチングで示す。ここでは、シリンダブロック3aについて詳述し、シリンダブロック3aと構成が実質的に等しいシリンダブロック3bについては重複説明を避けて省略する。
図2に示すように、シリンダブロック3aには、シリンダヘッド6を固定するためのヘッドボルトが挿入されるヘッドボルト穴10がシリンダライナ5の周囲に形成されている。ヘッドボルト穴10は、シリンダライナ5それぞれの周囲に、シリンダライナ5の周方向に大凡均等に4つ配される。ただし、図2中、左側のシリンダライナ5について、周囲に配された4つのヘッドボルト穴10のうち、右側の2つのヘッドボルト穴10は、右側のシリンダライナ5について、周囲に配された4つのヘッドボルト穴10のうちの2つを構成する。すなわち、ここでは、合計6つのヘッドボルト穴10が形成されていることとなる。
また、シリンダブロック3aには、シリンダライナ5それぞれについて、円筒形状の円筒壁部11を有している。そして、円筒壁部11の径方向外方には、空隙Sが形成されており、円筒壁部11の外周面11aには、外周面11aから径方向外方に突出するとともに、シリンダライナ5の中心軸方向に延在する突出部12が形成されている。突出部12は、所謂リブであって、円筒壁部11の周方向に互いに離隔して複数形成され、円筒壁部11を補強して円筒壁部11の剛性を高める。
図3は、シリンダライナ5を説明するための説明図である。図3(a)には、シリンダライナ5の上面図を示し、図3(b)には、シリンダライナ5の側面図を示し、図3(c)には、図3(a)のIII(c)‐III(c)線断面を示す。
図3に示すように、シリンダライナ5の外周面5aには、嵌合部5bが形成されている。嵌合部5bは、シリンダライナ5の周方向(図3(b)中、上下方向)に延在する突起であって、シリンダライナ5の軸方向(図3(b)中、左右方向)に複数形成されている。
ところで、シリンダブロック3aは、例えばアルミ合金で構成され、アルミ合金が高温で液化した溶融金属を、シリンダブロック3aの形状の型に流し込み、冷却して固化させて形成される。
シリンダライナ5は、例えば鋳鉄で構成され、溶融金属が流し込まれる前にシリンダブロック3aの型の内部に設置され、型に流し込まれた溶融金属の内部に鋳込まれ、シリンダブロック3aの収容空間に収容される。収容空間は、上記の円筒壁部11の内部に形成される。
このとき、シリンダライナ5は、シリンダライナ5の外周面5aに形成された嵌合部5bと、シリンダブロック3aとの間に流し込まれた溶融金属が固化することでシリンダブロック3aと噛み込みあい、シリンダブロック3aに保持される。
本実施形態では、嵌合部5bは、シリンダライナ5の周方向に4つに分割されている。言い換えれば、シリンダライナ5の外周面5aには、嵌合部5bが形成されていない平滑部5cが、シリンダライナ5の周方向に4つ設けられている。
従来の嵌合部は、シリンダライナの周方向に分割されず、シリンダライナの周方向の全周に亘って形成されていた。すなわち、シリンダライナは、嵌合部によってシリンダライナの全周に亘ってシリンダブロックと噛み込みあっていた。この場合、図4、6にそれぞれ示すような現象が生じる。
図4は、比較例のシリンダブロックBとシリンダヘッドの締結によるシリンダボアの変形を説明するための説明図である。図4(a)には、シリンダブロックBのうち、シリンダヘッドとの当接面を正面に捉えた図を示し、図4(b)には、シリンダボアの変形量のグラフを示す。図4(b)において、上下左右の向きは、図4(a)に揃えられている。すなわち、図4(b)における0度方向が、図4(a)における上方向、図4(b)における90度方向が、図4(a)における左方向、図4(b)における180度方向が、図4(a)における下方向、図4(b)における270度方向が、図4(a)における右方向を示す。
シリンダブロックBにはヘッドボルト穴BaがシリンダライナLの周囲に、シリンダライナLの周方向に大凡均等に4つ形成されている。シリンダブロックBは、ヘッドボルト穴Baが形成されている部位では剛性が高い。一方、ヘッドボルト穴Baが形成されていない部位では比較的剛性が低い。そのため、シリンダヘッドをシリンダブロックBに締結し、シリンダライナLを軸方向に圧縮する応力が作用すると、シリンダブロックBのうち、剛性が低い、ヘッドボルト穴Baが形成されていない部位が、シリンダライナLの径方向外方に押し広げられる。
シリンダライナLは、嵌合部によってシリンダブロックBと全周に亘って噛み込みあっており、シリンダブロックBにつられて変形するため、シリンダブロックBの剛性が低い方向への変形が大きくなる。すなわち、図4(b)に示すように、シリンダボアのうち、ヘッドボルト穴Baが位置する方向(60度、120度、240度、300度)への変形量が比較的小さい。また、シリンダボアのうち、周方向に隣り合うヘッドボルト穴Baの間の方向(0度、90度、180度、270度)への変形量が比較的大きい。
このように、シリンダブロックBにつられてシリンダライナLが変形すると、シリンダボアの真円度が低下してしまう。そこで、本実施形態のシリンダライナ5においては、図3に示すように、嵌合部5bは、シリンダライナ5の周方向に4つに分割されている。
図5は、嵌合部5bとヘッドボルト穴10との位置関係を説明するための説明図であり、シリンダライナ5およびヘッドボルト穴10を、図3(a)に対応する向きから見た図を示す。図5では、理解を容易とするため、シリンダブロック3aの図示を省略する。
図5に示すように、嵌合部5bは、シリンダライナ5の外周面5aのうち、シリンダライナ5の中心軸とヘッドボルト穴10の中心軸とを結ぶ仮想線aが、シリンダライナ5の外周面5aに交差する交差点bを含む範囲に設けられている。すなわち、嵌合部5bは、仮想線aがシリンダライナ5の外周面5aに交差する位置に設けられている。
そして、シリンダブロック3aのうち、嵌合部5bが形成された部分が噛み込みあう部位は剛性が高く、変形量が小さい。一方、シリンダブロック3aのうち、嵌合部5bが形成されていない平滑部5cに対向する部位は、剛性が低く変形量が大きいものの、シリンダブロック3aと平滑部5cは噛み込みあっていない。そのため、平滑部5cにおいては、シリンダブロック3aにつられてシリンダライナ5が変形し難く、シリンダボアの変形が抑えられて真円度が高く維持される。
図6は、比較例における熱膨張によるシリンダボアの変形を説明するための説明図である。図6(a)には、比較例のシリンダブロックBのうち、シリンダヘッドとの当接面を正面に捉えた図を示し、図6(b)には、シリンダボアの変形量のグラフを示す。図6(b)において、上下左右の向きは、図6(a)に揃えられている。
シリンダブロックBの円筒壁部Bbには、上記のシリンダブロック3aと同様、突出部Bc(リブ)が形成されている。シリンダブロックBは、シリンダライナLよりも熱膨張係数が大きい部材で構成されており、エンジンが稼働して高温化すると、シリンダライナLよりも大きく熱膨張する。
特に、円筒壁部Bbのうち、突出部Bcが設けられている部位は、突出部Bcを介して、シリンダブロックBの熱膨張に伴う熱応力が伝搬するため、変形量が大きい。具体的には、突出部Bcが形成されている、図6(a)中、上側、下側、右側に向かって、円筒壁部Bbが引っ張られて変形する。
上記のように、シリンダライナLは、嵌合部によってシリンダブロックBと全周に亘って噛み込みあっており、シリンダブロックBにつられて変形するため、図6(a)中、上側、下側、右側への変形が大きくなる。すなわち、図6(b)に示すように、シリンダボアのうち、突出部Bcが位置する方向(0度、180度、270度)への変形量が比較的大きい。
このように、シリンダブロックBにつられてシリンダライナLが変形すると、シリンダボアの真円度が低下してしまう。そこで、上述したように、本実施形態のシリンダライナ5においては、嵌合部5bは、シリンダライナ5の周方向に4つに分割されている。
図7は、嵌合部5bと突出部12との位置関係を説明するための説明図であり、シリンダライナ5および突出部12を、図3(a)に対応する向きから見た図を示す。図7では、理解を容易とするため、シリンダブロック3aの図示を省略する。
図7に示すように、嵌合部5bは、シリンダライナ5の外周面5aのうち、シリンダライナ5の径方向に突出部12が対向する範囲を除く部位に設けられている。
そして、シリンダブロック3aのうち、嵌合部5bが形成された部分が噛み込みあう部位は、突出部12が形成されておらず、変形量が小さい。一方、シリンダブロック3aのうち、嵌合部5bが形成されていない平滑部5cに対向する部位の一部には、突出部12が形成されているものの、シリンダブロック3aと平滑部5cは噛み込みあっていない。そのため、平滑部5cにおいては、シリンダブロック3aにつられてシリンダライナ5が変形せず、シリンダボアの変形が抑えられて真円度が高く維持される。
また、上記のように、嵌合部5bは、円筒壁部11の周方向に互いに離隔して複数形成されており、円筒壁部11の周方向に隣り合う2つの突出部12の範囲内において、シリンダライナ5の周方向に延在している。
そのため、複数の突出部12で円筒壁部11を補強し、嵌合部5bによってシリンダライナ5をシリンダブロック3aに支持させつつ、シリンダブロック3aにつられたシリンダライナ5の変形を抑えることが可能となる。
上記のように、本実施形態においては、嵌合部5bは、シリンダライナ5の外周面5aのうち、シリンダライナ5に作用する外力および熱応力の双方によって生じる径方向外方への変形量が相対的に小さい範囲に設けられている。
そのため、シリンダボアの変形を抑えて真円度を高く維持し、ひいては、ピストン7の摺動抵抗を抑制しメカロスを低減することが可能となる。
上述した実施形態では、嵌合部5bが、シリンダライナ5の径方向に突出する突起で構成される場合について説明したが、嵌合部5bは、突起に限らず、シリンダライナ5の径方向に窪んだ溝で構成されていてもよい。
また、上述した実施形態では、嵌合部5bは、シリンダライナ5の外周面5aのうち、シリンダライナ5に作用する外力および熱応力の双方によって生じる径方向外方への変形量が相対的に小さい範囲に設けられている場合について説明した。しかし、嵌合部5bは、シリンダライナ5の外周面5aのうち、シリンダライナ5に作用する外力および熱応力のいずれか一方によって生じる径方向外方への変形量が相対的に小さい範囲に設けられていてもよい。
また、上述した実施形態では、シリンダライナ5に作用する外力として、ヘッドボルト穴10へのヘッドボルトの締め付けによって、シリンダヘッド6をシリンダライナ5に締結することに起因する外力を例に挙げて説明した。しかし、シリンダライナ5に作用する外力はこれに限らず、嵌合部5bは、シリンダライナ5の外周面5aのうち、シリンダライナ5の中心軸とヘッドボルト穴10の中心軸とを結ぶ仮想線aが交差する交差点bを含む範囲に設けられなくともよい。
また、上述した実施形態では、嵌合部5bは、シリンダライナ5に作用する熱応力の向きを規定する構成が突出部12である場合について説明した。しかし、シリンダライナ5に作用する熱応力の向きを規定する構成は、突出部12に限らず、嵌合部5bは、シリンダライナ5の外周面5aのうち、突出部12が形成されるシリンダライナ5の周方向の範囲を除く部位に設けられていなくてもよい。
また、上述した実施形態では、突出部12は、シリンダライナ5の周方向に互いに離隔して複数形成され、嵌合部5bは、シリンダライナ5の周方向に隣り合う2つの突出部12の範囲内において、シリンダライナ5の周方向に延在している場合について説明した。しかし、突出部12は1つのみ形成されていてもよく、この場合、嵌合部5bは、突出部12が形成されるシリンダライナ5の周方向の範囲を除く部位に設けられていればよい。
以上、添付図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されないことは勿論であり、特許請求の範囲に記載された範疇における各種の変更例又は修正例についても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。
本発明は、シリンダブロックにシリンダライナが鋳込まれたエンジンに利用できる。
a 仮想線
b 交差点
S 空隙
1 エンジン
3a、3b シリンダブロック
5 シリンダライナ
5a 外周面
5b 嵌合部
6 シリンダヘッド
10 ヘッドボルト穴
11 円筒壁部
11a 外周面
12 突出部

Claims (4)

  1. 外周面に溝または突起からなる嵌合部が形成されたシリンダライナがシリンダブロックの収容空間に収容され、該シリンダライナの外周面と該シリンダブロックとの間に流し込まれた溶融金属の固化により、該シリンダライナが該シリンダブロックに保持されるエンジンであって、
    前記嵌合部は、前記シリンダライナの外周面のうち、該シリンダライナに作用する外力および熱応力のいずれか一方もしくは双方によって生じる径方向外方への変形量が相対的に小さい範囲に設けられていることを特徴とするエンジン。
  2. 前記シリンダブロックには、シリンダヘッドを固定するためのヘッドボルトが挿入されるヘッドボルト穴が前記シリンダライナの周囲に形成され、
    前記嵌合部は、前記シリンダライナの中心軸と前記ヘッドボルト穴の中心軸とを結ぶ仮想線が、該シリンダライナの外周面に交差する位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  3. 前記シリンダブロックは、前記収容空間が形成された円筒壁部と、該円筒壁部の径方向外方に設けられた空隙と、を有し、
    前記円筒壁部の外周面には、該外周面から径方向に突出するとともに、前記シリンダライナの中心軸方向に延在する突出部が形成され、
    前記嵌合部は、前記シリンダライナの外周面のうち、該シリンダライナの径方向に前記突出部が対向する範囲を除く部位に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のエンジン。
  4. 前記突出部は、前記円筒壁部の周方向に互いに離隔して複数形成され、
    前記嵌合部は、周方向に隣り合う2つの前記突出部の範囲内において、前記シリンダライナの周方向に延在していることを特徴とする請求項3に記載のエンジン。
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