JP2016012770A - 電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】大型化を抑制しつつ、通過帯域の広帯域化を図ることができる電子部品を提供することである。
【解決手段】本発明に係る電子部品は、入力端子と、第1の出力端子と、接地端子と、前記第1の入力端子と前記第1の出力端子との間の経路において、電気的に直列接続されている第1のコンデンサ及び第2のコンデンサと、前記第1の入力端子と前記第1の出力端子との間の経路のいずれかの部分と、前記接地端子との間に接続されている第1のインダクタと、前記第2のコンデンサに対して電気的に並列接続されている第2のインダクタと、第1の副線路と、を備えており、前記第2のインダクタと前記第1の副線路とは、電磁気的に結合することにより第1の方向性結合器をなしていること、を特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品に関し、より特定的には、方向性結合器を備えた電子部品に関する。
従来の電子部品に関する発明としては、例えば、特許文献1に記載のバンドパスフィルタが知られている。該バンドパスフィルタは、3段のLC並列共振器及び副線路を備えている。3段のLC並列共振器は、一列に並んでおり、隣り合うもの同士で互いに電磁気的に結合している。また、副線路は、各LC並列共振器のインダクタに対して電磁気的に結合している。以上のようなバンドパスフィルタでは、3段のLC並列共振器を通過する信号の電力に比例する電力を有する信号が副線路に接続された端子から出力される。
ところで、特許文献1に記載のバンドパスフィルタでは、3段のLC並列共振器が用いられている。3段のLC並列共振器の共振周波数が異なることにより、バンドパスフィルタは所望の通過帯域を得ることができる。ただし、より広い通過帯域が必要な場合には、より多くのLC並列共振器が必要となる。そのため、バンドパスフィルタが大型化するという問題があった。
特許第4432059号
そこで、本発明の目的は、大型化を抑制しつつ、通過帯域の広帯域化を図ることができる電子部品を提供することである。
本発明の一形態に係る電子部品は、入力端子と、第1の出力端子と、接地端子と、前記入力端子と前記第1の出力端子との間の経路において、電気的に直列接続されている第1のコンデンサ及び第2のコンデンサと、前記入力端子と前記第1の出力端子との間の経路のいずれかの部分と、前記接地端子との間に接続されている第1のインダクタと、前記第2のコンデンサに対して電気的に並列接続されている第2のインダクタと、第1の副線路と、を備えており、前記第2のインダクタと前記第1の副線路とは、電磁気的に結合することにより第1の方向性結合器をなしていること、を特徴とする。
本発明によれば、大型化を抑制しつつ、通過帯域の広帯域化を図ることができる。
電子部品10の等価回路図である。 電子部品10の外観斜視図である。 電子部品10の積層体12の分解斜視図である。 電子部品10の積層体12の分解斜視図である。 電子部品10の積層体12の分解斜視図である。 電子部品10の通過特性を示したグラフである。 電子部品10のカップリング特性及びアイソレーション特性を示したグラフである。 方向性結合器において流れる高周波信号を示した図である。 方向性結合器において流れる高周波信号を示した図である。 方向性結合器において流れる高周波信号を示した図である。 方向性結合器において流れる高周波信号を示した図である。 方向性結合器において流れる高周波信号を示した図である。 第1の変形例に係る電子部品10aの等価回路図である。 第2の変形例に係る電子部品10bの等価回路図である。
(電子部品の構成)
以下に、一実施形態に係る電子部品の回路構成について図面を参照しながら説明する。図1は、電子部品10の等価回路図である。
電子部品10は、所定の周波数帯域において用いられる。所定の周波数帯域とは、例えば、1710MHz〜2170MHz(Band1〜Band4)の周波数帯域を有する信号及び2500MHz〜2690MHz(Band7)の周波数帯域を有する信号である。この時、これらの信号が電子部品10に入力される場合には、この時の電子部品10の所定の周波数帯域は、1710MHz〜2690MHzとなる。
電子部品10は、外部電極(端子)14a〜14h、コンデンサC1〜C8、インダクタL1〜L5及び副線路Sを回路構成として備えている。コンデンサC1〜C3,C5は、外部電極14aと外部電極14eとの間の経路において、外部電極14aから外部電極14eへとこの順に電気的に直列接続されている。インダクタL1は、コンデンサC1とコンデンサC2との間の部分と外部電極14b,14d,14g,14hとの間に接続されている。コンデンサC4(第3のコンデンサ)及びインダクタL2(第1のインダクタ)は、コンデンサC2(第1のコンデンサ)とコンデンサC3との間の部分と外部電極14b,14d,14g,14hとの間に電気的に直列接続されている。以上の様に接続されたコンデンサC1〜C4及びインダクタL1,L2は、所定のカットオフ周波数f1よりも高い周波数を有する高周波信号を通過させるハイパスフィルタHPFをなしている。
インダクタL3(第2のインダクタ)は、コンデンサC5(第2のコンデンサ)に対して電気的に並列接続されている。インダクタL3とコンデンサC5とは、所定の共振周波数f2を有するLC並列共振器をなしている。共振周波数f2は、カットオフ周波数f1よりも高い。その結果、電子部品10の通過帯域は、カットオフ周波数f1と共振周波数f2とによって決定される。
副線路Sは、副線路部S1,S2を含んでいる。インダクタL3と副線路Sとは、電磁気的に結合することにより方向性結合器をなしている。すなわち、インダクタL3は、方向性結合器の主線路Mとしても機能している。
また、副線路部S1、インダクタL4,L5及び副線路部S2は、外部電極14fと外部電極14cとの間の経路において、外部電極14fから外部電極14cへと、この順に電気的に直列接続されている。コンデンサC6は、副線路部S1とインダクタL4との間の部分と外部電極14b,14d,14g,14hとの間に接続されている。コンデンサC7は、インダクタL4とインダクタL5との間の部分と外部電極14b,14d,14g,14hとの間に接続されている。コンデンサC8は、インダクタL5と副線路部S2との間の部分と外部電極14b,14d,14g,14hとの間に接続されている。以上のように接続されたインダクタL4,L5及びコンデンサC6〜C8は、ローパスフィルタLPFをなしている。よって、副線路部S1、ローパスフィルタLPF及び副線路部S2は、この順に電気的に直列接続されている。
以上のような電子部品10では、外部電極14aが入力ポートとして用いられ、外部電極14eが出力ポートとして用いられる。また、外部電極14cは、カップリングポートとして用いられ、外部電極14fは、50Ωで終端化されるターミネートポートとして用いられる。また、外部電極14b,14d,14g,14hは、接地される接地ポートとして用いられる。そして、外部電極14aに対して信号が入力されると、該信号が外部電極14eから出力される。更に、主線路Mと副線路Sとが電磁気的に結合しているので、外部電極14eから出力される信号の電力に比例する電力を有する信号が外部電極14cから出力される。
次に、電子部品10の具体的構成について図面を参照しながら説明する。図2は、電子部品10の外観斜視図である。図3〜図5は、電子部品10の積層体12の分解斜視図である。以下では、積層方向を上下方向と定義し、上側から平面視したときの電子部品10の長辺方向を前後方向と定義し、上側から平面視したときの電子部品10の短辺方向を左右方向と定義する。なお、上下方向、前後方向及び左右方向は、互いに直交している。
電子部品10は、図2及び図3〜図5に示すように、積層体12、外部電極14a〜14h、コンデンサ導体20a〜20c、インダクタ導体22a〜22c、コンデンサ導体24a,24b,26a〜26d、接続導体28a、インダクタ導体30a〜30d、コンデンサ導体32a,32b、コンデンサ導体33a,33b、副線路導体34a,36a、コンデンサ導体38a,40a、インダクタ導体42a,42b,44a,44b、接続導体46a、コンデンサ導体48a,48b、インダクタ導体50a、グランド導体52a、コンデンサ導体54a及びビアホール導体v1〜v22を備えている。
積層体12は、図2に示すように、直方体状をなしており、図3〜図5に示すように、絶縁体層16a〜16wが上側から下側へとこの順に並ぶように積層されることにより構成されている。以下では、積層体12において、上側の面を上面と呼び、下側の面を下面と呼び、前側の面を前面と呼び、後ろ側の面を後面と呼び、右側の面を右面と呼び、左側の面を左面と呼ぶ。積層体12の下面は、電子部品10が回路基板に実装される際に、回路基板と対向する実装面である。絶縁体層16a〜16wは、誘電体セラミックであり、長方形状をなしている。
外部電極14a〜14cは、積層体12の右面において、後ろ側から前側へとこの順に並ぶように設けられている。外部電極14a〜14cは、上下方向に延在している帯状をなしている。また、外部電極14a〜14cの上下方向の両端は、上面及び下面に折り返されている。
外部電極14d〜14fは、積層体12の左面において、後ろ側から前側へとこの順に並ぶように設けられている。外部電極14d〜14fは、上下方向に延在している帯状をなしている。また、外部電極14d〜14fの上下方向の両端は、上面及び下面に折り返されている。
外部電極14gは、積層体12の後面に設けられている。外部電極14gは、上下方向に延在している帯状をなしている。また、外部電極14gの上下方向の両端は、上面及び下面に折り返されている。
外部電極14hは、積層体12の前面に設けられている。外部電極14hは、上下方向に延在している帯状をなしている。また、外部電極14hの上下方向の両端は、上面及び下面に折り返されている。
コンデンサC1は、コンデンサ導体20a〜20cにより構成されている。コンデンサ導体20aは、絶縁体層16eの表面において右半分かつ後ろ半分の領域に設けられている矩形状の導体層である。また、コンデンサ導体20aは、絶縁体層16eの右側の長辺に引き出されている。これにより、コンデンサ導体20aは、外部電極14aと接続されている。
コンデンサ導体20bは、絶縁体層16dの表面において右半分かつ後ろ半分の領域に設けられている矩形状の導体層である。コンデンサ導体20bは、上側から平面視したときに、コンデンサ導体20aと重なっている。また、コンデンサ導体20cは、絶縁体層16fの表面において右半分かつ後ろ半分の領域に設けられている矩形状の導体層である。コンデンサ導体20cは、上側から平面視したときに、コンデンサ導体20aと重なっている。これにより、コンデンサ導体20aとコンデンサ導体20b,20cとの間に、コンデンサC1が形成されている。
コンデンサC2は、コンデンサ導体20b,24a,24bにより構成されている。コンデンサ導体24aは、絶縁体層16cの表面において後ろ半分の領域に設けられている導体層である。コンデンサ導体24aは、左右方向に並ぶ2つの長方形状の導体層が接続された構造を有している。コンデンサ導体24aの右半分は、上側から平面視したときに、コンデンサ導体20bと重なっている。
コンデンサ導体24bは、絶縁体層16dの表面において左半分かつ後ろ半分の領域に設けられている矩形状の導体層である。コンデンサ導体24bは、上側から平面視したときに、コンデンサ導体24aの左半分と重なっている。これにより、コンデンサ導体20bとコンデンサ導体24bとの間に、コンデンサC2が形成されている。また、コンデンサ導体20bは、コンデンサC1の一部とコンデンサC2の一部とを兼ねているので、コンデンサC1とコンデンサC2とが接続されている。
コンデンサC3は、コンデンサ導体24b,26a〜26dにより構成されている。コンデンサ導体26aは、絶縁体層16eの表面において左半分かつ後ろ半分の領域に設けられている矩形状の導体層である。コンデンサ導体26bは、絶縁体層16fの表面において左半分かつ後ろ半分の領域に設けられている矩形状の導体層である。コンデンサ導体26cは、絶縁体層16gの表面において左半分かつ後ろ半分の領域に設けられている矩形状の導体層である。コンデンサ導体26dは、絶縁体層16hの表面において左半分かつ後ろ半分の領域に設けられている矩形状の導体層である。コンデンサ導体24b,26a〜26dは、上側から平面視したときに重なっている。これにより、コンデンサ導体26a,26cとコンデンサ導体24b,26b,26dとの間に、コンデンサC3が形成されている。また、コンデンサ導体24bは、コンデンサC2の一部とコンデンサC3の一部とを兼ねているので、コンデンサC2とコンデンサC3とが接続されている。
ビアホール導体v20は、絶縁体層16e,16fを上下方向に貫通しており、コンデンサ導体32bとコンデンサ導体26cとを接続している。
コンデンサC5は、コンデンサ導体32a,32bにより構成されている。コンデンサ導体32aは、絶縁体層16dの表面において左半分かつ後ろ半分の領域に設けられている矩形状の導体層である。コンデンサ導体32bは、絶縁体層16eの表面において左半分かつ後ろ半分の領域に設けられている矩形状の導体層である。コンデンサ導体32a,32bは、上側から平面視したときに重なっている。これにより、コンデンサ導体32aとコンデンサ導体32bとの間に、コンデンサC5が形成されている。また、コンデンサ導体32bは、コンデンサ導体26aと接続されている。これにより、コンデンサC3とコンデンサC5とが接続されている。
インダクタL1は、インダクタ導体22a〜22c及びビアホール導体v2,v3により構成されている。インダクタ導体22aは、絶縁体層16mの表面において右半分かつ後ろ半分の領域に設けられており、反時計回りに約3/4周だけ周回している線状の導体層である。インダクタ導体22bは、絶縁体層16nの表面において右半分かつ後ろ半分の領域に設けられており、反時計回りに約7/8周だけ周回している線状の導体層である。インダクタ導体22cは、絶縁体層16pの表面において右半分かつ後ろ半分の領域に設けられており、反時計回りに約7/8周だけ周回している線状の導体層である。インダクタ導体22cの反時計回り方向の下流側の端部は、絶縁体層16pの右側の長辺に引き出されている。これにより、インダクタ導体22cは、外部電極14bに接続されている。
ビアホール導体v2は、絶縁体層16mを上下方向に貫通しており、インダクタ導体22aの反時計回り方向の下流側の端部とインダクタ導体22bの反時計回り方向の上流側の端部とを接続している。ビアホール導体v3は、絶縁体層16n,16oを上下方向に貫通しており、インダクタ導体22bの反時計回り方向の下流側の端部とインダクタ導体22cの反時計回り方向の上流側の端部とを接続している。これにより、インダクタL1は、反時計回り方向に周回しながら上側から下側に進む螺旋状をなしている。
また、ビアホール導体v1は、絶縁体層16d〜16lを上下方向に貫通しており、コンデンサ導体20b,20cとインダクタ導体22aの反時計回り方向の上流側の端部とを接続している。これにより、コンデンサC1及びコンデンサC2とインダクタL1とが接続されている。
ビアホール導体v4は、絶縁体層16d〜16gを上下方向に貫通しており、コンデンサ導体24bとコンデンサ導体26bとコンデンサ導体26dとを接続している。これにより、コンデンサC2とコンデンサC3とが接続されている。
コンデンサC4は、コンデンサ導体26d,33a,33bにより構成されている。コンデンサ導体33aは、絶縁体層16iの表面において左半分かつ後ろ半分の領域に設けられている矩形状の導体層である。コンデンサ導体33bは、絶縁体層16jの表面において左半分かつ後ろ半分の領域に設けられている矩形状の導体層である。コンデンサ導体26d,33a,33bは、上側から平面視したときに重なっている。これにより、コンデンサ導体26d,33bとコンデンサ導体33aとの間に、コンデンサC4が形成されている。また、コンデンサ導体26dは、コンデンサC3の一部とコンデンサC4の一部とを兼ねている。これにより、コンデンサC3とコンデンサC4とが接続されている。
インダクタL2は、インダクタ導体30a〜30d及びビアホール導体v6〜v8により構成されている。インダクタ導体30aは、絶縁体層16lの表面において左半分かつ後ろ半分の領域に設けられており、反時計回りに約1周だけ周回している線状の導体層である。インダクタ導体30bは、絶縁体層16mの表面において左半分かつ後ろ半分の領域に設けられており、反時計回りに約1周だけ周回している線状の導体層である。インダクタ導体30cは、絶縁体層16nの表面において左半分かつ後ろ半分の領域に設けられており、反時計回りに約7/8周だけ周回している線状の導体層である。インダクタ導体30dは、絶縁体層16pの表面において左半分かつ後ろ半分の領域に設けられており、反時計回りに約7/8周だけ周回している線状の導体層である。インダクタ導体30dの反時計回り方向の下流側の端部は、絶縁体層16pの左の長辺に引き出されている。これにより、インダクタ導体30dは、外部電極14dに接続されている。
ビアホール導体v6は、絶縁体層16lを上下方向に貫通しており、インダクタ導体30aの反時計回り方向の下流側の端部とインダクタ導体30bの反時計回り方向の上流側の端部とを接続している。ビアホール導体v7は、絶縁体層16mを上下方向に貫通しており、インダクタ導体30bの反時計回り方向の下流側の端部とインダクタ導体30cの反時計回り方向の上流側の端部とを接続している。ビアホール導体v8は、絶縁体層16n,16oを上下方向に貫通しており、インダクタ導体30cの反時計回り方向の下流側の端部とインダクタ導体30dの反時計回り方向の上流側の端部とを接続している。これにより、インダクタL2は、反時計回り方向に周回しながら上側から下側に進む螺旋状をなしている。
接続導体28aは、絶縁体層16kの中央(対角線の交点)近傍に設けられており、前後方向に延在する線状の導体層である。ビアホール導体v22は、絶縁体層16i,16jを上下方向に貫通しており、コンデンサ導体33aと接続導体28aの前端とを接続している。ビアホール導体v5は、絶縁体層16kを上下方向に貫通しており、接続導体28aの後端とインダクタ導体30aの反時計回り方向の上流側の端部とを接続している。これにより、コンデンサC4とインダクタL2とが接続されている。
インダクタL3は、インダクタ導体50aにより構成されている。インダクタ導体50aは、絶縁体層16kの表面において前半分の領域に設けられており、時計回りに約1周だけ周回している線状の導体層である。インダクタ導体50aの時計回り方向の下流側の端部は、絶縁体層16kの左側の長辺に引き出されている。これにより、インダクタ導体50aは、外部電極14eに接続されている。
ビアホール導体v18は、絶縁体層16e〜16jを上下方向に貫通しており、コンデンサ導体26a,32bとインダクタ導体50aの時計回り方向の上流側の端部とを接続している。これにより、コンデンサC3,C5とインダクタL5とが接続されている。
ビアホール導体v19は、絶縁体層16d〜16jを上下方向に貫通しており、コンデンサ導体32aとインダクタ導体50aの時計回り方向の下流側の端部とを接続している。これにより、コンデンサC5は、外部電極14eに接続されている。
副線路部S1は、副線路導体36aにより構成されている。副線路導体36aは、絶縁体層16oの表面において左半分かつ前半分の領域に設けられており反時計回りに約1/2周だけ周回している線状の導体層である。副線路導体36aの反時計回り方向の上流側の端部は、絶縁体層16oの左側の長辺に引き出されている。これにより、副線路導体36aは、外部電極14fに接続されている。また、副線路導体36aが囲む領域は、上側から平面視したときに、インダクタ導体50aが囲む領域と重なっている。これにより、副線路部S1とインダクタL3(主線路M)とが電磁気的に結合している。
副線路部S2は、副線路導体34aにより構成されている。副線路導体34aは、絶縁体層16oの表面において右半分かつ前半分の領域に設けられており反時計回りに約1/2周だけ周回している線状の導体層である。副線路導体34aの反時計回り方向の下流側の端部は、絶縁体層16oの右側の長辺に引き出されている。これにより、副線路導体34aは、外部電極14cに接続されている。また、副線路導体34aが囲む領域は、上側から平面視したときに、インダクタ導体50aが囲む領域と重なっている。これにより、副線路部S2とインダクタL3(主線路M)とが電磁気的に結合している。
コンデンサC6は、コンデンサ導体40a,54aにより構成されている。コンデンサ導体40aは、絶縁体層16rの表面において、左半分かつ前半分の領域に設けられており、矩形状をなす導体層である。コンデンサ導体54aは、絶縁体層16qの前半分の領域に設けられており、矩形状の一部が切り欠かれた形状をなす導体層である。コンデンサ導体54aは、絶縁体層16qの前側の短辺に引き出されている。これにより、コンデンサ導体54aは、外部電極14hに接続されている。更に、コンデンサ導体40aとコンデンサ導体54aとは、上側から平面視したときに、重なっている。これにより、コンデンサ導体40aとコンデンサ導体54aとの間には、コンデンサC6が形成されている。
コンデンサC8は、コンデンサ導体38a,54aにより構成されている。コンデンサ導体38aは、絶縁体層16rの表面において、右半分かつ前半分の領域に設けられており、矩形状をなす導体層である。コンデンサ導体38aとコンデンサ導体54aとは、上側から平面視したときに、重なっている。これにより、コンデンサ導体38aとコンデンサ導体54aとの間には、コンデンサC8が形成されている。
ビアホール導体v13は、絶縁体層16o〜16qを上下方向に貫通しており、副線路導体36aの反時計回り方向の下流側の端部とコンデンサ導体40aとを接続している。これにより、副線路部S1とコンデンサC6とが接続されている。
ビアホール導体v9は、絶縁体層16o〜16qを上下方向に貫通しており、副線路導体34aの反時計回り方向の上流側の端部とコンデンサ導体38aとを接続している。これにより、副線路部S2とコンデンサC8とが接続されている。
インダクタL4は、インダクタ導体44a,44b及びビアホール導体v15により構成されている。インダクタ導体44aは、絶縁体層16sの表面において、左半分かつ前半分の領域に設けられており、反時計回りに約3/4周だけ周回する線状の導体層である。インダクタ導体44bは、絶縁体層16tの表面において、左半分かつ前半分の領域に設けられており、反時計回りに約1周だけ周回する線状の導体層である。ビアホール導体v15は、絶縁体層16sを上下方向に貫通しており、インダクタ導体44aの反時計回り方向の下流側の端部とインダクタ導体44bの反時計回り方向の上流側の端部とを接続している。これにより、インダクタL4は、反時計回り方向に周回しながら上側から下側に進む螺旋状をなしている。
インダクタL5は、インダクタ導体42a,42b及びビアホール導体v11により構成されている。インダクタ導体42aは、絶縁体層16sの表面において、右半分かつ前半分の領域に設けられており、反時計回りに約3/4周だけ周回する線状の導体層である。インダクタ導体42bは、絶縁体層16tの表面において、右半分かつ前半分の領域に設けられており、反時計回りに約1周だけ周回する線状の導体層である。ビアホール導体v11は、絶縁体層16sを上下方向に貫通しており、インダクタ導体42aの反時計回り方向の上流側の端部とインダクタ導体42bの反時計回り方向の下流側の端部とを接続している。これにより、インダクタL5は、反時計回り方向に周回しながら下側から上側に進む螺旋状をなしている。
ビアホール導体v14は、絶縁体層16rを上下方向に貫通しており、コンデンサ導体40aとインダクタ導体44aの反時計回り方向の上流側の端部とを接続している。これにより、コンデンサC8とインダクタL5とが接続されている。
ビアホール導体v10は、絶縁体層16rを上下方向に貫通しており、コンデンサ導体38aとインダクタ導体42aの反時計回り方向の下流側の端部とを接続している。これにより、コンデンサC8とインダクタL5とが接続されている。
コンデンサC7は、コンデンサ導体48a,48bにより構成されている。コンデンサ導体48aは、絶縁体層16vの表面において、前半分の領域に設けられており、長方形状をなしている。コンデンサ導体48bは、絶縁体層16wの表面において、前半分の領域に設けられており、長方形状をなしている。コンデンサ導体48bは、絶縁体層16wの前側の短辺及び右側の長辺に引き出されている。これにより、コンデンサ導体48bは、外部電極14b,14hに接続されている。更に、コンデンサ導体48aとコンデンサ導体48bとは、上側から平面視したときに、重なっている。これにより、コンデンサ導体48aとコンデンサ導体48bとの間には、コンデンサC7が形成されている。
接続導体46aは、絶縁体層16uの表面において、前半分の領域に設けられており、T字型をなす線状の導体層である。ビアホール導体v16は、絶縁体層16tを上下方向に貫通しており、インダクタ導体44bの反時計回り方向の下流側の端部と接続導体46aとを接続している。ビアホール導体v12は、絶縁体層16tを上下方向に貫通しており、インダクタ導体42bの反時計回り方向の上流側の端部と接続導体46aとを接続している。ビアホール導体v17は、絶縁体層16uを上下方向に貫通しており、接続導体46aとコンデンサ導体48aとを接続している。これにより、インダクタL4,L5とコンデンサC7とが接続されている。
グランド導体52aは、絶縁体層16bの表面において、前半分の領域に設けられており、矩形状の導体層である。グランド導体52aは、絶縁体層16bの前側の短辺に引き出されている。これにより、グランド導体52aは、外部電極14hに接続されている。
(効果)
本実施形態に係る電子部品10によれば、大型化を抑制しつつ、通過帯域の広帯域化を図ることができる。より詳細には、特許文献1に記載のバンドパスフィルタでは、3段のLC並列共振器が用いられている。3段のLC並列共振器の共振周波数が異なることにより、バンドパスフィルタは所望の通過帯域を得ることができる。ただし、より広い通過帯域が必要な場合には、より多くのLC並列共振器が必要となる。そのため、バンドパスフィルタが大型化するという問題があった。
そこで、電子部品10は、コンデンサC1〜C4及びインダクタL1,L2により構成されるハイパスフィルタHPF及びコンデンサC5及びインダクタL3により構成されるLC並列共振器を備えている。そして、LC並列共振器の共振周波数f2がハイパスフィルタHPFのカットオフ周波数f1よりも高くなることにより、カットオフ周波数f1以上共振周波数f2以下の通過帯域を有する電子部品10が得られる。この場合、コンデンサC1〜C5の容量値及びインダクタL1〜L3のインダクタンス値を調整することにより、カットオフ周波数f1及び共振周波数f2を調整して、電子部品10の通過帯域の広帯域化を図ることができる。すなわち、電子部品10では、通過帯域の広帯域化のために、LC並列共振器の段数を増加させる必要がない。よって、電子部品10では、大型化を抑制しつつ、通過帯域の広帯域化を図ることができる。
本願発明者は、電子部品10が奏する効果をより明確にするために、以下に説明するコンピュータシミュレーションを行った。図6Aは、電子部品10の通過特性を示したグラフである。図6Bは、電子部品10のカップリング特性及びアイソレーション特性を示したグラフである。図6A及び図6Bにおいて、縦軸は減衰量を示し、横軸は周波数を示す。また、通過特性とは、外部電極14aから入力される信号の強度に対する外部電極14eから出力される信号の強度の比の値である。カップリング特性とは、外部電極14aから入力される信号の強度に対する外部電極14cから出力される信号の強度の比の値である。アイソレーション特性とは、外部電極14aから入力される信号の強度に対する外部電極14fから出力される信号の強度の比の値である。
図6Aによれば、電子部品10では、ハイパスフィルタHPFのカットオフ周波数f1とLC並列共振器の共振周波数f2との間において通過帯域が得られていることが分かる。よって、カットオフ周波数f1と共振周波数f2とを調整することにより、電子部品10の通過帯域の広帯域化を図ることが可能であることが分かる。また、図6Bに示すように、カップリング特性及びアイソレーション特性においても、通過特性と同様に、広帯域化が図られていることが分かる。
また、電子部品10では、インダクタL3は、LC並列共振器のインダクタとして機能していると共に、方向性結合器の主線路Mとしても機能している。よって、電子部品10の小型化が図られる。
また、電子部品10では、以下に説明するように、方向性が向上する。図7A〜図7Eは、方向性結合器において流れる高周波信号を示した図である。
方向性結合器では、磁気結合時には偶モードが発生し、容量結合時には奇モードが発生する。偶モードでは、図7Aに示すように、磁気結合による電磁誘導により、主線路を流れる信号Sig1とは反対方向に進行する信号Sig2が副線路を進行する。一方、奇モードでは、図7Bに示すように、容量結合による電界により、信号Sig1とは反対方向に進行する信号Sig3、及び、信号Sig1と同方向に進行する信号Sig4が副線路を進行する。前記の通り、主線路と副線路とは、磁気結合していると共に、容量結合もしている。よって、副線路では、図7Cに示すように、信号Sig2の一部と信号Sig4とが相殺される。その結果、副線路では、信号Sig2の一部と信号Sig4とが相殺することにより発生した信号Sig5は、信号Sig1とは反対方向に進行するようになる。方向性結合器においては、副線路の信号Sig4が向かう端子(以下、ターミネートポート)に信号は出力されず、信号Sig3,Sig5が向かう端子に信号(カップリングポート)が出力される必要がある。このように、方向性結合器の副線路において、カップリングポートにのみ信号が出力される特性を方向性と呼ぶ。
ところが、主線路及び副線路の特性インピーダンスが所望の特性インピーダンス(50Ω)からずれていると、主線路及び副線路に接続された端子において信号の反射が発生する。具体的には、主線路に接続された出力端子において反射が発生すると、図7Dに示すように、反射された信号によって、信号Sig6が副線路に発生する。その結果、ターミネートポートから信号Sig6が出力される。また、カップリングポートにおいて反射が発生すると、図7Eに示すように、信号Sig7が発生する。その結果、ターミネートポートから信号Sig7が出力される。以上のように、主線路及び副線路の特性インピーダンスが所望の特性インピーダンス(50Ω)からずれていると、方向性結合器の方向性が低下する。
そこで、グランド導体52a、コンデンサ導体54a、インダクタ導体50a及び副線路導体34a,36aは、絶縁体層16b,16q,16k,16oの前半分に設けられている。そして、グランド導体52aは、インダクタ導体50a及び副線路導体34a,36aよりも上側に設けられ、接地電位に接続される。コンデンサ導体54aは、インダクタ導体50a及び副線路導体34a,36aよりも下側に設けられ、接地電位に接続される。よって、方向性結合器を構成しているインダクタ導体50a及び副線路導体34a,36aは、接地電位に接続されたグランド導体52a及びコンデンサ導体54aにより上下方向から挟まれている。そのため、グランド導体52a、コンデンサ導体54a、インダクタ導体50a及び副線路導体34a,36aがストリップライン構造をなすようになり、インダクタ導体50a及び副線路導体34a,36aの特性インピーダンスが所望の特性インピーダンス(例えば、50Ω)に近づくようになる。その結果、電子部品10の方向性が向上する。
また、コンデンサC5は、インダクタL3の波長を短縮する効果がある。よって、電子部品10の小型化を図ることができる。
また、電子部品10では、ハイパスフィルタHPFを構成しているコンデンサC1〜C4は、上側から平面視したときに、方向性結合器を構成するインダクタ導体50a及び副線路導体34a,36aと重なっていない。すなわち、コンデンサ導体20a〜20c,24a,24b,26a〜26d,33a,33bは、上側から平面視したときに、インダクタ導体50a及び副線路導体34a,36aと重なっていない。これにより、主線路及び副線路の特性インピーダンスがずれる原因となる不要な電磁界結合が抑制される。その結果、方向性結合器の方向性が向上する。
また、電子部品10では、方向性結合器の主線路M(インダクタL3)であるインダクタ導体50aは、絶縁体層16kの表面にのみ設けられている。すなわち、主線路M(インダクタL3)は、1層分の1巻の長さを有する導体層により構成されている。。これにより、インダクタ導体50aとグランド導体52a及びコンデンサ導体54aとの距離を一定に保つことが可能となる。その結果、インダクタ導体50aの特性インピーダンスを所望の特性インピーダンスに調整することが容易となる。
また、電子部品10では、インダクタL3であるインダクタ導体50aは、絶縁体層16kの表面にのみ設けられている。すなわち、インダクタ導体50aは、1層分の導体層により構成されている。これにより、インダクタL3の空芯径を大きくすることができ、インダクタL3において高いQ値を得ることができる。
(第1の変形例)
以下に、第1の変形例に係る電子部品10aについて説明する。図8は、第1の変形例に係る電子部品10aの等価回路図である。
電子部品10aは、コンデンサC1及びインダクタL1が設けられていない点において、電子部品10と相違する。電子部品10aにおけるその他の構成は、電子部品10と同じであるので説明を省略する。
以上のような電子部品10aによれば、ハイパスフィルタHPFのカットオフ周波数f1における通過特性の減衰が緩やかになるが、電子部品10aの挿入損失が低減されるようになる。
(第2の変形例)
以下に、第2の変形例に係る電子部品10bについて説明する。図9は、第2の変形例に係る電子部品10bの等価回路図である。
電子部品10bは、方向性結合器を備えたダイプレクサである。より詳細には、電子部品10bは、外部電極14a〜14h,15b〜15h、コンデンサC1〜C8,C14〜C18、インダクタL1〜L5,L12〜L15及び副線路S,S'を回路構成として備えている。
電子部品10bにおける外部電極14a〜14h、コンデンサC1〜C8、インダクタL1〜L5及び副線路Sは、電子部品10における外部電極14a〜14h、コンデンサC1〜C8、インダクタL1〜L5及び副線路Sと同じであるので説明を省略する。また、コンデンサC15〜C18、インダクタL13〜L15及び副線路S'は、コンデンサC5〜C8、インダクタL3〜L5及び副線路Sと同じであるので、説明を省略する。
インダクタL12は、外部電極14aとコンデンサC15との間に接続されている。コンデンサC14は、インダクタL12に対して電気的に並列接続されている。インダクタL12とコンデンサC14とは、ローパスフィルタLPF''を構成している。そして、ローパスフィルタLPF''は、コンデンサC15に対して電気的に直列接続されている。
(その他の実施形態)
本発明に係る電子部品は、電子部品10,10a,10bに限らずその要旨の範囲内において変更可能である。
なお、電子部品10において、コンデンサC3又はコンデンサC4のいずれか一方が設けられていなくてもよいし、コンデンサC3,C4の両方が設けられていなくてもよい。
なお、電子部品10aにおいて、コンデンサC3又はコンデンサC4が設けられていなくてもよいし、コンデンサC3,C4の両方が設けられていなくてもよい。
なお、電子部品10bにおいて、コンデンサC14は、インダクタL12に対して電気的に並列接続されるのではなく、インダクタL12とコンデンサC15との間の部分と接地端子との間に接続されてもよい。
また、電子部品10において、ハイパスフィルタHPFの位置と、コンデンサC5及びインダクタL3により構成されるLC並列共振器の位置とを入れ替えてもよい。
なお、電子部品10において、コンデンサC4及びインダクタL2が接続される部分は、図1に示した部分に限らない。コンデンサC4及びインダクタL2は、外部電極14aと外部電極14eとの間の経路のいずれかの部分と外部電極14b,14d,14g,14hとの間に電気的に直列接続されていればよい。
なお、電子部品10,10a,10bの構成を組み合わせてもよい。
以上のように、本発明は、電子部品に有用であり、特に、大型化を抑制しつつ、通過帯域の広帯域化を図ることができる点で優れている。
10,10a,10b:電子部品
12:積層体
14a〜14h,15b〜15h:外部電極
16a〜16w:絶縁体層
C1〜C8,C14〜C18:コンデンサ
L1〜L5,L12〜L15:インダクタ
M:主線路
S,S':副線路
S1,S2:副線路部

Claims (8)

  1. 入力端子と、
    第1の出力端子と、
    接地端子と、
    前記入力端子と前記第1の出力端子との間の経路において、電気的に直列接続されている第1のコンデンサ及び第2のコンデンサと、
    前記入力端子と前記第1の出力端子との間の経路のいずれかの部分と、前記接地端子との間に接続されている第1のインダクタと、
    前記第2のコンデンサに対して電気的に並列接続されている第2のインダクタと、
    第1の副線路と、
    を備えており、
    前記第2のインダクタと前記第1の副線路とは、電磁気的に結合することにより第1の方向性結合器をなしていること、
    を特徴とする電子部品。
  2. 前記入力端子と前記第1の出力端子との間の経路のいずれかの部分と前記接地端子との間において、前記第1のインダクタと共に電気的に直列に接続されている第3のコンデンサを、
    更に備えていること、
    を特徴とする請求項1に記載の電子部品。
  3. 第1のローパスフィルタを、
    更に備えており、
    前記第1の副線路は、第1の副線路部及び第2の副線路部を含んでおり、
    前記第1の副線路部、前記第1のローパスフィルタ及び前記第2の副線路部は、この順に電気的に直列接続されていること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電子部品。
  4. 前記第2のインダクタは、前記第2のコンデンサに対して電気的に並列接続されており、
    前記第2のインダクタ及び前記第2のコンデンサは、LC並列共振器をなしており、
    前記第1のコンデンサ及び前記第1のインダクタは、ハイパスフィルタをなしていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電子部品。
  5. 第2の出力端子と、
    第2のローパスフィルタと、
    第4のコンデンサと、
    前記第4のコンデンサに対して電気的に並列接続されている第3のインダクタと、
    第2の副線路と、
    を備えており、
    前記第2のローパスフィルタと前記第4のコンデンサとは、前記入力端子と前記第2の出力端子との間において電気的に直列接続されており、
    前記第3のインダクタと前記第2の副線路とは、電磁気的に結合することにより第2の方向性結合器をなしていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電子部品。
  6. 複数の絶縁体層が積層されてなる積層体を、
    更に備えており、
    前記第1のコンデンサ、前記第2のコンデンサ、前記第1のインダクタ、前記第2のインダクタ及び前記第1の副線路は、前記絶縁体層上に設けられた導体層により作製されていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電子部品。
  7. 前記第2のインダクタは、前記第2のコンデンサに対して電気的に並列接続されており、
    前記第2のインダクタ及び前記第2のコンデンサは、LC並列共振器をなしており、
    前記第1のコンデンサ及び前記第1のインダクタは、ハイパスフィルタをなしており、
    前記第1の副線路は、積層方向から平面視したときに、前記第1のコンデンサと重なっていないこと、
    を特徴とする請求項6に記載の電子部品。
  8. 前記第1のインダクタ及び前記第1の副線路を積層方向の上下方向から挟む第1のグランド導体及び第2のグランド導体を、
    更に備えていること、
    を特徴とする請求項6又は請求項7のいずれかに記載の電子部品。
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