JP2015222365A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像面積率に係わらず、記録シート表面の凹部上で十分な画像濃度を得るとともに、チリによる画質劣化を抑制することのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】中間転写ベルト31と、中間転写ベルト31にトナー像を形成するトナー像形成手段と、中間転写ベルト31に当接して転写ニップを形成するニップ形成ローラ36と、中間転写ベルト31上のトナー像を記録シートPに転写するために、直流成分と交流成分とを含む転写バイアスを出力する2次転写バイアス電源39とを備えた画像形成装置において、画像面積率に応じて、前記転写バイアスにおける交流成分の周波数の切り替えを行う制御部を有し、画像面積率をAとすると、前記転写バイアスにおける交流成分の周波数f(A)は、画像面積率が、0よりも高く、ベタ画像の画像面積率の値よりも低いある値Amin[%]で最小値となるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、像担持体上のトナー像を像担持体と当接部材との当接による転写ニップに挟み込んだ記録シートに転写する画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置においては、像担持体上のトナー像を像担持体と当接部材との当接による転写ニップに挟み込んだ記録シートに転写する。記録シートの表面には凹凸が存在するが、画像形成装置によって記録シートにトナー像を形成する際に、凹部は凸部に比べてトナーが転写し難いことから、凹部においてはトナーが十分に転写せず、画像に抜けが生じる場合があるという問題があった。この問題に対する従来技術として以下のものがある。
特許文献1には、トナー像を記録シートに転写する直前に、転写前帯電ロールにより感光体ドラムをトナーと反対極性に帯電させるとともに、転写前加熱ロールにより記録シートを加熱する画像形成装置が記載されている。これにより、転写時に転写部の帯電量が十分に保持され、転写時における記録シートの転写電界が十分に形成されることで、記録シートの凹部にもトナー像を転写させることができるとしている。
特許文献2には、転写バイアスとして直流成分に交流成分を重畳したものを用い、転写前に記録シートの表面を凹凸に応じてトナーの極性と逆極性に帯電させる画像形成装置が記載されている。これにより、凹凸のある記録シートに対するトナー像の転写性能を向上させることができるとしている。
特許文献3には、転写バイアスとして直流成分に交流成分を重畳したものを用い、交流成分のピークツウピーク電圧が、直流成分の2倍以下になるような交流成分を重畳する画像形成装置が掲載されている。これにより、記録シートの転写ムラや白抜け、カブリを確実に防止することができるとしている。
特許文献4には、中間転写体の表面をフッ素樹脂を主成分とするものによって形成し、転写バイアスとして直流成分に交流成分を重畳したものを用い、交流成分のピークツウピーク電圧が、直流成分の2.05倍以上になるように交流成分を重畳する画像形成装置が記載されている。これにより、トナーが転写せずに一部抜けた状態として残存する、いわゆる「虫食い」の発生を抑制できるとしている。
特許文献5には、転写バイアスとして直流成分に交流成分を重畳したものを用い、交流成分は、転写ニップ内でトナーの転移・逆転移を20回以上起こさせるようなものとする画像形成装置が記載されている。これにより、厚い転写材においても文字やラインの中抜けのない印字ができるとしている。
特許文献6には、転写バイアスとして直流成分と交流成分とを重畳したものを用い、交流成分のピークツウピーク電圧が、直流成分の電圧の絶対値の6倍よりも大きな値になるようにする画像形成装置が記載されている。これにより、記録シート表面の凹部で十分な画像濃度を得ることができるとしている。
近年、記録シートとして、皮革模様をイメージしたものや和紙調のものなど、多種多様なものが市販されており、多彩な表現方法による印刷物の形成を可能にしている。これらの記録シートでは、高級感を出すためにエンボス加工などが施されており、表面の凹凸が大きくなっている。
しかしながら、表面の凹凸が大きくなっている記録シートに対し、特許文献1の構成では、記録シートの凹凸部分において十分にトナーを転写することができない。特許文献2〜5の構成では、いずれも重畳している交流成分が小さいので、2次転写ニップ内でのトナー粒子の往復移動回数が少なくなる。このため、表面の凹凸が大きくなっている記録シートでは、記録シートの凹部において十分にトナーを転写することができないことが、本発明者らによる鋭意研究により分かった。
また、特許文献6の構成では、2次転写ニップ内でのトナー粒子の往復移動回数を増やすために高い振幅の交流バイアスを用いているので、表面の凹凸が大きな記録シートでも、記録シートの凹部に十分にトナーを転写することができる。しかしながら、本発明者らによる鋭意研究により、1ドットあたりのトナーの付着量が少ないものや、ハーフトーン画像のようなドット構造のものなど、画像面積率の低い画像の形成では、凹部において十分にトナーを転写することができない場合のあることが明らかになった。また、画像面積率の低い画像の形成では、2次転写ニップ内でのトナー粒子の往復移動回数を増やしたとき、記録シート表面の凸凹の大小に係わらず、ドット周囲においてチリが発生し、画質が劣化する場合のあることも明らかになった。
本発明は以上の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、画像面積率に係わらず、記録シート表面の凹部上で十分な画像濃度を得るとともに、チリによる画質劣化を抑制することのできる画像形成装置を提供することである。
トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記像担持体に当接して転写ニップを形成するニップ形成部材と、前記像担持体上のトナー像を前記転写ニップに挟み込んだ記録シートに転写するために、直流成分と交流成分とを含む転写バイアスを出力する転写バイアス出力手段とを備えた画像形成装置において、画像面積率に応じて、前記転写バイアスにおける交流成分の周波数の切り替えを行う制御部を有し、画像面積率をAとすると、前記転写バイアスにおける交流成分の周波数は画像面積率の関数f(A)として表され、f(A)は、画像面積率が、0よりも高く、ベタ画像の画像面積率の値よりも低いある値Amin[%]で最小値となるようにしたことを特徴とするものである。
画像面積率に係わらず、記録シート表面の凹部上で十分な画像濃度を得るとともに、チリによる画質劣化を抑制することのできる。
本実施形態に係るプリンタの概略構成図。 同プリンタにおけるK用の画像形成ユニットを拡大して示す拡大構成図。 同プリンタのニップ形成ローラに印加される2次転写バイアスの波形例を示す図。 同プリンタの制御部を示すブロック図。 同制御部で演算される画像面積率の定義を説明する図。 実験に使用された観測実験装置を示す概略構成図。 同プリンタの2次転写ニップにおける転写初期段階のトナー挙動の説明図。 同プリンタの2次転写ニップにおける転写中期段階のトナー挙動の説明図。 同プリンタの2次転写ニップにおける転写後期段階のトナー挙動の説明図。 表3に示す実験における各画像と画像面積率を示す図。 画像面積率と2次転写バイアスの交流成分の周波数との関係を示すグラフ。 画像面積率とVpp,Voffとの関係を示すグラフ。 同2次転写バイアスの他の波形例を示す図。 同2次転写バイアスの他の波形例を示す図。 同2次転写バイアスの他の波形例を示す図。 同2次転写バイアスの他の波形例を示す図。 同2次転写バイアスの他の波形例を示す図。 同2次転写バイアスの他の波形例を示す図。 同2次転写バイアスの他の波形例を示す図。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のカラープリンタ(以下、単にプリンタという)の実施形態について説明する。
まず、実施形態に係るプリンタの基本的な構成について説明する。図1は、実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。同図において、実施形態に係るプリンタは、イエロー(Y),マゼンダ(M),シアン(C),ブラック(K)のトナー像を形成するための4つの画像形成ユニット1Y,M,C,Kを備えている。また、転写装置としての転写ユニット30、光書込ユニット80、定着装置90、給紙カセット100、レジストローラ対101等も備えている。
4つの画像形成ユニット1Y,M,C,Kは、画像形成物質として、互いに異なる色のY,M,C,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。Kトナー像を形成するための画像形成ユニット1Kを例にすると、これは、図2に示されるように、潜像担持体たるドラム状の感光体2K、ドラムクリーニング装置3K、除電装置(不図示)、帯電装置6K、現像装置8K等を備えている。これらの装置が共通の保持体に保持されてプリンタ本体に対して一体的に脱着することで、それらを同時に交換できるようになっている。
感光体2Kは、ドラム基体の表面上に有機感光層が形成された外径60[mm]程度のドラム形状のものであって、図示しない駆動手段によって図中時計回り方向に回転駆動される。帯電装置6Kは、帯電バイアスが印加される帯電ローラ7Kを感光体2Kに接触あるいは近接させながら、帯電ローラ7Kと感光体2Kとの間に放電を発生させることで、感光体2Kの表面を一様帯電せしめる。実施形態では、トナーの正規帯電極性と同じマイナス極性に一様帯電せしめる。帯電バイアスとしては、直流成分に交流成分を重畳したものを採用している。帯電ローラ7Kは、金属製の芯金の表面に導電性弾性材料からなる導電性弾性層が被覆されたものである。帯電ローラ等の帯電部材を感光体2Kに接触あるいは近接させる方式に代えて、帯電チャージャーによる方式を採用してもよい。
一様帯電せしめられた感光体2Kの表面は、後述する光書込ユニットから発せられるレーザー光によって光走査されてK用の静電潜像を担持する。このK用の静電潜像は、図示しないKトナーを用いる現像装置8Kによって現像されてKトナー像になる。そして、後述する中間転写ベルト31上に1次転写される。
ドラムクリーニング装置3Kは、1次転写工程(後述する1次転写ニップ)を経た後の感光体2K表面に付着している転写残トナーを除去する。回転駆動されるクリーニングブラシローラ4K、片持ち支持された状態で自由端を感光体2Kに当接させるクリーニングブレード5Kなどを有している。回転するクリーニングブラシローラ4Kで転写残トナーを感光体2K表面から掻き取ったり、クリーニングブレードで転写残トナーを感光体2K表面から掻き落としたりする。なお、クリーニングブレードについては、その片持ち支持端側を自由端側よりもドラム回転方向下流側に向けるカウンタ方向で感光体2Kに当接させている。
上記除電装置は、ドラムクリーニング装置3Kによってクリーニングされた後の感光体2Kの残留電荷を除電する。この除電により、感光体2Kの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。
現像装置8Kは、現像ロール9Kを内包する現像部12Kと、図示しないK現像剤を撹拌搬送する現像剤搬送部13Kとを有している。そして、現像剤搬送部13Kは、第1スクリュウ部材10Kを収容する第1搬送室と、第2スクリュウ部材11Kを収容する第2搬送室とを有している。それらスクリュウ部材は、それぞれ、軸線方向の両端部がそれぞれ軸受けによって回転自在に支持される回転軸部材と、これの周面に螺旋状に突設せしめられた螺旋羽根とを具備している。
第1スクリュウ部材10Kを収容している第1搬送室と、第2スクリュウ部材11Kを収容している第2搬送室とは、仕切り壁によって仕切られているが、仕切壁におけるスクリュウ軸線方向の両端箇所には、それぞれ両搬送室を連通させる連通口が形成されている。第1スクリュウ部材10Kは、螺旋羽根内に保持している図示しないK現像剤を、回転駆動に伴って回転方向に撹拌しながら、図中の紙面に直交する方向の奥側から手前側に向けて搬送する。第1スクリュウ部材10Kと、後述する現像ロール9Kとは互いに向かい合う姿勢で平行配設されているため、このときのK現像剤の搬送方向は、現像ロール9Kの回転軸線方向に沿った方向でもある。そして、第1スクリュウ部材10Kは、現像ロール9Kの表面に対してK現像剤をその軸線方向に沿って供給していく。
第1スクリュウ部材10Kの図中手前側端部付近まで搬送されたK現像剤は、仕切壁の図中手前側端部付近に設けられた連通開口を通って、第2搬送室内に進入した後、第2スクリュウ部材11Kの螺旋羽根内に保持される。そして、第2スクリュウ部材11Kの回転駆動に伴って、回転方向に撹拌されながら、図中手前側から奥側に向けて搬送されていく。
第2搬送室内において、ケーシングの下壁には図示しないトナー濃度センサが設けられており、第2搬送室内のK現像剤のKトナー濃度を検知する。Kトナー濃度センサとしては、透磁率センサからなるものが用いられている。Kトナーと磁性キャリアとを含有するK現像剤の透磁率は、Kトナー濃度と相関関係があるため、透磁率センサは、Kトナー濃度を検知していることになる。
本プリンタには、Y,M,C,K用の現像装置の第2収容室内にY,M,C,Kトナーをそれぞれ個別に補給するための図示しないY,M,C,Kトナー補給手段が設けられている。そして、プリンタの制御部は、RAMに、Y,M,C,Kトナー濃度検知センサからの出力電圧値の目標値であるY,M,C,K用のVtrefを記憶している。Y,M,C,Kトナー濃度検知センサからの出力電圧値と、Y,M,C,K用のVtrefとの差が所定値を超えた場合には、その差に応じた時間だけY,M,C,Kトナー補給手段を駆動する。これにより、Y,M,C,K用の現像装置における第2搬送室内にY,M,C,Kトナーが補給される。
現像部12K内に収容されている現像ロール9Kは、第1スクリュウ部材10Kに対向しているとともに、ケーシングに設けられた開口を通じて、感光体2Kにも対向している。また、現像ロール9Kは、回転駆動される非磁性パイプからなる筒状の現像スリーブと、これの内部にスリーブと連れ回らないように固定されたマグネットローラとを具備している。そして、第1スクリュウ部材10Kから供給されるK現像剤をマグネットローラの発する磁力によってスリーブ表面に担持しながら、スリーブの回転に伴って、感光体2Kに対向する現像領域に搬送する。
現像スリーブには、トナーと同極性であって、感光体2Kの静電潜像よりも大きく、且つ感光体2Kの一様帯電電位よりも小さな現像バイアスが印加されている。これにより、現像スリーブと感光体2Kの静電潜像との間には、現像スリーブ上のKトナーを静電潜像に向けて静電移動させる現像ポテンシャルが作用する。また、現像スリーブと感光体2Kの地肌部との間には、現像スリーブ上のKトナーをスリーブ表面に向けて移動させる非現像ポテンシャルが作用する。それら現像ポテンシャル及び非現像ポテンシャルの作用により、現像スリーブ上のKトナーが感光体2Kの静電潜像に選択的に転移して、静電潜像をKトナー像に現像する。
図1において、Y,M,C用の画像形成ユニット1Y,M,Cにおいても、K用の画像形成ユニット1Kと同様にして、感光体2Y,M,C上にY,M,Cトナー像が形成される。
画像形成ユニット1Y,M,C,Kの上方には、潜像書込手段たる光書込ユニット80が配設されている。この光書込ユニット80は、パーソナルコンピュータ等の外部機器から送られてくる画像情報に基づいてレーザーダイオードから発したレーザー光により、感光体2Y,M,C,Kを光走査する。この光走査により、感光体2Y,M,C,K上にY,M,C,K用の静電潜像が形成される。具体的には、感光体2Yの一様帯電した表面の全域のうち、レーザー光が照射された箇所は、電位を減衰せしめる。これにより、レーザー照射箇所の電位が、それ以外の箇所(地肌部)の電位よりも小さい静電潜像となる。なお、光書込ユニット80は、光源から発したレーザー光Lを、図示しないポリゴンモータによって回転駆動したポリゴンミラーで主走査方向に偏光せしめながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体に照射するものである。LEDアレイの複数のLEDから発したLED光によって光書込を行うものを採用してもよい。
画像形成ユニット1Y,M,C,Kの下方には、無端状の中間転写ベルト31を張架しながら図中反時計回り方向に無端移動せしめる転写装置としての転写ユニット30が配設されている。転写ユニット30は、像担持体たる中間転写ベルト31の他に、駆動ローラ32、2次転写裏面ローラ33、クリーニングバックアップローラ34などを有している。また、4つの1次転写ローラ35Y,M,C,K、ニップ形成部材(転写部材)としてのニップ形成ローラ(2次転写ローラ)36、ベルトクリーニング装置37、濃度センサ38なども有している。
中間転写ベルト31は、そのループ内側に配設された駆動ローラ32、2次転写裏面ローラ33、クリーニングバックアップローラ34、及び4つの1次転写ローラ35Y,M,C,Kによって張架されている。そして、図示しない駆動手段によって図中反時計回り方向に回転駆動される駆動ローラ32の回転力により、同方向に無端移動せしめられる。中間転写ベルト31としては、次のような特性を有するものを用いている。即ち、厚みは20[μm]〜200[μm]、好ましくは60[μm]程度である。また、体積抵抗率は1e6[Ωcm]〜1e12[Ωcm]、好ましくは約1e9[Ωcm]程度である(三菱化学製ハイレスタ−UP MCP HT45にて、印加電圧100Vの条件で測定)。また、引っ張り弾性率は、2.6[GPa]である。また、材料は、カーボン分散ポリイミド樹脂からなる。
4つの1次転写ローラ35Y,M,C,Kは、無端移動せしめられる中間転写ベルト31を感光体2Y,M,C,Kとの間に挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト31のおもて面と、感光体2Y,M,C,Kとが当接するY,M,C,K用の1次転写ニップが形成されている。1次転写ローラ35Y,M,C,Kには、図示しない転写バイアス電源によってそれぞれ1次転写バイアスが印加されている。これにより、感光体2Y,M,C,K上のY,M,C,Kトナー像と、1次転写ローラ35Y,M,C,Kとの間に転写電界が形成される。Y用の感光体2Y表面に形成されたYトナーは、感光体2Yの回転に伴ってY用の1次転写ニップに進入する。そして、転写電界やニップ圧の作用により、感光体2Y上から中間転写ベルト31上に1次転写される。このようにしてYトナー像が1次転写せしめられた中間転写ベルト31は、その後、M,C,K用の1次転写ニップを順次通過する。そして、感光体2M,C,K上のM,C,Kトナー像が、Yトナー像上に順次重ね合わせて1次転写される。この重ね合わせの1次転写により、中間転写ベルト31上には4色重ね合わせトナー像が形成される。
1次転写ローラ35Y,M,C,Kは、金属製の芯金と、これの表面上に固定された導電性のスポンジ層とを具備している弾性ローラからなり、次のような特性を有している。即ち、外形は16[mm]である。また、心金の径は10[mm]である。また、次に説明される抵抗Rは、約3E7Ωである。即ち、接地された外径30[mm]の金属ローラを10[N]の力でスポンジ層に押し当てた状態で、1次転写ローラ心金に1000[V]の電圧を印加したときに流れる電流Iから、オームの法則(R=V/I)に基づいて算出したスポンジ層の抵抗である。このような1次転写ローラ35Y,M,C,Kに対して、1次転写バイアスを定電流制御で印加する。なお、1次転写ローラ35Y,M,C,Kに代えて、転写チャージャーや転写ブラシなどを採用してもよい。
転写ユニット30のニップ形成ローラ36は、中間転写ベルト31のループ外側に配設されており、ループ内側の2次転写裏面ローラ33との間に中間転写ベルト31を挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト31のおもて面と、ニップ形成ローラ36とが当接する2次転写ニップが形成されている。ニップ形成ローラ36は接地されているのに対し、2次転写裏面ローラ33には、2次転写バイアス電源39によって2次転写バイアスが印加される。これにより、2次転写裏面ローラ33とニップ形成ローラ36との間に、マイナス極性のトナーを2次転写裏面ローラ33側からニップ形成ローラ36側に向けて静電移動させる2次転写電界が形成される。
転写ユニット30の下方には、記録シートPを複数枚重ねた紙束の状態で収容している給紙カセット100が配設されている。この給紙カセット100は、紙束の一番上の記録シートPに給紙ローラ100aを当接させており、これを所定のタイミングで回転駆動させることで、その記録シートPを給紙路に向けて送り出す。給紙路の末端付近には、レジストローラ対101が配設されている。このレジストローラ対101は、給紙カセット100から送り出された記録シートPをローラ間に挟み込むとすぐに両ローラの回転を停止させる。そして、挟み込んだ記録シートPを2次転写ニップ内で中間転写ベルト31上の4色重ね合わせトナー像に同期させ得るタイミングで回転駆動を再開して、記録シートPを2次転写ニップに向けて送り出す。2次転写ニップで記録シートPに密着せしめられた中間転写ベルト31上の4色重ね合わせトナー像は、2次転写電界やニップ圧の作用によって記録シートP上に一括2次転写され、記録シートPの白色と相まってフルカラートナー像となる。このようにして表面にフルカラートナー像が形成された記録シートPは、2次転写ニップを通過すると、ニップ形成ローラ36や中間転写ベルト31から曲率分離する。
2次転写裏面ローラ33は、次のような特性を有している。即ち、外径は約24[mm]である。また、芯金の径は約16[mm]である。芯金の表面には、導電性のNBR系ゴム層が被覆されており、その抵抗Rは1e6[Ω]〜1e12[Ω]、好ましくは約4E7[Ω]である。抵抗Rは、1次転写ローラと同様の方法によって測定された値である。
また、ニップ形成ローラ36は、次のような特性を有している。即ち、外径は約24[mm]である。また、芯金の径は約14[mm]である。芯金の表面には、導電性のNBR系ゴム層が被覆されており、その抵抗Rは1E6Ω以下である。抵抗Rは、1次転写ローラと同様の方法によって測定された値である。
2次転写バイアス電源39は、直流電源と交流電源とを有しており、2次転写バイアスとして、直流成分に交流成分を重畳せしめたものを出力することができる。そして、直流成分については、定電流制御によって出力する。
ニップ形成ローラ36よりも紙搬送方向の下流側には、用紙分離補助のための分離装置150が配設されている。この分離装置150は、2次転写ニップから送り出されてくる記録シートPに対して鋸歯状の除電針の先端を接触させながら、交流成分に直流成分を重畳した分離バイアスを印加することで、ニップ形成ローラ36からの記録シートPの分離を促す。
2次転写バイアス電源39の出力端子は、ニップ形成ローラ36の芯金に接続されている。ニップ形成ローラ36の芯金の電位は、2次転写バイアス電源39からの出力電圧値とほぼ同じ値になる。また、2次転写裏面ローラ33については、その芯金を接地(アース接続)している。なお、重畳バイアスを2次転写裏面ローラ33の芯金に印加しつつ、ニップ形成ローラ36の芯金を接地する代わりに、重畳バイアスをニップ形成ローラ36の芯金に印加しつつ、2次転写裏面ローラ33の芯金を接地してもよい。この場合、直流電圧の極性を異ならせる。具体的には、図示のように、マイナス極性のトナーを用い且つニップ形成ローラ36を接地した条件で、2次転写裏面ローラ33に重畳バイアスを印加する場合には、次のようにする。即ち、直流電圧としてトナーと同じマイナス極性のものを用いて、重畳バイアスの時間平均の電位をトナーと同じマイナス極性にする。
これに対し、2次転写裏面ローラ33を接地し、且つ重畳バイアスをニップ形成ローラ36に印加する場合には、直流電圧としてトナーとは逆のプラス極性のものを用いて、重畳バイアスの時間平均の電位をトナーとは逆のプラス極性にする。重畳バイアスを2次転写裏面ローラ33やニップ形成ローラ36に印加する代わりに、直流電圧を何れか一方のローラに印加するとともに、交流電圧を他方のローラに印加してもよい。印加する2次転写バイアスの交流成分、または交流電圧としては、後に図3を用いて説明するように、正弦波状の波形のものを採用しているが、矩形波状の波形のものを用いてもよい。なお、記録シートPとして、ザラ紙のような表面凹凸の大きなものを用いずに、普通紙のような表面凹凸の小さなものを用いる場合には、凹凸パターンにならった濃淡パターンが出現しないので、2次転写バイアスとして、直流電圧だけからなるものを印加してもよい。但し、ザラ紙のような表面凹凸の大きなものを用いるときには、2次転写バイアスを、直流電圧だけからなるものから、重畳バイアスに切り替える必要がある。
2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト31には、記録シートPに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、中間転写ベルト31のおもて面に当接しているベルトクリーニング装置37によってベルト表面からクリーニングされる。中間転写ベルト31のループ内側に配設されたクリーニングバックアップローラ34は、ベルトクリーニング装置37によるベルトのクリーニングをループ内側からバックアップする。
濃度センサ38は、中間転写ベルト31のループ外側に配設されている。そして、中間転写ベルト31の周方向における全域のうち、接地された駆動ローラ32に対する掛け回し箇所に対して、約4[mm]の間隙を介して対向している。この状態で、中間転写ベルト31上に1次転写されたトナー像が自らとの対向位置に進入した際に、そのトナー像の単位面積あたりのトナー付着量(画像濃度)を測定する。
2次転写ニップの図中右側方には、定着装置90が配設されている。この定着装置90は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する定着ローラ91と、これに所定の圧力で当接しながら回転する加圧ローラ92とによって定着ニップを形成している。定着装置90内に送り込まれた記録シートPは、その未定着トナー像担持面を定着ローラ91に密着させる姿勢で、定着ニップに挟まれる。そして、加熱や加圧の影響によってトナー像中のトナーが軟化さしめられて、フルカラー画像が定着せしめられる。定着装置90内から排出された記録シートPは、定着後搬送路を経由した後、機外へと排出される。
モノクロ画像を形成する場合には、転写ユニット30におけるY,M,C用の1次転写ローラ35Y,M,Cを支持している図示しない支持板を移動せしめて、1次転写ローラ35Y,M,C,Kを、感光体2Y,M,Cから遠ざける。これにより、中間転写ベルト31のおもて面を感光体2Y,M,Cから引き離して、中間転写ベルト31をK用の感光体2Kだけに当接させる。この状態で、4つの画像形成ユニット1Y,M,C,Kのうち、K用の画像形成ユニット1Kだけを駆動して、Kトナー像を感光体2K上に形成する。
図3は、2次転写バイアス電源39から出力される重畳バイアスからなる2次転写バイアスの波形の一例を示す波形図である。同図において、2次転写バイアスは、上述したように、2次転写裏面ローラ33の芯金に印加される。電圧出力手段たる2次転写バイアス電源39は、2次転写バイアスを印加する転写バイアス印加手段として機能している。また、上述したように、2次転写裏面ローラ33の芯金に2次転写バイアスが印加されると、第1部材たる2次転写裏面ローラ33の芯金と、第2部材たるニップ形成ローラ36の芯金との間に、電位差が発生する。よって、2次転写バイアス電源39は、電位差発生手段としても機能している。なお、電位差は、絶対値として取り扱われることが一般的であるが、本稿では、極性付きの値として取り扱うものとする。より詳しくは、2次転写裏面ローラ33の芯金の電位から、ニップ形成ローラ36の芯金の電位を差し引いた値を、電位差として取り扱うことにする。かかる電位差の時間平均値は、実施形態のように、トナーとしてマイナス極性のものを用いる構成では、その極性がマイナスになった場合に、次のようになる。即ち、ニップ形成ローラ36の電位を2次転写裏面ローラ33の電位よりもトナーの帯電極性とは逆極性側(本実施形態ではプラス側)に大きくすることになる。よって、トナーを2次転写裏面ローラ33側からニップ形成ローラ36側に静電移動させることになる。
図3において、オフセット電圧Voffは、2次転写バイアスの直流成分の値である。また、ピークツウピーク電圧Vppは、2次転写バイアスの交流成分のピークツウピーク電圧である。実施形態に係るプリンタにおいては、既に述べたように、2次転写バイアスは、オフセット電圧Voffとピークツウピーク電圧Vppとを重畳したものであり、その時間平均値はオフセット電圧Voffと同じ値になる。また、実施形態に係るプリンタにおいては、既に述べたように、2次転写バイアスを2次転写裏面ローラの芯金に印加し、且つニップ形成ローラの芯金を接地している(0V)。よって、2次転写裏面ローラの芯金の電位は、そのまま両芯金の電位差となる。そして、両芯金の電位差は、オフセット電圧Voffと同じ値の直流成分と、ピークツウピーク電圧Vppと同じ値の交流成分とから構成される。
図3に示されるように、実施形態に係るプリンタでは、オフセット電圧Voffとして、マイナス極性のものを採用している。2次転写裏面ローラ33に印加される2次転写バイアスのオフセット電圧Voffの極性をマイナスにすることで、2次転写ニップ内において、マイナス極性のトナーを2次転写裏面ローラ33側からニップ形成ローラ36側に相対的に押し出すことが可能になる。
2次転写バイアスの極性がトナーと同じマイナス極性になっているときには、2次転写ニップ内において、マイナス極性のトナーを2次転写裏面ローラ33側からニップ形成ローラ36側に静電的に押し出す。これにより、中間転写ベルト31上のトナーを記録シートP上に転移させる。
一方、2次転写バイアスの極性がトナーとは逆のプラス極性になっているときには、2次転写ニップ内において、マイナス極性のトナーをニップ形成ローラ36側から2次転写裏面ローラ33側に向けて静電的に引き寄せる。これにより、記録シートPに転移させたトナーを中間転写ベルト31側に再び引き寄せる。但し、2次転写バイアスの時間平均値Vave(本例ではオフセット電圧Voffと同じ値)がマイナス極性であるので、相対的には、トナーは2次転写裏面ローラ33側からニップ形成ローラ36側に静電的に押し出されるのである。
図3において、戻り電位ピーク値Vrは、2次転写バイアスにおけるトナーとは逆極性であるプラス側のピーク値を示している。また、送り電位ピーク値Vtは、2次転写バイアスにおけるトナーと同極性であるマイナス側のピーク値を示している。
交流成分によって所定周期で極性を反転させる交番電界からなる2次転写電界を2次転写ニップに形成することで、2次転写ニップ内でトナー粒子が中間転写ベルト31表面と記録シートP表面との間で往復移動する。
本プリンタでは、2次転写バイアスの交流成分として、正弦波状の特性のものを採用しているが、交流成分の波形は正弦波に限定されるものではない。矩形波、三角波、台形状波形など、正弦波とは異なる波形のものを採用してもよい。
図4は、プリンタにおける電気回路の一部を示すブロック図である。
制御手段である制御部200は、演算手段であるCPU200a、不揮発性メモリであるRAM200c、一時記憶手段であるROM200bなどから構成される。装置全体の制御を行う制御部200には、様々な機器やセンサ類が接続されているが、図4においては、簡単のため、主な機器やセンサ類のみ示している。
制御部200では、RAM200cやROM200b内に記憶している制御プログラムに基づいて、各種の機器の駆動を制御したり、各種のデータ処理を行ったりする。データ処理の1つとして、外部のパーソナルコンピュータ等から送られてくる画像データに基づいて、各色トナー像の画像面積率を演算し、これらの画像面積率の和として、中間転写ベルト31における2次転写ニップに進入する直前の領域の画像面積率を演算している。
制御部200では、この画像面積率の演算結果から2次転写バイアスの交流成分の周波数を演算し、さらにこの演算結果に基づいて、2次転写バイアスが所望の波形になるように2次転写電源39を制御している。なお、演算の際に用いられる、画像面積率と2次転写バイアスの交流成分の周波数の関係については、後で詳説する。
中間転写ベルト31の表面は、副走査方向(感光体やベルトの表面移動方向)において、ページの先頭を基準にして、50画素分ずつの領域毎に理論上の区分けがなされる。そして、その区分けされた各区画(以下、「50ライン区画」という)には、それぞれ主走査方向に、画素の集合からなる画素ラインが、50ラインずつ含まれている。それぞれの画素ラインについては、全画素数に対する画像部(重ね合わせトナー像)の画素数の割合が画像面積率として求められる。50個の画素ラインそれぞれの画像面積率について平均した値が、「50ライン区画」における画像面積率となる。
図5(a)は、A3サイズの記録シートPと、これの上に形成されたトナー像の第1例とを示す模式図である。2次転写ニップにおいて、記録シートPは、図中の矢印の方向に搬送される。第1実施形態に係るプリンタにおいて、中間転写ベルト31の幅方向のサイズは、A3サイズの記録シートPの短手方向サイズ(297mm)よりも少し大きい。2次転写ニップは、中間転写ベルト31と、ニップ形成ローラ36とが当接している領域であり、ニップ形成ローラ36のローラ部の長さは、中間転写ベルト31の幅よりも大きくなっている。よって、2次転写ニップのベルト幅方向の長さは、中間転写ベルト31の幅と同じであり、これは上述したようにA3サイズの記録シートPの短手方向サイズよりも少し大きい。但し、第1実施形態に係るプリンタの制御部200は、便宜的に、2次転写ニップのベルト幅方向の長さを、A3サイズの記録シートPの短手方向サイズと同じであるとみなして、ベルト上の50ライン区画の画像面積率を演算するようになっている。なお、2次転写ニップの、中間転写ベルト31の移動方向(副走査方向)の長さである、2次転写ニップ幅は3[mm]である。
図5(a)の記録シートPには、記録シート搬送方向に延在する短冊状のトナー像が形成されている。その記録シート搬送方向の長さは、220[mm]程度であり、図示のように、記録シートPの長手方向の長さ(420[mm])の概ね半分くらいの領域に渡って延在している。トナー像は、Y,M,C,Kの4色のうち、何れか1色のトナーだけからなるベタ画像である。記録シートPの短手方向におけるトナー像の長さは29.7[mm]であり、これは2次転写ニップのベルト幅方向の長さ(便宜上、297mmとみなしている)の1/10の値である。よって、記録シート搬送方向において、このトナー像が延在している領域の50ライン区画の画像面積率は10[%]である。
図5(b)は、A3サイズの記録シートPと、これの上に形成されたトナー像の第2例とを示す模式図である。同図の記録シートPには、記録シート搬送方向に延在する短冊状のトナー像が、搬送方向と直交する方向に所定の距離をおいて2つ形成されている。それらトナー像の記録シート搬送方向の長さは、それぞれ220[mm]程度であり、図示のように、互いに記録シートPの長手方向の同じ領域内に延在している。2つのトナー像は、互いに異なる1色のトナーだけからなるベタ画像である。また、それらトナー像の短手方向の長さはそれぞれ29.7[mm]である。よって、記録シート搬送方向において、それらトナー像が延在している領域の50ライン区画の画像面積率は20[%]である。
なお、本プリンタにおいて、50ライン区画の画像面積率は、Y,M,C,Kの各色についてそれぞれ個別に算出したものの合計として求められる。よって、例えば、同図の2つのトナー像が、図示のように互いに独立しているものではなく、完全に重ね合わされた2色重ね合わせトナー像であったとしても、その2色重ね合わせトナー像についての50ライン区画の画像面積率は、10[%]ではなく、20[%]となる。
次に、トナー像のトナー付着量とトナー粒子の往復移動回数との関係について本発明者らが行った観測実験について説明する。
本発明者らは、2次転写ニップ内におけるトナーの挙動を観測するために、特殊な観測実験装置を製造した。
図6は、その観測実験装置を示す概略構成図である。この観測実験装置は、透明基板210、現像装置231、Zステージ220、照明241、顕微鏡242、高速度カメラ243、パーソナルコンピュータ244などを備えている。透明基板210は、ガラス板211と、これの下面に形成された酸化インジウムスズ(ITO)からなる透明電極212と、透明電極212の上に被覆された透明材料からなる透明絶縁層213とを具備している。この透明基板210は、図示しない基板支持手段によって所定の高さ位置で支持されている。この基板支持手段は、図示しない移動機構によって図中上下左右方向に移動することが可能である。図示の例では、透明基板210が金属版215を載置したZステージ220の上に位置しているが、基板支持手段の移動により、Zステージ220の側方に配設された現像装置231の真上に移動することも可能である。なお、透明基板210の透明電極212は、基板支持手段に固定された電極に接続され、この電極は接地されている。
現像装置231は、実施形態に係るプリンタの現像装置と同様の構成になっており、スクリュウ部材232、現像ロール233、ドクターブレード234などを有している。現像ロール233は、電源235によって現像バイアスが印加された状態で回転駆動される。
透明基板210が基板支持手段の移動により、現像装置231の真上で且つ現像ロール233に対して所定のギャップを介して対向する位置まで所定の速度で移動せしめられると、現像ロール233上のトナーが透明基板210の透明電極212上に転移する。これにより、透明基板210の透明電極212上には所定の厚みのトナー層216が形成される。トナー層216に対する単位面積あたりのトナー付着量は、現像剤のトナー濃度、トナーの帯電量、現像バイアス値、基板210と現像ロール233とのギャップ、透明基板210の移動速度、現像ロール233の回転速度などによって調整することができる。
トナー層216が形成された透明基板210は、平面状の金属板215上に導電性接着剤で貼り付された記録シート214との対向位置まで平行移動せしめられる。金属板215は、加重センサが設けられた基板221上に設置され、基板221はZステージ220上に設置されている。また、金属板215は、電圧増幅器217に接続されている。電圧増幅器217には、波形発生装置218によって直流成分及び交流成分からなる転写バイアスが入力され、金属板215には電圧増幅器217によって増幅された転写バイアスが印加される。Zステージ220を駆動制御して金属板215を上昇させると、記録シート214がトナー層216と接触し始める。金属板215を更に上昇させ、記録シート214とトナー層216との間に一定の空隙を設けるまで金属板215を接近させる。空隙幅を所定値にした状態で、金属板215に転写バイアスを印加してトナーの挙動を観察する。 観察後は、Zステージ220を駆動制御して金属板215を下降させて、記録シート214を透明基板210から離間させる。 すると、トナー層216の一部が記録シート214上に転写されている。
トナーの挙動の観察については、透明基板210の上方に配設されている顕微鏡242及び高速度カメラ243を用いて行う。透明基板210は、ガラス板211、透明電極212、及び透明絶縁層213という各層が全て透明材料からなるので、透明基板210の上方から、透明基板210を介して、透明基板210の下側にあるトナーの挙動を観察することができる。
顕微鏡242としては、キーエンス社製のズームレンズVH−Z75からなるものを用いた。また、高速度カメラ243としては、フォトロン社製のFASTCAM−MAX 120KCを用いた。フォトロン社FASTCAM−MAX 120KCは、パーソナルコンピュータ244によって駆動制御される。顕微鏡242及び高速度カメラ243は、図示しないカメラ支持手段によって支持されている。このカメラ支持手段は、顕微鏡242の焦点を調整できるように構成されている。
透明基板210上におけるトナーの挙動を、次のようにして撮影した。即ち、まず、照明241によってトナーの挙動の観察位置に照明光を照射して、顕微鏡242の焦点を調整する。次に、金属板215に転写バイアスを印加して、透明基板210の下面に付着しているトナー層216のトナーを、記録シート214に向けて移動させる。このときのトナーの挙動を、高速度カメラ243で撮影した。
まず、顕微鏡242の焦点を透明基板210上のトナー層216に合わせ、直流電圧(本例ではオフセット電圧Voffに該当)を200[V]に設定し、且つピークツウピーク電圧Vppを1000[V]にした条件にてトナーの挙動を撮影した。すると、次のような現象が観察された。即ち、トナー層216中のトナー粒子は、転写バイアスの交流成分によって形成される交番電界により、透明基板210と記録シート214との間を往復移動するが、その往復移動回数の増加とともに、往復移動するトナー粒子の量が増加する。
具体的には、転写ニップにおいては、転写バイアスの交流成分の1周期(1/f)が到来する毎に、交番電界が1回作用してトナー粒子が1回往復移動する。初めの1周期では、図7に示されるように、トナー層216のうち、層の表面に存在しているトナー粒子だけが層から離脱する。そして、記録シート214の凹部に進入した後、再びトナー層216に戻ってくる。このとき、戻ったトナー粒子が、トナー層216のトナー粒子に衝突することで、後者のトナー粒子とトナー層216や透明基板210との付着力を弱める。これにより、次の1周期には、図8に示されるように、前の1周期よりも多くのトナー粒子がトナー層216から離脱する。そして、記録シート214の凹部に進入した後、再びトナー層216に戻ってくる。このとき、戻ったトナー粒子が、トナー層216中にまだ残っていたトナー粒子に衝突することで、後者のトナー粒子とトナー層216や透明基板210との付着力を弱める。これにより、更に次の1周期には、図9に示されるように、前の1周期よりも更に多くのトナー粒子がトナー層216から離脱する。このように、トナー粒子は往復移動する毎に、その数を徐々に増やしていく。
次に、トナー像の単位面積あたりのトナー付着量と、転写ニップ内で往復移動するトナー粒子の数との関係について、本発明者らが行った実験について説明する。
現像直後のトナー層216を構成しているトナーや、往復移動している最中のトナーの重さを測定することは困難であるため、往復移動している最中のトナーの割合を調べる指標として、観察領域内における透明電極212上のトナーの被覆平面積を採用した。まず、観察領域の面積を領域面積Aとし、透明電極212上に現像された直後のトナー層216の領域面積A内におけるトナーの被覆面積を初期被覆面積Aとして測定した。
透明電極212は、感光体におけるベタ静電潜像の役割を果たしているため、トナー層216はベタトナー像と同様のものであるが、初期被覆面積Aは、領域面積Aよりもかなり小さくなる。つまり、ベタであるにもかかわらず、トナー粒子を付着させていない領域が存在している。実際のプリンタにおいても、ベタ静電潜像を現像して得られたベタトナー像を定着前に顕微鏡観察すると、トナー粒子を付着させていない領域(以下、トナー未着領域という)が存在する。通常のトナー付着量であれば、定着工程において、トナー粒子が潰されることで、トナー未着領域までトナー粒子の付着領域が広がる。これに対し、トナー付着量を少なくすると、定着工程を経ても、一部のトナー未着領域が残る。残ったトナー未着領域の面積に応じて、トナー像の画像濃度が変化する。
初期被覆面積Aを測定したら、次に、金属板215に転写バイアスを印加してトナー層216の一部を記録シート214上に転写した。なお、転写バイアスとしては、周波数f=500[Hz]、Vpp=1.2[kV]、Voff=0[V]のものを採用した。転写後、透明電極212上に残ったトナーによる領域面積Aにおける被覆面積を残留被覆面積Aとして測定した。その後、次に掲げる式に基づいて、現像直後のトナー層の初期被覆率θ[%]と、転写ニップ内で往復移動しているトナーの割合である活動トナー率R[%]とを算出した。
θ=(A/A)×100
=[(A−A)/A]×100
現像バイアスの調整によってトナー付着量を互いに異ならせた複数のトナー層216についてそれぞれ、このようにして活動トナー率Rを調べた。この結果を次の表1に示す。
Figure 2015222365
表1における初期被覆率θ[%]は、トナー像を構成している各ドットの1ドットあたりにおけるトナー付着量を反映している。つまり、ベタ画像は、1ドットあたりのトナー付着量が多くなるほど、初期被覆率θが高くなる。表1に示されるように、初期被覆率θが低くなるにつれて、活動トナー率Rが低くなる。これは、記録シートP表面の凹部に同じ量のトナー粒子を転移させる場合、1ドットあたりのトナー付着量を少なくするにつれて、転写ニップ内で必要なトナー粒子の往復移動回数が多くなることを意味している。
本発明者らが行った「第1転写実験」について説明する。
本発明者らは、実施形態に係るプリンタと同様の構成のプリント試験機を用意した。そして、このプリント試験機を用いて、種々のプリントテストを実施した。プリントテストでは、2次転写バイアスの交流成分について、Voff=−0.8[kV]、Vpp=5.0[kV]に設定した。また、2次転写バイアスの交流成分の周波数f[Hz]や、プロセス線速vについては、適宜変更した。
表2は、「第1転写実験」の評価条件と結果を示したものである。
互いに異なる2次転写バイアスの交流成分(50〜700[Hz])やプロセス線速(141、282[mm/s])の条件下で、普通紙からなる記録シートP(紙表面の凹凸が殆どない)にテスト用の黒ベタ画像を出力した。そして、出力された黒ベタ画像を、目視によって2段階で評価した。具体的には、2次転写バイアスの交流成分のの周波数に同期する濃度ムラ(ピッチムラ)が視認されない場合を○、視認される場合を×として評価した。
Figure 2015222365
表2に示されるように、プロセス線速vを282[mm/s]に設定した場合には、2次転写バイアスの交流成分の周波数fを400[Hz]以上に設定することで、ピッチムラの発生を回避することができた。また、プロセス線速vを141[mm/s]に設定した場合には、2次転写バイアスの交流成分の周波数fを200[Hz]以上に設定することで、ピッチムラの発生を回避することができた。
「第1転写実験」において、プロセス線速vに応じて、ピッチムラの発生を回避し得る2次転写バイアスの交流成分の周波数fの下限値が異なっているのは、プロセス線速vに応じて、2次転写ニップ内でトナーに作用させる交番電界の回数が変化するからである。具体的には、以下、記録シートPを進入させていない状態における、中間転写ベルト31とニップ形成ローラ36との直接当接による2次転写ニップのローラ表面移動方向の長さであるニップ幅をw[mm]と定義する。2次転写ニップ通過に要する時間であるニップ通過時間[s]は、「ニップ幅w/プロセス線速v」という式で表される。一方、2次転写バイアスの交流成分の周波数f[Hz]の条件下において、重畳バイアスの交流成分の周期[s]は、「1/f」という式で表される。よって、ニップ通過時間においては、交流成分の1周期分の波形が、「w×f/v」回分だけ印加されることとなる。
プリント試験機におけるニップ幅wは3[mm]である。表2に示したように、プロセス線速v=282[mm/s]のとき、ピッチムラの発生を回避し得る2次転写バイアスの交流成分の周波数fの下限値は400[Hz]であることから、必要な波形数を約4.26回分(3×400/282)と計算することができる。これは、2次転写ニップ内において、約4.26回の交番電界をトナーに作用させることで、ピッチムラの発生を回避し得ることを示している。また、プロセス線速v=141[mm/s]のとき、ピッチムラの発生を回避し得る2次転写バイアスの交流成分の周波数fの下限値は200[Hz]であることから、必要な波形数を約4.26回分(3×200/141)と計算することができる。これは400[Hz]のときと同じ値である。
以上より、2次転写ニップ通過中に交番電界を約4回作用させることで、ピッチムラのない良好な画像を得ることができると言える。つまり、ピッチムラのない良好な画像を得るためには、「w×f/v>4」という条件が必要になるのである。
また、上述したように、トナーは2次転写ニップ内で1往復する毎に、記録シート表面の凹部内に転移するトナー量を増加させていく。記録シート表面の凹部内にトナーを十分に移転させるためには、2次転写ニップ内において、50ライン区画内の全てのトナーに対し、有効な交流成分を少なくとも2往復以上作用させる必要がある。つまり、ニップ通過時間において、交流成分の1周期分の波形が、少なくとも2回分だけ印加される必要があり、「w×f/v>2」という条件が必要になる。
従って、ピッチムラがなく、かつ、記録シート表面の凹部内に十分にトナーを転写させた画像を得るためには、「w×f/v>4」という条件を満たすように2次転写バイアスの交流成分の周波数を設定する必要がある。
次に、本発明者らが行った「第2転写実験」について説明する。
本実験はプリンタ試験機によって行い、2次転写バイアスの直流成分の電圧Voffを−1.2[kV]、交流成分のピークツウピーク電圧Vppを7[kV]とした。また、記録シートとして、特殊製紙株式会社製のレザック66(商品名)260kgを用いた。
表3は、「第2転写実験」の評価条件と結果を示したものである。
2次転写バイアスの交流成分の周波数が0(直流成分のみ)、400[Hz]、600[Hz]、1000[Hz]のそれぞれの場合において、K色の全面ベタ画像(画像面積率100[%])、K色の1by1の全面ハーフトーン画像(画像面積率25[%])、幅0.3mmのライン画像(画像面積率1[%])の各画像を、それぞれ記録シートに形成させたものを評価した。図10は、各画像とその画像面積率とを示した図である。評価結果は、記録シート上の凹部の画像濃度、およびチリによる画質劣化を、1.0〜5.0(0.5刻み)の10段階のランク(数値が大きいほど画質が良い)で示した。
Figure 2015222365
表3に示したように、2次転写バイアスの交流成分の周波数を高くするほど凹部の濃度が高くなっていることが確認できた。一方、画像面積率が低い場合に、2次転写バイアスの交流成分の周波数を高くするとチリによる画質劣化が徐々に悪化することも確認できた。
チリによる画質劣化を抑制するには、2次転写バイアスの交流成分の周波数を低くする必要があるが、画像面積率が低い場合に2次転写バイアスの交流成分の周波数を低くすると、記録シートの凹部において必要なトナー濃度が確保できなくなる。
そこで、画像面積率が50[%]程度とある程度高い場合には、2次転写バイアスの交流成分の周波数を下げても、記録シートの凹部におけるトナー濃度はある程度確保できるので、チリによる画質劣化の抑制を優先して2次転写バイアスの交流成分の周波数を下げる。一方、画像面積率が5[%]と非常に低い場合には、記録シートの凹部におけるトナー濃度の確保を優先し、2次転写バイアスの交流成分の周波数を上げる。また、1色ベタ画像(画像面積率100[%])のように、画像面積率が高いときは、チリが発生しても目立たないので、2次転写バイアスの交流成分の周波数を上げるようにする。これにより、できる限り記録シートの凹部におけるトナー濃度を確保しつつ、チリによる画質劣化を抑制できる。
図11は、画像面積率に対する2次転写バイアスの交流成分の周波数を示したものである。すなわち、画像面積率が、例えば50[%]などの、ある程度高いときは2次転写バイアスの交流成分の周波数を下げ、画像面積率が、例えば5[%]などの、非常に低いときは2次転写バイアスの交流成分の周波数を上げるようにする。また、画像面積率が、例えば100[%]などの、高いときは2次転写バイアスの交流成分の周波数を上げるようにする。つまり、2次転写バイアスの交流成分の周波数の設定が、画像面積率が0[%]と100[%](1色ベタ画像)との間のAmin(図11では50[%])において最小値を持つように制御されることで、画像面積率に係わらず良好な画像を得ることができる。ただし、ピッチムラが発生しないようにするためには、「第2転写実験」の説明で述べたように、プリント試験機におけるニップ幅wは3[mm]、プロセス線速vは282[mm/s]なので、ピッチムラの発生を回避し得る2次転写バイアスの交流成分の周波数fの下限値は400[Hz]に設定される。
また、画像面積率に応じて2次転写バイアスの交流成分の周波数を切り替えるだけでなく、図12に示すように、画像面積率に応じて、2次転写バイアスの交流成分のピークツウピーク電圧Vppや、2次転写バイアスの直流成分の電圧Voffを切り替えるようにしても良い。
一般的にトナー付着量が多い画像ほど、VppやVoffは大きくする必要があるため、画像面積率が高い場合はVppやVoffが大きくする。また、上述したように、ライン画像など画像面積率が低い場合には記録シートの凹部におけるトナーの転写性が悪くなるので、この場合はVppを大きくして、トナーの往復運動のための転写電界を強くし、記録シートの凹部におけるトナーの転写性を確保する。つまり、ある画像面積率(図12では100[%])以下のときは画像面積率が低くなるほどVppが大きくなるように設定し、ある画像面積率(図12では100[%])以上では、画像面積率が高くなるほどVppが大きくなるように設定する。これにより、ハーフトーン画像でもベタ画像でも、記録シートの凹部におけるトナーの転写性を確保することができる。
上述した、画像面積率に応じて、2次転写バイアスの交流成分のピークツウピーク電圧Vppと、2次転写バイアスの直流成分の電圧Voffとを切り替えることの効果を確認するため、本発明者らは「第3転写実験」を行った。以下で「第3転写実験」について説明する。
表4は、「第3転写実験」の評価条件と結果を示したものである。
実施条件1は、図11に示した、画像面積率に応じて2次転写バイアスの交流成分の周波数の切り替えを実施した場合である。実施条件2は、図11に示した、画像面積率に応じて2次転写バイアスの交流成分の周波数の切り替えを実施したとともに、図12に示した、画像面積率に応じてVpp、Voffの切り替えも実施した場合である。比較条件1は、2次転写バイアスの交流成分の周波数を400[Hz]で一定にした場合である。実施条件1と比較条件1では、2次転写バイアスの直流成分の電圧Voffを−1.2[kV]、交流成分のピークツウピーク電圧Vppを7[kV]で一定とした。これら3つの条件で、K色の全面ベタ画像(画像面積率100[%])、K色の1by1の全面ハーフトーン画像(画像面積率25[%])、幅0.3mmのライン画像(画像面積率1[%])の各画像面積率の画像を記録シートに転写したときの、記録シートの凹部におけるトナー濃度、および、チリによる画質劣化について評価した。評価結果は、記録シート上の凹部の画像濃度、およびチリによる画質劣化を、1.0〜5.0(0.5刻み)の10段階のランク(数値が大きいほど画質が良い)で示した。
Figure 2015222365
表4に示したように、実施条件1では、比較条件1に対して、いずれの画像面積率の画像においても、記録シートの凹部におけるトナー濃度、チリによる画質劣化のいずれについて良好な結果が得られることが確認できた。また、実施条件2では、実施条件1に対して、いずれの画像面積率の画像においても、記録シートの凹部におけるトナー濃度、チリによる画質劣化のいずれについてさらに良好な結果が得られることが確認できた。なお、2次転写バイアスの交流成分の周波数や、2次転写バイアスの直流成分の交流成分のピークツウピーク電圧Vpp、Voffは、単純に画像面積率を考慮するだけでも十分高い効果を発揮するが、画像の構造を考慮して制御を行ってもかまわない。同じ画像面積率でも、ベタ画像かハーフーン画像なのかを考慮すれば、より良好な画像を得ることが可能となる。
また、2次転写バイアスの波形が、対称波形である正弦波のときは、図3に示したように、2次転写バイアスの時間平均電圧Vaveと、2次転写バイアスの直流成分の電圧Voffとが等しくなる。この場合、戻り電位ピーク値Vrは、以下のようにVoffの絶対値と、Vppとによって表される。
Vr=Vpp/2−|Voff|
本発明者らによる実験により、2次転写バイアスの波形が正弦波のときに、トナーの往復運動のために必要な戻り電位ピーク値Vrを確保するためには、VppとVoffが以下の関係を満たすようにするのが好ましいことが分かった。
Vpp>4×|Voff|
これにより、記録シートの凹部において許容レベルの画像濃度を得ることができる。
[変形例]
次に、本実施形態における2次転写バイアスの波形の変形例について説明する。
図13〜19は、本実施形態における2次転写バイアスの波形の変形例を示したものである。
2次転写バイアスの波形が正弦波の場合、2次転写バイアスの時間平均電圧Vaveと、2次転写バイアスの直流成分の電圧Voffとが等しくなる。この場合、上述したように、戻り電位ピーク値Vrは、「Vr=Vpp/2−|Voff|」で表されるので、トナーの往復運動のために必要な戻り電位ピーク値Vrを確保するためには、2次転写バイアスのピークツウピーク電圧Vppをある程度大きくする必要があった。Vppは、「Vpp=Vt+Vr」と表される(図3参照)。よって、Vppを大きくすると、必然的に送り電位ピーク値Vtの大きさも大きくなる。しかし、トナーの付着量が多い場合や、記録シートの抵抗が高い場合などでは、送り電位ピーク値Vtの大きさが大きくなると画像に放電跡が発生しやすくなってしまう。2次転写バイアスの波形が正弦波の場合には、送り電位ピーク値Vtが必要以上に大きくならないようにするためには、2次転写バイアスのピークツウピーク電圧Vppをある程度の大きさに抑え、かつ、2次転写バイアスの直流成分の電圧Voffの絶対値(すなわち、2次転写バイアスの時間平均電圧Vaveの絶対値)が小さくなるようにする必要があった。
図13〜19において、転写時間とは、2次転写バイアスの波形1周期において、2次転写バイアスの直流成分の電圧Voffからトナーが記録シートに転写される側の時間をいう。また、戻し時間とは、2次転写バイアスの波形1周期において、2次転写バイアスの直流成分の電圧Voffからトナーが2次転写裏面ローラ33(図1参照)へ戻される側の時間をいう。2次転写バイアスの波形1周期(戻し時間と転写時間との和)に対する戻し時間の比率(Duty比)を小さくすることで、2次転写バイアスの直流成分の電圧Voffを挟んで、トナーを2次転写裏面ローラ33(図1参照)の方に戻す側の波形の面積が、トナーを記録シートPに転写する側の波形の面積よりも小さくなるようにしている。これにより、送り電位ピーク値Vtを必要以上に大きな値にならないようにするとともに、2次転写バイアスの時間平均電圧Vaveを高くすることができる。
図14に示した矩形波では、Duty比を16[%]とすることで、送り電位ピーク値Vtは画像に放電跡が発生しない−3.0[kV]に抑えつつ、戻り電位ピーク値Vrはトナーの往復運動のために必要な+2.0[kV]を確保している。
以上により説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記像担持体に当接して転写ニップを形成するニップ形成部材と、前記像担持体上のトナー像を前記転写ニップに挟み込んだ記録シートに転写するために、直流成分と交流成分とを含む転写バイアスを出力する転写バイアス出力手段とを備えた画像形成装置において、画像面積率に応じて、前記転写バイアスにおける交流成分の周波数の切り替えを行う制御部を有し、画像面積率をAとすると、前記転写バイアスにおける交流成分の周波数は画像面積率の関数f(A)として表され、f(A)は、画像面積率が、0よりも高く、ベタ画像の画像面積率の値よりも低いある値Amin[%]で最小値となるようにした。
チリによる画質劣化を抑制するには、2次転写バイアスの交流成分の周波数を低くする必要があるが、画像面積率が低い場合に2次転写バイアスの交流成分の周波数を低くすると、記録シートの凹部において必要なトナー濃度が確保できなくなる。
例えば、画像面積率5[%]などの、画像面積率が非常に低い場合には、記録シートの凹部におけるトナー濃度の確保を優先し、2次転写バイアスの交流成分の周波数を上げる。また、1色ベタ画像(画像面積率100[%])のように、画像面積率が高い場合にも、チリが発生しても目立たないので、2次転写バイアスの交流成分の周波数を上げるようにする。画像面積率がこれらの中間にある場合(例えば、画像面積率50[%])には、2次転写バイアスの交流成分の周波数を下げても、記録シートの凹部におけるトナー濃度はある程度確保できるので、チリによる画質劣化の抑制を優先して2次転写バイアスの交流成分の周波数を下げる。つまり、画像面積率が、0よりも高く、ベタ画像の画像面積率の値よりも低いある値Amin[%]で最小値となるようにすれば、できる限り記録シートの凹部におけるトナー濃度を確保しつつ、チリによる画質劣化も抑制できる。
(態様B)
態様Aの画像形成装置において、前記ニップ形成部材に印加する前記転写バイアスにおける交流成分の周波数の最小値をf[Hz]、前記像担持体とニップ形成部材との間に形成されるニップ幅をw[mm]、像担持体の線速をv[mm/s]としたときに、f>4×v/wの関係を満たすようにした。
本発明者らによる実験結果より、画像においてピッチムラの発生を防止するためには、線速をv[mm/s]としたときに、2次転写バイアスの交流成分の周波数fはf>4×v/wの関係を常に満たすように設定する必要があることが分かっている。2次転写バイアスの交流成分の周波数fの最小値がf>4×v/wの関係を満たすようにすることで、ピッチムラのない良好な画像を得ることができる。
(態様C)
態様AまたはBに記載の画像形成装置において、画像面積率に応じて、前記ニップ形成部材に印加する前記転写バイアスにおける交流成分のピークツウピーク電圧Vpp、または、前記ニップ形成部材に印加する前記転写バイアスにおける交流成分のオフセット電圧Voffの切り替えを行う制御部を有する。
一般的にトナー付着量が多い画像ほど、VppやVoffは大きくする必要があるため、画像面積率が高い場合はVppやVoffが大きくする。また、ライン画像など画像面積率が低い場合には、記録シートの凹部におけるトナーの転写性が悪くなるので、Vppを大きくしトナーの往復運動のための転写電界を強くして、記録シートの凹部におけるトナーの転写性を確保する必要がある。画像面積率に応じて、2次転写バイアスの交流成分の周波数の切り替えをするとともに、VppやVoffの切り替えをすることで、ハーフトーン画像でもベタ画像でも、記録シートの凹部におけるトナーの転写性をさらに良好にすることができる。
(態様D)
態様A〜Cのいずれか一の画像形成装置において、前記ニップ形成部材に印加する前記転写バイアスは、前記転写バイアスの交流成分の時間平均電圧Vaveと、前記転写バイアスの交流成分のオフセット電圧Voffとが等しく、かつ、前記転写バイアスにおける交流成分のピークツウピーク電圧値Vppが、Vpp>4×|Voff|の関係を満たすようにした。
本発明者らによる実験により、2次転写バイアスの波形が正弦波のときに、トナーの往復運動のために必要な戻り電位ピーク値Vrを確保するためには、VppとVoffがVpp>4×|Voff|の関係を満たすようにするのが好ましいことが分かった。これにより、記録シートの凹部において許容レベルの画像濃度を得ることができる。
(態様E)
態様A〜Dのいずれか一の画像形成装置において、像担持体から被転写材にトナーを転写させる方向に移動させる電界を生じさせる電位差が作用する時間が、被転写材から像担持体にトナーを戻す方向に移動させる電界を生じさせる電位差が作用する時間よりも長くなる転写バイアスを用いた。
2次転写バイアスの波形が正弦波の場合、2次転写バイアスの時間平均電圧Vaveと、2次転写バイアスの直流成分の電圧Voffとが等しくなる。この場合、戻り電位ピーク値Vrは、「Vr=Vpp/2−|Voff|」で表されるので、トナーの往復運動のために必要な戻り電位ピーク値Vrを確保するためには、2次転写バイアスのピークツウピーク電圧Vppをある程度大きくする必要があった。
また、Vppは、「Vpp=Vt+Vr」と表されるので、Vppを大きくすると、必然的に送り電位ピーク値Vtの大きさも大きくなる。しかし、トナーの付着量が多い場合や、記録シートの抵抗が高い場合などでは、送り電位ピーク値Vtの大きさが大きくなると画像に放電跡が発生しやすくなってしまう。2次転写バイアスの波形が正弦波の場合には、送り電位ピーク値Vtが必要以上に大きくならないようにするためには、2次転写バイアスのピークツウピーク電圧Vppをある程度の大きさに抑え、かつ、2次転写バイアスの直流成分の電圧Voffの絶対値(すなわち、2次転写バイアスの時間平均電圧Vaveの絶対値)が小さくなるようにする必要があった。
これに対し、2次転写バイアスの波形1周期(戻し時間と転写時間との和)に対する戻し時間の比率(Duty比)を小さくすることで、2次転写バイアスの直流成分の電圧Voffを挟んで、トナーを2次転写裏面ローラ33(図1参照)の方に戻す側の波形の面積が、トナーを記録シートPに転写する側の波形の面積よりも小さくなるようにしている。これにより、送り電位ピーク値Vtを小さくし、かつ、2次転写バイアスの時間平均電圧Vaveを高くすることができる。
1Y,M,C,K:画像形成ユニット(トナー像形成手段の一部)
31:中間転写ベルト(像担持体)
36:ニップ形成ローラ(ニップ形成部材)
39:2次転写バイアス電源(転写バイアス出力手段)
80:光書込ユニット(トナー像形成手段の一部)
P:記録シート
特許第5003181号 特開2006−267486号公報 特開2008−058585号公報 特開平09−146381号公報 特開平04−086878号公報 特開2012−063746号公報

Claims (5)

  1. トナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記像担持体に当接して転写ニップを形成するニップ形成部材と、
    前記像担持体上のトナー像を前記転写ニップに挟み込んだ記録シートに転写するために、直流成分と交流成分とを含む転写バイアスを出力する転写バイアス出力手段とを備えた画像形成装置において、
    画像面積率に応じて、前記転写バイアスにおける交流成分の周波数の切り替えを行う制御部を有し、画像面積率をAとすると、前記転写バイアスにおける交流成分の周波数は画像面積率の関数f(A)として表され、f(A)は、画像面積率が、0よりも高く、ベタ画像の画像面積率の値よりも低いある値Amin[%]で最小値となるようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記転写バイアスにおける交流成分の周波数の最小値をf[Hz]、前記像担持体とニップ形成部材との間に形成されるニップ幅をw[mm]、像担持体の線速をv[mm/s]としたときに、f>4×v/wの関係を満たすようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
    画像面積率に応じて、前記転写バイアスにおける交流成分のピークツウピーク電圧Vpp、または、前記ニップ形成部材に印加する前記転写バイアスにおける交流成分のオフセット電圧Voffの切り替えを行う制御部を有することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一の画像形成装置において、
    前記転写バイアスは、前記転写バイアスの交流成分の時間平均電圧Vaveと、前記転写バイアスの交流成分のオフセット電圧Voffとが等しく、かつ、前記転写バイアスにおける交流成分のピークツウピーク電圧値Vppが、Vpp>4×|Voff|の関係を満たすようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一の画像形成装置において、
    像担持体から被転写材にトナーを転写させる方向に移動させる電界を生じさせる電位差が作用する時間が、被転写材から像担持体にトナーを戻す方向に移動させる電界を生じさせる電位差が作用する時間よりも長くなる転写バイアスを用いたことを特徴とする画像形成装置。
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