JP2015221838A - C4ラフィネートストリームからt−ブチルフェノールを生産する方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本願は、2009年12月4日に出願された米国特許仮出願第61/266,828号に基づく優先権を主張し、その全体を本明細書に参照により含めるものとする。
事前に乾かし、その後0.3%のアルミニウムを溶解した、112.3gのフェノールをオートクレーブに入れた。ラフィネート‐3ストリームを、温度118℃で、3g/分の割合で60分間、反応器に充填した。ラフィネート‐3ストリーム中のイソブチレン含有率は87%であり、イソブタンが12%、n−ブタンが0.5%であった。ラフィネート‐3ストリーム中のブテン含有率は0.3%であった。温度は1℃/分の割合で冷却し、3時間後に70℃になった。残りの反応時間では、温度は70℃に保たれた。総反応時間は5時間であった。5時間後の粗生成物中の2,6−ジ−tert−ブチルフェノール(「2,6−DTBP」)の生成量は76%であった。最終の粗生成物中の2,6−DTBP生成量は76%であった。本実験におけるイソブチレンとフェノールの分子比は、2.06:1であった。
純粋イソブチレンおよび純粋イソブタンを混合して製造した合成ラフィネートストリームが、以下の実験で使用された。本実施例では、実施例1と類似の実験が行われた。但し、イソブチレン90%およびイソブタン10%を含有する合成ラフィネストリームが使用された。反応温度は2.5時間の間118℃に設定し、その後70℃に冷却した。粗生成物中の2,6−DTBP生成量は、5時間後に77%であった。本実験におけるイソブチレンとフェノールの分子比は2.23:1であった。
本実施例は、実施例2に従って行われたが、イソブチレン85%およびイソブテン15%を含有する合成ラフィネートストリームを使用した。本実施例では、2,6−DTBPの生成量は、5時間後に77%となった。本実験におけるイソブチレンとフェノールの分子比は、2.11:1であった。
本実験は、実施例2に従って行われた。但し、80%のイソブチレンおよび20%のイソブタンを含有する合成ラフィネートストリームを使用し、2,6−DTBPの生成量は、5時間後に76%となった。本実験におけるイソブチレンとフェノールの分子比は、2.02:1であった。
129gの乾燥したフェノールを、イソブチレン78.5%、1−ブテン1.1%、およびイソブタン20.4%を含有するラフィネートストリームと、0.3%のアルミニウム触媒を利用して反応させた。最初の反応温度は90℃であった。合成ライフィネートを4g/分の割合で最初の32分間反応器に満たした。ラフィネート注入20分後に、1.1℃/分の割合で温度が上昇し、121℃になった。65分間、温度を121℃で安定させ、その後、1℃/分の割合で反応を90℃まで冷却した。冷却期間の初めに、イソブチレンを含有するラフィネートが、4g/分の割合で20分間添加された。その後の反応の温度は90℃に保たれた。総反応時間は5時間であった。本実験におけるイソブチレンとフェノールの分子比は、2.25:1であった。最終粗生成物における2,6−DTBPの生成量は83.2%であった。2−sec−6−tert−ブチルフェノールの含有量は0.03%で、最初のラフィネート成分1−ブテンの0.94%の反応を表している。
イソブチレン79%、1−ブテン1%、およびイソブタン20%を含有する合成ラフィネートストリームが、事前に乾かし、0.3%の溶解アルミニウムを含む127gのフェノールに添加された。反応時間全体において、反応温度は130℃に保たれた。当該ラフィネートは、4g/分の割合で35分間添加された。130℃で40分間反応を行い、その後、ベント工程で圧力を下げ、未反応のラフィネートを除去した。4g/分の割合でさらに35分間、追加のラフィネートを添加した。イソブチレンを反応器に入れた量に基づくイソブチレンとフェノールの分子比は、2.83:1であった。粗生成物における2,6−DTBPの生成量は、5時間後に58.36%であった。2−sec−6−tert−ブチルフェノールの含有量は0.07%であり、最初のラフィネート成分1−ブテンの3.9%が反応したことを表している。
本実験は、実施例6に従って行われた。但し、以下に記載の点は変更されている。温度は、130℃〜150℃に変更した。温度上昇に伴う圧力増大を調整するために、127gのフェノールに代えて101gのフェノールを使用した。ラフィネートは、3g/分の割合で45分間添加された。150℃で半時間反応を行い、一度反応器のベントを開放した後、追加のラフィネートを3g/分の割合で20分間添加した。反応器に追加されたイソブチレンの量に基づくイソブチレンとフェノールの最終分子比は、2.6:1であった。粗生成物中の2,6−DTBPの生成量は、5時間後に61%であった。2−sec−6−tert−ブチルフェノールの量は、0.06%であり、最初のラフィネート成分1−ブテンの3.9%が反応したことを表している。
本実験は、実施例7に従って行われた。但し、反応温度は150℃〜170℃に変更した。粗生成物中の2,6−DTBPの生成量は、5時間後に27%であった。2−sec−6−tert−ブチルフェノールの含有量は0.20%であり、最初のラフィネート成分1−ブテンの19.6%が反応したことを表している。
事前に乾かし、その後5.6gのトリエチルアルミニウムを溶解した150gのOTBPを、冷却バスに接続した被覆ガラス製圧力反応器に入れた。バスの温度は20℃に設定した。イソブチレン79%、イソブテン19.5%、および1−ブテン1.5%を含有する合成ラフィネートを、1g/分の割合で70分間満たした。イソブチレン添加の間(反応の最初の1時間)の温度は、反応につながる発熱線のため35℃であった。最初の1時間が経過した後から反応の最後までの反応温度は20℃であった。粗生成物中の2,6−DTBPの生成量は、4時間後に89%であった。イソブチレンとOTBPの分子比は1:1であった。反応中に得られた最大圧力は、25psigであった。
本実験は、実施例9に従って行われた。但し、ラフィネートは0.33g/分の割合で処理され、反応温度は10℃に保たれた。粗生成物中の2,6−DTBPの生成量は、4時間後に93%であった。反応中に得られた最大圧力は15psigであった。
本実験は、実施例10に従って行われた。但し、反応温度は5℃に保たれた。粗生成物中の2,6−DTBPの生成量は、4時間後に80%であった。反応中に得られた最大圧力は、12psigであった。
105gのフェノール、および、空気中で450℃の温度で焼成された5.3gの酸化アルミニウム触媒をオートクレーブに入れ、150℃に熱した。その後、イソブチレン80%、イソブタン18.7%および1−ブテン1.4%を含有するラフィネートストリームを3.5時間満たした。満たしたラフィネートの量は75gで、イソブチレンとフェノールの分子比は0.95:1であった。OTBPの生成量は、7時間後に49%であった。化学反応により2−sec−ブチルフェノールを形成したフィード中の1−ブテンの含有率は、1.3%であった。
105gのフェノール、および、空気中で450℃の温度で焼成された5.0gの酸化アルミニウム触媒をオートクレーブに入れ、220℃に熱した。その後、イソブチレン82.4%、1−ブテン1.3%、およびイソブタン16.3%を含有するラフィネートストリームを3時間満たした。満たしたラフィネートの量は70gで、イソブチレンとフェノールの分子比は1.13:1であった。OTBPの生成量は、6時間後に50.41%であり、5時間後に52%に減少した。化学反応により2−sec−ブチルフェノールおよび2−sec−ブチル−4−tert−ブチルフェノールを形成したフィード中の1−ブテンの含有率は、44.5%であった。sec−ブチルフェノールの2つの不純物(2‐sec−ブチルフェノールおよび2−sec−ブチル−4−tert−ブチルフェノール)の含有率は、それぞれ0.44領域パーセントと0.15%であった。
2,6−ジ−tert−ブチルフェノール75.4%および2−sec−6−tert−ブチルフェノール0.43%を含有する粗2,6−ジ−tert−ブチルフェノール106gを、5gのDowexRの2030イオン交換樹脂(DR−2030、スルホン酸基で機能化されたスチレン系プラスチックビーズ)で、75℃で5時間トランスアルキル化し、2−sec−4−tert−ジ‐ブチルフェノール0.3%および含有量の測定が不可能な2−sec−6−tert−ジ‐ブチルフェノールを含有する2,4−ジ−tert−ブチルフェノールを75.4%生成した。
フェノールをブチル化するために、DR−2030を触媒として、イソブチレン78.3%、イソブタン21%、1−ブテン0.54%を含有する合成ラフィネートストリームが使用された。反応温度は80℃に設定された。204gの合成ラフィネートが3時間添加された。GCにより定期的にサンプリングした試料を分析することにより、反応進捗をモニタリングした。2,4−DTBP生成量の領域パーセントは、5時間後に73.8%であった。2−sec−ブチル−4−tert−ブチルフェノールの量は0.49%で、2−tert−ブチル‐4−sec−ブチルフェノールの量は0.03%であった。2s4tおよび2t4sを形成するために反応したフィード中の1−ブテンの量は30%であった。
Claims (8)
- アルミニウムまたはアルミニウムトリスフェノキシドの存在下で、反応温度を10℃〜20℃の範囲とし、圧力を0〜50psigの範囲とし、イソブチレンとオルト−tert−ブチルフェノールの分子比を0.8:1〜1.2:1の範囲として、イソブチレンを含有するC4ラフィネートストリームをオルト−tert−ブチルフェノールと反応させることを含む、2,6−ジ−tert−ブチルフェノールの生産方法。
- イソブチレンを含有するC4ラフィネートストリームが、1−ブテンおよび2−ブテンを含み、C4ラフィネートストリームに存在する1−ブテンおよび2−ブテンの3%未満がオルト−tert−ブチルフェノールと反応する、請求項1に記載の方法。
- C4ラフィネートストリームに存在する1−ブテンおよび2−ブテンの1%未満がオルト−tert−ブチルフェノールと反応する、請求項2に記載の方法。
- tert−ブチルフェノール組成物のsec−ブチルフェノール類含有率が0.5重量%未満である、請求項1に記載の方法。
- tert−ブチルフェノール組成物のsec−ブチルフェノール類含有率が0.1重量%未満である、請求項4に記載の方法。
- tert−ブチルフェノール組成物のsec−ブチルフェノール類含有率が0.05重量%未満である、請求項5に記載の方法。
- トリアルキルアルミニウムがオルト−tert−ブチルフェノールと反応することにより、アルミニウムトリスフェノキシドが形成される、請求項1に記載の方法。
- パラ−tert−ブチルフェノール、2,4−ジ−tert−ブチルフェノール、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される化合物を形成するために、2,6−ジ−tert−ブチルフェノールをトランスアルキル化する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
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