JP2002524433A - 溶融結晶化によるアルキル化フェノールの精製法 - Google Patents
溶融結晶化によるアルキル化フェノールの精製法Info
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Abstract
Description
rt−ブチル)フェノールを回収する新規の方法に関する。より具体的には、本発
明は、アルキル化フェノールを含んでなる混合物に、特に付加生成物の結晶化及
び反応再循環流の形成を必要としない方法を施すことによる2,4,6−トリ(
tert−ブチル)フェノールの回収を目指している。
である。最終生成物としては、短鎖アルキルフェノールは、プラスチック、エラ
ストマー、合成繊維、燃料、滑剤及び食品における酸化防止剤、安定剤、及び例
えばラジカルトラップ剤等の添加物として用いられている。
フェノール化合物のアルキル化を介してアルキルフェノールを調製することが公
知であり、かかる反応を促進する多様なアルキル化触媒が公知である。例えば、
米国特許第3959394号、同第3439048号、同第3426358号、
同第3426082号、同第3409678号、同第3382283号、同第3
367981号、同第3265742号、同第3185737号、同第3133
974号、同第3082258号及び同第3071595号はすべて、Friedel-
Crafts触媒(AlCl3、HF、BF3等)、ハロゲン化亜鉛、アルミナ、アル
ミニウムフェノキシド、アルカンスルホン酸及びイオン交換樹脂等のような多様
な触媒にわたるフェノールのアルキル化を開示している。しかし、これらの従来
法による上述の化合物の生成は、反応から広範な生成物が得られるため幾分問題
がある。特定の位置異性体の単離又は濃縮は困難であり且つ高価である。粗製2
,4,6−トリ(tert−ブチル)フェノールはしばしば、2,4−ジ(tert−ブ
チル)フェノール及び2,6−ジ(tert−ブチル)フェノールの製造から残油生
成物として入手可能であり、2,4−ジ(tert−ブチル)フェノール及び2,6
−ジ(tert−ブチル)フェノールの両者は、標準的な蒸留法によって簡便に単離
することができる。残念ながら、残留する2,4,6−トリ(tert−ブチル)フ
ェノールは高融点を有するため、蒸留すると塔の凍結問題を招く。さらに、2,
4,6−トリ(tert−ブチル)フェノールと、通例同時に存在する不純物である
2,5−ジ(tert−ブチル)フェノールとの間の沸点差が非常に小さいので、分
離は極めて困難であり高価である。溶剤結晶化は、溶剤の取り扱いに関わる環境
危険、及び2,4,6−トリ(tert−ブチル)フェノールと2,5−ジ(tert−
ブチル)フェノールとの間の小さい溶解度差のため、望ましくない。
4,6−トリ(tert−ブチル)フェノールを精製する方法に対する需要が継続し
て存在していることは明らかである。
んでなる実質的に純粋なアルキル化フェノールを回収する方法を目指している。
ノールを回収する方法を目指しており、該方法は、 (a)アルキル化フェノールを含んでなる混合物を真空蒸留して、蒸留物及び
残留物を生成する工程と、 残留物に溶融結晶化を施して、実質的に純粋なアルキル化フェノールを
得る工程とを含んでなる。
rt−ブチル)フェノールは、付加生成物の結晶化を存在させず且つ反応再循環流
の形成を行なわずに2,4,6−トリ(tert−ブチル)フェノールを含んでなる
混合物から回収され得ることが期せずして発見された。実質的に純粋であるとは
、本明細書においては、少なくとも約90%の純度であり、好ましくは少なくと
も約95%の純度であり、最も好ましくは少なくとも約99%の純度であること
として定義される。反応再循環流は、本明細書においては、所望のアルキル化フ
ェノール、例えば2,4,6−トリ(tert−ブチル)フェノールを含んでなる混
合物の生成源であるプロセスに、さらに反応を行なうために戻して供給される不
純物を含んでなる流れを意味するものとして定義される。
関する制限は本質的に存在しない。該混合物に関する唯一の条件は、これらの混
合物が好ましくは、アルキル化フェノールを製造するのに一般に用いられている
プロセスから生成されており、本発明を介して実質的に純粋な形態で回収される
べき所望のアルキル化フェノールを含有していることのみである。
ルフェノールを2−メチル−1−プロペンと、液相において、選択により不活性
希釈剤及び/又は過剰量のアルケンの存在下で反応させることにより製造される
置換アルキルフェノールを製造するプロセスから生成される反応混合物であって
よい。尚、この反応は、触媒の存在下で行なわれる。かかるプロセスは、米国特
許第3200157号、同第3426082号、同第3652685号、同第3
939215号、同第3970708号及び同第5292970号によって示さ
れているように当業界で公知である。
前に如何なる形態にあるかに関する特別な制限は存在しない。従って、アルキル
化フェノールを含んでなる上述の混合物は、固体、溶融物又は溶液のいずれであ
ってもよい。
ェノールの中でも特に、2,4,6−トリ(tert−ブチル)フェノール、2,4
−ジ(tert−ブチル)フェノール、2,6−ジ(tert−ブチル)−4−メチルフ
ェノール、2,5−ジ(tert−ブチル)フェノール、2,6−ジ(tert−ブチル
)フェノール、2−(tert−ブチル)フェノール及び/又は4−(tert−ブチル
)フェノールを含み得る。また、これらの様々な成分の比は相当多岐にわたって
いてよいが、混合物が、所期のアルキル化フェノールを回収するための精製を既
に施されており、従って、混合物内には相対的に少数のアルキル化フェノールが
回収のために残っていることが好ましい。一つの態様においては、反応の目的で
あったアルキルフェノールを除去して、溶融結晶化による回収を意図されている
アルキル化フェノール、例えば2,4,6−トリ(tert−ブチル)フェノールを
、粗製アルキル化反応混合物に比較して増大した比率で回収のために残すことが
望ましい。
は好ましくは、アルキル化フェノールを含んでなる混合物を蒸留して、溶融結晶
化による回収を意図されているアルキル化フェノール、例えば2,4,6−トリ
(tert−ブチル)フェノールについて濃縮された残留物を生成することを可能に
し得る設備又は装置へまず供給される。かかる設備又は装置は限定されておらず
、しばしば、真空源、熱源、蒸留フラスコ及び凝縮器を含んでなるものとする。
温度でなく、且つ蒸留が生ずる圧力において溶融結晶化による回収を意図されて
いるアルキル化フェノール、例えば2,4,6−トリ(tert−ブチル)フェノー
ルの沸点よりも高くしないこと以外には本質的に存在しない。蒸留が生ずる圧力
は、しばしば約300torrを上回らず、好ましくは約100torrを上回
らず、最も好ましくは約10torrを上回らないようにする。
4,6−トリ(tert−ブチル)フェノールを含んでなる得られた残留物を溶融結
晶化する。溶融結晶化の前に、相当量の低沸点アルキル化フェノール、及び出発
物質として用いられていた可能性のあるあらゆるフェノールが除去されているこ
とが好ましい。残留物の溶融物から不純物を除去することが可能な如何なる装置
を用いてもよい。しばしば、溶融結晶化は、ゾーン融解又はゾーン精製用の装置
を介して行なわれる。かかる装置はしばしば、残留物を凝固させ溶融させる手段
を含んでなる。残留物に加えられる溶融温度及び凝固温度は、実質的に純粋なア
ルキル化フェノール、例えば2,4,6−トリ(tert−ブチル)フェノールが結
晶化して、結果として生じた溶融相において不純物を収集することを可能にする
ような温度とする。かかる装置の実例は、Modern Methods of Chemical Analysi
s(1968年)、第15頁〜第16頁に見ることができる。該刊行物の開示は
文献の援用によって本明細書に取り込まれる。
(tert−ブチル)フェノールの組成物は一般に、例えば、2,4,6−トリ(te
rt−ブチル)フェノール、2,4−ジ(tert−ブチル)フェノール、2,5−ジ
(tert−ブチル)フェノール、2,6−ジ(tert−ブチル)フェノール、2,6
−ジ(tert−ブチル)−4−メチルフェノール、2−(tert−ブチル)フェノー
ル及び4−(tert−ブチル)フェノール等の副反応生成物を含有している。組成
物はその溶融形態において、通常は多段の分別溶融結晶化を施される。温度を、
所望の物質の融点、2,4,6−トリ(tert−ブチル)フェノールの場合には約
132℃の融点を幾分下回るまで徐々に低下させる。場合によっては、組成物を
、所望のアルキル化フェノールの融点を上回って加熱し、次いで、その凝固点を
下回るまで低下させなければならないこともある。明らかに、この特別な手順は
、不純物から組成物の所望の成分を分離する場合に有利である。理想的には、所
望の成分は、溶融組成物を保持する容器の表面上で結晶化する。分別溶融結晶化
の理論は、望ましくない不純物が液体状態に留まっているか又は限定された程度
までで結晶質媒体内に閉じ込められている間に、所望の組成物が優先的に溶融物
から結晶化して析出するというものである。多段の分別溶融結晶化においては、
結晶性の所望の組成物の純度は、結晶化、部分溶融(発汗:スウェッティング)
及び全溶融の各段階相を通じて各々の連続する段毎に高まる。
装置は、「Sulzer」溶融結晶化装置と呼ばれる。この装置は、流下薄膜型動的結
晶生成器であり、スイスのSulzer Brothers, Ltd.社の子会社であるSulzer Cana
da, Inc.社から入手される。Sulzer Canada社から入手されるかかる装置の一例
、及び一般的な多段分別溶融結晶化手順は、K. Saxerに付与された米国特許第R
E32241号(第3621664号)に詳細に開示されている。この形式の結
晶生成器は、例えば、ビスフェノールAを静的結晶生成器で精製しているKonecn
yのチェコ特許刊行物第246681号に示されているような一段式の静的状態
結晶生成器とは実質的に異なっている。以下、本発明の続く詳細な説明は、Sulz
er形式の装置に関して開示される。
上げる。当業者であれば、大した実験を行なわないでも改変を施してその他のア
ルキル化フェノールを同様に取り扱うことができる。様々な副反応の生成物を含
有している粗製2,4,6−トリ(tert−ブチル)フェノール混合物を用いる。
主な不純物成分は通常、2,5−ジ(tert−ブチル)フェノールである。粗製2
,4,6−トリ(tert−ブチル)フェノール流を、好ましくは流下薄膜を用いて
分別溶融結晶化装置へ供給する。この装置は一般に、各々の管への中央分配系を
備えた一群の管と、熱交換媒体、及び溶融物を含有している2,4,6−トリ(
tert−ブチル)フェノールの両方のための液体循環系と、循環ポンプと、管の底
部の収集槽と、結晶化段階相からの残留物(母液)及び発汗液用の保持槽として
も機能する各々の段用の供給槽とを含んでなり、プロセスは、各々の段に3つず
つの段階相、すなわち結晶化段階相、発汗段階相及び溶融段階相を備えた多段で
行なわれる。各々の連続する段毎により純度の高い形態の2,4,6−トリ(te
rt−ブチル)フェノールが生成され、段数は所望の最終純度を高収率で得るのに
十分な数とし、これにより1回の完全なサイクルを完了する。
得る媒体であって、通常金属とする。熱媒体は管の内部にあってもよいし又は外
部にあってもよいが、好ましくは管の外部とする。結晶化されるべき組成物は好
ましくは、管の内部とする。所望の成分が回収されるべき組成物は、管を実質的
に充填することができる。同様に、熱媒体は管の外部の空間を実質的に充填する
ことができる。ただし、精製されるべき組成物及び熱媒体の両方が、管の頂部か
ら収集槽へ流下する薄膜としてそれぞれ管の内表面及び外表面に接触していると
好ましい。粗組成物が管を流下するのに伴って、熱伝達媒体の温度は、所望の化
合物すなわち2,4,6−トリ(tert−ブチル)フェノールが結晶化する壁面の
温度が2,4,6−トリ(tert−ブチル)フェノールの融点を例えば約2℃乃至
5℃下回るまで下降させられる。この時点で、2,4,6−トリ(tert−ブチル
)フェノールの結晶は、管の表面上に結晶化して析出する。結晶が管の表面上に
蓄積するにつれて、温度は、結晶表面の厚み及び溶融物の下降する凝固点を補償
するように徐々に低下する筈である。これにより、結晶化段階相が完了する。結
晶化していない液体(すなわち残留物)は貯留槽に収集される。この時点で、貯
留槽を中間体保持槽に移行させることができる。
おいて、熱媒体の温度は徐々に高められる。これにより、管表面上の結晶化した
2,4,6−トリ(tert−ブチル)フェノールの幾分かが再溶融することが可能
になり、このようにして、閉じ込められている不純物の幾分か及び吸収されてい
る母液が除去される。発汗「液」は貯留槽に収集されて、次いで、発汗液用の中
間体保持槽へ送られる。最後に、温度を大幅に上昇させて、残留する結晶性2,
4,6−トリ(tert−ブチル)フェノールを溶融させる。これにより、多段サイ
クルの1つの段が完了する。そして、精製された溶融2,4,6−トリ(tert−
ブチル)フェノールを前回の精製サイクルの相対的に高い段からの発汗液と合わ
せて、薄膜として管の内部を流下させる。そして、この供給原料に結晶化、発汗
及び溶融の同じ3つの段階相を施す。結晶化段階相からの溶融残留物は溶融残留
物用の保持槽に入り、発汗液は発汗液用の保持槽に入り、十分な純度を有する結
晶の溶融物は、例えばプリル加工又はフレーク加工等の任意の形態として単離さ
れる。前回のサイクルからの発汗液及び結晶化残留物を合わせて薄膜として管を
流下させて、ここで、結晶化、発汗及び溶融の3つの段階相が再度実行される。
この場合には、結晶化段階相からの残留物は、再循環として2,4,6−トリ(
tert−ブチル)フェノールプロセスへ戻される。
された新たな粗製2,4,6−トリ(tert−ブチル)フェノールと合わせると共
に、前回のサイクルからの発汗液及び前回のサイクルからの不純残留物と合わせ
て、結晶化、発汗及び溶融の3つの段階相を通じて管内で処理すると、さらに精
製された2,4,6−トリ(tert−ブチル)フェノール、発汗液及び不純残留物
を得る。発汗液及び不純残留物は、後のサイクルの適切な段のための保持槽に貯
蔵される。以上は、結晶化、発汗及び溶融の3つの段階相が単一の段を構成して
いるプロセスである。供給物の純度に応じて、多数の段を一般に用いて所望の純
度を得ており、これらの多数の段が単一の製造サイクルを構成している。
られるすべての生成物は、プロトン及びカーボン13磁気共鳴スペクトル法、赤
外分光法及びX線法を含めた従来の手法を介して確認することができる。
めのフェノール又は2−アルキルフェノールのアルキル化は一般に、撹拌式オー
トクレーブ内でイソブテンを用いて行なわれる。温度制御は、温度センサを用い
た高性能の温度制御器によって維持され、温度センサは、反応温度の監視が可能
になっている反応器の内部に配置される。反応器のレベルの変化を監視すること
を可能にする適切な測定装置がしばしば用いられる。ガスクロマトグラフィー分
析用のサンプルは、反応器に設けられているニプルを介して採取することができ
る。反応混合物の様々な成分の比をガスクロマトグラフィーによって決定する前
に、典型的には、サンプル内に含有されている触媒を数滴の水の添加によって奪
活する。
rt−ブチルフェノール(2−TBP)を5.8molのアルミニウムトリス(2
−tert−ブチルフェノラート)の存在下で1.9mol〜2.0molのイソブ
テンと1.5バール及び10℃において反応させた。実施例2では、11.8m
molの2,4,6−トリクロロフェノール助触媒が存在した。180分の反応
時間の後に採取されたサンプルは、2,6−ジ−tert−ブチルフェノール(2,
6−DTBP)への高い転化率を示しており、2,4,6−トリ−tert−ブチル
フェノール(2,4,6−TTBP)、及び2,5−ジ−tert−ブチルフェノー
ルを含めたその他の副生成物を含有していた。典型的な生成物分布は次の通りで
ある。 2-TBP 2,6-DTBP 2,4,6-TTBP その他 実施例1 2.1 92.5 4.9 0.5 実施例2 0.7 93.7 4.9 0.7 上の実施例に示すようなアルキル化フェノールを含有する典型的な反応混合物
を真空蒸留{圧力4.5torr(底部)、2.7torr(頂部)、温度23
0℃(底部)、210℃(頂部)}を介して蒸留して、先ず比較的に低沸点の2
−TBPを除去し、続いて所望の2,6−DTBPを除去した。得られた残留物
(2,4,6−TTBPが濃縮されている)をゾーン精製用装置へ供給して溶融
結晶化を行なった。溶融結晶化においては、アルキル化フェノールの溶融物を約
105℃まで冷却し、続いて、約128℃まで発汗させた。溶融結晶化について
のアルキル化フェノール生成物分布を示すガスクロマトグラフィーの結果は次の
通りである。 供給 廃液 発汗 溶融 2,6-DTBP 2.89 6.95 5.48 0.02 2,4-DTBP 3.29 5.72 4.82 0.02 2,5-DTBP 5.76 9.38 7.83 0.03 2,4,6-TTBP 88.06 76.29 80.4 99.93 得られた最終生成物2,4,6−トリ−tert−ブチルフェノール(2,4,6
−TTBP)は99.9%を上回る純度であり、付加生成物の結晶化を存在させ
ず且つ反応再循環流の形成を行なわずに実質的に純粋な生成物を得ることができ
たことを示していた。
れる。
Claims (6)
- 【請求項1】 付加生成物の結晶化を存在させず且つ反応再循環流の形成を
行なわずに所望のアルキル化フェノールを回収する方法であって、少なくとも約
99%の純度である前記所望のアルキル化フェノールを得る溶融結晶化の工程を
含んでなる方法。 - 【請求項2】 前記所望のアルキル化フェノールが、2,4,6−トリ(te
rt−ブチル)フェノール、2,4−ジ(tert−ブチル)フェノール、2,5−ジ
(tert−ブチル)フェノール、2,6−ジ(tert−ブチル)フェノール、2,6
−ジ(tert−ブチル)−4−メチルフェノール、2−(tert−ブチル)フェノー
ル及び4−(tert−ブチル)フェノールからなる群から選択される、請求項1記
載の方法。 - 【請求項3】 付加生成物の結晶化を存在させず且つ反応再循環流の形成を
行なわずに所望のアルキル化フェノールを回収する方法であって、 (a)前記所望のアルキル化フェノールを含んでなる混合物を真空蒸留して、
蒸留物、及び所望のアルキル化フェノールと少なくとも1つの所望でないアルキ
ル化フェノールとを含んでなる残留物を生成する工程と、 (b)前記残留物に溶融結晶化を施して、少なくとも約99%の純度である前
記所望のアルキル化フェノールを得る工程とを含んでなる方法。 - 【請求項4】 前記所望のアルキル化フェノールが、2,4,6−トリ(te
rt−ブチル)フェノール、2,4−ジ(tert−ブチル)フェノール、2,5−ジ
(tert−ブチル)フェノール、2,6−ジ(tert−ブチル)フェノール、2,6
−ジ(tert−ブチル)−4−メチルフェノール、2−(tert−ブチル)フェノー
ル及び4−(tert−ブチル)フェノールからなる群から選択される、請求項3記
載の方法。 - 【請求項5】 付加生成物の結晶化を存在させず且つ反応再循環流の形成を
行なわずに2,4,6−トリ(tert−ブチル)フェノールを回収する方法であっ
て、 (a)2,4,6−トリ(tert−ブチル)フェノールを含んでなる混合物を真空
蒸留して、蒸留物、並びに2,4,6−トリ(tert−ブチル)フェノールと、2
,4−ジ(tert−ブチル)フェノール、2,5−ジ(tert−ブチル)フェノール
、2,6−ジ(tert−ブチル)フェノール、2,6−ジ(tert−ブチル)−4−
メチルフェノール、2−(tert−ブチル)フェノール及び4−(tert−ブチル)
フェノールからなる群の少なくとも1つとを含んでなる残留物を生成する工程と
、 (b)前記残留物に溶融結晶化を施して、少なくとも約99%の純度である2
,4,6−トリ(tert−ブチル)フェノールを得る工程とを含んでなる方法。 - 【請求項6】 前記溶融結晶化がゾーン融解又はゾーン精製用の装置を介し
て行なわれる、請求項5記載の方法。
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