JPS60252439A - オルト第3級アルキルフエノ−ル類の製造方法 - Google Patents
オルト第3級アルキルフエノ−ル類の製造方法Info
- Publication number
- JPS60252439A JPS60252439A JP10921484A JP10921484A JPS60252439A JP S60252439 A JPS60252439 A JP S60252439A JP 10921484 A JP10921484 A JP 10921484A JP 10921484 A JP10921484 A JP 10921484A JP S60252439 A JPS60252439 A JP S60252439A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の目的〕
本発明け、アルミニウムフエ7ノキシド型触媒のイf在
士にフェノール類とオレフィンとを反応させることによ
りモノ及び/またはジーオルト第3級アルキルフェノー
ル類を製造する方法に関する。
士にフェノール類とオレフィンとを反応させることによ
りモノ及び/またはジーオルト第3級アルキルフェノー
ル類を製造する方法に関する。
さらに、詳しくは、フェノール類のオルト第3級アルキ
ル化反応生成物内からアルミニクムフエノキシド型触媒
をその触媒性能を維持したまま分離し、新た々オルト第
3級アルキル化反応系に循環させて再使用する方法に関
する。
ル化反応生成物内からアルミニクムフエノキシド型触媒
をその触媒性能を維持したまま分離し、新た々オルト第
3級アルキル化反応系に循環させて再使用する方法に関
する。
本発明の実施により得られたオルト第3級アルキルフェ
ノールは、ポリオレフィンの熱安定剤として有用である
。
ノールは、ポリオレフィンの熱安定剤として有用である
。
アルミニウムフェノキシト型触媒の存在下にフェノール
類とオレフィンを反応させることによるモノ反び/また
はジ−オルト第3級アルキルフェノール類の製造法は公
知である(アンゲパンテヘミー、Vo169.699〜
749頁、1957年)。
類とオレフィンを反応させることによるモノ反び/また
はジ−オルト第3級アルキルフェノール類の製造法は公
知である(アンゲパンテヘミー、Vo169.699〜
749頁、1957年)。
たとえば、フェノール類に約1重量係のアルミニウムを
加熱溶解し、次いでフェノールの2倍モル量のインブチ
レン金、80℃ないし90℃の温度下で反応させること
により2,6−ジーt−ブチルフェノールを主成分とし
、少量のフェノール、オルト−[−ブチルフェノール、
2,4.6−トリーを一ブナルフェノールなどを含む反
応生成物が得られる。
加熱溶解し、次いでフェノールの2倍モル量のインブチ
レン金、80℃ないし90℃の温度下で反応させること
により2,6−ジーt−ブチルフェノールを主成分とし
、少量のフェノール、オルト−[−ブチルフェノール、
2,4.6−トリーを一ブナルフェノールなどを含む反
応生成物が得られる。
この反応生成物中に含まれるアルミニウムフェノキシト
型触媒は、アルキルフェノール類、特に第3級アルキル
フェノール類の脱アルキル化やトランスアルキル化の触
媒としても高い活性を有することが知られている。この
高い触媒活性が原因で該反応生成物全直接蒸留し、触媒
を分離しようとすると、脱アルキル化やトランスアルキ
ル化が起こるために目的とするオルト第3級アルキルフ
ェノール類金収率よく得ることができないとされている
(特公昭40−15013号、特開昭55−13332
4号)。
型触媒は、アルキルフェノール類、特に第3級アルキル
フェノール類の脱アルキル化やトランスアルキル化の触
媒としても高い活性を有することが知られている。この
高い触媒活性が原因で該反応生成物全直接蒸留し、触媒
を分離しようとすると、脱アルキル化やトランスアルキ
ル化が起こるために目的とするオルト第3級アルキルフ
ェノール類金収率よく得ることができないとされている
(特公昭40−15013号、特開昭55−13332
4号)。
そのためにオルト第3級アルキル化反応生成物に、水も
しくけ固体状アルカリまたはアルカリ水溶液を加えて触
媒を分解し、次いでオルト第3級アルキルフェノールを
蒸留する方法(特開昭47−4416号)が提案されて
いる◇この方法によれば蒸留時の脱アルキル化やトラン
スアルキル化が抑制されるものの触媒の分解により生じ
たアルミニウム成分がフェノール類に対し低い溶解性を
示すため、熱交換器管壁へアルミニウム成分が付着し、
熱交換器の伝熱効率を低下させたり、また、不溶性アル
ミニウム成分により配管が閉塞される等の問題がある上
に、分解されたアルミニウム成分はもはやアルキル化触
媒能を有せず、アルキル化反応系に循環させて再使用す
ることができない0また、あらかじめ触媒を加水分解後
、フェノール類含有液と固体アルミニウム成分またはア
ルミニウム成分の水溶液とに分離する種々の方法(特開
昭55−133324号、特開昭53−63327号、
特公昭33−7535号)も提案されているが、これら
の方法においても分解されたアルミニウム成分はもはや
アルキル化反応に再使用できないばかりか固体アルミニ
ウム成分として水酸化アルミニウムゲルにして沈澱させ
る場合には、濾過が困難であり、アルミニウム成分を水
溶液として分離する場合にはフェノール類を含む排水が
大量に生成し、排水処理に多大な費用を要するなどの欠
点を有している。
しくけ固体状アルカリまたはアルカリ水溶液を加えて触
媒を分解し、次いでオルト第3級アルキルフェノールを
蒸留する方法(特開昭47−4416号)が提案されて
いる◇この方法によれば蒸留時の脱アルキル化やトラン
スアルキル化が抑制されるものの触媒の分解により生じ
たアルミニウム成分がフェノール類に対し低い溶解性を
示すため、熱交換器管壁へアルミニウム成分が付着し、
熱交換器の伝熱効率を低下させたり、また、不溶性アル
ミニウム成分により配管が閉塞される等の問題がある上
に、分解されたアルミニウム成分はもはやアルキル化触
媒能を有せず、アルキル化反応系に循環させて再使用す
ることができない0また、あらかじめ触媒を加水分解後
、フェノール類含有液と固体アルミニウム成分またはア
ルミニウム成分の水溶液とに分離する種々の方法(特開
昭55−133324号、特開昭53−63327号、
特公昭33−7535号)も提案されているが、これら
の方法においても分解されたアルミニウム成分はもはや
アルキル化反応に再使用できないばかりか固体アルミニ
ウム成分として水酸化アルミニウムゲルにして沈澱させ
る場合には、濾過が困難であり、アルミニウム成分を水
溶液として分離する場合にはフェノール類を含む排水が
大量に生成し、排水処理に多大な費用を要するなどの欠
点を有している。
本発明者らは、アルミニウムフェノキシト型触媒を含有
する該反応生成物を、比較的短時間の温和な加熱により
速やかに蒸留すれば脱アルキル化やトランスアルキル化
によるオルソ第3級アルキルフェノール類の収率の低下
なく触媒が分離できることを見出し、本発明に到達した
。
する該反応生成物を、比較的短時間の温和な加熱により
速やかに蒸留すれば脱アルキル化やトランスアルキル化
によるオルソ第3級アルキルフェノール類の収率の低下
なく触媒が分離できることを見出し、本発明に到達した
。
すなわち、本発明は、アルミニウムフェノキシト型触媒
の存在下にフェノール類とオレフィンを反応させること
によりモノ及び/またはジオルト第3級アルキルフェノ
ール類を製造する方法において、オルト第3級アルキル
化反応生成物を、触媒分解工程に付することなく、蒸留
工程に付すことによって実質的に触媒を含まない留分と
、触媒を含む蒸留残留物とに分離し、前記触媒を含む蒸
留残留物を触媒溶液としてオルト第3級アルキル化反応
系に循環することを特徴とするモノ反び/またはジオル
ト第3級アルキルフェノール類の製造方法を提供するも
のでろる。
の存在下にフェノール類とオレフィンを反応させること
によりモノ及び/またはジオルト第3級アルキルフェノ
ール類を製造する方法において、オルト第3級アルキル
化反応生成物を、触媒分解工程に付することなく、蒸留
工程に付すことによって実質的に触媒を含まない留分と
、触媒を含む蒸留残留物とに分離し、前記触媒を含む蒸
留残留物を触媒溶液としてオルト第3級アルキル化反応
系に循環することを特徴とするモノ反び/またはジオル
ト第3級アルキルフェノール類の製造方法を提供するも
のでろる。
本発明による触媒分離法全利用すればオルト第3級アル
キルフェノールの製造工程は大幅に簡素化され、従来問
題となっていたフェノール類e含む排水の発生もなく、
不溶性アルミニウム成分による管閉塞、熱交換器の伝熱
効率の低下等の操作上の問題も全て解決される。さらに
好ましいことには、分離された蒸留残留物中に含まれる
アルミニウムフェノキシド型触媒は、そのアルキル化活
性をそのまま維持していることから、オルト第3級アル
キル化反応系に触媒溶液として繰り返し循環使用でき、
これにより触媒を反応毎にその都度調製するというわず
られしさから解放されると共に触媒の使用量をも大幅に
減少できる利点を有する。本発明法では、触媒全除去し
た留分中にはもはやアルミニウム成分は含まれておらず
、必要に応じてさらに精密蒸留等を行なうことにより目
的とするオルト及び/またけジオルト第3級アルキルフ
ェノール類を高純度で得ることができる。
キルフェノールの製造工程は大幅に簡素化され、従来問
題となっていたフェノール類e含む排水の発生もなく、
不溶性アルミニウム成分による管閉塞、熱交換器の伝熱
効率の低下等の操作上の問題も全て解決される。さらに
好ましいことには、分離された蒸留残留物中に含まれる
アルミニウムフェノキシド型触媒は、そのアルキル化活
性をそのまま維持していることから、オルト第3級アル
キル化反応系に触媒溶液として繰り返し循環使用でき、
これにより触媒を反応毎にその都度調製するというわず
られしさから解放されると共に触媒の使用量をも大幅に
減少できる利点を有する。本発明法では、触媒全除去し
た留分中にはもはやアルミニウム成分は含まれておらず
、必要に応じてさらに精密蒸留等を行なうことにより目
的とするオルト及び/またけジオルト第3級アルキルフ
ェノール類を高純度で得ることができる。
第3級アルキルフェノール類がアルミニウムフェノキシ
ト型触媒の存在下、容易に脱アルキル化やトランスアル
キル化會生起するという従来の知見に対して、本発明は
実質的な第:3級アルキルフェノール類の分解を生起す
ることなく、触媒の活性を維持したまま蒸留により触媒
を分離するという全く予知のできなかった新らしい発明
を提供するものでめる〇 オルト第3級アルキル化反応に用いられるフェノール類
は、オルト位に少なくとも1個の水素原子を有するフェ
ノール類であり、例えばフェノール、オルトクレゾール
、メタクレゾール、パラクレゾール、オルトイソ10ビ
ルフエノール、オルlt−ブチルフェノール、オルト−
s−ブチルフェノール等が例示されるが、特にフェノー
ルが好ましい。また、ジ−オルト第3級アルキルフェノ
ール類のみを得たい場合には、副生するモノオルト第3
級アルキルフェノール類會アルギル化反応に使用できる
。
ト型触媒の存在下、容易に脱アルキル化やトランスアル
キル化會生起するという従来の知見に対して、本発明は
実質的な第:3級アルキルフェノール類の分解を生起す
ることなく、触媒の活性を維持したまま蒸留により触媒
を分離するという全く予知のできなかった新らしい発明
を提供するものでめる〇 オルト第3級アルキル化反応に用いられるフェノール類
は、オルト位に少なくとも1個の水素原子を有するフェ
ノール類であり、例えばフェノール、オルトクレゾール
、メタクレゾール、パラクレゾール、オルトイソ10ビ
ルフエノール、オルlt−ブチルフェノール、オルト−
s−ブチルフェノール等が例示されるが、特にフェノー
ルが好ましい。また、ジ−オルト第3級アルキルフェノ
ール類のみを得たい場合には、副生するモノオルト第3
級アルキルフェノール類會アルギル化反応に使用できる
。
オルト第3級アルキル化反応に用いられるオレフィンと
しては、インブチレン、2−メチル−1−ブテン、2−
メチル−2−ブテン、2−メチル−1−ペンテン、2−
ノナルー2−ペンテン、ジイソブチレン、α−メチルス
チレン等が例示されるが、特にインブチレンが好ましい
。これらは純品でも用いても、飽和炭化水素及び/捷た
け第2級アルキルフェノール?与えるオレフィン類との
混合物として用いてもよい。かかる混合として例えば、
ナフサ分解で得られるC4留分よりブタジェンを除去し
て得られる留分CいわゆるリターンB−B)が例示され
る。
しては、インブチレン、2−メチル−1−ブテン、2−
メチル−2−ブテン、2−メチル−1−ペンテン、2−
ノナルー2−ペンテン、ジイソブチレン、α−メチルス
チレン等が例示されるが、特にインブチレンが好ましい
。これらは純品でも用いても、飽和炭化水素及び/捷た
け第2級アルキルフェノール?与えるオレフィン類との
混合物として用いてもよい。かかる混合として例えば、
ナフサ分解で得られるC4留分よりブタジェンを除去し
て得られる留分CいわゆるリターンB−B)が例示され
る。
オルト第3級アルキル化反応におけるフェノール類とオ
レフィンのモル比は、目的とする第3級アルキルフェノ
ールの種類によって異なり、また反応の方法によっても
異なるが、一般に原料のフェノール頌1モルに対して0
.1ないし10倍モル好マシくはfl、3〜6倍モルの
オレフィンが用いられる。
レフィンのモル比は、目的とする第3級アルキルフェノ
ールの種類によって異なり、また反応の方法によっても
異なるが、一般に原料のフェノール頌1モルに対して0
.1ないし10倍モル好マシくはfl、3〜6倍モルの
オレフィンが用いられる。
オルトアルキル化反応に用いるアルミニウムフェノキシ
ト型触媒としては、フェノキシ基として出発原料フェノ
ール又は、アルキル化で生成する第3級アルキルフェノ
ール類に対応するものが好ましいが、アルミニウムと結
合する3個のフェノキシ基が同一である必要はない。ア
ルミニウムフェノキシト型触媒は例えばフェノール類に
130℃ないし200℃で金属アルミニウムを加熱溶解
することにより′fA製できる。
ト型触媒としては、フェノキシ基として出発原料フェノ
ール又は、アルキル化で生成する第3級アルキルフェノ
ール類に対応するものが好ましいが、アルミニウムと結
合する3個のフェノキシ基が同一である必要はない。ア
ルミニウムフェノキシト型触媒は例えばフェノール類に
130℃ないし200℃で金属アルミニウムを加熱溶解
することにより′fA製できる。
アルキル化反応生成物から蒸留分離された蒸留残留物中
に含まれるアルミニウムフェノキシト型触媒は、新規に
調製したアルミニウムフェノキノド型触媒と全く同程度
の触媒活性を維持しており、新たな触媒の補充は通常は
不要である。しかし、長期間にわたる循環使用によって
触媒活性は非常にわずかずつ低十するので、必要に応じ
て時折又は連続的に新たに触媒を少量追ガロするのがよ
いQ用いるアルミニウムフェノキシト型触媒の量は、反
応系に存在するフェノール類に対してアルミニウムとし
て0.1ないし20モル係、好ましくは0.5ないし1
0モル係の割合で用いる。
に含まれるアルミニウムフェノキシト型触媒は、新規に
調製したアルミニウムフェノキノド型触媒と全く同程度
の触媒活性を維持しており、新たな触媒の補充は通常は
不要である。しかし、長期間にわたる循環使用によって
触媒活性は非常にわずかずつ低十するので、必要に応じ
て時折又は連続的に新たに触媒を少量追ガロするのがよ
いQ用いるアルミニウムフェノキシト型触媒の量は、反
応系に存在するフェノール類に対してアルミニウムとし
て0.1ないし20モル係、好ましくは0.5ないし1
0モル係の割合で用いる。
フェノール類とオレフィンとの反応条件は、50℃ない
し200℃で、常圧ないし50に9/i−Gの圧力下、
工ないし20時間反応させる。また、該オルト第3級ア
ルキル化反応は、連続式または回分式いずれでも実施で
きる。
し200℃で、常圧ないし50に9/i−Gの圧力下、
工ないし20時間反応させる。また、該オルト第3級ア
ルキル化反応は、連続式または回分式いずれでも実施で
きる。
かくして得られるオルト第3級アルキル化反応生成物は
、前もって触媒を分離することなく、連続蒸留を行なう
ことによって触媒を含まないオルト及び/またはジオル
ト第3級アルキルフェノール類に富む留分と、活性が維
持された触媒を含む蒸留残留物とに分離される。この時
、蒸留残留物の流動性を保つために、蒸留残留物中のア
ルミニウム濃度は、アルミニウムとして5重量気根度以
下に保つことが好ましい。
、前もって触媒を分離することなく、連続蒸留を行なう
ことによって触媒を含まないオルト及び/またはジオル
ト第3級アルキルフェノール類に富む留分と、活性が維
持された触媒を含む蒸留残留物とに分離される。この時
、蒸留残留物の流動性を保つために、蒸留残留物中のア
ルミニウム濃度は、アルミニウムとして5重量気根度以
下に保つことが好ましい。
蒸留は、反応生成物を連続的に蒸留装置に供給し、かつ
連続的に蒸留留分と残留物とを蒸留装置より抜き出しつ
つ行なう。いわゆる回分蒸留を行なおうとすると、加熱
された反応生成物の蒸留装置内における滞留時間が不必
要に長くなり、アルミニウムフェノキシト型触媒の作用
により脱アルキル化やトランスアルキル化が無視できな
い程度に生起し、オルト第3級アルキルフェノール類の
著しい収率の低−F’eもたらす。さらには、脱アルキ
ル化の結果IAす主するオレフィンによって蒸留の操作
圧力が維持できなくなり、とうてい実用となり得ない。
連続的に蒸留留分と残留物とを蒸留装置より抜き出しつ
つ行なう。いわゆる回分蒸留を行なおうとすると、加熱
された反応生成物の蒸留装置内における滞留時間が不必
要に長くなり、アルミニウムフェノキシト型触媒の作用
により脱アルキル化やトランスアルキル化が無視できな
い程度に生起し、オルト第3級アルキルフェノール類の
著しい収率の低−F’eもたらす。さらには、脱アルキ
ル化の結果IAす主するオレフィンによって蒸留の操作
圧力が維持できなくなり、とうてい実用となり得ない。
目的とするオルト第3級アルキルフェノール類の収率を
低下させないために、好ましい実施形態としでは、蒸留
器内における加熱された液の温度が200℃を超えない
よう、かつ加熱された液の滞留時間が1時間を超えない
ように速やかに蒸留することが好ましい。また、蒸留圧
力は、蒸留器内の液温が200℃を超えないような状況
を保持しつつオルト第3級アルキルフェノール類の蒸留
が可能となるように大気圧以下の圧力が好ましく、特に
400m)47以下が好ましい。
低下させないために、好ましい実施形態としでは、蒸留
器内における加熱された液の温度が200℃を超えない
よう、かつ加熱された液の滞留時間が1時間を超えない
ように速やかに蒸留することが好ましい。また、蒸留圧
力は、蒸留器内の液温が200℃を超えないような状況
を保持しつつオルト第3級アルキルフェノール類の蒸留
が可能となるように大気圧以下の圧力が好ましく、特に
400m)47以下が好ましい。
蒸留装置は、オルトアルキル化反応生成物を連続的に供
給でき、かつ蒸留残留物を連続的に抜き出せる蒸留器で
あれば特に限定されないが、例えば化学装置便覧(昭和
45年発行1096頁ないし11tr31記載の種々の
連続式蒸留装置あるいは連続式蒸発装置を用いることが
できる。中でも、特に滞留時間老短かくすることができ
る流下薄膜式または遠心式蒸留装置おるいはこれらと同
程度の滞留時間で連続蒸留できる装置が好ま(−い。
給でき、かつ蒸留残留物を連続的に抜き出せる蒸留器で
あれば特に限定されないが、例えば化学装置便覧(昭和
45年発行1096頁ないし11tr31記載の種々の
連続式蒸留装置あるいは連続式蒸発装置を用いることが
できる。中でも、特に滞留時間老短かくすることができ
る流下薄膜式または遠心式蒸留装置おるいはこれらと同
程度の滞留時間で連続蒸留できる装置が好ま(−い。
かくして得られた蒸留残留物は、触媒溶液としてオルト
第3級アルキル化反応系に循環されるが、必要に応じて
好ましくない不純物の蓄積を防ぐため一部廃棄される。
第3級アルキル化反応系に循環されるが、必要に応じて
好ましくない不純物の蓄積を防ぐため一部廃棄される。
また、連続蒸留により得られた留分は、必要に応じてさ
らに精密蒸留等を行なうことにより目的とするオルト第
3級アルキルフェノール類を高純度で得ることができる
。
らに精密蒸留等を行なうことにより目的とするオルト第
3級アルキルフェノール類を高純度で得ることができる
。
以下、具体的に実施例を以って本発明全説明する。なお
、実施例中の部は、特に記載のない限り重量部を、俤は
重量部をあらゎす。
、実施例中の部は、特に記載のない限り重量部を、俤は
重量部をあらゎす。
実施例1
フェノール1508部に、130℃ないし150℃でア
ルミニウム15部を溶解後、常圧下、110℃でインブ
チレン1800部を8時間で添加し、反応生成物318
8部全薄膜式分子蒸留装置を用いて、平均滞留時間0.
0029時間(液ボールドアップ2部、液供給速度69
0部/時間)、平均液温約140℃で蒸留し、留分18
25部及び蒸留残留物1352部を得た。ガスクロマト
グラフィーによる分析結果全表−1に示す。
ルミニウム15部を溶解後、常圧下、110℃でインブ
チレン1800部を8時間で添加し、反応生成物318
8部全薄膜式分子蒸留装置を用いて、平均滞留時間0.
0029時間(液ボールドアップ2部、液供給速度69
0部/時間)、平均液温約140℃で蒸留し、留分18
25部及び蒸留残留物1352部を得た。ガスクロマト
グラフィーによる分析結果全表−1に示す。
また、原子吸光分析によって留分中のアルミニウムを分
析したところ、検出限界(2wtppm )以下であっ
た。
析したところ、検出限界(2wtppm )以下であっ
た。
表−1
前記回収された触媒を含む蒸留残留物(B )1251
部に、フェノール952部を追加し、′11゜℃に加熱
して常圧下にインブチレンを4時間供給し、反応生成物
2,860部を得た。ガスクロマトグラフィーによる分
析の結果、該反応生成物中に2−t−ブナルフェノール
が347部、2,6−ジーt−ブナルフェノールが19
03部含まれてぃた0 実施例2 フェノール460部に、アルミニウム4.6部全130
〜150℃で加熱溶解した後、110℃、41’w/m
−Gでイソプチレンヲ5.5時間で供給したところ、イ
ソブチレンの約540部が吸収された0 該反応生成物990部を薄膜式蒸留器を用いて5mHP
の減圧下に連続蒸留を行なうことにより、オルト−t−
ブナルフェノール類ニ富ム留分571部と、触媒を含む
蒸留残留物415部を得た◇この蒸留残留物に、フェノ
ール300部を追加し、110℃、4にり/m−Gでイ
ソブチレンを5時間供給することにより第2回目のアル
キル化反応全行ない、1,035部の反応生成物を得た
。この反応生成物1,005部を、初回と同様に連続蒸
留全行ない、711部の留分と、290部の蒸留残留物
を得た。
部に、フェノール952部を追加し、′11゜℃に加熱
して常圧下にインブチレンを4時間供給し、反応生成物
2,860部を得た。ガスクロマトグラフィーによる分
析の結果、該反応生成物中に2−t−ブナルフェノール
が347部、2,6−ジーt−ブナルフェノールが19
03部含まれてぃた0 実施例2 フェノール460部に、アルミニウム4.6部全130
〜150℃で加熱溶解した後、110℃、41’w/m
−Gでイソプチレンヲ5.5時間で供給したところ、イ
ソブチレンの約540部が吸収された0 該反応生成物990部を薄膜式蒸留器を用いて5mHP
の減圧下に連続蒸留を行なうことにより、オルト−t−
ブナルフェノール類ニ富ム留分571部と、触媒を含む
蒸留残留物415部を得た◇この蒸留残留物に、フェノ
ール300部を追加し、110℃、4にり/m−Gでイ
ソブチレンを5時間供給することにより第2回目のアル
キル化反応全行ない、1,035部の反応生成物を得た
。この反応生成物1,005部を、初回と同様に連続蒸
留全行ない、711部の留分と、290部の蒸留残留物
を得た。
この蒸留残留物にさらにフェノール260部を追加し、
110℃、4時間s 4に9/7−Gで3回目のアルキ
ル化反応を行なった。
110℃、4時間s 4に9/7−Gで3回目のアルキ
ル化反応を行なった。
各回のアルキル化反応の結果を表−2に、また連続蒸留
の結果全表−3に示す。
の結果全表−3に示す。
表−3
比較例1
アルミニウム1.5部全フェノール125部に加熱溶解
した後、常圧下、110℃で約130部のイソブチレン
を6時間で供給し、反応生成物246部を得た。
した後、常圧下、110℃で約130部のイソブチレン
を6時間で供給し、反応生成物246部を得た。
該反応生成物216部を、約40mWHfの減圧下に、
回分単蒸留を行なったところ、5時間の蒸留時間を要し
、その間塔底液温は130℃から146℃に上昇した。
回分単蒸留を行なったところ、5時間の蒸留時間を要し
、その間塔底液温は130℃から146℃に上昇した。
ガスクロマトグラフィーによる分析結果から表−4の結
果を得た。
果を得た。
表−4
比較例2
比較例1と同様に(7て反応生成物289部を得た後、
約21jl)is’の減圧下にて回分単蒸留を行なった
。5時間の蒸留時間で207部の留分が得られ、その間
、塔底温度は、77℃から97℃に変化した0 ガスクロマトグラフィーによる分析の結果、表−5の結
果を得た。
約21jl)is’の減圧下にて回分単蒸留を行なった
。5時間の蒸留時間で207部の留分が得られ、その間
、塔底温度は、77℃から97℃に変化した0 ガスクロマトグラフィーによる分析の結果、表−5の結
果を得た。
表 −5
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1)、アルミニウムフゴノキシド型触媒の存在下にフェ
ノール類とオレフィンとを反応させることによりオルト
第3級アルキルフェノール類を製造する方法において、
オルト第3級アルキル化反応生成物を触媒分解工程に付
すことなく蒸留工程に付すことによって実質的に触媒を
含まない留分と触媒を含む蒸留残留物とに分離し、前記
触媒を含む蒸留残留物を触媒溶液としてオルト第3級ア
ルキル化反応系内に循環することを特徴とするオルト第
3級アルキルフェノール類の製造方法。 2天 蒸留器内における液温か200℃を越えないよう
な大気圧以下の圧力音用い、かつ蒸留器内における加熱
ざnた液の滞留時間が1時間全越えないように蒸留器お
こなうことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方
法。 3)、流下薄膜式または遠心式蒸留装置を用いること′
!]−特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項記
載の方法。 4)、オルト第3級アルキルフェノールがオルソ−t−
ブチルフェノールであることを特徴とする特許請求の範
囲第1項、第2項または第3項記載の方法。 5X オルト第3級アルキルフェノールが2,6−ジー
t−ブチルフェノールであることを特徴とする特許請求
の範囲第1項、第2項または第3項記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10921484A JPS60252439A (ja) | 1984-05-29 | 1984-05-29 | オルト第3級アルキルフエノ−ル類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10921484A JPS60252439A (ja) | 1984-05-29 | 1984-05-29 | オルト第3級アルキルフエノ−ル類の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60252439A true JPS60252439A (ja) | 1985-12-13 |
Family
ID=14504486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10921484A Pending JPS60252439A (ja) | 1984-05-29 | 1984-05-29 | オルト第3級アルキルフエノ−ル類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60252439A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63188635A (ja) * | 1987-01-30 | 1988-08-04 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | 2−t−ブチル−6−アルキルフエノ−ルの製造方法 |
US4870216A (en) * | 1988-06-24 | 1989-09-26 | Ethyl Corporation | Phenol alkylation process |
-
1984
- 1984-05-29 JP JP10921484A patent/JPS60252439A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63188635A (ja) * | 1987-01-30 | 1988-08-04 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | 2−t−ブチル−6−アルキルフエノ−ルの製造方法 |
US4870216A (en) * | 1988-06-24 | 1989-09-26 | Ethyl Corporation | Phenol alkylation process |
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