JPH08176044A - 2−t−ブチルハイドロキノンの製造方法 - Google Patents

2−t−ブチルハイドロキノンの製造方法

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JPH08176044A
JPH08176044A JP6322088A JP32208894A JPH08176044A JP H08176044 A JPH08176044 A JP H08176044A JP 6322088 A JP6322088 A JP 6322088A JP 32208894 A JP32208894 A JP 32208894A JP H08176044 A JPH08176044 A JP H08176044A
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butylhydroquinone
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hydroquinone
acid catalyst
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義治 綾部
Mikio Kawahara
河原巳紀夫
Masayuki Maeda
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】効率よく2−t−ブチルハイドロキノンを製造
する方法を提供する。 【構成】酸触媒水溶液の存在下に有機反応溶媒中にて、
ハイドロキノンをブチル化する工程、得られた反応混合
物から上記酸触媒水溶液を除去し、得られた油層に工程
で得られた脱ブチル化反応生成物を加え、アルカリによ
り中和処理する工程、中和処理した油層から上記有機反
応溶媒を蒸留によって回収し、得られた釜残物にメタノ
ールと水との混合溶媒を加えて、2,5−ジ−t−ブチル
ハイドロキノンを晶析させ、分離する工程、分離した後
の晶析母液からメタノールを蒸留によって回収し、得ら
れた釜残物に混合溶媒を加えて、2−t−ブチルハイド
ロキノンを晶析させ、分離する工程、及び分離工程から
得られた2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンを酸触媒
の存在下に脱ブチル化し、得られた反応生成物を除去工
程における油層に合体させる工程、からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴム、プラスチック、
食用油脂類等の酸化防止剤や、重合禁止剤、写真薬、化
粧品添加剤等として広く用いられている2−t−ブチル
ハイドロキノンを工業的に有利に製造することができる
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】2−t−ブチルハイドロキノンは、従
来、工業的には、通常、ハイドロキノンを有機溶媒中、
酸触媒の存在下にブチル化剤としてイソブチレン又はt
−ブチルアルコールを用いて、ブチル化反応を行なうこ
とによって製造されている。しかしながら、このような
製造方法によれば、ハイドロキノンのブチル化反応は、
次式
【0003】
【化1】
【0004】に示すように、逐次的に進み、最初のブチ
ル化反応と次のブチル化反応のそれぞれの反応速度がほ
ぼ同じであるので、上記ブチル化反応によれば、得られ
る反応生成物は、通常、2−t−ブチルハイドロキノン
と共に、副生した2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン
と未反応ハイドロキノンとを含む混合物である。
【0005】そこで、従来、上記ブチル化反応の選択性
を高める方法が種々提案されている。例えば、米国特許
第 2,722,556号明細書には、85%リン酸の存在下にト
ルエン又はキシレン溶媒中において、ハイドロキノンを
イソブチレン又はt−ブチルアルコールによってブチル
化する方法が提案されているが、ハイドロキノン転化率
47%において、2−t−ブチルハイドロキノンの選択
率は64%にすぎない。
【0006】特開昭62−81338号公報には、2−
t−ブチルハイドロキノンの選択率を向上させる方法と
して、55〜65%リン酸水溶液を用いる方法が提案さ
れているが、2−t−ブチルハイドロキノンの選択率
は、ハイドロキノン転化率89%において87%であ
る。
【0007】米国特許第 4,323,713号明細書には、2−
t−ブチルハイドロキノンの選択率を向上させる方法と
して、リン酸溶液の存在下に、キシレンと脂肪族ケトン
との混合溶媒中でブチル化反応を行なう方法が提案され
ており、この方法によれば、2−t−ブチルハイドロキ
ノンの選択率は、ハイドロキノン転化率50%におい
て、約90%まで向上することが記載されている。
【0008】勿論、2−t−ブチルハイドロキノンの製
造に際して、上記ハイドロキノンのブチル化反応のよう
な逐次反応においては、モノブチル体の選択率を向上さ
せるために、用いるイソブチレンに対して、ハイドロキ
ノンを大過剰に用いればよいことは、既に知られている
ところである。しかし、このような方策は、反応器の単
位容積当たりの目的物であるモノブチル体の収量が低下
すること、及び大量の未反応ハイドロキノンを回収しな
ければならないこと等の問題があり、工業的に有利な方
法とはいえない。
【0009】このように、ハイドロキノンのブチル化に
よる2−t−ブチルハイドロキノンの製造において、従
来、提案されているいずれの方法によっても、2,5−ジ
−t−ブチルハイドロキノンの副生を抑制することは困
難であり、2−t−ブチルハイドロキノンのみを選択的
に製造する方法は知られていない。
【0010】そこで、従来、工業的に2−t−ブチルハ
イドロキノンを得るには、ハイドロキノンをブチル化
し、2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ−t−ブ
チルハイドロキノンと共に、未反応ハイドロキノンを含
む反応混合物を得、この反応混合物から目的とする2−
t−ブチルハイドロキノンを分離する方法が採用されて
いる。
【0011】しかしながら、2−t−ブチルハイドロキ
ノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンは、その物
理的性質、種々の有機溶媒に対する溶解性、沸点等が相
互に近似しており、更に、いずれの化合物も、熱安定性
がよくないところから、従来、工業的に行なわれている
通常の分離方法によっては、得られる反応混合物から目
的とする2−t−ブチルハイドロキノンの高純度品を効
率よく分離することが困難である。例えば、特開昭62
−81339号公報には、2−t−ブチルハイドロキノ
ンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンとは、比揮発
度がいずれも1に近いこと、及び高温下では、いずれの
化合物も熱分解を受け、また、微量の空気の漏れ込みに
よって著しく着色することから、蒸留による分離は、工
業的には採用し難いことが記載されている。
【0012】そこで、ハイドロキノンのブチル化反応に
よって得られる2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−
ジ−t−ブチルハイドロキノンとを含む反応混合物か
ら、2−t−ブチルハイドロキノンを分離精製する方法
としては、これら2つの化合物の有機溶媒に対する溶解
度の差を利用する分別晶析法が種々提案されている。
【0013】例えば、特願平3−236340号公報に
は、上記2つの化合物のトルエンに対する溶解度の差を
利用する分別晶析法が記載されている。即ち、これによ
れば、2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ−t−
ブチルハイドロキノンを含む反応混合物に晶析溶媒とし
てトルエンを添加して、この溶媒に対して溶解度のより
小さい2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンを先ず80
℃において晶出させ、これを濾取し、次いで、晶析母液
を40℃まで冷却して、目的とする2−t−ブチルハイ
ドロキノンを晶析させ、これを分離するものである。こ
の方法によれば、2−t−ブチルハイドロキノンは、9
4〜99%の純度にて得ることができるものの、晶析回
収率は、生成した2−t−ブチルハイドロキノンに基づ
いて、25〜30%にすぎない。
【0014】また、2つの化合物の熱水に対する溶解度
の差を利用する抽出分離法も、従来より、多く提案され
ている。この方法は、熱水に対して、2−t−ブチルハ
イドロキノンがより溶解度が高いことを利用するもので
ある。
【0015】例えば、米国特許第 2,722,556号明細書に
は、酸触媒の存在下、トルエン中でハイドロキノンをブ
チル化し、未反応ハイドロキノンと共に、2−t−ブチ
ルハイドロキノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノ
ンとを含む反応混合物を得、先ず、この反応混合物を水
蒸気蒸留し、トルエンを留去して、2−t−ブチルハイ
ドロキノンを熱水に溶解させ、移行させ、次いで、熱水
に未溶解のまま、懸濁している2,5−ジ−t−ブチルハ
イドロキノンの結晶を濾別し、最後に、この晶析母液を
冷却して、目的とする2−t−ブチルハイドロキノンを
晶出させ、これを濾取する方法が記載されている。
【0016】更に、特開昭62−81340号公報に
は、2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジブチルハ
イドロキノンとを含む反応混合物を先ず熱水を用いて固
液抽出操作を行ない、次いで、得られた抽出液を冷却晶
析して、2−t−ブチルハイドロキノンの粗結晶をトル
エン溶媒と室温下で接触させて、洗浄し、次いで、この
ようにして得られた2−t−ブチルハイドロキノンのス
ラリーから固形分を濾取し、得られたケーキを脱水した
後、水蒸気蒸留して、ケーキに付着したトルエンを除去
し、熱水から目的とする2−t−ブチルハイドロキノン
を晶出させる方法が開示されている。この方法によれ
ば、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン含量0.05重
量%以下、トルエン含量数ppm以下のフード・グレー
ドの高純度品を得ることができることが記載されてい
る。しかし、この方法によれば、2−t−ブチルハイド
ロキノン1重量部に対して100重量部もの熱水を用い
ることが必要である。
【0017】即ち、このような固液抽出法は、熱水に対
する2−t−ブチルハイドロキノンの溶解度が小さいた
めに(例えば、70℃で2重量%、40℃で1重量
%)、多量の熱水を使用しなければならず、工業的に有
利な方法といえない。特開昭62−81339号公報に
は、上記固液熱水抽出を含む連続処理方法が記載されて
いる。
【0018】以上のように、従来のハイドロキノンのブ
チル化による方法によっては、2−t−ブチルハイドロ
キノンと共に2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンが副
生し、前者のみを選択的に製造することができず、従っ
て、工業的な2−t−ブチルハイドロキノンの製造にお
いては、原料単位が悪く、また、副生する2,5−ジ−t
−ブチルハイドロキノンの処理の問題も生じる。
【0019】しかも、上記反応によって得られる反応混
合物から2−t−ブチルハイドロキノンを分離するに
も、前述したように、蒸留による方法は、工業的に採用
し難く、また、分別晶析による方法も、2−t−ブチル
ハイドロキノンと2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン
の有機溶媒に対する溶解性の差が小さいので、分離精製
プロセスが煩雑であり、それでいて、分離効率が悪く、
そのうえ、多量の有機溶媒を必要とするので、製造コス
トが高い。
【0020】かくして、従来、ブチル化剤を用いてハイ
ドロキノンをブチル化する反応によって、2−t−ブチ
ルハイドロキノンを効率よく得ることができる工業的に
有利な方法が要請されている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、従来の
2−t−ブチルハイドロキノンの製造における上述した
ような問題を解決するために鋭意研究した結果、ハイド
ロキノンをブチル化した反応混合物から晶析溶媒として
メタノールと水との混合溶媒を用いて分別晶析すること
によって、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンを効率
よく晶析分離することができ、他方、このジブチル体を
晶析した後の晶析母液から芳香族炭化水素を晶析溶媒と
して用いることによって、モノブチル体を効率よく晶析
分離することができ、しかも、上記副生したジブチル体
は、酸触媒を用いて脱ブチル化することによって、2−
t−ブチルハイドロキノンに容易に変換でき、これを上
記反応混合物と併せて処理することによって、上記副生
したジブチル体を有効に利用しつつ、目的とする2−t
−ブチルハイドロキノンを効率よく得ることができるこ
とを見出して、本発明を完成するに至ったものである。
【0022】即ち、本発明は、ハイドロキノンのブチル
化によって、高純度の2−t−ブチルハイドロキノンを
効率よく製造することができる工業的に有利な方法を提
供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明による2−t−ブ
チルハイドロキノンの製造方法は、(A)酸触媒水溶液
の存在下に有機反応溶媒中にて、ブチル化剤を用いてハ
イドロキノンをブチル化する工程、(B)得られた反応
混合物から上記酸触媒水溶液を除去し、得られた油層に
工程(E)で得られた脱ブチル化反応生成物を加え、ア
ルカリにより中和処理する工程、(C)このように中和
処理した油層から上記有機反応溶媒を蒸留によって回収
し、得られた釜残物に晶析溶媒としてメタノールと水と
の混合溶媒を加えて、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキ
ノンを晶析させ、分離する工程、(D)上記2,5−ジ−
t−ブチルハイドロキノンを分離した後の晶析母液から
上記メタノールを蒸留によって回収し、得られた釜残物
に晶析溶媒として芳香族炭化水素か、又は芳香族炭化水
素と脂肪族ケトンからなる混合溶媒を加えて、2−t−
ブチルハイドロキノンを晶析させ、分離する工程、及び
(E)前記(C)工程から得られた2,5−ジ−t−ブチ
ルハイドロキノンを酸触媒の存在下に芳香族炭化水素溶
媒中において脱ブチル化し、得られた反応生成物を前記
工程(B)における前記油層に合体させる工程、からな
ることを特徴とする。
【0024】更に、本発明による方法は、工程(F)と
して、前記工程(D)において得られた晶析母液から晶
析溶媒として用いられた芳香族炭化水素か、又は芳香族
炭化水素と脂肪族ケトンとを蒸留回収する工程を有して
いてもよい。
【0025】図1は、本発明による方法を示すフロー・
シートである。以下、図1を参照しつつ、本発明による
2−t−ブチルハイドロキノンの製造方法について、詳
細に説明する。
【0026】工程Aは、ハイドロキノンのブチル化反応
の工程である。この工程においては、原料であるハイド
ロキノンを有機反応溶媒と酸触媒水溶液との混合物中に
攪拌しながら分散させた後、この混合物にブチル化剤を
加えて、ブチル化反応を行うものである。
【0027】上記酸触媒水溶液としては、好ましくは、
リン酸水溶液が用いられ、特に、濃度60〜80重量%
のリン酸水溶液が好ましく用いられ、最も好ましくは、
濃度65〜75重量%のリン酸水溶液が用いられる。リ
ン酸水溶液は、原料であるハイドロキノン100重量部
に対して、通常、50〜1000重量部の範囲で用いら
れ、好ましくは、100〜300重量部の範囲で用いら
れる。
【0028】ブチル化剤としては、イソブチレン又はt
−ブチルアルコールのいずれをも用いることができる
が、好ましくは、反応生成水を伴わないイソブチレンが
用いられる。ブチル化剤は、通常、原料であるハイドロ
キノン1モルに対して、0.8〜1.5モルの範囲で用いら
れる。特に、原料であるハイドロキノンの転化率を高め
て、ジブチル体の生成を少なくする観点からは、ブチル
化剤は、原料であるハイドロキノン1モルに対して、0.
9〜1.1モルの範囲で用いられるのが好ましい。
【0029】上記有機反応溶媒は、特に、限定されるも
のではないが、例えば、トルエン、キシレン、エチルベ
ンゼン、メシチレン、クメン等の芳香族炭化水素や、又
はこれら芳香族炭化水素とジイソプロピルケトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等の脂肪族ケ
トンとの混合溶媒が好ましく用いられる。これらのなが
では、特に、キシレンか、又はキシレンとメチルイソブ
チルケトンとの混合溶媒が好ましく用いられる。
【0030】有機反応溶媒は、特に、制限されるもので
はないが、通常、原料であるハイドロキノン100重量
部に対して、200〜1000重量部の範囲で用いら
れ、好ましくは、250〜400重量部の範囲で用いら
れる。
【0031】本発明において、上記ハイドロキノンのブ
チル化反応は、通常、70〜100℃、好ましくは、8
5〜95℃の範囲の温度にて行なわれる。反応圧力は、
特に制約がなく、常圧、加圧下、いずれでもよい。
【0032】本発明によれば、原料であるハイドロキノ
ンを上記有機反応溶媒と酸触媒水溶液の混合物中に攪拌
しながら分散させ、これにブチル化剤、例えば、イソブ
チレンを導入して、ブチル化反応を行なう。このように
して得られる反応混合物は、酸触媒水層と有機層との2
液層からなり、反応生成物である2−t−ブチルハイド
ロキノンは、副生物である2,5−ジ−t−ハイドロキノ
ンと未反応のハイドロキノンと共に、上記有機層に溶解
している。
【0033】工程(B)は、このようにして得られる反
応混合物をアルカリにて中和処理する工程である。即
ち、上記ブチル化反応の終了後、得られた反応混合物を
反応時の温度に保ちながら静置して分層させ、下層の酸
触媒水溶液層、例えば、リン酸水溶液層を分液除去す
る。次いで、上層の有機層に後述する工程(E)におい
て得られた脱ブチル化反応の反応生成物を合体させ、こ
こで残存している酸触媒を希アルカリ水溶液を用いて中
和処理する。上記ブチル化反応に用いた酸触媒水層は、
分液後、再び、ブチル化反応工程に循環使用することが
できる。
【0034】工程(C)は、ブチル化反応によって得ら
れた反応混合物中の2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノ
ンを晶析分離する工程である。上記工程(B)で得られ
た中和処理後の油層から有機反応溶媒を蒸留によって留
去した後、得られた釜残物に晶析溶媒としてメタノール
と水との混合溶媒を加え、加熱して、上記釜残物を溶解
させる。このようにして得られた溶液を徐冷し、ここ
で、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンの粗結晶を析
出させ、これを分離する。晶析温度は、通常、10〜6
0℃の範囲が好ましいが、特に、35〜40℃の範囲が
好ましい。
【0035】このようして得られた2,5−ジ−t−ブチ
ルハイドロキノンの粗結晶は、後述する工程(E)に送
られて、脱ブチル化反応に供される。2,5−ジ−t−ブ
チルハイドロキノンの粗結晶を分離した後の晶析母液
は、次の工程(D)で処理される。上記晶析溶媒として
用いられるメタノールと水との混合溶媒におけるメタノ
ール濃度は、通常、10〜60重量%の範囲が好ましい
が、特に、モノブチル体とジブチル体の溶解温度差が大
きい30〜50重量%の範囲が好ましい。晶析溶媒中の
メタノール濃度が10重量%よりも小さいときも、ま
た、60重量%を越えるときも、2つの化合物の間の溶
解度差が小さくなり、両者の分離効率が悪く、製品純度
と晶析回収率の低下を招き、工業上、不利である。
【0036】本発明の方法において、晶析溶媒として好
ましく用いられる40重量%のメタノールを有する混合
溶媒に対する2−t−ブチルハイドロキノンと2,5−ジ
−t−ブチルハイドロキノンの溶解度を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】工程(D)は、2−t−ブチルハイドロキ
ノンの晶析分離工程である。この工程(D)において
は、上記工程(C)で得られた晶析母液を蒸留して、メ
タノールを除去する。次いで、得られた釜残物に2−t
−ブチルハイドロキノンのための晶析溶媒として、芳香
族炭化水素か、又は芳香族炭化水素と脂肪族ケトンの混
合溶媒を添加し、加温して、釜残物を溶解させて、均一
な溶液とする。その後、上記溶液を徐冷し、2−t−ブ
チルハイドロキノンの粗結晶を析出させ、これを濾取す
る。
【0039】上記晶析溶媒として用いられる芳香族炭化
水素は、トルエン、キシレン及びエチルベンゼンから選
ばれる少なくとも1種が好ましいが、特に、キシレンが
好ましい。また、上記脂肪族ケトンとしては、ジイソプ
ロピルケトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン等が用いられる。特に、晶析溶媒として、芳香族
炭化水素と脂肪族ケトンとの混合溶媒を用いるときは、
キシレンとメチルイソブチルケトンとの混合溶媒が好ま
しく用いられる。
【0040】2−t−ブチルハイドロキノンのための晶
析溶媒は、釜残物100重量部に対して、通常、100
〜300重量部の範囲で用いられ、特に好ましくは、1
00〜150重量部の範囲で用いられる。
【0041】次いで、このようにして得られた2−t−
ブチルハイドロキノンの粗結晶を有機溶媒にて洗浄し
て、粗結晶に付着している母液を除去する。この粗結晶
の洗浄に用いられる有機溶媒は、特に、限定されるもの
ではないが、本発明の方法によれば、2−t−ブチルハ
イドロキノンの晶析溶媒として用いられた前記芳香族炭
化水素か、又は芳香族炭化水素と脂肪族ケトンの混合溶
媒を用いれば、プロセスを簡略化できるので好ましい。
【0042】粗結晶を有機溶媒にて洗浄するには、例え
ば、濾過機フィルター上に2−t−ブチルハイドロキノ
ンの粗結晶を保持して、これに洗浄液を振りかける方法
や、洗浄液中に2−t−ブチルハイドロキノン結晶を加
えて、適宜時間攪拌保持した後、濾過する方法等を例示
することができ、このようにして、湿潤した精製結晶を
得ることができる。ここに、洗浄液は、2−t−ブチル
ハイドロキノンの粗結晶100重量部に対して、通常、
50〜100重量部の範囲で用いられる。
【0043】このようにして得られた2−t−ブチルハ
イドロキノンの湿潤精製結晶を乾燥機に置き、圧力10
0mmHg以下、温度100℃以下にて適宜時間加熱乾
燥させることによって、2−t−ブチルハイドロキノン
の白色結晶を得ることができる。本発明によれば、この
ようにして得られる2−t−ブチルハイドロキノンは、
純度99.5%以上の高純度品であり、晶析回収率は、通
常、90%以上である。この工程(D)において得られ
た上記晶析母液や洗浄液は、溶媒回収工程に送られ、溶
媒が蒸留回収される。この回収溶媒は循環使用すること
ができる。
【0044】工程(E)は、2,5−ジ−t−ブチルハイ
ドロキノンの脱ブチル化反応工程である。この工程
(E)においては、前記工程(C)で得られた2,5−ジ
−t−ブチルハイドロキノンの粗結晶を芳香族炭化水素
溶媒中、酸触媒の存在下に脱ブチル化反応させて、本発
明の方法において目的とする2−t−ブチルハイドロキ
ノンに富む反応生成物を得るものである。
【0045】この脱ブチル化反応においては、ジブチル
体は、モノブチル体を経て、ハイドロキノンに脱ブチル
化され、芳香環上のブチル基の数が少なくなるほど、反
応速度が遅くなる。そこで、本発明によれば、この脱ブ
チル化反応において、反応条件を適切に設定して、反応
を制御することによって、モノブチル体を主成分とする
反応生成物を得ることができる。
【0046】本発明によれば、この脱ブチル化反応にお
いては、酸触媒としては、有機スルホン酸が好適に用い
られる。このような有機スルホン酸としては、例えば、
p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トリフ
ルオロメタンスルホン酸、メタンスルホン酸等を例示す
ることができる。脱ブチル化反応において、上記酸触媒
の使用量は、原料である2−t−ブチルハイドロキノン
粗結晶100重量部に対して、通常、0.1〜20重量部
の範囲が好ましく、特に好ましくは、0.5〜5重量部の
範囲である。
【0047】脱ブチル化反応の反応溶媒としては、芳香
族炭化水素が好ましく用いられる。この芳香族炭化水素
としては、例えば、トルエン、キシレン、メシチレン、
エチルベンゼン等が例示することができるが、工程
(A)及び(D)において用いる芳香族炭化水素と同じ
ものを用いれば、プロセスを簡略化することができ、工
業的に有利である。上記反応溶媒は、原料である2,5−
ジ−t−ブチルハイドロキノン100重量部に対して、
通常、300〜500重量部の範囲で用いられる。
【0048】本発明において、脱ブチル化反応は、通
常、用いる反応溶媒の還流温度において行なわれる。例
えば、反応溶媒としてキシレンを用いたときは、反応温
度は約140℃であり、メシチレンを用いたときには、
反応温度は約165℃である。このように、反応温度は
用いる反応溶媒によって規定されるが、通常、120〜
170℃の範囲が好適である。
【0049】他方、脱ブチル化反応によって発生したイ
ソブチレンガスは、反応器上部から抜き出され、冷却捕
集される。この回収イソブチレンは、工程(A)におい
て、循環使用することができる。
【0050】本発明によれば、この脱ブチル化反応にお
いては、得られる反応生成物中の2−t−ブチルハイド
ロキノンの割合が50〜70モル%の範囲で反応を停止
するのが望ましい。このモノブチル体の割合が70%を
越えるときは、このブチル体が更に脱ブチル化されて生
成するハイドロキノンの割合が10%を越えることとな
り、2−t−ブチルハイドロキノンを製造することを目
的とする本発明の観点から、工業上、不利である。他
方、得られる反応生成物中の2−t−ブチルハイドロキ
ノンの割合が50%よりも少ないときは、脱ブチル化さ
れない未反応のジブチル体が多く残り、これも不利であ
る。脱ブチル化の反応の時間は、反応温度や触媒濃度に
よって異なるが、通常、1〜10時間の範囲である。
【0051】このようにして、2,5−ジ−t−ブチルハ
イドロキノンの脱ブチル化によって得られた2−t−ブ
チルハイドロキノンに富む反応生成物は、前述したよう
に、工程(B)における有機層に合体されて、中和処理
される。
【0052】工程(F)は、前述した工程(D)におい
て、2−t−ブチルハイドロキノンを析出させ、分離し
た後の晶析母液から晶析溶媒として用いた芳香族炭化水
素か、又は芳香族炭化水素と脂肪族ケトンとを蒸留によ
って回収する工程である。回収された溶媒は、工程
(A)や(D)において再使用することができる。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ハイド
ロキノンをブチル化して、2−t−ブチルハイドロキノ
ンと共に、副生する2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノ
ンと未反応ハイドロキノンとを含む反応混合物を得るの
であるが、この反応混合物からジブチル体を分離する際
に、晶析溶媒として、メタノールと水との混合溶媒を用
いるので、ジブチル体を効率よく晶析分離することがで
き、更に、ここに得られた晶析母液から芳香族炭化水素
か、又は芳香族炭化水素と脂肪族ケトンとの混合溶媒を
晶析溶媒として用いることによって、効率よくモノブチ
ル体を晶析分離することができ、更に、前記反応混合物
から晶析分離したジブチル体を脱ブチル化して、モノブ
チル体に富む反応生成物を得、これを上記ハイドロキノ
ンのブチル化反応混合物に合体させ、処理するので、ジ
ブチル体を有効に利用しつつ、目的とするモブチル体を
効率よく、工業上、有利に得ることができる。従って、
本発明の方法は、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン
の製造方法として、工業上、経済性にすぐれるものであ
る。
【0054】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。
【0055】実施例1 (工程(A)(ハイドロキノンのブチル化工程))攪拌
機、冷却器及びイソブチレン吹き込み管を備えた1リッ
トル容量の三つ口フラスコにハイドロキノン106.8g
(0.97モル)、70%リン酸水溶液106.8g(0.7
63モル)及びメチルイソブチルケトン/キシレン混合
溶媒(重量比1/1)267gを仕込み、フラスコ内を
窒素置換した。
【0056】この後、攪拌しながら、フラスコ内の混合
物を90℃まで昇温し、イソブチレン58.1g(1.04
モル)を3時間かけて吹き込んだ。ここに、イソブチレ
ン/ハイドロキノン仕込みモル比は1.07である。この
後、90℃で2時間、反応を続けた。反応液は、反応初
期はスラリー状であったが、反応の進行と共にスラリー
中の懸濁物は次第に溶解し、反応終了時には、リン酸水
層と油層とからなる均一な2液層を形成した。この油層
の一部を採取し、第二リン酸ナトリウム水溶液で中和処
理し、ガスクロマトグラフィーで分析したところ、ハイ
ドロキノンの転化率は91.2%、2−t−ブチルハイド
ロキノンの収率は77.0モル%であった。
【0057】(工程(B)(中和処理工程)) 反応終了後、得られた反応混合物を90℃に保ちなが
ら、静置して、2層に分層させ、下層のリン酸水層99.
8gを抜き出した。このリン酸水層は、ブチル化反応工
程に循環して再使用することができる。上層の油層に後
述する工程(E)で得られた脱ブチル化反応の反応生成
物32.7gを加えて合体させ、これに5%第二リン酸ナ
トリウム水溶液22.4g(0.28モル)を添加して中和
した。次いで、この混合物を80℃で静置し、分層させ
た後、水層を抜き出し、除去した。このようにして中和
処理後の油層481.4gを得た。
【0058】(工程(C)(2,5−ジ−t−ブチルハイ
ドロキノンの晶析分離工程)) 上記中和処理後の油層を100mmHgの減圧下で蒸留
し、水、メチルイソブチルケトン及びキシレンを回収し
た。得られた釜残物は183.8gであって、ハイドロキ
ノン9.2g、2−t−ブチルハイドロキノン121.4
g、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン15.3g、そ
の他副生成物10.8gからなる組成を有するものであっ
た。
【0059】この釜残物に40%濃度のメタノールと水
との混合溶媒(以下、メタノールと水との混合溶媒をメ
タノール水ということがある。)238gを加え、80
℃まで昇温して、釜残物を溶解させ、均一な溶液とし
た。この溶液を徐冷し、晶析を行なった。67℃で結晶
の析出が始まり、35℃まで冷却した。析出した結晶を
遠心分離器を用いて濾別した。得られた湿潤粗結晶に
は、2−t−ブチルハイドロキノン5.5gと2,5−ジ−
t−ブチルハイドロキノン12.5gが含まれていた。
【0060】(工程(D)(2−t−ブチルハイドロキ
ノンの晶析分離工程)) 上記工程(C)で得られた晶析母液からメタノール水を
蒸留により回収した。このメタノール水は上記工程
(C)に循環し、再使用することができる。得られた釜
残物は167gであって、バイドロキノン9.2g、2−
t−ブチルハイドロキノン118.6g、2,5−ジ−t−
ブチルハイドロキノン2.8gを含んでいた。この釜残物
にキシレン315gを加え、80℃まで昇温して、釜残
物を溶解させ、均一な溶液とした。次いで、この溶液を
35℃まで徐冷し、析出した結晶を遠心分離器を用いて
濾別した。次いで、遠心分離器上のケーキにキシレン及
び水を振りかけて、洗浄した。
【0061】このようにして得られた2−t−ブチルハ
イドロキノンの湿潤結晶133.3gを圧力200mmH
g、温度80℃の条件下で4時間乾燥して、2−t−ブ
チルハイドロキノンの白色精製結晶117.8gを得た。
この結晶の純度は99.7%であり、不純物として、2,5
−ジ−t−ブチルハイドロキノン0.1%を含んでいた。
目的物である2−t−ブチルハイドロキノンの通算収率
は、ハイドロキノン基準で73モル%であった。
【0062】(工程(E)(2,5−ジ−t−ブチルハイ
ドロキノンの脱ブチル化工程)) 攪拌機、冷却管及び排ガスラインを備えた100ml容
量の三つ口フラスコに前記(C)工程で得られた2,5−
ジ−t−ブチルハイドロキノンの粗結晶18gをキシレ
ン18g及びp−トルエンスルホン酸0.4gと共に仕込
み、反応温度140℃で4時間、攪拌して、脱ブチル化
反応を行なった。発生したガスを冷却捕集して、イソブ
チレン3.3gを回収した。
【0063】このようにして得られた反応生成物は、ハ
イドロキノン4.3重量%、2−t−ブチルハイドロキノ
ン31.5重量%、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン
9.2重量%からなる組成を有するものであった。この反
応生成物は、前記(B)工程における前記油層に合体さ
せ、前述したように、中和処理した。
【0064】前記工程(D)において、2−t−ブチル
ハイドロキノンを分離した後の母液からキシレンを蒸留
回収した。キシレンの回収率は90%であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明による2−t−ブチルハイドロキノ
ンの製造を示すフロー・シートである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)酸触媒水溶液の存在下に有機反応溶
    媒中にて、ブチル化剤を用いてハイドロキノンをブチル
    化する工程、(B)得られた反応混合物から上記酸触媒
    水溶液を除去し、得られた油層に工程(E)で得られた
    脱ブチル化反応生成物を加え、アルカリにより中和処理
    する工程、(C)このように中和処理した油層から上記
    有機反応溶媒を蒸留によって回収し、得られた釜残物に
    晶析溶媒としてメタノールと水との混合溶媒を加えて、
    2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンを晶析させ、分離
    する工程、(D)上記2,5−ジ−t−ブチルハイドロキ
    ノンを分離した後の晶析母液から上記メタノールを蒸留
    によって回収し、得られた釜残物に晶析溶媒として芳香
    族炭化水素か、又は芳香族炭化水素と脂肪族ケトンから
    なる混合溶媒を加えて、2−t−ブチルハイドロキノン
    を晶析させ、分離する工程、及び(E)前記(C)工程
    から得られた2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノンを酸
    触媒の存在下に芳香族炭化水素溶媒中において脱ブチル
    化し、得られた反応生成物を前記工程(B)における前
    記油層に合体させる工程、
  2. 【請求項2】工程(A)において、酸触媒水溶液が濃度
    60〜80重量%のリン酸水溶液である請求項1記載の
    方法。
  3. 【請求項3】工程(A)において、ブチル化剤がイソブ
    チレンである請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】工程(C)において、メタノールと水との
    混合溶媒がメタノール濃度10〜60重量である請求項
    1記載の方法。
  5. 【請求項5】工程(E)において、酸触媒が有機スルホ
    ン酸である請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】工程(F)として、工程(D)において得
    られた晶析母液から晶析溶媒として用いられた芳香族炭
    化水素か、又は芳香族炭化水素と脂肪族ケトンとを蒸留
    回収する工程を有する請求項1記載の方法。
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