JPH0372066B2 - - Google Patents

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JPH0372066B2
JPH0372066B2 JP19471583A JP19471583A JPH0372066B2 JP H0372066 B2 JPH0372066 B2 JP H0372066B2 JP 19471583 A JP19471583 A JP 19471583A JP 19471583 A JP19471583 A JP 19471583A JP H0372066 B2 JPH0372066 B2 JP H0372066B2
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JP
Japan
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dot
reaction
hpa
parts
water
Prior art date
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Application number
JP19471583A
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English (en)
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JPS6087281A (ja
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Akyuki Ninomya
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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  • Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はペンタエリスリトールとヒドロキシピ
バルアルデヒドを反応させて、一般式 で表わされるジオキサントリオールを、高品質で
かつ高収率に製造する方法に関する。 ジオキサントリオール(以下、DOTと称す)
は上記の一般式で表わされる様にネオ構造と1,
3−ジオキサン環を有する三官能の多価アルコー
ルであり、有機合成原料、合成樹脂原料、また塗
料、接着剤、人工皮革、酸化防止剤、可塑剤など
の添加剤、改質剤などとして利用される有用な化
合物である。 従来、多価アルコールとアルデヒド類とを反応
させジオキサン環を有する多価アルコールを製造
すること自体周知であり、例えば、ペンタエリス
リトール(以下、PEと称する)とヒドロキシピ
バルアルデヒド(以下、HPAと称する)とを反
応させてスピログリコール、すなわち、β、β、
β1、β1−テトラメチル−2,4,8,10−テトラ
オキサスピロ−(5,5)−ウンデカン−3,9−
ジエタノール、を製造することは既知である。ま
た、PEとHPAとを反応させ前記一般式(1)で表わ
されるDOTを製造すること自体も知られている。 しかしながら、前記一般式(1)で表わされる
DOTを、工業的見地において、高収率に、かつ
高品質で得ることについての報告等は未だなされ
ていないのが現状である。 本発明者らは、従来の1,3−ジオキサン環を
有する多価アルコールを製造する方法に準じて
DOTの製造を試みたが、その結果は、収率が低
い上に、品質も極めて悪いものしか得られなかつ
た。 上記の事情に鑑み、高収率にかつ高品質の
DOTを製造する方法について種々検討を重ねた
結果、本発明を為した。 すなわち、本発明は酸触媒の存在下、PEと
HPAとを反応させて下記式〔〕 で表わされるDOTを製造するに際し、PEに対す
るHPAのモル比を0.80〜1.00とし、反応温度30〜
50℃で反応させ中和した後、水不溶性物質を分離
した後濃縮し、またはそのまゝ冷却することを特
徴とするジオキサントリオールの製造方法に関す
る。 本発明において、HPAの使用量はPEに対する
モル比で、0.80〜1.00、好ましくは、0.90〜0.98
の範囲である。モル比が1.00を超えると副生物の
生成量が増大し、好ましくなく、一方、0.8より
低い場合は、PEの未反応量が大きくなり、後工
程で目的生成物の精製が煩雑、困難になり好まし
くない。 本発明におけるDOTの反応条件は反応温度30
〜50℃の範囲が好ましい。30℃より低い温度では
反応速度が遅く工業的でなく、また特にPE及び
HPAの溶解性に問題を生じてくる。また50℃を
超える温度では副反応生成物の生成量が増加し高
純度のDOTを得ることが出来ない。 また、本発明においては、所定量のHPAを2
回以上に分割して添加することが時として好まし
い実施態様の一つである。分割添加することによ
り、副生物、特にスピロ環を有するジオール、た
とえばスピログリコール、の副生を抑制すること
ができる。さらに、本発明においては、より高純
度の目的物を得るために、所定の反応条件下に反
応させ中和した後、水不溶性物質を分離したのち
濃縮し、または濃縮することなくそのまま冷却さ
れる。 本発明における反応時間は、一般に2.0〜3.5時
間程度が好ましく、特にHPAを分割して添加し
た場合は最終仕込時より少なくとも30分以上反応
させることが必要である。 本発明において、圧力には特に制限はなく、工
業的には常圧下で行なうのが実際的である。 本発明は連続式、半連続式、回分式のいずれの
方法でも行なう事が出来る。特に連続式の場合は
二段反応方式が好ましい。すなわち、一段目の反
応缶へのHPA:PEの仕込モル量を0.80〜0.85程
度に抑え、二段目の反応缶へ残余のHPAを仕込
む方法がよい。 本発明において、HPAは、精製された固体の
HPAをそのまゝで、または水あるいは反応に不
活性な溶媒に溶解して使用されるが、その他にイ
ソブチルアルデヒドとホルムアルデヒドとの反応
によつて得られたHPA反応生成液を使用するこ
ともできる。PEは、固体のまゝでまたは水に溶
解して使用されるのが一般的である。 また、本発明において反応に際して反応原料を
溶解するのに使用される水は、本発明の方法にお
いて、反応、中和後水不溶分を分離したDOTを
含むスラリー液を固液分離した際の液を用いる
ことも出来る。これは、該液中に溶解した
DOTを回収することができるので、工業的には
有利な方法の一つである。 本発明に使用される酸触媒は、アルデヒド類と
多価アルコールとのアセタール化反応に使用され
る一般的な酸であつて、塩酸、硫酸、りん酸など
の鉱酸、P−トルエンスルホン酸、キシレンスル
ホン酸などの有機酸が通常使用され、その使用量
は、PEに対して0.1〜0.2モル程度が一般的であ
る。これらの酸触媒は、そのまゝでまたは水に溶
解させて使用される。 以上、本発明によれば簡素化されたプロセスに
より、高収率で、しかも高純度のDOTを製造す
ることができ、工業的に極めて有意義な方法であ
る。 下記の実施例及び比較例において〔%〕および
〔部〕は特にことわらない限り、各々「重量%」
および「重量部」を意味する。 実施例 1 撹拌後、温度計、温度調節器及び凝縮器を備え
た3の反応器に水 1800部、ペンタエリスリト
ール 551部、HPA 351部を仕込み、充分に溶解
させた後、35%塩酸 20.6部を加え温度40℃で反
応を開始した。 尚、上記HPAの仕込量は所定量の85%に相当
する。 反応開始より45分経過後、残余のHPA57.2部
を5分割し、15分毎に反応器に仕込んだ。 更に40℃一定温度で1時間反応を継続した。 反応液は目的生成物であるDOT及び副生成物
のスピログリコールらの一部が結晶化し、白濁、
スラリー状となつた。 反応後10%の炭酸ソーダ水溶液を加え中和し
た。 中和後90℃まで加熱し目的生成物DOTを水に
溶解させ、一方水に不溶で結晶化しているスピロ
グリコールを過、分離し除去した。 液を常温まで冷却しDOTを含むスラリー液
を得た。 このスラリー液を通常の過の方法に従つて固
液分離し、ケーキとしてDOTを得た。乾燥後
820.2部(3.73モル)のDOTを製造した。 この取得量から求めた収率はHPA基準で93.2
モル%であつた。 また、この製品を分析した結果、第1表に示す
通り高品質のものであつた。 比較例 1 反応、中和後そのまゝ常温で通常の方法に従つ
て固液分離し、ケーキとしてDOTを得た他は実
施例1と同様な操作及び条件でDOTを製造した。 乾燥後725.5部のDOTを製造した。 実施例1より20.2部取得量が多いことからその
結晶の組成分析を行なつた結果DOT分は95.8%
であつた。 またその他の分析結果は表に示した。 実施例 2 実施例1に用いたと同量のHPA全量を2.5時間
を要して連続的に仕込んだほかは、実施例1と同
様にしてDOTを製造した。 乾燥後814.0部(3.70モル)のDOTを得た。 この取得量から求めた収率はHPA基準で92.5
モル%であつた。 また、この製品を分析した結果第1表に示す通
り高品質のものであつた。 実施例 3 実施例1において触媒としてP−トルエンスル
ホン酸1水塩 45.0部を使用したほかは実施例1
と同様な操作及び条件でDOTを製造した。 乾燥後 823.7部(3.74モル)のDOTを得た。 収率はHPA基準で93.6%に相当する。 また、この製品を分析した結果第1表に示す通
り高品質のものであつた。 実施例 4 HPAとして、トリエチルアミン触媒にしてイ
ソブチルアルデヒドとホルムアルデヒドとを反応
させて得たHPA反応生成液から未反応のイソブ
チルアルデヒドを蒸留して回収したHPA 71.87
%(8.5モル)、イソブチルアルデヒド 0.01%、
メタノール、0.21%、トリエチルアミン1.02%、
水 23.05%、不明分 3.84%の組成を持つHPA
反応生成液 1206.3部を使用した。 水 4000部にPE 1210部を十分に溶解させたの
ち、35%塩酸 140部を加えた溶液中に、上記
HPA反応生成液 1206.3部を2.5時間を要して仕
込んだ以外は実施例1と同様の処理を行つて
DOTを製造した。 乾燥後、1753.4部(7.97モル)のDOTを得た。 収率はHPA基準で93.8モル%であつた。 また、この製品を分析した結果第1表に示す通
り高品質のものであつた。 実施例 5 仕込みの水として実施例1〜4でDOT含有ス
ラリー液を固液分離した際に排出された過水の
一部にあたる2000部を使用したほかは実施例1と
同様な操作及び条件でDOTを製造した。 乾燥後、843.9部(3.84モル)のDOTを得た。 収率はHPA基準で95.9モル%であつた。 この場合、収率が実施例1に比べ向上している
のはDOT固液分離の際過水に溶解し、損失し
たDOTを反応時の仕込み水として、循環使用し
たゝめ回収されたゝめと考えられる。 また、この製品を分析した結果第1表に示す通
り高品質のものであつた。 【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (1) 酸触媒の存在下、ペンタエリスリトール
    とヒドロキシビバルアルデヒドとを反応させて
    下記式〔〕 で表わされるジオキサントリオールを製造する
    に際し、ペンタエリスリトールに対するヒドロ
    キシピバルアルデヒドのモル比を0.80〜1.00と
    し、反応温度30〜50℃で反応させ中和した後、
    水不溶性物質を分離した後、濃縮し、またはそ
    のまゝ冷却することを特徴とするジオキサント
    リオールの製造方法。 (2) ヒドロキシピバルアルデヒドの所定量を、二
    回以上に分割して反応系に添加し、反応させる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    製造方法。
JP19471583A 1983-10-18 1983-10-18 ジオキサントリオ−ルの製造方法 Granted JPS6087281A (ja)

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JP4883976B2 (ja) * 2005-10-04 2012-02-22 三菱瓦斯化学株式会社 高純度ジオキサングリコールの製造方法
JP2007099681A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Mitsubishi Gas Chem Co Inc ジオキサングリコールの製造方法
KR102228709B1 (ko) * 2013-04-18 2021-03-16 미츠비시 가스 가가쿠 가부시키가이샤 폴리올-에터 화합물 및 그의 제조 방법

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