JP2649555B2 - 2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールの製造方法 - Google Patents
2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールの製造方法Info
- Publication number
- JP2649555B2 JP2649555B2 JP63212149A JP21214988A JP2649555B2 JP 2649555 B2 JP2649555 B2 JP 2649555B2 JP 63212149 A JP63212149 A JP 63212149A JP 21214988 A JP21214988 A JP 21214988A JP 2649555 B2 JP2649555 B2 JP 2649555B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reaction
- propanediol
- butyl
- ethyl
- ethylhexanal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は2−エチルヘキサナールとホルムアルデヒド
をアルカリ金属水酸化物の存在下に反応させて2−n−
ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールを製造す
る方法に関する。
をアルカリ金属水酸化物の存在下に反応させて2−n−
ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールを製造す
る方法に関する。
一般式 (式中、R1及びR2は脂肪族炭化水素基である)で示され
る物質として、工業的にはイソブチルアルデヒドからネ
オペンチルグリコールが大量に製造されている。ネオペ
ンチルグリコールはアルキッド樹脂、ポリウレタン、ポ
リエステルの原料として使用されている。2−エチルヘ
キサナールから得られる2−n−ブチル−2−エチル−
1,3−プロパンジオールも、ネオペンチルグリコールと
同様の用途への利用が期待されている。
る物質として、工業的にはイソブチルアルデヒドからネ
オペンチルグリコールが大量に製造されている。ネオペ
ンチルグリコールはアルキッド樹脂、ポリウレタン、ポ
リエステルの原料として使用されている。2−エチルヘ
キサナールから得られる2−n−ブチル−2−エチル−
1,3−プロパンジオールも、ネオペンチルグリコールと
同様の用途への利用が期待されている。
(従来技術) 2−エチルヘキサナールとホルムアルデヒドをアルカ
リ金属水酸化物の存在下に反応させて2−n−ブチル−
2−エチル−1,3−プロパンジオールが得られることは
既に知られている。
リ金属水酸化物の存在下に反応させて2−n−ブチル−
2−エチル−1,3−プロパンジオールが得られることは
既に知られている。
しかし、2−エチルヘキサナール及び目的物が水に実
質的に不溶であるので、この合成反応は通常の方法では
水溶液中において均一相で実施することができない。そ
の為、種々の方法が提案されている。その方法の一つと
して、溶媒としてアルコールを大量に使用して、均一相
で15〜30℃といった比較的低温で反応させる方法(USP2
413803号)が知られている。更に、2−エチルヘキサナ
ールとホルムアルデヒドをアルカリ金属水酸化物の存在
下先ず、反応温度30〜60℃で(1)式のアルドール縮合
反応をさせた後、続いて、反応温度65〜90℃で(2)式
の交叉カニツアロ反応をさせる実質的に2段階の反応工
程に区別された方法(特公昭48−43085)が知られてい
る。
質的に不溶であるので、この合成反応は通常の方法では
水溶液中において均一相で実施することができない。そ
の為、種々の方法が提案されている。その方法の一つと
して、溶媒としてアルコールを大量に使用して、均一相
で15〜30℃といった比較的低温で反応させる方法(USP2
413803号)が知られている。更に、2−エチルヘキサナ
ールとホルムアルデヒドをアルカリ金属水酸化物の存在
下先ず、反応温度30〜60℃で(1)式のアルドール縮合
反応をさせた後、続いて、反応温度65〜90℃で(2)式
の交叉カニツアロ反応をさせる実質的に2段階の反応工
程に区別された方法(特公昭48−43085)が知られてい
る。
(式中、Mはアルカリ金属を示す) (発明が解決しようとする課題) しかしながら、USP2413803号の方法は、16時間もの長
時間反応させても、目的物の収率は73%にしかすぎな
い。また、大量のアルコールを溶媒として用いるので反
応器が過大となる欠点がある。
時間反応させても、目的物の収率は73%にしかすぎな
い。また、大量のアルコールを溶媒として用いるので反
応器が過大となる欠点がある。
また、特公昭48−43085の方法は、2段階で反応させ
るので操作が煩雑という欠点がある。
るので操作が煩雑という欠点がある。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は、従来技術の問題点を解決するため鋭意
研究を重ねた。その結果、2−エチルヘキサナールとホ
ルムアルデヒドをアルカリ金属水酸化物の存在下に、油
層と水層とからなる不均一相で反応させて2−n−ブチ
ル−2−エチル−1,3−プロパンジオールを製造するに
際し、反応系に炭素数1〜4のアルコールを存在させる
ことにより、反応が大幅に促進されることを見出し本発
明を完成させた。
研究を重ねた。その結果、2−エチルヘキサナールとホ
ルムアルデヒドをアルカリ金属水酸化物の存在下に、油
層と水層とからなる不均一相で反応させて2−n−ブチ
ル−2−エチル−1,3−プロパンジオールを製造するに
際し、反応系に炭素数1〜4のアルコールを存在させる
ことにより、反応が大幅に促進されることを見出し本発
明を完成させた。
即ち、本発明は2−エチルヘキサナールとホルムアル
デヒドをアルカリ金属水酸化物の存在下に、不均一相で
反応させて2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパ
ンジオールを製造するに際し、反応系に2−エチルヘキ
サナールに対して2重量%以上好ましくは、5重量%以
上の炭素数1〜4のアルコールを存在させることを特徴
とする2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジ
オールの製造方法である。
デヒドをアルカリ金属水酸化物の存在下に、不均一相で
反応させて2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパ
ンジオールを製造するに際し、反応系に2−エチルヘキ
サナールに対して2重量%以上好ましくは、5重量%以
上の炭素数1〜4のアルコールを存在させることを特徴
とする2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジ
オールの製造方法である。
本発明によれば、前記した米国特許記載のようにアル
コールを大量に用いて均一相で反応しなくても、不均一
相の反応で、反応系に少量の炭素数1〜4のアルコール
を存在させるだけで、しかも収率は大幅に向上に反応時
間も大幅に短縮することができる。
コールを大量に用いて均一相で反応しなくても、不均一
相の反応で、反応系に少量の炭素数1〜4のアルコール
を存在させるだけで、しかも収率は大幅に向上に反応時
間も大幅に短縮することができる。
又、不均一相での反応において、少量の炭素数1〜4
のアルコールの存在によって、大幅に反応が促進される
ことは、従来の公知方法には提供されていない新しい知
見である。
のアルコールの存在によって、大幅に反応が促進される
ことは、従来の公知方法には提供されていない新しい知
見である。
本発明において、炭素数1〜4のアルコールを反応系
に存在させることの効果は、実施例と比較例から明らか
である。例えば、2−エチルヘキサナールに対しメタノ
ール量が7.9重量%の(実施例−1)と0.95重量%の
(比較例)では、その他の条件が同一でも、反応終了液
中の未反応2−エチルヘキサナールは、前者が痕跡にた
いし後者は仕込の15%も残存する。しかも、収率は前者
が94.4%に対し後者は80%である。
に存在させることの効果は、実施例と比較例から明らか
である。例えば、2−エチルヘキサナールに対しメタノ
ール量が7.9重量%の(実施例−1)と0.95重量%の
(比較例)では、その他の条件が同一でも、反応終了液
中の未反応2−エチルヘキサナールは、前者が痕跡にた
いし後者は仕込の15%も残存する。しかも、収率は前者
が94.4%に対し後者は80%である。
本発明において、炭素数1〜4のアルコールとしては
例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、is
o−プロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノールが
挙げられる。これらのアルコールを単独又は複数で使用
することができる。炭素数1〜4のアルコールの使用量
は2−エチルヘキサナールにたいし2重量%以上、好ま
しくは5重量%以上であればよく、大量に用いる必要は
ない。大量に用いることは反応器が過大になるし、又加
えたアルコールの回収に多大なエネルギーを必要とする
ので、出来るだけ少量にするほうが有利である。本発明
方法は不均一相で反応を行なうものであるので、溶媒と
しては水を用いる。水の使用量は反応系の水分として、
15重量%〜75重量%の範囲内である。
例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、is
o−プロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノールが
挙げられる。これらのアルコールを単独又は複数で使用
することができる。炭素数1〜4のアルコールの使用量
は2−エチルヘキサナールにたいし2重量%以上、好ま
しくは5重量%以上であればよく、大量に用いる必要は
ない。大量に用いることは反応器が過大になるし、又加
えたアルコールの回収に多大なエネルギーを必要とする
ので、出来るだけ少量にするほうが有利である。本発明
方法は不均一相で反応を行なうものであるので、溶媒と
しては水を用いる。水の使用量は反応系の水分として、
15重量%〜75重量%の範囲内である。
本発明において、アルカリ金属水酸化物としては水酸
化ナトリウム、水酸化カリウムが挙げられる。
化ナトリウム、水酸化カリウムが挙げられる。
反応温度は40〜80℃の範囲が好ましく更に好ましくは
50〜70℃である。40℃未満では反応速度が極めて遅く反
応を完結させるのに長時間を必要とする。又、80℃を越
えると、ホルムアルデヒド同志の反応によりホルムアル
デヒドが目的物の生成に有効に用いられない。
50〜70℃である。40℃未満では反応速度が極めて遅く反
応を完結させるのに長時間を必要とする。又、80℃を越
えると、ホルムアルデヒド同志の反応によりホルムアル
デヒドが目的物の生成に有効に用いられない。
反応に使用するホルムアルデヒドの量は、2−エチル
ヘキサナールに対し理論モル以上で、好ましくは理論モ
ル比の1〜1.5倍モルである。反応に使用するアルカリ
金属水酸化物の量は2−エチルヘキサナールに対し理論
モル以上で、好ましくは1〜1.5倍モルである。
ヘキサナールに対し理論モル以上で、好ましくは理論モ
ル比の1〜1.5倍モルである。反応に使用するアルカリ
金属水酸化物の量は2−エチルヘキサナールに対し理論
モル以上で、好ましくは1〜1.5倍モルである。
本発明方法では、メタノールを含有するホルムアルデ
ヒド水溶液と2−エチルヘキサナールとからなり且つ40
〜80℃好ましくは50〜70℃に保たれた混合液中に、アル
カリ金属水酸化物水溶液を連続的に2〜5時間で供給し
ながら反応させるのが好ましい。
ヒド水溶液と2−エチルヘキサナールとからなり且つ40
〜80℃好ましくは50〜70℃に保たれた混合液中に、アル
カリ金属水酸化物水溶液を連続的に2〜5時間で供給し
ながら反応させるのが好ましい。
本発明方法により得られた2−n−ブチル−2−エチ
ル−1,3−プロパンジオールの反応液から2−n−ブチ
ル−2−エチル−1,3−プロパンジオールの精製分離
は、下記の方法を実施することにより達成される。
ル−1,3−プロパンジオールの反応液から2−n−ブチ
ル−2−エチル−1,3−プロパンジオールの精製分離
は、下記の方法を実施することにより達成される。
即ち反応終了後、残存するアルカリ金属水酸化物を中
和するため、有機酸又は鉱酸を添加する。中和後静置
し、油水分離を行なう。分離した有機層には少量の蟻酸
塩が残存している。この蟻酸塩によって蒸留時に2−n
−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールの熱分
解が促進されるので、これを防止するため、リン酸の添
加により有機層のpHを4.5〜5.5に調整する。このpH調整
により残存する蟻酸塩が実質的に全てリン酸塩になり、
前記熱分解が防止されるものと推察される。リン酸の使
用量は通常残存蟻酸塩に対して0.5倍モル程度である。
リン酸は油水分離した有機層に直ちに添加してもよい
が、水を加え攪拌水洗を行い、残存蟻酸塩量を低下させ
た後に添加してもよい。リン酸添加によりpH調整された
有機層を、必要ならば水洗後、減圧下での精留に供する
ことにより、精製2−n−ブチル−2−エチル−1,3−
プロパンジオールを得ることが出来る。
和するため、有機酸又は鉱酸を添加する。中和後静置
し、油水分離を行なう。分離した有機層には少量の蟻酸
塩が残存している。この蟻酸塩によって蒸留時に2−n
−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールの熱分
解が促進されるので、これを防止するため、リン酸の添
加により有機層のpHを4.5〜5.5に調整する。このpH調整
により残存する蟻酸塩が実質的に全てリン酸塩になり、
前記熱分解が防止されるものと推察される。リン酸の使
用量は通常残存蟻酸塩に対して0.5倍モル程度である。
リン酸は油水分離した有機層に直ちに添加してもよい
が、水を加え攪拌水洗を行い、残存蟻酸塩量を低下させ
た後に添加してもよい。リン酸添加によりpH調整された
有機層を、必要ならば水洗後、減圧下での精留に供する
ことにより、精製2−n−ブチル−2−エチル−1,3−
プロパンジオールを得ることが出来る。
(発明の効果) 本発明によれば、少量の炭素数1〜4のアルコールを
反応系に存在させることにより、一段の反応で、しかも
副反応を抑制して高収率で高品質の2−n−ブチル−2
−エチル−1,3−プロパンジオールを効率よく製造する
ことができる。
反応系に存在させることにより、一段の反応で、しかも
副反応を抑制して高収率で高品質の2−n−ブチル−2
−エチル−1,3−プロパンジオールを効率よく製造する
ことができる。
又、加えるアルコールも少量で効果が顕著であるの
で、大量に用いて均一反応を行う公知方法に比べ反応器
が小さくなる利点がある。
で、大量に用いて均一反応を行う公知方法に比べ反応器
が小さくなる利点がある。
以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれに限定
されるものではない。
されるものではない。
(実施例) 実施例−1 2−エチルヘキサナール513g(4モル)及びメタノー
ル含量5重量%のホルムアルデヒド37重量%水溶液812g
(10モル)を2の反応フラスコに仕込み(メタノール
量は2−エチルヘキサナールに対し7.9重量%)、60℃
に保ちながら、攪拌下に48重量%水酸化ナトリウム390g
(4.68モル)を3時間かけて等速滴下した。滴下終了
後、その温度で攪拌を1時間続けた。その後、硫酸約3g
で中和して反応を終了させた。この反応液を静置後分液
し、油層774gを得た。この油層をガスクロマトグラフィ
ーで分析したところ、未反応の2−エチルヘキサナール
は痕跡であった。一方、この油層に水150gを加え60℃で
攪拌洗浄した。10分間攪拌後、静置、分液した。得られ
た油層に85重量%リン酸1.5gを加えpHを5.0に調整し減
圧下に精留し、105−107℃/1mmHgの留分として2−n−
ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール605g(2
−エチルヘキサナールに対し、収率94.4%)を得た。
ル含量5重量%のホルムアルデヒド37重量%水溶液812g
(10モル)を2の反応フラスコに仕込み(メタノール
量は2−エチルヘキサナールに対し7.9重量%)、60℃
に保ちながら、攪拌下に48重量%水酸化ナトリウム390g
(4.68モル)を3時間かけて等速滴下した。滴下終了
後、その温度で攪拌を1時間続けた。その後、硫酸約3g
で中和して反応を終了させた。この反応液を静置後分液
し、油層774gを得た。この油層をガスクロマトグラフィ
ーで分析したところ、未反応の2−エチルヘキサナール
は痕跡であった。一方、この油層に水150gを加え60℃で
攪拌洗浄した。10分間攪拌後、静置、分液した。得られ
た油層に85重量%リン酸1.5gを加えpHを5.0に調整し減
圧下に精留し、105−107℃/1mmHgの留分として2−n−
ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール605g(2
−エチルヘキサナールに対し、収率94.4%)を得た。
得られた2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパ
ンジオールの溶融色はハーゼン色数5であった。
ンジオールの溶融色はハーゼン色数5であった。
実施例−2 メタノール含量3.3重量%のホルムアルデヒド37重量
%水溶液を使用(メタノール量は2−エチルヘキサナー
ルに対し、5.2重量%)した以外は実施例−1と同様に
して、2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジ
オール596g(収率93%)を得た。得られた2−n−ブチ
ル−2−エチル−1,3−プロパンジオールの溶融色はハ
ーゼン色数5であった。
%水溶液を使用(メタノール量は2−エチルヘキサナー
ルに対し、5.2重量%)した以外は実施例−1と同様に
して、2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジ
オール596g(収率93%)を得た。得られた2−n−ブチ
ル−2−エチル−1,3−プロパンジオールの溶融色はハ
ーゼン色数5であった。
尚、反応終了後の油層中の未反応2−エチルヘキサナ
ールは、4%(仕込2−エチルヘキサナールに対し)で
あった。
ールは、4%(仕込2−エチルヘキサナールに対し)で
あった。
比較例 メタノール含量0.6重量%のホルムアルデヒド37重量
%水溶液を使用(メタノール量は2−エチルヘキサナー
ルに対し、0.95重量%)した以外は実施例−1と同様に
反応を行なった。反応終了液の油層中の未反応2−エチ
ルヘキサナールは、15%(仕込2−エチルヘキサナール
に対し)も残存していた。この油層を実施例−1と同様
の処理を行なったところ、得られた2−n−ブチル−2
−エチル−1,3−プロパンジオールは513g(収率80.0
%)であった。
%水溶液を使用(メタノール量は2−エチルヘキサナー
ルに対し、0.95重量%)した以外は実施例−1と同様に
反応を行なった。反応終了液の油層中の未反応2−エチ
ルヘキサナールは、15%(仕込2−エチルヘキサナール
に対し)も残存していた。この油層を実施例−1と同様
の処理を行なったところ、得られた2−n−ブチル−2
−エチル−1,3−プロパンジオールは513g(収率80.0
%)であった。
実施例−3 メタノールの代りにエタノールを使用(エタノール量
は、2−エチルヘキサナールに対し7.9重量%)した以
外は、実施例−1と全く同様にして、2−n−ブチル−
2−エチル−1,3−プロパンジオール603g(収率94.1
%)を得た。
は、2−エチルヘキサナールに対し7.9重量%)した以
外は、実施例−1と全く同様にして、2−n−ブチル−
2−エチル−1,3−プロパンジオール603g(収率94.1
%)を得た。
得られた2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパ
ンジオールの溶融色、ハーゼン色メタノール含量0.6重
量%のホルムアルデヒド37重量%水溶液を使用(メタノ
ール量は2−エチルヘキサナールに対し、0.95重量%)
した以外は実施例−1と同様に反応を行なった。反応終
了液の油層中の未反応2−エチルヘキサナールは、15%
(仕込2−エチルヘキサナールに対し)も残存してい
た。この油層を実施例−1と同様の処理を行なったとこ
ろ、得られた2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロ
パンジオールは513g(収率80.0%)であった。
ンジオールの溶融色、ハーゼン色メタノール含量0.6重
量%のホルムアルデヒド37重量%水溶液を使用(メタノ
ール量は2−エチルヘキサナールに対し、0.95重量%)
した以外は実施例−1と同様に反応を行なった。反応終
了液の油層中の未反応2−エチルヘキサナールは、15%
(仕込2−エチルヘキサナールに対し)も残存してい
た。この油層を実施例−1と同様の処理を行なったとこ
ろ、得られた2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロ
パンジオールは513g(収率80.0%)であった。
実施例−3 メタノールの代りにエタノールを使用(エタノール量
は、2−エチルヘキサナールに対し7.9重量%)した以
外は、実施例−1と全く同様にして、2−n−ブチル−
2−エチル−1,3−プロパンジオール603g(収率94.1
%)を得た。
は、2−エチルヘキサナールに対し7.9重量%)した以
外は、実施例−1と全く同様にして、2−n−ブチル−
2−エチル−1,3−プロパンジオール603g(収率94.1
%)を得た。
得られた2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパ
ンジオールの溶融色、ハーゼン色数5であった。
ンジオールの溶融色、ハーゼン色数5であった。
Claims (5)
- 【請求項1】2−エチルヘキサナールとホルムアルデヒ
ドをアルカリ金属水酸化物の存在下に、不均一相で反応
させて2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジ
オールを製造するに際し、反応系に2−エチルヘキサナ
ールに対して2重量%以上、好ましくは5重量%以上の
炭素数1〜4のアルコールを存在させることを特徴とす
る2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオー
ルの製造方法。 - 【請求項2】炭素数1〜4のアルコールがメタノール、
エタノール、iso−プロパノール及びブタノールからな
る群より選ばれる少なくとも1種以上のアルコールであ
る請求項1記載の方法。 - 【請求項3】反応温度が40〜80℃である請求項1または
2記載の方法。 - 【請求項4】メタノールを含有するホルムアルデヒド水
溶液と2−エチルヘキサナールとからなり且つ40〜80℃
好ましくは50〜70℃に保たれた混合液中にアルカリ水酸
化物水溶液を連続的に供給しながら反応させることを特
徴とする請求項1記載の方法。 - 【請求項5】2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロ
パンジオールの分離精製法が 反応液を有機酸または鉱酸で中和する工程、 中和された反応液から有機層を分離する工程、 分離した有機層に、所望ならば当該有機層の水洗
後、リン酸を加えて有機層のpHを4.5〜5.5に調整する工
程及び 工程で得られた有機層を減圧蒸留に付して精製2
−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールを
得る工程からなることを特徴とする請求項1、2、3ま
たは4記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63212149A JP2649555B2 (ja) | 1988-08-26 | 1988-08-26 | 2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63212149A JP2649555B2 (ja) | 1988-08-26 | 1988-08-26 | 2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0262836A JPH0262836A (ja) | 1990-03-02 |
JP2649555B2 true JP2649555B2 (ja) | 1997-09-03 |
Family
ID=16617701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63212149A Expired - Lifetime JP2649555B2 (ja) | 1988-08-26 | 1988-08-26 | 2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2649555B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FI95691C (fi) * | 1993-06-28 | 1996-03-11 | Neste Oy | Menetelmä 2-n-butyyli-2-etyyli-1,3-propaanidiolin valmistamiseksi |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4843085A (ja) * | 1971-09-29 | 1973-06-22 | ||
JPS4933169A (ja) * | 1972-07-31 | 1974-03-27 | ||
JPS5557528A (en) * | 1978-10-21 | 1980-04-28 | Huels Chemische Werke Ag | Continuous manufacture of butanedioll1*4 |
JPS62129233A (ja) * | 1985-11-11 | 1987-06-11 | Chisso Corp | 精製された2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオ−ルの製造方法 |
-
1988
- 1988-08-26 JP JP63212149A patent/JP2649555B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4843085A (ja) * | 1971-09-29 | 1973-06-22 | ||
JPS4933169A (ja) * | 1972-07-31 | 1974-03-27 | ||
JPS5557528A (en) * | 1978-10-21 | 1980-04-28 | Huels Chemische Werke Ag | Continuous manufacture of butanedioll1*4 |
JPS62129233A (ja) * | 1985-11-11 | 1987-06-11 | Chisso Corp | 精製された2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオ−ルの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0262836A (ja) | 1990-03-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR920003924B1 (ko) | 포름산의 제조방법 | |
JPH05201898A (ja) | ネオペンチルグリコールの製造方法 | |
JPH051776B2 (ja) | ||
EP0799815B1 (en) | Process for producing ditrimethylolpropane | |
JP2649555B2 (ja) | 2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールの製造方法 | |
EP0895978B1 (en) | Process for producing polyhydric alcohol | |
JP3319007B2 (ja) | N−(α−アルコキシエチル)ホルムアミドの製造方法 | |
JP2002226426A (ja) | ジメチロールブタン酸の製造法 | |
JPS6121538B2 (ja) | ||
JP2863296B2 (ja) | ジペンタエリスリトールの製造方法 | |
JP3557237B2 (ja) | ヒドロキシピバルアルデヒドの製造方法 | |
JPS63190862A (ja) | N−ビニルホルムアミドの回収法 | |
JPS59157039A (ja) | キシリレングリコ−ルの製造法 | |
JPH05117187A (ja) | ネオペンチルグリコールの製造方法 | |
JPH0581573B2 (ja) | ||
JPS6087281A (ja) | ジオキサントリオ−ルの製造方法 | |
JPH0273033A (ja) | 4,4―ジメチル―1―(p―クロロフエニル)ペンタン―3―オンの製造方法 | |
JPH0725745B2 (ja) | アミン化合物の製造方法 | |
EP0468727B1 (en) | Process for producing hydrazone derivative | |
JP2001506969A (ja) | 2―ブチル―2―エチル―1,3―プロパンジオールの製造方法 | |
JP3334206B2 (ja) | 2,3,5,6−テトラフルオロアニリンの製造方法 | |
EP0018177B1 (en) | Process for producing alpha-halogeno-beta-alanines or the mineral acid salts thereof | |
US2760986A (en) | Process for preparing beta-ketoacetals | |
JPH02115171A (ja) | 環式n,n’―ジメチル尿素の製造方法 | |
JPH0115504B2 (ja) |