JPH05294865A - 2,4−ジ(t−ブチル)フェノールの製法 - Google Patents

2,4−ジ(t−ブチル)フェノールの製法

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JPH05294865A
JPH05294865A JP4095326A JP9532692A JPH05294865A JP H05294865 A JPH05294865 A JP H05294865A JP 4095326 A JP4095326 A JP 4095326A JP 9532692 A JP9532692 A JP 9532692A JP H05294865 A JPH05294865 A JP H05294865A
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JP
Japan
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reaction
butylphenol
phenol
reactor
ion exchanger
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Application number
JP4095326A
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English (en)
Inventor
Minoru Yamamoto
実 山本
Miki Hirai
未希 平井
Katsuji Takahashi
勝治 高橋
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 フェノールとイソブチレンとから2,6−ジ
−ブチルフェノールを製造したときの副生成物を原料と
し、該副生成物とフェノールと水とを第1図で示させる
工程にて転位反応させる。第1図中反応器内には酸性イ
オン交換体が非固定状態で存在しており、反応時には流
動状態を示す。 【効果】 触媒除去が容易で収率向上。触媒の活性期間
が長く連続反応に適する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は酸化防止剤、紫外線吸収
剤等の原料として有用な2,4−ジ−t−ブチルフェノ
ール(以下2,4−DTBPと記す)の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】2,4-DTBPは酸化防止剤、紫外線吸収剤等
の原料として有用な化合物である。従来より2,4-DTBPの
製造方法としてアルキル化反応触媒の存在下にt−ブチ
ルフェノール類のトランスアルキル化による製法が知ら
れていおり、例えば特開昭63−165337号公報及
び特開昭60−255742号公報には活性白土、酸性
白土などを触媒として使用し、t−ブチルフェノール類
をトランスアルキル化する方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開昭6
3−165337号公報及び特開昭60−255742
号公報記載の活性白土及び酸性白土を触媒とし、t−ブ
チルフェノール類をトランスアルキル化する方法は、反
応終了後の触媒と反応生成物との親和性が高くその除去
工程が困難であるばかりか、除去した触媒中に多量の反
応生成物が混入するため収率が低下するという課題を有
していた。また、触媒が活性を有する期間が短いため1
度使用した触媒を繰り返し使用することが出来ず、使用
済触媒が廃棄物として多量に発生するという課題を有す
るものであった。
【0004】本発明が解決しようとする課題は、反応終
了後の触媒の除去工程が容易であり、かつ高収率で目的
物が得られ、しかも触媒を繰り返し使用する事ができる
ため廃棄物の発生を極力おさえることができる2,4−
DTBPの製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
した結果、特定のt−ブチルフェノールとフェノールと
を、水と酸性イオン交換体の存在下に転位反応させるこ
とにより上記課題を解決できることを見いだし本発明を
完成するに至った。
【0006】すなわち本発明は、下記一般式(1)
【0007】
【化4】
【0008】(式中はnは1〜3の整数である。)で示
されるt−ブチルフェノールとフェノールとを、水と酸
性イオン交換体の存在下に転位反応させることを特徴と
する2,4−ジ(t−ブチル)フェノールの製法に関す
るものである。
【0009】本発明において原料として用いるt−ブチ
ルフェノール類としては、上記一般式(1)で表わされ
るものであるが、中でも下記一般式(2)で表わされる
ものが好ましい。
【0010】
【化5】
【0011】更に具体的には例えば2−t−ブチルフェ
ノール(以下OTBPと記す)、4−t−ブチルフェノ
ール(以下PTBPと記す)、2,4−DTBP、2,
5−ジ−t−ブチルフェノール(以下2,5−DTBP
と記す)、2,6−ジ−t−ブチルフェノール(以下
2,6−DTBPと記す)、2,4,6−トリ−t−ブ
チルフェノール(以下2,4,6−TTBPと記す)等
が挙げられる。
【0012】本発明においては該t−ブチルフェノール
として2,6−ジ−t−ブチルフェノールを製造した時
の副生物を用いることができる。その場合には、2,6
−ジ−t−ブチルフェノールを製造した時の副生物は、
上記したt−ブチルフェノール類の2種以上を含有する
混合物であって、該混合物とフェノールをトランスアル
キル化の原料として用いる。
【0013】該混合物、即ち2,6−ジ−t−ブチルフ
ェノールを製造した時の副生物の組成としては、通常、
2,4,6−TTBPが55〜90重量%、2,6−D
TBPが0〜25重量%、2,4−DTBPが10〜3
0重量%である。
【0014】上述したt−ブチルフェノールとフェノー
ルとの使用割合は、t−フェノールに対するフェノール
の割合で2〜25重量%であることが好ましく。中でも
5〜15重量%であることが、2,4−DTBPの収率
に優れる点から好ましい。
【0015】本発明で用いる酸性イオン交換体は酸性有
機スルホン酸イオン交換樹脂、ゼオライト、アルミナ等
があげられるが特に酸性有機スルホン酸イオン交換樹脂
が、活性に優れ反応速度が速くなる点から好ましい。
【0016】酸性有機スルホン酸イオン交換樹脂として
は、例えばスルホン化されたジビニルベンゼンで架橋さ
れたポリスチレン型の樹脂が挙げられ、ジビニルベンゼ
ンを2〜30重量%含有するものを使用するのが好まし
い。また、酸性有機スルホン酸イオン交換樹脂は、その
粒径が0.1〜1.6mmであることが好ましい。この
ような酸性有機スルホン酸イオン交換樹脂としては、具
体的には、バイエル社製「K1411」、「K143
1」、「K1481」、「K2431」、「K244
1」、「K2461」、「K2611」、「K263
1」、「K2641」、「K2661」、デュポン社製
「ナフィオン」、オルガノ社製「アンバーライトIR−
116」、「アンバーライトIR−118H」、「アン
バーライトIR−120B」、「アンバーライトIR−
122」、「アンバーライトIR−124」、「アンバ
ーライトCG−120」、「アンバーリスト15」、
「アンバーリスト200C」、ムロマチ化工社製「ダウ
エックス50W」、「ダウエックスHGR」、「ダウエ
ックスHGR−W2」、「ダウエックスHGR−W
2」、「ダウエックスHCR−S」、「ダウエックス8
8」、「ダウエックスMSC」、三菱化成社製「ダイア
イオンSK106」、「ダイアイオンSK110」、
「ダイアイオンSK112」、「ダイアイオンSK11
6」等が挙げられる。
【0017】本発明で用いる水は、触媒を高活性化し、
かつ触媒の活性を長期に亘って維持し、触媒の繰り返し
使用を可能にするための必須の成分である。この水の使
用割合としては、反応系の全重量に対して0.1〜5重
量%で使用でき、更に上述した効果が顕著になる点から
0.1〜0.5重量%であることが好ましい。
【0018】本発明の2,4−DTBPの製法は、上述
したt−ブチルフェノールとフェノールとを上述した条
件で反応させるものであるが、その時の温度条件として
は通常50〜120℃であり、中でも触媒の活性を長期
間維持できる点から80〜100℃であることが好まし
い。
【0019】また、反応方法としてはバッチ法或いは連
続法の何れにも適用できるが、反応装置が小型化できる
点、目的物の生産性に優れる点及び反応系内の圧力損失
が少ない点から連続法が好ましい。この連続法として
は、具体的には、t−ブチルフェノールとフェノールと
水とを必須成分とする原料混合物を、酸性イオン交換体
を内部に有する反応器内に、反応器下部から上部へ貫流
させて酸性イオン交換体を流動させながら連続反応を行
う方法が好ましい。
【0020】中でも、t−ブチルフェノールとフェノー
ルと水と必須成分とする原料混合物を、酸性イオン交換
体を内部に有する反応器内に、反応器下部から上部に貫
流させ酸性イオン交換体を流動させながら反応させ、次
いでその一部を更に該反応器下部より再度反応器内に流
入させて連続的に反応せしめる方法が、反応器内の滞留
時間を稼げる点と装置の小型化が達成できる点から好ま
しい。
【0021】この反応器上部から流出した一部を更に反
応器下部に流入させる場合の、反応器における流入量と
流出後反応器下部に戻される量との比、所謂還流比は、
特に限定されるものではないが、収率を向上させる上で
好ましい反応温度、反応器内の触媒濃度、反応器内の滞
留時間とを満たすように設定されることが好ましい。
【0022】この場合の好ましい条件としては、反応温
度は50〜120℃であり、中でも触媒の活性を長期間
維持できる点から80〜100℃であることが好まし
い。触媒濃度は0.04〜0.8g/cm3 が好まし
く、また滞留時間は通常30〜600分、好ましくは1
00〜200分であることが好ましい。
【0023】尚、ここで言う滞留時間とは、反応器上部
からの流出物の一部を還流させている場合には、その流
体が反応生成物として取り出されるまでの反応器を通過
する合計時間である。
【0024】更に具体的には、第1図に示した装置を用
いることが、上記滞留時間を維持した上で更に装置の小
型化が達成できる点から好ましい。第1図に示した装置
を用いて本発明の製法を行なう場合を説明すると、まず
原料タンクよりt−ブチルフェノールとフェノールと水
とを必須成分とする原料混合液を、フィードライン
(C)次いで還流ライン(A)を通過させて反応器
(R)下部に流入させる。反応器(R)は、その内部に
酸性イオン交換体が非固定状態で存在しており、反応時
に流動状態を示すものである。
【0025】反応器(R)上部より流出した流出物の一
部はポンプ(P)により循環ラインAに戻され、一方残
りの流出物は移送ラインEを経由して循環ラインBに送
られ、次いで反応器(R)下部に送られる。反応器
(R)上部から流出した一部はポンプ(P)により循環
ライン(B)に戻され、一方残りの流出物は反応生成物
として出口(D)より取り出される。
【0026】反応生成物は2,4−DTBP、PTBP
が90%以上生成し、PTBPなど低沸点留分は蒸留に
より容易に除去でき、単離精製が容易にでき、更に触媒
も極めて容易に濾過できる。また、バッチ法によって反
応を行った場合には、濾過された触媒及びPTBPを主
成分とする留分は、再度本発明に言う2,4−DTBP
製造原料として使用することができる。
【0027】
【実施例】なお、以下の例において、収率(モル%)
は、2,4−DTBPを基準にしたものである。
【0028】実施例1 2,6−ジ−t−ブチルフェノール合成反応を行い、蒸
留塔により軽沸留分、2,6−DTBPをした蒸留塔底
成分(a)(2,6−DTBP 17.3重量%、2,
4−DTBP 23.5重量%、2,4,6−TTBP
54.3重量%、2,5−DTBP 4.4重量%、
その他 0.5重量%)を得た。
【0029】次に、還流冷却器、攪はん機をつけた20
0mlの四ッ口フラスコにフェノール10.3g、並び
に蒸留塔底成分(a)105.5gを仕込み、反応溶液
中の水分を0.22重量%に調製した。酸性イオン交換
樹脂(バイエル社製「K2611」)11.6g(乾燥
品)を仕込み、温度90℃で4時間加熱した。3時間後
にガスクロマトグラフィにより分析した結果、2,4−
DTBP 80.4重量%、PTBP6.4重量%、
2,4,6−TTBP 8.5重量%、その他4.7重
量%が得られ2,4−DTBPの収率は75%であっ
た。反応終了後、酸性イオン交換樹脂を濾過、分離し
た。
【0030】実施例2 実施例1で得た蒸留塔底成分(a)100.4gを、実
施例1と同様の反応器にフェノール9.8g、実施例1
において濾過、分離した酸性イオン交換樹脂11.0g
を仕込み反応液中の水分を0.13重量%に調製し、温
度80℃で4時間加熱した。4時間後にガスクロマトグ
ラフィにより分析した結果、2,4−DTBP 80.
3重量%、PTBP 8.4重量%、2,4,6−TT
BP 4.6重量%その他 6.7重量%が得られ、
2,4−DTBPの収率は75%であった。反応終了
後、酸性イオン交換樹脂を濾過、除去した。
【0031】実施例3 実施例1で得た蒸留塔底成分(a)113.0gを、実
施例1と同様の反応器にフェノール11.0g、酸性イ
オン交換樹脂12.4g(アンバーリスト15、乾燥
品)を仕込み反応液中の水分を0.19重量%に調製
し、温度90℃で4時間加熱した。4時間後にガスクロ
マトグラフィにより分析した結果、2,4−DTBP
78.8重量%、PTBP 7.1重量%、2,4,6
−TTBP8.5重量%その他 5.6重量%が得ら
れ、2,4−DTBPの収率は73%であった。反応終
了後、酸性イオン交換樹脂を濾過、除去した。
【0032】実施例4 実施例1で得た蒸留塔底成分(a)105.1gを、実
施例1と同様の反応容器にフェノール10.2g、酸性
イオン交換樹脂11.5g(バイエル社K2661、乾
燥品)を仕込み反応液中の水分を0.55重量%に調製
し、温度110℃で4時間加熱した。4時間後にガスク
ロマトグラフィにより分析した結果、2,4−DTBP
81.1重量%、PTBP 6.7重量%、2,4,
6−TTBP 8.7重量%その他 3.5重量%が得
られ、2,4−DTBPの収率は85%であった。反応
終了後、酸性イオン交換樹脂を濾過、除去した。
【0033】実施例5 第1図に示した工程図に従って連続反応装置を組み立
て、二つの流動床(R)(円筒状、直径5cm、高さ2
0cm、上下に200メッシュのフィルター設置)にそ
れぞれ100gのイオン交換樹脂(バイエル社製「K2
661」、乾燥品)を加えた。原料タンクに実施例1で
得た蒸留塔底成分(a)6300gを加え、系内に5.
5g/min(第1図中フィードライン(C)の流速で
フィードした。880gフィードした時点で系内は反応
液で満たされ、それ以上フィードした場合は反応液排出
口(D)より5.5g/minの流速で反応液が排出さ
れる。このとき点AとBでの流速は490g/minで
あり点Eでの流速は5.5g/min(反応液滞留時
間、一槽80min)である。タンクより6010gフ
ィードした後、反応液全量の平均組成をガスクロマトグ
ラフィにて分析した結果、2,4−DTBP,80.1
重量%、PTBP,7.2重量%、2,4,6−TTB
P,8.1重量%、その他,4.6重量%が得られ、2,
4−DTBPの収率は75%であった。また、タンクに
新たに7000gの蒸留塔底成分(a)を加え連続反応
を行ったが、触媒は失活していなかった。
【0034】比較例1 実施例1と同様の反応容器にフェノール9.9g、蒸留
塔底成分(a)99.8gを仕込み、内温が110℃に
なった時点で活性白土0.55gを添加し、同温で2時
間反応した。反応終了後、ガスクロマトグラフィにて分
析した結果、2,4−DTBP 76.9重量%、PT
BP 9.1重量%、2,4,6−TTBP 10.0
重量%、その他4.0重量%が得られ2,4−DTBP
の収率は71%であった。反応終了後、反応生成物を濾
過したが、析出物を濾別できなかったので、円心分離器
によって分離した。
【0035】比較例2 実施例1で得た蒸留塔底成分(a)101.2gとフェ
ノール9.9gを実施例1と同様の反応容器に加え90
℃に温度が到達後、硫酸とフェノールの混合触媒(硫
酸:フェノール=3:1)0.33gを添加し3時間攪
はんした。反応終了後、ガスクロマトグラフィにて分析
した結果、2,4−DTBP,71.0重量%、PTB
P,17.7重量%、2,4,6−TTBP6.4重量
%その他,4.9重量%が得られ、2,4−DTBPの
収率は64%であった。反応終了後、反応生成物を濾過
したが、析出物を濾別できなかったので、円心分離器に
よって除去した。
【0036】比較例3 実施例1と同様の反応容器にフェノール10.0g蒸留
塔底成分(a)102.9gを仕込み、内温が90℃に
なった時点で活性白土(日本活性白土社製、K−50
0)0.56gを添加し、同温で3時間反応した。反応
終了後、ガスクロマトグラフィにて分析した結果、2,
4−DTBP 74.9重量%、PTBP9.5重量
%、2,4,6−TTBP 11.2重量%、その他
4.4重量%が得られ、2,4−DTBPの収率は69
%であった。反応終了後、反応生成物を濾過したが、析
出物を濾別できなかったので、円心分離器によって除去
した。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、反応終了後の触媒の除去工程が容易で
ありしかも触媒を繰り返し使用する事ができるため廃棄
物の発生を極力おさえ、しかも高収率で2,4−DTB
Pが得られる。
【0038】更に本発明においては、2,6−DTBP
の副生物として回収されるPTBPおよび2,4,6−
TTBP、とりわけ後者を2,4−DTBPに有効に変
換できるという利点を有しているため、この2,4,6
−TTBPを主成分として含む副生物を、2,4−DT
BP原料として有効に利用することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は、本発明の製法において用いられる反
応装置の一例の反応工程を示す工程図である。 (T):原料タンク (P):ポンプ (R):反応器 (C):フィードライン (A):還流ライン (B):還流ライン (E):移送ライン (D):反応生成物出口

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 (式中はnは1〜3の整数である。)で示されるt−ブ
    チルフェノールとフェノールとを、水と酸性イオン交換
    体の存在下に転位反応させることを特徴とする2,4−
    ジ(t−ブチル)フェノールの製法。
  2. 【請求項2】 一般式(1)で示されるt−ブチルフェ
    ノールが、下記一般式(2) 【化2】 (式中R1 、R2 、R3 はそれぞれ独立的に水素原子ま
    たはターシャリーブチル基を示す。但しR1 、R2、R3
    の全てが水素原子である場合を除く。)で示されるt
    −ブチルフェノールである請求項1記載の製法。
  3. 【請求項3】 一般式(1)で示されるt−ブチルフェ
    ノールが下記一般式(2) 【化3】 (式中R1 、R2 、R3 はそれぞれ独立的に水素原子ま
    たはターシャリーブチル基を示す。但しR1、R2、R3
    の全てが水素原子である場合を除く。)を2種以上含有
    する混合物である請求項1記載の製法。
  4. 【請求項4】 一般式(1)で示されるt−ブチルフェ
    ノールが、フェノールとイソブチレンより2,6−ジ−
    t−ブチルフェノールを製造したときの副生物である請
    求項1記載の製法。
  5. 【請求項5】 反応液中の水の含有率が、0.1〜1.
    0重量%である請求項1〜4のいずれか1つに記載の製
    法。
  6. 【請求項6】 酸性イオン交換体が、酸性有機スルホン
    酸イオン交換体である請求項5記載の製法。
  7. 【請求項7】 t−ブチルフェノールとフェノールと水
    とを、酸性イオン交換体を内部に有する反応器内に、反
    応器下部から上部に貫流させて酸性イオン交換体を流動
    させながら連続的に反応せしめる請求項1〜6の何れか
    1つに記載の製法。
  8. 【請求項8】 t−ブチルフェノールとフェノールと水
    とを、酸性イオン交換体を内部に有する反応器内に、反
    応器下部から上部に貫流させ酸性イオン交換体を流動さ
    せながら反応を行ない、次いで反応器上部からの流出物
    の一部を更に該反応器下部より再度反応器内に流入させ
    て連続的に反応せしめる請求項7記載の製法。
  9. 【請求項9】 転位反応を50〜120℃で行う請求項
    1〜8の何れか1つに記載の製法。
JP4095326A 1992-04-15 1992-04-15 2,4−ジ(t−ブチル)フェノールの製法 Pending JPH05294865A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015221838A (ja) * 2009-12-04 2015-12-10 エスアイ・グループ・インコーポレイテッドSi Group, Inc. C4ラフィネートストリームからt−ブチルフェノールを生産する方法

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JP2015221838A (ja) * 2009-12-04 2015-12-10 エスアイ・グループ・インコーポレイテッドSi Group, Inc. C4ラフィネートストリームからt−ブチルフェノールを生産する方法

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