JPH0931002A - ビス(4−ヒドロキシアリール)アルカンの製造方法 - Google Patents

ビス(4−ヒドロキシアリール)アルカンの製造方法

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JPH0931002A
JPH0931002A JP8201030A JP20103096A JPH0931002A JP H0931002 A JPH0931002 A JP H0931002A JP 8201030 A JP8201030 A JP 8201030A JP 20103096 A JP20103096 A JP 20103096A JP H0931002 A JPH0931002 A JP H0931002A
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ketone
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reactors
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bis
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JP8201030A
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Klaus Berg
クラウス・ベルク
Hans-Josef Buysch
ハンス−ヨゼフ・ブイシユ
Alfred Eitel
アルフレート・アイテル
Gerhard Fennhoff
ゲルハルト・フエンホフ
Georg Dr Malamet
ゲオルク・マラメト
Claus Wulff
クラウス・ブルフ
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Bayer AG
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C37/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • C07C37/11Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring by reactions increasing the number of carbon atoms
    • C07C37/20Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring by reactions increasing the number of carbon atoms using aldehydes or ketones

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 芳香族ヒドロキシ化合物とケトンとの不均一
系酸接触反応によるビス(4−ヒドロキシアリール)ア
ルカンの製造方法であって、異性体及び副生成物の生成
率が小さい方法を提供することである。 【解決手段】 転化率が進む方向に、上昇する温度でそ
して必要に応じて増加する負荷で運転される直列に接続
された複数の反応器中での、芳香族ヒドロキシ化合物と
ケトンとの不均一系酸接触反応によるビス(4−ヒドロ
キシアリール)アルカンの製造方法が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、転化率が進む方向に上昇する温
度でそして必要に応じて増加する負荷で運転される直列
に接続された複数の反応器中での、芳香族ヒドロキシ化
合物とケトンとの不均一系酸接触反応によるビス(4−
ヒドロキシアリール)アルカンの製造方法に関する。
【0002】フェノール及びケトンからのビス(4−ヒ
ドロキシアリール)アルカンの製造方法においては、直
列に接続された幾つかの反応器に必要とされる量のケト
ンを分配することが知られている。US−PS 2,7
75,620は均一系の液相中での鉱酸によって接触さ
れた方法を述べている。固定床反応器中での酸イオン交
換体による不均一系接触方法は、US−PS 4,40
0,555(EP−A342 758)に従う。両方の
特許は、ケトンの量を分割することによって副生成物の
割合が減り、そしてこの割合はイオン交換体による接触
の場合におけるよりもHCl接触の場合において少ない
ことを示す。しかしながら、これは、フェノール及びア
セトンの生成物(educt)混合物に関してだけ示さ
れる。しかしながら、連続的に運転される製造プラント
においては、反応混合物からのビス(4−ヒドロキシア
リール)アルカンの分離の後で得られる母液は、原則と
してプロセスに戻される。この過程において、異性体及
び副生成物が濃縮する可能性があり、これはプロセスに
おける乱れ、例えばビス(4−ヒドロキシアリール)ア
ルカンのより悪い結晶化及びより低い生成物品質を導
く。
【0003】それ故、連続的運転されるプラントの条件
下で、可能な最も低い割合の異性体及び副生成物しか生
成しない方法を開発することが望ましい。
【0004】転化率が進む方向に温度を上げて運転され
る直列に接続された少なくとも二つの固定床反応器中で
の芳香族ヒドロキシ化合物とケトンとの不均一系酸接触
反応によるビス(4−ヒドロキシアリール)アルカンの
製造方法であって、ケトンの全量を個々の反応器にわた
って分割しそして特定の触媒床に入れる前に反応混合物
中に均一に分配する製造方法がここに発見された。
【0005】本発明による方法のために適切なヒドロキ
シ化合物は、pの位置において置換されていなくてそし
て二次置換基例えばシアノ、カルボキシ又はニトロ基を
含まない。例えばフェノール、o−及びm−クレゾー
ル、2,6−ジメチルフェノール、o−tert.−ブ
チルフェノール、2−メチル−6−tert.−ブチル
フェノール、o−シクロヘキシルフェノール、o−フェ
ニルフェノール、o−イソプロピルフェノール、2−メ
チル−6−シクロペンチルフェノール、o−及びm−ク
ロロフェノール並びに2,3,6−トリメチルフェノー
ルを述べることができる。フェノール、o−及びm−ク
レゾール、2,6−ジメチルフェノール、o−ter
t.−ブチルフェノール及びo−フェニルフェノールが
好ましい。最も好ましいのはフェノールである。
【0006】適切なケトンは、カルボニル官能の上に少
なくとも一種の脂肪族基を含む。例えば、アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルイソ
プロピルケトン、ジエチルケトン、アセトフェノン、シ
クロヘキサノン、シクロペンタノン、メチル−、ジメチ
ル−及びトリメチルシクロヘキサノン(これはまた、
3,3−ジメチル−5−メチルシクロヘキサノン(ヒド
ロイソホロン)のようにジェミナルメチル基を有するこ
とができる)を述べることができる。アセトン、アセト
フェノン、シクロヘキサノン及びそのメチル基を有する
同族体が好ましい。最も好ましいのはアセトンである。
【0007】本発明による方法のための好ましい生成物
は、特にまたビス(4−ヒドロキシアリール)アルカン
の分離後に残る母液であり、これは、消費されたヒドロ
キシ化合物の添加及び望ましくない副生成物の濃縮を回
避するための一定の割合の必要に応じた除去の後で、本
方法に戻される。ビスフェノールAの合成の場合には、
このような母液は約78〜88重量%のフェノール、並
びに12〜22重量%の以下の組成を有するビスフェノ
ールA及び副生成物を含む: ビスフェノールA 40〜65重量% o,p−ビスフェノール 14〜19重量% トリスフェノール 2〜6重量% クロマン 4〜17重量% 1,3,3−トリメチルジヒドロキシフェニルインダン 3〜13重量% その他の副生成物 3〜15重量% 芳香族ヒドロキシ化合物対ケトンのモル比は、全体の反
応に関して、一般に5:1〜25:1、好ましくは7:
1〜20:1、最も好ましくは8:1〜18:1であ
る。
【0008】使用される生成物混合物は、小量、好まし
くは1重量%未満、最も好ましくは0.6重量%未満そ
して殊に0.3重量%未満の水を含むことができる。
【0009】触媒として使用されるイオン交換体樹脂及
び共触媒として使用されるメルカプト化合物は、当業者
には良く知られている(US−A 2,468,98
2;2,623,908;2,775,620;DE−
OS 3 619 450;3727 641)。
【0010】連続的操作においては、各々の反応サイク
ルの前に、前のサイクルにおいて消費された量の芳香族
ヒドロキシ化合物を反応混合物に再添加する。ヒドロキ
シ化合物とケトンとの必要なモル比への調節のために必
要とされる量のケトンを、製造プラントのn個の反応器
にわたって分割し、そしてケトンの全量の約n分の1を
各々の反応器の前で反応混合物に添加する。個々の反応
器に関するこの値からのずれは、絶対的に±15%、好
ましくは±10%そして最も好ましくは±5%で良い。
【0011】反応器の数は、少なくとも2であり、そし
て経済的理由のために原則として8よりも多くなく、好
ましくは6よりも多くなく、最も好ましくは4よりも多
くない。
【0012】操作条件における(膨潤した)1リットル
の触媒あたりそして1時間あたりの生成物混合物の量
(kgでの)として定義される負荷は、反応器毎に約
0.1〜2.0、好ましくは0.15〜1.7、最も好
ましくは0.19〜1.5kg/l・hである。負荷
は、最後の反応器の後のアセトンの転化率が少なくとも
75%、より良くは≧83%、好ましくは≧90%そし
て最も好ましくは≧95%であるように原則としては選
ばれなければならない。
【0013】すべての反応器を同じ負荷で運転すること
は必要ではない。むしろ、反応器の負荷を反応器から反
応器へと転化率が増加する方向に上げることが選択性の
一層の増加のために有利である。例えば、3つの反応器
を有するプラントにおいては、第一反応器を0.3で、
第二反応器を0.6で、そして第三反応器を0.8kg
/l・hで運転することができる。
【0014】副生成物の量の効果的な減少のためには、
特定の触媒有機化合物に入れる前に、ケトンを反応混合
物中に完全に均一に分配することが非常に重要である
が、これは、ノズル、静止ミキサー、撹拌タンク、遠心
分離ポンプ又は当業者には良く知られているその他の混
合装置の使用によって達成することができる。直列に接
続された反応器を、転化率が進む方向に温度を上げて運
転する。反応器カスケードの開始及び終わりの間に、上
昇温度プロフィールを、40〜100℃、好ましくは4
5〜90℃、最も好ましくは50〜85℃の温度範囲に
おいて設定する。一つの反応器から次への温度差は、よ
り多くの反応器を通過しなければならないほど一般的な
原則としてより小さい。2つの引き続いた反応器を同じ
温度で運転することもまた可能である。
【0015】固定床反応器中では混合が起きずそして反
応混合物からの反応熱の放散が困難であるので、このよ
うな反応器は原則として断熱的に運転され、これは反応
混合物の加熱を導く。それ故、個々の反応器の間で反応
混合物を冷却することが通常は好都合であるが、チュー
ブ系統の閉塞を導くであろうビス(4−ヒドロキシアリ
ール)アルカンの晶出を回避するように注意を払わねば
ならない。
【0016】本発明を以下の頁中で実施例によって説明
する。
【0017】
【実施例】実施例1 実験的な構成を図1中に図式的に示す。図中の数値は例
として考えるべきである。消費されたフェノールがそれ
に既に再添加された、稼働中のビスフェノールA製造か
らの98.7重量部の母液と、1.3重量部のアセトン
との、容器中で既に十分に混合された混合物を、2%の
ジビニルベンゼンによって橋かけされかつ5%のシスタ
ミンを負荷されたスルホン化ポリスチレン樹脂によって
満たされ、そして直列に接続された一連の3つの固定床
反応器の第一のものに、触媒床を通しての窒素下で、6
1℃の平均温度及び0.2kg/l・hの負荷で、仕込
んだ。
【0018】反応器を去る反応混合物を、収集し、再び
1.3重量部のアセトンと十分に混合し、そして窒素下
で66℃の平均温度及び0.2kg/l・hの負荷で、
第二反応器床を通して流した。
【0019】この反応器から排出する生成物混合物に、
1.3重量部のアセトンを再び混合し、そしてこの混合
物を、71℃の平均温度及び0.2kg/l・hの負荷
で、第三反応器を通して流した。
【0020】アセトン転化率は完全であった。実験を5
35時間実施した。毎日の分析によって得られた第三反
応器の後の反応生成物の平均組成を表1中に示す。
【0021】実施例2 実施例1と類似の実験において、総量で3.9重量部の
アセトンを反応器Iの前で反応混合物に混合させた。反
応混合物を0.2kg/l・hの負荷で供給し、そして
70℃の平均温度で転換させた。
【0022】アセトン転化率は完全であった。実験を4
68時間実施した。毎日の分析によって得られた反応器
の後の反応生成物の平均組成を表1中に示す。
【0023】実施例3 65℃の平均温度で実施例2と類似の実験を実施する
と、反応混合物が反応器中で晶出した。実験を放棄しな
ければならなかった。
【0024】
【表1】
【0025】これらの実験は、連続的操作におけるビス
フェノールA(BPA)に関する選択率が、アセトンの
分割供給、転換されるべき反応混合物中でのアセトンの
均一な分布、及び転化率が進む方向に反応列に沿って上
昇する温度の結果として2%だけ上がったことを示す。
【0026】実施例4 実施例1におけるものとは異なる組成を有する稼働中の
BPA製造からの母液によって、実施例1を繰り返し
た。生成物のそして生成物混合物の組成を表2中に示
す。
【0027】実施例5 実施例4において使用された母液によって、実施例2を
繰り返した。反応混合物の組成を表2中に示す。
【0028】実施例6 すべての反応器を70℃の平均温度で運転して、実施例
4と類似の実験を実施した。反応混合物の組成を表2中
に示す。
【0029】
【表2】
【0030】実施例4〜6における実験継続時間は25
0〜270時間であった。異なる組成にも拘わらず、選
択率の増加は再び約2%であることが明らかである。実
施例4と実施例6との比較において、選択率に対する温
度傾斜の効果は明らかである。
【0031】実施例7 実施例1における以外の組成を有する稼働中のBPA製
造からの母液によって、実施例1を繰り返した。アセト
ン転化率は完全であった。実験継続時間は108時間で
あった。生成物及び生成物混合物の組成を表3中に示
す。
【0032】実施例8 0.4kg/l・hの負荷で、実施例4を繰り返した。
アセトン転化率は完全であった。実験継続時間は80時
間であった。生成物混合物の組成を表3中に示す。
【0033】実施例9 0.6kg/l・hの負荷で、実施例7を繰り返した。
アセトン転化率は98%を越えた。実験継続時間は98
時間であった。生成物混合物の組成を表3中に示す。
【0034】実施例10 実施例7と同様に実験を実施したが、反応器Iは0.2
kg/l・hの負荷で、反応器IIは0.4kg/l・h
の負荷で、そして反応器IIIは0.6kg/l・hの負
荷で運転した。アセトン転化率は>98%であり、そし
て実験継続時間は82時間であった。生成物混合物の組
成を表3中に示す。
【0035】
【表3】
【0036】選択率は、高い負荷においてさえ維持さ
れ、そして転化率が進む方向への負荷の傾斜の配置によ
って更に上がり得ることが明らかである。
【0037】実施例11 実験1を繰り返したが、BPAの製造からの母液の代わ
りに純粋なフェノールを、生成物混合物中で使用した。
表4は第三反応器後の生成物混合物の組成を示す。
【0038】実施例12 実験2を繰り返したが、BPAの製造からの母液の代わ
りに純粋なフェノールを、生成物混合物中で使用した。
表4は第三反応器後の生成物混合物の組成を示す。
【0039】
【表4】
【0040】また、BPAの製造からの母液の代わりに
純粋なフェノールを使用する時には、生成物混合物中の
ビスフェノールAの割合は、反応混合物中へのアセトン
添加の均一な分配、及び転化率が進む方向への温度傾斜
の配置によって上がり得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するための装置の一例を示
す略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アルフレート・アイテル ドイツ41539ドルマゲン・バーンホフシユ トラーセ15 (72)発明者 ゲルハルト・フエンホフ ドイツ47877ビリツヒ・アムシユロンホフ 9アー (72)発明者 ゲオルク・マラメト ドイツ47800クレーフエルト・ベテルシユ トラーセ22 (72)発明者 クラウス・ブルフ ドイツ47800クレーフエルト・リヒヤルト −シユトラウス−シユトラーセ21

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転化率が進む方向に温度を上げて運転さ
    れる直列に接続された少なくとも二つの反応器中での芳
    香族ヒドロキシ化合物とケトンとの不均一系酸接触反応
    によるビス(4−ヒドロキシアリール)アルカンの製造
    方法であって、ケトンの全量を個々の反応器にわたって
    分割しそして特定の触媒床に入れる前に反応混合物中に
    均一に分配する製造方法。
  2. 【請求項2】 転化率が進む方向に負荷を増して反応器
    を運転する、請求項1記載の方法。
JP8201030A 1995-07-18 1996-07-12 ビス(4−ヒドロキシアリール)アルカンの製造方法 Withdrawn JPH0931002A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19526088.0 1995-07-18
DE19526088A DE19526088A1 (de) 1995-07-18 1995-07-18 Verfahren zur Herstellung von Bis(4-hydroxyaryl)alkanen

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EP (1) EP0754666B1 (ja)
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