JP2610960B2 - p−クレゾールの製造方法 - Google Patents

p−クレゾールの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、クレゾールの異性体混合物からp−クレゾ
ールを製造する方法に関するものである。
(従来技術及びその問題点) クレゾールは、コールタールの蒸留によって得られる
他、フェノールをメタノールによりメチル化することに
よって得られる。このようにして得られるクレゾール
は、通常、o−体、m−体及びp−体の異性体混合物で
ある。
ところで、このようなクレゾール異性体のうち、p−
クレゾールに対する需要が最も高いことから、p−クレ
ゾールを高純度でかつ高収率で製造し得る方法が要望さ
れている。
クレゾール異性体混合物からp−クレゾールを得るた
めに、クレゾール異性体混合物を、ゼオライト系吸着剤
を用いて吸着分離することは知られている(特公昭37−
5155号公報、特開昭56−45430号公報)。
しかしながら、この方法の場合、p−クレゾールの他
に、他の異性体が副生して回収されるためその処理に問
題が残る上、エキストラクト及びラフィネートの両方か
ら脱着剤を完全に分離する必要があるため、p−クレゾ
ールの製造コストが高くなるという問題がある。即ち、
クレゾール異性体の吸着分離においては、脱着剤はp−
クレゾールを含むエキストラクト及びm−クレゾールや
o−クレゾールを含むラフィネートに含まれ、それらエ
キストラクト及びラフィネートの両方からの完全分離が
必要とされる。従って、吸着分離工程の後には、p−ク
レゾールと脱着剤とを分離するためのエキストラクト蒸
留塔の他、p−クレゾールを分離した後の需要の少ない
クレゾール異性体と脱着剤を同様に分離するためのラフ
ィネート蒸留塔の設置が必要とされる。その結果、p−
クレゾールを得るためのコストが必然的に高くなる。
(発明の課題) 本発明は、クレゾール異性体混合物からp−クレゾー
ルを経済的に有利に製造し得る方法を提供することをそ
の課題とする。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、前記課題を解決するために種々研究を
重ねた結果、本発明を完成するに到った。
即ち、本発明によれば、クレゾールの異性体混合物か
らp−クレゾールを分離する分離工程と、p−クレゾー
ルを分離した後のクレゾール異性体を固体酸触媒と接触
させてトランスアルキル化・異性化する工程とからな
り、該トランスアルキル化・異性化工程にフェノールを
共存させること及び該トランスアルキル化・異性化工程
で得られたクレゾール異性体混合物を前記分離工程へ循
環することを特徴とするp−クレゾールの製造方法が提
供される。
本発明で原料として用いるクレゾールは、p−クレゾ
ールを含む異性体混合物で一般にはo−体、m−体及び
p−体の異性体を含む混合物であるが、p−体とm−体
との混合物やp−体とo−体の混合物も適用することが
できる。
本発明の方法を実施するには、先ず、この原料クレゾ
ールからp−クレゾールを分離する。この分離法として
は、クレゾール異性体からp−クレゾールを選択的に分
離し得る方法であればよく、晶析分離法等も採用し得る
が、好ましくは、吸着分離法が採用される。クレゾール
異性体からのp−クレゾールの吸着分離は、前記したよ
うに従来公知であり、吸着剤としてゼオライト系吸着剤
及び脱着剤としてフェノールを用いて実施することがで
きる。
本発明においては、次いで、クレゾール異性体混合物
からp−クレゾールを分離した後のクレゾール異性体を
固体酸触媒と接触反応させる。この接触反応により、ク
レゾール異性体の異性化と、クレゾール異性体相互のト
ランスアルキル化(トランスメチル化)等の反応が起
り、フェノール及びp−クレゾールが生成し、さらにキ
シレノールが生成する。この反応工程には、フェノール
を共存させることにより、キシレノールや副生成物の生
成を抑制し、p−クレゾールの生成を促進させることが
できる。フェノールは、クレゾール異性体1モルに対
し、0.2〜5モル、好ましくは0.5〜2モルを共存させる
のがよい。
固体酸触媒としては、シリカ・アルミナ、結晶性アル
ミノシリケート(ゼオライト)、酸化ニッケル・シリ
カ、酸化銀・シリカアルミナ、シリカ・マグネシア、ア
ルミナ・ボリア、固体リン酸等が挙げられる。反応条件
としては、温度150〜500℃、圧力0〜50kg/cm2G、接触
時間0.02〜6hrの条件、好ましくは、温度200〜350℃、
圧力0〜35kg/cm2G、接触時間0.4〜2.5時間の条件が採
用される。
前記のようにして得られたクレゾール異性体混合物
は、前記クレゾール異性体混合物の分離工程に送られ
る。
このようにしてクレゾール異性体混合物を原料として
他の異性体の副生を伴わずにp−クレゾールのみを選択
的に得ることができる。
次に、本発明の好ましい実施態様について、図面によ
り説明する。
原料としてのクレゾール異性体混合物はライン5を通
って吸着分離装置1に供給される。また、この吸着分離
装置1には、第1蒸着塔2から塔頂物として分離され、
ライン6を通って循環されるフェノール及び第2蒸留塔
4から塔頂物として分離され、ライン7を通って循環さ
れるフェノール及びクレゾールが供給される。
吸着分離装置1では、ゼオライト系吸着剤を吸着剤及
びフェノールを脱着剤とするクレゾール異性体混合物の
吸着分離が行われ、p−クレゾールとフェノールからな
るエキストラクトはライン8を通って第1蒸着塔2に送
られ、p−クレゾールの分離された後のクレゾール異性
体(o−体、m−体)とフェノールとからなるラフィネ
ートはライン9を通ってトランスアルキル化・異性化反
応器3へ送られる。
第1蒸留塔2では、フェノールとp−クレゾールとの
分離が行われ、フェノールは塔頂留分として分離され、
その一部はライン6を通って吸着分離装置1へ循環さ
れ、他の部分はライン12を通ってトランスアルキル化・
異性化反応器3へ送られる。p−クレゾールは塔底留分
として分離され、ライン11を通って製品として回収され
る。
トランスアルキル化・異性化反応器3には、ライン9
からのフェノールとクレゾール異性体(o−体、m−
体)、ライン12からのフェノール及び第2蒸留塔からラ
イン13を通って循環されるキシレノール留分がそれぞれ
導入される。このトランスアルキル化反応器3は、固体
酸触媒を充填した反応塔からなり、ここでは、クレゾー
ルの異性化、クレゾール相互のトランスアルキル化、ク
レゾールやキシレノールとフェノールとの間のトランス
アルキル化等の反応が起り、p−クレゾールが生成さ
れ、フェノール、p−クレゾール及びその他のクレゾー
ル異性体、キシレノールを含む反応生成物が得られる。
この反応生成物はライン14を通って第2蒸留塔4に送ら
れる。
第2蒸留塔4では、フェノール及びクレゾールが塔頂
留分として分離され、ライン7を通って吸着分離装置1
に循環される。また、キシレノールが塔底留分として分
離され、ライン13を通ってトランスアルキル化・異性化
反応器3に循環され、必要に応じ、その一部がライン16
を通って回収される。
以上のようにして、クレゾール異性体混合物を処理す
る時には、中間段階でフェノール及びキシレノールの生
成はあるものの、全体としては、p−クレゾール以外の
クレゾール異性体の実質全量をp−クレゾールに変換さ
せて回収することができる。また、トランスアルキル化
・異性化反応器3で生成したフェノールは、クレゾール
異性体混合物とともに、吸着分離装置1に導入され、吸
着分離の脱着剤として作用し、同時に溶剤としても作用
し、さらに、トランスアルキル化・異性化反応装置3に
戻り、反応剤として作用する。
従って、前記方法によれば、クレゾール異性体から効
率的にかつ経済的にp−クレゾールを製造することがで
きる。
前記のようにしてクレゾール異性体混合物からp−ク
レゾールを製造する場合、トランスアルキル化・異性化
反応器3においては、全ベンゼン核1モルに対するメチ
ル基の数を、0.2〜1.1モル、好ましくは0.3〜0.9モルの
範囲に保持することにより、キシノレールの副生を抑制
し、クレゾールの異性体を選択的に生起させることがで
きる。また、原料クレゾール異性体混合物には、フェノ
ールやキシレノールが混入していてもよく、このような
成分の混入によってもプロセス上何らの支障を受けるも
のではない。
(発明の効果) 以上のように、本発明によれば、クレゾール異性体混
合物を原料とし、その実質的全量をp−クレゾールとし
て回収することができるので、本発明は、p−クレゾー
ルの工業的製造方法として非常に有利な方法ということ
ができる。
(実施例) 次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
比較例 m−クレゾールを原料とした場合のトランスアルキル
化・異性化工程における反応結果を調べるために、実質
的にフェノールが共存しないm−クレゾールを、シリカ
・アルミナ触媒を用い、反応温度400℃、液空間速度0.5
hr-1の条件で反応処理した。その結果を表−1に示す。
実施例1 原料としてm−クレゾールとフェノールとの混合物
(モル比=1/1)を用いた以外は比較例と同様にして反
応実験を行った。その結果を表−2に示す。
この表からわかるように、フェノールが共存している
系ではその他の不純物及び副生物が非常に少なくなって
いる。
実施例2 原料として、2,4−キシレノールとフェノールとの混
合物(モル比=1/1)を用いた以外は実施例1と同様に
して反応実験を行った。その結果を表−3に示す。この
表からわかるように、一旦部分的に生成するキシレノー
ルでされもフェノールと共存せしめることによってp−
クレゾールに変換せしめることができることがわかる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の1つの実施態様についてのフローシート
を示す。 1…吸着分離装置、2…第1蒸留塔、3…トランスアル
キル・異性化反応装置、4…第2蒸留塔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 21/14 B01J 21/14 X 23/50 23/50 X 23/755 29/06 X 29/06 C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 9155−4H C07C 37/74 C07C 37/74 B01J 23/74 321X

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クレゾールの異性体混合物からp−クレゾ
    ールを分離する工程と、p−クレゾールを分離した後の
    クレゾール異性体を固体酸触媒と接触させてトランスア
    ルキル化・異性化する工程とからなり、該トランスアル
    キル化・異性化工程にフェノールを共存させること及び
    該トランスアルキル化・異性化工程で得られたクレゾー
    ル異性体混合物を前記分離工程へ循環することを特徴と
    するp−クレゾールの製造方法。
  2. 【請求項2】該分離工程が吸着分離工程である請求項1
    の方法。
  3. 【請求項3】クレゾール異性体混合物を、吸着剤として
    ゼオライト系吸着剤及び脱着剤としてフェノールを用い
    る吸着分離工程で吸着分離する工程と、該吸着分離工程
    で得られたp−クレゾールとフェノールを含むエキスト
    ラクトを蒸留してフェノールとp−クレゾールとに分離
    する第1蒸留工程と、該吸着分離工程から得られたp−
    クレゾールを分離した後のクレゾール異性体とフェノー
    ルを含むラフィネートをトランスアルキル化・異性化す
    る工程と、該トランスアルキル化・異性化工程から得ら
    れた生成物をフェノールとクレゾールを含む留分と、キ
    シレノール留分とに分離する第2蒸留工程とからなり、
    該第1蒸留工程で得られたフェノールの一部を吸着分離
    工程へ循環するとともに、他の部分をトランスアルキル
    化・異性化工程へ導入し、かつ該第2蒸留工程から得ら
    れたフェノールとクレゾールを含む留分及びキシレノー
    ル留分をそれぞれ吸着分離工程及びトランスアルキル化
    ・異性化工程へ循環することを特徴とするp−クレゾー
    ルの製造方法。
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