JPH07108870B2 - 2,4−ジ−t−ブチルフエノ−ルの製造方法 - Google Patents

2,4−ジ−t−ブチルフエノ−ルの製造方法

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JPH07108870B2
JPH07108870B2 JP61307548A JP30754886A JPH07108870B2 JP H07108870 B2 JPH07108870 B2 JP H07108870B2 JP 61307548 A JP61307548 A JP 61307548A JP 30754886 A JP30754886 A JP 30754886A JP H07108870 B2 JPH07108870 B2 JP H07108870B2
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isobutylene
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哲 猪木
充樹 安原
藤尚 松永
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三井石油化学工業株式会社
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は2,4−ジ−t−ブチルフェノール(以下、2,4−
DTBPと記す)の製造方法、特にフェノールとイソブチレ
ンとをアルキル化反応触媒の存在下に反応させて2,4−D
TBPを製造する方法に関するものである。
〔従来の技術〕
2,4−DTBPの製造方法としてアルキル化反応触媒の存在
下にフェノールとイソブチレンを反応させる方法があ
る。従来の製造方法では触媒として、活性白土を用いる
方法(特開昭59−110883号)、フッ素化アルミナを用い
る方法(米国特許第4275249号)、リン酸含有ブリーチ
ングアースを使用する方法(チェコスロバキア特許第19
4274号)などがある。
一方、フェノールとイソブチレンとをアルミニウムトリ
フェノキシドのようなオルソアルキル化反応触媒の存在
下に反応させて、2,6−ジ−t−ブチルフェノール(以
下、2,6−DTBPと記す)を製造する方法が知られている
(例えば特開昭57−95928号)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来の2,4−DTBPの製造方法では、いずれも触媒に
は固体酸が使用されており、反応が終了した後、必要に
より中和し、固体酸触媒を除去する工程が必要となる。
また2,6−DTBPの製造に使用されるアルミニウムトリフ
ェノキシドはオルソアルキル化反応触媒と呼ばれ、2,6
−DTBPの製造のみに使用され、2,4−DTBPは製造できな
かった。
従って同一の触媒を使用して2,4−DTBPと2,6−DTBPを製
造することはできず、このため2,4−DTBPと2,6−DTBPを
併産する際には、2,6−DTBPの製造装置の他に、2,4−DT
BPの専用反応器および触媒の除去装置等が必要となるな
どの問題点があった。
本発明は上記問題点を解決するためのもので、アルミニ
ウムトリアリーロキシドを触媒として使用することがで
き、触媒の除去が容易かであるとともに、2,6−DTBPの
製造装置を共用できる2,4−DTBPの製造方法を提案する
ことを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、フェノールとイソブチレンとを、アルミニウ
ムトリアリーロキシドの存在下に180〜300℃で反応させ
ることを特徴とする2,4−ジ−t−ブチルフェノールの
製造方法である。
本発明において原料であるフェノールとしては、純フェ
ノール、2−または4−t−ブチルフェノール(以下、
2−または4−TBPと記す)を含む回収フェノール、あ
るいはこれらの混合物などが使用できる。イソブチレン
としては純イゾブチレンまたはイソブチレン含有ブテン
ガスなどが使用できる。触媒としてのアルミニウムトリ
アリーロキシドは2,6−DTBPの製造に用いられるものと
同じものであり、次式で表わされるものがある。
Al(OAr)3 …(I) (ここで、(OAr)は 〔ここで、Xはt−ブチル基、Yは水素、ハロゲンまた
はアルキル基を表わし、互に同一のものでも別のもので
もよい。nは0以上の整数である。〕 を示し、それぞれ同一のものであっても別のものであっ
てもよい。) これらのアルミニウムトリアリーロキシドは2,6−DTBP
の場合と同様に、予めフェノールと金属アルミニウムと
から調製することができる。このフェノールと金属アル
ミニウムを反応させる触媒調製工程は、金属アルミニウ
ム/フェノールを0.1〜5重量%、好ましくは0.3〜2重
量%とし、反応温度110〜200℃、好ましくは130〜180
℃、圧力常圧〜20kg/cm2G、好ましくは常圧〜10kg/cm2
Gで10分〜5時間、好ましくは30分〜2時間金属アルミ
ニウムが溶解するまで反応させる。
この場合原料のフェノールとして純フェノールを用いる
と前記(I)式のアリーロキシドとして を含むものが得られ、2−または4−TBPを含む回収フ
ェノールを使用すると、 を含むものが得られる。
2,4−DTBPの製造はこれらの触媒の存在下にフェノール
とイソブチレンを反応させる。このときイソブチレン/
フェノール(モル比)を1〜5、好ましくは1.5〜3と
し、温度180〜300℃、好ましくは180〜260℃、圧力常圧
以上、好ましくは1〜30kgf/cm2Gで、10分〜30時間、
好ましくは30分〜10時間液相で反応させると2,4−DTBP
が生成する。
触媒としてアルミニウムトリフェノキシドを用いる場
合、反応温度が120℃以下では2,6−DTBPが生成するが、
反応温度を150℃以上とすることにより2,4−DTBPが生成
し、180〜300℃とすることにより、2,6−DTBPより2,4−
DTBPの方が多く生成するようになる。この反応は上記触
媒生成工程とは別に行ってもよいが、触媒調製工程に引
続いて行うと、加熱のための熱量が少なくてすむ。また
2,4−DTBPと2,6−DTBPは同一の触媒を使用するので、同
一の製造装置を共用して両方の製造を行うことができ
る。
上記各反応は液相反応であり、通常はバッチ式で行われ
るが、連続式に行ってもよい。
本発明の好ましい製造方法は、フェノールと金属アルミ
ニウムを160℃で1時間加熱攪拌して調製したアルミニ
ウムトリアリーロキシドのフェノール溶液を180〜260℃
に加熱し、イソブチレンを供給してフェノールと反応さ
せ2,4−DTBPを製造することからなる。一例としてイソ
ブチレン/フエノール(モル比)が2.0、アルミニウム
/フェノール比が0.5重量%で、反応温度200℃、反応時
間8時間のとき、2,4−DTBPの濃度は60重量%となり、
収率は57〜63モル%となる。
反応終了後は反応混合物から2,6−DTBP製造の場合と同
様の方法、例えば加水分解により触媒を除去し、蒸留等
により目的化合物である2,4−DTBPを取得する。こうし
て製造された2,4DTBPは樹脂等の酸化防止剤の原料など
に使用される。また副生する2−または4−TBPを含む
低沸点留分は回数フェノールとしてリサイクルし、原料
として使用される。このとき回収フェノールは触媒調製
工程にリサイクルしてもよいが、触媒調製工程以降の工
程にリサイクルすると、2,4−DTBPの収率を高めること
ができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、アルミニウムトリアリーロキシドを触
媒とし、180〜300℃でフェノールとイソブチレンを反応
させるようにしたので、2,6−DTBPの場合と同じ触媒を
使用して2,4−DTBPを製造でき、触媒の除去が容易であ
るとともに、2,6−DTBPと製造装置を共用できるなどの
効果がある。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について説明する。
実施例1 イソブチレン供給管、温度計鞘、および回転式攪拌装置
を備えた1容量の耐食鋼(SUS)製オートクレーブ
に、フェノール200gと金属アルミニウム1.0gとを仕込ん
だ。一方、オートクレーブのイソブチレン供給口に接続
したイソブチレン供給ポンプにはそのポンプヘッドをド
ライアイスで冷却し、イソブチレンボンベを接続してお
く。
オートクレーブ内を窒素で置換した後、加熱を開始し
た。オートクレーブの内温が160℃に達した時点で、そ
の温度を維持しながら1時間攪拌を行い、触媒(アルミ
ニウムトリフェノキシド)を調製した。次いで脱圧して
副生した水素ガスをパージし、再度オートクレーブ内を
窒素で置換した。
オートクレーブの加熱を再開し、オートクレーブの内温
が200℃に達した時点でイソブチレン供給ポンプを作動
して、イソブチレン240gを200℃の温度を維持しながら
2時間で供給した。さらにこの温度で6時間にわたり後
段の反応を行った。
反応終了後反応混合物の一部を取り出し、少量の水を加
えて触媒を加水分解した。この反応混合物をガスクロマ
トグラフィー分析装置を用いて分析したところ、2,4−D
TBPの濃度は60重量%、その収率は57モル%であった。
実施例2 実施例1の反応温度を230℃、後段の反応時間を4時間
に変更した他は実施例1と同様に反応を行った。その結
果、2,4−DTBPの収率は63モル%へと向上した。
実施例3 実施例1の反応温度を260℃、イソブチレン量を260g、
後段の反応時間を3時間に変更した他は実施例1と同様
に反応を行った。その結果、2,4−DTBPの収率は58モル
%となった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フェノールとイソブチレンとを、アルミニ
    ウムトリアリーロキシドの存在下に180〜300℃で反応さ
    せることを特徴とする2,4−ジ−t−ブチルフェノール
    の製造方法。
  2. 【請求項2】フェノールが純フェノール、2−もしくは
    4−t−ブチルフェノールを含む回収フェノール、また
    はこれらの混合物である特許請求の範囲第1項記載の製
    造方法。
  3. 【請求項3】イソブチレンが純イソブチレンまたはイソ
    ブチレン含有ブテンガスである特許請求の範囲第1項ま
    たは第2項記載の製造方法。
  4. 【請求項4】アルミニウムトリアリーロキシドが Al(OAr)3 …(I) (ここで、(OAr)は 〔ここで、Xはt−ブチル基、Yは水素、ハロゲンまた
    はアルキル基を表わし、互いに同一のものでも別のもの
    でもよい。nは0以上の整数である。〕 を示し、それぞれ同一のものであっても別のものであっ
    てもよい。) で示されるものである特許請求の範囲第1項ないし第3
    項のいずれかに記載の製造方法。
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