JPH0115505B2 - - Google Patents

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JPH0115505B2
JPH0115505B2 JP6095181A JP6095181A JPH0115505B2 JP H0115505 B2 JPH0115505 B2 JP H0115505B2 JP 6095181 A JP6095181 A JP 6095181A JP 6095181 A JP6095181 A JP 6095181A JP H0115505 B2 JPH0115505 B2 JP H0115505B2
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JP
Japan
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imidazolidinone
reaction
dimethyl
dimethylethylenediamine
carbon dioxide
Prior art date
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Expired
Application number
JP6095181A
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English (en)
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JPS57175170A (en
Inventor
Kazuhisa Ito
Susumu Takano
Masahiro Yasaka
Mutsuo Ishii
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0115505B2 publication Critical patent/JPH0115505B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、1,3−ジメチル−2−イミダゾリ
ジノンの製造方法に関するものであり、さらに詳
しくはN,N′−ジメチルエチレンジアミンと二
酸化炭素を反応させて1,3−ジメチル−2−イ
ミダゾリジノンを製造する方法の改良に関するも
のである。 1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンは、
有機合成中間体の原料や相間移動媒として有用な
化合物であり、従来次のような方法で製造されて
きた。すなわち、 (1) N,N′−ジアルキルエチレンジアミンに炭
酸ガスを吹き込み加熱して1,3ージアルキル
ー2−イミダゾリジノンを製造する方法(米国
特許第603160号)、 (2) 2−イミダゾリジノンとホルムアルデヒドを
反応させて、N−メチロールもしくはN−メト
キシ−2−イミダゾリジノンを得、ついでこの
ものをギ酸還元する方法、および (3) (2)と同様にしてN−メチロールもしくはN−
メトキシ−2−イミダゾリジノンを得、トリエ
チルシラン・トリクロロ酢酸・クロロホルム混
合物中で還元する方法(米国特許第2422400号)
である。 しかしながら、(1)の方法は収率が低いため工業
的に有利な方法とはいえず、(2)および(3)の方法
は、いずれも反応操作の難しい2−イミダゾリジ
ノンを製造する工程とホルムアルデヒドを用いる
メチロール化の工程を欠くことはできず工程が複
雑になつている。しかも、還元に用いるギ酸およ
びトリクロロ酢酸などは高価な原料であり、反応
収率も低いうえ、装置の腐触の問題からも安全衛
生上からも好ましい方法とはいえなかつた。 本発明者らは、1,3−ジメチル−2−イミダ
ゾリジノンの製造方法における収率の向上をめざ
し鋭意研究したところ、N,N′−ジメチルエチ
レンジアミンと二酸化炭素を反応させて1,3−
ジメチル−2−イミダゾリジノンを得る際に、モ
ノメチルアミンもしくは1,3−ジメチル尿素を
添加することにより収率が向上することを見いだ
し、本発明を完成するに至つた。 すなわち本発明は、N,N′−ジメチルエチレ
ンジアミンと二酸化炭素を反応させて1,3−ジ
メチル−2−イミダゾリジノンを製造する方法に
おいて、モノメチルアミンおよび/または1,3
−ジメチル尿素の存在下にN,N′−ジメチルエ
チレンジアミンと二酸化炭素を反応させることを
特徴とする、1,3−ジメチル−2−イミダゾリ
ジノンの製造方法に関するものである。 本発明方法の一実施態様を示すと、N,N′−
ジメチルエチレンジアミンにモノメチルアミンお
よび/またはジメチル尿素を加え、炭酸ガスを圧
入し、撹拌しながら加熱し反応させる。反応終了
後、反応容器を冷却して内容物を取り出し、その
まま常圧蒸留で低沸点留分を回収した後、減圧蒸
留を行なうことにより1,3−ジメチル−2−イ
ミダゾリジノンが得られる。 本発明において、原料として用いられるN,
N′−ジメチルエチレンジアミンは、塩化エチレ
ンとモノメチルアミンの加熱反応、またはエチレ
ンオキサイドを触媒の存在下でアミノ化すること
により容易に製造することができる。なお、これ
らの方法によつて得られたN,N′−ジメチルエ
チレンジアミン中には未反応のモノメチルアミン
が多量に含まれているため、このものを精製せず
に本発明方法の原料として用いれば、モノメチル
アミンを添加する必要がなくなり、効率的に1,
3−ジメチル−2−イミダゾリジノンを製造する
ことができる。 本発明方法において、N,N′−ジメチルエチ
レンジアミンに対する二酸化炭素、モノメチルア
ミンおよび1,3−ジメチル尿素の反応比率は、
N,N′−ジメチルエチレンジアミン1モル当り、
それぞれ二酸化炭素は1ないし5モル、好ましく
は1.5ないし3モル、モノメチルアミンは0.2ない
し6モル、好ましくは1ないし4モル、1,3−
ジメチル尿素は0.1ないし3モル、好ましくは0.2
ないし2モルの割合で用いればよい。 本発明方法の反応温度および反応圧力は180な
いし280℃および30ないし200Kg/cm2の範囲で適宜
選択される。 本発明方法によつて1,3−ジメチル−2−イ
ミダゾリジノンが効率よく得られる理由は明らか
ではないが、その既要は以下のように推察され
る。前記先行技術(1)のN,N′−ジメチルエチレ
ンジアミンと炭酸ガスを用いる方法は、後述の比
較例からわかるように、炭酸ガスを過剰に用いて
も収率は約70%が限界である。その詳細な理由は
不明であるが、原料のN,N′−ジメチルエチレ
ンジアミンの一部が分解してN−メチルエタノー
ルアミンが副成したり、未反応のN,N′−ジメ
チルエチレンジアミンが回収されてしまうためと
考えられる。 しかしながら本発明方法では、N,N′−ジメ
チルエチレンジアミンと二酸化炭素が反応して、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンと副成
物のN−メチルエタノールアミンが得られる一
方、添加したモノメチルアミンが二酸化炭素と反
応し、カルバミン酸を経由してジメチル尿素とな
り、さらにこのものが熱分解して生成するメチル
シアン酸と前記副成物のN−メチルエタノールア
ミンが反応した後脱水環化して1,3−ジメチル
−2−イミダゾリジノンとなり、収率が向上する
ものと思われる。したがつて本発明方法の反応で
は、モノメチルアミンの代りに1,3−ジメチル
尿素を加えても全く同様で効率よく1,3−ジメ
チル−2−イミダゾリジノンを得ることができ
る。 さらに、本発明方法の反応において、モノメチ
ルアミンと炭酸ガスが反応してジメチル尿素が副
生するため、反応終了後に反応液から1,3−ジ
メチル−2−イミダゾリジノンを減圧蒸留により
取りだした後の釜残中に1,3−ジメチル尿素が
含まれており、このものを次の反応にリサイクル
して用いることもできる。 実施例 1 N,N′−ジメチルエチレンジアミン25.8g
(0.293モル)と水11.3gをオートクレーブ中に仕
込み、これに液化モノメチルアミン18.2g
(0.586モル)および炭酸ガス25.7g(0.584モル)
を圧入した。撹拌しながら210℃まで一気に加熱
し、同温度で3時間反応を行つた。反応終了後冷
却し、内容物を取りだしてガスクロマトグラフイ
ーで分析した結果、1,3−ジメチル−2−イミ
ダゾリジノンの反応収率は98%であつた。さらに
反応液を蒸留した結果、初留としてモノメチルア
ミンが一部回収され、主留として73℃/mmHgの
留分28.4g(収率85%)を得た。このものは、ガ
スクロマトグラフイーで分析したところ純度98%
の1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンであ
つた。また、残渣として1,3−ジメチル−2−
イミダゾリジノン4.2gと1,3−ジメチル尿素
が得られた。 実施例 2 N,N′−ジメチルエチレンジアミン30.9g
(0.351モル)と水23.7gをオートクレーブに仕込
み、これに液化モノメチルアミン10.9g(0.351
モル)および炭酸ガス23.1g(0.525モル)を圧
入した。撹拌しながら210℃の温度まで一気に加
熱し、同温度で2時間および4時間反応を行つ
た。冷却した後内容物を取りだしガスクロマトグ
ラフイーで分析した結果、1,3−ジメチル−2
−イミダゾリジノンの反応終率は各々72%および
90%であつた。 実施例 3 N,N′−ジメチルエチレンジアミン25.8g
(0.293モル)と水11.3gをオートクレーブに仕込
み、これに液化モノメチルアミン18.2g(0.586
モル)および炭酸ガス25.7g(0.584モル)を圧
入した後撹拌しながら250℃まで一気に加熱し、
その温度で2時間反応を行つた。冷却した後内容
物を取りだしガスクロマトグラフイーで分析した
ところ、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノ
ンの反応収率は98%であつた。 実施例 4 N,N′−ジメチルエチレンジアミン25.8g
(0.293モル)と1,3−ジメチル尿素25.8g
(0.293モル)と水11.4gをオートクレーブに仕込
み、炭酸ガス12.9g(0.293モル)を圧入した後、
撹拌しながら210℃の温度まで一気に加熱し、同
温度で3時間反応を行つた。その時の反応圧は50
Kg/cm2であつた。反応終了後、冷却して内容物を
取りだし、ガスクロマトグラフイーで分析したと
ころ、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン
の反応収率は97%であつた。この反応液をそのま
ま減圧蒸留したところ、73℃/3mmHgの留分
27.1g(取りあげ収率84%)を得た。ガスクロマ
トグラフイーで分析したところ、このものは純度
99%の1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン
であつた。また残渣として、1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン5.2gと1.3−ジメチル尿素
が得られた。 比較例 1、2、3 N,N′−ジメチルエチレンジアミン31.0g
(0.352モル)と水25gをオートクレーブ中に加
え、これに以下第1表に示すような割合で炭酸ガ
スを圧入した。撹拌しながら210℃まで一気に加
熱し、同温度で3時間反応を行つた。反応終了後
冷却し、内容物を取りだしてガスクロマトグラフ
イーで分析したところ、1,3−ジメチル−2−
イミダゾリジノンの反応収率は第1表に示すとう
りであつた。 【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 N,N′−ジメチルエチレンジアミンと二酸
    化炭素を反応させて1,3−ジメチル−2−イミ
    ダゾリジノンを製造する方法において、モノメチ
    ルアミンおよび/または1,3−ジメチル尿素の
    存在下にN,N′−ジメチルエチレンジアミンと
    二酸化炭素を反応させることを特徴とする1,3
    −ジメチル−2−イミダゾリジノンの製造方法。
JP6095181A 1981-04-22 1981-04-22 Preparation of 1,3-dimethyl-2-imidazolidinone Granted JPS57175170A (en)

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JP6095181A JPS57175170A (en) 1981-04-22 1981-04-22 Preparation of 1,3-dimethyl-2-imidazolidinone

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JP6095181A JPS57175170A (en) 1981-04-22 1981-04-22 Preparation of 1,3-dimethyl-2-imidazolidinone

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JPS57175170A JPS57175170A (en) 1982-10-28
JPH0115505B2 true JPH0115505B2 (ja) 1989-03-17

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JP6095181A Granted JPS57175170A (en) 1981-04-22 1981-04-22 Preparation of 1,3-dimethyl-2-imidazolidinone

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5011936A (en) * 1988-01-04 1991-04-30 Mitsui Toatsu Chemicals, Inc. Process for refining 1,3-dimethyl-2-imidazolidinone
EP1148052A3 (en) 1998-10-09 2003-10-15 Mitsui Chemicals, Inc. 1,3-dialkyl-2-imidazolidinones and a manufacturing process therefor
KR100464193B1 (ko) 2001-01-04 2005-01-03 미쯔이가가꾸가부시끼가이샤 1,3-디알킬-2-이미다졸리디논류의 제조 방법
JP5380051B2 (ja) * 2008-11-14 2014-01-08 国立大学法人東京工業大学 1,3−ジアルキル−2−イミダゾリジノン類の製造方法

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JPS57175170A (en) 1982-10-28

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