JP2015155245A - 鞍乗り型車両のキャニスタ配置構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】キャニスタ40には、該キャニスタ40で吸着されている蒸発燃料を前記気化器へ導くパージ管62が接続され、パージ管62の途中には逆止弁62aが設けられ、パージ管62は、左右シートレール16を跨ぐように配管されて気化器に接続され、逆止弁62aは、左右シートレール16間に配置される係合部(支持爪93)と係合する被係合部(挿入部95c)を有し、前記係合部及び被係合部が互いに係合して逆止弁62aが左右シートレール16に支持される。
【選択図】図7
Description
なお、前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。
請求項2に記載した発明は、前記左右シートレール(16)は、前記メインフレーム(5)の後部から後方に向けて外側方に広がりながら延出し、前記左右シートレール(16)間で前記弁部材(62a)の後方に電装部品(72)が配置されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記係合部(93)は、前記電装部品(72)に設けられることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記電装部品(72)は、前記内燃機関(8)の点火を制御する点火制御装置(77)と、該点火制御装置(77)を収容するホルダー部材(90)と、を備え、前記ホルダー部材(90)に前記係合部(93)が設けられることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記ホルダー部材(90)は、前記点火制御装置(77)が出入りする開口(91a)を有する収容部(91)と、前記開口(91a)を開閉する蓋部(92)と、を備え、前記蓋部(92)に前記係合部(93)が設けられることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記収容部(91)は、前記左右シートレール(16)間を結ぶクロスフレーム(16b)に支持されることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記係合部(93)は、前記弁部材(62a)及び電装部品(72)の間で前記左右シートレール(16)間に設けられることを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、前記弁部材(62a)は、前記電装部品(72)の上面部(72a)よりも低い位置に配置されることを特徴とする。
請求項9に記載した発明は、前記左右シートレール(16)間で前記弁部材(62a)の後方に電装部品(72)が配置され、前記メインフレームに第二の電装部品(75)が配置され、前記弁部材(62a)は、前記電装部品(72)及び第二の電装部品(75)の間に配置されることを特徴とする。
請求項10に記載した発明は、前記電装部品(72)の上面部(72a)と第二の電装部品(75)の上面部(75a)とは、側面視でV字状に配置されて谷状空間(K1)を形成し、前記弁部材(62a)は、前記谷状空間(K1)内に配置されることを特徴とする。
請求項11に記載した発明は、前記電装部品(72)及び前記第二の電装部品(75)における側面視で相対する側面部(72b,75c)が逆V字状に配置されて山状空間(K2)を形成し、前記弁部材(62a)は、前記山状空間(K2)内に配置されることを特徴とする。
請求項2に記載した発明によれば、後方に向かうにつれて外側方に広がる左右シートレールの間で、弁部材の後方に電装部品を配置するので、左右一対のシートレールによって弁部材を保護することができ、車体フレーム周辺の空間の有効活用を図ることができる。
請求項3に記載した発明によれば、電装部品に弁部材を支持する係合部を設けるので、シートレールに別途係合部を設けることなく、電装部品を介して弁部材を支持可能となり、部品点数を削減することができる。
請求項4に記載した発明によれば、形状自由度の高いホルダー部材に係合部を設けて弁部材を支持するので、弁部材の支持を容易にすることができる。
請求項5に記載した発明によれば、ホルダー部材の蓋部に弁部材の係合部を設けるので、収容部の形状等の影響を抑えて弁部材を支持することができる。
請求項6に記載した発明によれば、左右シートレール間のクロスフレームに収容部を支持するので、左右シートレール間に弁部材を支持する構成を容易にすることができる。
請求項7に記載した発明によれば、弁部材と電装部品との間に弁部材を配置するので、周辺空間の有効活用を図ることができる。
請求項8に記載した発明によれば、弁部材を電装部品よりも低く配置するので、弁部材上方の空間を確保して周辺空間の有効活用を図ることができる。
用を図ることができる。
請求項9に記載した発明によれば、弁部材を左右シートレール並びにシートレール上の電装部品及びメインフレーム上の第二の電装部品によって囲んで保護するとともに、弁部材上方の空間を確保して周辺空間の有効活用を図ることができる。
請求項10に記載した発明によれば、弁部材を両電装部品によって挟んで保護するとともに、両電装部品間に形成された谷状空間の有効活用を図ることができる。
請求項11に記載した発明によれば、弁部材を両電装部品によって挟んで保護するとともに、両電装部品間に形成された山状空間の有効活用を図ることができる。
本実施形態では、車体左右中心上に一本のメインフレーム(バックボーンフレーム)を有するバックボーンフレーム形式の自動二輪車を例に説明する。
まず、図1、図2を参照し、本実施形態における自動二輪車Bは、前輪1が左右一対のフロントフォーク2の下端部間に支持される。左右フロントフォーク2は、上部をヘッドパイプ3に回動自在に支持される。前輪1は、ハンドル4を回動することで操舵される。
エンジン8は、クランクケース9の前部上にシリンダ10Aを起立させる。シリンダ10Aは、シリンダブロック10、シリンダヘッド11及びヘッドカバー12を備える。エンジン8は、ダウンフレーム6の下端に設けられたエンジンハンガーブラケット13と、井桁フレーム7の上下に設けられた上下エンジンハンガー14,15とに支持される。
シリンダヘッド11の後面には、燃料と燃焼用空気との混合気を供給するための吸気口が開口する。この吸気口には、インシュレータ21を介して気化器(キャブレター、スロットル部)22が接続される。気化器22の吸気上流側には、コネクティングチューブ23を介してエアクリーナ24が接続される。エアクリーナ24は、気化器22の後方に配置されている。
エンジン8の駆動力は、エンジン8の出力スプロケット8a、後輪27のドリブンスプロケット30及びこれらに巻き掛けられたドライブチェーン31により、エンジン8から後輪27へと伝達される。
リアステイ17の前部とピボットフレーム34の下部とには、側面視で前方へ拡開する略V字状をなすステップホルダ43の上下前端部が、それぞれ溶接により結合される。ステップホルダ43の後部には、ピニオンステップ44が折り畳み可能に支持される(図2参照)。符号43aはステップホルダ43の後部上に固設されたステップガードを示す。
上クロスパイプ35の左右両側には、上エンジンハンガー14が左右一対に設けられ、下クロスパイプ36の左右両側には、下エンジンハンガー15が左右一対に設けられる。これら上下エンジンハンガー14,15、並びにダウンフレーム6下端のエンジンハンガーブラケット13により、エンジン8のクランクケース9の前後端が支持される。
このため、バックボーンフレームであるメインフレーム5を従来同様に配置しても、例えば気化器22のような整備や調節の頻度の高い部品や、比較的大型の部品であるエアクリーナ24やバッテリ41等を、後部メインフレーム部5bの周辺に集中配置することが可能になる。
図2を併せて参照し、気化器22は、後部メインフレーム部5bの左側に配置される。これにより、右手でアクセル操作する形式の車両においては、ライダーがシート20に跨りアクセルを右手で操作しながら左手で気化器22のチョーク22a等を操作できるので、利便性が高くなる。エアクリーナ24は、気化器22の後方で後部メインフレーム部5bに近接して配置される。
燃料タンク18の底部左側には、燃料コック50が設けられる。燃料コック50は、燃料ホース51を介して気化器22に接続される。
ドレスガード55は、その上端部が左シートレール16から下方に突出する前後一対のブラケット16a(図3参照)にボルト締結により結合される。
足置部56は、その前端部が左ステップホルダ43の後端部43bにボルト締結により連結されるとともに、後端部がドレスガード55の後下端部にボルト締結により連結される。この足置部56を介して、ドレスガード55の下端部が左ステップホルダ43の後端部43bに支持される。なお、右ステップホルダ43の後端部43bにはマフラー26が支持される。
ドレスガード55及び足置部56は、左シートレール16から下方に延びて下端部で同乗者の足を支持する足置部材54を構成する。
本実施形態では、キャニスタ40は、その軸方向を上下に指向させて、エアクリーナ24の右方に配置されたケース部材80の直前に配置される。キャニスタ40は、側面視では右シートレール16の前部の下方に位置し、平面視では右シートレール16の前部の外側方に位置する。
内周開口92aの前縁部からは、該前縁部に沿う板状の支持爪93が上方に向けて立設される。支持爪93及びこれに支持される逆止弁62aは、平面視で車体左右中心Cと重なるように(換言すれば、左右シートレール16の前部間に位置するように)配置される。
逆止弁62aには、ケースの外周面を弾性的に保持するゴム製の保持部材95が取り付けられる。保持部材95は、逆止弁62aを周方向で保持する環状保持部95aと、環状保持部95aから逆止弁62aの左端外周に回り込んで逆止弁62aを支持する端面支持部95bとを備える。
環状保持部95aの外周一側には、CDI72の前部に突設された支持爪93を挿入可能な挿入部95cが形成される。この挿入部95cに支持爪93を挿入することで、CDI72の前部に逆止弁62aがラバーマウントされる。
燃料タンク18の鞍形部18aの天井面でレギュレータ75の上方には、例えば残燃料検出装置や燃料ポンプ等のタンク内収容部品76の下面部76aが配置される。
ケース部材80は、エアクリーナ24の右側方に支持されて各種部品を収容、保持するもので、例えば樹脂材料で一体形成される。
この構成によれば、吸気系部品の気化器22及びキャニスタ40がメインフレーム5を左右から挟んで配置された鞍乗り型車両において、キャニスタ40のパージ管62の途中に設けられた逆止弁62aを支持する係合部が左右一対のシートレール16間に配置されるので、逆止弁62aを効果的に位置決めして支持することができるとともに、左右一対のシートレール16によって逆止弁62aを保護することができ、車体フレームF周辺の空間の有効活用を図るとともに、配管構造(逆止弁62aの支持構造)の単純化を図ることができる。
この構成によれば、後方に向かうにつれて外側方に広がる左右シートレール16の間で、逆止弁62aの後方に電装部品を配置するので、左右一対のシートレール16によって逆止弁62aを保護することができ、車体フレームF周辺の空間の有効活用を図ることができる。
この構成によれば、電装部品に逆止弁62aを支持する係合部を設けるので、シートレール16に別途係合部を設けることなく、電装部品を介して逆止弁62aを支持可能となり、部品点数を削減することができる。
この構成によれば、形状自由度の高いホルダー部材90に係合部を設けて逆止弁62aを支持するので、逆止弁62aの支持を容易にすることができる。
この構成によれば、ホルダー部材90の蓋部92に逆止弁62aの係合部を設けるので、収容部91の形状等の影響を抑えて逆止弁62aを支持することができる。
この構成によれば、左右シートレール16間のクロスフレーム16bに収容部91を支持するので、左右シートレール16間に逆止弁62aを支持する構成を容易にすることができる。
この構成によれば、逆止弁62aを左右シートレール16並びにシートレール16上の電装部品及びメインフレーム5上の第二の電装部品によって囲んで保護するとともに、逆止弁62a上方の空間を確保して周辺空間の有効活用を図ることができる。
この構成によれば、逆止弁62aを両電装部品によって挟んで保護するとともに、両電装部品間に形成された谷状空間K1の有効活用を図ることができる。
次に、本発明の第二実施形態について、図11、図12を参照して説明する。
第二実施形態は、前記第一実施形態に対して、逆止弁62aの配置が特に異なる。その他の、前記実施形態と同一構成には同一符号を付して詳細説明は省略する。
レギュレータ75の後面部75cとCDI72の前面部72bとは、側面視逆V字状に配置され、これらの間の山状空間K2に逆止弁62aが配置される。逆止弁62aは、レギュレータ75の上面部75a及びCDI72の上面部72aの何れよりも低い位置に配置されている。図10中符号S3は側面視でCDI72の前面部72bに沿う直線、符号S4は側面視でレギュレータ75の後面部75cに沿う直線をそれぞれ示す。
この構成によれば、逆止弁62aと電装部品との間に逆止弁62aを配置するので、周辺空間の有効活用を図ることができる。
この構成によれば、逆止弁62aを電装部品よりも低く配置するので、逆止弁62a上方の空間を確保して周辺空間の有効活用を図ることができる。
この構成によれば、逆止弁62aを両電装部品によって挟んで保護するとともに、両電装部品間に形成された山状空間K2の有効活用を図ることができる。
前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪且つ後二輪の他に、前二輪且つ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
F 車体フレーム
3 ヘッドパイプ
5 メインフレーム
8 内燃機関
16 シートレール
16b クロスフレーム
18 燃料タンク
22 気化器
40 キャニスタ
62 パージ管
62a 逆止弁(弁部材)
72 CDI(電装部品)
72a 上面部
72b 前面部(側面部)
75 レギュレータ(第二の電装部品)
75a 上面部
75c 後面部(側面部)
K1 谷状空間
K2 山状空間
77 CDI本体(点火制御装置)
90 ホルダー部材
91 収容部
91a 上部開口(開口)
92 蓋部
93 支持爪(係合部)
95c 挿入部(被係合部)
Claims (11)
- ヘッドパイプ(3)と、前記ヘッドパイプ(3)から後方へ延出するメインフレーム(5)と、前記メインフレーム(5)の後部から後方へ延出する左右一対のシートレール(16)と、を含む車体フレーム(F)と、
前記メインフレーム(5)の下方に配置される内燃機関(8)と、
前記メインフレーム(5)の上方に配置される燃料タンク(18)と、
前記燃料タンク(18)と接続されて前記内燃機関(8)に燃料を含んだ混合気を供給可能とする吸気系部品のスロットル部(22)と、
前記燃料タンク(18)の蒸発燃料を回収するキャニスタ(40)と、を備え、
前記スロットル部(22)及び前記キャニスタ(40)は、平面視で前記メインフレーム(5)を車両左右方向で挟むように配置される鞍乗り型車両(B)のキャニスタ配置構造において、
前記キャニスタ(40)には、該キャニスタ(40)で吸着されている蒸発燃料を前記スロットル部(22)へ導くパージ管(62)が接続され、前記パージ管(62)の途中には弁部材(62a)が設けられ、
前記パージ管(62)は、前記左右シートレール(16)を跨ぐように配管されて前記スロットル部(22)に接続され、
前記弁部材(62a)は、前記左右シートレール(16)間に配置される係合部(93)と係合する被係合部(95c)を有し、前記係合部(93)及び被係合部(95c)が互いに係合して前記弁部材(62a)が前記左右シートレール(16)に支持されることを特徴とする鞍乗り型車両のキャニスタ配置構造。 - 前記左右シートレール(16)は、前記メインフレーム(5)の後部から後方に向けて外側方に広がりながら延出し、前記左右シートレール(16)間で前記弁部材(62a)の後方に電装部品(72)が配置されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のキャニスタ配置構造。
- 前記係合部(93)は、前記電装部品(72)に設けられることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両のキャニスタ配置構造。
- 前記電装部品(72)は、前記内燃機関(8)の点火を制御する点火制御装置(77)と、該点火制御装置(77)を収容するホルダー部材(90)と、を備え、
前記ホルダー部材(90)に前記係合部(93)が設けられることを特徴とする請求項2又は3に記載の鞍乗り型車両のキャニスタ配置構造。 - 前記ホルダー部材(90)は、前記点火制御装置(77)が出入りする開口(91a)を有する収容部(91)と、前記開口(91a)を開閉する蓋部(92)と、を備え、
前記蓋部(92)に前記係合部(93)が設けられることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗り型車両のキャニスタ配置構造。 - 前記収容部(91)は、前記左右シートレール(16)間を結ぶクロスフレーム(16b)に支持されることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗り型車両のキャニスタ配置構造。
- 前記係合部(93)は、前記弁部材(62a)及び電装部品(72)の間で前記左右シートレール(16)間に設けられることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両のキャニスタ配置構造。
- 前記弁部材(62a)は、前記電装部品(72)の上面部(72a)よりも低い位置に配置されることを特徴とする請求項7に記載の鞍乗り型車両のキャニスタ配置構造。
- 前記左右シートレール(16)間で前記弁部材(62a)の後方に電装部品(72)が配置され、
前記メインフレームに第二の電装部品(75)が配置され、
前記弁部材(62a)は、前記電装部品(72)及び第二の電装部品(75)の間に配置されることを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載の鞍乗り型車両のキャニスタ配置構造。 - 前記電装部品(72)の上面部(72a)と第二の電装部品(75)の上面部(75a)とは、側面視でV字状に配置されて谷状空間(K1)を形成し、
前記弁部材(62a)は、前記谷状空間(K1)内に配置されることを特徴とする請求項9に記載の鞍乗り型車両のキャニスタ配置構造。 - 前記電装部品(72)及び前記第二の電装部品(75)における側面視で相対する側面部(72b,75c)が逆V字状に配置されて山状空間(K2)を形成し、
前記弁部材(62a)は、前記山状空間(K2)内に配置されることを特徴とする請求項9に記載の鞍乗り型車両のキャニスタ配置構造。
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