JP5970491B2 - 鞍乗り型車両のキャニスタ配置構造 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗り型車両のキャニスタ配置構造に関する。
従来、鞍乗り型車両のキャニスタ配置構造において、バックボーン形式の車体フレームの左右一方側にキャニスタを配置するとともに、左右他側方に吸気系部品のスロットル部(気化器)を配置した構造が、例えば特許文献1に開示されている。
特開2011−11599号公報
ところで、キャニスタと吸気系部品とは、キャニスタによって蒸発燃料から分離された燃料を空気とともに内燃機関に供給するため、パージ管によって接続される場合がある。そのような配管構造をとる場合、配管部材及び周辺部品の配置を工夫することにより、車体フレーム周辺の空間を有効活用し、かつ配管構造を単純化できる構造が求められている。
そこで本発明は、車体フレームの左右にキャニスタと吸気系部品とを振り分けて配置した鞍乗り型車両のキャニスタ配置構造において、パージ管によってキャニスタと吸気系部品とを接続する場合の車体フレーム周辺の空間の有効活用を図るとともに、配管構造の単純化を図ることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、ヘッドパイプ(3)と、前記ヘッドパイプ(3)から後方へ延出するメインフレーム(5)と、前記メインフレーム(5)の後部から後方へ延出する左右一対のシートレール(16)と、を含む車体フレーム(F)と、前記メインフレーム(5)の下方に配置される内燃機関(8)と、前記メインフレーム(5)の上方に配置される燃料タンク(18)と、前記燃料タンク(18)と接続されて前記内燃機関(8)に燃料を含んだ混合気を供給可能とする吸気系部品のスロットル部(22)と、前記燃料タンク(18)の蒸発燃料を回収するキャニスタ(40)と、を備え、前記スロットル部(22)及び前記キャニスタ(40)は、平面視で前記メインフレーム(5)を車両左右方向で挟むように配置される鞍乗り型車両(B)のキャニスタ配置構造において、前記キャニスタ(40)には、該キャニスタ(40)で吸着されている蒸発燃料を前記スロットル部(22)へ導くパージ管(62)が接続され、前記パージ管(62)の途中には弁部材(62a)が設けられ、前記パージ管(62)は、前記左右シートレール(16)を跨ぐように配管されて前記スロットル部(22)に接続され、前記弁部材(62a)は、前記左右シートレール(16)間に配置される係合部(93)と係合する被係合部(95c)を有し、前記係合部(93)及び被係合部(95c)が互いに係合して前記弁部材(62a)が前記左右シートレール(16)に支持され、前記左右シートレール(16)は、前記メインフレーム(5)の後部から後方に向けて外側方に広がりながら延出し、前記左右シートレール(16)間で前記弁部材(62)の後方に、前記弁部材(62a)に接近した状態で電装部品(72)が配置され、前記係合部(93)は、前記弁部材(62a)及び電装部品(72)の間かつ前記左右シートレール(16)の間で前記電装部品(72)に設けられ、前記弁部材(62a)は、前記電装部品(72)の上面部(72a)よりも低い位置に配置されることを特徴とする。
なお、前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。
請求項2に記載した発明は、前記電装部品(72)は、前記内燃機関(8)の点火を制御する点火制御装置(77)と、該点火制御装置(77)を収容するホルダー部材(90)と、を備え、前記ホルダー部材(90)に前記係合部(93)が設けられることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記ホルダー部材(90)は、前記点火制御装置(77)が出入りする開口(91a)を有する収容部(91)と、前記開口(91a)を開閉する蓋部(92)と、を備え、前記蓋部(92)に前記係合部(93)が設けられることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記収容部(91)は、前記左右シートレール(16)間を結ぶクロスフレーム(16b)に支持されることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記左右シートレール(16)間で前記弁部材(62a)の後方に電装部品(72)が配置され、前記メインフレームに第二の電装部品(75)が配置され、前記弁部材(62a)は、前記電装部品(72)及び第二の電装部品(75)の間に配置されることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記電装部品(72)の上面部(72a)と第二の電装部品(75)の上面部(75a)とは、側面視でV字状に配置されて谷状空間(K1)を形成し、前記弁部材(62a)は、前記谷状空間(K1)内に配置されることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記電装部品(72)及び前記第二の電装部品(75)における側面視で相対する側面部(72b,75c)が逆V字状に配置されて山状空間(K2)を形成し、前記弁部材(62a)は、前記山状空間(K2)内に配置されることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、吸気系部品のスロットル部及びキャニスタがメインフレームを左右から挟んで配置された鞍乗り型車両において、キャニスタのパージ管の途中に設けられた弁部材を支持する係合部が左右一対のシートレール間に配置されるので、弁部材を効果的に位置決めして支持することができるとともに、左右一対のシートレールによって弁部材を保護することができ、車体フレーム周辺の空間の有効活用を図るとともに、配管構造(弁部材の支持構造)の単純化を図ることができる。
また、後方に向かうにつれて外側方に広がる左右シートレールの間で、弁部材の後方に電装部品を配置するので、左右一対のシートレールによって弁部材を保護することができ、車体フレーム周辺の空間の有効活用を図ることができる。
また、電装部品に弁部材を支持する係合部を設けるので、シートレールに別途係合部を設けることなく、電装部品を介して弁部材を支持可能となり、部品点数を削減することができる。
また、弁部材と電装部品との間に弁部材を配置するので、周辺空間の有効活用を図ることができる。
また、弁部材を電装部品よりも低く配置するので、弁部材上方の空間を確保して周辺空間の有効活用を図ることができる。
請求項2に記載した発明によれば、形状自由度の高いホルダー部材に係合部を設けて弁部材を支持するので、弁部材の支持を容易にすることができる。
請求項3に記載した発明によれば、ホルダー部材の蓋部に弁部材の係合部を設けるので、収容部の形状等の影響を抑えて弁部材を支持することができる。
請求項4に記載した発明によれば、左右シートレール間のクロスフレームに収容部を支持するので、左右シートレール間に弁部材を支持する構成を容易にすることができる。
請求項5に記載した発明によれば、弁部材を左右シートレール並びにシートレール上の電装部品及びメインフレーム上の第二の電装部品によって囲んで保護するとともに、弁部材上方の空間を確保して周辺空間の有効活用を図ることができる。
請求項6に記載した発明によれば、弁部材を両電装部品によって挟んで保護するとともに、両電装部品間に形成された谷状空間の有効活用を図ることができる。
請求項7に記載した発明によれば、弁部材を両電装部品によって挟んで保護するとともに、両電装部品間に形成された山状空間の有効活用を図ることができる。
本発明の実施形態における自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車の上面図である。 上記自動二輪車の車体フレームの左側面図である。 上記車体フレームの上面図である。 図3のV矢視図である。 上記自動二輪車のキャニスタの説明図である。 上記キャニスタの配置を示す要部の右側面図である。 図7の上面図である。 上記キャニスタのパージ管の配管を示す斜視図である。 上記自動二輪車のCDIの分解斜視図である。 本発明の第二実施形態における図7に相当する右側面図である。 本発明の第二実施形態における図9に相当する斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPが示されている。
<第一実施形態>
本実施形態では、車体左右中心上に一本のメインフレーム(バックボーンフレーム)を有するバックボーンフレーム形式の自動二輪車を例に説明する。
まず、図1、図2を参照し、本実施形態における自動二輪車Bは、前輪1が左右一対のフロントフォーク2の下端部間に支持される。左右フロントフォーク2は、上部をヘッドパイプ3に回動自在に支持される。前輪1は、ハンドル4を回動することで操舵される。
ヘッドパイプ3からはメインフレーム5及びダウンフレーム6が後下方へ延び、ダウンフレーム6とメインフレーム5の後端部に取付けられた井桁フレーム7とによりエンジン8のクランクケース9が支持される。
エンジン8は、クランクケース9の前部上にシリンダ10Aを起立させる。シリンダ10Aは、シリンダブロック10、シリンダヘッド11及びヘッドカバー12を備える。エンジン8は、ダウンフレーム6の下端に設けられたエンジンハンガーブラケット13と、井桁フレーム7の上下に設けられた上下エンジンハンガー14,15とに支持される。
車体フレームFは、ヘッドパイプ3と、ヘッドパイプ3から車体左右中心Cに沿って後下方へ延びる1本のメインフレーム5と、メインフレーム5の後端部に取付けられる井桁フレーム7と、ヘッドパイプ3から車体左右中心Cに沿ってメインフレーム5よりも急傾斜で後下方へ延びる1本のダウンフレーム6と、メインフレーム5の後部左右に前端が溶接される左右一対のシートレール16と、シートレール16の下方に配される左右一対のリアステイ17と、を備える。
メインフレーム5上には、エンジン8へ燃料を供給するための燃料タンク18が支持される。燃料タンク18の後方には、ライダー及び同乗者が着座するタンデム型のシート20が配置される。シート20は、左右一対のシートレール16上に支持される。
シリンダヘッド11の後面には、燃料と燃焼用空気との混合気を供給するための吸気口が開口する。この吸気口には、インシュレータ21を介して気化器(キャブレター、スロットル部)22が接続される。気化器22の吸気上流側には、コネクティングチューブ23を介してエアクリーナ24が接続される。エアクリーナ24は、気化器22の後方に配置されている。
シリンダヘッド11の前面には、排気ガスを排出するための排気口が開口する。この排気口には、排気管25の基端が接続される。排気管25は、気化器22側への熱干渉を防止するために、シリンダヘッド11の前面から前方に適宜延びた後、クランクケース9の前面及び下面を回り込むように湾曲して後方に延びる。排気管25の先端は、後輪27の右側に配置されたマフラー26に接続される。
後輪27は、スイングアーム28の左右アームの後端部に支持される。後輪27の上下動は、スイングアーム28の左右アームの後端部と左右シートレール16におけるリアステイ17との接続部に設けたガセット38(図3参照)とを連結する左右一対の緩衝器(クッションユニット)29により緩衝される。
エンジン8の駆動力は、エンジン8の出力スプロケット8a、後輪27のドリブンスプロケット30及びこれらに巻き掛けられたドライブチェーン31により、エンジン8から後輪27へと伝達される。
スイングアーム28は、メインフレーム5の後端部に接続された井桁フレーム7における左右一対のピボットプレート32にピボット軸33を介して上下揺動可能に軸支される。左右ピボットプレート32は、井桁フレーム7における左右一対のピボットフレーム34の前面側にそれぞれ取付けられる。左右ピボットフレーム34は、上下クロスパイプ35,36により上下端間を連結される。これら左右ピボットフレーム34並びに上下クロスパイプ35,36を主に井桁フレーム7が構成される。
図2に示すように、シリンダヘッド11後方のインシュレータ21は、後側ほど左側に位置するように傾斜し、車体左右中心Cの左側に気化器22を配置する。気化器22後方のコネクティングチューブ23は、メインフレーム5の後部メインフレーム部5b(図1、図3参照)の左側方を迂回するために外方へ凸に湾曲する。コネクティングチューブ23後方のエアクリーナ24は、平面視で車体左右中心Cと交差するように、後部メインフレーム部5bの後方で傾斜して配置される。エアクリーナ24におけるコネクティングチューブ23との接続部は、シートレール16の前端部よりも外側方に張り出す。
エアクリーナ24の右側にはバッテリ41が配置される。気化器22、コネクティングチューブ23及びエアクリーナ24、並びにバッテリ41は、それぞれクランクケース9(図1参照)の車幅方向の最外側よりも内側に配置される。吸気系部品である気化器22、コネクティングチューブ23及びエアクリーナ24と、重量物であるバッテリ41とが、後部メインフレーム部5bの左右及び後方を取り囲むように配置されることで、これらの部品の集中配置による車体のコンパクト化が実現される。
図3〜図5を併せて参照し、メインフレーム5は、側面視で上後方に凸の浅いV字形状をなすもので、エンジン8の上方を通る前部メインフレーム部5aと、エンジン8の後方を斜め下方に延びる後部メインフレーム部5bと、両メインフレーム部5a,5b間の屈曲部5cとを形成する。前部メインフレーム部5aの前端には、ヘッドパイプ3が溶接により結合される。後部メインフレーム部5bの後下端には、井桁フレーム7が溶接により結合される。屈曲部5cの上面側には、左右一対のシートレール16の前端部が溶接により結合される。左右シートレール16の前部は、メインフレーム5から左右に分岐して後側ほど左右外側に位置するように広がって後方に延びる。左右シートレール16の前部間には、これらを連結するクロスフレーム16bが渡設される。
井桁フレーム7は、車幅方向(左右方向)で直線状に配置される上クロスパイプ35と、同じく車幅方向で直線状に配置される下クロスパイプ36と、これら上下クロスパイプ35,36の車幅方向両端部同士を上下方向に間隔を隔てて且つ互いに平行に連結する左右一対のピボットフレーム34と、各ピボットフレーム34の前部に沿って上下方向に延びる左右一対のピボットプレート32と、を備える。各ピボットフレーム34は上クロスパイプ35及び下クロスパイプ36とほぼ同径のパイプであり、上下方向中間部が側面視で後方へ凸に湾曲し、この湾曲形状に沿う各ピボットプレート32の後縁部が各ピボットフレーム34の前面部に溶接される。符号37は各ピボットプレート32に設けられてピボット軸33を挿通する筒部を示す。
上クロスパイプ35の車幅方向中間部には、後部メインフレーム部5bの後端部に形成されたテーパー部5dの先端が当接して溶接される。本実施形態では、井桁フレーム7の上方におけるデッドスペースを小さくするために、上クロスパイプ35は、メインフレーム5よりも細いパイプ材で形成される。テーパー部5dは、相対的に細い上クロスパイプ35に溶接するために、側面視で下端側ほど細くされて上クロスパイプ35に溶接される(図3参照)。一方、テーパー部5dは、その剛性を確保するために、図3のV矢視で下端側ほど太くされて上クロスパイプ35に溶接される(図5参照)。
左右リアステイ17は、それぞれ左右ピボットフレーム34の湾曲部上側から上後方に延びる。左右リアステイ17の上後端は、それぞれ左右シートレール16の前後方向中間部に溶接により結合される。シートレール16とリアステイ17との連結部は、ガセット38により補強される。リアステイ17、シートレール16の前部及び後部メインフレーム部5bと井桁フレーム7の上部とに囲まれて、側面視略三角形状の空間42(図3参照)が形成され、この空間42にエアクリーナ24等が収容される。
リアステイ17の前部とピボットフレーム34の下部とには、側面視で前方へ拡開する略V字状をなすステップホルダ43の上下前端部が、それぞれ溶接により結合される。ステップホルダ43の後部には、ピニオンステップ44が折り畳み可能に支持される(図2参照)。符号43aはステップホルダ43の後部上に固設されたステップガードを示す。
図5に示すように、上クロスパイプ35、下クロスパイプ36及び左右ピボットフレーム34で囲まれる矩形状の空間45には、スイングアーム28先端の左右軸支部28aが配置される。左右軸支部28aは、左右ピボットプレート32の筒部37に挿通したピボット軸33(図1参照)を介して、左右ピボットプレート32に上下揺動可能に軸支される。
上クロスパイプ35の左右両側には、上エンジンハンガー14が左右一対に設けられ、下クロスパイプ36の左右両側には、下エンジンハンガー15が左右一対に設けられる。これら上下エンジンハンガー14,15、並びにダウンフレーム6下端のエンジンハンガーブラケット13により、エンジン8のクランクケース9の前後端が支持される。
上クロスパイプ35を左右方向に沿う直線状とし、車体左右中心Cを通る後部メインフレーム部5bの後端を直交するように溶接することで、上クロスパイプ35が傾斜する場合と比べて、後部メインフレーム部5bと上クロスパイプ35との結合位置が下がり、デッドスペースが小さくなるので、上クロスパイプ35の上方且つ後部メインフレーム部5bの側方に広い空間を形成できる。
このため、バックボーンフレームであるメインフレーム5を従来同様に配置しても、例えば気化器22のような整備や調節の頻度の高い部品や、比較的大型の部品であるエアクリーナ24やバッテリ41等を、後部メインフレーム部5bの周辺に集中配置することが可能になる。
図1に示すように、気化器22は、側面視で後部メインフレーム部5bと一部重なるように配置され、且つクランクケース9及び上クロスパイプ35よりも上方に配置される。
図2を併せて参照し、気化器22は、後部メインフレーム部5bの左側に配置される。これにより、右手でアクセル操作する形式の車両においては、ライダーがシート20に跨りアクセルを右手で操作しながら左手で気化器22のチョーク22a等を操作できるので、利便性が高くなる。エアクリーナ24は、気化器22の後方で後部メインフレーム部5bに近接して配置される。
エアクリーナ24は、エレメントを収容するケースとこれを閉塞するカバーとの合わせ面Sを、平面視で車体左右中心Cに対して傾斜させる。これにより、エアクリーナ24の右側方に比較的大きなスペースが確保され、このスペースを利用してバッテリ41が配置される。バッテリ41にとっては十分な配置スペースが確保されるので、バッテリ41を容易に配置でき、且つその大容量化も可能になる。また、バッテリ41周りの機器や電気系統のレイアウトやメンテナンス作業等も容易になり、利便性が高まる。このように、気化器22及びエアクリーナ24等の吸気系部品、並びにバッテリ41を、上下方向に延びる後部メインフレーム部5bを取り囲むように集中配置することで、整備やメンテナンスを集中的に行える等の種々な利点がある。
図1、図2等を参照し、車体フレームFの下クロスパイプ36には、車体を直立状態で支持するメインスタンド39が格納可能に支持されるとともに、その左端部に固設したサイドスタンドブラケット39bには、車体を左側に傾けて支持するサイドスタンド39aが格納可能に支持される。
シート20の左右両側の下方には、空間42の後部から左右シートレール16の後部にかけてこれらを外側方から覆う左右リヤサイドカウル19が設けられる。左右リヤサイドカウル19の前方には、空間42の前部から吸気系部品にかけてこれらを外側方から覆う左右センターサイドカウル46が設けられる。
気化器22は、インシュレータ21を介してエンジン8の吸気口に接続される。気化器22の吸気上流側には、コネクティングチューブ23を介してエアクリーナ24が接続される。エアクリーナ24は、車幅方向左側にて左シートレール16及び左リアステイ17に支持される。エアクリーナ24の右側方に位置するバッテリ41は、車幅方向右側にて後述するケース部材80のバッテリ収容部83に収容される(図7参照)。
燃料タンク18は、メインフレーム5を左右に跨ぐ鞍形部18a(図7参照)を形成するタンク内板と、タンク内板の外方を所定の空間を空けて覆うタンク外板と、で中空に形成される。
燃料タンク18の底部左側には、燃料コック50が設けられる。燃料コック50は、燃料ホース51を介して気化器22に接続される。
車体後部左側には、シート20後部に左向きに乗車した同乗者の衣服が後輪27に接触しないようにするドレスガード55が設けられる。
ドレスガード55は、その上端部が左シートレール16から下方に突出する前後一対のブラケット16a(図3参照)にボルト締結により結合される。
ドレスガード55の下端部には、車幅方向外側方に張り出して前記同乗者の足を乗せる足置部56が配置される。
足置部56は、その前端部が左ステップホルダ43の後端部43bにボルト締結により連結されるとともに、後端部がドレスガード55の後下端部にボルト締結により連結される。この足置部56を介して、ドレスガード55の下端部が左ステップホルダ43の後端部43bに支持される。なお、右ステップホルダ43の後端部43bにはマフラー26が支持される。
ドレスガード55及び足置部56は、左シートレール16から下方に延びて下端部で同乗者の足を支持する足置部材54を構成する。
メインフレーム5の後部メインフレーム部5bの左側方には、気化器22及びコネクティングチューブ23等の吸気系部品が配置される。そして、後部メインフレーム部5bの右側方には、燃料タンク18の蒸発燃料を回収するキャニスタ40が配置される。すなわち、キャニスタ40は、車両左右方向で気化器22の反対側に配置される。気化器22及びキャニスタ40は、平面視で車体左右中心C上に配置されたメインフレーム5を挟んで車体左右に振り分けるように配置される。
図7、図8を参照し、キャニスタ40は、円筒状に形成されたケース内に活性炭などの吸着剤を収納し、燃料タンク18内で発生する蒸発燃料を吸着(チャージ)する一方、吸着した蒸発燃料をエンジン8の吸気系に導入(パージ)する蒸発燃料処理装置の要部を構成する。
本実施形態では、キャニスタ40は、その軸方向を上下に指向させて、エアクリーナ24の右方に配置されたケース部材80の直前に配置される。キャニスタ40は、側面視では右シートレール16の前部の下方に位置し、平面視では右シートレール16の前部の外側方に位置する。
図6を併せて参照し、キャニスタ40の上端面には、チャージ管接続部40b及びパージ管接続部40dがそれぞれ上方に突出して設けられる。チャージ管接続部40bには、燃料タンク18で発生する蒸発燃料をキャニスタ40へ導くチャージ管61の一端が接続される。パージ管接続部40dには、キャニスタ40で吸着されている蒸発燃料をエンジン8の吸気系部品(本実施形態では気化器22)へ導くパージ管62の一端が接続される。
一方、キャニスタ40の下端面には、大気導入管接続部40a及びドレン管接続部40cがそれぞれ下方に突出して設けられる。大気導入管接続部40aには、キャニスタ40内に大気を導入する大気導入管64の一端が接続される。ドレン管接続部40cには、キャニスタ40内に侵入した水等をキャニスタ40外へ排出するドレン管63の一端が接続される。ドレン管63及び大気導入管64は、キャニスタ40がケース部材80の前部に支持された状態で、ドレン管63が大気導入管64よりも車幅方向内側に位置するように配置される。
キャニスタ40には、ケースの外周面を弾性的に保持するゴム製の保持部材65が取り付けられる。保持部材65は、キャニスタ40を周方向で保持する環状保持部65aと、環状保持部65aからキャニスタ40の下面側に回り込んでキャニスタ40を支持する下面支持部65bとを備える。下面支持部65bには、大気導入管接続部40a及びドレン管接続部40cを通過させる孔が形成される。
環状保持部65aには、ケース部材80の前部に突設した一対の支持爪85aを挿入可能な一対の挿入部65cが形成される。これら一対の挿入部65cにケース部材80の一対の支持爪85aをそれぞれ挿入することで、ケース部材80の前部にキャニスタ40がラバーマウントされる。
図7、図8を参照し、チャージ管61は、キャニスタ40の上端面から上方に延びた後に上前方に湾曲して延びる。このとき、チャージ管61は、燃料タンク18におけるタンク内板の鞍形部18a内の空間を通過する。その後、チャージ管61は上方に湾曲し、燃料タンク18における鞍形部18a内に臨んだ回収管52の開口端に接続される。
パージ管62は、キャニスタ40の上端面から上方に延びた後に、左右シートレール16の前部の上方を跨ぐように左方に湾曲する。パージ管62は、左右シートレール16の上方を右側方から左側方へ横断した後、下方へ折り返すように湾曲して気化器22に至る。パージ管62の途中には、気化器22からキャニスタ40への蒸発燃料の逆流を阻止する逆止弁(チェックバルブ)62aが介装される。
ここで、エンジン8は、シリンダヘッド11の右側に装着される不図示の点火プラグと、前記点火プラグに供給する電力を所定の点火タイミングで発生させるCDI(Capacitive Discharge Ignition)72及び点火コイル73と、点火コイル73及び前記点火プラグ間を接続する不図示のプラグコード(ハイテンションコード)と、を含む点火装置を備える。
CDI72は、燃料タンク18の鞍形部18aの内方で、左右シートレール16の前部間の上方に突出した状態で左右シートレール16に支持される。このCDI72のさらに上方を左右に横断するようにパージ管62が配管される。パージ管62途中の逆止弁62aは、CDI72の前部の上方に配置されて支持される。
図10を併せて参照し、CDI72は、半導体スイッチ素子等を含むCDI本体77と、CDI本体77を収容するホルダー部材90と、を備える。CDI本体77は、ホルダー部材90の後部下側にハーネス接続用のコネクタ72d(図7、図9参照)を突出させ、昇圧、蓄電した電力を所定の点火時期で点火コイル73に放電可能とする。ホルダー部材90(収容部91)は、左右シートレール16の前部間に渡るクロスフレーム16bに固定、支持される。
ホルダー部材90は、直方体状のCDI本体77を上部開口91aから挿脱させる箱形状の収容部91と、収容部91の上部開口91aを開閉する蓋部92と、を有する。ホルダー部材90は、その上面部(蓋部92の上面部、CDI72の上面部72a)を後上がりに傾斜させて配置される(図7参照)。ホルダー部材90は、例えば樹脂材料で一体形成される。図中符号94aは収容部91及び蓋部92の左側部を連結する弾性ヒンジ部、符号94bは収容部91及び蓋部92の右側部で蓋部92を閉状態に保持する係止部、図中符号94cは収容部91及び蓋部92の前後で蓋部92の閉状態を補助する補助係止部をそれぞれ示す。
ホルダー部材90は、平面視で前後に長い長方形状をなし、その左側部には収容部91及び蓋部92を連結する弾性ヒンジが設けられ、右側部には蓋部92を閉状態に保持する係止部が設けられる。ホルダー部材90の前面部及び後面部(CDI72の前面部72b及び後面部72c)には、それぞれ蓋部92の閉状態を補助するサポート部が設けられる。蓋部92の上面部は、内周開口92aを有する枠状に形成される。
内周開口92aの前縁部からは、該前縁部に沿う板状の支持爪93が上方に向けて立設される。支持爪93及びこれに支持される逆止弁62aは、平面視で車体左右中心Cと重なるように(換言すれば、左右シートレール16の前部間に位置するように)配置される。
図9を併せて参照し、逆止弁62aは、円柱状のケース内に弁体を収容してなり、ケースの軸方向両端から管接続ノズルを突出させる。逆止弁62aは、パージ管62途中で切断されたホース間に介在してこれらを接続、連通させる。逆止弁62aは、その軸方向を左右方向に沿わせるように配置される。
逆止弁62aには、ケースの外周面を弾性的に保持するゴム製の保持部材95が取り付けられる。保持部材95は、逆止弁62aを周方向で保持する環状保持部95aと、環状保持部95aから逆止弁62aの左端外周に回り込んで逆止弁62aを支持する端面支持部95bとを備える。
環状保持部95aの外周一側には、CDI72の前部に突設された支持爪93を挿入可能な挿入部95cが形成される。この挿入部95cに支持爪93を挿入することで、CDI72の前部に逆止弁62aがラバーマウントされる。
またここで、CDI72の前方には、電圧制御用のレギュレータ(レギュレータレクチャファイア)75が配置される。レギュレータ75は、前部メインフレーム部5aの後部の上方に突出した状態で前部メインフレーム部5aに支持される。
レギュレータ75は、電子部品を含む本体の上面側に複数の放熱フィンを立設した態様をなし、全体として直方体状の外観を形成する。レギュレータ75は、その上面部75aを前上がりに傾斜させて配置される(図7参照)。レギュレータ75の前面部75bの下側にはメインフレーム5に固設したマウントブラケット5eに対する締結部が設けられ、レギュレータ75の後面部75cにはハーネス接続用のコネクタ75d(図7、図9参照)が突設される。レギュレータ75の上面部75aとCDI72の上面部72aとは、側面視でV字状に配置され、これらの間の谷状空間K1にパージ管62の逆止弁62aが配置される。図7中符号S1は側面視でCDI72の上面部72aに沿う直線、符号S2は側面視でレギュレータ75の上面部75aに沿う直線をそれぞれ示す。
図7、図8を参照し、点火コイル73は、前部メインフレーム部5aの前後中間部の右側方及び下方に張り出した状態で前部メインフレーム部5aに支持される。
燃料タンク18には、例えばその上端中央の給油口の周辺に、燃料タンク18の蒸発燃料を回収するための気液分離機構が設けられる。この気液分離機構から延びる回収管52が、燃料タンク18の鞍形部18a内でタンク外方に開口する。この回収管52の開口端には、キャニスタ40のチャージ管61が接続される。これにより、燃料タンク18の蒸発燃料がキャニスタ40に導かれる。
燃料タンク18の鞍形部18aの天井面でレギュレータ75の上方には、例えば残燃料検出装置や燃料ポンプ等のタンク内収容部品76の下面部76aが配置される。
図5を参照し、車体フレームFの下部において、車幅方向左側には、サイドスタンドブラケット39bが設けられる。サイドスタンドブラケット39bには、ドレン管63等の管路部材を係合するためのクランプ部39cが設けられる。図5中符号22bは気化器22の上方に突出して燃料ホース51を接続可能とする燃料ホース接続部、符号22cは気化器22の内側方に突出してチャージ管61を接続可能とするチャージ管接続部、符号22dは気化器22の下方に突出して気化器22用のドレン管63を接続可能とするドレン管接続部をそれぞれ示す。
ドレン管63は、キャニスタ40の下端面から下方に延びた後に後方かつ右側方に湾曲する。ドレン管63は、上クロスパイプ35とその前方のクランクケース9との間を通過するとともに車体左側から右側に横断する。その後、ドレン管63は下方に湾曲し、スイングアーム28先端の左右軸支部28a間の左側を通過した後、サイドスタンドブラケット39b内側に固設したクランプ部39cに至る。ドレン管63の下端部は、燃料タンク18や気化器22から延びるドレン管とともにまとめられて保持される。
図7を参照し、大気導入管64は、キャニスタ40の下端面から下方に延びた後に後方に湾曲し、その先端部がケース部材80の前部に設けられた管受け部に差し込まれて保持される。
ケース部材80は、エアクリーナ24の右側方に支持されて各種部品を収容、保持するもので、例えば樹脂材料で一体形成される。
ケース部材80は、バッテリ41を収容するバッテリ収容部83、蓋部92を有する物品収納部84、種々の電装部品を収容する電装部品収容部86及びキーシリンダ82を収容するキーシリンダ収容部88が形成される。ケース部材80及びこれに収容される各種部品は、車幅方向右側において側面視略三角形状の前記空間42内に配置される。ケース部材80は、複数箇所のボルト締結により車体フレームFに固定される。キーシリンダ82は、ケース部材80をキャニスタ40、バッテリ41及び電装部品等と共に外側方から覆うカバー部材(例えばセンターサイドカウル46)を施錠するために用いられる。
図8を併せて参照し、ケース部材80の前部には、キャニスタ40を支持するために前方へ突出する支持部材85が設けられる。支持部材85は、左右一対の支持爪85aを有し、これら左右支持爪85aが保持部材65の環状保持部65aの一対の挿入部65cにそれぞれ挿入される。これにより、キャニスタ40がケース部材80の前部に、軸方向を略垂直にした状態で、保持部材65を介して支持、固定される。なお、本実施形態において、ケース部材80及び支持部材85は樹脂材料で一体形成されるが、これが互いに別体でボルト締結により結合されてもよい。また、ケース部材80及び支持部材85が金属材料からなり互いに溶接結合されてもよい。
以上説明したように、上記実施形態における鞍乗り型車両のキャニスタ配置構造は、ヘッドパイプ3と、前記ヘッドパイプ3から後方へ延出するメインフレーム5と、前記メインフレーム5の後部から後方へ延出する左右一対のシートレール16と、を含む車体フレームFと、前記メインフレーム5の下方に配置されるエンジン8と、前記メインフレーム5の上方に配置される燃料タンク18と、前記燃料タンク18と接続されて前記エンジン8に燃料を含んだ混合気を供給可能とする吸気系部品の気化器22と、前記燃料タンク18の蒸発燃料を回収するキャニスタ40と、を備え、前記気化器22及び前記キャニスタ40は、平面視で前記メインフレーム5を車両左右方向で挟むように配置される自動二輪車Bに適用されるものである。そして、前記キャニスタ40には、該キャニスタ40で吸着されている蒸発燃料を前記気化器22へ導くパージ管62が接続され、前記パージ管62の途中には逆止弁62aが設けられ、前記パージ管62は、前記左右シートレール16を跨ぐように配管されて前記気化器22に接続され、前記逆止弁62aは、前記左右シートレール16間に配置される係合部(支持爪93)と係合する被係合部(挿入部95c)を有し、前記係合部及び被係合部が互いに係合して前記逆止弁62aが前記左右シートレール16に支持されるものである。
この構成によれば、吸気系部品の気化器22及びキャニスタ40がメインフレーム5を左右から挟んで配置された鞍乗り型車両において、キャニスタ40のパージ管62の途中に設けられた逆止弁62aを支持する係合部が左右一対のシートレール16間に配置されるので、逆止弁62aを効果的に位置決めして支持することができるとともに、左右一対のシートレール16によって逆止弁62aを保護することができ、車体フレームF周辺の空間の有効活用を図るとともに、配管構造(逆止弁62aの支持構造)の単純化を図ることができる。
また、上記キャニスタ配置構造では、前記左右シートレール16は、前記メインフレーム5の後部から後方に向けて外側方に広がりながら延出し、前記左右シートレール16間で前記逆止弁62aの後方に電装部品(CDI72)が配置される。
この構成によれば、後方に向かうにつれて外側方に広がる左右シートレール16の間で、逆止弁62aの後方に電装部品を配置するので、左右一対のシートレール16によって逆止弁62aを保護することができ、車体フレームF周辺の空間の有効活用を図ることができる。
また、上記キャニスタ配置構造では、前記係合部(支持爪93)は、前記電装部品(CDI72)に設けられる。
この構成によれば、電装部品に逆止弁62aを支持する係合部を設けるので、シートレール16に別途係合部を設けることなく、電装部品を介して逆止弁62aを支持可能となり、部品点数を削減することができる。
また、上記キャニスタ配置構造では、前記電装部品(CDI72)は、前記エンジン8の点火を制御する点火制御装置(CDI本体77)と、該点火制御装置を収容するホルダー部材90と、を備え、前記ホルダー部材90に前記係合部(支持爪93)が設けられる。
この構成によれば、形状自由度の高いホルダー部材90に係合部を設けて逆止弁62aを支持するので、逆止弁62aの支持を容易にすることができる。
また、上記キャニスタ配置構造では、前記ホルダー部材90は、前記点火制御装置(CDI本体77)が出入りする開口91aを有する収容部91と、前記開口91aを開閉する蓋部92と、を備え、前記蓋部92に前記係合部(支持爪93)が設けられる。
この構成によれば、ホルダー部材90の蓋部92に逆止弁62aの係合部を設けるので、収容部91の形状等の影響を抑えて逆止弁62aを支持することができる。
また、上記キャニスタ配置構造では、前記収容部91は、前記左右シートレール16間を結ぶクロスフレーム16bに支持される。
この構成によれば、左右シートレール16間のクロスフレーム16bに収容部91を支持するので、左右シートレール16間に逆止弁62aを支持する構成を容易にすることができる。
また、上記キャニスタ配置構造では、前記メインフレーム5に第二の電装部品(レギュレータ75)が配置され、前記逆止弁62aは、前記電装部品(CDI72)及び第二の電装部品(レギュレータ75)の間に配置される。
この構成によれば、逆止弁62aを左右シートレール16並びにシートレール16上の電装部品及びメインフレーム5上の第二の電装部品によって囲んで保護するとともに、逆止弁62a上方の空間を確保して周辺空間の有効活用を図ることができる。
また、上記キャニスタ配置構造では、前記電装部品(CDI72)の上面部72aと第二の電装部品(レギュレータ75)の上面部75aとは、側面視でV字状に配置されて谷状空間K1を形成し、前記逆止弁62aは、前記谷状空間K1内に配置される。
この構成によれば、逆止弁62aを両電装部品によって挟んで保護するとともに、両電装部品間に形成された谷状空間K1の有効活用を図ることができる。
<第二実施形態>
次に、本発明の第二実施形態について、図11、図12を参照して説明する。
第二実施形態は、前記第一実施形態に対して、逆止弁62aの配置が特に異なる。その他の、前記実施形態と同一構成には同一符号を付して詳細説明は省略する。
本実施形態において、逆止弁62aは、CDI72の直前で左右シートレール16に近接して配置される。逆止弁62aは、第一実施形態と同様、軸方向を左右方向に沿わせ、平面視で車体左右中心Cと重なるように(左右シートレール16の前部間に位置するように)配置される。
逆止弁62aを支持する係合部たる支持爪93は、CDI72及び逆止弁62aの間に配置される。支持爪93は、クロスフレーム16bから上方に起立するように一体形成される。
レギュレータ75の後面部75cとCDI72の前面部72bとは、側面視逆V字状に配置され、これらの間の山状空間K2に逆止弁62aが配置される。逆止弁62aは、レギュレータ75の上面部75a及びCDI72の上面部72aの何れよりも低い位置に配置されている。図10中符号S3は側面視でCDI72の前面部72bに沿う直線、符号S4は側面視でレギュレータ75の後面部75cに沿う直線をそれぞれ示す。
以上説明したように、第二実施形態における鞍乗り型車両のキャニスタ配置構造では、前記係合部(支持爪93)は、前記逆止弁62a及び電装部品(CDI72)の間で前記左右シートレール16間に設けられる。
この構成によれば、逆止弁62aと電装部品との間に逆止弁62aを配置するので、周辺空間の有効活用を図ることができる。
また、上記キャニスタ配置構造では、前記逆止弁62aは、前記電装部品(CDI72)の上面部72aよりも低い位置に配置される。
この構成によれば、逆止弁62aを電装部品よりも低く配置するので、逆止弁62a上方の空間を確保して周辺空間の有効活用を図ることができる。
また、上記キャニスタ配置構造では、前記電装部品(CDI72)及び前記第二の電装部品(レギュレータ75)における側面視で相対する側面部(前面部72b及び後面部75c)が逆V字状に配置されて山状空間K2を形成し、前記逆止弁62aは、前記山状空間K2内に配置される。
この構成によれば、逆止弁62aを両電装部品によって挟んで保護するとともに、両電装部品間に形成された山状空間K2の有効活用を図ることができる。
なお、本発明は上記各実施形態に限られるものではなく、例えば、逆止弁62aの前後に配される電装部品は、CDI72及びレギュレータ75に限定されない。
前記鞍乗り型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪且つ後二輪の他に、前二輪且つ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
B 自動二輪車(鞍乗り型車両)
F 車体フレーム
3 ヘッドパイプ
5 メインフレーム
8 内燃機関
16 シートレール
16b クロスフレーム
18 燃料タンク
22 気化器
40 キャニスタ
62 パージ管
62a 逆止弁(弁部材)
72 CDI(電装部品)
72a 上面部
72b 前面部(側面部)
75 レギュレータ(第二の電装部品)
75a 上面部
75c 後面部(側面部)
K1 谷状空間
K2 山状空間
77 CDI本体(点火制御装置)
90 ホルダー部材
91 収容部
91a 上部開口(開口)
92 蓋部
93 支持爪(係合部)
95c 挿入部(被係合部)

Claims (7)

  1. ヘッドパイプ(3)と、前記ヘッドパイプ(3)から後方へ延出するメインフレーム(5)と、前記メインフレーム(5)の後部から後方へ延出する左右一対のシートレール(16)と、を含む車体フレーム(F)と、
    前記メインフレーム(5)の下方に配置される内燃機関(8)と、
    前記メインフレーム(5)の上方に配置される燃料タンク(18)と、
    前記燃料タンク(18)と接続されて前記内燃機関(8)に燃料を含んだ混合気を供給可能とする吸気系部品のスロットル部(22)と、
    前記燃料タンク(18)の蒸発燃料を回収するキャニスタ(40)と、を備え、
    前記スロットル部(22)及び前記キャニスタ(40)は、平面視で前記メインフレーム(5)を車両左右方向で挟むように配置される鞍乗り型車両(B)のキャニスタ配置構造において、
    前記キャニスタ(40)には、該キャニスタ(40)で吸着されている蒸発燃料を前記スロットル部(22)へ導くパージ管(62)が接続され、前記パージ管(62)の途中には弁部材(62a)が設けられ、
    前記パージ管(62)は、前記左右シートレール(16)を跨ぐように配管されて前記スロットル部(22)に接続され、
    前記弁部材(62a)は、前記左右シートレール(16)間に配置される係合部(93)と係合する被係合部(95c)を有し、前記係合部(93)及び被係合部(95c)が互いに係合して前記弁部材(62a)が前記左右シートレール(16)に支持され
    前記左右シートレール(16)は、前記メインフレーム(5)の後部から後方に向けて外側方に広がりながら延出し、前記左右シートレール(16)間で前記弁部材(62)の後方に、前記弁部材(62a)に接近した状態で電装部品(72)が配置され、
    前記係合部(93)は、前記弁部材(62a)及び電装部品(72)の間かつ前記左右シートレール(16)の間で前記電装部品(72)に設けられ、
    前記弁部材(62a)は、前記電装部品(72)の上面部(72a)よりも低い位置に配置されることを特徴とする鞍乗り型車両のキャニスタ配置構造。
  2. 前記電装部品(72)は、前記内燃機関(8)の点火を制御する点火制御装置(77)と、該点火制御装置(77)を収容するホルダー部材(90)と、を備え、
    前記ホルダー部材(90)に前記係合部(93)が設けられることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のキャニスタ配置構造。
  3. 前記ホルダー部材(90)は、前記点火制御装置(77)が出入りする開口(91a)を有する収容部(91)と、前記開口(91a)を開閉する蓋部(92)と、を備え、
    前記蓋部(92)に前記係合部(93)が設けられることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両のキャニスタ配置構造。
  4. 前記収容部(91)は、前記左右シートレール(16)間を結ぶクロスフレーム(16b)に支持されることを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型車両のキャニスタ配置構造。
  5. 前記左右シートレール(16)間で前記弁部材(62a)の後方に電装部品(72)が配置され、
    前記メインフレームに第二の電装部品(75)が配置され、
    前記弁部材(62a)は、前記電装部品(72)及び第二の電装部品(75)の間に配置されることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の鞍乗り型車両のキャニスタ配置構造。
  6. 前記電装部品(72)の上面部(72a)と第二の電装部品(75)の上面部(75a)とは、側面視でV字状に配置されて谷状空間(K1)を形成し、
    前記弁部材(62a)は、前記谷状空間(K1)内に配置されることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗り型車両のキャニスタ配置構造。
  7. 前記電装部品(72)及び前記第二の電装部品(75)における側面視で相対する側面部(72b,75c)が逆V字状に配置されて山状空間(K2)を形成し、
    前記弁部材(62a)は、前記山状空間(K2)内に配置されることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗り型車両のキャニスタ配置構造。
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