JP2019043242A - 鞍乗り型車両のキャニスター構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】鞍乗り型車両のキャニスター構造において、パージバルブの振動を抑えるとともに、パージバルブを簡単な構造で支持できるようにする。
【解決手段】燃料タンクに連結管で接続され、燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着するキャニスター61と、キャニスター61から蒸発燃料をエンジン10の吸気系に戻す経路に設けられるパージバルブ64とを備える鞍乗り型車両のキャニスター構造において、キャニスター61の外筒に嵌合する環状のキャニスターラバー70と、車体側に設けられるキャニスターステー69と、パージバルブ64に設けられる係合部85とが設けられ、キャニスターラバー70の外周には、キャニスターステー69が差し込まれる差込孔を備える前側取付部92及び後側取付部93と、パージバルブ64の係合部85が差し込まれる係合部差込孔を備えるパージバルブ取付部94とが設けられる。
【選択図】図4

Description

本発明は、鞍乗り型車両のキャニスター構造に関する。
従来、鞍乗り型車両のキャニスター構造において、キャニスターが、車体フレームに固定されるステーに弾性部材を介して支持され、パージバルブが、上記ステーから延びるアームにボルトで固定されるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−206530号公報
しかし、上記従来の鞍乗り型車両のキャニスター構造では、弾性部材によってキャニスターの振動を抑えることができるが、パージバルブの防振については配慮されていない。また、上記パージバルブは、専用に設けられるアームに支持されるため、パージバルブの支持構造が複雑になる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、鞍乗り型車両のキャニスター構造において、パージバルブの振動を抑えるとともに、パージバルブを簡単な構造で支持できるようにすることを目的とする。
本発明は、燃料タンク(42)に連結管(62)で接続され、前記燃料タンク(42)で発生する蒸発燃料を吸着するキャニスター(61)と、前記キャニスター(61)から前記蒸発燃料をエンジン(10)の吸気系(40)に戻す経路に設けられるパージバルブ(64)とを備える鞍乗り型車両のキャニスター構造において、前記キャニスター(61)の外筒(74)に嵌合する環状のキャニスターラバー(70)と、車体側に設けられるキャニスターステー(69)と、前記パージバルブ(64)に設けられる係合部(85)とが設けられ、前記キャニスターラバー(70)の外周には、前記キャニスターステー(69)が差し込まれる差込孔(92a,93a)を備える車体側取付部(91)と、前記パージバルブ(64)の前記係合部(85)が差し込まれる係合部差込孔(94a)を備えるパージバルブ取付部(94)とが設けられることを特徴とする。
また、上記発明において、前記キャニスターラバー(70)の上部に前記パージバルブ取付部(94)が設けられ、前記キャニスターラバー(70)の下部に前記車体側取付部(91)が設けられ、前記キャニスターステー(69)は、前記キャニスター(61)の前方で上下に延びる前側ステー部(71)と、前記キャニスター(61)の後方で上下に延びる後側ステー部(72)とを備え、前記車体側取付部(91)は、前記前側ステー部(71)が差し込まれる前側取付部(92)と、前記後側ステー部(72)が差し込まれる後側取付部(93)とを備えても良い。
また、上記発明において、前記前側ステー部(71)は、前記キャニスター(61)の下方から前上方に斜めに延出し、前記後側ステー部(72)は、前記キャニスター(61)の下方から後上方に斜めに延出しても良い。
さらに、上記発明において、前記パージバルブ(64)は、前記キャニスター(61)の上部に前記キャニスターラバー(70)を介して取り付けられ、前記キャニスター(61)と前記パージバルブ(64)とはパージ配管(63)によって接続されていても良い。
また、上記発明において、前記キャニスターラバー(70)の環状部(90)が形成する開口に、前記キャニスター(61)を覆うガード部材(86)が設けられ、前記ガード部材(86)は取付片(88,89)を備え、前記キャニスターラバー(70)の外周には、前記ガード部材(86)の前記取付片(88,89)が差し込まれる取付片差込孔(95a,96a)を備えるガード部材取付部(95,96)が設けられても良い。
また、上記発明において、前記車体側取付部(91)及び前記パージバルブ取付部(94)の少なくともいずれかは、前記キャニスターラバー(70)の外周から径方向の外側に突出しても良い。
さらに、上記発明において、前記前側ステー部(71)と前記後側ステー部(72)とは、互いに別体で設けられても良い。
本発明に係る鞍乗り型車両のキャニスター構造によれば、燃料タンクに連結管で接続され、燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着するキャニスターと、キャニスターから蒸発燃料をエンジンの吸気系に戻す経路に設けられるパージバルブとを備え、キャニスターの外筒に嵌合する環状のキャニスターラバーと、車体側に設けられるキャニスターステーと、パージバルブに設けられる係合部とが設けられ、キャニスターラバーの外周には、キャニスターステーが差し込まれる差込孔を備える車体側取付部と、パージバルブの係合部が差し込まれる係合部差込孔を備えるパージバルブ取付部とが設けられる。
この構成によれば、キャニスターを車体側に取り付けるキャニスターラバーのパージバルブ取付部にパージバルブの係合部が差し込まれるため、パージバルブに伝わる振動を、ラバー製のキャニスターラバーによって低減できる。さらに、キャニスターラバーを利用してパージバルブを取り付けできるため、パージバルブ専用の支持部材を省略でき、パージバルブを簡単な構造で支持できる。
また、上記発明において、キャニスターラバーの上部にパージバルブ取付部が設けられ、キャニスターラバーの下部に車体側取付部が設けられ、キャニスターステーは、キャニスターの前方で上下に延びる前側ステー部と、キャニスターの後方で上下に延びる後側ステー部とを備え、車体側取付部は、前側ステー部が差し込まれる前側取付部と、後側ステー部が差し込まれる後側取付部とを備えても良い。
この構成によれば、キャニスターラバーの前側取付部に差し込まれる前側ステー部、及び、後側取付部に差し込まれる後側ステー部によって、キャニスターを前後方向に挟むように支持できるため、キャニスターを強固に固定できる。また、キャニスターラバーの上部のスペースを活用してパージバルブを支持できる。
また、上記発明において、前側ステー部は、キャニスターの下方から前上方に斜めに延出し、後側ステー部は、キャニスターの下方から後上方に斜めに延出しても良い。
この構成によれば、キャニスターの下方から前上方に斜めに延出する前側ステー部、及び、キャニスターの下方から後上方に斜めに延出する後側ステー部によって、キャニスターを前後に挟み、且つ、下方から支持できるため、キャニスターを強固に支持できる。さらに、前側ステー部がキャニスターラバーに差し込まれる方向と、後側ステー部がキャニスターラバーに差し込まれる方向とが異なるため、前側ステー部及び後側ステー部がキャニスターラバーから抜けることを防止できる。
さらに、上記発明において、パージバルブは、キャニスターの上部にキャニスターラバーを介して取り付けられ、キャニスターとパージバルブとはパージ配管によって接続されていても良い。
この構成によれば、パージ配管によって互いに接続されるキャニスター及びパージバルブは、ラバー製のキャニスターラバーによって支持される。これにより、車体側からキャニスター及びパージバルブを介してパージ配管に伝わる振動は、キャニスターラバーを介するため、パージ配管の振動を抑制でき、パージ配管の負荷を低減できる。
また、上記発明において、キャニスターラバーの環状部が形成する開口に、キャニスターを覆うガード部材が設けられ、ガード部材は取付片を備え、キャニスターラバーの外周には、ガード部材の取付片が差し込まれる取付片差込孔を備えるガード部材取付部が設けられても良い。
この構成によれば、取付片をキャニスターラバーのガード部材取付部に差し込むことでガード部材を取り付けでき、簡単な構造でガード部材を設けることができる。
また、上記発明において、車体側取付部及びパージバルブ取付部の少なくともいずれかは、キャニスターラバーの外周から径方向の外側に突出しても良い。
この構成によれば、車体側取付部及びパージバルブ取付部が径方向の外側に突出するため、差込孔及び係合部差込孔を設けるスペースを容易に確保できる。
さらに、前側ステー部と後側ステー部とは、互いに別体で設けられても良い。
この構成によれば、前側ステー部がキャニスターラバーに差し込まれる方向と、後側ステー部がキャニスターラバーに差し込まれる方向とが異なる構造であっても、前側ステー部と後側ステー部とを分けてキャニスターラバーに差し込むことができ、キャニスターラバーを容易にキャニスターステーに組み付けできる。また、キャニスターステーが分割されており、形状が複雑にならないので、キャニスターステーを容易に製作できる。
本発明の実施の形態に係る自動二輪車の右側面図である。 蒸発燃料処理装置の構成を示す斜視図である。 キャニスターの周辺部の構造を示す左側面図である。 キャニスターの取り付け状態を左側方から見た図である。 キャニスターを上方から見た平面図である。 キャニスター及びキャニスターラバー等を右後方側から見た斜視図である。 図6においてガード部材が取り付けられた状態を示す斜視図である。 キャニスターラバーを右側方から見た側面図である。 キャニスターラバーを前方側から見た正面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
図1は、本発明の実施の形態に係る自動二輪車1の右側面図である。なお、図1では、左右一対で設けられるものは、符号を含め右側のものだけが図示されている。
自動二輪車1は、車体フレームFにパワーユニットとしてのエンジン10が支持され、前輪2を操舵可能に支持するフロントフォーク11が車体フレームFの前端に操舵可能に支持され、後輪3を支持するリアフォーク12が車体フレームFの後部側に設けられた車両である。自動二輪車1は、運転者が跨るようにして着座するシート13が車体フレームFの後部の上方に設けられた鞍乗り型車両である。
車体フレームFは、内燃機関であるエンジン10を支持するフロントフレーム15と、フロントフレーム15から後方に延びるリアフレーム16とを備える。
フロントフレーム15は、前端に設けられるヘッドパイプ17と、左右一対のメインフレーム18,18と、ダウンフレーム19と、左右一対のロアフレーム20,20と、補強フレーム21とを備える。
詳細には、メインフレーム18,18は、ヘッドパイプ17の後面から後下方へ延びる左右一対のメインチューブ22,22と、メインチューブ22,22の後端から後下方へ延びる左右一対のピボットフレーム23,23とを一体に備える。メインフレーム18,18は、前端部では互いの車幅方向の間隔を広げながら後下方に延び、後部では互いに略平行に後下方へ延びる。
ダウンフレーム19は、ヘッドパイプ17の後部及びメインフレーム18,18の前端部においてメインフレーム18,18の下方の位置に上端部が接続され、メインフレーム18,18よりも急な傾斜で後下方へ延びる。ダウンフレーム19は車幅方向の中央を延びる1本のフレームである。
ピボットフレーム23,23は、メインチューブ22,22の後端からメインチューブ22,22よりも大きな後下がりの傾斜で下方に延出する。
ロアフレーム20,20は、ダウンフレーム19の下端部から左右に分岐してそれぞれ下方に延び、その後、屈曲して後方に延び、ピボットフレーム23,23の下端部に接続される。
補強フレーム21は、ダウンフレーム19とメインチューブ22,22とを連結する。
リアフレーム16は、メインフレーム18,18の後端部から後方に延びる左右一対のシートフレーム16a,16aと、ピボットフレーム23,23とシートフレーム16a,16aの後部とを連結する左右一対のサブフレーム16b,16bとを備える。
フロントフォーク11は、ヘッドパイプ17に軸支されるステアリングシャフト(不図示)と、このステアリングシャフトの上端に固定されるトップブリッジ24と、ステアリングシャフトの下端に固定されるボトムブリッジ25と、ヘッドパイプ17の左右に一対配置されてトップブリッジ24及びボトムブリッジ25に支持されるフォークチューブ26,26とを備える。
前輪2は、フォークチューブ26,26の下端部に軸支される。運転者が前輪2の操舵に用いるハンドル27は、トップブリッジ24に取り付けられる。
後方に延びるアーム状に形成されたリアフォーク12は、左右のピボットフレーム23,23の後端部を車幅方向に連結するピボット軸28に前端部を軸支され、ピボット軸28を中心に上下に揺動する。後輪3は、リアフォーク12の後端部に軸支される。
リアフォーク12の前部とフロントフレーム15との間には、リアサスペンション29が掛け渡される。
エンジン10は、側面視で枠状に形成されるフロントフレーム15の内側に配置されており、フロントフレーム15に支持されている。メインフレーム18,18の上下の中間部には、前下方に延びるエンジンハンガ30が固定されている。
エンジン10は、車幅方向に延びるクランク軸を支持するクランクケース32と、クランクケース32の前部から上方に延びるシリンダー部33とを備える。
シリンダー部33は、クランクケース32の前部の上部に結合されるシリンダー33a(図3参照)と、シリンダー33aの上面に結合されるシリンダーヘッド33bと、シリンダーヘッドカバー33cとを備える。
クランクケース32の後部32aには、変速機(不図示)が内蔵されている。エンジン10は水冷式である。
エンジンハンガ30の前端部は、シリンダーヘッド33bの後部に接続されている。
エンジン10の出力は、エンジン10の上記変速機の出力軸34(図3参照)と後輪3との間に巻き掛けられるチェーン35によって後輪3に伝達される。
エンジン10の排気管38は、シリンダーヘッド33bの前面の排気ポートから前方に引き出されて車幅方向の一側(右側)へ延び、その後、後方へ屈曲し、クランクケース32の上方且つシリンダー部33の右側方を通って後方へ延びる。排気管38の後端部は、後輪3の上方に位置するマフラー39に接続される。
エンジン10の吸気系(吸気装置)は、外気を取り入れるエアクリーナボックス(不図示)と、シリンダーヘッド33bの後面の吸気ポートに接続されるスロットルボディ40とを備える。エアクリーナボックスから取り入れられる空気は、スロットルボディ40で流量を調整され、エンジン10に供給される。上記吸気系の吸気通路には、燃料供給装置(不図示)によって、燃料が噴射される。
自動二輪車1は、エンジン10の冷却水を放熱させる板状のラジエータ41,41を左右一対備える。ラジエータ41,41は、シリンダー部33の前方においてダウンフレーム19の左右の側方に分かれて配置されている。
燃料タンク42は、ヘッドパイプ17とシート13との間且つ左右のメインフレーム18,18の間に配置され、メインフレーム18,18に支持されている。燃料タンク42の上部は、メインフレーム18,18の上面よりも上方に膨出している。
シート13は、燃料タンク42の後部からシートフレーム16a,16aの上面に沿って後方に延びる。シート13は、燃料タンク42及びシートフレーム16a,16aによって下方から支持されている。
運転者が足を乗せるステップ43,43は、ピボットフレーム23,23の下端部に左右一対で設けられている。
自動二輪車1は、車体フレームF及びエンジン10等で構成される車体を覆う車体カバーとして、左右一対のラジエータシュラウド50,50と、左右一対のサイドカバー51,51とを備える。
ラジエータシュラウド50,50は、ラジエータ41,41、ダウンフレーム19の上部、メインチューブ22,22、及び、燃料タンク42を外側方から覆う板状のカバーである。ラジエータシュラウド50,50は、ラジエータ41,41、メインチューブ22,22及び燃料タンク42に対し、固定具によって固定される。
サイドカバー51,51は、リアフレーム16及びマフラー39をそれぞれ外側方から覆う。
また、自動二輪車1は、フロントフォーク11に取り付けられて前輪2を上方から覆うフロントフェンダー53と、後輪3を上方から覆うリアフェンダ54と、フォークチューブ26,26の上部を前方から覆うフロントカバー55とを備える。
自動二輪車1は、蒸発燃料処理装置60を備える。蒸発燃料処理装置60は、燃料タンク42内で発生する蒸発燃料を一時的に貯留した後、エンジン10の吸気系に供給してエンジン10で燃焼させる。蒸発燃料処理装置60によれば、燃料タンク42内で発生する蒸発燃料の外部への拡散が防止される。
図2は、蒸発燃料処理装置60の構成を示す斜視図である。
蒸発燃料処理装置60は、蒸発燃料を貯留するキャニスター61と、燃料タンク42内とキャニスター61とを接続するチャージ配管62(連結管)と、キャニスター61と上記吸気系のスロットルボディ40とを接続するパージ配管63と、パージ配管63の途中に設けられるパージバルブ64とを備える。
また、蒸発燃料処理装置60は、キャニスター61を外部に連通させる外気導入配管65と、キャニスター61内の水や液化した燃料を排出するドレン配管66とを備える。
チャージ配管62は、燃料タンク42のタンクキャップ42aから引き出されて下方に延び、キャニスター61に接続される。
キャニスター61の内部には、活性炭等の吸着材67(図5)が収納される。
パージ配管63は、キャニスター61から上方に延びてスロットルボディ40に接続される。
パージバルブ64は、パージ配管63の流路を開閉する。パージバルブ64は、蒸発燃料をキャニスター61からスロットルボディ40に戻す経路に設けられ、キャニスター61からスロットルボディ40に流れる蒸発燃料の流量を調節する。パージバルブ64の開閉は、自動二輪車1の制御装置により、エンジン10の運転状態に応じて電気的に制御される。パージバルブ64は、例えばソレノイドバルブである。
燃料タンク42内で蒸発する燃料は、チャージ配管62を通ってキャニスター61内に流れ、キャニスター61の内の吸着材67(図5)に一旦吸着される。パージバルブ64が開かれると、キャニスター61とスロットルボディ40とが連通し、スロットルボディ40の吸気の負圧によって、キャニスター61内の蒸発燃料は、パージ配管63及びスロットルボディ40を通ってエンジン10に流れ、エンジン10で燃焼する。また、キャニスター61内の負圧によって、外気導入配管65からキャニスター61内に外気が導入され、この外気によって、吸着されている蒸発燃料は吸着材67から離脱する。
図3は、キャニスター61の周辺部の構造を示す左側面図である。
エンジン10のシリンダー33aの後面には、カムチェーン張力調整機構68が設けられる。シリンダー33a内には、シリンダーヘッド33bの動弁機構を駆動するカムチェーン(不図示)が上下に通る。カムチェーン張力調整機構68は、上記カムチェーンに後方から当接してカムチェーンの張力を調整する。
カムチェーン張力調整機構68は、シリンダーヘッド33bの後面から略水平に後方に延出し、エンジンハンガ30の下方、且つ、クランクケース32の後部32aの上方に位置する。
キャニスター61は、円筒状の容器であり、円筒の軸線61a(図2)が車幅方向に指向する向きで配置される。
キャニスター61は、車両前後方向では、カムチェーン張力調整機構68とピボットフレーム23,23との間に配置され、上下方向では、ピボットフレーム23,23とクランクケース32の後部32aとの間に配置される。
図4は、キャニスター61の取り付け状態を左側方から見た図である。ここで、図4では後述のガード部材86は不図示である。
図2〜図4を参照し、キャニスター61は、クランクケース32の後部32aの上面に設けられるキャニスターステー69と、キャニスター61の外周に嵌合するキャニスターラバー70とを介して車体に取り付けられる。
キャニスターステー69は、キャニスター61を前方側から支持する前側ステー部71と、キャニスター61を後方側から支持する後側ステー部72とを備える。前側ステー部71と後側ステー部72とは、互いに別体で設けられる別部品である。前側ステー部71及び後側ステー部72は、例えば、金属の板をプレス加工によって曲げ加工及び孔抜き加工等することで形成される。
詳細には、前側ステー部71は、その板厚方向を車幅方向に向けて配置される固定板部71aと、固定板部71aの上端から車幅方向内側に延びる上板部71bと、上板部71bの前端から前上方に斜めに延出する前側差込部71cとを備える。
後側ステー部72は、その板厚方向を車幅方向に向けて配置される固定板部72aと、固定板部72aの後端から車幅方向外側に延びる縦板部72bと、上板部71bの上端から後上方に斜めに延出する後側差込部72cとを備える。
前側ステー部71及び後側ステー部72は、クランクケース32の後部32aの上面から上方に突出する車体側固定部32cに、車幅方向外側から挿通されるステー固定ボルト73,73によって固定される。
詳細には、ステー固定ボルト73,73は、車体側固定部32cの外側面に重ねて設けられる固定板部71a及び固定板部72aを貫通し、車体側固定部32cに締結される。固定板部71aは、固定板部72aと車体側固定部32cとの間に挟まれる。すなわち、前側ステー部71及び後側ステー部72は、ステー固定ボルト73,73によって車体側の車体側固定部32cに共締めされる。
図5は、キャニスター61を上方から見た平面図である。図6は、キャニスター61及びキャニスターラバー70等を右後方側から見た斜視図である。
図3〜図6を参照し、キャニスター61は、円筒状の外筒74と、外筒74の軸方向の一端(左端)を塞ぐ一側側面部75と、外筒74の軸方向の他端(右端)を塞ぐ他側側面部76とを備える。ここで、外筒74の軸方向は軸線61aの延在方向である。
外筒74及び他側側面部76は、有底円筒状のケース77として一体に形成される。一側側面部75は、外筒74の一端の開口を塞ぐ円板状のキャップ78によって形成される。
ケース77内には吸着材67が収納される。
ケース77の他側側面部76の外面には、チャージ配管62の下流端が接続されるチャージ配管接続部79と、パージ配管63の上流端が接続されるパージ配管接続部80とが設けられる。側面視では、チャージ配管接続部79は前上方に延出し、パージ配管接続部80は上方に延出する。チャージ配管接続部79は、パージ配管接続部80よりも下方に位置する。
キャップ78の外面には、外気導入配管65の下流端が接続される外気導入配管接続部81と、ドレン配管66の上流端が接続されるドレン配管接続部82とが設けられる。
側面視では、外気導入配管接続部81は後方に延出し、ドレン配管接続部82は前方に延出する。ドレン配管接続部82は、キャップ78の下部に設けられ、外気導入配管接続部81の下方に位置する。
図6に示すように、パージバルブ64は、キャニスターラバー70の上面に取り付けられる。
パージバルブ64は、バルブの駆動部等を備えるバルブ本体部83と、バルブ本体部83の後部から車幅方向に延出する配管接続部84と、バルブ本体部83の下部から後方に延出する複数の係合部85,85とを備える。係合部85,85は、左右方向に複数並べて設けられる。パージバルブ64は、係合部85,85を介してキャニスターラバー70に取り付けられる。配管接続部84の延在方向と、係合部85,85の延在方向とは略直交する。
パージ配管63は上流部63aと下流部63bとに分割されており、上流部63aの下流端が配管接続部84の一端84aに接続され、下流部63bの上流端が配管接続部84の他端84bに接続される。
図7は、図6においてガード部材86が取り付けられた状態を示す斜視図である。ここで、図7ではパージバルブ64は不図示である。
キャニスター61の他側側面部76は、ガード部材86によって側方から覆われる。
ガード部材86は、略円板状のカバー部87と、カバー部87の周縁部からキャニスター61の軸方向に延出する前側取付片88(取付片)及び後側取付片89(取付片)とを備える。
前側取付片88は、カバー部87の前部の上部に設けられ、後側取付片89は、カバー部87の後部の下部に設けられる。ガード部材86は、前側取付片88及び後側取付片89を介してキャニスターラバー70に取り付けられる。ガード部材86は、チャージ配管接続部79(図6)及びパージ配管接続部80(図6)を覆う。
図8は、キャニスターラバー70を右側方から見た側面図である。図9は、キャニスターラバー70を前方側から見た正面図である。
図6から図9を参照し、キャニスターラバー70は、円筒状の環状部90を備える。環状部90は軸方向の両端面が開口している。キャニスターラバー70は、その内周部90aがキャニスター61の外筒74の外周に嵌合することで、キャニスター61に固定される。
キャニスターラバー70は、環状部90の下部の外周に、環状部90の径方向外側に突出する車体側取付部91を備える。
詳細には、車体側取付部91は、環状部90の前部の下部の外周から前下方に突出する前側取付部92と、環状部90の後部の下部の外周から後下方に突出する後側取付部93とを備える。
また、キャニスターラバー70は、環状部90の上部の外周から上方に突出する複数のパージバルブ取付部94,94と、環状部90の前部の上部の外周から前方に突出する前側ガード部材取付部95(ガード部材取付部)と、環状部90の後部の下部の外周から後下方に突出する後側ガード部材取付部96(ガード部材取付部)とを備える。
キャニスターラバー70は、弾性部材であり、その全体がラバー製(ゴム製)である。
キャニスターラバー70は、車体側取付部91にキャニスターステー69が係合することで、車体に固定される。
キャニスターラバー70の後側取付部93は、後側ステー部72の後側差込部72cが差し込まれる差込孔93aを備える。差込孔93aは、車両側面視では、後側差込部72cに沿って後上がりに後方へ延びる。後側取付部93は、キャニスター61の軸方向において一方側に寄せて配置されており、一側側面部75側に設けられる。
キャニスターラバー70の前側取付部92は、前側ステー部71の前側差込部71cが差し込まれる差込孔92aを備える。差込孔92aは、車両側面視では、前側差込部71cに沿って前上がりに前方へ延びる。前側取付部92は、キャニスター61の軸方向において他方側に寄せて配置されており、他側側面部76側に設けられる。
すなわち、前側取付部92と後側取付部93とは、キャニスターラバー70の軸方向の中央に対し、軸方向の一方側と他方側とに分けて配置される。
パージバルブ取付部94,94は、パージバルブ64の係合部85,85が差し込まれる係合部差込孔94a,94aを備える。係合部差込孔94a,94aは、車両側面視では、前後方向に延び、係合部85,85を前後に貫通する。
パージバルブ取付部94,94は、キャニスターラバー70の軸方向の中央に対し、軸方向の一方側と他方側とに分けて配置される。
前側ガード部材取付部95は、ガード部材86の前側取付片88が差し込まれる前側取付片差込孔95a(取付片差込孔)を、その前端部に備える。前側取付片差込孔95aは、前側ガード部材取付部95をキャニスターラバー70の軸方向(車幅方向)に貫通する。
後側ガード部材取付部96は、ガード部材86の後側取付片89が差し込まれる後側取付片差込孔96a(取付片差込孔)を備える。後側取付片差込孔96aは、後側ガード部材取付部96をキャニスターラバー70の軸方向(車幅方向)に貫通する。
前側ガード部材取付部95及び後側ガード部材取付部96は、キャニスター61の軸方向において他側側面部76側の端部に設けられる。
図4及び図6〜図9を参照し、キャニスター61は、キャニスターラバー70の前側取付部92及び後側取付部93に、キャニスターステー69の前側差込部71c及び後側差込部72cがそれぞれ下方から差し込まれることで、車体に取り付けられる。
キャニスターラバー70はラバー製であり防振性を有するため、車体側からキャニスター61に伝わる振動を効果的に低減できる。
キャニスターラバー70に対する前側差込部71cの差し込み方向と、キャニスターラバー70に対する後側差込部72cの差し込み方向とは、互いに異なる方向であり、略直交する。このため、キャニスターラバー70をキャニスターステー69に強固に固定できる。すなわち、例えば、前側差込部71cからキャニスターラバー70を引き抜くように前上方に力が作用したとしても、後側差込部72cは後側取付部93から抜けないため、キャニスターラバー70がキャニスターステー69から外れることが防止される。
また、前側ステー部71と後側ステー部72とは別体で設けられるため、キャニスターラバー70をキャニスターステー69に組み付ける際には、前側差込部71cと後側差込部72cとを異なる方向から個別にキャニスターラバー70に差し込むことができる。このため、組み付け性が良い。さらに、前側ステー部71及び後側ステー部72は、ステー固定ボルト73,73によって車体側の車体側固定部32cに共締めされるため、簡単な構造でキャニスターステー69を固定できる。
さらに、前側差込部71cはキャニスター61の下方から前上方に延出し、後側差込部72cはキャニスター61の下方から後上方に延出し、車両側面視では、前側差込部71c及び後側差込部72cは、V字状の凹部を形成する。キャニスター61は、キャニスターラバー70を介しV字状の凹部の内側に設けられる。これにより、前側差込部71c及び後側差込部72cによって、キャニスター61を前後方向から挟むとともに、キャニスター61を下方から支持することができ、キャニスター61を強固に支持できる。
また、キャニスターラバー70の後側取付部93と前側取付部92とは、キャニスター61の軸方向において一方側と他方側とに離して配置されるため、キャニスター61を軸方向(車幅方向)に広い範囲で支持できる、このため、キャニスター61を強固に支持できる。
パージバルブ64は、係合部85,85が前方側からパージバルブ取付部94,94に差し込まれることで、キャニスターラバー70の上面に取り付けられる。このように、キャニスター61を支持するキャニスターラバー70を利用してパージバルブ64を支持するため、パージバルブ64専用の支持部材を省略でき、支持構造を簡略化できる。また、防振性を有するキャニスターラバー70によってパージバルブ64を支持するため、車体側からパージバルブ64に伝わる振動を効果的に低減できる。
また、パージ配管63の上流部63aは、その上流端が、キャニスターラバー70を介して支持されるキャニスター61に接続され、その下流端がキャニスターラバー70を介して支持されるパージバルブ64に接続される。すなわち、パージ配管63の両端は、キャニスターラバー70を介して車体に支持されている。このため、車体側からパージ配管63に伝わる振動を低減でき、パージ配管63に作用する負荷を小さくできる。
ガード部材86は、前側取付片88が側方から前側ガード部材取付部95に差し込まれ、後側取付片89が側方から後側ガード部材取付部96に差し込まれることで、キャニスターラバー70の側部に取り付けられる。ガード部材86は、環状部90の端面の開口を覆うように設けられる。このように、キャニスターラバー70を利用してガード部材86を取り付けることで、ガード部材86を簡単な構造で取り付けできるとともに、ガード部材86の振動を低減できる。
図1、図3及び図7を参照し、ガード部材86は、車幅方向において、キャニスター61と排気管38との間に設けられ、キャニスター61の他側側面部76を排気管38側から覆う。また、車両側面視では、ガード部材86の上部は排気管38に重なる。これにより、ガード部材86によって、排気管38からキャニスター61に伝わる熱を低減できるとともに、小石等からキャニスター61を保護できる。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、自動二輪車1のキャニスター構造は、燃料タンク42にチャージ配管62で接続され、燃料タンク42で発生する蒸発燃料を吸着するキャニスター61と、キャニスター61から蒸発燃料をエンジン10のスロットルボディ40に戻す経路に設けられるパージバルブ64とを備え、キャニスター61の外筒74に嵌合する環状のキャニスターラバー70と、車体側に設けられるキャニスターステー69と、パージバルブ64に設けられる係合部85,85とが設けられる。キャニスターラバー70の外周には、キャニスターステー69が差し込まれる差込孔92a,93aを備える車体側取付部91と、パージバルブ64の係合部85,85が差し込まれる係合部差込孔94a,94aを備えるパージバルブ取付部94,94とが設けられる。
この構成によれば、キャニスター61を車体側に取り付けるキャニスターラバー70のパージバルブ取付部94,94にパージバルブ64の係合部85,85が差し込まれるため、パージバルブ64に伝わる振動を、ラバー製のキャニスターラバー70によって低減できる。さらに、キャニスターラバー70を利用してパージバルブ64を取り付けできるため、パージバルブ64専用の支持部材を省略でき、パージバルブ64を簡単な構造で支持できる。
また、キャニスターラバー70の上部にパージバルブ取付部94,94が設けられ、キャニスターラバー70の下部に車体側取付部91が設けられ、キャニスターステー69は、キャニスター61の前方で上下に延びる前側ステー部71と、キャニスター61の後方で上下に延びる後側ステー部72とを備え、車体側取付部91は、前側ステー部71が差し込まれる前側取付部92と、後側ステー部72が差し込まれる後側取付部93とを備える。
この構成によれば、キャニスターラバー70の前側取付部92に差し込まれる前側ステー部71、及び、後側取付部93に差し込まれる後側ステー部72によって、キャニスター61を前後方向に挟むように支持できるため、キャニスター61を強固に固定できる。また、キャニスターラバー70の上部のスペースを活用してパージバルブ64を支持できる。
また、前側ステー部71は、キャニスター61の下方から前上方に斜めに延出し、後側ステー部72は、キャニスター61の下方から後上方に斜めに延出する。この構成によれば、キャニスター61の下方から前上方に斜めに延出する前側ステー部71、及び、キャニスター61の下方から後上方に斜めに延出する後側ステー部72によって、キャニスター61を前後に挟み、且つ、下方から支持できるため、キャニスター61を強固に支持できる。さらに、前側ステー部71がキャニスターラバー70に差し込まれる方向と、後側ステー部72がキャニスターラバー70に差し込まれる方向とが異なるため、前側ステー部71及び後側ステー部72がキャニスターラバー70から抜けることを防止できる。
さらに、パージバルブ64は、キャニスター61の上部にキャニスターラバー70を介して取り付けられ、キャニスター61とパージバルブ64とはパージ配管63によって接続されている。この構成によれば、パージ配管63によって互いに接続されるキャニスター61及びパージバルブ64は、ラバー製のキャニスターラバー70によって支持される。これにより、車体側からキャニスター61及びパージバルブ64を介してパージ配管63に伝わる振動は、キャニスターラバー70を介するため、パージ配管63の振動を効果的に抑制でき、パージ配管63の負荷を低減できる。
また、キャニスターラバー70の環状部90が形成する開口に、キャニスターを覆うガード部材86が設けられ、ガード部材86は前側取付片88及び後側取付片89を備え、キャニスターラバー70の外周には、ガード部材86の前側取付片88が差し込まれる前側取付片差込孔95aを備える前側ガード部材取付部95と、ガード部材86の後側取付片89が差し込まれる後側取付片差込孔96aを備える後側ガード部材取付部96とが設けられる。
この構成によれば、前側取付片88及び後側取付片89をキャニスターラバー70の前側ガード部材取付部95及び後側ガード部材取付部96に差し込むことでガード部材86を取り付けでき、簡単な構造でガード部材86を設けることができる。
また、車体側取付部91及びパージバルブ取付部94,94は、キャニスターラバー70の外周から径方向の外側に突出する。この構成によれば、車体側取付部91及びパージバルブ取付部94,94が径方向の外側に突出するため、差込孔92a,93a及び係合部差込孔94a,94aを設けるスペースを容易に確保できる。なお、車体側取付部91及びパージバルブ取付部94,94は、少なくともいずれかが径方向の外側に突出していれば良い。
さらに、前側ステー部71と後側ステー部72とは、互いに別体で設けられる。この構成によれば、前側ステー部71がキャニスターラバー70に差し込まれる方向と、後側ステー部72がキャニスターラバー70に差し込まれる方向とが異なる構造であっても、前側ステー部71と後側ステー部72とを分けてキャニスターラバー70に差し込むことができ、キャニスターラバー70を容易にキャニスターステー69に組み付けできる。また、キャニスターステー69が前側ステー部71と後側ステー部72とに分割されており、形状が複雑にならないので、キャニスターステー69を容易に製作できる。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では鞍乗り型車両として自動二輪車1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備えた3輪の鞍乗り型車両、4輪以上を備えた鞍乗り型車両など全ての鞍乗り型車両に適用可能である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
10 エンジン
40 スロットルボディ(吸気系)
42 燃料タンク
61 キャニスター
62 チャージ配管(連結管)
63 パージ配管
64 パージバルブ
69 キャニスターステー
70 キャニスターラバー
71 前側ステー部
72 後側ステー部
74 外筒
85 係合部
86 ガード部材
88 前側取付片(取付片)
89 後側取付片(取付片)
90 環状部
91 車体側取付部
92 前側取付部
92a,93a 差込孔
93 後側取付部
94 パージバルブ取付部
94a 係合部差込孔
95 前側ガード部材取付部(ガード部材取付部)
95a 前側取付片差込孔(取付片差込孔)
96 後側ガード部材取付部(ガード部材取付部)
96a 後側取付片差込孔(取付片差込孔)

Claims (7)

  1. 燃料タンク(42)に連結管(62)で接続され、前記燃料タンク(42)で発生する蒸発燃料を吸着するキャニスター(61)と、前記キャニスター(61)から前記蒸発燃料をエンジン(10)の吸気系(40)に戻す経路に設けられるパージバルブ(64)とを備える鞍乗り型車両のキャニスター構造において、
    前記キャニスター(61)の外筒(74)に嵌合する環状のキャニスターラバー(70)と、車体側に設けられるキャニスターステー(69)と、前記パージバルブ(64)に設けられる係合部(85)とが設けられ、
    前記キャニスターラバー(70)の外周には、前記キャニスターステー(69)が差し込まれる差込孔(92a,93a)を備える車体側取付部(91)と、前記パージバルブ(64)の前記係合部(85)が差し込まれる係合部差込孔(94a)を備えるパージバルブ取付部(94)とが設けられることを特徴とする鞍乗り型車両のキャニスター構造。
  2. 前記キャニスターラバー(70)の上部に前記パージバルブ取付部(94)が設けられ、前記キャニスターラバー(70)の下部に前記車体側取付部(91)が設けられ、
    前記キャニスターステー(69)は、前記キャニスター(61)の前方で上下に延びる前側ステー部(71)と、前記キャニスター(61)の後方で上下に延びる後側ステー部(72)とを備え、
    前記車体側取付部(91)は、前記前側ステー部(71)が差し込まれる前側取付部(92)と、前記後側ステー部(72)が差し込まれる後側取付部(93)とを備えることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両のキャニスター構造。
  3. 前記前側ステー部(71)は、前記キャニスター(61)の下方から前上方に斜めに延出し、前記後側ステー部(72)は、前記キャニスター(61)の下方から後上方に斜めに延出することを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両のキャニスター構造。
  4. 前記パージバルブ(64)は、前記キャニスター(61)の上部に前記キャニスターラバー(70)を介して取り付けられ、
    前記キャニスター(61)と前記パージバルブ(64)とはパージ配管(63)によって接続されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鞍乗り型車両のキャニスター構造。
  5. 前記キャニスターラバー(70)の環状部(90)が形成する開口に、前記キャニスター(61)を覆うガード部材(86)が設けられ、前記ガード部材(86)は取付片(88,89)を備え、
    前記キャニスターラバー(70)の外周には、前記ガード部材(86)の前記取付片(88,89)が差し込まれる取付片差込孔(95a,96a)を備えるガード部材取付部(95,96)が設けられることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の鞍乗り型車両のキャニスター構造。
  6. 前記車体側取付部(91)及び前記パージバルブ取付部(94)の少なくともいずれかは、前記キャニスターラバー(70)の外周から径方向の外側に突出することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の鞍乗り型車両のキャニスター構造。
  7. 前記前側ステー部(71)と前記後側ステー部(72)とは、互いに別体で設けられることを特徴とする請求項3記載の鞍乗り型車両のキャニスター構造。
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