JP2018144573A - 鞍乗り型車両の灯火装置配置構造 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の目的は、灯火装置を効果的に配置可能な鞍乗り型車両の灯火装置配置構造を提供することにある。
また、上記発明において、前記光源ユニット(11,11L,11R,88)は、車体フレーム(34,143,234)の内側に配置されるようにしても良い。
また、上記発明において、前記光源ユニット(11,11L,11R,88)の一部は、外部に露出していても良い。
また、上記発明において、前記シート(224)の下方にバッテリ(254)が配置され、前記光源ユニット(11)は、前記バッテリ(254)の後方に配置されるようにしても良い。
また、上記発明において、前記リアカバーは、リアフェンダ(76,195,276)であり、前記光源ユニット(11,11L,11R,88)は、前記リアフェンダ(76,195,276)に取付けられるようにしても良い。
また、上記発明において、前記リアフェンダ(76,195,276)の開口(76a,76b)は、下方に開放して形成され、前記光源ユニット(11,11L,11R,88)は、外部に露出される下部にフィン(18c,92c)が形成されていても良い。
また、上記発明において、前記灯火装置(10,120,210,300)は、前記レーザー光源(17,17L,17R,91)を発光させるための駆動部(18,18L,18R,92)を備え、前記レーザー光源(17,17L,17R,91)と前記駆動部(18,18L,18R,92)とが光源ユニット(11,11L,11R,88)として一体とされていても良い。
上記発明において、光源ユニットの少なくとも一部は、車体の後部に設けられたリアカバーに覆われるので、外観性を向上させることができる。
また、上記発明において、光源ユニットは、車体フレームの内側に配置されるので、車体フレームで光源ユニットを保護するとともに、側方から覆って外観性をより向上させることができる。
また、上記発明において、光源ユニットは、左右一対設けられるので、灯火装置の光量及び照射範囲を確保しやすくすることができる。
また、上記発明において、シートの下方にバッテリが配置され、光源ユニットは、バッテリの後方に配置されるので、バッテリと光源ユニットを接続するワイヤーハーネスを短くすることができ、コスト及び重量を低減することができ、また、バッテリと光源ユニットとがシート下に集中配置されて、車体重心近傍へのマスの集中化が図れ、走行性能を向上させることができる。
また、上記発明において、リアフェンダに開口が設けられ、開口から光源ユニットが外部に露出するので、開口を通じて光源ユニットに走行風や後輪の回転に伴って発生する空気流を当てることができ、低速走行時においても光源ユニットを冷却することができる。
また、上記発明において、リアフェンダの開口は、下方に開放して形成され、光源ユニットは、外部に露出される下部にフィンが形成されているので、フィンに走行風や後輪の回転に伴って発生する空気流を当てて、光源ユニットをより一層冷却することができる。
また、上記発明において、灯火装置は、レーザー光源を発光させるための駆動部を備え、レーザー光源と駆動部とが光源ユニットとして一体とされているので、部品数を削減することができ、コストを抑えることができる。
<第1実施形態>
図1は、本発明に係る第1実施形態の灯火装置10を備える自動二輪車20の左側面図である。
自動二輪車20は、車体フレーム21、前輪22、後輪23及びシート24を備えるマルチパーパス型の鞍乗り型車両である。
車体フレーム21は、ヘッドパイプ31、左右一対のメインフレーム32、左右一対のピボットフレーム33、左右一対のシートフレーム34、左右一対のサブフレーム36及び左右一対のダウンフレーム37を備える。
ピボット軸27には、揺動可能にスイングアーム28が取付けられ、スイングアーム28の後端部に車軸23aを介して後輪23が支持されている。
エンジン45は、クランクケース55と、クランクケース55の前部から前方斜め上方に延びるシリンダ部56とを備える。シリンダ部56の前方斜め上方には、エンジン45を水冷するためのラジエータ57が配置されている。シリンダ部56の上部には、エアクリーナ58等を含む吸気装置59が接続されている。
車体フレーム21は、車体カバー61で覆われている。
車体カバー61は、フロントカウル62、ウインドスクリーン63、サイドカバー64及びリアカバー66を備える。
前輪22は、上方からフロントフェンダ74で覆われる。後輪23は、上方からリアフェンダ76で覆われる。リアフェンダ76の後端部にはテールライト77が取付けられている。
光源ユニット11は、左右のシートフレーム34の内側方に配置され、レーザー素子17とドライバーユニット18とからなる。
レーザー素子17は、ヘッドライト71、詳しくは、ヘッドライト71に備えるハイビーム用光源を補助するために追加されたハイビーム発光用の補助光源である。ドライバーユニット18は、レーザー素子17からレーザー光を発光させるためのものであり、レーザー素子17を冷却するヒートシンク18Aを備え、ヒートシンク18Aにレーザー素子17が取付けられる。ヒートシンク18Aには、走行風による冷却を促す複数の冷却フィン18c(図4(A)参照)が設けられている。
上記したように、光源ユニット11をシート24とスイングアーム28との間に配置することで、シート24の下方の既存車体スペースを有効利用することができる。また、光源ユニット11をピボットフレーム33寄りに近づけて配置することで、比較的重量の大きい光源ユニット11を車体重心に近づけることができ、車体重心側へのマスの集中化を図ることができる。この結果、車両の旋回性等の走行性能を向上させることができる。
前部発光部12は、照射されるレーザー光を屈折させるレンズ、又は照射されるレーザー光を反射させるリフレクタの少なくとも一方を備えていても良い。上記したレンズ及びリフレクタは、照射されるレーザー光を車両前方の所定範囲に配光する。上記のレンズ及びリフレクタについては、他の実施形態の発光部において備えていても良い。
導光部材14は、光ファイバーからなり、光源ユニット11からレーザー光を前部発光部12に導くのもであり、車体内の配索位置の形状に応じて自在に屈曲させることが可能である。
上記した灯火装置10は、ヘッドライト71のハイビーム用光源を補助するヘッドライト装置、即ち補助ヘッドライトを構成する。なお、ヘッドライト71のヘッドライト用光源86は、ロービーム用光源のみを構成するものであっても良い。この場合は、灯火装置10は、ヘッドライト71のハイビーム用光源の機能を有するヘッドライト装置となる。
自動二輪車には、フロントフォーク26、ヘッドパイプ31、メインフレーム32等が前方及び側方からフロントカウルやサイドカバーで覆われていないネイキッド型が存在する。このネイキッド型の場合にも、上記の光源ユニット11は、例えば、車両側面視において、シート24とスイングアーム28との間に配置される。
レーザー素子17は、レーザー光を発する。導光部材14は、レーザー素子17から所望の位置まで導光する。前部発光部12は、導光部材14の先端に設けられて導光部材14からのレーザー光を車両周囲に照射する。ドライバーユニット18は、レーザー素子17を発光させるためのものである。
レーザー素子17とドライバーユニット18とは、光源ユニット11として一体とされ、光源ユニット11は、側面視にて、後輪23を上下揺動可能に支持する揺動部材としてのスイングアーム28と、乗員が座るシート24との間に配置される。
この構成によれば、光源ユニット11を配置するために、既存の車体スペースを有効利用することができ、灯火装置10を車体に容易に配置することができる。
カメラ装置91は、レンズ、撮像素子、画像処理部、記録部、ズーム機構(望遠を含む)を備え、可視光を検出する。夜間走行時には、カメラ装置91によって撮影された車両前方の歩行者、先行車、対向車を画像処理部による画像認識処理により認識することで、灯火装置10及びヘッドライト71のハイビームとロービームとを自動で切り換えることが可能である。これによって、ハイビームの使用による夜間の遠方視認性を向上させるとともにビーム切り換え負担を軽減し、また、ロービームに切り換えることにより眩惑を防止することができる。
また、前部発光部12とカメラ装置91との前後方向の距離L1を所定距離以上に確保することができ、前部発光部12に発生する熱のカメラ装置91への影響(熱の干渉)を抑制することができる。
図2及び図3(図1も参照)に示すように、光源ユニット11は、左右のシートフレーム34,34の車幅方向内側に左右一対設けられる。左右一対の導光部材14,14は、左右一対のレーザー素子17,17から左右のシートフレーム34,34及び左右のメインフレーム32,32のそれぞれの内側面に沿って前側に延び、ヘッドパイプ31の後方で上方に屈曲する。そして、導光部材14,14は、フロントフォーク26のトップブリッジ46(図1参照)からバーハンドル51に沿って車幅方向外側に延び、バックミラー52の根元から上方に屈曲して、バックミラー本体52a,52aに設けられた前部発光部12,12に接続される。
上記実施形態では、光源ユニット11を左右一対設けたが、この変形例として、想像線で示した単一の光源ユニット88を、左右のシートフレーム34,34間の車幅方向中央部に配置しても良い。
また、前部発光部12,12を、ウインドスクリーン63の根元部に配置しても良い。
また、光源ユニット11は、左右一対設けられるので、灯火装置10の光量及び照射範囲を確保しやすくすることができる。
カメラ装置91は、フロントカウル62において、ヘッドライト71の上方で且つウインドスクリーン63の下方に配置され、また、左右一対のフロントウインカ93,93と同じ高さに配置されている。このように、カメラ装置91を車体の比較的高い位置に設けることで、車両前方をより遠くまで撮影することができ、歩行者、先行車、対向車をより認識しやすくすることができる。
図4(A)に示すように、リアフェンダ76は、後輪23(図1参照)に面する部分に左右一対の開口76a,76aが形成され、左右の開口76a,76aからそれぞれ光源ユニット11の少なくとも一部が外部に露出している。
光源ユニット11のヒートシンク18Aの底面には、前後方向に延びる複数の冷却フィン18cが設けられている。
このように、光源ユニット11をリアフェンダ76の開口76aから外部に露出させることで、冷却フィン18cに、走行風や、後輪23の回転により発生する空気流が当たるようにして、光源ユニット11のヒートシンク18Aを介してレーザー素子17及びドライバーユニット18の冷却を促すことができる。
また、図1及び図4(A)に示したように、リアカバーは、リアフェンダ76であり、光源ユニット11は、リアフェンダ76に取付けられるので、既存の部品を利用して光源ユニット11を支持することができ、特別に光源ユニット11の支持部材を設ける必要がなく、コストを抑えることができる。
光源ユニット88は、レーザー素子91とドライバーユニット92とからなる。ドライバーユニット92は、レーザー素子91を冷却するヒートシンク92Aを備え、ヒートシンク92Aにレーザー素子91が取付けられる。ヒートシンク92Aには、前後方向に延びる複数の冷却フィン92cが設けられ、開口76b及び冷却フィン92cによって、図4(A)に示したのと同じ効果を得ることができる。
また、リアフェンダ76に開口76a,76bが設けられ、開口76a,76bから光源ユニット11,88が外部に露出するので、開口76a,76bを通じて光源ユニット11,88に走行風や後輪23の回転に伴って発生する空気流を当てることができ、自動二輪車20(図1参照)の低速走行時においても光源ユニット11,88を冷却することができる。
また、リアフェンダ76の開口76a,76bは、下方に開放して形成され、光源ユニット11,88は、外部に露出される下部にフィンとしての冷却フィン18c,92cが形成されているので、冷却フィン18c,92cに走行風や後輪23の回転に伴って発生する空気流を当てて、光源ユニット11,88をより一層冷却することができる。
また、図1及び図3に示したように、灯火装置10は、レーザー素子17を発光させるためのドライバーユニット(駆動部)18を備え、レーザー素子17とドライバーユニット18とが光源ユニット11として一体とされている。この構成によれば、レーザー素子17とドライバーユニット18とを別体にした場合に比べてそれぞれを車体へ取付けるための部品や締結部材等を減らすことができ、部品数を削減することができて、コストを抑えることができる。
図5は、本発明に係る第2実施形態の灯火装置120を備える自動二輪車130の左側面図である。
自動二輪車130は、車体フレーム131、前輪132、後輪133及びシート134を備えるスクーター型の鞍乗り型車両である。
車体フレーム131は、前端部を構成するヘッドパイプ141と、ヘッドパイプ141から下方斜め後方に延びるダウンフレーム142と、ダウンフレーム142の下部に接続されて後方斜め上方に延びる左右一対のリアフレーム143とを備える。
ダウンフレーム142は、ヘッドパイプ141の上部から下方斜め後方に延びる左右一対のアッパーダウンフレーム145と、ヘッドパイプ141の下部からアッパーダウンフレーム145の下方を下方斜め後方に延びる左右一対のロアダウンフレーム146とを備える。
リアフレーム143は、その前端がロアダウンフレーム146に接続されるとともに中間部がアッパーダウンフレーム145の下端に接続されている。
ロアダウンフレーム146は、リアフレーム143との接続部の下方から後方に延び、更に上方斜め後方に屈曲してリアフレーム143の後部に接続されている。
フロントフォーク151の下端部には、車軸132aを介して前輪132が支持されている。
ロアダウンフレーム146の下部には、リンク部材156が前後揺動可能に取付けられ、リンク部材156の下端部にアーム部材157を介してパワーユニット161が連結されている。アーム部材157にはピボット軸162が設けられ、ピボット軸162にパワーユニット161が揺動可能に支持されている。
エンジン164は、前後方向に延びるシリンダ部166を備え、シリンダ部166の上部に吸気装置167が接続されている。無段変速機165の上部には、吸気装置167を構成するエアクリーナ168が取付けられている。無段変速機165の後端部と車体フレーム131の後端部とには緩衝器であるリアクッションユニット169が渡されている。
左右のダウンフレーム142の間には、燃料タンク171が前上がりの状態で配置されている。また、燃料タンク171の前方には、車体フレーム131に支持されたラジエータ172が配置されている。
車体カバー180は、フロントカバー181、左右一対のレッグシールド182、センターカバー183、左右一対のボディカバー184、左右一対のフロアステップ186及び左右一対のアンダーカバー187を備える。
フロントカバー181は、フロントフォーク151の前方を覆う。レッグシールド182は、フロントカバー181の両側部に接続されて運転者の脚部を前方から覆う。センターカバー183は、左右のレッグシールド182の間に配置されてフロントフォーク151の後方を覆う。ボディカバー184は、センターカバー183の後端から後方に延びて車体側方を覆う。フロアステップ186は、レッグシールド182の下端から後方に延びて運転者の足が載せられる。アンダーカバー187は、フロアステップ186の下方を覆う。
フロントカバー181は、その内部にヘッドライト191が配置され、フロントカバー181の上部にはウインドスクリーン192が取付けられている。また、フロントカバー181には、ウインドスクリーン192の後方にメータユニット193が設けられている。
前輪132は、上方からフロントフェンダ194に覆われる。後輪133は、上方からリアフェンダ195に覆われる。リアフェンダ195の上方にはリアコンビネーションライト197が配置されている。
光源ユニット11は、左右のリアフレーム143の内側方に配置されている。
ヘッドライト191は、ヘッドライト用光源198を備え、ヘッドライト用光源198は、ロービームを発するロービーム用光源199と、ハイビームを発するハイビーム用光源として機能するライト内前部発光部122Aとから構成される。
光源ユニット11は、左右のリアフレーム143又はリアフェンダ195に取付けられ、光源ユニット11が、車両側面視では、シート134とパワーユニット161との間に配置されている。なお、光源ユニット11は、車両側面視で、後輪133の上方に配置されていても良い。
光源ユニット11は、ヒートシンク18Aで冷却可能であるが、光源ユニット11の周辺に配置されたシリンダ部166又はラジエータ172から延びる冷却水配管を光源ユニット11に接続しても良い。これにより、ラジエータ172で冷却された冷却水によって光源ユニット11を冷却することが可能になる。
上記した灯火装置120は、ヘッドライト191のライト内前部発光部122Aを前部上部発光部122Bによって補助するヘッドライト装置、即ち補助ヘッドライトを構成する。
導光部材124は、ライト内前部発光部122Aに接続されるライト第1導光部材124Aと、ライト第1導光部材124Aの途中から分岐して前部上部発光部122Bに接続される上部第1導光部材124Bとからなる。
ヘッドライト191の下方のフロントカバー181には、左右一対のカメラ装置91が設けられている。
図6及び図7(図5も参照)に示すように、光源ユニット11は、左右のリアフレーム143,143の車幅方向内側に左右一対設けられる。
ライト第1導光部材124A,124Aは、レーザー素子17,17からリアフレーム143,143及びダウンフレーム142(詳しくは、アッパーダウンフレーム145,145)のそれぞれの内側面に沿って前側に延び、ヘッドパイプ141の側方を通ってフロントカバー181内に延び、ヘッドライト191内のライト内前部発光部122Aに接続される。
前部上部発光部122B,122Bは、車両の正面視では、車両の高い位置に配置されるため、前部上部発光部122B,122Bから車両前方に照射されるレーザー光を遮るものがなく、バックミラー154は、前部上部発光部122Bの設置位置として好適である。
上記実施形態では、光源ユニット11を左右一対設けたが、この変形例として、想像線で示した単一の光源ユニット88を、左右のリアフレーム143,143間の車幅方向中央部に配置しても良い。
なお、左右のカメラ装置91,91を、フロントカバー181において、ヘッドライト191,191の上方に配置しても良い。
図8は、本発明に係る第3実施形態の灯火装置210を備える自動二輪車220の左側面図である。
自動二輪車220は、車体フレーム221、前輪222、後輪223及びシート224を備えるスーパースポーツ型の鞍乗り型車両である。
車体フレーム221は、ヘッドパイプ231、左右一対のメインフレーム232、左右一対のピボットフレーム233、左右一対のシートフレーム234を備える。
ヘッドパイプ231は、車体フレーム221の前端部を構成し、前輪222を支持するフロントフォーク226を操舵可能に支持している。メインフレーム232は、ヘッドパイプ231から後方斜め下方に延び、エンジン245を支持している。メインフレーム232の上部には、燃料タンク241が支持されている。ピボットフレーム233は、メインフレーム232の後端部から下方に延び、車幅方向に延びるピボット軸227を支持している。また、ピボットフレーム233は、メインフレーム232と協働してエンジン245を支持している。シートフレーム234は、メインフレーム232の後端部及びピボットフレーム233の上端部から後方斜め上方に延びて、シート224を支持している。
ピボット軸227には、揺動可能にスイングアーム228が取付けられ、スイングアーム228の後端部に車軸223aを介して後輪223が支持されている。
エンジン245は、クランクケース255と、クランクケース255の前部から前方斜め上方に延びるシリンダ部256とを備える。シリンダ部256の前方には、エンジン245を水冷するためのラジエータ257が配置されている。シリンダ部256の後部には、エアクリーナ等を含む吸気装置259が接続されている。
車体フレーム211は、車体カバー261で覆われている。
アッパーカウル262aの内側にはヘッドライト271が配置されている。アッパーカウル262aの上部には、ウインドスクリーン263と、左右一対のバックミラー252とが取付けられている。アッパーカウル262aの上部であってウインドスクリーン263の後方にはメータユニット272が配置されている。
前輪222は、上方からフロントフェンダ274で覆われる。後輪223は、上方からリアフェンダ276で覆われる。リアフェンダ76の上方にはテールライト277が配置されている。
光源ユニット11は、左右のシートフレーム234の内側方に配置されている。
また、光源ユニット11は、左右のシートフレーム234又はリアフェンダ276に取付けられ、光源ユニット11が、車両側面視では、シート224とスイングアーム228との間に配置されている。また、光源ユニット11は、バッテリ254の後方に配置されている。
ヘッドライト271は、ロービーム用光源及びハイビーム用光源からなるヘッドライト用光源271aを備える。
導光部材214は、光ファイバーからなり、光源ユニット11からレーザー光を前部上部発光部212Bに導くものであり、車体内の配索位置の形状に応じて自在に屈曲させることが可能である。
上記した灯火装置210は、ヘッドライト271のハイビーム用光源を補助するヘッドライト装置、即ち補助ヘッドライトを構成する。なお、ヘッドライト271のヘッドライト用光源271aは、ロービーム用光源のみを構成するものであっても良い。この場合は、灯火装置210は、ヘッドライト271のハイビーム用光源の機能を有するヘッドライト装置となる。
左右のバックミラー252の前面には、それぞれカメラ装置91が設けられている。
前部上部発光部212Bとカメラ装置91との前後方向の距離をL3とする。
図9及び図10(図8も参照)に示すように、光源ユニット11は、左右のシートフレーム234,234の車幅方向内側に左右一対設けられる。
左右の導光部材214,214は、左右のレーザー素子17,17から左右のシートフレーム234,234及び左右のメインフレーム232,232のそれぞれの内縁に沿って前側に延び、アッパーカウル262aからバックミラー252の根元部252cの前部上部発光部212B,212Bに接続される。
前部上部発光部212B,212Bは、車両の正面視では、車両の高い位置に配置されるため、前部上部発光部212B,212Bから車両前方に照射されるレーザー光を遮るものがなく、バックミラー252は、前部上部発光部212Bの設置位置として好適である。
また、前部上部発光部212Bとカメラ装置91との車幅方向の距離をL5とする。図9及び図10に示したように、前後方向において、前部上部発光部212Bとカメラ装置91との距離L3は、所定距離よりも短い。しかし、車幅方向において、前部上部発光部212Bとカメラ装置91との距離L5は、所定距離以上である。これにより、前部上部発光部212Bに発生する熱のカメラ装置91への影響を抑制することができる。
上記実施形態では、光源ユニット11を左右一対設けたが、この変形例として、想像線で示した単一の光源ユニット88を、左右のシートフレーム234,234間の車幅方向中央部に配置しても良い。
図11は、本発明に係る第4実施形態の灯火装置300を備える自動二輪車310の左側面図である。
自動二輪車310は、車体フレーム221、前輪222、後輪223及びシート224を備えるスーパースポーツ型の鞍乗り型車両である。
自動二輪車310は、灯火装置300を備える。
灯火装置300は、光源ユニット11A、導光部材304及びヘッドライト311を備えるヘッドライト装置である。
光源ユニット11Aは、左右のシートフレーム234の内側方に配置されている。
ヘッドライト311は、その光源として、レーザー光のロービームを発するロービーム用光源となるライト内第1発光部302Aと、レーザー光のハイビームを発するハイビーム用光源となるライト内第2発光部302Bとを備える。
導光部材304は、光ファイバーからなり、光源ユニット11Aからレーザー光をライト内第1発光部302A及びライト内第2発光部302Bに導くものであり、車体内の配索位置の形状に応じて自在に屈曲させることが可能である。
左右のバックミラー252の前面には、それぞれカメラ装置91が設けられている。
ライト内第1発光部302Aとカメラ装置91との前後方向の距離をL7、ライト内第2発光部302Bとカメラ装置91との前後方向の距離をL8とする。
図12(図11も参照)に示すように、光源ユニット11Aは、車幅方向一側(左側)に配置された光源ユニット11Lと、車幅方向他側(右側)に配置された光源ユニット11Rとからなる。光源ユニット11L,11Rは、左右のシートフレーム234,234の車幅方向内側に設けられる。光源ユニット11Lは、レーザー素子17Lとドライバーユニット18Lとからなり、ロービーム用光源となるレーザー光を発する。光源ユニット11Rは、レーザー素子17Rとドライバーユニット18Rとからなり、ハイビーム用光源となるレーザー光を発する。
導光部材304は、左右のライト内第1発光部302A,302Aに接続されるライト第1導光部材304Aと、左右のライト内第2発光部302B,302Bに接続されるライト第2導光部材304Bとからなる。
ライト第2導光部材304Bは、レーザー素子17R側に設けられる第1主導光部材304Fと、第1主導光部材304Fから左右に分岐する第1副導光部材304G,304Hとからなる。
上記実施形態では、光源ユニット11L,11Rを左右一対設けたが、この変形例として、想像線で示した単一の光源ユニット88を、左右のシートフレーム234,234間の車幅方向中央部に配置しても良い。
例えば、レーザー素子とドライバーユニットとを、光源ユニットとして一体にしたが、これに限らず、レーザー素子とドライバーユニットとを別体にして別々の場所に配置しても良い。
また、上記の第1〜第4実施形態において、光源ユニットを、車両側面視にて、後輪を上下動可能に支持する揺動部材と、乗員が座るシートとの間に配置したが、これに限らず、光源ユニットを、車両側面視にて、前輪の上方に配置したり、フロントフォーク及びバーハンドルよりも前方に配置したりしても良い。この場合、光源ユニットが車両側面視でフロントフォーク及びバーハンドルに重なるようにしても良い。この場合には、また、光源ユニットを、フロントフォークを覆うカバー部材、バーハンドル又はヘッドパイプに直接に又はステー等を介して間接的に取付けても良い。
また、本発明は、自動二輪車に適用する場合に限らず、自動二輪車以外も含む鞍乗り型車両に適用可能である。なお、鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含む。
11,11L,11R,88 光源ユニット
12 前部発光部(発光部)
14,124,214,304 導光部材(導光部)
17,17L,17R,91 レーザー素子(レーザー光源)
18,18L,18R,92 ドライバーユニット(駆動部)
18c,92c 冷却フィン(フィン)
20,130,220,310 自動二輪車(鞍乗り型車両)
23 後輪
24,134,224 シート
28,228 スイングアーム(揺動部材)
34 シートフレーム(車体フレーム)
76,195,276 リアフェンダ(車体カバー)
76a,76b 開口
122A ライト内前部発光部(発光部)
122B 前部上部発光部(発光部)
143 リアフレーム(車体フレーム)
161 パワーユニット(揺動部材)
212A ライト内前部発光部(発光部)
212B 前部上部発光部(発光部)
234 シートフレーム(車体フレーム)
254 バッテリ
リアフェンダ(車体カバー)
302A ライト内第1発光部(発光部)
302B ライト内第2発光部(発光部)
また、上記発明において、前記灯火装置(10,120,210,300)は、前記レーザー光源(17,17L,17R,91)を発光させるための駆動部(18,18L,18R,92)を更に備え、前記レーザー光源(17,17L,17R,91)又は前記レーザー光源(17,17L,17R,91)と前記駆動部(18,18L,18R,92)とからなる前記光源ユニット(11,11L,11R,88)は、車体フレーム(34,143,234)の内側に配置されるようにしても良い。
また、上記発明において、前記灯火装置(10,120,210,300)は、前記レーザー光源(17,17L,17R,91)を発光させるための駆動部(18,18L,18R,92)を更に備え、前記レーザー光源(17,17L,17R,91)又は前記レーザー光源(17,17L,17R,91)と前記駆動部(18,18L,18R,92)とからなる前記光源ユニット(11,11L,11R,88)の一部は、外部に露出していても良い。
また、上記発明において、前記灯火装置(10,120,210,300)は、前記レーザー光源(17,17L,17R,91)を発光させるための駆動部(18,18L,18R,92)を更に備え、前記シート(224)の下方にバッテリ(254)が配置され、前記レーザー光源(17,17L,17R,91)又は前記レーザー光源(17,17L,17R,91)と前記駆動部(18,18L,18R,92)とからなる前記光源ユニット(11)は、前記バッテリ(254)の後方に配置されるようにしても良い。
また、上記発明において、前記灯火装置(10,120,210,300)は、前記レーザー光源(17,17L,17R,91)を発光させるための駆動部(18,18L,18R,92)を更に備え、前記リアカバーは、リアフェンダ(76,195,276)であり、前記レーザー光源(17,17L,17R,91)又は前記レーザー光源(17,17L,17R,91)と前記駆動部(18,18L,18R,92)とからなる前記光源ユニット(11,11L,11R,88)は、前記リアフェンダ(76,195,276)に取付けられるようにしても良い。
また、上記発明において、前記灯火装置(10,120,210,300)は、前記レーザー光源(17,17L,17R,91)を発光させるための駆動部(18,18L,18R,92)を更に備え、前記リアフェンダ(76,195,276)の開口(76a,76b)は、下方に開放して形成され、前記レーザー光源(17,17L,17R,91)又は前記レーザー光源(17,17L,17R,91)と前記駆動部(18,18L,18R,92)とからなる前記光源ユニット(11,11L,11R,88)は、外部に露出される下部にフィン(18c,92c)が形成されていても良い。
また、上記発明において、前記灯火装置(10,120,210,300)は、前記レーザー光源(17,17L,17R,91)と前記駆動部(18,18L,18R,92)とが前記光源ユニット(11,11L,11R,88)として一体とされていても良い。
Claims (10)
- 光を発するレーザー光源(17,17L,17R,91)と、前記レーザー光源(17,17L,17R,91)から所望の位置まで導光する導光部(14,124,214,304)と、前記導光部(14,124,214,304)の先端に設けられて前記導光部(14,124,214,304)からの光を車両周囲に照射する発光部(12,122A,122B,212A,212B,302A,302B)とを備える灯火装置(10,120,210,300)が搭載された鞍乗り型車両の灯火装置配置構造において、
前記光源ユニット(11,11L,11R,88)は、側面視にて、後輪(23)を上下揺動可能に支持する揺動部材(28,161,228)と、乗員が座るシート(24,134,224)との間に配置されることを特徴とする鞍乗り型車両の灯火装置配置構造。 - 前記光源ユニット(11,11L,11R,88)の少なくとも一部は、車体の後部に設けられたリアカバー(76,195,276)に覆われることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の灯火装置配置構造。
- 前記光源ユニット(11,11L,11R,88)は、車体フレーム(34,143,234)の内側に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両の灯火装置配置構造。
- 前記光源ユニット(11,11L,11R,88)の一部は、外部に露出していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の灯火装置配置構造。
- 前記光源ユニット(11,11L,11R)は、左右一対設けられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の灯火装置配置構造。
- 前記シート(224)の下方にバッテリ(254)が配置され、前記光源ユニット(11)は、前記バッテリ(254)の後方に配置されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の灯火装置配置構造。
- 前記リアカバーは、リアフェンダ(76,195,276)であり、前記光源ユニット(11,11L,11R,88)は、前記リアフェンダ(76,195,276)に取付けられることを特徴とする請求項2乃至6のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の灯火装置配置構造。
- 前記リアフェンダ(76,195,276)に開口(76a,76b)が設けられ、前記開口(76a,76b)から前記光源ユニット(11,11L,11R,88)が外部に露出することを特徴とする請求項7に記載の鞍乗り型車両の灯火装置配置構造。
- 前記リアフェンダ(76,195,276)の開口(76a,76b)は、下方に開放して形成され、前記光源ユニット(11,11L,11R,88)は、外部に露出される下部にフィン(18c,92c)が形成されていることを特徴とする請求項8に記載の鞍乗り型車両の灯火装置配置構造。
- 前記灯火装置(10,120,210,300)は、前記レーザー光源(17,17L,17R,91)を発光させるための駆動部(18,18L,18R,92)を備え、前記レーザー光源(17,17L,17R,91)と前記駆動部(18,18L,18R,92)とが光源ユニット(11,11L,11R,88)として一体とされていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の灯火装置配置構造。
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