JP2015135627A - ボルテージレギュレータおよび半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】入力端子が出力トランジスタのゲートに接続され、出力端子がクランプ回路の入力に接続されたレベルシフト回路を備え、クランプ回路はレベルシフト回路の出力電圧によって制御される構成とした。
【選択図】図1
Description
従来のボルテージレギュレータは、誤差増幅回路104と、基準電圧回路103と、NMOSトランジスタ602と、抵抗105、106と、ダイオード601と、グラウンド端子100と、出力端子102と、電源端子101を備えている。
電源電圧が入力される電源端子と、基準電圧を出力する基準電圧回路と、出力トランジスタと、出力トランジスタが出力する出力電圧を分圧した分圧電圧と基準電圧の差を増幅して出力し、出力トランジスタのゲートを制御する誤差増幅回路と、出力トランジスタのゲートと電源端子の間に設けられたクランプ回路と、入力端子が出力トランジスタのゲートに接続され、出力端子がクランプ回路の入力端子に接続されたレベルシフト回路と、を備えたボルテージレギュレータ。
<第一の実施形態>
図1は、第一の実施形態のボルテージレギュレータの回路図である。
抵抗105と抵抗106は、直列に出力端子102とグラウンド端子100の間に接続される。誤差増幅回路104は、反転入力端子が基準電圧回路103の正極に接続され、非反転入力端子が抵抗106と105の接続点に接続される。出力トランジスタ110は、ゲートが誤差増幅回路104の出力端子に接続され、ソースが電源端子101に接続され、ドレインが出力端子102に接続される。PMOSトランジスタ112は、ゲートが誤差増幅回路104の出力端子に接続され、ソースがPMOSトランジスタ113のゲートに接続され、ドレインはグラウンド端子100に接続される。PMOSトランジスタ113は、ドレインが誤差増幅回路104の出力端子に接続され、ソースが電源端子101に接続される。定電流回路111は、一方の端子は電源端子101に接続され、もう一方の端子はPMOSトランジスタ113のゲートに接続される。
電源端子101に電源電圧VDDが入力されると、ボルテージレギュレータは、出力端子102から出力電圧Voutを出力する。抵抗106と105は、出力電圧Voutを分圧し、分圧電圧Vfbを出力する。基準電圧回路103は、基準電圧Vrefを出力する。誤差増幅回路104は、基準電圧Vrefと分圧電圧Vfbが等しくなるように、すなわち出力電圧Voutが一定になるよう出力トランジスタ110のゲート電圧を制御する。
VDD−VDRVG_H>|Vth|・・・(1)
と表される。また、電圧VDRVG_Hは、
VDRVG_H=VDRVG+VLS・・・(2)
と表される。式(1)、(2)より、
VDRVG<VDD−|Vth|−VLS・・・(3)
となる。以上から、PMOSトランジスタ113は、電圧VDRVGが電源電圧VDDから降下していきVDD−|Vth|−VLSより小さくなったところで電流を流し始め、クランプ動作を開始する。PMOSトランジスタ113がクランプ動作を開始する電圧VDRVGをクランプレベルと称する。クランプレベルを出力トランジスタ110のゲート耐圧付近の電圧にすることで、出力トランジスタ110のゲートを破壊することなく、ゲートソース間電圧を大きくすることができるため、ドライバビリティの大きい領域で動作させることが可能となる。このようにしてドライバビリティが大きくなるため、出力電流を大きくしても出力電圧Voutのドロップアウト電圧を小さくすることができる。
VDRVG<VDD−2×|Vth|・・・(4)
となる。式(4)から、PMOSトランジスタ113は、電圧VDRVGが電源電圧VDDから降下していきVDD−2×|Vth|より小さくなったところで電流を流し始め、クランプ動作を開始する。クランプレベルを出力トランジスタ110のゲート耐圧付近まで大きくすることで出力トランジスタ110のゲートを破壊することなく、ゲートソース間電圧を大きくすることができるため、ドライバビリティの大きい領域で動作させることが可能となる。このようにしてドライバビリティが大きくなるため、出力電流を大きくしても出力電圧Voutのドロップアウト電圧を小さくすることができる。
図2は、第二の実施形態のボルテージレギュレータの回路図である。図1との違いは、PMOSトランジスタ112のソースとPMOSトランジスタ113のゲートの間にダイオード接続したインピーダンス素子であるPMOSトランジスタ201〜20nをn個接続した点である。他は図1と同様である。
ダイオード接続したPMOSトランジスタの閾値をPMOSトランジスタ112の閾値と同様にVthとすると、VLS=|Vth|+n×|Vth|=(n+1)×|Vth|となり、式(3)は、
VDRVG<VDD−(n+2)×|Vth|・・・(5)
となる。式(5)から、PMOSトランジスタ113は、電圧VDRVGが電源電圧VDDから降下していきVDD−(n+2)×|Vth|より小さくなったところで電流を流し始め、クランプ動作を開始する。
このようにレベルシフト回路121を構成することで、クランプレベルはダイオード接続したPMOSトランジスタの数を変更することによって簡単に調整することができる。
図3は、第二の実施形態のボルテージレギュレータの回路図である。図1との違いは、PMOSトランジスタ112のソースとPMOSトランジスタ113のゲートの間にインピーダンス素子である抵抗301を接続した点である。他は図1と同様である。
抵抗301の抵抗値R1とすると式(3)は、定電流回路111の電流をI1とすると、
VDRVG<VDD−2×|Vth|−I1×R1・・・(6)
となる。式(6)から、PMOSトランジスタ113は、電圧VDRVGが電源電圧VDDから降下していきVDD−|Vth|−I1×R1より小さくなったところで電流を流し始め、クランプ動作を開始する。
このように構成すると、クランプレベルは抵抗301の抵抗値R1を変更することによって簡単に調整することができる。
図4は、第四の実施形態のボルテージレギュレータの回路図である。図1との違いは、PMOSトランジスタ112のソースとPMOSトランジスタ113のゲートの間に、それぞれのソースに定電流回路411〜41nを接続したPMOSトランジスタ401〜40nを設けた点である。他は図1と同様である。
PMOSトランジスタ401〜40nの閾値をPMOSトランジスタ112の閾値と同様にVthとすると、VLS=|Vth|+n×|Vth|=(n+1)×|Vth|となり、式(3)は、
VDRVG<VDD−(n+2)×|Vth|・・・(7)
となる。式(7)から、PMOSトランジスタ113は、電圧VDRVGが電源電圧VDDから降下していきVDD−(n+2)×|Vth|より小さくなったところで電流を流し始め、クランプ動作を開始する。このように構成すると、クランプレベルはPMOSトランジスタ40nの数を変更することによって簡単に調整することができる。
図5は、第五の実施形態のボルテージレギュレータの回路図である。図1との違いは、PMOSトランジスタ112と定電流回路111を削除し、ダイオード接続したn個のPMOSトランジスタ501〜50nを用いた点である。
PMOSトランジスタ501から50nの閾値をPMOSトランジスタ113の閾値と同様にVthとすると、VLS=(n−1)×|Vth|となり、式(3)は、
VDRVG<VDD−n×|Vth|・・・(8)
となる。式(8)から、PMOSトランジスタ113は、電圧VDRVGが電源電圧VDDから降下していきVDD−n×|Vth|より小さくなったところで電流を流し始め、クランプ動作を開始する。このように構成すると、クランプレベルはPMOSトランジスタ501から50nの数を変更することによって簡単に調整することができる。
101 電源端子
102 出力端子
103 基準電圧回路
104 誤差増幅回路
111、401、40n 定電流回路
121 レベルシフト回路
Claims (12)
- 電源電圧が入力される電源端子と、
基準電圧を出力する基準電圧回路と、
出力トランジスタと、
前記出力トランジスタが出力する出力電圧を分圧した分圧電圧と前記基準電圧の差を増幅して出力し、前記出力トランジスタのゲートを制御する誤差増幅回路と、を備えたボルテージレギュレータであって、
前記出力トランジスタのゲートと前記電源端子の間に設けられたクランプ回路と、
入力端子が前記出力トランジスタのゲートに接続され、出力端子が前記クランプ回路の入力端子に接続されたレベルシフト回路と、
を備えることを特徴とするボルテージレギュレータ。 - 前記レベルシフト回路は、
一方の端子が前記電源端子に接続された定電流回路と、
ゲートが前記レベルシフト回路の入力端子に接続され、ソースが前記定電流回路の他方の端子と前記レベルシフト回路の出力端子に接続され、ドレインが接地端子に接続された第一のトランジスタと、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のボルテージレギュレータ。 - 前記レベルシフト回路は、さらに
前記定電流回路と前記第一のトランジスタの間にインピーダンス素子を備えることを特徴とする請求項2に記載のボルテージレギュレータ。 - 前記インピーダンス素子は、抵抗またはダイオード接続されたトランジスタで構成されることを特徴とする請求項3に記載のボルテージレギュレータ。
- 前記レベルシフト回路は、
前記出力トランジスタのゲートと前記電源端子の間に直列に接続された、ゲートとドレインが接続されたn個(nは2以上の整数)のトランジスタで構成され、
第一のトランジスタのゲートとドレインが前記レベルシフト回路の入力端子に接続され、
ソースが前記電源端子に接続された第nのトランジスタのゲートとドレインが前記レベルシフト回路の出力端子に接続された、
ことを特徴とする請求項1に記載のボルテージレギュレータ。 - 前記レベルシフト回路は、
一方の端子が前記電源端子に接続された第一の定電流回路と、
ゲートが前記レベルシフト回路の入力端子に接続され、ソースが前記第一の定電流回路の他方の端子に接続され、ドレインが接地端子に接続された第一のトランジスタと、
一方の端子が前記電源端子に接続された第二の定電流回路と、
ゲートが前記第一のトランジスタのソースに接続され、ソースが前記第二の定電流回路の他方の端子に接続された第二のトランジスタと、
一方の端子が前記電源端子に接続された第n(nは2以上の整数)の定電流回路と、
ゲートが第n−1のトランジスタのソースに接続され、ソースが前記第nの定電流回路の他方の端子と前記レベルシフト回路の出力端子に接続された第nのトランジスタと、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のボルテージレギュレータ。 - 演算増幅回路と、
ゲートが前記演算増幅回路の出力に接続された出力トランジスタと、
前記出力トランジスタのゲートに設けられたクランプ回路と、
入力端子が前記出力トランジスタのゲートに接続され、出力端子が前記クランプ回路の入力端子に接続されたレベルシフト回路と、
を備えることを特徴とする半導体装置。 - 前記レベルシフト回路は、
定電流回路と、
ゲートが前記レベルシフト回路の入力端子に接続され、ソースが前記定電流回路と前記レベルシフト回路の出力端子に接続された第一のトランジスタと、
を備えることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置。 - 前記レベルシフト回路は、さらに
前記定電流回路と前記第一のトランジスタの間にインピーダンス素子を備えることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。 - 前記インピーダンス素子は、抵抗またはダイオード接続された第二のトランジスタで構成されることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置。
- 前記レベルシフト回路は、
前記出力トランジスタのゲートと電源端子の間に直列に接続された、ゲートとドレインが接続されたn個(nは2以上の整数)のトランジスタで構成され、
第一のトランジスタのゲートとドレインが前記レベルシフト回路の入力端子に接続され、
ソースが前記電源端子に接続された第nのトランジスタのゲートとドレインが前記レベルシフト回路の出力端子に接続された、
ことを特徴とする請求項7に記載の半導体装置。 - 前記レベルシフト回路は、
一方の端子が電源端子に接続された第一の定電流回路と、
ゲートが前記レベルシフト回路の入力端子に接続され、ソースが前記第一の定電流回路の他方の端子に接続され、ドレインが接地端子に接続された第一のトランジスタと、
一方の端子が前記電源端子に接続された第二の定電流回路と、
ゲートが前記第一のトランジスタのソースに接続され、ソースが前記第二の定電流回路の他方の端子に接続された第二のトランジスタと、
一方の端子が前記電源端子に接続された第n(nは2以上の整数)の定電流回路と、
ゲートが第n−1のトランジスタのソースに接続され、ソースが前記第nの定電流回路の他方の端子と前記レベルシフト回路の出力端子に接続された第nのトランジスタと、
を備えることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置。
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