JP4833651B2 - レギュレータ回路およびそれを搭載した自動車 - Google Patents

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    • G05F1/575Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc using semiconductor devices in series with the load as final control devices characterised by the feedback circuit

Description

本発明は、出力電圧を安定化するレギュレータ回路に関する。
電子回路を安定に動作させるために、その電源電圧を一定の値に安定化させたい場合がある。また、各電子回路が必要とする電源電圧は、必ずしも電子回路が搭載される機器に用意されているとは限らない。例えば、車載機器の5Vマイコンなどは、電源電圧として5Vを必要とするが、自動車のバッテリから供給される電圧は12Vであり、なおかつ不安定である。このような場合に、電子回路が必要とする電源電圧を簡易かつ安定に生成するために、リニアレギュレータ回路(以下、単にレギュレータ回路という)が広く用いられている。
このレギュレータ回路は一般的に、誤差増幅器と出力トランジスタとフィードバック抵抗を備えている。誤差増幅器は、フィードバック抵抗により帰還した出力電圧と所望の基準電圧値とを比較し、2つの電圧が近づくように出力トランジスタの制御端子の電圧を制御する。従って、入力電圧や負荷が変動した場合には、その変動に応じて出力トランジスタの制御端子の電圧を変化させなければならない。
ここで、出力トランジスタとして低消費電流化のために、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)を使用する場合がある。MOSFETを使用した場合、電流許容量を大きくとるためにトランジスタサイズを大きくすると、それに伴ってゲート容量が大きくなり、誤差増幅器によって制御されるゲート電圧の応答が、入力電圧あるいは負荷の変動に対して遅れることになる。この遅れは、出力電圧のオーバーシュートやアンダーシュートを引き起こす。また、負荷変動すなわち出力電流が変動する際にも、オーバーシュートやアンダーシュートが発生する。
このような問題を解決するために、出力トランジスタから負荷に流れる電流をモニタし、その電流に応じて誤差増幅器のバイアス電流を増やすことによりレギュレータの応答速度を速める手法が提案されている。
特開2001−34351号公報
上記文献に記載の技術を用いた場合には、負荷に多くの電流が流れる場合には、誤差増幅器にも大きなバイアス電流が流れ応答速度が高速化される。しかしながら、負荷に流れる電流が急激に減少した時には、それに伴い応答速度が遅くなってしまうため、出力電圧が変動するおそれがある。また、入力電圧の変動に起因する出力電圧の変動を抑制することが困難である。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、安定状態における消費電力を増加を抑えつつ、入力電圧や出力電流が変動した時の出力電圧の変動を抑制可能なレギュレータ回路の提供にある。
本発明のある態様は、入力端子に印加された入力電圧を安定化し、出力端子から出力電圧を出力するレギュレータ回路である。このレギュレータ回路は、入力端子と出力端子の間に設けられた出力トランジスタと、出力電圧に応じた電圧が所定の基準電圧に近づくように、出力トランジスタの制御端子の電圧を調節する誤差増幅器と、入力端子から接地端子に至る経路上に設けられ、一端の電位が固定された変動検出キャパシタと、入力電圧が、変動検出キャパシタの他端の電圧より低くなったときに、出力トランジスタの制御端子の電圧を強制的に低下せしめるアンダーシュート抑制回路と、を備える。
「出力トランジスタの制御端子」とは、MOSFETにおいてはゲート端子をいい、バイポーラトランジスタにおいてはベース端子をいう。入力電圧が急激に低下し、変動検出キャパシタの他端の電圧より低くなると、アンダーシュート抑制回路によって出力トランジスタの制御端子の電圧が強制的に下げられ、出力トランジスタのオンの程度が増大する。この態様によれば、アンダーシュートを抑制することができる。
アンダーシュート抑制回路は、変動検出キャパシタの他端から接地端子に至る経路上に設けられ、その制御端子に入力端子が接続された検出トランジスタを含んでもよい。このアンダーシュート抑制回路は、検出トランジスタに流れる電流を利用して出力トランジスタの制御端子の電圧を強制的に低下せしめてもよい。
検出トランジスタは、ゲートに入力端子が接続され、ソースに変動検出キャパシタの他端が接続されたPチャンネル電界効果トランジスタであってもよい。この場合、入力端子に印加された入力電圧が、変動検出キャパシタの他端の電圧より低くなり、ゲートソース間にしきい値電圧を超える電圧が印加されたときに、検出トランジスタがオンし、電流を生成することができる。
アンダーシュート抑制回路は、検出トランジスタに流れる電流に応じた電流を、出力トランジスタの制御端子から引き抜く電流帰還回路をさらに含んでもよい。電流帰還回路は、検出トランジスタの経路上に設けられた第1トランジスタと、第1トランジスタとカレントミラー回路を構成し、一端が出力トランジスタの制御端子に接続された第2トランジスタと、を含んでもよい。
この場合、入力電圧が変動する期間、検出トランジスタに電流が流れるため、回路が安定状態にあるときの消費電流の増加を抑えつつ、アンダーシュートを抑制することができる。
アンダーシュート抑制回路は、検出トランジスタに流れる電流に応じた電流を、誤差増幅器の入力段に設けられた差動増幅回路の差動電流にフィードバックする電流帰還回路をさらに含んでもよい。電流帰還回路は、検出トランジスタの経路上に設けられた第1トランジスタと、第1トランジスタとカレントミラー回路を構成し、一端が誤差増幅器の入力段に設けられた差動増幅回路の差動対の一方に接続された第2トランジスタと、を含んでもよい。
入力電圧が低下したときに、誤差増幅器の出力電圧(すなわち、出力トランジスタの制御端子の電圧)が低下する方向に、差動電流に対して帰還をかけることにより、好適にアンダーシュートを抑制することができる。
レギュレータ回路は、入力端子から変動検出キャパシタの他端に電流が流れ込むとき、出力トランジスタの制御端子の電圧を強制的に上昇せしめるオーバーシュート抑制回路をさらに備えてもよい。オーバーシュート抑制回路は、入力端子から変動検出キャパシタの他端に流れ込む電流に応じた電流を、出力トランジスタの制御端子に供給してもよい。また、オーバーシュート抑制回路は、入力端子から変動検出キャパシタの他端に至る経路上に設けられた第3トランジスタと、第3トランジスタとカレントミラー回路を構成し、一端が出力トランジスタの制御端子に接続された第4トランジスタと、を含んでもよい。
入力電圧が上昇すると、変動検出キャパシタに過渡的に電流が流れ込む。したがって、この電流を利用して出力トランジスタの制御端子の電圧を上昇させ、オンの程度を低下させることにより、オーバーシュートを抑制することができる。
レギュレータ回路は、定電流源によって生成される定電流にもとづき、入力端子に入力された電源電圧を安定化する前置レギュレータ回路と、前置レギュレータ回路の出力電圧から、基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、さらに備えてもよい。アンダーシュート抑制回路は、検出トランジスタに流れる電流に応じた電流を、定電流に加算してもよい。この場合、入力電圧が低下して、定電流が生成されない状況が発生しても、前置レギュレータ回路は、アンダーシュート抑制回路により生成される電流によって電圧を生成することができる。
レギュレータ回路は、ひとつの半導体基板上に一体集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。レギュレータ回路を1つのLSIとして集積化することにより、回路面積を削減することができる。
本発明の別の態様は、自動車である。この自動車は、バッテリと、バッテリの電圧を安定化して負荷に供給する上述のレギュレータ回路と、を備える。
自動車のバッテリは、電圧変動が大きいため、上述のレギュレータ回路を用いることにより、アンダーシュートやオーバーシュートを抑制し、安定した電圧を負荷に供給することができる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明に係るレギュレータ回路によれば、安定状態における消費電力の増加を抑えつつ、入力電圧の変動にともなうアンダーシュートを抑制することができる。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るレギュレータ回路100aの構成を示す。以降の図において、同一の構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。本実施の形態にかかるレギュレータ回路100aは、入力端子102に印加された入力電圧Vinを安定化し、出力端子104から出力電圧Voutを出力する。このレギュレータ回路100aは、誤差増幅器10、出力トランジスタ12、第1抵抗R1、第2抵抗R2、基準電圧源14、変動検出キャパシタC1、アンダーシュート抑制回路20、オーバーシュート抑制回路30を備える。以下の説明において、電圧信号、電流信号あるいは抵抗、容量などに付された符号は、必要に応じてそれぞれの電圧値、電流値あるいは抵抗値、容量値を表すものとして用いることとする。
誤差増幅器10、出力トランジスタ12、第1抵抗R1、第2抵抗R2は一般的なリニアレギュレータを構成する。出力トランジスタ12は、入力端子102と出力端子104間に設けられており、出力電圧Voutが所望の電圧となるように、オン抵抗が制御され、入力電圧Vinを電圧降下させる。本実施形態において出力トランジスタ12はPチャンネルMOSFETであって、そのソースがレギュレータ回路100aの入力端子102に接続され、ドレインがレギュレータ回路100aの出力端子104に接続される。また、制御端子であるゲートには、誤差増幅器10の出力が接続され、この誤差増幅器10によってゲート電圧Vgが制御される。
誤差増幅器10は、反転入力端子−に基準電圧源14から出力される基準電圧Vrefが入力されている。誤差増幅器10の非反転入力端子+には、出力電圧Voutが第1抵抗R1、第2抵抗R2により抵抗分割され、R2/(R1+R2)倍して帰還入力される。誤差増幅器10は、反転、非反転入力端子の電圧が等しくなるように出力トランジスタ12のゲート電圧Vgを調節する。その結果、出力電圧Voutは、入力電圧Vinの値に関わらず、Vout=(R1+R2)/R2×Vrefが成り立つように安定化される。
変動検出キャパシタC1は、入力端子102から接地端子GNDに至る経路上に設けられ、一端が接地されて、その電位が固定される。アンダーシュート抑制回路20は、入力端子102に印加される入力電圧Vinが、変動検出キャパシタC1の他端の電圧Vxより低くなったときに、出力トランジスタ12のゲート電圧Vgを強制的に低下せしめる。
アンダーシュート抑制回路20は、検出トランジスタ22、電流帰還回路24を含む。検出トランジスタ22は、変動検出キャパシタC1の他端から接地端子GNDに至る経路上に設けられ、そのゲートは、入力端子102と接続される。本実施の形態において、検出トランジスタ22は、PチャンネルMOSFETであり、ソースに変動検出キャパシタC1の他端が接続され、ドレインは電流帰還回路24と接続される。検出トランジスタ22はPNP型のバイポーラトランジスタで構成してもよい。
電流帰還回路24は、検出トランジスタ22に流れる電流Ix1に応じた電流Ix2を、出力トランジスタ12の制御端子であるゲートから引き抜く。電流帰還回路24は、第1トランジスタM1、第2トランジスタM2を含む。第1トランジスタM1、第2トランジスタM2は、いずれもソース接地されたNチャンネルMOSFETである。第1トランジスタM1は、検出トランジスタ22の電流経路上に設けられる。第2トランジスタM2は、第1トランジスタM1とゲート、ソースがそれぞれ共通に接続されてカレントミラー回路を構成する。第2トランジスタM2のドレインは、出力トランジスタ12のゲートに接続される。
第2トランジスタM2に流れる電流Ix2は、検出トランジスタ22に流れる電流Ix1を定数倍した電流であり、この電流Iyが、出力トランジスタ12のゲートから引き抜かれることにより、ゲート電圧Vgが強制的に下げられる。
オーバーシュート抑制回路30は、入力端子102から変動検出キャパシタC1の他端に電流が流れ込むとき、出力トランジスタ12のゲート電圧Vgを強制的に上昇せしめる。オーバーシュート抑制回路30は、入力端子102から変動検出キャパシタC1の他端に流れ込む電流Iy1に応じた電流Iy2を、出力トランジスタ12のゲートに供給する。
本実施の形態において、オーバーシュート抑制回路30は、第3トランジスタM3、第4トランジスタM4、利得調整抵抗R3を含む。第3トランジスタM3および利得調整抵抗R3は、入力端子102から変動検出キャパシタC1の他端に至る経路上に直列に接続される。第3トランジスタM3は、PチャンネルMOSFETであって、ソースが入力端子102に接続され、ドレインが利得調整抵抗R3に接続される。第4トランジスタM4も、PチャンネルMOSFETであって、ソースが入力端子102に接続され、ゲートが第3トランジスタM3のゲートに接続される。第4トランジスタM4は第3トランジスタM3とカレントミラー回路を構成する。第3トランジスタM3および第4トランジスタM4は、入力端子102から変動検出キャパシタC1に流れ込む電流Iy1を定数倍した電流Iy2を、出力トランジスタ12のゲートに供給し、ゲート電圧Vgを強制的に上昇せしめる。
回路が安定状態にある場合には、第3トランジスタM3にはほとんど電流は流れず、そのドレインソース間の電位差はほぼ0Vとなり、さらに、利得調整抵抗R3での電圧降下もほぼ0Vとなる。したがって、変動検出キャパシタC1の一端には、入力電圧Vinがほぼそのまま入力され、Vx≒Vinが成り立っている。また、第3トランジスタM3のドレインソース間電圧および利得調整抵抗R3での電圧降下の和電圧は、第4トランジスタM4のゲートソース間電圧に相当するが、上述のようにいずれの電圧も非常に小さいため、第4トランジスタM4はオフ状態となる。
入力端子102に印加されている入力電圧Vinが上昇すると、変動検出キャパシタC1の高電位側の電圧が入力電圧Vinに伴って上昇する。この結果、変動検出キャパシタC1を充電するために、第3トランジスタM3および利得調整抵抗R3を介して、過渡的に電流Iy1が流れる。
オーバーシュート抑制回路30は、この電流Iy1を増幅し、電流Iy2を出力トランジスタ12の制御端子であるゲートに帰還する。この増幅には、利得が1より低い場合も含まれる。電流Iy1と電流Iy2の比は、第3トランジスタM3、第4トランジスタM4のサイズ比および利得調整抵抗R3によって調節することができる。すなわち電流利得を大きくするには、サイズ比を大きく、あるいは利得調整抵抗R3を大きく設定すればよい。
以上のように構成されたレギュレータ回路100aの動作について図2をもとに説明する。図2は、入力電圧Vinが急激に下降したときのレギュレータ回路100aの動作波形図である。
本実施の形態にかかるレギュレータ回路100aのアンダーシュート抑制機能をより明確にするため、はじめに、アンダーシュート抑制回路20、オーバーシュート抑制回路30を設けないレギュレータ回路100aの動作について説明する。図2に破線で示されるゲート電圧Vg’および出力電圧Vout’がこのときの動作波形を示している。
時刻t0〜t1においては、入力電圧Vinは一定値をとっており、回路は安定状態にあり、出力電圧はVout=(R1+R2)/R2×Vrefとなるように安定化されている。ここで、時刻t1に、入力電圧Vinが急激に下降する場合を考える。
レギュレータ回路100aの出力トランジスタ12のゲートソース間には、ゲート容量Cgが存在するため、ゲート電圧Vg’を変化させるためにはこのゲート容量Cgを充放電する必要がある。ここでゲート電圧Vg’の時間変化率は、ゲート容量Cgと充放電電流Iを用いて、dVg’/dt=I/Cgと表すことができ、ゲート容量に反比例する。従って、出力トランジスタ12のゲート容量Cgが大きいときには、ゲート電圧Vg’の変化は、入力電圧Vinや出力電圧Voutの変動に対して大きく遅れることになる。
出力トランジスタ12のソース電圧である入力電圧Vinが急激に下降するのに対して、ゲート電圧Vg’はそれに追従できないため、出力トランジスタ12のゲートソース間電圧は小さくなる。その結果、ドレイン電圧である出力電圧Vout’は一時的に低下し、アンダーシュートが発生してしまう。
次に、実施の形態にかかるアンダーシュート抑制回路20を備えたレギュレータ回路100aの動作について、図2に実線で示される電圧波形Vg、Voutをもとに説明する。
時刻t0〜t1において回路は安定状態にある。このとき、変動検出キャパシタC1の一端の電圧Vxは、入力電圧Vinにほぼ等しくなっている。
時刻t1に、何らかの要因によって入力電圧Vinが急激に低下する。このとき、変動検出キャパシタC1に蓄えられた電荷の放電経路は存在しないため、変動検出キャパシタC1の一端の電圧Vxは、すぐには低下しない。その結果、入力電圧Vinが、変動検出キャパシタC1の他端の電圧Vxより低くなる。検出トランジスタ22のゲートソース間電圧(Vx−Vin)が、しきい値電圧Vtより大きくなると、検出トランジスタ22がオンし、電流Ix1が流れる。
この電流Ix1は、電流帰還回路24によって増幅され、電流Ix2が生成される。出力トランジスタ12のゲート容量Cgは、この電流Ix2によって放電され、出力トランジスタ12のゲート電圧Vgは、入力電圧Vinに追従するようにして低下する。その結果、出力トランジスタ12のゲートソース間電圧が、非常に小さくなるのを防止することができ、出力電圧Voutのアンダーシュートを抑制することができる。
次に、本実施の形態に係るレギュレータ回路100aのオーバーシュート抑制機能について説明する。図3は、入力電圧Vinが急激に上昇したときのレギュレータ回路100aの動作波形図である。
本実施形態に係るレギュレータ回路100aのオーバーシュートの抑制機能をより理解するため、はじめに、オーバーシュート抑制回路30を使用しない場合の動作について説明する。図3に破線で示されるゲート電圧Vg’および出力電圧Vout’がこのときの電圧波形を示している。
時刻t0〜t1において、入力電圧Vinは一定値をとっており、回路は安定状態にある。このとき、出力電圧はVout=(R1+R2)/R2×Vrefとなるように安定化されている。時刻t1に、入力電圧Vinが急激に上昇する場合を考える。
ゲート電圧Vg’は、ゲート容量によって形成されるCR時定数回路によって応答が遅れ、ソース電圧である入力電圧Vinの急激な上昇に追従できない。したがって、出力トランジスタ12のゲートソース間電圧は一時的に大きくなる。その結果、ドレイン電圧である出力電圧Vout’は一時的に上昇し、オーバーシュートが発生してしまう。
次に、本発明の実施形態にかかるレギュレータ回路100aについて、オーバーシュートを防止するためにオーバーシュート抑制回路30を動作させた場合の動作について図3に、実線で示される電圧波形Vg、Voutをもとに説明する。
時刻t0〜t1において回路は安定状態にあり、時刻t1に入力電圧Vinが上昇する。入力電圧Vinが上昇すると、入力端子102から変動検出キャパシタC1に電流Iy1が流れることになる。電流Iy1は、変動検出キャパシタC1の容量値を用いて、Iy1≒C1×dVin/dtで与えられる。従って、図3において、電流Iy1は、入力電圧Vinを時間微分した波形にほぼ比例し、入力電圧Vinが変化したときに流れる。
電流Iy1は、オーバーシュート抑制回路30によって増幅され、電流Iy2が生成される。この増幅率は先述のように第3トランジスタM3、第4トランジスタM4および利得調整抵抗R3により決定される。オーバーシュート抑制回路30によって増幅された電流Iy2は、出力トランジスタ12のゲートに供給され、出力トランジスタ12のゲート容量Cgは、この電流Iy2によって充電される。これはdVg/dt=I/Cgの関係において、充電電流Iが電流Iy2だけ増加することによってゲート電圧Vgの時間変化率が大きくなることを意味する。その結果、ゲート電圧Vgは、図3に実線で示すように破線で示したVg’よりも素早く立ち上がることになる。
その結果、出力トランジスタ12のゲートソース間電圧は、ソース電圧である入力電圧Vinが変動した場合でも適切な値に調節され、出力電圧Voutは実線で示すようにオーバーシュートが抑制されて、短時間で安定化することができる。
このように、本実施形態にかかるレギュレータ回路100aでは、オーバーシュート抑制回路30によって入力電圧Vinが変動する期間に過渡的に流れる電流Iy1を検出し、その電流を増幅して出力トランジスタ12のゲート端子に供給することによりゲート電圧Vgを強制的に上昇させてオーバーシュートを防止することができる。
また、レギュレータ回路100aのアンダーシュート、オーバーシュート抑制機能によって、通常、出力端子104と接地端子間に設けられるキャパシタ(図示せず)の容量値を小さくすることができる。
さらに、電流Iy1、Iy2は、上述のように入力電圧Vinの時間微分に比例するため、入力電圧Vinが時間的に変動した期間にのみ流れる。従って、本実施形態に係るレギュレータ回路100aは、安定状態にあるときの消費電流を増やすことなく、出力電圧Voutのオーバーシュートを抑制することができる。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2の実施の形態に係るレギュレータ回路100bの構成を示す回路図である。本実施の形態に係るレギュレータ回路100bは、アンダーシュート抑制回路20の作用が第1の実施の形態に係る図1のレギュレータ回路100aと相違する。以下、相違点を中心に説明する。
レギュレータ回路100bのアンダーシュート抑制回路20は、図1のレギュレータ回路100aと同様に、検出トランジスタ22および電流帰還回路24を含み、検出トランジスタ22に流れる電流を利用して出力トランジスタ12のゲート電圧を強制的に低下せしめる。
誤差増幅器10は、差動増幅回路40および増幅出力段42を含む一般的な演算増幅器である。差動増幅回路40は、差動対を構成するトランジスタM10、M11、カレントミラー回路を構成するトランジスタQ1、Q2、テール電流Itailを生成する定電流源CCS1を含む。トランジスタQ1、Q2は、差動対M10、M11に対して定電流負荷として機能する。トランジスタM11のゲートは、誤差増幅器10の反転入力端子であり、トランジスタM10のゲートは、非反転入力端子である。
差動増幅回路40は、反転入力端子、非反転入力端子に入力された電圧を差を増幅した差動電流Idiffを生成する。増幅出力段42は、差動電流Idiffを増幅し、電圧に変換して出力する。誤差増幅器10には、入力段に差動増幅器を備えるいかなる構成の演算増幅器を用いてもよい。
アンダーシュート抑制回路20の電流帰還回路24は、検出トランジスタ22に流れる電流Ix1に応じた電流Ix2を、誤差増幅器10の入力段に設けられた差動増幅回路40の差動電流Idiffにフィードバックする。本実施の形態において、アンダーシュート抑制回路20の第2トランジスタM2のドレインは、差動対を構成するトランジスタM11のドレインに接続される。アンダーシュート抑制回路20により生成される電流Ix2が増加すると、トランジスタM11に流れる電流に加算され、差動電流Idiffが減少する方向に帰還がかかる。
次に、本実施の形態に係るレギュレータ回路100bの動作について、再度、図2を用いて説明する。時刻t1に、何らかの要因によって入力電圧Vinが急激に低下する。このとき、変動検出キャパシタC1に蓄えられた電荷の放電経路は存在しないため、変動検出キャパシタC1の一端の電圧Vxは、すぐには低下しない。その結果、入力電圧Vinが、変動検出キャパシタC1の他端の電圧Vxより低くなる。検出トランジスタ22のゲートソース間電圧(Vx−Vin)が、しきい値電圧Vtより大きくなると、検出トランジスタ22がオンし、電流Ix1が流れる。
電流帰還回路24は、電流Ix1を増幅し、電流Ix2を差動増幅回路40に帰還する。この帰還により、差動電流Idiffは減少する方向にシフトするため、出力トランジスタ12のゲート電圧Vgは、入力電圧Vinに追従して、強制的に下げられる。その結果、出力トランジスタ12のゲートソース間電圧が、非常に小さくなるのを防止することができ、出力電圧Voutのアンダーシュートを抑制することができる。
本実施の形態に係るレギュレータ回路100bによると、第1の実施の形態に係るレギュレータ回路100aと同様に、安定状態にあるときの消費電流を増やすことなく、出力電圧Voutのアンダーシュートを抑制することができる。
(第3の実施の形態)
図5は、第3の実施の形態に係るレギュレータ回路100cの構成を示す回路図である。このレギュレータ回路100cは、第1の実施の形態に係る図1のレギュレータ回路100aの変形例である。このレギュレータ回路100cは、基準電圧源14に電圧を供給する前置レギュレータ回路50を備える点を特徴とする。
前置レギュレータ回路50は、定電流源CCS2、トランジスタM12、M13、Q3、ダイオード54を含む。定電流源CCS2は、所定の定電流Ic2を生成する。前置レギュレータ回路50は、この定電流Ic2にもとづき、入力端子102に入力された入力電圧Vinを安定化し、基準電圧源14に供給する。たとえば、入力電圧Vinが12〜13V程度である場合、前置レギュレータ回路50の出力電圧Vpreは、3〜7V程度に設定する。
トランジスタM12は、PチャンネルMOSFETであって、定電流源CCS2により生成される定電流Ic2の経路上に設けられ、ソースが入力端子102に、ゲートおよびドレインが、定電流源CCS2に接続される。トランジスタM13は、PチャンネルMOSFETであって、トランジスタM12とカレントミラー回路を構成する。ダイオード54は、アノードが接地され、カソードがトランジスタM13のドレインと接続される。トランジスタQ3は、NPN型バイポーラトランジスタであって、コレクタが入力端子102に接続され、ベースがトランジスタM13のドレインに接続される。前置レギュレータ回路50は、トランジスタQ3のエミッタ電圧を、出力電圧Vpreとして出力する。トランジスタQ3のベース電流(電圧)は、定電流源CCS2により生成される定電流Ic2によって制御され、その結果、出力電圧Vpreが制御される。
基準電圧源14は、たとえばバンドギャップリファレンス回路であって、前置レギュレータ回路50の出力電圧Vpreから、基準電圧Vrefを生成する。
アンダーシュート抑制回路20は、検出トランジスタ22に流れる電流Ix1に応じた電流Ix2’を生成する。電流Ix2’は、図1のアンダーシュート抑制回路20において、第1トランジスタM1、第2トランジスタM2と並列に、ゲートが共通に接続されたトランジスタを設けることにより生成することができる。アンダーシュート抑制回路20は、電流Ix2’を、定電流源CCS2により生成される定電流Ic2に加算する。
本実施の形態に係るレギュレータ回路100cの動作について説明する。
通常、入力電圧Vin、すなわち電源電圧Vddが、定電流源CCS2が有効に動作しない領域まで低下すると、定電流Ic2が生成されず、前置レギュレータ回路50の出力電圧Vpreが低下する。前置レギュレータ回路50の出力電圧Vpreが低下しすぎると、基準電圧源14は、基準電圧Vrefを生成不能となり、レギュレータ回路100cの出力電圧Voutは所望の値に安定化できなくなる。
本実施の形態に係るレギュレータ回路100cでは、入力端子102が低下すると、検出トランジスタ22に電流Ix1が流れ、この電流Ix1に応じた電流Ix2’が生成される。もしこのとき、定電流源CCS2が有効に動作していなくても、トランジスタM12には、アンダーシュート抑制回路20により生成される電流Ix2’が流れる。この電流Ix2’は、トランジスタM12、M13によって増幅され、トランジスタQ3にベース電流として供給される。その結果、入力電圧Vinが低下した場合においても、出力電圧Vpreが低下するのを防止することができ、基準電圧源14により生成される基準電圧Vrefを安定化することができる。さらには、基準電圧Vrefが安定することにより、レギュレータ回路100cの出力電圧Voutを安定化することができる。
最後に、上述のレギュレータ回路100a〜100c(以下、レギュレータ回路100と総称する)の用途について説明する。レギュレータ回路100は、たとえば、自動車に搭載される。図6は、レギュレータ回路100を搭載した自動車300の電気系統のブロック図である。自動車300は、バッテリ310、レギュレータ回路100、電装機器320を備える。バッテリ310は、13V程度のバッテリ電圧Vbatを出力する。このバッテリ電圧Vbatは、リレーを介して出力されるため、電圧値の時間的な変動が大きい。一方、電装機器320は、たとえば、カーステレオやカーナビゲーションシステム、インテリアパネルの照明用LEDなどであって、時間的に変動しない安定した電源電圧を必要とする負荷である。レギュレータ回路100は、バッテリ電圧Vbatを所定の電圧に降圧して電装機器320に出力する。
上述したように、実施形態で説明したレギュレータ回路100は、入力電圧Vinや出力電圧Voutの急峻な変動に対して、高速に追従し、出力電圧Voutのアンダーシュートやオーバーシュートを小さく抑えることができる。したがって、自動車に搭載されるバッテリなどのように、電圧が大きく変動するような電源を安定化する用途に好適に用いることができる。
もっとも、実施形態で説明したレギュレータ回路100は、車載用途に限らず、入力電圧を安定化して負荷に供給するさまざまな用途に用いることができる。
上述の実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
第1から第3の実施の形態に係るレギュレータ回路100a〜100cの各構成要素は、単独で用いた場合には、上述の作用および効果を有するが、任意に組み合わせてもよい。この場合、より好適にアンダーシュートやオーバーシュートを好適に抑圧することができる。
実施の形態においてMOSFETとして例示されたトランジスタは、バイポーラトランジスタで構成してもよく、また、バイポーラトランジスタで例示されたトランジスタは、MOSFETで構成してもよい。いずれのトランジスタを用いるかは、レギュレータ回路に要求される設計仕様、使用する半導体製造プロセスなどによって決めればよい。また、天地反転にともなうPチャンネルとNチャンネル、PNP型とNPN型の置換や、抵抗の挿入などによる回路の変形例は、当然に本発明の技術的範囲に含まれる。
実施の形態において、レギュレータ回路100a〜100cを構成する素子はすべて一体集積化されていてもよく、その一部がディスクリート部品で構成されていてもよい。どの部分を集積化するかは、コストや占有面積などによって決めればよい。
第1の実施の形態に係るレギュレータ回路の構成を示す回路図である。 入力電圧が急激に下降したときの図1のレギュレータ回路の動作波形図である。 入力電圧が急激に上昇したときの図1のレギュレータ回路の動作波形図である。 第2の実施の形態に係るレギュレータ回路の構成を示す回路図である。 第3の実施の形態に係るレギュレータ回路の構成を示す回路図である。 第1から第3の実施の形態に係るレギュレータ回路を搭載した自動車の一部のブロック図である。
符号の説明
100 レギュレータ回路、 102 入力端子、 104 出力端子、 10 誤差増幅器、 12 出力トランジスタ、 14 基準電圧源、 R1 第1抵抗、 R2 第2抵抗、 R3 利得調整抵抗、 C1 変動検出キャパシタ、 20 アンダーシュート抑制回路、 22 検出トランジスタ、 24 電流帰還回路、 30 オーバーシュート抑制回路、 40 差動増幅回路、 42 増幅出力段、 50 前置レギュレータ回路、 M1 第1トランジスタ、 M2 第2トランジスタ、 M3 第3トランジスタ、 M4 第4トランジスタ。

Claims (17)

  1. 入力端子に印加された入力電圧を安定化し、出力端子から出力電圧を出力するレギュレータ回路であって、
    前記入力端子と前記出力端子の間に設けられた出力トランジスタと、
    前記出力電圧に応じた電圧が所定の基準電圧に近づくように、前記出力トランジスタの制御端子の電圧を調節する誤差増幅器と、
    前記入力端子から接地端子に至る経路上に設けられ、一端の電位が固定された変動検出キャパシタと、
    前記入力電圧が、前記変動検出キャパシタの他端の電圧より低くなったときに、前記出力トランジスタの制御端子の電圧を強制的に低下せしめるアンダーシュート抑制回路と、
    を備え
    前記アンダーシュート抑制回路は、
    前記変動検出キャパシタの他端から接地端子に至る経路上に設けられ、その制御端子に前記入力端子が接続された検出トランジスタを含み、
    前記検出トランジスタに流れる電流に応じた電流を前記出力トランジスタの制御端子から引き抜くことにより、前記出力トランジスタの制御端子の電圧を強制的に低下せしめることを特徴とするレギュレータ回路。
  2. 前記アンダーシュート抑制回路は、
    前記検出トランジスタに流れる電流に応じた電流を、前記誤差増幅器の入力段に設けられた差動増幅回路の差動電流にフィードバックする電流帰還回路をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のレギュレータ回路。
  3. 前記電流帰還回路は、
    前記検出トランジスタの経路上に設けられた第1トランジスタと、
    前記第1トランジスタとカレントミラー回路を構成し、一端が前記誤差増幅器の入力段に設けられた差動増幅回路の差動対の一方に接続された第2トランジスタと、を含むことを特徴とする請求項2に記載のレギュレータ回路。
  4. 定電流源によって生成される定電流にもとづき、前記入力端子に入力された電源電圧を安定化する前置レギュレータ回路と、
    前記前置レギュレータ回路の出力電圧から、前記基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、
    さらに備え、
    前記アンダーシュート抑制回路は、前記検出トランジスタに流れる電流に応じた電流を、前記定電流に加算することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のレギュレータ回路。
  5. 入力端子に印加された入力電圧を安定化し、出力端子から出力電圧を出力するレギュレータ回路であって、
    前記入力端子と前記出力端子の間に設けられた出力トランジスタと、
    前記出力電圧に応じた電圧が所定の基準電圧に近づくように、前記出力トランジスタの制御端子の電圧を調節する誤差増幅器と、
    前記入力端子から接地端子に至る経路上に設けられ、一端の電位が固定された変動検出キャパシタと、
    前記入力電圧が、前記変動検出キャパシタの他端の電圧より低くなったときに、前記出力トランジスタの制御端子の電圧を強制的に低下せしめるアンダーシュート抑制回路と、
    を備え、
    前記アンダーシュート抑制回路は、
    前記変動検出キャパシタの他端から接地端子に至る経路上に設けられ、その制御端子に前記入力端子が接続された検出トランジスタを含み、
    前記検出トランジスタに流れる電流を利用して前記出力トランジスタの制御端子の電圧を強制的に低下せしめ、
    前記アンダーシュート抑制回路は、
    前記検出トランジスタに流れる電流に応じた電流を、前記誤差増幅器の入力段に設けられた差動増幅回路の差動電流にフィードバックする電流帰還回路をさらに含むことを特徴とするレギュレータ回路。
  6. 前記電流帰還回路は、
    前記検出トランジスタの経路上に設けられた第1トランジスタと、
    前記第1トランジスタとカレントミラー回路を構成し、一端が前記誤差増幅器の入力段に設けられた差動増幅回路の差動対の一方に接続された第2トランジスタと、を含むことを特徴とする請求項5に記載のレギュレータ回路。
  7. 定電流源によって生成される定電流にもとづき、前記入力端子に入力された電源電圧を安定化する前置レギュレータ回路と、
    前記前置レギュレータ回路の出力電圧から、前記基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、
    さらに備え、
    前記アンダーシュート抑制回路は、前記検出トランジスタに流れる電流に応じた電流を、前記定電流に加算することを特徴とする請求項5または6に記載のレギュレータ回路。
  8. 入力端子に印加された入力電圧を安定化し、出力端子から出力電圧を出力するレギュレータ回路であって、
    前記入力端子と前記出力端子の間に設けられた出力トランジスタと、
    前記出力電圧に応じた電圧が所定の基準電圧に近づくように、前記出力トランジスタの制御端子の電圧を調節する誤差増幅器と、
    前記入力端子から接地端子に至る経路上に設けられ、一端の電位が固定された変動検出キャパシタと、
    前記入力電圧が、前記変動検出キャパシタの他端の電圧より低くなったときに、前記出力トランジスタの制御端子の電圧を強制的に低下せしめるアンダーシュート抑制回路と、
    定電流源によって生成される定電流にもとづき、前記入力端子に入力された電源電圧を安定化する前置レギュレータ回路と、
    前記前置レギュレータ回路の出力電圧から、前記基準電圧を生成する基準電圧生成回路と、
    を備え、
    前記アンダーシュート抑制回路は、
    前記変動検出キャパシタの他端から接地端子に至る経路上に設けられ、その制御端子に前記入力端子が接続された検出トランジスタを含み、
    前記検出トランジスタに流れる電流を利用して前記出力トランジスタの制御端子の電圧を強制的に低下せしめ、
    前記アンダーシュート抑制回路は、前記検出トランジスタに流れる電流に応じた電流を、前記定電流に加算することを特徴とするレギュレータ回路。
  9. 前記検出トランジスタは、ゲートに前記入力端子が接続され、ソースに前記変動検出キャパシタの他端が接続されたPチャンネル電界効果トランジスタであることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のレギュレータ回路。
  10. 前記アンダーシュート抑制回路は、
    前記検出トランジスタに流れる電流に応じた電流を、前記出力トランジスタの制御端子から引き抜く電流帰還回路をさらに含むことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のレギュレータ回路。
  11. 前記電流帰還回路は、
    前記検出トランジスタの経路上に設けられた第1トランジスタと、
    前記第1トランジスタとカレントミラー回路を構成し、一端が前記出力トランジスタの制御端子に接続された第2トランジスタと、
    を含むことを特徴とする請求項10に記載のレギュレータ回路。
  12. 前記入力端子から前記変動検出キャパシタの他端に電流が流れ込むとき、前記出力トランジスタの制御端子の電圧を強制的に上昇せしめるオーバーシュート抑制回路をさらに備えることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載のレギュレータ回路。
  13. 前記オーバーシュート抑制回路は、
    前記入力端子から前記変動検出キャパシタの他端に流れ込む電流に応じた電流を、前記出力トランジスタの制御端子に供給することを特徴とする請求項12に記載のレギュレータ回路。
  14. 前記オーバーシュート抑制回路は、
    前記入力端子から前記変動検出キャパシタの他端に至る経路上に設けられた第3トランジスタと、
    前記第3トランジスタとカレントミラー回路を構成し、一端が前記出力トランジスタの制御端子に接続された第4トランジスタと、
    を含むことを特徴とする請求項13に記載のレギュレータ回路。
  15. 前記オーバーシュート抑制回路は、
    前記入力端子から前記変動検出キャパシタの他端に至る経路上に設けられた第3トランジスタを含み、
    前記第3トランジスタに流れる電流に応じた電流を、前記出力トランジスタの制御端子に供給することを特徴とする請求項12に記載のレギュレータ回路。
  16. ひとつの半導体基板上に一体集積化されたことを特徴とする請求項1から15のいずれかに記載のレギュレータ回路。
  17. バッテリと、
    前記バッテリの電圧を安定化して負荷に供給する請求項1から16のいずれかに記載のレギュレータ回路と、
    を備えることを特徴とする自動車。
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