JP2015133434A - 板状物の分割方法及び紫外線照射ユニット - Google Patents

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金艶 趙
涼子 藤谷
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Abstract

【課題】 チップに分割できない領域を発生させる恐れを低減可能な板状物の分割方法を提供することである。
【解決手段】 交差する複数の分割予定ラインに沿って分割起点が形成された板状物の分割方法であって、板状物を紫外線硬化型エキスパンドシートに貼着する貼着ステップと、該貼着ステップを実施した後、交差する該分割予定ラインで区画された領域に対応した領域に複数の微小開口が形成されたマスクを介して、該紫外線硬化型エキスパンドシートに紫外線を照射する紫外線照射ステップと、該紫外線照射ステップを実施した後、該紫外線硬化型エキスパンドシートを拡張させて板状物に外力を付与し、該分割起点に沿って板状物を分割する分割ステップと、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、分割予定ラインに沿って分割起点が形成されたウエーハ等の板状物の分割方法に関する。
IC、LSI等の複数のデバイスが格子状に形成された分割予定ラインによって区画されて形成された半導体ウエーハ等のウエーハは、ダイシング装置又はレーザー加工装置によって個々のデバイスチップに分割され、分割されたデバイスチップは携帯電話やパソコン等の各種電子機器に広く利用されている。
ダイシング装置は、非常に薄い切り刃を有する切削ブレードによってウエーハを分割予定ラインに沿って切削して個々のデバイスチップに分割する装置であり、ウエーハを確実に個々のデバイスチップに分割することができる。
従来、ウエーハを分割予定ラインに沿って分割する方法として、レーザー加工装置が盛んに用いられている。レーザー加工装置の一つの加工方法として、ウエーハに対して透過性を有する波長のパルスレーザービームをウエーハの内部に集光点を合わせて照射して内部に分割予定ラインに沿った改質層を形成し、この改質層で強度が低下した分割予定ラインにエキスパンド装置等により外力を付与することにより、ウエーハを個々のデバイスチップに分割する方法が実用化されている(例えば、特開2010−206136号公報及び特開2005−129607号公報参照)。
一方、近年、携帯電話やパソコン等の電子機器はより軽量化、小型化が求められており、より薄いデバイスチップが要求されている。ウエーハをより薄いデバイスチップに分割する技術として、所謂先ダイシング法と称する分割技術が開発され実用化されている。
この先ダイシング法は、半導体ウエーハの表面から分割予定ラインに沿って所定深さ(デバイスチップの仕上がり厚さに相当する深さ)の分割溝を形成し、その後、表面に分割溝が形成された半導体ウエーハの裏面を研削して裏面に分割溝を露出させ個々のデバイスチップに分割する技術であり、デバイスチップの厚さを100μm以下に加工することが可能である。
先ダイシング法で個々のデバイスチップに分割され、DAF(ダイアタッチフィルム)等のダイボンディング用フィルムを介してエキスパンドシート上に貼着されたウエーハの分割方法が例えば特開2004−193241号公報に開示されている。
特開2010−206136号公報 特開2005−129607号公報 特開2004−193241号公報
エキスパンドシートを拡張してウエーハ又はダイボンディング用フィルムを個々のチップに分割する方法では、チップサイズが例えば1mm以下と小さい場合では、チップサイズが大きい場合に比べてより大きくエキスパンドシートを拡張させる必要がある。
しかし、一般的に使用されるエキスパンド装置では、ウエーハは外周部が環状フレームに貼着されたエキスパンドシート上に貼着された状態でエキスパンド装置に投入されるので、環状フレームの内周とウエーハの外周縁との間のエキスパンドシートが主に拡張されるため、拡張量には限界があるという問題がある。
その結果、チップサイズの小さいウエーハ等の板状物では、外周付近のエキスパンドシートは拡張されるが、板状物中央付近のエキスパンドシートは十分に拡張されず、チップに分割できない領域があるという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、チップに分割できない領域を発生させる恐れを低減可能な板状物の分割方法を提供することである。
請求項1記載の発明によると、交差する複数の分割予定ラインに沿って分割起点が形成された板状物の分割方法であって、板状物を紫外線硬化型エキスパンドシートに貼着する貼着ステップと、該貼着ステップを実施した後、交差する該分割予定ラインで区画された領域に対応した領域に複数の微小開口が形成されたマスクを介して、該紫外線硬化型エキスパンドシートに紫外線を照射する紫外線照射ステップと、該紫外線照射ステップを実施した後、該紫外線硬化型エキスパンドシートを拡張させて板状物に外力を付与し、該分割起点に沿って板状物を分割する分割ステップと、を備えたことを特徴とする板状物の分割方法が提供される。
好ましくは、該板状物は、該紫外線硬化型エキスパンドシート上にダイボンディング用フィルムを介して貼着されており、該分割ステップでは、該分割起点に沿って板状物を分割するとともに該ダイボンディング用フィルムを分割する。
請求項3記載の発明によると、交差する複数の分割予定ラインに沿って複数のチップへと分割され、ダイボンディング用フィルムを介して紫外線硬化型エキスパンドシート上に貼着された板状物の加工方法であって、複数の微小開口を有するマスクを介して該紫外線硬化型エキスパンドシートに対して紫外線を照射する紫外線照射ステップと、該紫外線照射ステップを実施した後、該紫外線硬化型エキスパンドシートを拡張させて各チップに沿って該ダイボンディング用フィルムを分割する分割ステップと、を備えたことを特徴とする板状物の分割方法が提供される。
好ましくは、紫外線照射ステップでは紫外線硬化型エキスパンドシートを局所的に半硬化させる。
請求項5記載の発明では、請求項1〜4に記載の板状物の分割方法に用いられる紫外線照射ユニットであって、該紫外線照射型エキスパンドシートに対して紫外線を照射する紫外線発光源と、該紫外線発光源と該紫外線照射型エキスパンドシートとの間に配設され、該紫外線照射型エキスパンドシートに貼着された板状物の交差する該分割予定ラインで区画された領域に対応した領域に複数の微小開口が形成されたマスクと、を具備したことを特徴とする紫外線照射ユニットが提供される。
本発明の板状物の分割方法では、分割ステップを実施する前に、紫外線硬化型エキスパンドシートに複数の開口を有するマスクを介して紫外線を照射する。紫外線が照射された領域は半硬化して板状物との固定が強化されるため、紫外線硬化型エキスパンドシートの拡張量が制限された状態でも板状物全体に外力を付与できる。その結果、チップサイズによらず、チップに分割できない領域を発生させる恐れを低減できる。
半導体ウエーハの表面側斜視図である。 半導体ウエーハの裏面が外周部が環状フレームに貼着されたDAF付きエキスパンドシートに貼着された状態の斜視図である。 改質層形成ステップを示す斜視図である。 紫外線照射ステップを説明する分解斜視図である。 紫外線照射ステップを説明する断面図である。 紫外線照射ユニットの断面図である。 分割ステップを説明する断面図である。 先ダイシング法での切削ステップを示す斜視図である。 切削ステップを説明する拡大断面図である。 分割ステップを示す斜視図である。 紫外線照射ステップを示す一部断面側面図である。 分割ステップを示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1を参照すると、本発明の分割方法の加工対象である半導体ウエーハ11の表面側斜視図が示されている。半導体ウエーハ(以下、単にウエーハと略称することがある)11の表面11aには複数の分割予定ライン(ストリート)13によって区画された各領域にIC、LSI等のデバイス15が形成されている。
ウエーハ11の外周にはウエーハの結晶方位を示すマークとしてのノッチ17が形成されている。このノッチ17に代わり、ウエーハ11の外周部分を大きく直線状に切り欠いたオリエンテーションフラットが形成されているウエーハもある。
半導体ウエーハ11は、本発明の分割方法が適用される被加工物の一つであり、被加工物は半導体ウエーハ11に限定されるものではなく、ガラス基板、セラミック基板等の板状物を含むものである。
次に、図2及び図3を参照して、ウエーハ11の内部に分割起点としての改質層を形成する方法について説明する。まず、図2に示すように、ウエーハ11の裏面を、外周部が環状フレームFに貼着されたDAF(Die Attach Film)等のダイボンディング用フィルム19付きエキスパンドシートTに貼着する。即ち、ウエーハ11の裏面11bをダイボンディング用フィルム19を介してエキスパンドシートTに貼着するシート貼着ステップを実施する。
シート貼着ステップを実施した後、ウエーハ11の内部に分割起点としての改質層を形成する分割起点形成ステップを実施する。この分割起点形成ステップでは、図3に示すように、裏面にダイボンディング用フィルム19が貼着されたウエーハ11をエキスパンドシートTを介してレーザー加工装置のチャックテーブル10で吸引保持する。
そして、従来公知の図示しないレーザービーム照射ユニットの集光器12で、ウエーハ11に対して透過性を有する波長のレーザービームを分割予定ライン13に対応するウエーハ11の内部に集光し、チャックテーブル10を矢印X1方向に加工送りしながら分割予定ライン13に沿ってレーザービームを照射することにより、ウエーハ内部に分割起点としての改質層21を形成する。
チャックテーブル10に保持されているウエーハ11を分割予定ライン13のピッチずつ割り出し送りしながら、第1の方向に伸長する全ての分割予定ライン13に沿ってウエーハ内部に改質層21を形成する。
次いで、チャックテーブル10を90°回転して、第1の方向に直交する第2の方向に伸長する全ての分割予定ライン13に沿ってウエーハ内部に分割起点としての同様な改質層21を形成する。
分割予定ライン13に沿って分割起点としての改質層21が形成された本発明第1実施形態の分割方法では、図4及び図5に示すように、ウエーハ11の交差する複数の分割予定ライン13で区画された領域に対応した領域に複数の微小開口16が形成されたマスク14を介して、紫外線ランプ18から紫外線硬化型エキスパンドシートTに紫外線を照射する紫外線照射ステップを実施する。
この紫外線照射ステップを実施すると、エキスパンドシートTの紫外線が照射された領域が半硬化してダイボンディング用フィルム19との固定が強化される。ここで、半硬化とは、分割後のチップがピックアップ可能な程度の粘着力にまで粘着力を低下させることなく、エキスパンドテープTの糊層を硬化させてダイボンディング用フィルム19との固定を強化させた状態をいう。紫外線ランプ18による紫外線照射条件としては、照度80mW/cm、照射時間3秒程度が好ましい。
図4に示すマスク14は、微小開口としてのドット16が整列して複数形成されているが、ドット16はランダムに形成されていても良い。14aはマスク14の載置面であり、載置面14a上にエキスパンドシートTが載置される。複数のドット16が形成されているマスク14に替えて、網目状のマスクでも良い。
図6を参照すると、上述した紫外線照射ステップを実施するのに適した紫外線照射ユニット20の断面図が示されている。紫外線照射ユニット20のハウジング22内には、紫外線硬化型エキスパンドシートTに対して紫外線を照射する紫外線発光源としての複数の紫外線ランプ18と、図4に示したマスク14が配設されている。マスク14の載置面14a上に図4に示した紫外線硬化型エキスパンドシートTが載置され、ハウジング22の開放された上部は蓋24により閉鎖される。
紫外線照射ステップを実施した後、紫外線硬化型エキスパンドシートTを拡張させてウエーハ11及びダイボンディング用フィルム19に外力を付与し、分割起点としての改質層21に沿ってウエーハ11及びダイボンディング用フィルム19を分割する分割ステップを実施する。この分割ステップは、例えば図7に示すようなエキスパンド装置30により実施する。
図7(A)において、エキスパンド装置30は環状フレームFを保持するフレーム保持ユニット32と、フレーム保持ユニット32に保持された環状フレームFに装着された紫外線硬化型エキスパンドシートTを拡張する拡張ドラム34を具備している。
フレーム保持ユニット30は、環状のフレーム保持部材36と、フレーム保持部材の外周に配設された固定手段としての複数のクランプ38から構成される。フレーム保持部材36の上面は環状フレームFを載置する載置面36aを形成しており、この載置面36a上に環状フレームFが載置される。
フレーム保持ユニット32は、エアシリンダ42から構成された駆動手段40により、環状のフレーム保持部材36をその載置面36aが拡張ドラム34の上端と略同一高さとなる基準位置と、拡張ドラム34の上端より所定量下方の拡張位置の間を上下方向に移動する。エアシリンダ42のピストンロッド44がフレーム保持部材36の下面に連結されている。
分割ステップでは、図7(A)に示すように、ウエーハ11を紫外線硬化型エキスパンドシートTを介して支持した環状フレームFを、フレーム保持部材36の載置面36a上に載置し、クランプ38によってフレーム保持部材36を固定する。この時、フレーム保持部材36はその載置面36aが拡張ドラム34の上端と略同一高さとなる基準位置に位置付けられる。
次いで、エアシリンダ42を駆動してフレーム保持部材36を図7(B)に示す拡張位置に下降する。これにより、フレーム保持部材36の載置面36a上に固定されている環状フレームFも下降するため、環状フレームFに装着された紫外線硬化型エキスパンドシートTは拡張ドラム34の上端縁に当接して主に半径方向に拡張される。
その結果、紫外線硬化型エキスパンドシートTに貼着されているウエーハ11及びダイボンディング用フィルム19には放射状に引っ張り力が作用する。紫外線硬化型エキスパンドシートTは上述した紫外線照射ステップにより部分的に半硬化されているため、ダイボンディング用フィルム19に対する固定力が部分的に強化されているので、ダイボンディング用フィルム19は紫外線硬化型エキスパンドシートTに対して滑ることなく半径方向に拡張される。
これにより、ウエーハ11の内部に形成された改質層21は強度が低下されているので、ウエーハ11は改質層21が分割起点となって分割予定ライン13に沿って破断されるとともに、ダイボンディング用フィルム19も同時に破断されて、ウエーハ11は裏面にダイボンディング用フィルム19が貼着されたチップ23に分割される。
次に、先ダイシング法を利用した半導体ウエーハに本発明の分割方法を適用した第2実施形態について図8乃至図12を参照して説明する。第2実施形態のウエーハの分割方法では、図8に示すように、まず、切削装置のチャックテーブル(図示せず)でウエーハ11の裏面11b側を吸引保持し、切削ブレード52で分割予定ライン13に沿ってウエーハ11の表面11aを切削して、ウエーハ11の仕上げ厚みに至る切削溝25を形成する切削ステップを実施する。
図8で符号46は切削ユニットであり、切削ユニット46はスピンドルハウジング48中に回転可能に収容されたスピンドル50と、スピンドル50の先端部に装着された切削ブレード52とを含んでいる。
切削ステップでは、ウエーハ11を吸引保持したチャックテーブルを図8で矢印X1方向に加工送りしながら、矢印A方向に高速回転(例えば30000rpm)する切削ブレード52を第1の方向に伸長する分割予定ライン13に沿ってウエーハ11に切り込ませ、図9に示すように、ウエーハ11の仕上げ厚みに至る切削溝25を形成する。
分割予定ライン13のピッチずつ切削ブレード52を割り出し送りしながら、第1の方向に伸長する分割予定ライン13を全て切削して同様な切削溝25を形成する。次いで、チャックテーブルを90°回転してから、第1の方向に直交する第2の方向に伸長する分割予定ライン13に沿って同様な切削溝25を形成する。
切削ステップを実施した後、ウエーハ11の裏面11bを研削してウエーハ11を仕上げ厚みへと薄化するとともに、ウエーハ11の裏面11bに切削溝25を露出させ、ウエーハ11を個々のデバイスチップ23へと分割する分割ステップを実施する。
この分割ステップについて図10を参照して説明する。分割ステップでは、図10(A)に示すように、ウエーハ11の表面に保護テープ27を貼着し、研削装置のチャックテーブル56によりウエーハ11の表面11a側を保護テープ27を介して吸引保持し、ウエーハ11の裏面11b側を露出させる。
研削装置の研削ユニット58は、モータにより回転駆動されるスピンドル60と、スピンドル60の先端に固定されたホイールマウント62と、ホイールマウント62に複数のねじ63で着脱可能に固定された研削ホイール64とを含んでいる。研削ホイール64は、環状のホイール基台66と、ホイール基台66の下端外周部に環状に固着された複数の研削砥石68とから構成される。
分割ステップでは、チャックテーブル56を矢印a方向に例えば300rpmで回転しつつ、研削ホイール64をチャックテーブル56と同一方向に、即ち矢印b方向に例えば6000rpmで回転させるとともに、図示しない研削ユニット送り機構を作動して、研削砥石68をウエーハ11の裏面11bに接触させる。
そして、研削ホイール64を所定の研削送り速度で下方に所定量研削送りして、ウエーハ11の研削を実施する。研削を続行してウエーハ11を仕上げ厚みへと薄化すると、図6(B)に示すように、ウエーハ11の裏面11bに切削溝25が露出して、ウエーハ11が個々のデバイスチップ23へと分割される。
研削装置による分割ステップでウエーハ11が個々のデバイスチップ23に分割されたウエーハ11の裏面に、図2に示すように、ダイボンディング用フィルム19を貼着し、ダイボンディング用フィルム19を外周部が環状フレームFに貼着された紫外線硬化型エキスパンドシートTに貼着する。
そして、図11に示すように、紫外線硬化型エキスパンドシートTを図4に示したマスク14上に載置し、紫外線ランプ18からマスク14を介して紫外線硬化型エキスパンドシートTに紫外線を照射する紫外線照射ステップを実施する。
この紫外線照射ステップにより、紫外線照射型エキスパンドシートTの糊層を選択的に半硬化させてダイボンディング用フィルム19への固定を部分的に強化させる。紫外線照射ステップの紫外線照射条件は、第1実施形態の紫外線照射条件と同様な照度80mW/cm、照射時間3秒程度が好ましい。
紫外線照射ステップを実施した後、図7に示したのと同様なエキスパンド装置30を使用して、ダイボンディング用フィルム19をチップに分割する分割ステップを実施する。この分割ステップでは、図12(A)に示すように、環状フレームFをフレーム保持部材36の載置面36a上に載置し、クランプ38によってフレーム保持部材36に固定する。この時、フレーム保持部材36はその載置面36aが拡張ドラム34の上端と略同一高さとなる基準位置に位置付けられる。
次いで、エアシリンダ42を駆動してフレーム保持部材36を図12(B)に示す拡張位置に下降する。これにより、フレーム保持部材36の載置面36a上に固定されている環状フレームFも下降するため、環状フレームFに装着された紫外線硬化型エキスパンドシートTは拡張ドラム34の上端縁に当接して主に半径方向に拡張される。
その結果、紫外線硬化型エキスパンドシートTに貼着されているダイボンディング用フィルム19に引っ張り力が作用する。紫外線硬化型エキスパンドシートTは紫外線照射ステップにより半硬化されて、ダイボンディング用フィルム19との間の固定が強化されているので、ダイボンディング用フィルム19は半径方向に拡張されて各チップ23に対応して分割される。そして、隣接するチップ23の間の間隔は広がる。
上述した各実施形態では、半導体ウエーハ11をダイボンディング用フィルム19を介して紫外線硬化型粘着シートTに貼着した例について説明したが、半導体ウエーハ11の裏面を紫外線硬化型エキスパンドシートTに直接貼着して、マスク14を介して紫外線ランプ18から紫外線硬化型エキスパンドシートTに紫外線を照射しても、紫外線硬化型エキスパンドシートTが部分的に半硬化されるため、紫外線硬化型エキスパンドシートTとウエーハ11との間の固定が部分的に強化される。
従って、紫外線硬化型エキスパンドシートTの拡張量が制限された状態でも、分割ステップでウエーハ11全体に引っ張り力を付与することができる。その結果、チップサイズによらず、ウエーハ11全体をデバイスチップ23に確実に分割することができる。
11 半導体ウエーハ
12 集光器
13 分割予定ライン
14 マスク
15 デバイス
16 微小開口(ドット)
18 紫外線ランプ
19 ダイボンディング用フィルム
20 紫外線照射ユニット
21 改質層
23 デバイスチップ
25 切削溝
30 エキスパンド装置
52 切削ブレード
58 研削ユニット
64 研削ホイール

Claims (5)

  1. 交差する複数の分割予定ラインに沿って分割起点が形成された板状物の分割方法であって、
    板状物を紫外線硬化型エキスパンドシートに貼着する貼着ステップと、
    該貼着ステップを実施した後、交差する該分割予定ラインで区画された領域に対応した領域に複数の微小開口が形成されたマスクを介して、該紫外線硬化型エキスパンドシートに紫外線を照射する紫外線照射ステップと、
    該紫外線照射ステップを実施した後、該紫外線硬化型エキスパンドシートを拡張させて板状物に外力を付与し、該分割起点に沿って板状物を分割する分割ステップと、
    を備えたことを特徴とする板状物の分割方法。
  2. 該板状物は、該紫外線硬化型エキスパンドシート上にダイボンディング用フィルムを介して貼着されており、
    該分割ステップでは、該分割起点に沿って板状物を分割するとともに該ダイボンディング用フィルムを分割する請求項1記載の板状物の分割方法。
  3. 交差する複数の分割予定ラインに沿って複数のチップへと分割され、ダイボンディング用フィルムを介して紫外線硬化型エキスパンドシート上に貼着された板状物の加工方法であって、
    複数の微小開口を有するマスクを介して該紫外線硬化型エキスパンドシートに対して紫外線を照射する紫外線照射ステップと、
    該紫外線照射ステップを実施した後、該紫外線硬化型エキスパンドシートを拡張させて各チップに沿って該ダイボンディング用フィルムを分割する分割ステップと、
    を備えたことを特徴とする板状物の分割方法。
  4. 前記紫外線照射ステップでは該紫外線照射型エキスパンドシートを局所的に半硬化させる請求項1〜3の何れかに記載の板状物の分割方法。
  5. 請求項1〜4に記載の板状物の分割方法に用いられる紫外線照射ユニットであって、
    該紫外線照射型エキスパンドシートに対して紫外線を照射する紫外線発光源と、
    該紫外線発光源と該紫外線照射型エキスパンドシートとの間に配設され、該紫外線照射型エキスパンドシートに貼着された板状物の交差する該分割予定ラインで区画された領域に対応した領域に複数の微小開口が形成されたマスクと、
    を具備したことを特徴とする紫外線照射ユニット。
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